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JP6940607B2 - エレベーター装置、エレベーター装置のメンテナンス方法、およびエレベーター装置の製造方法 - Google Patents
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エレベーター装置、エレベーター装置のメンテナンス方法、およびエレベーター装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、エレベーター装置、エレベーター装置のメンテナンス方法、およびエレベーター装置の製造方法に関する。
本発明の技術背景として下記特許文献1がある。この文献には「かご室1の上端部周縁に固定され、上面に凹部3が形成されたかご室天井本体2と、かご室天井本体の凹部内に上方から収容され、上面に電気機器9が載置固定された断面コ字状の内側天井部材8と、内側天井部材に載置固定された電気機器の外周面とかご室天井本体の内側面との間に形成され、電気機器の配線・ケーブル11を収容するスペースからなる配線ダクトと、配線ダクトの上面を塞ぐとともに、配線・ケーブルを隠蔽する配線蓋12とを備える」構成が記載されている。
特開2008−13328号公報
上記特許文献1に記載の構成は、カゴ室上部をフラット化することで保守作業の容易性がある程度は確保される。しかしながら、電気機器の保守点検に際して、作業員はかご室の天井に上って作業を実施せざるを得ず、さらなる作業の容易化が望まれている。
そこで本発明は、メンテナンス作業を実施するに際し、さらなる作業の容易化を図ることが可能なエレベーター装置を提供すること、さらにはエレベーター装置のメンテナンス方法およびエレベーター装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、前記本体の上部に固定された天板と、前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置において、前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、前記天井機器は、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成している。また本発明は、このようなエレベーター装置のメンテナンス方法、およびエレベーター装置の製造方法でもある。
以上のような構成の本発明によれば、エレベーター装置のメンテナンス作業を実施するに際し、さらなる作業の容易化を図ることが可能となる。
第1実施形態のエレベーター装置の全体構成例を示す概略構成図である。 第1実施形態のエレベーター装置の要部を説明するための構成図である。 第1実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の構成を示す図(その1)である。 第1実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の構成を示す図(その2)である。 第1実施形態のエレベーター装置のメンテナンス方法を説明するための図である。 第1実施形態のエレベーター装置の製造における天井ユニット部材の製造方法を説明するための工程図である。 第1実施形態のエレベーター装置の製造における天井ユニットの取付け方法を説明するための図(その1)である。 第1実施形態のエレベーター装置の製造における天井ユニットの取付け方法を説明するための図(その2)である。 第2実施形態のエレベーター装置の要部を説明するための構成図である。 第2実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の構成を示す図である。 第2実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の要部拡大図である。
≪第1実施形態≫
<エレベーター装置の全体構成>
図1は、第1実施形態のエレベーター装置1の全体構成を説明するための概略構成図である。この図に示すように、エレベーター装置1は、建築物に設けられた昇降路1aおよび昇降路1aの上部に設けられた機械室1bを備えている。このうち昇降路1a内には、乗りカゴ2、釣合おもり3、および主ロープ4が収容されている。また機械室1b内には、シーブ5、モーター6、エレベーター制御装置7が収容されている。
乗りカゴ2および釣合おもり3は、昇降路1a内において互いに上下反対に昇降する。主ロープ4は、昇降路1a内において乗りかご2および釣合おもり3を吊持する。シーブ5は、乗りカゴ2と釣合おもり3との間の主ロープ4の中間部分が巻き掛けられるものである。モーター6は、シーブ5を回転させる。エレベーター制御装置7は、モーター6によるシーブ5の回転速度および回転方向を制御することにより、シーブ5に巻き掛けられた主ロープ4の中間部分を移動させ、主ロープ4に吊持された乗りかご2および釣合おもり3を昇降させる。
以上のような構成のエレベーター装置1において、第1実施形態のエレベーター装置1に特徴的なところは、乗りカゴ2の構成にある。このため以下においては乗りカゴ2の構成を説明する。
<乗りカゴ2の構成>
図2は、第1実施形態のエレベーター装置の要部を説明するための構成図であり、第1実施形態の特徴部である乗りカゴ2の構成を説明するための断面図である。図3は、第1実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の構成を示す図(その1)であり、乗りカゴ2の天井を内側から見上げた図である。図2は、図3のA−A断面に相当する。また図4は、第1実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の構成を示す図(その2)であり、乗りカゴ2の天井において以降に説明する遮蔽板103を取り外した状態を内側から見上げた図である。
図2に示すように、乗りカゴ2は、本体2aと天井ユニット2bとで構成されており、それぞれ次のように構成されている。
[本体2a]
本体2aは、乗りカゴ2の下部を構成するものであって、床面21、床面21の周縁から立ち上げられて側方部を包囲する側板22、側板22の開口に設けられたカゴドア23(図3参照)、およびカゴドア23に隣接して側板22に配置された操作パネル24を備えている。側板22は、本体2aの外周側に向かって上端縁を突設させたフランジ部22aを備えている。
このフランジ部22aは、本体2aに対して天井ユニット2bを固定するための部分であって、本体2aの外周の全方向に設けられており、本体2aの全周にわたって連続したものとして設けられていてもよい。またフランジ部22aは、天井ユニット2bを固定するためのボルト、ねじ等を貫通させるための複数の貫通孔(図示省略)が形成されている。
[天井ユニット2b]
天井ユニット2bは、乗りカゴ2の上部の天井部分を構成するものであって、本体2aの上部に配置される。この天井ユニット2bは、天板101、天板固定部材102、遮蔽板保持部材103a、遮蔽板103、光源104、停電灯105、および天井機器106を備えている。このうち、遮蔽板103を除く構成要素は、天井ユニット2bにおける天井ユニット部材100として一体化された構成となっている。以下、図2〜図4を参照し、これらの各構成要素の詳細を説明する。
−天板101−
天板101は、乗りカゴ2の本体2aの上部の開口を塞ぐものであって、複数枚の天井板材101aによって構成されている。各天井板材101aは、板状の鋼材の幅方の両縁を立ち上げて対向させた対向縁101bを有する溝型鋼であって、さらに立ち上げた対向縁101bを内側に折り込んだリップ部101cを有する断面C型のリップ溝型鋼として構成されている。
ここでは4つの天井板材101aによって天板101が構成されていることとする。4つの天井板材101aは、対向縁101b同士を接合させる状態で幅方向に配列され、接合部分をボルトで固定して一体化され、天板101を構成している。
また天板101は、天井板材101aの延設方向の両端側に、ここでの図示を省略した断面コの字型の溝型鋼が、溝型鋼の開口を天井板材101a側に向けて固定されている。これにより、天板101は、全周にわたって、縁部が立ち上げられ、さらに立ち上げられた縁部が内側にリップ部101cとして折り込まれた形状となっていることとする。
このような構成の天板101は、天井板材101aの接合部分、すなわち対向縁101bを、下方の本体2a側に向けて配置される。この天板101は、リップ溝型鋼からなる複数の天井板材101aを接合したものであるため、リップ溝型鋼の縁部が補強部となり、補強部材を別体として設けることなく、強度が保たれたものとなる。
−天板固定部材102−
天板固定部材102は、天板101を乗りカゴ2の本体2aに取り付けるための部材である。このような天板固定部材102は、一例として天板101に接合される縁部と、本体2aに接合される縁部とを有するZ型鋼を用いることができる。このZ型鋼からなる天板固定部材102は、一方の縁部が、リップ溝型鋼からなる天井板材101aのリップ部101cに接合してボルトによって固定されている。また一方の端縁から天板101と逆側に伸びて外周方向に突設された他方の縁部が、本体2aを構成する側板22の上端のフランジ部22aに接合してボルトによって固定されている。このような天板固定部材102は、天板101の全周にわたって固定されていることとする。
なお、天板固定部材102は、本体2aのフランジ部22aに対して天板101を固定できればよく、上述したZ型鋼からなるものに限定されることはない。さらに、天板固定部材102は、必要に応じて設けられればよく、天井板材101aの一部と一体化したものであってもよい。
−遮蔽板保持部材103a−
遮蔽板保持部材103aは、次に説明する遮蔽板103を、天板101に対して所定状態で保持するための部材である。このような遮蔽板保持部材103aは、例えばL字鋼と、断面コの字型の溝型鋼とを組み合わせた構成のものを用いることができる。この遮蔽板保持部材103aは、天板固定部材102に対してL字鋼を固定し、さらにこのL字鋼に対して溝型鋼を固定して用いられる。溝型鋼は、L字鋼に対して天板101と逆側において、開口が内周側を向くように配置され、開口内に次に説明する遮蔽板103の周縁が挿入されることにより、遮蔽板103を保持する。
このような遮蔽板保持部材103aは、天板101の全周にわたって固定されていることとする。また遮蔽板保持部材103aは、これを構成するL字鋼の本体2a側に向く面に、以降に説明する停電灯105の明かりを取り出すための孔部103hが設けられている。このような孔部103hは、乗りカゴ2における対角線上に近い位置に2カ所設けられており、そのうちの1カ所は操作パネル24の上方であることとする。
なお、遮蔽板保持部材103aは、次に説明する遮蔽板103の周縁を保持できればよく、上述したL字鋼と溝型鋼とを組み合わせたものに限定されることはない。
−遮蔽板103−
遮蔽板103は、天井ユニット2bの内部構造を目隠しするためのものである。この遮蔽板103は、光透過性を有し、次に説明する光源104の光を散乱させて乗りカゴ2内に供給するための光散乱板を兼ねるものである。このような遮蔽板103は、遮蔽板保持部材103aの溝型鋼の開口に周縁を差し込んで載置することにより遮蔽板保持部材103aに保持され、天井ユニット2bの略全面を覆って設けられる。このような遮蔽板103は、遮蔽板保持部材103aに保持させた状態において、天板101との間に、以降に説明する光源104、停電灯105、器具ボックス106a、排気ファン106b、およびスピーカー106cを一体可能に収容する収容空間Sを形成する。
また遮蔽板103は、遮蔽板保持部材103aの溝型鋼の開口に対して、ある程度の余裕を持って載置されることとする。これにより、遮蔽板103は、遮蔽板保持部材103aに保持された状態から傾けて持ち上げることにより、遮蔽板保持部材103aに対する取り外しおよび取り付けが自在な構成となっている。
このような遮蔽板103は、1枚の板状ものであってもよいが、複数枚に分割されたものであってもよい。遮蔽板103が、複数枚に分割されたものである場合、以降に説明する天井機器106の配置箇所に対応して分割されていることが、メンテナンスの容易さから好ましい。また、遮蔽板103が複数枚に分割されたものである場合、分割された遮蔽板103同士の繋ぎ目は、ある程度の重なりを有することとする。図面においては、カゴドア23側から奥に向かって3枚に分割された遮蔽板103を示しているが、2枚に分割されたものであっても、4枚以上に分割されたものであってもよい。
また遮蔽板103は、一例として遮蔽板保持部材103aに保持された状態から傾けて持ち上げることにより、遮蔽板保持部材103aに対する取り外しおよび取り付けが自在な構成となっている。
以上のような遮蔽板103は、取り外しの容易性から軽量であることが好ましく、例えばアクリルのような樹脂板材によって構成されていることとする。
−光源104−
光源104は、遮蔽板103を介して乗りカゴ2内を照らす照明部材であって、例えばLED照明であるか、LED照明以外の照明機器であってもよい。このような光源104は、例えば天井板材101aにおいて本体2a側に突出されたリップ部101cに対し、板状の支持部材104aを介して固定されている。このようなリップ部101cを利用して光源104を天板101に固定することにより、天板101への光源104の固定が容易となる。なお、この光源104は、天井機器106に対する他の天井機器として設けられている。
−停電灯105−
停電灯105は、停電時において乗りカゴ2内に明かりを供給する非常用の照明部材である。このような停電灯105は、遮蔽板保持部材103aに設けた孔部103hを介して乗りカゴ2内に明かりを供給する構成であって、例えば天板固定部材102に対して孔部103hに対向する状態で固定されている。このような停電灯105は、照度テストを行うことによって決められた2カ所の位置において、孔部103hに対向させてそれぞれ設けられる。そのうちの1カ所は、例えば操作パネル24の上方であることとする。なお、停電灯105の配置箇所は一例であり、照度テストを行うことによって決められた位置であればよく、また乗りカゴ2の内部に明かりが供給できれば、その配置状態が限定されることはない。なお、停電灯105は、天井機器106に対する他の天井機器として設けられている。
−天井機器106−
天井機器106は、乗りカゴ2の天井部分に配置される電気機器であり、例えばカゴドア23の開閉を制御するドア駆動機器などが収容された器具ボックス106a、排気ファン106b、およびスピーカー106c等である。これらの天井機器106は、天板101に対して、本体2a側から固定されている。この場合、例えば天板101を構成する天井板材101aに対して埋込ナットNtが固定され、この埋込ナットNtに対してボルトVtを用いて天井機器106が固定されている。
また天井機器106のうち、ドア駆動機器などが収容された器具ボックス106aは、カゴドア23に近接して配置されている。この器具ボックス106aは、本体2a側に開く扉を有しており、この扉を開くことにより本体2a側から内部に収容された機器のメンテナンスが可能な構成となっている。
また器具ボックス106aが設けられた位置には、必要に応じて天井板材101aに開口部が設けられており、この開口部を介して器具ボックス106a内に収容されたドア駆動機器などに接続された配線が、乗りカゴ2の外側に引き出される構成となっていてもよい。
また排気ファン106bは、乗りカゴ2内の換気を行うためのものであって、例えばカゴドア23に対して奥側に配置されている。排気ファン106bが設けられた位置には、天井板材101aに開口が設けられており、この開口を介して乗りカゴ2内の換気を行うことができる。また排気ファン106bに接続された配線は、器具ボックス106aに引き込まれ、器具ボックス106aを介して乗りカゴ2の外側に引き出される構成となっていてもよい。
スピーカー106cは、乗りカゴ2内に警報等を発するためのものであって、例えばカゴドア23に対して奥側に配置されている。スピーカー106cに接続された配線は、器具ボックス106aに引き込まれ、器具ボックス106aを介して乗りカゴ2の外側に引き出される構成となっていてもよい。
<エレベーター装置のメンテナンス方法>
図5は、第1実施形態のエレベーター装置のメンテナンス方法を説明するための図であり、特には図2〜図4を用いて説明した構成の乗りカゴ2のメンテナンスを説明するための図である。以下、この図に基づいて、第1実施形態のエレベーター装置のメンテナンス方法として、乗りカゴ2のメンテナンスの手順を説明する。
乗りカゴ2のメンテナンスに際し、作業者Hは、必要に応じて乗りカゴ2内に作業台Rを持ち込み、作業台Rに上って天井ユニット2bから遮蔽板103を取り外す。この場合、遮蔽板103が複数に分割されたものであれば、メンテナンスの目的とする天井機器106または光源104に対応する部分の遮蔽板103のみを取り外せばよい。
例えば、器具ボックス106a内の電気器具の点検であれば、器具ボックス106aが設けられた位置に対応する遮蔽板103のみを取り外せばよい。そして、外した遮蔽板103を、乗りカゴ2内に一時的に保管する。
次に、器具ボックス106a内の電気器具の点検であれば、器具ボックス106aの扉Aを、下方の乗りカゴ2内に開き、乗りカゴ2の内部から器具ボックス106a内の電気器具の保守および点検を実施する。
また例えば、光源104の保守および点検として、光源104の交換作業を実施する場合であれば、中央の遮蔽板103のみを取り外して交換作業を実施してもよい。また、必要に応じてカゴドア23側または奥側の遮蔽板103を追加で、または交互に取り外して交換作業を行ってもよい。
以上のように、図2〜図4を用いて説明した構成の乗りカゴ2においては、作業者は、乗りカゴ2の天井に登ることなく乗りカゴ2の本体2a側、すなわち乗りカゴ2の内部から、天井ユニット部材100のメンテナンスを実施することができる。したがって、メンテナンス作業の容易性の向上を図ることが可能である。
<エレベーター装置の製造方法>
次に、第1実施形態のエレベーター装置のエレベーター装置の製造方法を説明する。ここでは、図2〜図4を用いて説明した構成の乗りカゴ2を有するエレベーター装置の製造方法を、天井ユニット部材の製造方法、天井ユニットの取り付け方法の順に説明する。
[天井ユニット部材の製造方法]
図6は、第1実施形態のエレベーター装置の天井ユニット部材の製造方法を説明するための工程図である。ここで天井ユニット部材とは、図2〜図4を用いて説明した天井ユニット2bのうち、取り付け取り外し自在な遮蔽板103を除いた部分である。以下、先ず図6に基づいてこのような天井ユニット部材の製造方法を説明する。
先ず図6(A)に示すように、断面C型のリップ溝型鋼として構成された複数枚(ここでは一例として4枚)の天井板材101aを幅方向に配列し、天井板材101aにおいて立ち上げた対向縁101b同士を接合させる。そして接合させた対向縁101b同士を、ボルトによって固定して一体化する。またここでの図示は省略したが、各天井板材101aの延設方向の両端側に、断面コの字型の溝型鋼を固定する。なお、4枚の天井板材101aは、必要に応じた部分にそれぞれ埋込ナットNtが固定され、ここでの図示を省略した開口が設けられたものであることとする。
以上により、1枚の天板101を作製する。作製された天板101は、全周にわたって、縁部が立ち上げられ、さらに立ち上げられた縁部が内側にリップ部101cとして折り込まれた形状となる。また、この天板101は、ボルトで固定された各天井板材101aの対向縁101bおよびリップ部101cが補強部材として機能するものとなる。したがって、補強部材を追加で固定する必要はない。
次いで図6(B)に示すように、天板101の周縁に、全周にわたって天板固定部材102と遮蔽板保持部材103aとを固定する。ここでは先ず、天板101の周縁のリップ部101cに、例えばZ型鋼からなる天板固定部材102を固定する。この際、天板固定部材102を構成するZ型鋼の一方の縁部を、天井板材101aのリップに接合してボルトによって固定し、他方の縁部を天板101の外周方向に突設させる。
その後、天板固定部材102に対して、例えばL字鋼と、断面コの字型の溝型鋼とを組み合わせた遮蔽板保持部材103aを固定する。この際、先ずL字鋼の一辺が天板101と平行に天板101の内周方向に突設されるように、天板固定部材102に対してL字鋼を固定する。このL字鋼は、必要に応じた位置に孔部103hが設けられたものである。次に、溝型鋼の開口を内側に向けた状態で、L字鋼に対して天板101の逆側に溝型鋼を配置し、L字鋼に溝型鋼を固定する。
次に、図6(C)に示すように、天井板材101aのリップ部101cに、板状の支持部材104aを介して光源104を取り付ける。また、遮蔽板保持部材103aに設けた孔部103hに対向する位置に、停電灯105を取り付ける。また天板101の所定部に、器具ボックス106a、排気ファン106b、およびスピーカー106c等の天井機器106を取り付ける。
以上により図2〜図4を用いて説明した天井ユニット2bのうちの、遮蔽板103を取り付ける前の天井ユニット部材100を作製する。このような天井ユニット部材100に対して、遮蔽板103を取り付けることにより天井ユニット2bが完成される。この遮蔽板103は、天井ユニット部材100を乗りカゴ2の本体2aに固定した後に、乗りカゴ2内において取り付ければよい。
以上のように、天井ユニット部材100は、一貫して天井板材101aの接合部分を上方に向けた状態を維持して製造することができる。このため、天井ユニット部材100の作製に際して天板101を裏返しにする必要がなく、製造工程を簡略化して作業性の向上および生産性の向上を図ることが可能である。
[天井ユニットの取り付け方法]
図7は、第1実施形態のエレベーター装置の製造における天井ユニットの取付け方法を説明するための図(その1)である。また図8は、第1実施形態のエレベーター装置の製造における天井ユニットの取付け方法を説明するための図(その2)である。以下、これらの図に基づいて、先の手順で製造した天井ユニット2bを、乗りカゴ2の本体2aに取り付ける方法を説明する。
先ず図7に示すように、遮蔽板103が取り付けられていない天井ユニット部材100を、光源104および天井機器106が取り付けられた面を下方に向けて乗りカゴ2の本体2aの上部に配置する。そして、本体2aにおける側板22の上端縁のフランジ部22aに対して、天井ユニット部材100の天板固定部材102を重ね合わせ、重ね合わせた部分をボルトVで固定する。
次に図8に示すように、本体2aに取り付けられた天井ユニット部材100の遮蔽板保持部材103aに遮蔽板103の端縁を保持させることにより、天井ユニット部材100に対して複数の遮蔽板103を順次に取り付ける。これにより、エレベーター装置の乗りカゴ2を完成させる。
このような製造方法によれば、乗りカゴ2の製造に際し、一体化した天井ユニット部材100を本体2aの上部に固定すればよいため、現場においての乗りカゴ2の組み立て作業を簡素化することが可能である。
≪第2実施形態≫
図9は、第2実施形態のエレベーター装置の要部を説明するための構成図であり、第2実施形態の特徴部である乗りカゴ2’の構成を説明するための断面図である。図10は、第2実施形態のエレベーター装置の乗りカゴ2’の天井部分の構成を示す図であり、乗りカゴ2’の天井において遮蔽板を取り外した状態を内側から見上げた図である。図9は、図10のA−A断面に相当する。また図11は、第2実施形態のエレベーター装置の乗りカゴの天井部分の要部拡大図であり、図10の一部を拡大した図に相当する。
これらの図を用いて説明する第2実施形態のエレベーター装置が、第1実施形態のエレベーター装置と異なるところは、天井ユニット2b’に設けた停電灯105の取り付け構造にある。その他の構成は第1実施形態と同様である。このため以下においては、停電灯105の取り付け構造について説明し、その他の第1実施形態のエレベーター装置の天井ユニット2bと同様の構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
[天井ユニット2b’]
天井ユニット2b’は、天板101、天板固定部材102、遮蔽板保持部材103a、遮蔽板103、光源104、停電灯105、および天井機器106を備えている。これらの各構成要素の詳細は、第1実施形態の各部材と同様であり、停電灯105は、照度テストを行うことによって決められた位置に取り付けられている。
ただしここでは一例として、天井機器106のうちの器具ボックス106aが嵩高い構成であって、これにより停電灯105が、器具ボックス106aと、天板固定部材102との間の狭い空間に挟まれた状態となっていることとする。
そこで、長尺状の延長部材201を用いて停電灯105を天板固定部材102に対して固定する。この延長部材201は、一例としてL字状の長尺部材であって、天板101の角部に沿ってL字状の角部を配置した状態で、天板101の四辺を囲む天板固定部材102に対して取り付けられる。このような延長部材201は、L字状の一方の辺が停電灯105を保持する長尺部201aとして用いられ、他方の辺が天板固定部材102への固定辺201bとして用いられる。
長尺部201aは、L字状の先端に停電灯105を保持し、固定辺201bを天板固定部材102に対して固定した状態において、固定辺201bが固定された天板固定部材102から垂直に伸びる天板固定部材102と器具ボックス106aとの間の狭い空間に挿入される。この状態において、長尺部201aは、先端に保持した停電灯105が所定の配置位置に配置される程度の長さL1を備えている。
一方、固定辺201bは、延長部材201を天板固定部材102に固定するためのボルトを貫通させる孔部を備えている。この固定辺201bのL字状の長さL2が限定されることはないが、天板固定部材102と器具ボックス106aとの間においての延長部材201の取り回しが容易な程度に短いこととする。また固定辺201bのL字状の長さL2は、天板固定部材102に対して延長部材201を取り付け取り外しする際に、作業がし易い長さであることとする。
<エレベーター装置のメンテナンス方法>
以上のような構成の乗りカゴ2’のメンテナンスに際し、第1実施形態と異なるところは、停電灯105のメンテナンスおよび交換に際して、延長部材201を天板固定部材102から取り外すところにある。この場合、作業者は、延長部材201を固定していたボルトVを取り外すことにより、天板固定部材102から延長部材201を取り外す。そして、停電灯105が固定されている延長部材201を、天板固定部材102と器具ボックス106aとの間の狭い空間から引き出す。これにより、延長部材201の先端に固定されている停電灯105の保守および点検作業、例えば交換作業を実施する。
作業者は、保守および点検作業が終了した後、停電灯105が固定された延長部材201を、天井ユニット2b’の高さにまで持ち上げ、天板固定部材102に沿った位置に移動させる。そして、延長部材201において停電灯105が固定された長尺部201aの先端を、天板固定部材102に沿って移動させ、天板固定部材102と器具ボックス106aとの間に挿入する。そして、延長部材201のL字状の角部が、天板101の角部に沿って配置された状態で、延長部材201の固定辺201bをボルトVによって天板固定部材102に固定する。
以上の構成によれば、長尺状の延長部材201を介して停電灯105を取り付ける構成としたことにより、停電灯105の取付け部が狭いスペースになった場合であっても、狭いスペースにおける所定の位置に対して停電灯105の取付けおよび取り外しが自在となる。したがって、メンテナンス作業を容易化することが可能になる。なお、本第2実施形態においては、延長部材201の先端に停電灯105を固定した構成を例示した。しかしながら、天井ユニット部材100内の狭い空間に配置される天井機器(他の天井機器)であれば、停電灯に限定されることなく延長部材201を介して取り付けることにより、同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。またある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
1…エレベーター装置
2…乗りカゴ
2a…本体
21…床面
22…側板
23…カゴドア
100…天井ユニット部材
101…天板
101a…天井部材(リップ溝型鋼)
101b…対向縁
101c…リップ部
103…遮蔽板
103b…遮蔽板保持部材
104…光源(他の天井機器)
105…停電灯(他の天井機器)
106…天井機器
106a…器具ボックス
106b…排気ファン
106c…スピーカー
201…延長部材
Nt…埋め込みナット
S…収容空間

Claims (14)

  1. 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、
    前記本体の上部に固定された天板と、
    前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置において、
    前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、
    前記天井機器は、前記カゴドアの駆動機器を含み、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成している
    エレベーター装置。
  2. 前記天井部材は、前記対向縁をさらに内側に折り込んだリップ部を有するリップ溝型鋼であり、
    前記天井ユニット部材は、前記リップ溝型鋼のリップ部に取り付けられた他の天井機器を備えている
    請求項1に記載のエレベーター装置。
  3. 前記天井ユニット部材は、
    前記本体側に向かう面に前記天板に対して取り外し自在な長尺状の延長部材が設けられ、
    前記延長部材の先端に固定された他の天井機器を備えた
    請求項1または2に記載のエレベーター装置。
  4. 前記延長部材の先端に固定された他の天井機器は、停電灯である
    請求項3に記載のエレベーター装置。
  5. 前記停電灯は、前記カゴドアの駆動機器を含む前記天井機器を収容した器具ボックスと、前記天板を前記本体に固定するための天板固部材との間に挟まれた位置に配置されている
    請求項4に記載のエレベーター装置。
  6. 前記天井ユニット部材は、前記天板との間に前記天井機器を収容する空間を介して遮蔽板を保持するための遮蔽板保持部材を有する
    請求項1〜5のうちの何れか1項に記載のエレベーター装置。
  7. 前記天板と前記天井機器とを一体化した前記天井ユニット部材が、前記本体に対して固定されている
    請求項1〜6のうちの何れか1項に記載のエレベーター装置。
  8. 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、
    前記本体の上部に固定された天板と、
    前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置において、
    前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、
    前記天井機器は、前記カゴドアの駆動機器を含み、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成し、
    前記天井部材は、前記対向縁をさらに内側に折り込んだリップ部を有するリップ溝型鋼であり、
    前記天井ユニット部材は、前記リップ溝型鋼のリップ部に取り付けられた他の天井機器と、前記天板との間に前記天井機器を収容する空間を介して遮蔽板を保持するための遮蔽板保持部材とを有し、
    前記天板と前記天井機器とを一体化した前記天井ユニット部材が、前記本体に対して固定されている
    エレベーター装置。
  9. 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、
    前記本体の上部に固定された天板と、
    前記天板に取り付けられた天井機器とを有し、
    前記天板は、複数の溝型鋼からなる天井部材を対向縁同士で接合したものであって、前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態配置され、
    前記天井機器は、前記カゴドアの駆動機器を含み、前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記本体側から前記天板に対して固定され、前記天板と一体化した天井ユニット部材を構成しているエレベーター装置のメンテナンス方法であって、
    前記本体側から前記天井機器の保守および点検を実施する
    エレベーター装置のメンテナンス方法。
  10. 前記天井ユニット部材は、
    前記本体側に向かう面に前記天板に対して取り外し自在な長尺状の延長部材が設けられ、
    前記延長部材の先端に固定された他の天井機器を備えたものであり、
    前記延長部材を前記天板から取り外して前記他の天井機器の保守および点検を実施する
    請求項9に記載のエレベーター装置のメンテナンス方法。
  11. 前記延長部材の先端に固定された他の天井機器は停電灯である
    請求項10に記載のエレベーター装置のメンテナンス方法。
  12. 前記停電灯は、前記カゴドアの駆動機器を含む前記天井機器を収容した器具ボックスと、前記天板を前記本体に固定するための天板固部材との間に挟まれた位置に配置されている
    請求項11に記載のエレベーター装置のメンテナンス方法。
  13. 床面、側板、および前記側板に設けたカゴドアとを備えた乗りカゴの本体と、前記本体の上部に固定された天板と、前記天板に取り付けられた天井機器とを有するエレベーター装置の製造方法であって、
    複数の溝型鋼からなる天井部材の対向縁同士を接合することによって前記天板を形成し、
    前記天板に埋め込まれた埋め込みナットを用いて前記天井部材の接合側から前記天板に対して前記カゴドアの駆動機器を含む前記天井機器を固定することにより、前記天井機器と前記天板とを一体化した天井ユニット部材を形成し、
    前記天井部材の接合部分を前記本体側に向けた状態で、前記天井ユニット部材を前記本体の上部に固定する
    エレベーター装置の製造方法。
  14. 前記天井ユニット部材を形成する際には、前記天板との間に前記天井機器を収容する空間を介して遮蔽板を保持するための遮蔽板保持部材を、前記天井部材の接合側から前記天板に対して固定する
    請求項13に記載のエレベーター装置の製造方法。
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