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JP6934647B2 - バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別法 - Google Patents
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バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別法 Download PDF

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Description

本発明は、バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種(例、日本産品種、米国産品種)の識別法に関する。
農作物の品種識別技術は、食品表示の適正化や育成者権の保護に利用される重要な技術である。バレイショにおいても、加工品の品種識別にニーズがある他、育成者権の侵害事例についての類似性試験において品種識別のニーズがある。
バレイショの品種識別技術としては、RAPD(Random Amplified Polymorphic DNA)法を用いた手法(非特許文献1)、SSR(Simple Sequence Repeat)マーカー(非特許文献2および3)を用いた日本国内品種のデータベース化(非特許文献4)が報告されている。
Motoyuki MORI et al., Jpn.J.Genet. (1993) 68, pp.167−174 M. Ghislain et al., Theor.Appl.Genet., 2004, 108:881−90 Marc Ghislain et al., Mol Breeding (2009) 23:377−388 DNA分析によるバレイショ遺伝子型データベース化、育種学研究、10:63−69(2008)
しかしながら、RAPDマーカーは結果の再現性が低く、また得られる遺伝的多型情報が少ないという問題がある。
一方、SSRマーカーは、再現性がよくまた多型性にも富むが、従来技術で用いられているSSRマーカーの多くは、2〜3塩基の短い反復単位から構成されることから、スタッターピーク(付随ピーク)が生じやすく、正確な判定が困難な場合がある。
そこで、より正確なバレイショの品種識別技術が求められている。
本発明者らは、鋭意検討した結果、バレイショにおいて、識別性の高い8種類の4塩基反復SSRマーカーを同定することに成功した。これらのSSRマーカーは、スタッターピークが少なく、バレイショの品種に応じた正確なピークの検出が可能となる。これらのSSRマーカーを1以上使用することにより、日本産品種および米国産品種の幅広いバレイショの品種を高精度に識別することに成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、後述するような、4塩基反復SSR(SSR ID4026/4027、SSR ID8242、SSR ID12002、SSR ID16410、SSR ID31924、SSR ID35584、SSR ID43016、およびSSR ID46514)の遺伝的多型に基づいて品種を識別する、バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別法を提供する。
SSRマーカーは、RAPDマーカーより結果の再現性が高く、また得られる多形情報が多いという利点がある。また、4塩基反復SSRマーカーは、2〜3塩基の短い反復単位から構成されるSSRマーカーよりスタッターピークが少ないことから、バレイショの品種に応じた正確なピークの検出が可能となる。したがって、本発明の識別法は、バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の識別能力に優れている。また、本発明の識別法は、各SSRマーカーに応じた品種特異的なピークを検出することができ、これらのSSRマーカーを組み合わせることで、より高精度なバレイショの品種の識別が可能となる。
図1は、実施例1における、R.Burbankを被験物とした8種のSSRマーカーに対応する増幅フラグメントのキャピラリー電気泳動による分析チャート図を示す。横軸は増幅フラグメントのヌクレオチド長(nt)を示し、縦軸は増幅フラグメントピークのシグナル強度を示す。8種のSSRマーカーは、2種類ずつ4色の蛍光色素で標識したプライマー対を用いてマルチプレックスPCRで増幅反応させ、反応物をキャピラリー電気泳動で分析した。図1中の各分析チャート図は、色素の種類ごとに分解した図を示す。各SSRマーカー(SSR ID番号で表記する)に対応する増幅フラグメントの長さ(ヌクレオチド長)は、分析チャート図の下にボックスで示してある。 図2は、実施例1における、R.Burbank、R.Norkotah、Ranger R.、およびAlturas、を被験物とした8種のSSRマーカーに対応する増幅フラグメントのキャピラリー電気泳動による分析チャート図を示す。横軸は増幅フラグメントのヌクレオチド長(nt)を示し、縦軸は増幅フラグメントピークのシグナル強度を示す。8種のSSRマーカーは、2種類ずつ4色の蛍光色素で標識したプライマー対を用いてマルチプレックスPCRで増幅反応させ、反応物をキャピラリー電気泳動で分析した。各分析チャート図は、全種類のSSRマーカー(SSR ID番号で表記する)に対応する増幅フラグメントを重ね合わせた図を示す。各SSRマーカーに対応する増幅フラグメントの長さ(ヌクレオチド長)は、分析チャート図の下にボックスで示してある。 図3は、SSR ID4026/4027のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号1)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。 図4は、SSR ID8242のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号2)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。 図5は、SSR ID12002のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号3)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。 図6は、SSR ID16410のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号4)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。 図7は、SSR ID31924のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号5)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。 図8は、SSR ID35584のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号6)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。 図9は、SSR ID43016のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号7)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。 図10は、SSR ID46514のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列(配列番号8)を示す図である。下線はSSR配列、二重下線は実施例で使用したプライマー配列を示す。
本発明は、バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品(以下、必要に応じて、「バレイショ等」と省略する)の品種の識別法を提供する。
本明細書において、「バレイショ」とは、バレイショの植物体、およびバレイショの植物体に成長する種苗類(例、種いも、苗、種子)を意味する。
本明細書において、「バレイショに由来する組織」とは、上記で定義したバレイショの一部分を意味するものとし、例えば、塊茎、芽、根、茎、葉、花、果実、およびこれらの一部分が挙げられる。
本明細書において、バレイショまたはそれに由来する組織の「加工品」は、バレイショまたはそれに由来する組織(例、塊茎)を含む加工物であって、本発明の識別法により使用され得るバレイショのゲノムDNAを抽出できるものである限り特に限定されない。このような加工品としては、例えば、食品(例、ポテトフレーク、ポテトチップス、フライドポテト、ポテトサラダ、コロッケ)、飼料、デンプン(例、片栗粉、水・畜産練り製品、インスタント麺)、加工デンプン(例、異性化糖)、蒸留酒(例、ウォッカ、ジン、アクアビット、焼酎)が挙げられる。
バレイショ等の品種としては、例えば、日本産品種、および米国産品種が挙げられる。日本産品種としては、例えば、ニシユタカ、男爵薯、トヨシロ、メークイン、キタアカリ、ホッカイコガネ、インカのめざめ、ムサマル、およびレッドムーンが挙げられる。米国産品種としては、例えば、Russet Burbank(R.Burbank)、Russet Norkotah(R.Norkotah)、Ranger Russet(Ranger R.)、Alturas、Umatilla Russet(Umatilla R.)、Russet Bannock(R.Bannock)、Shepody、Clearwater、Cal white、Western Russet(Western R.)が挙げられる。
本発明の識別法は、被験ゲノムDNAにおいて、1以上の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づいて、前記品種を識別することを含む。
ここで、1以上の4塩基反復SSRは、以下からなる群より選ばれる:
(1)SSR ID4026/4027;
(2)SSR ID8242;
(3)SSR ID12002;
(4)SSR ID16410;
(5)SSR ID31924;
(6)SSR ID35584;
(7)SSR ID43016;
(8)SSR ID46514。
本発明の識別法で利用される4塩基反復SSRの数は、1以上であれば特に限定されないが、例えば、2以上、3以上、4以上、5以上、6以上、7以上または8であってもよい。
4塩基反復SSR(Simple Sequence Repeat)は、4塩基のモチーフ配列が反復した部分である。1つのSSR中のモチーフ配列は、1種類であることが多いが、複数種(例、2種)のモチーフ配列の反復を含むこともある。
SSR ID番号で特定される4塩基反復SSRは、Spud DB Potato Genomics Resource At Michigan State University(http://solanaceae.plantbiology.msu.edu/)でアクセス可能なPotato Genome Sequencing Consortium(PGSC)のデータベース(PGSC Data、「Putative SSRs on the PGSC Version 4.03 Pseudomolecules」)に登録されたID番号で特定される4塩基反復SSRを示す。本発明で利用される4塩基反復SSRの詳細を表1に示す。また、これらの4塩基反復SSRが位置する近傍領域のゲノム配列(配列番号1〜8。基準種:Solanum tuberosum group Phureja DM1−3)を図3〜10に示す。これらの配列は、バレイショゲノムデータベース(例、Spud DB Genome Browser Potato (Solanum tuberosum group Phureja DM1−3) PGSC v4.03 Pseudomolecules、URL http://solanaceae.plantbiology.msu.edu/cgi−bin/gbrowse/potato/)にアクセスすることで閲覧できる。
Figure 0006934647
本発明の識別法において、被験物(バレイショ等)からの4塩基反復SSRの遺伝的多型の検出は、例えば、被験物のゲノムDNAに対する遺伝子増幅法(例、PCR)により行うことができる。遺伝子増幅法で得た増幅フラグメントは、例えば、電気泳動またはシークエンシングによって解析することができる。複数の増幅フラグメントが検出される場合は、シークエンシングによる解析が困難な場合があるため、電気泳動(例、キャピラリー電気泳動)により解析することが好ましい。
遺伝子増幅法により4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマーは、4塩基反復SSRの遺伝的多型を含むゲノム領域を増幅でき、標的部位にアニーリングし、1ヌクレオチド長単位で解析できる程度の長さ(例、50〜1000nt)の増幅フラグメントを生成するものである限り特に限定されずに設計できる。プライマーのヌクレオチド長は、例えば、15nt以上、16nt以上、17nt以上、18nt以上、または20nt以上であってもよく、50nt以下、40nt以下、または30nt以下であってもよい。プライマーは、増幅フラグメントを検出するために、蛍光物質で標識されていてもよい。蛍光物質としては、例えば、NED、6−FAM、VIC、PETが挙げられる。複数種類の4塩基反復SSRの遺伝的多型を同時に解析する場合は、各遺伝的多型を区別するために、各プライマー対は、それぞれ異なる波長を有する蛍光物質(例、NED、6−FAM、VIC、PET)で標識してもよく、および/または遺伝子増幅物の長さが異なるプライマー対として設計してもよい。
SSR ID4026/4027の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(1a)配列番号1に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号1に示される塩基配列における561〜1060番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(1b)配列番号1に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号1に示される塩基配列における561〜1060番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号9に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号10に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
SSR ID8242の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(2a)配列番号2に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号2に示される塩基配列における933〜1432番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(2b)配列番号2に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号2に示される塩基配列における933〜1432番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号11に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号12に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
SSR ID12002の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(3a)配列番号3に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号3に示される塩基配列における533〜1032番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(3b)配列番号3に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号3に示される塩基配列における533〜1032番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号13に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号14に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
SSR ID16410の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(4a)配列番号4に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号4に示される塩基配列における585〜1084番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(4b)配列番号4に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号4に示される塩基配列における585〜1084番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号15に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号16に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
SSR ID31924の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(5a)配列番号5に示される塩基配列における1〜501番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号5に示される塩基配列における729〜1228番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(5b)配列番号5に示される塩基配列における1〜501番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号5に示される塩基配列における729〜1228番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号17に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号18に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
SSR ID35584の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(6a)配列番号6に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号6に示される塩基配列における549〜1048番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(6b)配列番号6に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号6に示される塩基配列における549〜1048番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号19に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号20に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
SSR ID43016の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(7a)配列番号7に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号7に示される塩基配列における541〜1040番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(7b)配列番号7に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号7に示される塩基配列における541〜1040番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号21に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号22に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
SSR ID46514の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマー対は、好ましくは、以下である:
(8a)配列番号8に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号8に示される塩基配列における545〜1044番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第2のプライマーの組合せ;または
(8b)配列番号8に示される塩基配列における1〜500番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列の相補配列を有する第1のプライマー、および配列番号8に示される塩基配列における545〜1044番目の塩基配列の少なくとも一部の塩基配列またはその均等な塩基配列を有する第2のプライマーの組合せ。
より好ましくは、このようなプライマー対は、配列番号23に示される塩基配列を有する第1のプライマー、および配列番号24に示される塩基配列を有する第2のプライマーの組合せである。
上述した「均等な塩基配列」とは、バレイショ等の品種間における塩基配列のバリエーションに対応する塩基配列であり得る。したがって、所定の塩基配列に均等な塩基配列は、所定の塩基配列において数個(例えば1〜10個、好ましくは1〜5個、より好ましくは1、2または3個)の塩基の修飾(置換、欠失、挿入または付加)を含む塩基配列であり得る。このような均等な塩基配列は、当該技術分野における当業者にとって明らかであり、バレイショの品種の遺伝子情報を登録しているデータベースを参照することにより、あるいはバレイショの品種において染色体番号および塩基のゲノム上の位置で特定される4塩基反復SSRの遺伝的多型の近傍領域の塩基配列を解読することにより、決定できる。
遺伝子増幅法は、単独のプライマー対を含む反応系で遺伝子増幅するシングルプレックス遺伝子増幅法、または複数のプライマー対を含む反応系で遺伝子増幅するマルチプレックス遺伝子増幅法のいずれで行ってもよい。マルチプレックス遺伝子増幅法の場合は、異なる波長を有する蛍光物質(例、NED、6−FAM、VIC、PET)で標識したプライマー対を混合してもよく、同じ蛍光物質で標識した遺伝子増幅物の長さが異なるプライマー対を混合してもよい。マルチプレックス遺伝子増幅法の場合は、最大で、使用する全種類の4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応するプライマー対を混合してもよく、例えば8種類の4塩基反復SSRの遺伝的多型を利用する場合は、2〜8種類のプライマー対を混合してもよい。
増幅フラグメントを電気泳動により解析する場合は、単一の4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応する増幅フラグメントを電気泳動してもよく、複数の4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応する増幅フラグメントの混合物を電気泳動してもよい。電気泳動により、各4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応する増幅フラグメントをピークとして検出し、各ピークの長さ(ヌクレオチド長)を測定し、4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応したピークパターンのデータを得る。
各4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応したピークパターンは、4塩基反復SSRの遺伝的多型の遺伝的多型を反映する。ピークパターンにより表現される遺伝的多型に基づいて、被験物(バレイショ等)の品種を識別することができる。品種の識別は、あらかじめ品種が判明しているバレイショ等を対照とした実験を行ってピークパターンを照合することにより行ってもよく、品種ごとに知られているピークパターン(例:表3に示されるピークパターン)と照合することにより行ってもよい。
一実施形態では、本発明の識別法は、バレイショの特定品種に特有のピークパターンを生じる特定の4塩基反復SSRの遺伝的多型を利用して行うことができる。本実施形態によれば、1種の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づきバレイショの特定品種を簡便に同定できる。このような場合、本発明の識別法は、例えば、下記により行うことができる:
(A)SSR ID4026/4027の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、トヨシロ、メークイン、キタアカリ、ムサマル、Alturas、Russet Bannock、Shepody、Clearwater、またはCal whiteの識別;
(B)SSR ID8242の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、トヨシロ、メークイン、キタアカリ、ムサマル、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Alturas、Shepody、Clearwater、またはCal whiteの識別;
(C)SSR ID12002の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、トヨシロ、メークイン、インカのめざめ、ムサマル、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Alturas、Umatilla Russet、またはShepodyの識別;
(D)SSR ID16410の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、男爵薯、トヨシロ、メークイン、キタアカリ、ホッカイコガネ、インカのめざめ、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Shepody、またはCal whiteの識別;
(E)SSR ID31924の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、男爵薯、ホッカイコガネ、インカのめざめ、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Ranger Russet、またはWestern Russetの識別;
(F)SSR ID35584の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ムサマル、レッドムーン、Russet Burbank、またはCal whiteの識別;
(G)SSR ID43016の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、メークイン、レッドムーン、Russet Burbank、またはAlturasの識別;あるいは
(H)SSR ID46514の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、メークイン、ホッカイコガネ、レッドムーン、Russet Norkotah、Umatilla Russet、Shepody、またはWestern Russetの識別。
別の実施形態では、本発明の識別法は、バレイショの特定品種に特有のシングルピークを生じる特定の4塩基反復SSRの遺伝的多型を利用して行うことができる。本実施形態によれば、電気泳動のみならず、シークエンシングによる解析も容易に行うことができる。このような場合、本発明の識別法は、例えば、下記により行うことができる:
(A’)SSR ID4026/4027の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、Alturas、またはClearwaterの識別;
(B’)SSR ID8242の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、Clearwaterの識別;
(C’)SSR ID12002の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、インカのめざめ、またはムサマルの識別;あるいは
(E’)SSR ID31924の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、男爵薯、またはインカのめざめの識別。
さらに別の実施形態では、SSR ID16410の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づいて、日本産品種が識別されてもよい。SSR ID16410の4塩基反復SSRの遺伝的多型は、ムサマルを除く日本産品種を米国産品種から識別することができる。ムサマルの識別が所望される場合、SSR ID16410の4塩基反復SSRの遺伝的多型に加えて、SSR ID4026/4027、SSR ID8242、SSR ID12002、およびSSR ID35584からなる群より選ばれる1以上の4塩基反復SSRの遺伝的多型を解析することにより、ムサマルを識別することができる。
別の実施形態では、本発明の識別法は、指定の品種のバレイショまたはそれに由来する組織、あるいは指定の品種を含む加工品において、他の品種の混在の可能性の評価に利用することができる。例えば、指定の品種のバレイショまたはそれに由来する組織、あるいは指定の品種を含む加工品について、指定の品種の4塩基反復SSRに特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示す場合(例、他の品種の4塩基反復SSRに特有の遺伝的多型が検出される場合)、他の品種の混在の可能性、および/または指定の品種が他の品種で代用されている可能性があると評価することができる一方で、指定の品種の4塩基反復SSRに特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示さない場合、他の品種の混在の可能性、および/または指定の品種が他の品種で代用されている可能性が無いか、または低いと評価することができる。
具体的には、上述したような他の品種の混在の可能性の評価のために、指定の品種に応じて、単独の4塩基反復SSRを用いてもよく、または2以上(例、2、3、4、5、6、7または8、好ましくは2)の4塩基反復SSRの組合せを用いてもよい。例えば、このような評価のため、表2に掲げる単独の4塩基反復SSR、および4塩基反復SSRの最小の組合せを用いることができる。
Figure 0006934647
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例1:バレイショの塊茎からの品種識別のプロトコル
(1)被験物
R.Burbank、R.Norkotah、Ranger R.、およびAlturasの塊茎を被験物として使用し、品種識別を行った。
(2)DNA抽出
DNAは、各塊茎から、GM quicker 2(ニッポンジーン)を用いてキットの指示に従い抽出した。抽出したDNAを濃度測定した後、滅菌水で2.5ng/μLの濃度となるよう希釈した。
(3)プライマー
8種の4塩基反復SSRの遺伝的多型を検出するためのプライマーとして、表3に示すプライマーを用いた。なお、Fプライマーには、6−FAM、VIC、NEDもしくはPETの蛍光色素で5’末端をラベルしたものを用いた。
Figure 0006934647
(4)PCR反応
PCR反応は、8対16本のプライマーを表3の使用濃度となるよう混合して用いる8−Plex PCRとして行った。反応液は、上記濃度のプライマー、5ngの抽出DNA、1xPCR Buffer for KOD −Multi & Epi−(登録商標)(東洋紡)、0.2UのKOD −Multi & Epi−(登録商標)(東洋紡)を含む10μLとした。温度サイクル条件は、94℃2分、40サイクルの98℃10秒;63℃30秒;68℃30秒とした。
(5)電気泳動サンプルの調製
PCR終了後、反応液を滅菌水で100倍に希釈した。1.0μLの希釈したPCR反応液、0.3μLのGeneScan(商標) 500 LIZ(商標) dye Size Standard(Thermo Fisher)、14.7μLのHi−Di(商標) Formamide(Thermo Fisher)を混合し、熱変性処理を行い、電気泳動サンプルとした。
(6)キャピラリー電気泳動および増幅フラグメント解析
電気泳動サンプルを、ABI PRISM(登録商標) 310 Genetic Analyzerにて36cmキャピラリー、POP−4ポリマー、専用バッファー(Genetic Analyzer Buffer with EDTA(Thermo Fisher))を用いて、プロトコルに従い、キャピラリー電気泳動にかけた。結果の解析は、Gene Mapper(登録商標)ソフトウエア(Thermo Fisher)を用いて行った(図1)。各4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応して、用いた品種に特有のヌクレオチド長を有する増幅フラグメントのピークが検出された。
実施例2:バレイショの品種の遺伝子型の同定
実施例1に記載されたプロトコルにしたがって、各品種について、表3に示すプライマー対により増幅されたフラグメントを解析した。各品種についての各4塩基反復SSRの遺伝的多型に対応して検出された増幅フラグメントのピークサイズ(ヌクレオチド長)のパターンの結果を表4に示す。表中、四角印は、ピークが検出されたことを示す。
なお、「インカのめざめ」を除くバレイショは、ゲノムが4倍体であり、かつヘテロ接合体であり得るため、増幅フラグメントの長さに応じて最大で4本のピークが検出される。「インカのめざめ」は2倍体であるため、増幅フラグメントの長さに応じて最大で2本のピークが検出される。
Figure 0006934647
Figure 0006934647
Figure 0006934647
その結果、8種の4塩基反復SSR(SSR ID4026/4027、SSR ID8242、SSR ID12002、SSR ID16410、SSR ID31924、SSR ID35584、SSR ID43016、およびSSR ID46514)により、バレイショの種々の品種(日本産品種および外国産品種)を識別することができた(表4)。なかでも、特定の4塩基反復SSRは、バレイショの特定品種に特有のピークパターン(例、複数ピーク、シングルピーク)を生じた。したがって、このような4塩基反復SSRの遺伝的多型を利用する本発明の識別法は、バレイショの種々の品種の識別に有用であることが示された。
実施例3:バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別
バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品を被験物とし、実施例1(2)〜(6)に準拠した手順にしたがってフラグメントのピークを検出する。検出されたピークを表4に示す情報と照合することにより、バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種を識別する。
参考例1:バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別のための4塩基反復SSRの同定
バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別のための4塩基反復SSRの同定は、以下のとおり行った。
(1)バレイショゲノムからの4塩基反復SSRの抽出
バレイショゲノムから4塩基反復かつ反復数が8以上の領域(SSR)を抽出した。反復数が8以上であるものを抽出した理由は、これまでの経験上、反復数が多い方が品種間での多型を得やすいためであり、抽出されるSSR数とのバランスの関係から下限の反復数を8とした。ゲノム配列の検索により、56個の4塩基反復SSRが抽出された。
(2)選抜
(a)先ず、抽出された56個の4塩基反復SSRについて、増幅用プライマー対を作製し、この増幅用プライマー対を用いて数品種のバレイショに対するPCRを行った後、アガロース電気泳動により多型を解析して、多型が認められた4塩基反復SSRを選抜した。
(b)次に、多型が認められた4塩基反復SSRについて、蛍光標識プライマー対を作製し、この蛍光標識プライマー対を用いて数品種(ニシユタカを除く)のバレイショに対するPCRを行った後、キャピラリー電気泳動により多型を解析して、4塩基反復SSRを選抜した。この選抜では、(i)アガロース電気泳動と同じように多型が認められること、(ii)スタッターピークが出ないこと、(iii)「増幅なし」の結果が得られないようにすることの3つを指標として行った。
(c)マーカーの独立性を担保するため、ゲノム領域上で隣接する4塩基反復SSRを除外した。具体的には、今回の場合、1つの染色体ごとに1つの4塩基反復SSRを選抜した。
(d)最後に、マルチプレックス遺伝子増幅法(例、PCR)による迅速、簡便かつ容易な解析を可能にするため、異なるサイズの増幅産物が得られるように調整し易い4塩基反復SSRを選抜した。
その結果、SSR ID4026/4027、SSR ID8242、SSR ID12002、SSR ID16410、SSR ID31924、SSR ID35584、SSR ID43016、およびSSR ID46514という8つの4塩基反復SSRを、バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別に特に有用であるマーカーとして同定することができた。
以上のように、本発明の識別法は、バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種(特に、日本産品種、米国産品種)を識別することが可能であり、バレイショ青果物やその加工品の品種検査や、バレイショの種苗管理に利用することが期待できる。
配列番号1〜8は、SSR ID4026/4027、SSR ID8242、SSR ID12002、SSR ID16410、SSR ID31924、SSR ID35584、SSR ID43016、およびSSR ID46514のSSRマーカーが位置する部分のバレイショのゲノム配列を示す。
配列番号9および10は、SSR ID4026/4027のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対(ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。
配列番号11および12は、SSR ID8242のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対(ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。
配列番号13および14は、SSR ID12002のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対(ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。
配列番号15および16は、SSR ID16410のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対(ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。
配列番号17および18は、SSR ID31924のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対(ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。
配列番号19および20は、SSR ID35584のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対(ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。
配列番号21および22は、SSR ID43016のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対(ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。
配列番号23および24は、SSR ID46514のSSRマーカーを増幅するためのプライマー対((ForwardプライマーおよびReverseプライマー)の配列を示す。

Claims (3)

  1. バレイショまたはそれに由来する組織、あるいはそれらの加工品の品種の識別法であって、
    被験ゲノムDNAにおいて、1以上の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づいて、前記品種を識別することを含み、
    前記1以上の4塩基反復SSRが、以下:
    (1)SSR ID4026/4027;
    (2)SSR ID8242;
    (3)SSR ID12002;
    (4)SSR ID16410;
    (5)SSR ID31924;
    (6)SSR ID35584;
    (7)SSR ID43016;
    (8)SSR ID46514;
    からなる群より選ばれるものであり、
    識別が下記により行われる、方法:
    (A)SSR ID4026/4027の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、トヨシロ、メークイン、キタアカリ、ムサマル、Alturas、Russet Bannock、Shepody、Clearwater、またはCal whiteの識別;
    (B)SSR ID8242の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、トヨシロ、メークイン、キタアカリ、ムサマル、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Alturas、Shepody、Clearwater、またはCal whiteの識別;
    (C)SSR ID12002の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、トヨシロ、メークイン、インカのめざめ、ムサマル、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Alturas、Umatilla Russet、またはShepodyの識別;
    (D)SSR ID16410の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、男爵薯、トヨシロ、メークイン、キタアカリ、ホッカイコガネ、インカのめざめ、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Shepody、またはCal whiteの識別;
    (E)前記SSR ID31924の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、男爵薯、ホッカイコガネ、インカのめざめ、レッドムーン、Russet Burbank、Russet Norkotah、Ranger Russet、またはWestern Russetの識別;
    (F)SSR ID35584の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ムサマル、レッドムーン、Russet Burbank、またはCal whiteの識別;
    (G)SSR ID43016の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、ニシユタカ、メークイン、レッドムーン、Russet Burbank、またはAlturasの識別;あるいは
    (H)SSR ID46514の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、メークイン、ホッカイコガネ、レッドムーン、Russet Norkotah、Umatilla Russet、Shepody、またはWestern Russetの識別;
    (I)SSR ID16410の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、日本産品種の識別。
  2. 識別が下記により行われる、請求項1記載の識別法:
    (A’)SSR ID4026/4027の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、Alturas、またはClearwaterの識別;
    (B’)SSR ID8242の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、Clearwaterの識別;
    (C’)SSR ID12002の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、インカのめざめ、またはムサマルの識別;あるいは
    (E’)SSR ID31924の4塩基反復SSRの遺伝的多型に基づく、男爵薯、またはインカのめざめの識別。
  3. 指定の品種のバレイショまたはそれに由来する組織、あるいは指定の品種を含む加工品において、他の品種の混在の可能性を評価するために、以下の検査が行われる、請求項1または2記載の識別法:
    (1)指定の品種がニシユタカである場合、SSR ID31924、またはSSR ID43016においてニシユタカ特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (2)指定の品種が男爵薯である場合、SSR ID16410である単独の4塩基反復SSR、またはこれを含む組合せにおいて男爵薯特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (3)指定の品種がトヨシロである場合、SSR ID16410においてトヨシロ特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (4)指定の品種がメークインである場合、SSR ID16410においてメークイン特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (5)指定の品種がキタアカリである場合、SSR ID8242とSSR ID12002の組み合わせにおいてキタアカリ特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (6)指定の品種がホッカイコガネである場合、SSR ID16410、またはSSR ID46514においてホッカイコガネ特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (7)指定の品種がインカのめざめである場合、SSR ID12002、またはSSR ID16410においてインカのめざめ特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (8)指定の品種がムサマルである場合、SSR ID4026/4027、またはSSR ID12002においてムサマル特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (9)指定の品種がレッドムーンである場合、SSR ID4026/4027とSSR ID8242の組み合わせ、SSR ID4026/4027とSSR ID12002の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID12002の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID16410の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID46514の組み合わせ、SSR ID12002とSSR ID16410の組み合わせ、またはSSR ID12002とSSR ID35584の組み合わせにおいてレッドムーン特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (10)指定の品種がRusset Burbankである場合、SSR ID4026/4027とSSR ID8242の組み合わせ、SSR ID4026/4027とSSR ID16410の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID46514の組み合わせ、SSR ID12002とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID16410とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID16410とSSR ID46514の組み合わせ、またはSSR ID31924とSSR ID46514の組み合わせにおいてRusset Burbank特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (11)指定の品種がRusset Norkotahである場合、SSR ID4026/4027とSSR ID16410の組み合わせ、SSR ID12002とSSR ID31924の組み合わせ、またはSSR ID16410とSSR ID31924の組み合わせにおいてRusset Norkotah特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (12)指定の品種がRanger Russetである場合、SSR ID4026/4027とSSR ID8242の組み合わせ、SSR ID4026/4027とSSR ID12002の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID43016の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID46514の組み合わせ、SSR ID12002とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID12002とSSR ID43016の組み合わせ、SSR ID16410とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID16410とSSR ID43016の組み合わせ、SSR ID31924とSSR ID35584の組み合わせ、SSR ID31924とSSR ID46514の組み合わせ、SSR ID35584とSSR ID43016の組み合わせ、またはSSR ID43016とSSR ID46514の組み合わせにおいてRanger Russet特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (13)指定の品種がAlturasである場合、SSR ID4026/4027、またはSSR ID12002においてAlturas特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (14)指定の品種がUmatilla Russetである場合、SSR ID12002においてUmatilla Russet特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (15)指定の品種がRusset Bannockである場合、SSR ID8242とSSR ID12002の組み合わせ、またはSSR ID12002とSSR ID16410の組み合わせにおいてRusset Bannock特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (16)指定の品種がShepodyである場合、SSR ID16410においてShepody特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (17)指定の品種がClearwaterである場合、SSR ID4026/4027、またはSSR ID8242においてClearwater特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;
    (18)指定の品種がCal whiteである場合、SSR ID4026/4027においてCal white特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること;あるいは
    (19)指定の品種がWestern Russetである場合、SSR ID8242とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID35584の組み合わせ、SSR ID8242とSSR ID43016の組み合わせ、SSR ID12002とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID12002とSSR ID35584の組み合わせ、SSR ID16410とSSR ID31924の組み合わせ、SSR ID31924とSSR ID35584の組み合わせ、またはSSR ID31924とSSR ID46514の組み合わせにおいてWestern Russet特有の遺伝的多型以外の遺伝的多型を示すか否かを検査すること。
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