JP6939749B2 - 耐火被覆部材、耐火被覆構造、耐火被覆部材の製造方法 - Google Patents
耐火被覆部材、耐火被覆構造、耐火被覆部材の製造方法 Download PDFInfo
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Description
また、特許文献2では、不燃性材料と熱膨張性耐火材による複合構造の耐火被覆構造が提案されている。
以上のように、従来提案されているものは、施工性の改善というメリットはあるが、費用が高くつくという問題がある。
ロックウール、固化材、水の混合物を有底枠状の型枠に吹付けるロックウール吹付け工程と、吹付けられた前記混合物を圧密する圧密工程と、前記混合物が硬化した後に型枠を外す型枠外し工程とを備えたことを特徴とするものである。
前記圧密工程は、第1圧密工程と、第2圧密工程を有し、
第1ロックウール吹付け工程の後に第1圧密工程を行い、
該第1圧密工程の後、不燃材からなる接合部材が接合されたシート状の定着部材を配設する定着部材配設工程をさらに有し、
該定着部材配設工程の後、前記第2ロックウール吹付け工程を行い、その後第2圧密工程を行うことを特徴とするものである。
本実施の形態に係る耐火被覆部材1は、図1に示すように、ロックウールを固化材で板状に固化してなる板状体3と、板状体3の側面の少なくとも一部を覆うように設けられてビス留めするための不燃材からなる接合部材5と、接合部材5に連結されると共に板状体3の内部に設けられて板状体3に定着されたシート状の定着部材7を有している。
以下、各構成を詳細に説明する。
板状体3は、吹付けロックウールの原料となるロックウール(ロックウール粒状綿)、固化材の一例としてのセメント、水の混合物が硬化してなるものである。具体的な製造方法の詳細は、実施の形態2で説明するが、要するに型枠に吹付けロックウールを吹き付けて硬化させて製造する。固化材はセメントに限らず、ロックウールを板状に固化できるものであればよい。
本実施の形態の板状体3は、矩形状であり、両側面の一部が、図1(a)に示すように、斜め45度に傾斜する面取り部9となっている。板状体3を連結する際には、面取り部9を隣接する板状体3と当接させる。
板状体3の厚さは、一般の吹付けロックウール耐火被覆工法において耐火被覆に必要とされる被覆厚さと同等の厚さである。
接合部材5は、板状体3の側面における面取り部9以外の部位を覆うように設けられている。接合部材5は、軸方向直交断面が略L字状の条材を、L字の一片を板状体3の側面に当接させ、L字の他の一片を板状体3内に挿入させて板状体3に取り付けられている。
接合部材5は、例えば鋼材、無機物成形材など、500℃以下では溶融しない不燃材からなり、例えば鋼材を用いるのがよい。
定着部材7は、板状体3の内部に設けられて板状体3に定着されたシート状の部材であって、例えば網目状のラスによって構成されている。定着部材7は、施工時に板状体3が割れないようにするための補強部材である。
また、定着部材7の側辺は、接合部材5に接合されており、接合部材5が脱落するのを防止する機能を有している。すなわち、耐火被覆部材1が火災の熱にさらされた際に、接合部材5が熱による変形によって板状体3から脱落することが考えられるが、接合部材5を定着部材7に接合することで、接合部材5の板状体3からの脱落を防止できる。
図2に示すように、被覆対象である角形鋼管10の周囲を囲むように耐火被覆部材1を配置する。隣接する耐火被覆部材1は、板状体3における傾斜した面取り部9が互いに当接している。隣接する耐火被覆部材1同志の端部には、接合部材5によって直角のL字溝が形成される。このL字溝に軸方向直交断面が略L字の連結具11を配置し、図3に示すように、ビス13によって留める。これによって、隣接する耐火被覆部材1同志が連結具11を介して連結される。
その一方で、施工については、ケイ酸カルシウム板等と同様に、隣接する板状の耐火被覆部材1をビス留めするだけであるため極めて簡単である。
上下の耐火被覆部材1を相欠継ぎにすることで、耐火被覆部材1に熱による変形が生じても横目地部分に隙間が生ずることなく、被覆対象が覆われたままの状態となり、横目地部分の耐火性が向上するのでより好ましい。
本実施の形態の耐火被覆部材1の製造方法は、型枠に吹付けロックウールを吹付けて実施の形態1に示した耐火被覆部材1を製造する方法であって、第1ロックウール吹付け工程、第1圧密工程、定着部材配設工程、第2ロックウール吹付け工程、第2圧密工程、型枠外し工程を有している。
本方法に用いる型枠、工程の詳細及び各工程に用いる物品について説明する。
使用する型枠19は、図6に示すように、矩形の有底枠形状のものである。型枠19の枠部における長辺の内面側の立ち上がり部21は、図6(a)に示すように、底面から斜め上方に向かう傾斜面部21aを経て直立面部21bとなっている。この傾斜面部21aは、型枠19の底部と一体的に形成してもよいし、拡大図で示すように、軸直交断面が2等辺三角形の条材23を型枠19の角部に載置するようにして形成してもよい。
底面から枠部の上端面までの高さは、耐火被覆部材1の仕上がり厚さ寸法となる。傾斜面部21aの部分が、耐火被覆部材1の面取り部9となる。傾斜面部21aの高さは、底面から枠部の上端面までの高さの約半分である。
第1ロックウール吹付け工程は、図7(a)に示すように、吹付けロックウールの原料となるロックウール、セメント、水の混合物を有底枠状の型枠19に、専用の吹付け機で吹付ける工程である。
第1ロックウール吹付け工程では、型枠19の側部の傾斜面部21aの頂部より少し高い位置まで吹付ける。
第1圧密工程は、第1ロックウール吹付け工程で吹き付けられた吹付けロックウールを、型枠19の側部の傾斜面部21aの頂部まで圧密する工程である。この工程では、突出高さが、立ち上がり部21の直立面部21bと略等しい下向きに凸の冶具を用いて行うようにする。
吹付ロックウールを均一に吹き付けることは難しいが、第1圧密工程を経ることで、吹付けロックウールの均一化ができる。
定着部材配設工程は、図7(b)に示すように、不燃材からなる接合部材5が接合されたシート状の定着部材7を配設する工程である。
接合部材5は実施の形態1で説明したように、例えば略L字状の条材であり、また、定着部材7は、例えば矩形状で網目状のラスである。定着部材7の側辺部と接合部材5の長さとは略同一に設定されており、接合部材5におけるL字の一片が定着部材7の側辺部に重ねられ、結束あるいは溶接により接合されている。
定着部材7が吹付けロックウールに定着され、定着部材7に接合部材5が接合されることで、接合部材5が吹付けロックウールから脱落するのを防止することができる。
第2ロックウール吹付け工程は、図7(c)に示すように、配設された定着部材7の上にロックウールを、立ち上がり部21の上端面よりも上方まで吹付ける工程である。
第2圧密工程は、立ち上がり部21の上端面よりも上方に吹き付けられた吹付けロックウールを、立ち上がり部21の上端面と同一高さまで、例えば平板によって圧密する工程である。
型枠外し工程は、吹付けロックウールが硬化した後、型枠19を外して耐火被覆部材1(図7(d)参照)を取り出す工程である。型枠19に吹付ロックウールとの剥離性に優れたシートを貼り付けることで、型枠19が外しやすくなる。また、型枠19に化粧材を用いれば、型枠材を全て外す必要がなくなり、別途取り付ける化粧材も一部省略することができる。
3 板状体
5 接合部材
7 定着部材
9 面取り部
10 角形鋼管
11 連結具
13 ビス
15 耐火材
17 段部
19 型枠
21 立ち上がり部
21a 傾斜面部
21b 直立面部
23 条材
Claims (6)
- 構造物の耐火被覆部材であって、
ロックウールを固化材で板状に固化してなる板状体と、該板状体の側面の少なくとも一部を覆うように設けられてビス留めするための不燃材からなる接合部材と、前記板状体の内部に設けられて前記板状体に定着されたシート状の定着部材と、を有し、該定着部材と前記接合部材が接合されていることを特徴とする耐火被覆部材。 - 前記板状体は上辺と下辺を有し、上辺と下辺に相欠継ぎ用の段部を有することを特徴とする請求項1に記載の耐火被覆部材。
- 請求項1又は2に記載の耐火被覆部材を複数枚、被覆対象である構造物の周囲を囲むように配置し、隣り合う耐火被覆部材に跨るように連結具を配置して、該連結具と前記接合部材をビス留めすることで隣接する耐火被覆部材を連結してなることを特徴とする耐火被覆構造。
- 隣り合う板状体間にシート状の耐火材を挟むように配置したことを特徴とする請求項3記載の耐火被覆構造。
- ロックウールを固化材で板状に固化してなる板状体と、該板状体の側面の少なくとも一部を覆うように設けられてビス留めするための不燃材からなる接合部材とを有する耐火被覆部材を複数枚、被覆対象である構造物の周囲を囲むように配置し、隣り合う耐火被覆部材に跨るように連結具を配置して、該連結具と前記接合部材をビス留めすることで隣接する耐火被覆部材を連結してなり、隣り合う板状体間にシート状の耐火材を挟むように配置したことを特徴とする耐火被覆構造。
- 構造物の耐火被覆部材の製造方法であって、
ロックウール、固化材、水の混合物を有底枠状の型枠に吹付けるロックウール吹付け工程と、吹付けられた前記混合物を圧密する圧密工程と、前記混合物が硬化した後に型枠を外す型枠外し工程とを備え、
前記ロックウール吹付け工程は、厚み方向の途中までの吹付けを行う第1ロックウール吹付け工程と、残りのロックウールを吹付ける第2ロックウール吹付け工程を有し、
前記圧密工程は、第1圧密工程と、第2圧密工程を有し、
第1ロックウール吹付け工程の後に第1圧密工程を行い、
該第1圧密工程の後、不燃材からなる接合部材が接合されたシート状の定着部材を配設する定着部材配設工程をさらに有し、
該定着部材配設工程の後、前記第2ロックウール吹付け工程を行い、その後第2圧密工程を行うことを特徴とする耐火被覆部材の製造方法。
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