以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。また、共通点のある別々の構成要素には、名称の冒頭に「第1、第2」と付し、符号の末尾に「−A、−B」と付すことで区別し、総称するときはこれらを省略する。
図1は、本実施形態のルームユニット12を示す図である。ルームユニット12は、建物の躯体の内側に配置され、その内側に室内空間14を形成する。本実施形態のルームユニット12は浴室ユニットである。ルームユニット12の内側には室内空間14として浴室空間が形成される。ルームユニット12は、四方に配置される複数の壁パネル16と、複数の壁パネル16の上方に配置される複数の天井パネル18とを備える。複数の壁パネル16と複数の天井パネル18は室内空間14を画定する。
図2は、壁パネル16と天井パネル18の隅部を周辺構造とともに示す断面図である。図3は、ルームユニット12の一部を示す分解斜視図である。ルームユニット12は、図2、図3に示すように、前述の壁パネル16と、天井パネル18との他に、床体20と、ベース22と、位置決め具24と、取付部材26、塞ぎ部材28と、締結具30と、化粧カバー32と、コーナー部材(不図示)とを備える。本実施形態のルームユニット12は天井パネル18、取付部材26、塞ぎ部材28に特徴の一つがあるが、先に周辺構造を説明する。
複数の壁パネル16は、水平方向に並べられる。隣り合う壁パネル16の側辺部同士は連結部材(不図示)により連結される。壁パネル16の並び方向の両端側の側辺部は柱材34(後述する)にビス等を用いて固定される。
図3に示すように、本実施形態の床体20は床パンであり、建物の躯体の床面上に設置される。
ベース22は、壁パネル16や天井パネル18の固定相手となり、これらを支持する役割をもつ。ベース22は、壁パネル16の室外側に配置される。ベース22は、床体20の四隅から立ち上がる四本の柱材34と、四本の柱材34の上端部を連結する四本のつなぎ材36とを有する。
四本のつなぎ材36は平面視で矩形を呈するように設けられる。四本のつなぎ材36のそれぞれは、四本のつなぎ材36がなす矩形の各辺に沿って延びる長尺体である。本実施形態のつなぎ材36は、鋼等の金属を素材とする押出成形品(一体成形品)である。図2に示すように、つなぎ材36は、上下に延びるガイド部36aと、ガイド部36aの下端部から室内空間14とは反対側に向かって延びる載せ部36bとを有する。
位置決め具24は、柱材34に壁パネル16を固定するとき、つなぎ材36に対して壁パネル16を室内外方向Yに位置決めするためのものである。位置決め具24は、つなぎ材36に取り付けられる。
化粧カバー32は、後述する塞ぎ部材28を室内空間14側から覆い隠すためのものである。
天井パネル18は、室内空間14に露出する板状の表面材42と、表面材42の裏面に接着等により取り付けられた板状の裏打ち材44とを有する。本実施形態において、表面材42は化粧鋼板であり、裏打ち材44は石膏ボードである。表面材42は、裏打ち材44より外周側に広がる主面部42aと、主面部42aの周縁部から上向きに延びる周壁部42bとを有する。
図5は、複数の天井パネル18と取付部材26を示す平面図である。天井パネル18は、複数(本例では二枚)を一組として水平方向に並べられており、一つの天井面46(図1参照)を形成している。天井面46は、複数の天井パネル18の並び方向(図1の左右方向)に延びる辺を長辺とし、長辺と隣接する辺を短辺とする矩形状をなす。
天井パネル18の四周の辺部には、天井面46の四周の外辺に沿って設けられる外辺部18aが含まれる。天井面46の対辺の関係にある二つの外辺(本例では長辺側の外辺)は、隣り合う天井パネル18の外辺部18aが形成する。以下、外辺部18aに沿った水平方向を辺方向Xとし、その辺方向Xと直交する水平方向を室内外方向Yとして、その外辺部18aに対応する構成要素を説明する。室内外方向Yは、その外辺部18aの下方に配置される壁パネル16を表裏に貫通する方向であり、その壁パネル16の法線方向でもある。
取付部材26は、天井パネル18の各外辺部18aに取り付けられる。本実施形態では、複数の取付部材26が一つの外辺部18aに取り付けられる。一つの外辺部18aに取り付けられる複数の取付部材26は、その外辺部18aの辺方向Xに間隔を空けて配置される。
図6は、取付部材26の斜視図である。図2、図6に示すように、本実施形態の取付部材26は樹脂を用いた射出成形品(一体成形品)である。取付部材26は、挟持部26aと、弾性爪26fと、複数の被ガイド部26hとを有する。
挟持部26aは、天井パネル18の外辺部18aを挟持する。挟持部26aは、室内外方向Yの内側に向けて開いている。天井パネル18の外辺部18aは、取付部材26の挟持部26a内に室内外方向Yの内側から外側に向けて差し込まれている。
挟持部26aは、天井パネル18の外辺部18aの上下に設けられる上壁部26c及び下壁部26dと、その外辺部18aより室内外方向Yの外側に設けられる側壁部26eとを有する。上壁部26cは天井パネル18の裏打ち材44の裏面に接触し、下壁部26dは天井パネル18の表面材42の表面に接触する。挟持部26aの上壁部26cと下壁部26dの間隔は、天井パネル18の厚みより僅かに小さくなるように設定される。これにより、挟持部26aは、上下に僅かに広がるように弾性変形した状態で設けられ、その弾性変形に起因する弾性反発力により天井パネル18を挟み込める。
図7は、取付部材26の平面図である。上壁部26cは、天井パネル18の辺方向Xに間隔を空けて設けられる二つの第1壁部分26caと、二つの第1壁部分26caの室内側端部を繋ぐ第2壁部分26cbとを有する。
図2に示すように、弾性爪26fは、スナップフィット方式により取付部材26を天井パネル18に取り付けるためのものである。弾性爪26fは、挟持部26aの二つの第1壁部分26caの間に配置され、第2壁部分26cbに繋がれている。弾性爪26fは、天井パネル18の周壁部42bに内周側から当接することにより、挟持部26aからの外辺部18aの抜け出しを規制する。これにより、取付部材26は、天井パネル18に対する室内外方向Yでの相対位置が保持される。
図8は、取付部材26を室内外方向Yの内側から見た図である。図2、図8に示すように、取付部材26の被ガイド部26hは、挟持部26aから下向きに延びる。複数の被ガイド部26hは、取付部材26の下方に設けられるつなぎ材36のガイド部36aを挟んで室内外方向Yの両側に配置される。複数の被ガイド部26hは、取付部材26をつなぎ材36上に配置するとき、つなぎ材36のガイド部36aに摺動させつつ下降させることで、取付部材26をガイドさせるためのものである。
複数の被ガイド部26hには、ガイド部36aより室内空間14側に配置される内側被ガイド部26h−Aと、ガイド部36aを挟んで内側被ガイド部26h−Aとは反対側に配置される外側被ガイド部26h−Bとが含まれる。内側被ガイド部26h−Aと外側被ガイド部26h−Bは天井パネル18の辺方向Xにずれた位置に設けられる。別の観点からいうと、内側被ガイド部26h−Aと外側被ガイド部26h−Bは、室内空間14から室内外方向Yに見たとき、つまり、図8の視点から見たとき、天井パネル18の辺方向Xの異なる位置に設けられる。
内側被ガイド部26h−Aと外側被ガイド部26h−Bとには、天井パネル18の辺方向Xに見て室内外方向Yに対向する箇所の下端部に傾斜面26iが設けられる。傾斜面26iは、下方に向かうにつれてガイド部36aから離れるように傾斜している。外側被ガイド部26h−Bはつなぎ材36の載せ部36b上に載せられている。
図2に示すように、塞ぎ部材28は、天井パネル18の外辺部18aと壁パネル16の上辺部16aとの間に形成される隙間50を塞いでいる。塞ぎ部材28は、後述するように、取付部材26とともにつなぎ材36に固定される。これにより、天井パネル18は取付部材26を介してつなぎ材36に固定される。
図4に示すように、塞ぎ部材28には、天井面46の長辺に沿って設けられる第1塞ぎ部材28−Aと、天井面46の短辺に沿って設けられる第2塞ぎ部材28−Bとが含まれる。コーナー部材48は、天井面46の四隅の角部46aのそれぞれに対応して設けられる。コーナー部材48は、天井面46の対応する角部46aより下方に配置され、その角部46aと壁パネル16の間の隙間を塞いでいる。天井パネル18と壁パネル16の間の隙間50は複数の塞ぎ部材28と複数のコーナー部材48により全周に亘り塞がれる。
塞ぎ部材28は、天井パネル18の辺方向Xに沿って延びる長尺体である。本実施形態の塞ぎ部材28は、樹脂を用いた押出成形品(一体成形品)である。塞ぎ部材28の長手寸法は、天井パネル18の辺方向Xの一方側に隣り合うコーナー部材48から、他方側に隣り合うコーナー部材48までの長さと同等の長さである。隣り合う天井パネル18の直線状に並ぶ外辺部18aの下方に配置される第1塞ぎ部材28−Aは、隣り合う天井パネル18の境界位置18bを辺方向Xに跨ぐ形状である。
図2に示すように、塞ぎ部材28は、上壁部28aと、下壁部28bと、内壁部28cと、外壁部28dとを有する。上壁部28aと下壁部28bは上下に間隔を空けて設けられ、室内外方向Yに延びている。内壁部28cと外壁部28dは室内外方向Yに間隔を空けて設けられ、上下に延びている。内壁部28cと外壁部28dは上壁部28aと下壁部28bを繋いでおり、これらは中空構造を形成している。
上壁部28aは天井パネル18の天井面46に接触する。上壁部28aの上面部には第1シール部28fが設けられる。本実施形態の第1シール部28fは上向きに突き出るヒレ状をなし、天井パネル18と塞ぎ部材28の間をシールする。
下壁部28bは壁パネル16の上辺部16aに接触する。下壁部28bの下面部には第2シール部28gが設けられる。本実施形態の第2シール部28gは塞ぎ部材28とは別部材の弾性体であり、塞ぎ部材28と壁パネル16の間をシールする。
下壁部28bは、その室内側端部から下向きに延びる垂下部28hを有する。垂下部28hの裏面部には第3シール部28iが設けられる。第3シール部28iは室内外方向Yの内側に突き出るヒレ状をなし、壁パネル16と垂下部28hの間をシールする。
塞ぎ部材28の室内空間14に臨む位置にはカバー装着部28jが設けられる。カバー装着部28jには化粧カバー32が着脱可能に装着される。
本実施形態の締結具30はねじである。本実施形態の締結具30は、締結具30自身がねじ立て可能なドリルねじ、タッピングねじ等である。締結具30は、塞ぎ部材28を取付部材26とともにつなぎ材36に固定している。詳述する。締結具30は、塞ぎ部材28の内壁部28c及び外壁部28dと、取付部材26の内側被ガイド部26h−Aと、つなぎ材36のガイド部36aとを貫通する。締結具30は、つなぎ材36のガイド部36aにねじ込まれ、つなぎ材36とともに塞ぎ部材28及び取付部材26を共締めすることで、これらをつなぎ材36に固定している。このとき、塞ぎ部材28及び取付部材26は辺方向X、室内外方向Y、上下方向に固定される。
取付部材26の内側被ガイド部26h−Aには、締結具30を通すための孔として長孔26jが形成される(図6も参照)。長孔26jは、天井パネル18の辺方向Xに沿って延びている。塞ぎ部材28の内壁部28cと外壁部28dとには締結具30を通すための挿通孔28kが形成される。長孔26jは、塞ぎ部材28の挿通孔28kに対する取付部材26の辺方向Xでの位置変化を許容するためのものである。長孔26jや挿通孔28kは、ルームユニット12の組み立て前に工場等で予め形成されている。
図9は、天井パネル18と壁パネル16の隙間50から塞ぎ部材28を抜き出した状態を示す図である。塞ぎ部材28は、この隙間50に室内空間14側から方向Paに差し込み可能な形状である。これは、ルームユニット12の組み立て時に、前述の隙間50に室内空間14側から差し込み可能な形状であることを意味する。塞ぎ部材28は、天井パネル18や壁パネル16の上辺部16aとの接触によりガイドされつつ、これらの間の隙間50に差し込み可能である。
図10は、壁パネル16と天井パネル18との隙間50を室内空間14側から見た図である。取付部材26及びつなぎ材36は、壁パネル16と天井パネル18の隙間50から塞ぎ部材28を室内空間14側に抜き出したとき、室内空間14から隙間50を通して視認可能な位置に配置される。詳しくは、つなぎ材36のガイド部36aと取付部材26の複数の被ガイド部26hの少なくとも一部が視認可能な位置に配置される。
以上のルームユニット12の組み立て方法を説明する。ルームユニット12は内組工法を用いて組み立てる。つまり、ルームユニット12の室内空間14となるべき箇所を作業空間としてルームユニット12を組み立てる。
まず、建物の躯体の床面上に床体20を設置する。この後、床体20上に複数の柱材34を設置する。この後、複数の柱材34の上端部にねじ止め等によりつなぎ材36を固定し、複数の柱材34をつなぎ材36により連結する。この後、つなぎ材36に位置決め具24を取り付ける。この後、位置決め具24により壁パネル16を室内外方向Yに位置決めしつつ、壁パネル16を柱材34にねじ止め等により固定する。
次に、図5に示すように、天井パネル18の外辺部18aに取付部材26を取り付ける。本実施形態の取付部材26は、弾性爪26fを用いたスナップフィット方式により、天井パネル18の各外辺部18aのそれぞれに取り付ける。
この後、図11に示すように、取付部材26を取り付けた状態の天井パネル18を壁パネル16の上方に配置する。天井パネル18及び取付部材26は、つなぎ材36の載せ部36b上に取付部材26の外側被ガイド部26h−Bを載せるように配置する。このとき、取付部材26の被ガイド部26hをつなぎ材36のガイド部36aに摺動させつつ下降させる。これにより、天井パネル18や取付部材26の室内外方向Yでの変位を規制しつつ、取付部材26をつなぎ材36に載せられる。
この後、図9に示すように、天井パネル18と壁パネル16の間の隙間50にルームユニット12の室内空間14側から塞ぎ部材28を差し込む。詳細は後述するが、この隙間50には塞ぎ部材28とともにコーナー部材48も配置する。
この後、締結具30を用いて塞ぎ部材28とともに取付部材26をつなぎ材36に固定する。この締結具30は、塞ぎ部材28、取付部材26を貫通させたうえで、つなぎ材36の被ガイド部26hにねじ込まれる。このとき、締結具30は室内空間14から操作されることでつなぎ材36にねじ込まれる。
この後、図4に示すように、コーナー部材48と塞ぎ部材28の継ぎ目52や、隣り合う壁パネル16の境界位置16bの近傍にある塞ぎ部材28と壁パネル16の継ぎ目54の止水処理を行う。止水処理は、これらの継ぎ目52、54の内部に経時硬化性をもつシーリング材を充填することで行われる。この後、塞ぎ部材28のカバー装着部28jに化粧カバー32を装着する。
以上のルームユニット12の作用効果を説明する。
塞ぎ部材28は、天井パネル18と壁パネル16の間の隙間50に室内空間14側から差し込み可能な形状である。よって、天井パネル18に塞ぎ部材28を取り付けた状態で天井パネル18を壁パネル16の上方に配置せずとも、前述の隙間50に塞ぎ部材28を配置できるようになる。このため、隣り合う天井パネル18の境界位置18bとは無関係に塞ぎ部材28の形状を設計できるようになり、塞ぎ部材28の形状に関する設計上の制約を緩和できる。
特許文献1の開示技術では、天井パネル18の境界位置で塞ぎ部材に継ぎ目が生じてしまうため、その継ぎ目を止水するための止水処理が別に必要になる。これに対して、本実施形態の塞ぎ部材28は、図4に示すように、隣り合う天井パネル18の境界位置18bを辺方向Xに跨ぐ形状である。よって、天井パネル18の境界位置18bで塞ぎ部材28に継ぎ目がない構造となる。このため、ルームユニット12の組み立て時、止水処理の工数を減らすことができ、良好な施工性を得られる。
また、塞ぎ部材28に継ぎ目がある場合、その継ぎ目に段差があると外観不良の原因となる。よって、この場合、塞ぎ部材28の継ぎ目の段差を抑えるように調整する作業が別に必要となる。一方、本実施形態では塞ぎ部材28に継ぎ目がない構造となるため、その調整作業を減らすことができ、良好な施工性を得られる。
また、図10に示すように、ベース22及び取付部材26は、天井パネル18と壁パネル16の隙間50から塞ぎ部材28を抜き出したとき、室内空間14から隙間50を通して視認可能な位置に配置される。よって、取付部材26とベース22の取り合い状況を目視でき、両者が正しい位置に配置されているか容易に確認でき、施工の信頼性を確保し易くなる。ここでの正しい位置とは、本実施形態では、取付部材26の複数の被ガイド部26hの間につなぎ材36のガイド部36aが配置されていることをいう。
取付部材26は、つなぎ材36のガイド部36aに対して室内外方向Yの両側に配置される複数の被ガイド部26hを有する。よって、取付部材26を取り付けた状態の天井パネル18を壁パネル16の上方に配置するとき、つなぎ材36のガイド部36aに取付部材26の被ガイド部26hを摺動させつつ下降させるようにガイドできる。これにより、天井パネル18を壁パネル16の上方に配置するとき、天井パネル18の室内外方向Y両側での位置決めを容易に行えるようになり、良好な施工性を得られる。
取付部材26の複数の被ガイド部26hは、天井パネル18の辺方向Xにずれた位置に設けられる。よって、複数の被ガイド部26hの間につなぎ材36のガイド部36aが配置されている場合、室内空間14から見てガイド部36aの手前側(内側)に内側被ガイド部26h−Aが見え、ガイド部36aにより奥側(外側)の外側被ガイド部26h−Bが隠れて見えなくなる。このため、取付部材26の複数の被ガイド部26hとつなぎ材36のガイド部36aが正しい位置に配置されているか容易に確認でき、施工の信頼性を更に確保し易くなる。なお、このような効果を得る観点から、複数の被ガイド部26hは、少なくともその一部分が天井パネル18の辺方向Xにずれた位置に設けられていればよい。
ルームユニット12の他の特徴を説明する。
図12は、図4のA部のコーナー部材48の平面図である。コーナー部材48は、第1塞ぎ部材28−Aの端部に装着される第1被装着部56と、第2塞ぎ部材28−Bの端部に装着される第2被装着部58とを有する。
図13は、図12のB−B線端面図である。図12、図13に示すように、第1被装着部56は、コーナー部材48の第1塞ぎ部材28−Aと対向する第1対向面48aから突き出ている。第1被装着部56は、上下に延びる基部56aと、基部56aの上端部から室内外方向Yの内側に延びる第1折り返し部56bと、基部56aの下端部から室内外方向Yの内側に延びる第2折り返し部56cとを有する。第1折り返し部56bは、その基端部の上面に連なる面が内周側に位置するように折り返される。第1折り返し部56bは、その基端部に対して先端部が近づく方向Pbに曲げ量を増大させるように弾性変形可能である。第2折り返し部56cは、その基端部の下面に連なる面が内周側に位置するように折り返される。第2折り返し部56cは、その基端部に対して先端部が近づく方向Pcに曲げ量を増大させるように弾性変形可能である。
第1塞ぎ部材28−Aのコーナー部材48と対向する端部には、室内外方向Yの外側に向かって開く装着凹部28mが設けられる。装着凹部28mの上下に対向する箇所には段差状の当接部28nが設けられる。第1塞ぎ部材28−Aの装着凹部28mは、コーナー部材48の各折り返し部56b、56cの先端部が当接部28nに当接することにより、室内外方向Yの内側への抜け外れが規制される。これにより、コーナー部材48の第1被装着部56には第1塞ぎ部材28−Aの端部が装着される。
第1塞ぎ部材28−Aの室内空間14側からの隙間50に対する方向Paの差し込みによって、第1塞ぎ部材28−Aの装着凹部28m内にコーナー部材48の第1被装着部56が室内外方向Yの外側から入り込む。このとき、装着凹部28mに対する第1被装着部56の入り込み量の増大に伴い、第1被装着部56の各折り返し部56cが曲げ量を増大させるように弾性変形する。装着凹部28mに対する第1被装着部56の入り込み量が更に増大すると、第1被装着部56が復元することで、装着凹部28mの当接部28nに当接可能な位置に各折り返し部56cが配置される。つまり、コーナー部材48の第1被装着部56には、スナップフィット方式を用いて、第1塞ぎ部材28−Aの隙間50に対する差し込みによって第1塞ぎ部材28−Aが装着される。
図14は、図12のC−C線端面図である。図12、図14に示すように、第2被装着部58は、コーナー部材48の第2塞ぎ部材28−Bと対向する第2対向面48bから突き出ている。第2塞ぎ部材28−Bのコーナー部材48と対向する端部には、第2塞ぎ部材28−Bの長手方向Pdの外方に向かって開く中空部28oが設けられる。第2被装着部58は、第2塞ぎ部材28−Bの中空部28oに差し込まれる。第2被装着部58は、第2塞ぎ部材28−Bの長手方向Pdでのコーナー部材48に対する相対移動によって、第2塞ぎ部材28−Bの中空部28o内に差し込まれる。これにより、コーナー部材48の第2被装着部58には第2塞ぎ部材28−Bの端部が装着される。
以上の塞ぎ部材28やコーナー部材48を用いて天井パネル18と壁パネル16の間の隙間50を塞ぐとき、次の工程を経る。まず、図15(a)に示すように、第2塞ぎ部材28−Bの長手方向Pdでのコーナー部材48に対する相対移動によって、第2塞ぎ部材28−Bの両端部をコーナー部材48の第2被装着部58に装着する。この後、図15(b)に示すように、二つのコーナー部材48を装着した状態で第2塞ぎ部材28−Bを室内空間14側から隙間50に方向Peに差し込む。これにより、天井面46の対辺の関係にある二つの外辺(本例では短辺側の外辺)より下方の隙間50が、二つのコーナー部材48と第2塞ぎ部材28−Bにより塞がれる。この後、図15(c)に示すように、第1塞ぎ部材28−Aを室内空間14側から隙間50に方向Pfに差し込む。これにより、コーナー部材48の第1被装着部56に第1塞ぎ部材28−Aの端部が装着される。また、天井面46の対辺の関係にある他の二つの外辺(本例では長辺側の外辺)より下方の隙間50が、第1塞ぎ部材28−Aにより塞がれる。
このように、コーナー部材48は、塞ぎ部材28の室内空間14側からの隙間50に対する差し込みによって、塞ぎ部材28が装着される第1被装着部56を有する。よって、コーナー部材48との干渉を招くことなく、天井パネル18と壁パネル16の隙間50に塞ぎ部材28を室内空間14から配置しつつ、塞ぎ部材28をコーナー部材48に装着できる。
図2を参照する。塞ぎ部材28は、外壁部28dの下部から室外側に突き出る下側回り止め部28pと、外壁部28dの上部から室外側に突き出る上側回り止め部28qとを有する。下側回り止め部28pと上側回り止め部28qは締結具30用の挿通孔28kを上下に挟む位置に設けられる。本実施形態の下側回り止め部28pは塞ぎ部材28の下壁部28bの一部として設けられる。
取付部材26は、塞ぎ部材28の上側回り止め部28qと室内外方向Yに対向する箇所に溝状の掛け部26kが設けられる。この掛け部26kには上側回り止め部28qが差し込まれる。取付部材26と塞ぎ部材28を締結具30で締結するとき、塞ぎ部材28には締結具30の頭部との摩擦を介して回転力が付与される。これにより、塞ぎ部材28は、取付部材26に対して締結具30の軸部周りに相対回転しようとする。このとき、上側回り止め部28qは塞ぎ部材28の掛け部26kに当接し、下側回り止め部28pは塞ぎ部材28の内側被ガイド部26h−Aに当接する。これにより、上側回り止め部28qと下側回り止め部28pは、取付部材26の塞ぎ部材28に対する相対回転を規制できる。なお、上側回り止め部28qと下側回り止め部28pは、塞ぎ部材28との当接により塞ぎ部材28と一体化する役割もある。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して説明しているが、そのような表記のない内容に設計変更が許容されないわけではない。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
ベース22は、柱材34とつなぎ材36の組み合わせにより構成される例を説明したが、これに限られない。たとえば、ベース22は、建物の躯体を構成する柱梁等の軸材でもよい。
取付部材26は、弾性爪26fを用いて天井パネル18の外辺部18aに取り付けられる例を説明したが、その取り付け手段は特に限られない。たとえば、天井パネル18の外辺部18aにビス等を用いて取り付けられてもよい。
塞ぎ部材28のベース22に対する固定方法は特に限られない。たとえば、塞ぎ部材28の室内空間14側からの隙間50に対する差し込み動作に連動して、スナップフィット方式によりベース22に弾性爪を引っ掛けることでベース22に固定してもよい。塞ぎ部材28は、隣り合う天井パネル18の境界位置18bを辺方向Xに跨ぐ形状の例を説明したが、その境界位置18bで分断されていてもよい。
取付部材26は複数の被ガイド部26hを有する例を説明したが、その数は一つでもよいし、被ガイド部26hがなくともよい。被ガイド部26hがない場合でも、取付部材26は、締結具30用の孔が設けられた下向きに延びる壁部を有していてもよい。また、複数の被ガイド部26hは、天井パネル18の辺方向Xにずれた位置に設けられず、室内空間14側から見て内側被ガイド部26h−Aにより外側被ガイド部26h−Bの全体が覆われていてもよい。
コーナー部材48の第1被装着部56は、第1塞ぎ部材28と対向する箇所に設けられる例を説明したが、第2塞ぎ部材28と対向する箇所にも設けられてもよい。
以上の実施形態、変形例により具体化される発明を一般化すると、以下の技術的思想が導かれる。以下、発明が解決しようとする課題に記載の態様を用いて説明する。
第2態様のルームユニットは、第1態様において、前記塞ぎ部材は、隣り合う前記天井パネルの境界位置を前記外辺部に沿った辺方向に跨ぐ形状でもよい。
この態様によれば、天井パネルの境界位置で塞ぎ部材に継ぎ目がない構造となる。このため、ルームユニットの組み立て時、止水処理の工数を減らすことができ、良好な施工性を得られる。
第3態様のルームユニットは、第1態様又は第2態様において、前記ベース及び前記取付部材は、前記隙間から前記塞ぎ部材を抜き出したとき、前記室内空間から前記隙間を通して視認可能な位置に配置されてもよい。
この態様によれば、取付部材とベースの取り合い状況を目視でき、両者が正しい位置に配置されているか容易に確認でき、施工の信頼性を確保し易くなる。
第4態様のルームユニットは、第1態様から第3態様のいずれかにおいて、前記取付部材は、前記ベースに設けられるガイド部に対して前記壁パネルの室内外方向の両側に配置される複数の被ガイド部を有してもよい。
この態様によれば、天井パネルを壁パネルの上方に配置するとき、天井パネルの室内外方向両側での位置決めを容易に行えるようになり、良好な施工性を得られる。
第5態様のルームユニットは、第4態様において、前記複数の被ガイド部は、前記外辺部に沿った辺方向にずれた位置に設けられてもよい。
この態様によれば、取付部材の複数の被ガイド部とベースのガイド部が正しい位置に配置されているか容易に確認でき、施工の信頼性を確保し易くなる。
第6態様のルームユニットは、第1態様から第5態様のいずれかにおいて、前記複数の天井パネルが形成する天井面の角部より下方に配置されるコーナー部材を更に備え、前記コーナー部材は、前記室内空間側からの前記隙間に対する前記塞ぎ部材の差し込みによって、前記塞ぎ部材が装着される被装着部を有してもよい。
この態様によれば、コーナー部材との干渉を招くことなく、天井パネルと壁パネルの隙間に塞ぎ部材を室内空間から配置しつつ、塞ぎ部材をコーナー部材に装着できる。
本発明の第7態様はルームユニットの組み立て方法である。第7態様は、第1態様から第6態様のいずれかのルームユニットの組み立て方法であって、前記取付部材を取り付けた状態の前記天井パネルを前記壁パネルの上方に配置し、前記室内空間側から前記隙間に前記塞ぎ部材を差し込み、前記塞ぎ部材を前記取付部材とともに前記ベースに固定することを特徴とする。