JP6940607B2 - エレベーター装置、エレベーター装置のメンテナンス方法、およびエレベーター装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、前記本体の上部に固定された天板と、前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置において、前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、前記天井機器は、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成している。また本発明は、このようなエレベーター装置のメンテナンス方法、およびエレベーター装置の製造方法でもある。
<エレベーター装置の全体構成>
図1は、第1実施形態のエレベーター装置1の全体構成を説明するための概略構成図である。この図に示すように、エレベーター装置1は、建築物に設けられた昇降路1aおよび昇降路1aの上部に設けられた機械室1bを備えている。このうち昇降路1a内には、乗りカゴ2、釣合おもり3、および主ロープ4が収容されている。また機械室1b内には、シーブ5、モーター6、エレベーター制御装置7が収容されている。
図2は、第1実施形態のエレベーター装置の要部を説明するための構成図であり、第1実施形態の特徴部である乗りカゴ2の構成を説明するための断面図である。図3は、第1実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の構成を示す図(その1)であり、乗りカゴ2の天井を内側から見上げた図である。図2は、図3のA−A断面に相当する。また図4は、第1実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の構成を示す図(その2)であり、乗りカゴ2の天井において以降に説明する遮蔽板103を取り外した状態を内側から見上げた図である。
本体2aは、乗りカゴ2の下部を構成するものであって、床面21、床面21の周縁から立ち上げられて側方部を包囲する側板22、側板22の開口に設けられたカゴドア23(図3参照)、およびカゴドア23に隣接して側板22に配置された操作パネル24を備えている。側板22は、本体2aの外周側に向かって上端縁を突設させたフランジ部22aを備えている。
天井ユニット2bは、乗りカゴ2の上部の天井部分を構成するものであって、本体2aの上部に配置される。この天井ユニット2bは、天板101、天板固定部材102、遮蔽板保持部材103a、遮蔽板103、光源104、停電灯105、および天井機器106を備えている。このうち、遮蔽板103を除く構成要素は、天井ユニット2bにおける天井ユニット部材100として一体化された構成となっている。以下、図2〜図4を参照し、これらの各構成要素の詳細を説明する。
天板101は、乗りカゴ2の本体2aの上部の開口を塞ぐものであって、複数枚の天井板材101aによって構成されている。各天井板材101aは、板状の鋼材の幅方の両縁を立ち上げて対向させた対向縁101bを有する溝型鋼であって、さらに立ち上げた対向縁101bを内側に折り込んだリップ部101cを有する断面C型のリップ溝型鋼として構成されている。
天板固定部材102は、天板101を乗りカゴ2の本体2aに取り付けるための部材である。このような天板固定部材102は、一例として天板101に接合される縁部と、本体2aに接合される縁部とを有するZ型鋼を用いることができる。このZ型鋼からなる天板固定部材102は、一方の縁部が、リップ溝型鋼からなる天井板材101aのリップ部101cに接合してボルトによって固定されている。また一方の端縁から天板101と逆側に伸びて外周方向に突設された他方の縁部が、本体2aを構成する側板22の上端のフランジ部22aに接合してボルトによって固定されている。このような天板固定部材102は、天板101の全周にわたって固定されていることとする。
遮蔽板保持部材103aは、次に説明する遮蔽板103を、天板101に対して所定状態で保持するための部材である。このような遮蔽板保持部材103aは、例えばL字鋼と、断面コの字型の溝型鋼とを組み合わせた構成のものを用いることができる。この遮蔽板保持部材103aは、天板固定部材102に対してL字鋼を固定し、さらにこのL字鋼に対して溝型鋼を固定して用いられる。溝型鋼は、L字鋼に対して天板101と逆側において、開口が内周側を向くように配置され、開口内に次に説明する遮蔽板103の周縁が挿入されることにより、遮蔽板103を保持する。
遮蔽板103は、天井ユニット2bの内部構造を目隠しするためのものである。この遮蔽板103は、光透過性を有し、次に説明する光源104の光を散乱させて乗りカゴ2内に供給するための光散乱板を兼ねるものである。このような遮蔽板103は、遮蔽板保持部材103aの溝型鋼の開口に周縁を差し込んで載置することにより遮蔽板保持部材103aに保持され、天井ユニット2bの略全面を覆って設けられる。このような遮蔽板103は、遮蔽板保持部材103aに保持させた状態において、天板101との間に、以降に説明する光源104、停電灯105、器具ボックス106a、排気ファン106b、およびスピーカー106cを一体可能に収容する収容空間Sを形成する。
光源104は、遮蔽板103を介して乗りカゴ2内を照らす照明部材であって、例えばLED照明であるか、LED照明以外の照明機器であってもよい。このような光源104は、例えば天井板材101aにおいて本体2a側に突出されたリップ部101cに対し、板状の支持部材104aを介して固定されている。このようなリップ部101cを利用して光源104を天板101に固定することにより、天板101への光源104の固定が容易となる。なお、この光源104は、天井機器106に対する他の天井機器として設けられている。
停電灯105は、停電時において乗りカゴ2内に明かりを供給する非常用の照明部材である。このような停電灯105は、遮蔽板保持部材103aに設けた孔部103hを介して乗りカゴ2内に明かりを供給する構成であって、例えば天板固定部材102に対して孔部103hに対向する状態で固定されている。このような停電灯105は、照度テストを行うことによって決められた2カ所の位置において、孔部103hに対向させてそれぞれ設けられる。そのうちの1カ所は、例えば操作パネル24の上方であることとする。なお、停電灯105の配置箇所は一例であり、照度テストを行うことによって決められた位置であればよく、また乗りカゴ2の内部に明かりが供給できれば、その配置状態が限定されることはない。なお、停電灯105は、天井機器106に対する他の天井機器として設けられている。
天井機器106は、乗りカゴ2の天井部分に配置される電気機器であり、例えばカゴドア23の開閉を制御するドア駆動機器などが収容された器具ボックス106a、排気ファン106b、およびスピーカー106c等である。これらの天井機器106は、天板101に対して、本体2a側から固定されている。この場合、例えば天板101を構成する天井板材101aに対して埋込ナットNtが固定され、この埋込ナットNtに対してボルトVtを用いて天井機器106が固定されている。
図5は、第1実施形態のエレベーター装置のメンテナンス方法を説明するための図であり、特には図2〜図4を用いて説明した構成の乗りカゴ2のメンテナンスを説明するための図である。以下、この図に基づいて、第1実施形態のエレベーター装置のメンテナンス方法として、乗りカゴ2のメンテナンスの手順を説明する。
次に、第1実施形態のエレベーター装置のエレベーター装置の製造方法を説明する。ここでは、図2〜図4を用いて説明した構成の乗りカゴ2を有するエレベーター装置の製造方法を、天井ユニット部材の製造方法、天井ユニットの取り付け方法の順に説明する。
図6は、第1実施形態のエレベーター装置の天井ユニット部材の製造方法を説明するための工程図である。ここで天井ユニット部材とは、図2〜図4を用いて説明した天井ユニット2bのうち、取り付け取り外し自在な遮蔽板103を除いた部分である。以下、先ず図6に基づいてこのような天井ユニット部材の製造方法を説明する。
図7は、第1実施形態のエレベーター装置の製造における天井ユニットの取付け方法を説明するための図(その1)である。また図8は、第1実施形態のエレベーター装置の製造における天井ユニットの取付け方法を説明するための図(その2)である。以下、これらの図に基づいて、先の手順で製造した天井ユニット2bを、乗りカゴ2の本体2aに取り付ける方法を説明する。
図9は、第2実施形態のエレベーター装置の要部を説明するための構成図であり、第2実施形態の特徴部である乗りカゴ2’の構成を説明するための断面図である。図10は、第2実施形態のエレベーター装置の乗りカゴ2’の天井部分の構成を示す図であり、乗りカゴ2’の天井において遮蔽板を取り外した状態を内側から見上げた図である。図9は、図10のA−A断面に相当する。また図11は、第2実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の要部拡大図であり、図10の一部を拡大した図に相当する。
天井ユニット2b’は、天板101、天板固定部材102、遮蔽板保持部材103a、遮蔽板103、光源104、停電灯105、および天井機器106を備えている。これらの各構成要素の詳細は、第1実施形態の各部材と同様であり、停電灯105は、照度テストを行うことによって決められた位置に取り付けられている。
以上のような構成の乗りカゴ2’のメンテナンスに際し、第1実施形態と異なるところは、停電灯105のメンテナンスおよび交換に際して、延長部材201を天板固定部材102から取り外すところにある。この場合、作業者は、延長部材201を固定していたボルトVを取り外すことにより、天板固定部材102から延長部材201を取り外す。そして、停電灯105が固定されている延長部材201を、天板固定部材102と器具ボックス106aとの間の狭い空間から引き出す。これにより、延長部材201の先端に固定されている停電灯105の保守および点検作業、例えば交換作業を実施する。
2…乗りカゴ
2a…本体
21…床面
22…側板
23…カゴドア
100…天井ユニット部材
101…天板
101a…天井部材(リップ溝型鋼)
101b…対向縁
101c…リップ部
103…遮蔽板
103b…遮蔽板保持部材
104…光源(他の天井機器)
105…停電灯(他の天井機器)
106…天井機器
106a…器具ボックス
106b…排気ファン
106c…スピーカー
201…延長部材
Nt…埋め込みナット
S…収容空間
Claims (14)
- 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、
前記本体の上部に固定された天板と、
前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置において、
前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、
前記天井機器は、前記カゴドアの駆動機器を含み、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成している
エレベーター装置。 - 前記天井部材は、前記対向縁をさらに内側に折り込んだリップ部を有するリップ溝型鋼であり、
前記天井ユニット部材は、前記リップ溝型鋼のリップ部に取り付けられた他の天井機器を備えている
請求項1に記載のエレベーター装置。 - 前記天井ユニット部材は、
前記本体側に向かう面に前記天板に対して取り外し自在な長尺状の延長部材が設けられ、
前記延長部材の先端に固定された他の天井機器を備えた
請求項1または2に記載のエレベーター装置。 - 前記延長部材の先端に固定された他の天井機器は、停電灯である
請求項3に記載のエレベーター装置。 - 前記停電灯は、前記カゴドアの駆動機器を含む前記天井機器を収容した器具ボックスと、前記天板を前記本体に固定するための天板固部材との間に挟まれた位置に配置されている
請求項4に記載のエレベーター装置。 - 前記天井ユニット部材は、前記天板との間に前記天井機器を収容する空間を介して遮蔽板を保持するための遮蔽板保持部材を有する
請求項1〜5のうちの何れか1項に記載のエレベーター装置。 - 前記天板と前記天井機器とを一体化した前記天井ユニット部材が、前記本体に対して固定されている
請求項1〜6のうちの何れか1項に記載のエレベーター装置。 - 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、
前記本体の上部に固定された天板と、
前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置において、
前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、
前記天井機器は、前記カゴドアの駆動機器を含み、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成し、
前記天井部材は、前記対向縁をさらに内側に折り込んだリップ部を有するリップ溝型鋼であり、
前記天井ユニット部材は、前記リップ溝型鋼のリップ部に取り付けられた他の天井機器と、前記天板との間に前記天井機器を収容する空間を介して遮蔽板を保持するための遮蔽板保持部材とを有し、
前記天板と前記天井機器とを一体化した前記天井ユニット部材が、前記本体に対して固定されている
エレベーター装置。 - 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、
前記本体の上部に固定された天板と、
前記天板に取り付けられた天井機器とを有し、
前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、
前記天井機器は、前記カゴドアの駆動機器を含み、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成しているエレベーター装置のメンテナンス方法であって、
前記本体側から前記天井機器の保守および点検を実施する
エレベーター装置のメンテナンス方法。 - 前記天井ユニット部材は、
前記本体側に向かう面に前記天板に対して取り外し自在な長尺状の延長部材が設けられ、
前記延長部材の先端に固定された他の天井機器を備えたものであり、
前記延長部材を前記天板から取り外して前記他の天井機器の保守および点検を実施する
請求項9に記載のエレベーター装置のメンテナンス方法。 - 前記延長部材の先端に固定された他の天井機器は停電灯である
請求項10に記載のエレベーター装置のメンテナンス方法。 - 前記停電灯は、前記カゴドアの駆動機器を含む前記天井機器を収容した器具ボックスと、前記天板を前記本体に固定するための天板固部材との間に挟まれた位置に配置されている
請求項11に記載のエレベーター装置のメンテナンス方法。 - 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、前記本体の上部に固定された天板と、前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置の製造方法であって、
複数の溝型鋼からなる天井部材の対向縁同士を接合することによって前記天板を形成し、
前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記天井部材の接合側から前記天板に対して前記カゴドアの駆動機器を含む前記天井機器を固定することにより、前記天井機器と前記天板とを一体化した天井ユニット部材を形成し、
前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態で、前記天井ユニット部材を前記本体の上部に固定する
エレベーター装置の製造方法。 - 前記天井ユニット部材を形成する際には、前記天板との間に前記天井機器を収容する空間を介して遮蔽板を保持するための遮蔽板保持部材を、前記天井部材の接合側から前記天板に対して固定する
請求項13に記載のエレベーター装置の製造方法。
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