JP6936330B2 - 有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤 - Google Patents
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Description
(A)非環式の炭素数6以上のアルカンジオールジ(メタ)アクリレートと、(B)環状モノマーと、(C)光重合開始剤を含有し、
(B)環状モノマーは、環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートとを含有し、
下記の数式(I)及び(III)を共に満たす有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
8mPa・s≦η≦50mPa・s ・・・(I)
γ/2η<0.9m/s ・・・(III)
(式中、ηは25℃においてE型粘度計により測定される粘度を表し、γはペンダントドロップ法により測定された静的表面張力を表す。)
(A)非環式の炭素数6以上のアルカンジオールジ(メタ)アクリレートと、(B)環状モノマーと、(C)光重合開始剤を含有し、
(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(A)成分を10〜85質量部、(B)成分を15〜90質量部含有し、
(B)環状モノマーは、環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートとを含有し、
環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートの含有比率は、環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートの合計100質量部中、質量比で、環状単官能(メタ)アクリレート:環状2官能(メタ)アクリレート=10〜95:90〜5であり、かつ
下記の数式(I)、(II)及び(III)を共に満たす有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
8mPa・s≦η≦50mPa・s ・・・(I)
14mN/m≦γ≦40mN/m ・・・(II)
γ/2η<0.9m/s ・・・(III)
(式中、ηは25℃においてE型粘度計により測定される粘度を表し、γはペンダントドロップ法により測定された静的表面張力を表す。)
(B)環状モノマーが1種類以上の脂環式モノマーを含むことを特徴とする<1>又は<2>に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(E)成分として、フッ素原子及び(メタ)アクリロイル基を有する含フッ素モノマーを含有する、<1>〜<3>のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
前記含フッ素モノマーのフッ素原子含有量が、前記含フッ素モノマーの全量基準で、2〜70質量%である、<4>に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
前記含フッ素モノマーが、式(E−1)で表される化合物、式(E−2)で表される化合物及び式(E−3)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む、<4>又は<5>に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
式(E−1)
R1は、水素原子又はメチル基を示し、
R2は、フッ化アルキル基、又は、フッ化アルキル基における炭素−炭素結合及び炭素−水素結合の一部に酸素原子が挿入された基、を示す。複数存在するR3は、互いに同一でも異なっていてもよい。]
式(E−2)
R3は、水素原子又はメチル基を示し、
R4は、フッ化アルカンジイル基、又は、フッ化アルカンジイル基における炭素−炭素結合及び炭素−水素結合の一部に酸素原子が挿入された基、を示す。複数存在するR3は、互いに同一でも異なっていてもよい。]
式(E−3)
R5は水素原子又はメチル基を示し、
R6は、単結合、アルカンジイル基、フッ化アルカンジイル基、又は、アルカンジイル基若しくはフッ化アルカンジイル基における炭素−炭素結合及び炭素−水素結合の一部に酸素原子が挿入された基、を示し、
Ar1はフッ化アリール基を示す。]
前記含フッ素モノマーが、式(E−1−1)で表される化合物、式(E−2−1)で表される化合物及び式(E−3−1)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む、<6>に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
式(E−1−1)
式(E−2−1)
式(E−3−1)
(E)成分の含有量が、(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、0.1質量部〜10質量部の範囲にあることを特徴とする<4>〜<7>のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(E)成分が、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9-ヘキサデカフルオロ-1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1H,1H,5H-オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、及び1H,1H,2H,2H-トリデカフルオロオクチル(メタ)アクリレートからなる群から選択される一種以上を含むことを特徴とする<4>〜<8>のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
インクジェット法を用いて塗布することを特徴とする<1>〜<9>のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
2官能(メタ)アクリレートオリゴマー、2官能(メタ)アクリレートポリマー、多官能(メタ)アクリレートオリゴマー、又は多官能(メタ)アクリレートポリマーを含有しないことを特徴とする<1>〜<10>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
硬化体のガラス転移温度が65℃以上120℃以下であることを特徴とする<1>〜<11>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(B)成分のうち、少なくとも1個は環状構造を分子内に2個以上有することを特徴とする<1>〜<12>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(B)成分のうち、少なくとも2個は環状構造を分子内に2個以上有することを特徴とする<1>〜<13>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(B)成分が、エトキシ化−o−フェニルフェノール(メタ)アクリレート、m−フェノキシベンジル(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、下記の構造式で表されるエトキシ化ビスフェノールAジ(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上を含有することを特徴とする<1>〜<14>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(A)成分が、炭素数12以下のアルカンジオールジ(メタ)アクリレートであることを特徴とする<1>〜<15>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(A)成分が、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上を含有することを特徴とする<1>〜<16>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(C)成分が、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイドを含有することを特徴とする<1>〜<17>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(C)成分の含有量が、0.5〜4質量部であることを特徴とする<1>〜<18>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
更に(D)酸化防止剤を含有することを特徴とする<1>〜<19>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(D)成分がヒンダードフェノール系酸化防止剤であることを特徴とする<20>に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
(D)成分を2種以上含有することを特徴とする<20>又は<21>に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
395nm以上500nm以下の波長で硬化させることを特徴とする<1>〜<22>のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
395nmのLEDランプで硬化させることを特徴とする<23>に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
<1>〜<24>のうちのいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤を硬化してなる硬化体。
<25>に記載の硬化体を含む有機EL装置。
<25>に記載の硬化体を含むディスプレイ。
<25>に記載の硬化体を含む、フレキシブル性を有するディスプレイ。
<25>に記載の硬化体を含む、フレキシブル性を有する有機EL装置。
色素系材料としては、シクロペンダミン誘導体、テトラフェニルブタジエン誘導体化合物、トリフェニルアミン誘導体、オキサジアゾール誘導体、ピラゾロキノリン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ピロール誘導体、チオフェン環化合物、ピリジン環化合物、ペリノン誘導体、ペリレン誘導体、オリゴチオフェン誘導体、トリフマニルアミン誘導体、オキサジアゾールダイマー、ピラゾリンダイマー等が挙げられる。
金属錯体系材料としては、イリジウム錯体、白金錯体等の三重項励起状態からの発光を有する金属錯体、アルミキノリノール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾリル亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、ユーロピウム錯体等といった、金属錯体等が挙げられる。金属錯体としては、中心金属に、テルビウム(Tb)、ユウロピウム(Eu)、ジスプロシウム(Dy)等の希土類金属、アルミニウム(Al)、亜鉛(Zn)、ベリリウム(Be)等を有し、配位子に、オキサジアゾール、チアジアゾール、フェニルピリジン、フェニルベンゾイミダゾール、キノリン構造等を有する金属錯体等が挙げられる。これらの中では、中心金属にアルミニウム(Al)を有し、配位子にキノリン構造等を有する金属錯体が好ましい。中心金属にアルミニウム(Al)を有し、配位子にキノリン構造等を有する金属錯体の中では、トリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウムが好ましい。
高分子材料としては、ポリパラフェニレンビニレン誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリパラフェニレン誘導体、ポリシラン誘導体、ポリアセチレン誘導体、ポリフルオレン誘導体、ポリビニルカルバゾール誘導体、上記色素体や金属錯体系発光材料を高分子化した物等が挙げられる。
ドーパント材料としては、ペリレン誘導体、クマリン誘導体、ルブレン誘導体、キナクリドン誘導体、スクアリウム誘導体、ポルフィリン誘導体、スチリル系色素、テトラセン誘導体、ピラゾロン誘導体、デカシクレン、フェノキサゾン等が挙げられる。
正孔注入層を形成する材料としては、4’,4”−トリス{2−ナフチル(フェニル)アミノ}トリフェニルアミン等のフェニルアミン系、スターバースト型アミン系、フタロシアニン系、酸化バナジウム、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化アルミニウム等の酸化物、アモルファスカーボン、ポリアニリン、ポリチオフェン誘導体等が挙げられる。
正孔輸送層を構成する材料としては、ポリビニルカルバゾール若しくはその誘導体、ポリシラン若しくはその誘導体、側鎖若しくは主鎖に芳香族アミンを有するポリシロキサン誘導体、ピラゾリン誘導体、アリールアミン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルジアミン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリアニリン若しくはその誘導体、ポリチオフェン若しくはその誘導体、ポリアリールアミン若しくはその誘導体、ポリピロール若しくはその誘導体、ポリ(p−フェニレンビニレン)若しくはその誘導体、ポリ(2,5−チエニレンビニレン)若しくはその誘導体等が挙げられる。
電子輸送層を構成する材料としては、オキサジアゾール誘導体、アントラキノジメタン若しくはその誘導体、ベンゾキノン若しくはその誘導体、ナフトキノン若しくはその誘導体、アントラキノン若しくはその誘導体、テトラシアノアントラキノジメタン若しくはその誘導体、フルオレノン誘導体、ジフェニルジシアノエチレン若しくはその誘導体、ジフェノキノン誘導体、8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体、ポリキノリン若しくはその誘導体、ポリキノキサリン若しくはその誘導体、ポリフルオレン若しくはその誘導体等が挙げられる。誘導体としては、金属錯体等が挙げられる。これらの中では、8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体が好ましい。8−ヒドロキシキノリン若しくはその誘導体の中では、発光層中に含有する、蛍光又は燐光を発光する有機物としても使用できる点で、トリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウムが好ましい。
電子注入層としては、発光層の種類に応じて、カルシウム(Ca)層の単層構造からなる電子注入層、又は、周期律表IA族とIIA族の金属であり、且つ、仕事関数が1.5〜3.0eVの金属及びその金属の酸化物、ハロゲン化物及び炭酸化物からなる群のうちの1種以上で形成された層の単層構造、又は、周期律表IA族とIIA族の金属であり、且つ、仕事関数が1.5〜3.0eVの金属及びその金属の酸化物、ハロゲン化物及び炭酸化物からなる群のうちの1種以上で形成された層とCa層との積層構造からなる電子注入層等が挙げられる。仕事関数が1.5〜3.0eVの、周期律表IA族の金属又はその酸化物、ハロゲン化物、炭酸化物としては、リチウム(Li)、フッ化リチウム、酸化ナトリウム、酸化リチウム、炭酸リチウム等が挙げられる。仕事関数が1.5〜3.0eVの、周期律表IIA族の金属又はその酸化物、ハロゲン化物、炭酸化物としては、ストロンチウム(Sr)、酸化マグネシウム、フッ化マグネシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化バリウム、酸化ストロンチウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。
(i)陽極/正孔輸送層/発光層/陰極
(ii)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
(iii)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(iv)陽極/正孔注入層/発光層/陰極
(v)陽極/発光層/電子注入層/陰極
(vi)陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極
(vii)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/陰極
(viii)陽極/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極
(ix)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極
(x)陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極
(xi)陽極/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(xii)陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(xiii)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(xiv)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(xv)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(ここで、「/」は各層が隣接して積層されていることを示す。以下同じ。)
γ/2η<0.9m/s ・・・ 式2
後述するように、有機EL素子においては封止剤の浸透によって、ダークスポットが発生し発光不良を起こす問題がある。上記式2の条件を満たすことにより、このような封止剤の浸透が抑制される。
下記構造式で表される環状単官能(メタ)アクリレート
以下の方法により組成物を作製し、評価した。
表1の使用材料を用いた。表2〜3に示す組成で各使用材料を混合して、組成物を調製した。得られた組成物を使用して、以下に示す評価方法にてE型粘度、表面張力、透湿度、塗布面積の拡大率、硬化率、平坦性、透明性、ガラス転移温度、有機EL評価の測定を行った。結果を表2〜3に示す。表2〜3の組成物名には、表1に示す略号を用いた。表2〜3に示すフッ素原子含有量は、組成から計算したものであり、組成物全量基準で示す。
組成物の粘度はE型粘度計(コ−ンプレート型:コーン角度1°34′、コーンロータの半径24mm)を用い、温度25℃、回転数100rpmの条件下で測定した。
組成物の表面張力は23℃の雰囲気下、接触角計(協和界面科学社製DM500)を用いて、ペンダントドロップ法により測定した。
組成物の硬化物性の評価に際し、下記光照射条件により、組成物を硬化させた。395nmの波長を発光するLEDランプ(HOYA社製UV−LED LIGHT SOURCE H−4MLH200−V1)により、395nmの波長の積算光量1,500mJ/cm2の条件にて、組成物を光硬化させ、硬化体を得た。
厚さ0.1mmのシート状の硬化体を前記光硬化条件にて作製し、JIS Z0208:1976「防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)」に準じ、吸湿剤として塩化カルシウム(無水)を用い、雰囲気温度85℃、相対湿度85%の条件で測定した。
各実験例で得られた組成物に対して、上記インクジェット装置を使用して10μmの厚みとなるように上述の方法で洗浄した無アルカリガラス上に、組成物を10mm×10mmの大きさに塗布し、酸素濃度0.1%未満の窒素雰囲気中にて前記光硬化条件で硬化させ、硬化率を以下の手順で測定した。
硬化後の上記組成物及び硬化前の上記組成物に、赤外分光装置(サーモサイエンティフィック社製、Nicolet is5、DTGS検出器、分解能4cm-1)を用い、該測定試料に赤外光を入射して赤外分光スペクトルを測定した。得られた赤外分光スペクトルにて、硬化前後でピーク変化を生じない、2950cm-1付近に観測されるメチレン基の炭素−水素結合の伸縮振動ピークを内部標準とし、この内部標準の硬化前後のピーク面積と、(メタ)アクリレートの炭素−炭素二重結合に結合する炭素−水素結合の面外変角振動のピークに帰属される、810cm-1付近のピークの硬化前後の面積から、次式を用い硬化率を算出した。
硬化率(%)=[1−(Ax/Bx)/(Ao/Bo)]×100
ここで、
Ao:810cm-1付近の硬化前のピーク面積を表す。
Ax:810cm-1付近の硬化後のピーク面積を表す。
Bo:2950cm-1付近の硬化前のピーク面積を表す。
Bx:2950cm-1付近の硬化後のピーク面積を表す。
各実験例で得られた組成物をそれぞれ25mm×25mm×1mmt(mm厚)のガラス板(無アルカリガラス、Corning社製 Eagle XG)2枚の間に10μmの厚みに形成し、LEDランプを用いて波長395nmの紫外線を照射量が1500mJ/cm2となるように照射することにより硬化させて硬化体を得た。得られた硬化体について、紫外−可視分光光度計(島津製作所社製「UV−2550」)にて380nm、412nm、800nmの分光透過率を測定し、透明性とした。
各実験例で得られた組成物を、1mm厚のシリコンシートを型枠とし、PETフィルムに挟み込んだ。該組成物を、前記光硬化条件にて、上面から硬化させた後、更に下から前記光硬化条件にて、硬化させ、厚さ1mmの該組成物の硬化体を作製した。作製した硬化体をカッターにて長さ50mm幅5mmに切断し、ガラス転移温度測定用硬化体とした。得られた硬化体をセイコー電子産業社製、動的粘弾性測定装置「DMS210」により、窒素雰囲気中にて前記硬化体に1Hzの引張方向の応力及び歪みを加え、昇温速度毎分2℃の割合で−150℃から200℃まで昇温しながらtanδを測定し、該tanδのピークトップの温度をガラス転移温度とした。tanδのピークトップはtanδが0.3以上の領域における最大値とした。tanδが−150℃から200℃の領域で0.3以下であった場合、tanδのピークトップは200℃を超えるとし、ガラス転移温度は200℃を超える(200<)とした。
各実験例で得られた組成物を70mm×70mm×0.7mmtの基材(無アルカリガラス(Corning社製 Eagle XG))上にインクジェット吐出装置(武蔵エンジニアリング社製MID500B、溶剤系ヘッド「MIDヘッド」)を用いて4mm×4mm×10μmtとなるようにパターン塗布した。無アルカリガラスは使用前に、アセトン、イソプロパノールそれぞれを用いて洗浄し、その後にテクノビジョン社製UVオゾン洗浄装置UV−208を用いて5分間洗浄した。パターン塗布直後に雰囲気温度23℃、相対湿度50%の条件で5分間放置し、塗布面積の拡大率(下記式参照)によりインクジェット塗布後の平坦性を評価した。塗布面積の拡大率が小さい程、塗布後の形状が維持され、位置制御性に優れ、好ましいと評価した。
(塗布面積の拡大率)=((パターン塗布してから5分後に、基材表面に接触した組成物の接触面積)/(パターン塗布直後の、基材表面に接触した組成物の接触面積))×100(%)
70mm×70mm×0.7mmtの基材(無アルカリガラス(Corning社製 Eagle XG))上に、25μm×25μm×3μmtの凹みを前後左右に10μmの間隔を開けて整列するようにエッチング法にて作製した。なお、基材は使用前に、アセトン、イソプロパノールそれぞれを用いて洗浄し、その後にテクノビジョン社製UVオゾン洗浄装置UV−208を用いて5分間洗浄した。次いで、凹みを設けた基板上に、プラズマCVD法にて200nmのSiN膜を形成した。次に、インクジェット吐出装置(武蔵エンジニアリング社製MID500B、溶剤系ヘッド「MIDヘッド」)を用いて50mm×50mm×10μmtとなるように封止剤をパターン塗布した。パターン塗布後、温度23℃、相対湿度50%の条件で5分間放置し、封止剤塗膜の形状を観察した。封止剤の平坦性を、以下の式で求めた。結果を表1に示す。
平坦性(%)=(5分間放置後の封止剤塗膜の面積)/(50mm×50mm)
なお、例えば、平坦性50%とは、パターン塗布した封止剤の一部が弾かれて、50mm×50mmの範囲の半分(50%)で、SiN膜が露出したことを示す。
30mm角のITO電極付きガラス基板(厚さ700μm)を、アセトン、イソプロパノールそれぞれを用いて洗浄した。その後、真空蒸着法にて以下の化合物を薄膜となるように順次蒸着し、陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入層/陰極からなる2mm角の有機EL素子を有する基板を得た。各層の構成は以下の通りである。
・陽極 ITO、陽極の膜厚150nm
・正孔注入層 4,4’,4”−トリス{2−ナフチル(フェニル)アミノ}トリフェニルアミン(2−TNATA)
・正孔輸送層 N,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチルベンジジン(α−NPD)
・発光層 トリス(8−ヒドロキシキノリナト)アルミニウム(金属錯体系材料)、発光層の膜厚1000Å、発光層は電子輸送層としても機能する。
・電子注入層 フッ化リチウム
・陰極 アルミニウム 膜厚150nm
その後、2mm×2mmの有機EL素子を覆うように、10mm×10mmの開口部を有するマスク(覆い)を設置し、プラズマCVD法にてSiN膜を形成した。次に、各実験例で得られた組成物(有機物膜)を、窒素雰囲気下にて上記インクジェット装置を用いて2mm×2mmの有機EL素子を覆うように厚み10μmで塗布し、前記光硬化条件にて、この組成物を硬化させた後、該硬化体の全体を覆うように、10mm×10mmの開口部を有するマスク(覆い)を設置し、プラズマCVD法にてSiN膜を形成して有機EL表示素子を得た。
作製した直後の有機EL素子に6Vの電圧を印加し、有機EL素子の発光状態を目視と顕微鏡で観察し、ダークスポットの直径を測定した。
作製した直後の有機EL素子を、85℃、相対湿度85質量%の条件下にて70時間暴露した後、6Vの電圧を印加し、有機EL素子の発光状態を目視と顕微鏡で観察し、ダークスポットの直径を測定した。
Claims (28)
- (A)非環式の炭素数6以上のアルカンジオールジ(メタ)アクリレートと、(B)環状モノマーと、(C)光重合開始剤と、(E)フッ素原子及び(メタ)アクリロイル基を有する含フッ素モノマーとを含有し、
(B)環状モノマーは、環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートとを含有し、
下記の数式(I)及び(III)を共に満たす有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
8mPa・s≦η≦50mPa・s ・・・(I)
γ/2η<0.9m/s ・・・(III)
(式中、ηは25℃においてE型粘度計により測定される粘度を表し、γはペンダントドロップ法により測定された静的表面張力を表す。) - (A)非環式の炭素数6以上のアルカンジオールジ(メタ)アクリレートと、(B)環状モノマーと、(C)光重合開始剤と、(E)フッ素原子及び(メタ)アクリロイル基を有する含フッ素モノマーとを含有し、
(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、(A)成分を10〜85質量部、(B)成分を15〜90質量部含有し、
(B)環状モノマーは、環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートとを含有し、
環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートの含有比率は、環状単官能(メタ)アクリレートと環状2官能(メタ)アクリレートの合計100質量部中、質量比で、環状単官能(メタ)アクリレート:環状2官能(メタ)アクリレート=10〜95:90〜5であり、かつ
下記の数式(I)、(II)及び(III)を共に満たす有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
8mPa・s≦η≦50mPa・s ・・・(I)
14mN/m≦γ≦40mN/m ・・・(II)
γ/2η<0.9m/s ・・・(III)
(式中、ηは25℃においてE型粘度計により測定される粘度を表し、γはペンダントドロップ法により測定された静的表面張力を表す。) - (B)環状モノマーが1種類以上の脂環式モノマーを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 前記含フッ素モノマーのフッ素原子含有量が、前記含フッ素モノマーの全量基準で、2〜70質量%である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 前記含フッ素モノマーが、式(E−1)で表される化合物、式(E−2)で表される化合物及び式(E−3)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
式(E−1)
[式(E−1)中、
R1は、水素原子又はメチル基を示し、
R2は、フッ化アルキル基、又は、フッ化アルキル基における炭素−炭素結合及び炭素−水素結合の一部に酸素原子が挿入された基、を示す。]
式(E−2)
[式(E−2)中、
R3は、水素原子又はメチル基を示し、
R4は、フッ化アルカンジイル基、又は、フッ化アルカンジイル基における炭素−炭素結合及び炭素−水素結合の一部に酸素原子が挿入された基、を示す。複数存在するR3は、互いに同一でも異なっていてもよい。]
式(E−3)
[式(E−3)中、
R5は水素原子又はメチル基を示し、
R6は、単結合、アルカンジイル基、フッ化アルカンジイル基、又は、アルカンジイル基若しくはフッ化アルカンジイル基における炭素−炭素結合及び炭素−水素結合の一部に酸素原子が挿入された基、を示し、
Ar1はフッ化アリール基を示す。] - 前記含フッ素モノマーが、式(E−1−1)で表される化合物、式(E−2−1)で表される化合物及び式(E−3−1)で表される化合物からなる群より選択される少なくとも一種を含む、請求項5に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
式(E−1−1)
[式(E−1−1)中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R21は水素原子又はフッ素原子を示し、nは1以上の整数を示す。複数存在するR21は互いに同一でも異なっていてもよい。但し、R21の少なくとも一つはフッ素原子である。]
式(E−2−1)
[式(E−2−1)中、R3は水素原子又はメチル基を示し、R41は水素原子又はフッ素原子を示し、mは1以上の整数を示す。複数存在するR41は、互いに同一でも異なっていてもよい。複数存在するR3は、互いに同一でも異なっていてもよい。但し、R41の少なくとも一つはフッ素原子である。]
式(E−3−1)
[式(E−3−1)中、R5は水素原子又はメチル基を示し、R61は水素原子又はフッ素原子を示し、R62は水素原子又はフッ素原子を示し、pは0以上の整数を示す。複数存在するR61は、互いに同一でも異なっていてもよい。複数存在するR62は、互いに同一でも異なっていてもよい。但し、R62の少なくとも一つはフッ素原子である。] - (E)成分の含有量が、(A)成分と(B)成分の合計100質量部に対して、0.1質量部〜10質量部の範囲にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (E)成分が、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9-ヘキサデカフルオロ-1,10-デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1H,1H,5H-オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、及び1H,1H,2H,2H-トリデカフルオロオクチル(メタ)アクリレートからなる群から選択される一種以上を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- インクジェット法を用いて塗布することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 2官能(メタ)アクリレートオリゴマー、2官能(メタ)アクリレートポリマー、多官能(メタ)アクリレートオリゴマー、又は多官能(メタ)アクリレートポリマーを含有しないことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 硬化体のガラス転移温度が65℃以上120℃以下であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (B)成分のうち、少なくとも1個は環状構造を分子内に2個以上有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (B)成分のうち、少なくとも2個は環状構造を分子内に2個以上有することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (A)成分が、炭素数12以下のアルカンジオールジ(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (A)成分が、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、1,12−ドデカンジオールジ(メタ)アクリレートからなる群のうちの1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (C)成分が、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−ホスフィンオキサイドを含有することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (C)成分の含有量が、0.5〜4質量部であることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 更に(D)酸化防止剤を含有することを特徴とする請求項1〜18のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (D)成分がヒンダードフェノール系酸化防止剤であることを特徴とする請求項19に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- (D)成分を2種以上含有することを特徴とする請求項19又は20に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 395nm以上500nm以下の波長で硬化させることを特徴とする請求項1〜21のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 395nmのLEDランプで硬化させることを特徴とする請求項22に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤。
- 請求項1〜23のうちのいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示素子用封止剤を硬化してなる硬化体。
- 請求項24に記載の硬化体を含む有機EL装置。
- 請求項24に記載の硬化体を含むディスプレイ。
- 請求項24に記載の硬化体を含む、フレキシブル性を有するディスプレイ。
- 請求項24に記載の硬化体を含む、フレキシブル性を有する有機EL装置。
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