JP6936676B2 - 眼科装置 - Google Patents
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Description
図1及び図2に、実施形態に係る眼科装置の構成例に示す。実施形態に係る眼科装置1は、被検眼Eのデータを取得する機能、つまり被検眼Eを撮影する機能及び/又は被検眼Eの特性を測定する機能を備える。
プロセッサ10は、各種の情報処理を実行する。本明細書において「プロセッサ」は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス(例えば、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array))等の回路を意味する。
制御部11は、眼科装置1の各部の制御を実行する。特に、制御部11は、光学系20、第1駆動機構80A、及び第2駆動機構80Bを制御する。
記憶部12は、各種のデータを記憶する。記憶部12に記憶されるデータとしては、干渉光学系30により取得されたデータ(測定データ、干渉光の検出結果等)や、被検者及び被検眼に関する情報などがある。記憶部12には、眼科装置1を動作させるための各種のコンピュータプログラムやデータが記憶されていてよい。記憶部12には、後述の処理において使用・参照される各種のデータが記憶される。記憶部12は、前述の記憶回路や記憶装置を含む。
画像形成部13は、干渉光学系30により得られた後述の干渉光の検出結果に基づいて被検眼の断層像や2次元画像や3次元画像の画像データを形成する。この処理には、従来のスペクトラルドメインタイプの光コヒーレンストモグラフィと同様に、ノイズ除去(ノイズ低減)、フィルタ処理、FFT(Fast Fourier Transform)などの処理が含まれている。他のタイプのOCT装置の場合、画像形成部13は、そのタイプに応じた公知の処理を実行する。
データ処理部14は、各種のデータ処理を実行する。特に、データ処理部14は、干渉光学系30により得られた干渉光の検出結果や画像形成部13により形成された被検眼の画像や前眼部カメラ60により取得された画像を解析する。データ処理部14には、解析部141が設けられている。図2に示すように、解析部141は、特徴領域解析部1411と、スキャン特定部1412と、形状補正部1413と、位置補正部1414と、特性情報算出部1415と、特性分布算出部1416とを含む。これらの動作については後述する。
光学系20には、図1に示す構成に加え、被検眼Eを正面から撮影するための光学系(観察光学系、撮影光学系等)やアライメント光学系が設けられてもよい。また、干渉光学系30のフォーカシングを行うための構成などが設けられていてもよい。更に、光学系20は、被検眼Eの前眼部Eaを照明するための光源(前眼部照明光源)を備えてもよい。
干渉光学系30には、被検眼Eの眼底又は前眼部のOCT画像を取得するための光学系が設けられている。この光学系は、従来のスペクトラルドメインタイプのOCT装置と同様の構成を有する。すなわち、この光学系は、光源からの光(低コヒーレンス光)を参照光と信号光に分割し、眼底又は前眼部を経由した測定光と参照光路を経由した参照光とを干渉させて干渉光を生成し、この干渉光のスペクトル成分を検出するように構成されている。この検出結果(検出信号)はプロセッサ10に送られる。
光スキャナ40は、測定光の進行方向を変更する。光スキャナ40は、プロセッサ10(制御部11)からの制御を受け、所定のスキャンパターンに従って、測定光の進行方向に直交する方向(広義には、交差する方向)に測定光を偏向する。それにより、眼底又は前眼部における所望の部位をスキャンパターンに従って測定光でスキャンすることができる。光スキャナ40は、例えば、測定光をx方向に走査するガルバノミラーと、y方向に走査するガルバノミラーと、これらを独立に駆動する機構とを含んで構成される。それにより、測定光でxy平面上の任意の方向にスキャンすることができる。
前置レンズ51は、対物レンズ50の焦点距離を変更するための光学部材である。前置レンズ51は、被検眼Eに向かう光路に対して挿入/退避できるように構成されている。前置レンズ51は、眼底のOCT計測を行うときには光路から退避され、前眼部のOCT計測を行うときには光路に配置される。この実施形態では、前置レンズ51は、被検眼Eと対物レンズ50との間で挿脱されるが、対物レンズ50と光スキャナ40との間に配置されてもよい。被検眼Eと対物レンズ50との間から前置レンズ51が退避されているとき光スキャナ40の共役位置は被検眼Eの瞳孔近傍に配置され、眼科装置1は、眼底をスキャンすることができる。被検眼Eと対物レンズ50との間に前置レンズ51が配置されているとき光スキャナ40の共役位置は被検眼Eの前眼部Eaとは異なる位置に移動され、眼科装置1は、前眼部Eaをスキャンすることができる。
前眼部カメラ60は、被検眼Eの前眼部Eaを撮影する。前眼部カメラ60は、前述したように、対物レンズ50の光軸に対してそれぞれ異なる角度から被検眼Eを見込む位置に2台以上設けられている。各前眼部カメラ60は、例えば、所定のフレームレートで動画撮影を行うビデオカメラである。2以上の前眼部カメラ60は、前眼部Eaを異なる方向から実質的に同時に撮影する。この実施形態では、図3A、図3B、図4A及び図4Bに示すように、2台の前眼部カメラ60A及び60Bが設けられている。
顔支持部70は、被検者の顔を支持するための部材を含む。例えば、顔支持部70は、図3A及び図3Bに示すように、被検者の額が当接される額当てと、被検者の顎が載置される顎受けとを含む。なお、顔支持部70は、額当て及び顎受けのいずれか一方のみを備えてもよく、これら以外の部材を備えてもよい。
第1駆動機構80Aは、制御部11による制御を受けて光学系20を移動する。第1駆動機構80Aは、光学系20を3次元的に移動可能である。第1駆動機構80Aは、例えば、従来と同様に、光学系20をx方向に移動させるための機構と、y方向に移動させるための機構と、z方向に移動させるための機構とを含む。第1駆動機構80Aは、x方向、y方向及びz方向に移動させるための機構を駆動する複数のステッピングモータ等(駆動手段)を含む。例えば、制御部11は、ステッピングモータに対して所定のパルス数の駆動信号を供給することで、当該パルス数に対応した移動量だけ光学系20を移動させることができる。
ユーザインターフェイス部90は、情報の表示、情報の入力、操作指示の入力など、眼科装置1とそのユーザとの間で情報をやりとりするための機能を提供する。ユーザインターフェイス部90は、出力機能と入力機能とを提供する。出力機能を提供する構成の例として、フラットパネルディスプレイ等の表示装置や、音声出力装置や、印刷出力装置や、記録媒体への書き込みを行うデータライタなどがある。入力機能を提供する構成の例として、操作レバー、ボタン、キー、ポインティングデバイス、マイクロフォン、データライタなどがある。ユーザインターフェイス部90は、タッチパネルディスプレイのような出力機能と入力機能とが一体化されたデバイスを含んでよい。また、ユーザインターフェイス部90は、情報の入出力を行うためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を含んでよい。
データ処理部14は、取得された干渉光の検出結果や画像に対して各種のデータ処理や解析処理を施す。例えば、データ処理部14は、画像の輝度補正や分散補正等の各種補正処理を実行する。前述のように、データ処理部14には、解析部141が設けられている。
解析部141は、アライメントを行うための解析処理を行うことができる。このような解析処理を行うための構成の一例として、解析部141には、特徴領域解析部1411が設けられている。
特徴領域解析部1411は、前眼部カメラ60により得られた各撮影画像を解析することで、前眼部Eaの特徴領域における所定の特徴部位に相当する当該撮影画像中の位置(特徴位置と呼ぶ)を特定する。所定の特徴部位としては、例えば被検眼Eの瞳孔中心位置、瞳孔重心位置、角膜中心位置、角膜頂点位置、又は被検眼中心位置が用いられる。以下、被検眼Eの瞳孔中心位置を特定する処理の具体例を説明する。
Z方向の分解能(奥行き分解能):ΔZ=H×H×Δp/(B×f)
スキャン特定部1412は、干渉光学系30により得られた干渉光の検出結果に基づいて、前眼部Eaの特徴領域(瞳孔領域)に対して実行されたスキャンを特定する。具体的には、スキャン特定部1412は、特徴領域に対して実行されたスキャンのBスキャン方向のスキャン範囲を特定する。
形状補正部1413は、前眼部カメラ60により取得された被検眼Eの前眼部像から特徴領域解析部1411により特定された特徴領域の輪郭形状を補正する。特徴領域は、瞳孔に相当する領域(瞳孔領域)や角膜に相当する領域(角膜領域)や虹彩に相当する領域(虹彩領域)などがある。形状補正部1413は、被検眼Eに対する前眼部カメラ60の相対位置に基づいて特徴領域の輪郭形状を補正する。形状補正部1413は、被検眼Eに対する前眼部カメラ60の相対位置が既知であるため、この既知の情報を用いた公知の歪み補正処理により特徴領域の輪郭形状を補正することが可能である。干渉光学系30の光軸から外れた位置に配置された前眼部カメラ60により得られた前眼部像中の特徴領域の輪郭形状を補正することにより、被検眼Eを真正面から撮影したときと同様の形状を有する特徴領域が描出された画像を得ることができる。
位置補正部1414は、特徴領域の輪郭形状に基づいて、ラジアルスキャンのスキャン中心位置Cの位置ずれを補正する。上記の輪郭形状は、形状補正部1413により補正された輪郭形状であってよい。
特性情報算出部1415は、位置補正部1414によりスキャン中心位置の位置ずれが補正されたスキャンのスキャン範囲に対応した干渉光の検出結果に基づいて前眼部Eaの特性情報を算出する。特性情報は、角膜形状情報、角膜厚情報、及び前房深度情報の少なくとも1つを含む。例えば、特性情報算出部1415は、スキャン中心位置の位置ずれが補正されたスキャンのスキャン範囲に対応した干渉光の検出結果を用いて公知の方法により角膜表面の形状や角膜裏面の形状や角膜厚を求める。
特性分布算出部1416は、特性情報算出部1415により算出された特性情報の分布を求める。特性分布算出部1416は、求められた角膜表面の形状等を表す情報をx座標位置及びy座標位置に関連づけて2次元的な分布を表す情報を生成する。また、特性分布算出部1416は、角膜表面の形状等を示す情報をx座標位置、y座標位置、及びz座標位置に関連づけて3次元的な分布を表す情報を生成してもよい。
眼科装置1の動作について説明する。
ユーザによりユーザインターフェイス部90に対してOCT計測開始の指示操作が行われると、眼科装置1はアライメントを開始する。アライメントの開始指示は、制御部11により自動で行われてもよい。
制御部11は、被検眼Eに対する光学系20の位置合わせが完了したか否かを判別する。制御部11は、ステップS1において特定された位置ずれ量が所定の閾値以下であるか否かを判断することにより、被検眼Eに対する光学系20の位置合わせが完了したか否かを判別することが可能である。
ステップS2において被検眼Eに対する光学系20の位置合わせが完了したと判別されたとき(ステップS2:Y)、制御部11は、前眼部カメラ60を制御することにより被検眼Eの前眼部像を取得させる。なお、ステップS3では、ステップS2において取得された前眼部像をそのまま流用してもよい。
制御部11は、ステップS3において取得された前眼部像中の瞳孔領域を特徴領域解析部1411に特定させる。
制御部11は、ステップS4において特定された瞳孔領域の輪郭形状を形状補正部1413に補正させる。形状補正部1413は、被検眼Eに対する前眼部カメラ60の相対位置に対応した公知の演算処理を行うことにより、前眼部像中の瞳孔領域の輪郭形状を補正する。
次に、制御部11は、干渉光学系30を制御することによりOCT計測を開始させる。
制御部11は、予め決められたスキャンパターンに従って光スキャナ40を制御することにより被検眼Eの前眼部Eaに対してラジアルスキャンを開始させる。制御部11は、図5に示す各スキャンを順番に実行させる。
制御部11は、スキャンが完了したか否かを判別する。制御部11は、予め決められたスキャンパターンに基づいてスキャンが完了したか否かを判別することができる。スキャンが完了したと判別されたとき(ステップS8:Y)、眼科装置1の動作はステップS9に移行する。スキャンが完了していないと判別されたとき(ステップS8:N)、眼科装置1の動作はステップS7に移行する。
ステップS8においてスキャンが完了したと判別されたとき(ステップS8:Y)、制御部11は、ステップS7において実行された各スキャンについて、上記のようにスキャン範囲を特定し、スキャン中心位置の位置ずれを位置補正部1414に補正させる。
続いて、制御部11は、ステップS9においてスキャン中心位置が補正されたスキャンのスキャン範囲に対応した干渉光の検出結果に基づいて特性情報を特性情報算出部1415に算出させる。
制御部11は、ステップS10において算出された特定情報の分布を表す特性分布情報を特性分布算出部1416に算出させる。
制御部11は、ステップS11において算出された特性分布情報に対応した特性分布をユーザインターフェイス部90の表示部に表示させる。以上で、眼科装置1の動作は終了する(エンド)。
上記の実施形態において、スキャン中に瞼や睫毛などにより測定光のケラレが発生する場合がある。実施形態の変形例では、測定光のケラレが発生したときに被検眼Eの下瞼側に対応するスキャン範囲の端部側が特徴領域の境界に配置されるようにラジアルスキャンのスキャン中心位置Cの位置ずれが補正される。以下、実施形態の変形例について、実施形態との相違点を中心に説明する。
実施形態に係る眼科装置の効果について説明する。
10 プロセッサ
11 制御部
12 記憶部
13 画像形成部
14 データ処理部
20 光学系
30 干渉光学系
40 光スキャナ
50 対物レンズ
51 前置レンズ
60 前眼部カメラ
70 顔支持部
80A 第1駆動機構
80B 第2駆動機構
90 ユーザインターフェイス部
141、141a 解析部
1411 特徴領域解析部
1412 スキャン特定部
1413 形状補正部
1414 位置補正部
1415 特性情報算出部
1416 特性分布算出部
1417 検出部
E 被検眼
Ea 前眼部
Claims (11)
- 光スキャナと、
光源からの光を測定光と参照光とに分割し、前記光スキャナを介して前記測定光を被検眼に投射し、前記被検眼からの前記測定光の戻り光と前記参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、
前記被検眼の前眼部における特徴領域に対して前記前眼部における基準位置を中心に放射状に複数のスキャンを行うラジアルスキャンを実行するように前記光スキャナを制御する制御部と、
前記干渉光の検出結果に基づいて、前記特徴領域における前記測定光の進行方向に交差する交差方向のスキャン範囲を特定するスキャン範囲特定部と、
前記特徴領域の輪郭形状に基づいて、前記スキャン範囲が前記特徴領域に収まるように前記ラジアルスキャンのスキャン中心位置の位置ずれを補正する補正部と、
前記補正部により前記スキャン中心位置の位置ずれが補正されたスキャンのスキャン範囲に対応した干渉光の検出結果に基づいて前記前眼部の特性情報を算出する特性情報算出部と、
を含み、
前記補正部は、前記被検眼の下瞼側に対応する前記スキャン範囲の端部側が前記特徴領域の境界に配置されるように前記位置ずれを補正する、眼科装置。 - 前記補正部は、前記スキャン範囲の長さと基準方向に対する当該スキャンのスキャン角度とに基づいて前記位置ずれを補正する
ことを特徴とする請求項1に記載の眼科装置。 - 前記測定光のケラレの発生を検出する検出部を含み、
前記補正部は、前記検出部により前記ケラレの発生が検出されたとき、前記位置ずれを補正する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の眼科装置。 - 前記被検眼の前眼部を撮影するための前眼部撮影系と、
前記前眼部撮影系を用いて取得された前眼部像における前記特徴領域を特定する特定部と、
を含む
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記被検眼に対する前記前眼部撮影系の相対位置に基づいて前記特徴領域の輪郭形状を補正する形状補正部を含む
ことを特徴とする請求項4に記載の眼科装置。 - 前記干渉光の検出結果に基づいて前記被検眼の断層像を形成する画像形成部を含み、
前記スキャン範囲特定部は、前記画像形成部により形成された断層像に基づいて前記スキャン範囲を特定する
ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記特性情報算出部により算出された前記前眼部の特性情報の分布を求める特性分布算出部を含む
ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記特性情報は、角膜形状情報、角膜厚情報、及び前房深度情報の少なくとも1つを含む
ことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記被検眼と前記干渉光学系とを相対的に移動する移動機構を含み、
前記基準位置は、前記被検眼に対する前記干渉光学系の位置合わせ基準位置である
ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記基準位置は、瞳孔中心位置、瞳孔重心位置、角膜中心位置、角膜頂点位置又は被検眼中心位置である
ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の眼科装置。 - 前記特徴領域は、前記被検眼の瞳孔、角膜、又は虹彩に相当する領域である
ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の眼科装置。
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