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JP6935676B2 - 画像形成装置、及び画像形成プログラム - Google Patents
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JP6935676B2 - 画像形成装置、及び画像形成プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置、及び画像形成プログラムに関する。
従来より、像保持体にトナー画像を保持し、転写部において、用紙等の記録媒体を挟んで搬送しながら転写電圧を印加して、保持されたトナー画像を記録媒体に転写した後に、トナー画像を定着して記録媒体上に画像形成する画像形成装置が知られている。この画像形成装置では、保持されたトナー画像を記録媒体に転写する処理が完了した後に、記録媒体が転写部から離脱する際に、記録媒体後端の挙動が不安定になり、像保持体に保持されたトナーが記録媒体後端、例えば裏面及び用紙裁断面に付着して記録媒体後端に汚れが生じる場合がある。
記録媒体後端へのトナーの付着による汚れを抑制させるために、記録媒体後端が転写部から離脱した後に、記録媒体の搬送速度を速くさせる画像形成装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、用紙に縁なしモードで画像を形成する際に、記録媒体先端が転写部に進入するときの搬送速度を変更することによって、記録媒体の縁へトナーの付着による汚れを抑制する画像形成装置も開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−226039号公報 特開2009−163227号公報
ところで、記録媒体を挟んで搬送しながら転写する転写部では、記録媒体への転写中から記録媒体が離脱する時点で、抵抗変動が生じて、転写電圧の急峻な変動が発生し、記録媒体後端へのトナーの付着が生じる場合がある。
本発明は、記録媒体後端が転写部から離脱した後に、記録媒体の搬送速度を制御したり記録媒体先端が転写部に進入するときの搬送速度を制御する場合と比較して、記録媒体後端へのトナーの付着による汚れを抑制することができる画像形成装置、及び画像形成プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1態様に係る画像形成装置は、記録媒体を挟んで搬送しながら加圧することにより、像保持体に保持された画像を前記記録媒体に転写する転写部、及び前記画像が転写された記録媒体を搬送しながら処理する処理部を備え、前記転写部と前記処理部との間に、前記記録媒体にたるみ部を形成する転写処理部と、前記記録媒体の後端側の余白領域の先端、前記記録媒体の後端側の画像形成可能領域の後端、または前記記録媒体に形成されたトナー像形成領域の後端が前記転写部におけるニップ部に到達した時点でたるみ抑制処理を開始し、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する際の前記たるみ部のたるみ度合いが、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する前の前記たるみ部のたるみ度合いより抑制されるように制御する制御部と、を備える。
第2態様は、第1態様に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記転写部及び前記処理部の少なくとも一方の搬送速度を制御することにより、前記記録媒体のたるみ部のたるみ度合いを抑制する。
第3態様は、第1態様又は第2態様に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記処理部の搬送速度を速くするか、または前記転写部の搬送速度を遅くすることにより、前記記録媒体のたるみ部のたるみ度合いを抑制する。
第4態様は、第1態様から第3態様の何れか1態様に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する際の前記たるみ部のたるみ度合いが前記転写部と前記処理部との間で前記記録媒体が張架された状態におけるたるみ度合いになるように、前記記録媒体のたるみ部のたるみ度合いを抑制する。
第5態様に係る画像形成プログラムは、記録媒体を挟んで搬送しながら加圧することにより、像保持体に保持された画像を前記記録媒体に転写する転写部、及び前記画像が転写された記録媒体を搬送しながら処理する処理部を備えた画像形成装置において、前記転写部と前記処理部との間に、前記記録媒体にたるみ部を形成する処理を行い、前記記録媒体の後端側の余白領域の先端、前記記録媒体の後端側の画像形成可能領域の後端、または前記記録媒体に形成されたトナー像形成領域の後端が前記転写部におけるニップ部に到達した時点でたるみ抑制処理を開始し、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する際の前記たるみ部のたるみ度合いが、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する前の前記たるみ部のたるみ度合いより抑制されるように制御することを含む処理をコンピュータに実行させる。
本開示によれば、記録媒体後端が転写部から離脱した後に、記録媒体の搬送速度を制御したり記録媒体先端が転写部に進入するときの搬送速度を制御する場合と比較して、記録媒体後端へのトナーの付着による汚れを抑制することができる、という効果を有する。
画像形成装置の要部構成の一例を示す概略側面図である。 転写装置の要部構成の説明に供する模式図である。 画像形成装置の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 転写装置の電気系の要部構成の一例を示すブロック図である。 二次転写装置と定着器との間に、たるみ部を形成しつつ用紙を搬送する状態の一例を示すイメージ図である。 二次転写装置で中間転写ベルト上のトナー像が用紙に転写される場合における転写電圧の時間特性の一例を示すイメージ図である。 用紙後端が二次転写装置のニップ部の下流付近に滞留する時間と、トナー汚れとの関係の一例を示すイメージ図である。 二次転写装置と定着器との間にたるみを有して用紙を搬送する状態の一例を示すイメージである。 二次転写装置と定着器との間にたるみを有して用紙を搬送する状態の一例を示すイメージである。 処理開始の用紙における位置の一例を示すイメージ図である。 二次転写装置の転写制御部における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 たるみ部のたるみ度合いを物理的作用で小さくする構成の一例を示す概念図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を詳細に説明する。なお、作用、機能が同じ働きを担う構成要素及び処理には、全図面を通して同じ符合を付与し、重複する説明を適宜省略する場合がある。
(第1実施形態)
図1に、本実施形態に係る電子写真方式を用いた画像形成装置20の要部構成を示す概略側面図を示す。画像形成装置20には、図示しない通信回線を介して各種データを受信し、受信したデータに基づきカラー画像形成処理を行う画像形成機能が搭載されている。
なお、本実施形態に係る画像形成装置20は、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの4色によるカラー画像形成処理を行う場合を説明するが、カラー画像形成処理に用いる色を4色に限定するものではない。例えば、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色でもよく、イエロー、マゼンタ及びシアンの3色に異なる色を1以上追加した複数色でもよい。
また、色について、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各々を、Y、M、C、Kの英字(色符号)で表記して説明する。また、画像形成装置20の構成要素で、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックの各色を区別するときには、数字の後にY、M、C、Kの英字(色符号)を付加して説明するが、各色を区別する必要がない場合は、数字の後のY、M、C、Kの英字(色符号)は省略する。
画像形成装置20は、感光体1と、帯電器2と、レーザ出力部3と、現像器4と、一次転写器5と、を備える。これらの感光体1、帯電器2、レーザ出力部3、現像ロール34、現像器4、及び一次転写器5の各々は、Y、M、C、Kの色毎に備える。
感光体1は、図中矢印Aの方向に回転する感光体1Y、1M、1C、1Kを備え、帯電器2は、帯電バイアスを印加することにより各感光体の表面を帯電する帯電器2Y、2M、2C、2Kを備える。レーザ出力部3は、帯電された感光体1表面を各色の画像情報に基づいて変調された露光光により露光し、感光体1上に静電潜像を形成するレーザ出力部3Y、3M、3C、3Kを備える。現像器4は、各色の現像剤(トナー)を保持する現像剤保持体である現像ロール34を備える。現像器4は、現像器4Y、4M、4C、4Kを備え、図示しない現像バイアス用電源によって現像ロール34Y、34M、34C、34Kに現像バイアスを印加することにより、感光体1上の静電潜像を各色トナーで現像して感光体1上にトナー像を形成する。一次転写器5は、感光体1上の各色トナー像を中間転写ベルト6に転写する一次転写器5Y、5M、5C、5Kを備える。
また、画像形成装置20は、記録媒体としての用紙Pを収納する用紙収容部Tと、中間転写ベルト6上のトナー像を用紙Pに転写する転写部としての二次転写装置7と、用紙Pに転写されたトナー像を定着する処理部としての定着器9と、トナー像を用紙Pに転写後、中間転写ベルト6表面に残留するトナーをクリーニングするベルトクリーナー8を備える。また、画像形成装置20は、各感光体1の表面をクリーニングする図示しないクリーナーと、各感光体1表面の残留電荷を除去する図示しない除電器を備える。
さらに、画像形成装置20は、画像形成動作環境における温度を計測する温度計58、及び画像形成動作環境における湿度を計測する湿度計60を備える。
さらにまた、画像形成装置20は、制御部として、画像形成に関する制御を行う画像形成制御部40及び画像形成に関する制御のうち転写に関する制御を行う転写制御部70を含んでいる。
次に、図1に示す画像形成装置20における画像形成動作について説明する。
まず、図示しない通信回線を介して図示しないパーソナルコンピュータ等の端末装置から画像形成装置20へ、画像形成対象の原画像情報が出力される。画像形成装置20に原画像情報が入力されると、画像形成装置20は帯電器2に帯電バイアスを印加し、感光体1の表面を負極に帯電する。
一方、原画像情報は、画像形成制御部40に入力される。画像形成制御部40は、原画像情報をそれぞれYMCKの各色の画像データに分解した後、各色の画像データに基づいた変調信号を、対応する色のレーザ出力部3に出力する。レーザ出力部3は、入力された変調信号に従って変調されたレーザ光線11を出力する。
変調されたレーザ光線11は、感光体1の表面に照射される。感光体1の表面は帯電器2により負極に帯電した状態にあり、感光体1の表面にレーザ光線11が照射されると、レーザ光線11が照射された部分の電荷が消滅して、感光体1上に原画像情報に含まれる画像データ(YMCK各色)に対応した静電潜像が形成される。
また、各色の現像器4Y、4M、4C、4Kは、それぞれY、M、C、Kに着色されかつ負極に帯電したトナー、及び各トナーを感光体1表面に付着する現像ロール34を備える。
感光体1上に形成された静電潜像が現像器4に到達すると、図示しない現像バイアス用電源によって現像器4内の現像ロール34に現像バイアスが印加される。すると、現像ロール34Y、34M、34C、34Kの周面に保持された各色のトナーが、それぞれ感光体1Y、1M、1C、1Kの静電潜像に付着し、感光体1Y、1M、1C、1Kに原画像情報の各色の画像データに対応したトナー像が形成される。
更に、図示しないモータによりローラ12A、12D、12E、及び二次転写装置7のバックアップロール7Aが回転し、中間転写ベルト6が一次転写器5と感光体1により形成される隙間に搬送されることで、中間転写ベルト6が感光体1に押し当てられる。この際、一次転写器5により一次転写バイアスが印加されると、感光体1に形成された各色の画像データのトナー像が、中間転写ベルト6に転写される。従って、各色のトナー像の中間転写ベルト6への転写開始位置を一致させるようにローラ12A、7A、12D、12Eの回転を制御することで、各色のトナー像を重ね合わせ、原画像情報に対応したトナー像が中間転写ベルト6に形成される。
中間転写ベルト6へトナー像を転写した感光体1は、図示しないクリーナーにより表面に付着した残留トナー等の付着物が除去され、図示しない除電器により残留電荷が除去される。
一方、二次転写装置7は中間転写ベルト6を張架するバックアップロール7Aと二次転写ロール7Bを含んで構成され、二次転写ロール7Bは中間転写ベルト6に接触して、中間転写ベルト6の搬送に追従して回転する。
また、図示しないモータにより用紙搬送ローラ13が回転することで、用紙収容部T内の用紙Pが図示しない搬送ローラを含む搬送路7Jを介して二次転写装置7のバックアップロール7Aと二次転写ロール7B(以下、ロール対という)との隙間に搬送される。
用紙Pは、トナー像が形成されている中間転写ベルト6の面と対向した状態でロール対によって中間転写ベルト6に押し当てられる際に、ロール対に二次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト6に形成された原画像情報に対応したトナー像が用紙Pに転写される。用紙P上に転写されたトナー像は、定着器9により加熱溶融され、用紙Pに定着される。
また、用紙Pへトナー像を転写した中間転写ベルト6は、ベルトクリーナー8により表面に付着した残留トナー等の付着物が除去される。
以上により、原画像情報に対応した画像が用紙Pに形成されて、画像形成動作が終了する。
図2に、本実施形態に係る画像形成装置20の二次転写装置7の構成の一例を示す。図2に示す二次転写装置7による、用紙Pに画像が形成される際の用紙Pへの転写動作について説明する。
二次転写装置7は、駆動モータ7Mによりローラ12A、12D、12Eと共に中間転写ベルト6を張架しながら搬送するバックアップロール7Aと、中間転写ベルト6を挟んでバックアップロール7Aと対向する位置に設けられた二次転写ロール7Bと、ロール対に電圧を印加する二次転写電源7Gと、ロール対を流れる電流を検出する電流計を含む転写電流検出部7Hとから構成される。また、駆動モータ7Mの回転駆動によって中間転写ベルト6が搬送される。
本実施形態では、駆動モータ7Mの回転速度を検出することにより、中間転写ベルト6の搬送速度を検出する搬送速度検出部7Vを含んでいる。搬送速度検出部7Vは、中間転写ベルト6の搬送速度を直接検出してもよい。
二次転写電源7Gがロール対に印加する電圧は後述する転写制御部70により調整可能とされている。二次転写電源7Gの正極は基準電位であるグランド電位(例えば0V)に接続され(図示省略)、負極はバックアップロール7Aの金属シャフト7Dに接続される。バックアップロール7Aの金属シャフト7Dには、転写電流検出部7Hも接続されている。
バックアップロール7Aは、一例として直径14mmの金属シャフト7Dの周囲にソリッドゴム7Cを形成した直径18mmの回転可能なローラである。ソリッドゴム7Cには、耐油性、耐摩耗性、耐老化性に優れたアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)にイオン導電剤を混入して、抵抗値を1×10Ω以上1×10Ω以下に調整した導電材料を用いている。
なお、ソリッドゴム7Cの一例としては、NBRとエピクロルヒドリンゴム(ECO)とをブレンドした導電材料を用いることもできる。また、他の一例としてポリエーテルポリオールとイソジアネートを反応させて得られるゴムにイオン導電剤を混入したウレタンゴムによる導電材料を用いることができる。さらに、その他の一例としてエチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)による導電材料を用いることができる。
一方、二次転写ロール7Bは、一例として直径12mmの金属シャフト7Fの周囲に発泡ゴム7Eを形成した直径18mmの回転可能なローラであり、発泡ゴム7Eには、緩衝性に優れたウレタンにイオン導電剤を混入して、発泡ゴム7Eの抵抗値を1×10Ω以上1×10Ω以下に調整したものを用いている。なお、金属シャフト7Fはグランド電位に接続されている。
二次転写装置7の転写制御部70(詳細は後述)は、ロール対によって形成される隙間に用紙Pが搬送されるタイミングで、二次転写電源7Gからロール対へ負極の電圧を印加する。
このようにすると、ロール対が回転しながら用紙P及び中間転写ベルト6を押圧する押圧力に加え、ロール対の隙間に発生する負極の電界により、負極に帯電しているトナー像を中間転写ベルト6から剥離させる力が発生し、用紙Pへ中間転写ベルト6に形成されているトナー像が転写される。
図3に、画像形成装置20で画像形成動作を実施する画像形成制御部40の構成の一例を示す。図3には、画像形成制御部40をコンピュータで構成したコンピュータ40Xの一例を示す。コンピュータ40Xは、CPU(Central Processing Unit)40A、ROM(Read Only Memory)40B、RAM(Random Access Memory)40C、不揮発性メモリ40D、及び入出力インターフェース(I/O)40Eがバス40Fを介して各々接続された構成であり、I/O40Eには画像形成部50、操作表示部52、用紙供給部54、用紙排出部56、温度計58、湿度計60、及び通信I/F62が接続されている。
ROM40Bには、コンピュータ40Xに実行させる画像形成制御プログラム40Pが格納されている。CPU40Aが画像形成制御プログラム40PをROM40Bから読み取りRAM40Cに展開し、画像形成制御プログラム40Pによる処理を実行する。CPU40Aが画像形成制御プログラム40Pによる処理を実行することで、コンピュータ40Xは画像形成制御部40として動作する。なお、画像形成制御プログラム40Pは、CD−ROM等の記録媒体により提供するようにしても良い。
画像形成部50は、画像形成装置20が画像形成動作を実行するのに必要な装置、例えば、感光体1、帯電器2、レーザ出力部3、現像器4、中間転写ベルト6、及び二次転写装置7、定着器9等を含んで構成される。
操作表示部52は、操作指示の受け付けを実現する表示ボタンや各種情報が表示されるタッチパネル式の図示しないディスプレイ、及び、テンキーやスタートボタンなどの図示しないハードウェアキー等を含んで構成されている。
用紙供給部54は、例えば、用紙Pが収容される用紙収容部Tや、用紙収容部Tから画像形成部50へ用紙Pを供給する供給機構等を含んで構成される。
用紙排出部56は、例えば、用紙Pが排出される排出部や、画像形成部50で画像が形成された用紙Pを排出部上に排出させるための排出機構等を含んで構成される。
温度計58は、画像形成装置20の画像形成動作環境における温度を計測する。なお、温度計58は画像形成装置20の内部温度の計測に限らず、例えば、画像形成装置20が設置されている場所の温度、例えば画像形成装置20の外部温度を計測するようにしても良い。
湿度計60は、画像形成装置20の画像形成動作環境における湿度を計測する。なお、湿度計60も温度計58と同様に、画像形成装置20の内部湿度の計測に限らず、例えば、画像形成装置20が設置されている場所の湿度、例えば画像形成装置20の外部湿度を計測するようにしても良い。
通信I/F62は、図示しないパーソナルコンピュータ等の端末装置と、相互にデータ通信を行うためのインターフェースである。
図4に、本実施形態に係る二次転写装置7の転写制御部70の構成の一例を示す。
図4には、転写制御部70をコンピュータで構成したコンピュータ70Xの一例を示す。コンピュータ70Xは、CPU70A、ROM70B、RAM70C、及びI/O70Eがバス70Fを介して各々接続された構成であり、I/O70Eにはバックアップロール7A、二次転写ロール7B、二次転写電源7G、転写電流検出部7H、不揮発性メモリ82、及び通信I/F84が接続されている。なお、CPU70Aは、通信I/F84を介して画像形成装置20の形成制御部40(コンピュータ40XのI/O40E)と接続することができる。また、I/O70Eには、バックアップロール7A等を回転させ、中間転写ベルト6を搬送させるための駆動モータ7M、用紙Pの搬送速度を検出する搬送速度検出部7Vが接続されている。また、I/O70Eには、二次転写装置7の下流側で用紙Pに形成されるたるみ部Pt(図5参照)の大きさを検出するたるみ検出部7Tも接続されている。
たるみ部Ptは、例えば、用紙Pが二次転写装置7から離脱する際に用紙P後端の挙動を安定させたり、二次転写装置7の処理速度と、二次転写装置7の下流側の定着器9の処理速度との相違を吸収させるために設けられる(詳細は後述)。
ROM70Bには、コンピュータ70Xに実行させる転写制御プログラム70Pが格納されている。CPU70Aが転写制御プログラム70PをROM70Bから読み取りRAM70Cに展開し、転写制御プログラム70Pによる処理を実行する。CPU70Aが転写制御プログラム70Pによる処理を実行することで、コンピュータ70Xは転写制御部70として動作する。なお、転写制御プログラム70Pは、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等を適用しても良い。
二次転写電源7Gは、ロール対にに印加する電圧値が転写制御部70により設定されるようになっており、二次転写電源7Gからの電圧が調整可能とされている。また、転写電流検出部7Hは、ロール対に電圧が印加された際のロール対の電流を検出する。
不揮発性メモリ82は、二次転写装置7で用いる各種の値を記憶する(詳細は後述)。なお、不揮発性メモリ82は二次転写装置7に必須のものではなく、例えば、画像形成装置20のコンピュータ40Xに含まれる不揮発性メモリ40Dで代用しても良い。
ところで、用紙Pを挟んで搬送しながら転写する二次転写装置7では、用紙Pへの転写中から用紙Pが離脱する時点で、急激な抵抗変動が生じて、転写電圧の急峻な微小変動が瞬間的に発生する場合がある。このように用紙Pの離脱時点に、転写電圧の急峻な微小変動が瞬間的に発生した場合、用紙Pが離脱しているにも拘らず用紙Pの後端にトナーの付着が生じる場合がある。
図5に、二次転写装置7と定着器9との間に、たるみ部Ptを形成しつつ用紙Pを挟んで搬送する状態の一例を示す。図5(A)には、二次転写装置7及び定着器9で用紙Pを挟みつつ、たるみ部Ptを形成して用紙Pを挟んで搬送する状態が示されている。図5(B)には、用紙Pの後端Peが二次転写装置7から離脱した状態が示されている。
図5(A)に示すように、二次転写装置7と定着器9とで用紙Pが張架された状態における位置(二点鎖線で示される位置)から距離Lmaxだけたるみを有するたるみ度合いで、たるみ部Ptが形成される。このたるみ度合いは、たるみ検出部7Tで検出することができる。そして、図5(B)に示すように、用紙Pの後端Peが二次転写装置7のニップ部6Pから離脱すると、たるみ部Ptが維持されつつ用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する。
なお、たるみ部Ptのたるみ度合いの距離Lmaxは、用紙Pが二次転写装置7からの離脱時における用紙P後端の挙動安定、及び二次転写装置7と定着器9との各処理速度の相違吸収のために予め定められる。
一方、用紙Pの後端Peが離脱する時点で、抵抗変動が生じて、転写電圧の急峻な微小変動が発生する。
なお、図5では、二次転写装置7の下流側で用紙Pにタルミ部Ptが形成される場合を一例として示している。つまり、図5では、二次転写装置7と定着器9との間に、タルミ部Ptが形成されるようになっている。しかし、タルミ部Ptを形成するための構成は、図5に示す構成に限定されるものではない。例えば、二次転写装置7と定着器9との間に、用紙Pを搬送する搬送部を設けて二次転写装置7からの用紙Pを、定着器9へ搬送するようにしてもよい。二次転写装置7と定着器9との間に搬送部を設けた場合には、搬送部が開示技術の処理部として機能する。
また、図5に示す例の二次転写装置7及び定着器9は、開示技術の転写処理部として機能する。また、二次転写装置7と定着器9との間に搬送部を設けた場合には、二次転写装置7及び搬送部が開示技術の転写処理部として機能する。
図6に、二次転写装置7で、中間転写ベルト6上のトナー像が用紙Pに転写される場合における転写電圧の時間特性の一例を示す。図6に示す例では、負極性のバイアス電圧が印加されている場合を示している。
図6に示すように、二次転写装置7のニップ部6Pに用紙Pの先端が突入する時点、及び用紙Pの後端Peが離脱する時点で抵抗変動が生じて、転写電圧の急峻な微小変動が発生する。図6に示す例では、時間Tpが用紙Pの搬送時間を示している。ここで、用紙Pの後端Peが離脱する時点で発生する転写電圧の急峻な微小変動、つまり転写電圧が瞬間的に下がる僅かな微小変動が発生する。このように、用紙Pの後端Peの離脱時点に瞬間的に発生した転写電圧の急峻な微小変動によって、例えば二次転写ロール7Bに付着されているトナーが用紙P側に移動されて、用紙Pの後端Peにトナー汚れが発生する。用紙Pの後端Peに発生するトナー汚れは、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間に応じて変動する。
図7に、用紙Pの後端Peが二次転写装置7のニップ部6Pの下流付近に滞留する時間と、トナー汚れとの関係の一例を示す。
図7に示すように、ニップ部6Pの下流付近に用紙Pの後端Peが滞留する時間が長くなるに従って、トナー汚れが増大、つまり最小のトナー汚れ量Gminから最大のトナー汚れ量Gmaxまで変動する。また、図7には、予め実験により導出した、用紙Pの後端Peに発生するトナー汚れ量Gとして許容可能なトナー汚れ量Gthが示されている。従って、トナー汚れ量Gthに到達するより前、つまり用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を時間Tthより短い時間になるようにすれば、用紙Pの後端Peに発生するトナー汚れ量Gとして許容可能である。
そこで、たるみ検出部7Tのたるみ度合いを小さくすればよい。つまり、二次転写装置7と定着器9とで用紙Pが張架された状態における位置(二点鎖線で示される位置)近傍の位置になる距離Lminのたるみを有するたるみ度合いで、たるみ部Ptが形成されるように用紙Pを搬送すればよい。この場合、例えば、二次転写装置7と定着器9との各々のプロセス速度をほぼ同じに調整することで、実現することができる。
なお、たるみ度合いの距離Lminは、二次転写装置7と定着器9とで用紙Pが張架された状態における位置(二点鎖線で示される位置)近傍の位置になるたるみ度合いの距離Lminに限定されるものではない。例えば、たるみ度合いの距離Lminは、トナー汚れ発生の滞留予測時間、つまり用紙Pの後端Peがニップ部6Pから離脱してからニップ部6Pの下流付近に滞留してトナー汚れが発生することが予測される時間に対応するたるみ度合いの距離未満を定めればよい。
図8に、二次転写装置7と定着器9との間に、距離Lminのたるみを有するたるみ度合いで、たるみ部Ptを形成しつつ用紙Pを挟んで搬送する状態の一例を示す。図8(A)には、二次転写装置7及び定着器9で用紙Pを挟みつつ、用紙Pが搬送される状態が示されている。図8(B)には、用紙Pの後端Peが二次転写装置7から離脱した状態が示されている。
図8(B)に示すように、たるみ部Ptのたるみ度合いを小さくすることによって、用紙Pの後端Peがニップ部6Pから離脱した場合に、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮することができる。
ところが、例えば、二次転写装置7と定着器9との各々のプロセス速度をほぼ同じに調整することが困難である場合、たるみ検出部7Tのたるみ度合いを常時小さい状態を維持させることが困難である。そこで、本実施形態では、用紙Pの後端Peがニップ部6Pに到達する所定時間前に、たるみ検出部7Tのたるみ度合いを小さくすることで、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を時間Tthより短くなるように制御する。
図9に、二次転写装置7と定着器9との間に、距離Lmaxのたるみ度合いから距離Lminのたるみ度合いに移行して、用紙Pを挟んで搬送する状態の一例を示す。図9(A)には、距離Lmaxのたるみ度合いで用紙Pを挟みつつ、用紙Pが搬送される状態が示されている。図9(B)には、用紙Pの後端Peが二次転写装置7のニップ部6Pに到達する前に距離Lminのたるみ度合いに移行して、用紙Pを挟んで搬送する状態が示されている。
図9(A)に示すように、距離Lmaxのたるみ度合いを維持しつつ用紙Pを搬送する場合、二次転写装置7の搬送速度Vaが速度V1に設定され、定着器9の搬送速度Vbが速度V1にほぼ同じ速度V2に設定される。また、図9(B)に示すように、たるみ部Ptのたるみ度合いを小さくする場合、二次転写装置7の搬送速度Vaが速度V1が維持され、定着器9の搬送速度Vbが速度V2より高速の速度V3に設定される。定着器9の搬送速度Vbを速度V2より高速の速度V3に設定する場合、用紙Pの後端Peに近づくに従って高速になるように、速度V2から速度V3へ徐々に高速になるように設定することが好ましい。なお、ここでは、定着器9の搬送速度Vbを高速にする場合を一例として説明したが、二次転写装置7の搬送速度Va及び定着器9の搬送速度Vbの何れか一方を調整することで、定着器9の搬送速度Vbが二次転写装置7の搬送速度Vaに比べて高速に設定できればよい。つまり、相対的に定着器9の搬送速度Vbが二次転写装置7の搬送速度Vaより高速になればよい。
このようにすることで、図9(A)に示すように、距離Lmaxのたるみ度合いを維持しつつ用紙Pを搬送され、たるみ部Ptを有することにより得られる効果を最大限に発揮できる。また、図9(B)に示すように、距離Lminのたるみ度合いに、たるみ部Ptのたるみ度合いを小さくすることによって、用紙Pの後端Peがニップ部6Pから離脱した場合に、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮することができ、トナー汚れを抑制することができる。
たるみ部Ptのたるみ度合いを小さくする場合、距離Lminのたるみ度合いに移行する用紙Pの後端Peが二次転写装置7のニップ部6Pに到達する前の時期は、用紙Pに形成されるトナー像の転写後の時期が好ましい。
図10に、距離Lminのたるみ度合いに移行する時期に対応する用紙Pにおける位置の一例を示す。
図10に示すように、例えば、用紙Pの後端Pe側の余白領域の先端が到達する時期(t5)が好ましく、用紙Pの後端Pe側の画像形成可能領域の後端が到達する時期(t5)がさらに好ましい。また、用紙Pに形成されるトナー像形成領域の後端が到達する時期(t4)がより好ましい。なお、図10に示す例では、余白領域の先端が到達する時期と、用紙Pの後端Pe側の画像形成可能領域の後端が到達する時期とが同じ時期である場合が示されているが、各々異なる時期であってもよい。
次に、本実施形態に係る画像形成装置20における画像形成動作を詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる距離Lminのたるみ度合いに移行する時期に対応する用紙Pにおける位置は、用紙Pのサイズに応じて予め定められた位置を、不揮発性メモリ82に予め記憶しておくものとする。
図11に、二次転写装置7の転写制御部70として動作するコンピュータ70XのCPU70Aにより実行される転写制御プログラム70Pの処理の流れを示す。
転写制御プログラム70Pは、画像形成装置20のCPU40AからI/O40Eを介して転写開始指示を受付けた際に、CPU70Aにより実行される。
なお、ここでは、用紙Pにトナー像を転写する転写処理は別途実行(図示省略)されるものとして、転写制御における1枚の用紙Pの搬送制御処理を説明する。転写処理では、駆動モータ7Mにより、ロール対(バックアップロール7A及び二次転写ロール7B)の駆動が開始され、ロール対に二次転写電源7Gにより電圧を印加するように制御される。この場合、ロール対に流れる電流を検出し、二次転写電源7Gからロール対に印加する転写電圧が設定され、用紙Pにトナー像が転写される。例えば、図10に示す少なくともトナー像形成領域を含む画像生成可能領域について用紙Pにトナー像が転写される。この場合、二次転写装置7のプロセス速度は予め定められており、プロセス速度、つまり二次転写装置7の搬送速度Vaで用紙Pが搬送される。
まず、ステップS100では、画像形成装置20のCPU40Aからの転写開始指示の受付に伴い、搬送される用紙Pのサイズを含む用紙情報が取得される。ステップS100で取得される用紙情報は、画像形成装置20のCPU40AからI/O40Eを介して取得される。このステップS100では、搬送される用紙Pのサイズに対応して距離Lminのたるみ度合いに移行する時期に対応する用紙Pにおける所定位置が設定される。ここでは、図10に示す用紙Pの後端Pe側の余白領域の先端(到達する時期t5に対応する位置)が所定位置に設定された場合を一例として説明する。
次に、ステップS102では、ニップ部6Pにおける用紙Pの位置を示す位置情報が取得される。ステップS102で取得する位置情報は、用紙Pの先端がニップ部6Pに突入するタイミングからの経過時間と搬送速度検出7Vで検出された搬送速度とから導出することができる。なお、用紙Pの先端がニップ部6Pに突入するタイミングは、用紙Pが取り出されてから用紙Pの先端がニップ部6Pに突入するまでの距離と搬送速度とから経過時間として導出することができる。また、このタイミングは転写電圧の変動及び図示しない用紙先端位置センサによって用紙Pの先端位置を実時間で検出することもできる。
次のステップS104では、ステップS100で設定された用紙Pにおける所定位置、つまり、たるみ部Ptのたるみを小さくする(距離Lminのたるみ度合いに移行する)時期に対応する用紙Pにおける所定位置に到達したか否かが判断される。具体的には、紙Pの先端がニップ部6Pに突入するタイミングからの経過時間が時間t5を経過したことを判別することによって、用紙Pの後端Pe側の余白領域の先端がニップ部6Pに突入したか否かが判断される。
ステップS104で肯定判断の場合には、ステップS104に処理が移行され、高品質モードとしてたるみ抑制処理が実行され、処理後にステップS112に処理が移行される。一方、ステップS104で否定判断の場合には、ステップS108に処理が移行され、通常モードとして通常処理を実行した後にステップS112に処理が移行される。
本実施形態では、通常処理は、例えば、距離Lmaxのたるみ度合いを維持しつつ用紙Pを搬送されるように、二次転写装置7の搬送速度Vaが速度V1になるように制御し、定着器9の搬送速度Vbが速度V1にほぼ同じ速度V2に制御する(図9(A)参照)。つまり、CPU70Aは、二次転写装置7の搬送速度Vaが速度V1になるように駆動モータ7Mを制御する。また、CPU70Aは、定着器9の搬送速度Vbが速度V1にほぼ同じ速度V2になるように、画像形成装置20のCPU40Aへ速度V2を示す情報を出力する。
次のステップS112では、用紙Pの搬送が終了か否かを判定し、肯定判定の場合は、転写制御プログラム70Pの処理を終了する。否定判定の場合は、ステップS104へ戻り用紙Pがニップ部6Pを通過するまで処理を繰り返す。つまり、CPU70Aは、処理終了位置である用紙Pの後端Peがニップ部6Pを通過したか否かを判定する。この判定は、用紙Pの先端がニップ部6Pに突入するタイミングからの経過時間が、用紙Pがニップ部6Pを通過する時間(例えば時間t6)を経過したか否かを判別することで、判定できる。
転写制御プログラム70PのステップS106における高品質モードのたるみ抑制処理では、二次転写装置7の搬送速度Vaが速度V1が維持されるように制御し、定着器9の搬送速度Vbが速度V2より高速の速度V3に制御する(図9(B)参照)。つまり、CPU70Aは、二次転写装置7の搬送速度Vaが速度V1を維持するように駆動モータ7Mを制御する。また、CPU70Aは、定着器9の搬送速度Vbが徐々に速度V3になるように、画像形成装置20のCPU40Aへ速度V3を示す情報を出力する。これによって、たるみ度合いを徐々に小さくすることができる。
なお、ステップS106においてたるみ抑制処理が実行された場合には、ステップS112で肯定判定された時点で、次回の用紙Pの処理のために、通常処理で実行したように、二次転写装置7の搬送速度Vaの制御、及び定着器9の搬送速度Vbを示す情報を出力する制御を行ってもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、通常では、距離Lmaxのたるみ度合いを維持しつつ用紙Pを搬送され、たるみ部Ptにより得られる効果を最大限に発揮できる。また、たるみ部Ptのたるみ度合いを小さくすることによって、用紙Pの後端Peがニップ部6Pから離脱した場合に、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮することができ、トナー汚れを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は第1実施形態と略同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第1実施形態では、相対的に定着器9の搬送速度Vbが二次転写装置7の搬送速度Vaより高速に設定することで、たるみ部Ptのたるみ度合いを小さくして、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮させ、トナー汚れを抑制した。第2実施形態は、たるみ部Ptのたるみ度合いを移動可能な部材によって物理的に小さくする。
つまり、第2実施形態にかかる画像形成装置は、二次転写装置7の直後に設置され、用紙Pの搬送路への非進入で用紙が所定時間だけ滞留し、かつ用紙Pの搬送路への進入で用紙の滞留時間が前記所定時間より短くなる進入部材としての回転体を含み、転写制御部70は、特定時期に、進入部材が進入するように制御する。
図12に、本実施形態に係る二次転写装置7において、たるみ部Ptのたるみ度合いを物理的作用で小さくする構成の一例を示す。図12(A)には、距離Lmaxのたるみ度合いで用紙Pを挟みつつ、用紙Pが搬送される状態が示されている。図12(B)には、用紙Pの後端Peが二次転写装置7のニップ部6Pに到達する前に距離Lminのたるみ度合いに移行して、用紙Pを挟んで搬送する状態が示されている。
図12に示すように、本実施形態では、用紙Pのたるみ部Ptを物理的に小さくするために、二次転写装置7と定着器9との間に、用紙Pのたるみ部Ptを物理的に小さくする方向(矢印Uで示す方向)に移動可能な回転体7Wが設けられている。
回転体7Wは、用紙Pが搬送される回転方向、つまり中間転写ベルト6に接触し中間転写ベルト6の搬送に追従して回転する二次転写ロール7Bの回転方向と同方向に回転駆動されることが好ましい。この場合、二次転写ロール7Bの回転により搬送される用紙Pの搬送速度と少なくとも同じ速度、またはそれ以上の速度で用紙Pが搬送されるように、回転体7Wが回転駆動されることが好ましい。
図12(A)に示すように、距離Lmaxのたるみ度合いを維持しつつ用紙Pを搬送する場合、回転体7Wが用紙Pから離間された位置に設定される。また、図12(B)に示すように、たるみ部Ptのたるみ度合いを小さくする場合、たるみ度合いが距離Lminになるように、回転体7Wが用紙Pのたるみ部Ptを押圧する位置に設定される。これによって、用紙Pの後端Peがニップ部6Pから離脱した場合に、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮することができ、トナー汚れを抑制することができる。
次に、第2実施形態に係る制御部70として機能するコンピュータの動作を説明する。
第2実施形態では、図11に示すステップS106で実行される高品質モードのたるみ抑制処理において、たるみ度合いが距離Lminになるように、回転体7Wを用紙Pのたるみ部Ptに押圧する制御が実行される。本実施形態におけるステップS106では、回転体7Wの移動は、たるみ度合いが距離Lmaxから距離Lminに徐々に短くなるように、たるみ部Ptが徐々に押圧されるように制御することが好ましい。なお、本実施形態では、回転体7Wの移動によって、たるみ部Ptのたるみ度合いが小さくされるので、二次転写装置7の搬送速度Va、及び定着器9の搬送速度Vbを制御することを要求しない。
また、二次転写ロール7Bの回転により搬送される用紙Pの搬送速度と少なくとも同じ速度で回転体7Wを回転駆動させることで、たるみ部Ptで形成されたたるみが抑制され、かつ二次転写ロール7Bの回転により搬送される用紙Pの搬送速度と少なくとも同じ速度で用紙Pが搬送される。これにより、たるみ部Ptにたるみ度合いが距離Lmaxで、たるみが形成された場合に比べて短時間で用紙Pの後端Peがニップ部6P付近から離脱でき、ニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮できる。また、二次転写ロール7Bの回転により搬送される用紙Pの搬送速度以上の速度で用紙Pが搬送されるように、回転体7Wを回転駆動させることで、さらに、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮できる。
このように第2実施形態によれば、二次転写装置7と定着器9との間に設けた回転体7Wを、用紙Pのたるみ部Ptを物理的に小さくする方向(矢印Uで示す方向)に移動させることで、たるみ部Ptのたるみ度合いが小さくされる。これによって、第1実施形態と同様に、用紙Pの後端Peがニップ部6Pの下流付近に滞留する時間を短縮することができ、トナー汚れを抑制することができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施の形態に多様な変更または改良を加えることができ、当該変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上記実施の形態では、転写制御処理を、図11に示すフローチャートを用いた処理によるソフトウエア構成によって実現した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば転写制御処理をハードウェア構成により実現する形態としてもよい。
この場合の形態例としては、例えば、二次転写装置7の転写制御部70と同一の処理を実行する機能デバイスを作成して用いる形態がある。この場合は、上記実施の形態に比較して、処理の高速化が期待される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置20はカラー画像形成を行うものとしたが、モノクロ画像形成を行う画像形成装置20であってもよいことは言うまでもない。また、本実施形態に係る転写装置7の二次転写ロール7Bは、単体のローラで構成される形態に限らず、例えば、二次転写ロール7Bと、図示しない他のローラと、二次転写ロール7Bと当該図示しない他のローラとの周囲に張架されるベルトと、を含むような、複数のローラ及びベルトから構成されるものであっても良い。
また、本実施形態に係る二次転写装置7は、二次転写電源7Gからロール対に負極の転写電圧を印加したが、これは負極に帯電したトナー像を中間転写ベルト6から剥離させるためであり、トナー像が正極に帯電している場合には正極の転写電圧をロール対に印加すれば良い。
更には、本実施形態に係る転写制御処理は画像形成装置20の転写装置に限らず、例えば、紙、OHP(OverHead Projector)シート等に代表されるプラスチックシート、金属、及びゴム等の被転写体に帯電したトナー像を転写する転写装置に用いても良い。
1 感光体
2 帯電器
3 レーザ出力部
4 現像器
5 一次転写器
6 中間転写ベルト
7 転写装置
7A バックアップロール
7B 二次転写ロール
7C ソリッドゴム
7D 金属シャフト
7E 発泡ゴム
7F 金属シャフト
7M 駆動モータ
7S 駆動電流検出部
8 ベルトクリーナー
9 定着器
13 用紙搬送ローラ
20 画像形成装置
34 現像ロール
40 形成制御部
40X コンピュータ
70 転写制御部
70X コンピュータ

Claims (5)

  1. 記録媒体を挟んで搬送しながら加圧することにより、像保持体に保持された画像を前記記録媒体に転写する転写部、及び前記画像が転写された記録媒体を搬送しながら処理する処理部を備え、前記転写部と前記処理部との間に、前記記録媒体にたるみ部を形成する転写処理部と、
    前記記録媒体の後端側の余白領域の先端、前記記録媒体の後端側の画像形成可能領域の後端、または前記記録媒体に形成されたトナー像形成領域の後端が前記転写部におけるニップ部に到達した時点でたるみ抑制処理を開始し、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する際の前記たるみ部のたるみ度合いが、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する前の前記たるみ部のたるみ度合いより抑制されるように制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記転写部及び前記処理部の少なくとも一方の搬送速度を制御することにより、前記記録媒体のたるみ部のたるみ度合いを抑制する
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記処理部の搬送速度を速くするか、または前記転写部の搬送速度を遅くすることにより、前記記録媒体のたるみ部のたるみ度合いを抑制する
    請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する際の前記たるみ部のたるみ度合いが前記転写部と前記処理部との間で前記記録媒体が張架された状態におけるたるみ度合いになるように、前記記録媒体のたるみ部のたるみ度合いを抑制する
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 記録媒体を挟んで搬送しながら加圧することにより、像保持体に保持された画像を前記記録媒体に転写する転写部、及び前記画像が転写された記録媒体を搬送しながら処理する処理部を備えた画像形成装置において、前記転写部と前記処理部との間に、前記記録媒体にたるみ部を形成する処理を行い
    前記記録媒体の後端側の余白領域の先端、前記記録媒体の後端側の画像形成可能領域の後端、または前記記録媒体に形成されたトナー像形成領域の後端が前記転写部におけるニップ部に到達した時点でたるみ抑制処理を開始し、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する際の前記たるみ部のたるみ度合いが、前記記録媒体の後端が前記転写部を通過する前の前記たるみ部のたるみ度合いより抑制されるように制御する
    ことを含む処理をコンピュータに実行させる画像形成プログラム。
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