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JP6937612B2 - 蓋付カップ容器 - Google Patents
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JP6937612B2 - 蓋付カップ容器 - Google Patents

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Description

本発明は、蓋付カップ容器に関する。
従来、蓋付カップ容器として、例えば下記特許文献1に記載されているように、上端開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、シール材の上方に配設された天壁部を有し、カップ体に装着された蓋体と、天壁部に形成された貫通孔内に配設され、シール材を開封する開封部材と、を備えた蓋付カップ容器が知られている。
この蓋付カップ容器では、主板部をヒンジ部回りに回転させて破断部によりシール材を破断してカップ体を開封することができる。その後、蓋付カップ容器を傾けると、カップ体内の内容物が、シール材のうち破断されて形成された開放部分を通して注出される。
特開2016−141404号公報
しかしながら、前記従来の蓋付カップ容器では、シール材の前記開放部分を通して内容物を注出するときに、内容物がシール材の上面に進出して溜まるおそれがあった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、シール材の開放部分を通して注出された内容物がシール材の上面に溜まるのを抑制した蓋付カップ容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の蓋付カップ容器は、上端開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、前記シール材の上方に配設された天壁部を有し、前記カップ体に装着された蓋体と、前記天壁部に形成された貫通孔内に配設され、前記シール材を開封する開封部材と、を備え、前記開封部材は、前端部に前記シール材を破断する破断部が形成されるとともに、前記破断部よりも後方に配設されたヒンジ部を介して前記天壁部に連結された主板部を備え、前記蓋体には、下方に向かって突出するとともに、上面視において、前記ヒンジ部が延びる左右方向に前記主板部を挟む規制部が各別に形成され、前記規制部は、前記カップ体の上端開口縁よりも下方に張り出し、前記シール材は、下方に向かって突となる湾曲した曲面状とされ、前記規制部は、前記天壁部の前端縁から後方に向かって延び、前記規制部の前部の下端縁は、前方に向かうに従い漸次、上方に向けて延びる曲線状に形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、上面視において一対の規制部同士の間に位置する主板部が、ヒンジ部回りに回転すると、上面視においてシール材のうち一対の規制部同士の間に位置する部分が破断部により破断され、シール材に開放部分が形成される。シール材と蓋体との間の空間において、開放部分の上方に位置する部分(以下、流通空間という)が、左右方向の両側は規制部によりに覆われるとともに、後方は主板部により覆われることとなる。こうして前記流通空間が3方向から覆われることで、シール材の開放部分を通して注出された内容物がシール材の上面に溜まるのを抑制することができる。
また、上記の蓋付カップ容器において、前記蓋体には、前記主板部が、前記破断部を下方に向かわせるように前記ヒンジ部周りに回転して、前記シール材を破断したときに、この主板部が係止される係止部が設けられていてもよい。
この発明によれば、主板部を、シール材を破断した姿勢に保持することが可能になり、前記流通空間が3方向から覆われた状態を確実に保持することができる。
また、上記の蓋付カップ容器において、前記主板部に、前記ヒンジ部に前記ヒンジ部の後方から連なり下方に向かって突出する被係止部が形成され、前記天壁部に、内側に前記被係止部が配設された進入孔が形成され、前記係止部は、前記進入孔の内面、又は前記天壁部の上面における前記進入孔の開口周縁部であってもよい。
この発明によれば、主板部の回転中心となるヒンジ部の近傍に被係止部が配設されるため、主板部に作用させた力よりも大きな力が被係止部に作用し、主板部を移動させた距離よりも被係止部が移動する距離が短くなる。したがって、係止部に被係止部を係止させるのに要する力、および被係止部の回転移動量を抑制することが可能になり、簡易な構成で優れた操作性を与えることができる。
また、上記の蓋付カップ容器において、前記破断部は、前記シール材の外周部に対して上下方向に対向していてもよい。
この発明によれば、前記流通空間をシール材と蓋体との間の空間における前端部に位置させることが可能となり、前記流通空間よりも前方に位置するシール材を極力排除することができる。したがって、前述のように前記流通空間が3方向から覆われていることから、内容物がシール材の上面に溜まるのを確実に抑制することができる。
本発明の蓋付カップ容器によれば、シール材の開放部分を通して注出された内容物がシール材の上面に溜まるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態の蓋付カップ容器の縦断面図である。 図1に示す要部の拡大図である。 蓋付カップ容器の蓋体の上面図である。 図3に示す蓋体の下面図である。 図4に示すV−V線に相当する断面図である。 蓋付カップ容器の作用を説明するための要部の縦断面図である。
以下、本発明に係る蓋付カップ容器の一実施形態を、図1から図6を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の蓋付カップ容器1は、内容物が収容されたカップ体11と、カップ体11に装着された蓋体21と、カップ体11の上端開口部を密封するシール材18を開封する開封部材41と、蓋体21に装着されたオーバーキャップ61と、を備えている。
ここで、カップ体11は有底筒状に形成され、蓋体21およびオーバーキャップ61は有頂筒状に形成されている。カップ体11、蓋体21、およびオーバーキャップ61それぞれの中心軸は、共通軸と同軸に配置されている。以下では、共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。上下方向のうち、オーバーキャップ61側を上方といい、カップ体11の底部側を下方という。蓋付カップ容器1を上下方向から見て、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
カップ体11は、底部12および胴部13を有し、横断面視が円形状に形成されている。
胴部13は、上方から下方に向かうにしたがって漸次、縮径している。ただし、胴部13の形状は、例えば上下方向の全長にわたって外径を同等にする等、この場合に限定されない。底部12は、有頂円筒状に形成され、その天壁部の外周縁に胴部13の下端開口縁が連なっている。
胴部13の内周面には、カップ体11を上下方向に重ね合わせながら多段に積み上げる際に、胴部13の内側に差し込まれる別のカップ体11の底部12の下端開口縁が上方から当接する支持突起14が形成されている。この支持突起14は、胴部13の内周面から径方向内側に向かって突出するとともに、周方向の全周にわたって間隔を空けて配設されている。
ただし、支持突起14はカップ体11に必須な構成ではなく、カップ体11は支持突起14を備えなくてもよい。
胴部13の上端開口縁には、径方向外側に向かって突出するフランジ部15が全周にわたって形成されている。上記シール材18は、このフランジ部15の上面に固着されており、カップ体11の上端開口部を密封している。なお、胴部13にフランジ部15を形成しなくてもよい。
シール材18は、例えばアルミニウム蒸着シート等のバリア性シート材で構成され、その下面に熱溶着層が形成されているものが用いられる。ただし、シール材18の構成はこれに限定されず、シール材18として、例えば合成樹脂の単層あるいは積層シート、または金属薄膜層と合成樹脂層とが積層された積層シート等を用いてもよい。
シール材18の固着方法としては、例えば貼着、圧着、熱溶着、高周波溶着、または接着等が用いられる。シール材18としてバリア性シート材を用いた場合には、カップ体11内に飲料等の内容物を収容した後で、フランジ部15の上面に全周にわたってシール材18を熱溶着してカップ体11の上端開口部を封止すればよい。
なお、本実施形態では、カップ体11内の圧力が蓋付カップ容器1の周囲の圧力に比べて低い状態でシール材18がフランジ部15に固着されるため、フランジ部15に固着されたシール材18は、下方に向かって突となる湾曲した曲面状になっている。
図2から図4に示すように、蓋体21は、カップ体11のフランジ部15を径方向外側から囲む円筒状の装着筒部22と、装着筒部22の上端部からこの上端部の全周にわたって径方向内側に向かって突出し、フランジ部15の上方に配設される円環状の連結板23と、連結板23の内周縁から上方に向かって延びる円筒状の周壁部24と、周壁部24の上端部に接続されるとともにシール材18の上方に配設された天壁部25と、を有している。
装着筒部22の内周面には、径方向内側に向かって突出し、フランジ部15に対してアンダーカット嵌合する第1係合突部22aが周方向に間隔を空けて複数形成されている。第1係合突部22aは、周方向に延びる突条状に形成されている。なお、第1係合突部22aは、装着筒部22の内周面に全周にわたって連続的に延びてもよい。
蓋体21は、第1係合突部22aがフランジ部15に対してアンダーカット嵌合することによって、カップ体11に装着されている。なお、蓋体21をカップ体11に装着させる構造は、アンダーカット嵌合に限定されない。
図3および図4に示すように、天壁部25は、容器軸Oと同軸に配設された円板状に形成されている。天壁部25には、上面視において径方向のうちの一方向に長い長方形状を呈する貫通孔25aが形成されている。以下では、前記一方向を前後方向といい、径方向のうち前後方向に直交する方向を左右方向という。
貫通孔25aは、天壁部25における左右方向の中央部に形成されている。貫通孔25aは、天壁部25に容器軸Oを前後方向に跨いで配設されている。天壁部25における貫通孔25aの開口周縁部において、前後方向の一方側の端縁は、天壁部25の外周縁に位置し、前後方向の他方側の端縁は、天壁部25の外周縁よりも径方向の内側に位置している。以下、前後方向の前記一方側を前方といい、前後方向の前記他方側を後方という。
図2から図4に示すように、天壁部25は、前方から後方に向かって、第1天壁部27、第2天壁部28、および第3天壁部29がこの順で並べられて構成されている。
第2天壁部28は、表裏面が上下方向を向く板状に形成され、上面視において左右方向に長い長方形状を呈する(図3参照)。
第1天壁部27は、表裏面が上下方向を向く板状に形成され、上面視において前方に向かって突となる半円形状に形成されている。第1天壁部27は、第2天壁部28の前端部から、前方に向かうに従い漸次、下方に向かって延びている。
第3天壁部29は、表裏面が上下方向を向く板状に形成され、上面視において後方に向かって突となる半円形状に形成されている。第3天壁部29は、第2天壁部28の後端部から、後方に向かうに従い漸次、下方に向かって延びている。第1天壁部27および第3天壁部29はそれぞれ、左右方向の全域にわたって下方に向かって凸となるように湾曲している。
図3および図4に示すように、これら第1天壁部27、第2天壁部28、および第3天壁部29における左右方向の中央部に、貫通孔25aが一体に形成されている。貫通孔25aは、第1天壁部27および第2天壁部28の前後方向の全長にわたって形成され、貫通孔25aの開口周縁部の前端縁は、第1天壁部27の前端縁に達している。貫通孔25aの開口周縁部の後端縁は、第3天壁部29の後端部に位置している。
図2および図4に示すように、天壁部25の下面には、下方に向かって突出するとともに、上面視において後述する主板部44を左右方向に挟む規制部32が各別に形成されている。規制部32は、カップ体11の上端開口縁よりも下方に張り出している。規制部32は、第1天壁部27の下面に形成されている。規制部32は、第1規制部33と、第1規制部33に対して左右方向の外側に配設された第2規制部34と、第1規制部33の後端縁と第2規制部34の後端縁とを連結する第3規制部35と、を有している。
第1規制部33および第2規制部34は、第1天壁部27の前端縁から後方に向かって延びている。
第1規制部33は、第1天壁部27の下面における貫通孔25aの開口周縁部のうち、左右方向の両端に位置して前後方向に延びる部分に配設されている。第1規制部33は、表裏面が左右方向を向く板状に形成されている。第2規制部34は、第1天壁部27の左右方向の外側に配設されるとともに、表裏面が左右方向を向く板状に形成されている。上面視において、一対の第2規制部34は、一対の第1規制部33を左右方向に挟んでいる。第3規制部35は、表裏面が前後方向を向く板状に形成されている。第1規制部33および第2規制部34の各後端縁の前後方向の各位置は、互いに同等である。
第1規制部33、第2規制部34、および第3規制部35のうち少なくとも第1規制部33は、カップ体11の上端開口縁よりも下方に張り出している。
図2に示すように、第1規制部33および第2規制部34それぞれの前部の下端縁は、前方に向かうに従い漸次、上方に向かって延びる曲線状に形成されている。第1規制部33および第2規制部34それぞれにおいて、後部の下端縁は、前後方向に延びていて、前部の下端縁と段差なく連なっている。第1規制部33および第2規制部34それぞれにおいて、後端縁は上下方向に延び、この後端縁と下端縁との接続部分は、左右方向から見て斜め後方に向かって突の曲線状を呈している。
規制部32がカップ体11の上端開口縁よりも下方に張り出す長さは、カップ体11に蓋体21を装着したときに、下方に向かって突となる湾曲した曲面状のシール材18に規制部32の下端縁が接触して規制部32がシール材18を破断しないように、設定されている。規制部32がカップ体11の上端開口縁よりも下方に張り出しているため、規制部32がシール材18を下方に押圧して規制部32がシール材18に密着しやすくなるとともに、規制部32の下端縁とシール材18の上面との間に隙間が形成されにくい。
なお、規制部32は、第1規制部33および第2規制部34の一方だけで構成されてもよい。規制部32は、第3規制部35を備えなくてもよい。
図2および図4に示すように、第1天壁部27における貫通孔25aの開口周縁部には、第1規制部33の後端縁から後方に向かって延び、下方に向かって突出する第1補強壁部36が形成されている。第1補強壁部36は、表裏面が左右方向を向く板状に形成されている。第1補強壁部36の下端部は、カップ体11の上端開口縁よりも上方に配設されている。第1補強壁部36の後端縁は、第1天壁部27の後端部に位置している。
図3および図4に示すように、第2天壁部28には、貫通孔25aから左右方向の両外側に張り出した進入孔28aが各別に形成されている。進入孔28aは、上面視において左右方向に長い長方形状を呈する。第2天壁部28における進入孔28aの開口周縁部の前端縁、および第2天壁部28の前端縁それぞれの前後方向の各位置は、互いに同等である。進入孔28aは、第2天壁部28の前端部に形成されている。
図2および図4に示すように、第2天壁部28における貫通孔25aの開口周縁部の左右方向の両端縁には、下方に向かって突出する第2補強壁部37が形成されている。第2補強壁部37の前端部は、第2天壁部28の下面における進入孔28aの開口周縁部の後端縁に位置している。第2補強壁部37の後端部は、第3天壁部29の前端部に位置している。
ここで、天壁部25の下面には、進入孔28aの開口周縁部を囲う第3補強壁部38が形成されている。第3補強壁部38は、第1補強壁部36の後端部と第2補強壁部37の前端部とを連結している。
図2に示すように、周壁部24の内周面のうちの前端部には、後方に向かって突出する第2係合突部24aが形成されている。
図2および図3に示すように、第1天壁部27および第2天壁部28の外周縁には、上方に向かって突出する延長周壁26が形成されている。延長周壁26の上端縁の上下方向の位置は、延長周壁26の周方向の全長にわたって一定である。すなわち、延長周壁26の天壁部25からの上方突出量は、第1天壁部27に位置する部分よりも第2天壁部28に位置する部分の方が短い。
図2から図4に示すように、開封部材41は、前端部にシール材18を破断する破断部42が形成されるとともに、破断部42よりも後方に配設されたヒンジ部43を介して天壁部25に連結された主板部44を備えている。開封部材41は、天壁部25の貫通孔25a内に配設されている。
主板部44は、上面視において一対の規制部32により左右方向に挟まれる位置に配設されている。主板部44は、前板部46と、前板部46の後方に配設された後板部47と、前板部46と後板部47とを連結する連結部48と、を備える。
図2に示すように、連結部48は、前板部46の後端縁の下端部と後板部47の前端縁の下端部とを連結している。図3および図4に示すように、連結部48は、左右方向に間隔を空けて一対配設されている。
図2から図4に示すように、前板部46は、表裏面が上下方向を向く板状に形成され、貫通孔25aのうち第1天壁部27に形成された部分内に配設されている。前板部46は、前部と、前部の後方に配設され前部よりも幅の広い後部と、を備えている。前部および後部それぞれの左右方向の中央部は、互いに一致している。前部と後部との接続部分は、後方から前方に向かうに従い漸次、左右方向の幅が小さくなる。前板部46の後端縁は、規制部32よりも後方であって、進入孔28aよりも前方に位置している。
図2および図4に示すように、破断部42は、前板部46の前部から下方に向かって突出するとともに、下方に向かって尖る開封刃50および先行刃51を有している。開封刃50は、先行刃51よりも前方に配設されている。開封刃50は、前板部46の前部の左右方向の全域にわたって延びる壁状に形成されている。開封刃50における前面には、開封刃50から前方に向かって突出する被係合突部50aが形成されている。被係合突部50aは、蓋体21の第2係合突部24aに第2係合突部24aの上方から当接していて、開封刃50が第2係合突部24aよりも下方へ移動することが抑止されている。
先行刃51は、開封刃50に比べて左右方向の幅が小さい。主板部44が、破断部42を下方に向かわせるようにヒンジ部43周りに回転したときに、シール材18に、開封刃50よりも先に先行刃51が当接するように、開封刃50および先行刃51の下端部の上下方向の位置が調節されていることが好ましい。
破断部42は、シール材18の外周部に対して上下方向に対向している。図2に示す、破断部42がシール材18に対向してシール材18から上方に離れた主板部44の姿勢が、初期姿勢である。初期姿勢の主板部44の上端部、および延長周壁26の上端部それぞれの上下方向の各位置は、互いに同等である。
図2から図4に示すように、後板部47は、表裏面が上下方向を向く板状に形成されている。後板部47の左右方向の幅、および前板部46の左右方向の幅は、互いに同等である。後板部47および前板部46それぞれの左右方向の中央部は、互いに一致している。
後板部47の後端部は、上方に向かって膨出し、かつ後半分が排除された後方に向かって開口したドーム状に形成された操作部47aである。操作部47aの後端縁は、天壁部25における貫通孔25aの開口周縁部の後端縁から前方に離れていて、これらの間に指が挿入可能である。操作部47aは、ヒンジ部43よりも後方に配設されている。
図4および図5に示すように、後板部47には、左右方向の両外側に向かって突出した被係止部47bが各別に形成されている。被係止部47bは、進入孔28aの内側に配設されている。なお、図5では、主板部44の姿勢が初期姿勢であるときの被係止部47bを二点鎖線で示している。被係止部47bは、後板部47の前端部に配設されている。
被係止部47bの後面は、進入孔28aの内面における後端部から前方に離れている。
図5に示すように、ヒンジ部43の厚さは、開封部材41の被係止部47b、および蓋体21の第1天壁部27の厚さよりも薄い。ヒンジ部43は、天壁部25の上面における進入孔28aの開口周縁部の前端縁に連結されている。被係止部47bは、ヒンジ部43にヒンジ部43の後方から連なり下方に向かって突出している。ヒンジ部43は、被係止部47bの前面における上端部と第1天壁部27の後端における上端部とを連結している。
図3および図4に示すように、ヒンジ部43は左右方向に延び、天壁部25の進入孔28a内に各別に配設されている。一対のヒンジ部43は、左右方向に延びる同一直線上に配設されている。
ヒンジ部43は、規制部32よりも後方に配設されている。ヒンジ部43の左右方向の外側の端部、および第2規制部34の左右方向の各位置は、互いに同等である。
主板部44がヒンジ部43周りに回転したときに、図5に示すように、被係止部47bが、第2天壁部28に形成された係止部28bに係止する。係止部28bは、第2天壁部28の上面における進入孔28aの開口周縁部の後端縁と、進入孔28aの内面と、を接続する角部である。
なお、係止部28bは、この角部に限られず、第2天壁部28の上面における進入孔28aの開口周縁部の後端縁であってもよいし、進入孔28aの内面における後端部であってもよい。
図3および図4に示すように、蓋体21の第2天壁部28と開封部材41の後板部47とは、破断可能なブリッジ53を介して各別に連結されている。ブリッジ53は、上面視において後板部47を左右方向に挟むように一対配設されている。
図2に示すように、オーバーキャップ61は、周壁部62と、周壁部62の上端部からこの上端部の全周にわたって径方向内側に向かって突出する円板状の天壁部63と、を有している。周壁部62は、蓋体21の装着筒部22に外嵌された大径部62aと、大径部62aの上方に配設され蓋体21の周壁部24を全周にわたって囲繞する小径部62bと、大径部62aの上端部と小径部62bの下端部とを連結するフランジ部62cと、を備えている。フランジ部62cは、連結板23の上面に配設されている。
大径部62aの内周面には、径方向内側に向かって突出する係合突部62dが全周にわたって形成されている。係合突部62dは、フランジ部62cよりも下方に配置されている。なお、係合突部62dは、大径部62aの内周面に周方向に間隔を空けて複数形成されてもよい。
フランジ部62cおよび係合突部62dが蓋体21の装着筒部22を上下方向に挟むことで、蓋体21にオーバーキャップ61が装着されている。
天壁部63には、下方に向かって凹んだ保持溝63aが形成されている。保持溝63aは円環状に形成され、容器軸Oと同軸に配設されている。保持溝63aの外径はカップ体11の底部12の下端開口縁の外径よりも大きく、保持溝63aの内径はカップ体11の底部12の下端開口縁の内径よりも小さい。天壁部63は、開封部材41を上方から覆う。
開封部材41がオーバーキャップ61の天壁部63により覆われていることで、初期姿勢である主板部44が意図せずに操作されてしまうのを抑制することができる。
カップ体11を上下方向に重ね合わせながら多段に積み上げる際に、図1に示すように、オーバーキャップ61の保持溝63aに別の蓋付カップ容器1のカップ体11の底部12の下端開口縁が差し込まれる。したがって、上下方向に重ね合わせた複数の蓋付カップ容器1を安定させることができる。
次に、以上のように構成された蓋付カップ容器1の作用について説明する。
まず、蓋付カップ容器1からオーバーキャップ61を取り外す。次に、主板部44の操作部47aの後端縁と、天壁部25における貫通孔25aの開口周縁部の後端縁と、の間に指を挿入し、図6に示すように、操作部47aを引き上げる。これにより、一対のブリッジ53が破断し、主板部44がヒンジ部43周りに回転して、開封刃50の被係合突部50aが蓋体21の第2係合突部24aを下方に乗り越え、主板部44がヒンジ部43周りに回転可能になる。
そして、引き続き主板部44をヒンジ部43周りに回転させると、主板部44は、上面視においてシール材18のうち一対の規制部32同士の間に位置する部分を、破断部42により破断して開放部分R1にする、図6に示されるような破断姿勢になる。開放部分R1は、シール材18の外周部に形成される。
また、以上の過程において、被係止部47bが進入孔28a内でヒンジ部43周りに回転することで、被係止部47bの下面が係止部28bに摺接して係止される。(図5参照)。この際に、シール材18と蓋体21との間の空間において、開放部分R1の上方に位置する部分(以下、流通空間R2という)が、左右方向の両側は規制部32により覆われるとともに、後方は主板部44により覆われる。
以上説明したように、本実施形態の蓋付カップ容器1によれば、流通空間R2が3方向から覆われることで、シール材18の開放部分R1を通して注出された内容物がシール材18の上面に溜まるのを抑制することができる。
蓋体21に係止部28bが設けられていることで、主板部44を、シール材18を破断した破断姿勢に保持することが可能になり、流通空間R2が3方向から覆われた状態を確実に保持することができる。
主板部44にヒンジ部43に連なる被係止部47bが形成されるとともに、天壁部25に進入孔28aが形成されている。主板部44の回転中心となるヒンジ部43の近傍に被係止部47bが配設されるため、主板部44に作用させた力よりも大きな力が被係止部47bに作用し、主板部44を移動させた距離よりも被係止部47bが移動する距離が短くなる。したがって、係止部28bに被係止部47bを係止させるのに要する力、および被係止部47bの回転移動量を抑制することが可能になり、簡易な構成で優れた操作性を与えることができる。
破断部42は、シール材18の外周部に対して上下方向に対向している。このため、流通空間R2をシール材18と蓋体21との間の空間における前端部に位置させることが可能となり、流通空間R2よりも前方に位置するシール材18を極力排除することができる。したがって、前述のように流通空間R2が3方向から覆われていることから、内容物がシール材18と蓋体21との間の空間に流入するのを確実に抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、主板部44をヒンジ部43周りに回転させるのに、ヒンジ部43よりも後方に配設された操作部47aを引き上げたが、主板部44のうちヒンジ部43よりも前方に配設された部分を押し下げてもよい。
蓋付カップ容器1は、オーバーキャップ61、係止部28b、及び被係止部47bを備えなくてもよい。破断部42は、シール材18の中央部に対して上下方向に対向する位置に配設されてもよい。
1 蓋付カップ容器
11 カップ体
18 シール材
21 蓋体
25 天壁部
28a 進入孔
28b 係止部
32 規制部
41 開封部材
42 破断部
43 ヒンジ部
44 主板部
47b 被係止部

Claims (4)

  1. 上端開口部がシール材で密封された有底筒状のカップ体と、
    前記シール材の上方に配設された天壁部を有し、前記カップ体に装着された蓋体と、
    前記天壁部に形成された貫通孔内に配設され、前記シール材を開封する開封部材と、
    を備え、
    前記開封部材は、前端部に前記シール材を破断する破断部が形成されるとともに、前記破断部よりも後方に配設されたヒンジ部を介して前記天壁部に連結された主板部を備え、
    前記蓋体には、下方に向かって突出するとともに、上面視において、前記ヒンジ部が延びる左右方向に前記主板部を挟む規制部が各別に形成され、
    前記規制部は、前記カップ体の上端開口縁よりも下方に張り出し
    前記シール材は、下方に向かって突となる湾曲した曲面状とされ、
    前記規制部は、前記天壁部の前端縁から後方に向かって延び、
    前記規制部の前部の下端縁は、前方に向かうに従い漸次、上方に向けて延びる曲線状に形成されていることを特徴とする蓋付カップ容器。
  2. 前記蓋体には、前記主板部が、前記破断部を下方に向かわせるように前記ヒンジ部周りに回転して、前記シール材を破断したときに、この主板部が係止される係止部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓋付カップ容器。
  3. 前記主板部に、前記ヒンジ部に前記ヒンジ部の後方から連なり下方に向かって突出する被係止部が形成され、
    前記天壁部に、内側に前記被係止部が配設された進入孔が形成され、
    前記係止部は、前記進入孔の内面、又は前記天壁部の上面における前記進入孔の開口周縁部であることを特徴とする請求項2に記載の蓋付カップ容器。
  4. 前記破断部は、前記シール材の外周部に対して上下方向に対向していることを特徴とする請求項2又は3に記載の蓋付カップ容器。
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