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JP6941814B2 - 密閉式電池の製造方法 - Google Patents
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JP6941814B2 - 密閉式電池の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電池の嵌合部に蓋体を嵌合して溶接する密閉型電池の製造方法に関する。
比較的長期間にわたって安定した出力電圧が得られる電池として塩化チオニルリチウム電池が知られている。この電池が反応物質として用いる塩化チオニルは空気中で分解する。このため、塩化チオニルリチウム電池では、外気と遮断する完全密閉構造を採用して長期間にわたる安定した使用を可能にしている。また、二酸化マンガンリチウム電池等においても長期間にわたって安定使用できるようにするには電池内への水分の浸入が阻止できるように完全密閉構造が必要となる。
図7は、密閉型電池の従来構造例を示す断面図である。符号115は二酸化マンガンを主体とする活物質ペーストを極板芯体に塗着した正極板である。符号111は正極活物質ペーストを剥離して、そこに現れた極板芯体に溶接して取り付けている正極タブ端子である。符号116はリチウムを主体とする負極板で負極タブ端子113を取り付けている。符号117は正極板115と負極板116とをセパレータ118を介してスパイラル状に巻いた電極巻取品である。電極巻取品117の最外周部に正極タブ端子111が存在している。電極巻取品117を鉄、アルミ、SUS等の金属からなる電池外装缶112に収納している。符号119は封口板20の中心透孔にガスケット21を介して負極端子14を貫通固定した電池蓋である。負極タブ端子113と負極端子114とは溶接されている。電池外装缶112に電解液を注入した後、電池外装缶112の開口縁まで電池外装缶112の内面に沿って直線状に正極タブ端子111を延出する。この正極タブ端子111を電池外装缶112の開口縁と電池蓋119との間に挟むようにして、前記電池外装缶112の開口縁に電池蓋119を嵌合している。電池外装缶112と電池蓋119との、嵌合部122または嵌合部122付近にレーザ光を照射する溶接によって、電池の封口をするとともに正極タブ端子111を電池外装缶112と電池蓋119とに電気接続している。
しかしながら、図8に示すように、電池外装缶112の上端の開口部110に電池蓋119を嵌入し、嵌合部122にレーザを照射する溶接において、電池蓋119の外周縁を電池外装缶112の開口端部123の内周(開口端縁)に突き合わせた状態となる。この状態を保ちつつ、これら嵌合部122の所定部位を溶接すると、溶接部位において電池蓋119が電池外装缶112の内側へ落ち込んだり、またはその反動により溶接部位の反対側において電池蓋119が電池外装缶112の外側へ持ち上げられたりする。これにより、電池蓋119が図8に示すように斜めにずれてしまい、これらの結果として上記した溶接不良が生じる場合がある。
従来のレーザ溶接によって電池外装缶と電池蓋との密着をより確実なものとするために、電池外装缶の嵌合部の互いに離れた3カ所以上の仮止め箇所を仮止めした後に、嵌合部の全周をレーザ溶接しているものがある(例えば、特許文献1参照。)。図9A及び図9Bは、特許文献1に記載された従来の電池外装缶212と電池蓋219をレーザ溶接する方法を示す図である。
まず、図9Aに示すように、電池蓋219の外周縁を電池外装缶212の開口端部の内周(開口端縁)に突き合わせた状態を保ちつつ、嵌合部222を4箇所の仮止め部位241〜244で仮止めする。この後、図9Bに示すように、嵌合部222の所定の溶接開始部位から嵌合部222に沿ってレーザ照射位置を移動させつつ、レーザを順次出力して本溶接を行う。これにより、電池蓋219の外周縁と電池外装缶212の開口端部とを接合し、密閉を完了する。
また、レーザ溶接によって密閉型電池の電池蓋を溶接して封口する方法として特許文献2が挙げられる。図10A及び図10Bは、特許文献2に記載された従来の電池外装缶312と電池蓋319をレーザ溶接する方法を示す図である。
図10Aは電池缶の上部の斜視図であり、図10BはB−B’線の断面を説明する図である。電池外装缶312の開口端部323に電池蓋319を嵌合させる際に、長辺側上端部345を電池蓋319の上面を超えて位置するようにするとともに、長辺側上端部345を折り曲げてかしめ、蓋体を短辺側上端部346に載置する。そして、上面から電池缶の長辺側上端部345を中心方向へ折り曲げて、かしめた部分に上面からレーザ304を照射してレーザ溶接するとともに、電池外装缶312の短辺側上端部346の電池蓋319の載置面を側面からレーザ304を照射し、溶接して封口する。
特開平8−315790号公報 特開2001−167740号公報
しかしながら、特許文献1に記載のレーザ溶接では、レーザ溶接の密閉不良個所が生じることがあるといった課題を有している。
また、前記従来の特許文献2の構成は、角柱形状の密閉型電池であり、電池外装缶に対して電池蓋の嵌め合いに適さないという課題を有している。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、密閉型電池の電池蓋を溶接して封口する際に、電池外装缶に対して電池蓋の嵌め合いに適し、電池蓋の位置ずれによる隙間の発生を抑え、且つ、溶接後の溶接不良が発生しにくい封口が可能な密閉型電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様の密閉型電池の製造方法は、
電池外装缶の開口部を電池蓋によって封口する密閉型電池の製造方法において、
前記電池外装缶の前記開口部の内径よりも小さい直径を有し、外周端部を厚み方向に屈曲すると共に径方向外側に傾斜した鉤部を有する電池蓋を、前記開口部に準備するステップ、
前記電池蓋の一部を溶融させて第1溶融部を形成することにより、前記第1溶融部を起点にして前記電池蓋を歪ませて、前記鉤部の先端を前記電池外装缶の内壁に向かって移動させるステップ、および
前記第1溶融部よりも外側で、前記電池蓋の前記鉤部と前記電池外装缶の開口端部とを溶接する第2溶融部を形成することによって、前記電池外装缶と前記電池蓋とを溶接するステップ、
を含む。
以上のように、本発明の密閉型電池の製造方法によれば、密閉型電池の電池蓋を溶接して封口する際に、電池外装缶に対して電池蓋の嵌め合いに適し、電池蓋の位置ずれによる隙間の発生を抑え、且つ、溶接後の溶接不良が発生しにくい封口が可能である。
本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を説明するための数式を説明する図 本発明の実施形態1の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を説明するために用いられる数式を説明する図 本発明の実施形態1の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を実施した場合の計算結果例を説明する図 本発明の実施形態1の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を実施した場合の計算結果例を説明する図 本発明の実施形態1の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を実施した場合の計算結果例を説明する図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 電池外装缶に電池蓋が斜めに挿入された時の、本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を説明する図 電池外装缶に電池蓋が斜めに挿入された時の、本発明の実施形態1に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を説明する図 本発明の実施形態2の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を説明するために用いられる数式を説明する図 本発明の実施形態2の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を説明するために用いられる数式を説明する図 本発明の実施形態2の電池外装缶と電池蓋との隙間を小さくする方法の一例を実施した場合の計算結果例を説明する図 本発明の実施形態2に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態2に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態2に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 本発明の実施形態2に係る密閉式電池の製造方法の工程の一例を示す図 特許文献1に記載された円筒形の密閉型電池を説明する図 特許文献1に記載された円筒形の密閉型電池の封口時の課題を説明する図 特許文献1に記載された従来の電池外装缶と電池蓋の固定方法を示す図 特許文献1に記載された従来の電池外装缶と電池蓋の固定方法を示す図 特許文献2に記載された従来の電池外装缶と電池蓋の固定方法を示す図 特許文献2に記載された従来の電池外装缶と電池蓋の固定方法を示す図 電池外装缶に電池蓋を嵌め合いした時に、電池蓋が傾いたときの課題を説明する図 電池外装缶に電池蓋を嵌め合いした時に、電池蓋が傾いたときの課題を説明する図
(本発明に至った経緯)
前記従来の特許文献1のレーザ溶接により仮止めする構成では、図11A及び図11Bに示すように、電池外装缶112と電池蓋119の嵌め合いが悪い。例えば図11Aのように、電池蓋119が斜めに嵌め合い、この状態で図11Bのように仮溶接した場合、レーザ104の焦点が合わない状態で電池外装缶112と電池蓋119の環状立上げ部161が仮溶接される場所が発生したり、隙間162が空いた状態で仮溶接される場所が発生する。仮溶接は通常本溶接よりも弱い出力で溶接するため、レーザの焦点が合わない状態、または隙間162が空いた状態で仮溶接すると、通常より弱い力で仮固定されることになる。この状態で本溶接すると、電池蓋119の熱的変形から電池蓋119の一部が跳ね上がり、嵌合部の隙間162が増加し、平行度が悪化する。その結果、レーザ溶接の密閉不良個所が生じることがあるといった課題を有している。
上記の斜めの嵌め合いや、電池外装缶112と電池蓋119の隙間162の発生を抑制するためには、電池外装缶112と電池蓋119の形状精度と嵌め合い精度を十分に管理する必要がある。
また、仮溶接部と仮溶接していない部分では、本溶接時の溶接条件が異なる。このため、出力、スピード、パルス数といった同じ溶接条件で本溶接をする場合、仮溶接部は仮溶接していない部分に比べ、レーザ溶接による本溶接の溶け込みが少なくなる。これにより、仮溶接部が強度の低下の起点部になったり、材料によっては2回溶接されることになるため、応力腐食割れの起点となったりする可能性がある。
また、前記従来の特許文献2の構成は、角柱形状の密閉型電池であり、電池外装缶に対して電池蓋の嵌め合いに適さないという課題を有している。
そこで、本発明者らは、前記従来の課題を解決するため、鋭意検討を行ったところ、以下の発明に至った。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る密閉式電池の製造方法について、図1A〜1Dを用いて説明する。図1A〜1Dは、電池外装缶12と電池蓋19の隙間62の補正と、電池外装缶12と電池蓋19とを固定する方法を説明する断面図である。電池外装缶12および電池蓋19は、アルミ、SUS、鉄といった金属から構成され、電池外装缶12および電池蓋19は同一材料で形成されている。なお、鉄は腐食防止の為、通常はNiがメッキされている。
図1Aに示すように、電池蓋19は、有底筒状の電池外装缶12の開口端部23を封口する円板状の蓋である。電池蓋19は、円板状の封口板20の中心に孔を設け、その孔にガスケット21を介して負極端子14を固定したものである。負極端子14は、負極タブ端子13と溶接されている。
電池蓋19は、封口板20の外周端部を厚み方向に屈曲すると共に径方向外側に傾斜した鉤部70を有する。電池蓋19は、電池蓋19の外周端部を電池蓋19の下面側に屈曲すると共に、径方向外側に広がるように鉤部70を形成している。鉤部70は、封口板20の外周端部に沿って環状に設けられる環状立下げ部71で形成されている。環状立下げ部71は、封口板20の外周端部において電池蓋19の下面側(下向き)に延びると共に、電池蓋19の径方向外側に向かって広がる方向に延びている。
電池蓋19の直径は、電池外装缶12の開口部10の内径よりも0.1〜0.5mm短い直径のものを用いる。このため、電池蓋19を電池外装缶12の開口部10に配置した際に、電池蓋19と電池外装缶12との間に隙間62が生じる。
図1Aにおいて、鉤部70の先端、即ち環状立下げ部71の先端が下を向くように、電池蓋19が電池外装缶12の開口部10内に準備される。具体的には、電池蓋19を電池外装缶12の開口部10内に配置する。
図1Bにおいて、電池蓋19の上面部であってその外周部よりも内周部側の位置に、電池蓋19の表面を溶融させる程度の出力のレーザ4を照射する。具体的には、電池蓋19の中心から径方向外側に向かって所定の距離離れた位置で、電池蓋19の表面にレーザ4を照射する。所定の距離離れた位置とは、電池蓋19の中心から電池蓋19の外周端部までの間の位置であればよい。
レーザ4を照射された部分は、表面が溶融し、その後冷却され固化する。このとき図1Bに示されるように、溶融、固化の段階で歪み起点72aが発生する。歪み起点72aとは、レーザ照射された部分において、電池蓋19の表面の一部が溶融及び固化することにより、歪みが発生した部分である。なお、本明細書においては、歪み起点を第1溶融部と称する場合がある。
電池蓋19では、レーザが照射された部分である歪み起点72aを起点にして、反りが発生する。この反りにより隙間62を小さくするように補正する。
具体的には、歪み起点72aを起点として電池蓋19を歪ませ、電池蓋19を上向きに屈曲させる。即ち、電池蓋19が電池蓋19の上面側に屈曲し、環状立下げ部71の先端が上向きにシフトする(持ち上がる)。これにより、環状立下げ部71の先端が、電池外装缶12の内壁に向かって移動することによって、歪み起点72aを起点として反りが発生した部分において、電池蓋19の半径(電池蓋19の中心から電池蓋19の外周端部までの長さ)が大きくなる。その結果、歪み起点72aが形成された側において、電池蓋19と電池外装缶12との間の隙間62を小さくする、又はなくすことができる。
次に、図1Cにおいて、電池蓋19の中心に対して、歪み起点72aが形成されている側と反対側に、歪み起点72bを形成する。具体的には、歪み起点72aと電池蓋19の中心とを結ぶ線分を、電池蓋19の中心から歪み起点72aが形成されている側と反対側に延長した線上に歪み起点72bを形成する。歪み起点72bは、歪み起点72aと同様の方法で形成される。即ち、歪み起点72bは、電池蓋19の中心から径方向外側に向かって所定の距離離れた位置で、電池蓋19の表面にレーザ4を照射することによって形成される。
図1Cに示すように、歪み起点72bを起点として電池蓋19を歪ませ、電池蓋19の外周端部に設けられた環状立下げ部71の先端を持ち上げるように電池蓋19を屈曲させる。これにより、歪み起点72bを起点として電池蓋19を上向きに反らし、反りが発生した部分において、環状立下げ部71の先端が電池蓋19の径方向外側、即ち電池外装缶12の内壁に向かって移動するため、電池蓋19の半径が大きくなる。その結果、歪み起点72bが形成された側において、電池蓋19と電池外装缶12との間の隙間62を小さくすることができる。
このように、電池蓋19の上面に歪み起点72aと72bを形成することによって、電池蓋19の半径を大きくすることで、電池外装缶12と電池蓋19との隙間62を小さくする、又は隙間62をなくすことができる。
なお、図1Bおよび図1Cにおいて、レーザ4を照射する位置、即ち、歪み起点72a、72bを形成する位置は、隙間62の大きさに依存し変更することが可能である。また歪み量はレーザの出力により変えることができ、レーザ出力を大きくして溶融量が大きくなると、歪み量も大きくなる。
次に、図1Dにおいて歪み起点72aと72bよりも外側に、それぞれレーザ4を照射し、歪み起点73aと73bを形成する。具体的には、歪み起点73aは、歪み起点72aから電池蓋19の径方向外側に向かって所定の距離離れた位置に形成される。また、歪み起点73bは、歪み起点72bから電池蓋19の径方向外側に向かって所定の距離離れた位置に形成される。歪み起点73aと73bとを、それぞれ、起点にして電池蓋19を歪ませることによって、電池蓋19を上向きに屈曲させ、電池蓋19の外周端部である環状立下げ部71の先端を持ち上げる。これにより、環状立下げ部71の先端が電池外装缶12の内壁に向かって移動し、歪み起点73aと73bを起点として反りが発生した部分において、電池蓋19の半径が更に大きくなる。その結果、環状立下げ部71の先端が電池外装缶12の内壁に接触することによって、隙間62をなくし、電池外装缶12の開口端部23に電池蓋19をより強固に固定することができる。
なお、実施の形態1では、歪み起点72a、72b、73a及び73bを形成する例について説明したが、これに限定されない。例えば、隙間62を小さくする補正方法は、歪み起点72a及び72bを形成し、歪み起点73a及び73bを形成しなくてもよい。
図2A〜2Eを用いて、隙間62を小さく補正する方法について詳細に説明する。図2A及び図2Bは電池外装缶12と電池蓋19の断面構成を示しており、電池蓋19の中心から径方向外側の一部を模式的に表した図である。図2A〜2Eにおいては、歪み起点72aを形成した場合の例について説明する。
図2Aおよび図2Bにおいて、電池蓋19の中心から歪み起点72までの第1部分81の長さをL、歪み起点72から環状立下げ部71までの第2部分82の長さをL、環状立下げ部71の長さをLとする。歪み起点72aを基準に、第1部分81と第2部分82とのなす角度をθ、第2部分82と環状立下げ部71とのなす角度をθとする。また、電池蓋19の中心から電池外装缶12の内壁までの距離をRとする。
図2Aのレーザ4を照射する前の状態において、電池蓋19の中心から環状立下げ部71の端部までの距離をBとすると、図2Aにおいて下記数式が成り立つ。
Figure 0006941814
本発明においては、図2Aのレーザ4を照射する前の状態において、電池蓋19と電池外装缶12との嵌合いから、B<Rとなる。即ち、レーザ4の照射前においては、電池蓋19の寸法(直径)が電池外装缶12の開口部10の開口寸法(内径)より小さくなっている。これにより、電池蓋19と電池外装缶12とを溶接する前の状態では、電池蓋19が電池外装缶12の開口部10に配置しやすいようになっている。
次に、図2Bに示すように、レーザ4を照射した部分である歪み起点72aを起点として電池蓋19を歪ませ、電池蓋19の環状立下げ部71の先端(下端)を電池外装缶12の内壁に向かって移動させることによって、電池蓋19の半径を大きくする。レーザ4を照射した後の状態において、電池蓋19の中心から環状立下げ部71の先端までの距離をAとすると、下記数式が成り立つ。
Figure 0006941814
本発明においては、図2Bのレーザ4を照射した後の状態において、A>Rとなる。即ち、電池蓋19の直径を電池外装缶12の内径より大きい状態とすることで、電池蓋19の外周端部と電池外装缶12の内壁との間の隙間62をなくすことができる。
このように、上記数式(1)及び(2)が成立する場合、電池蓋19を電池外装缶12の開口部10に配置した後、隙間62を小さくする、又は隙間62をなくし、電池外装缶12の開口端部23に電池蓋19を強固に固定することができる。
数式(1)と数式(2)が成り立つ、L、L、L、θ、θについて、いくつかシミュレーションした結果が、図2C、図2D、及び図2Eである。なお、図2C〜2Eに示すR、L、L、L、L、θ、θの値は、例示であって、これらの値に限定されない。
図2Cは、第1部分81と第2部分82とのなす角度θをパラメータとして変更した場合にA>Rとなるか否かのシミュレーション結果を示す。図2Cに示すように、シミュレーションの条件としては、R=10mm、L=6mm、L=3mm、L=3mm、θ=80°とした。数式(1)により、B=9.521mmとなり、B<Rとなる。また、θについては、2°以上20°以下で2°ずつ変化させた。
図2Cに示すシミュレーション結果においては、θの角度が大きくなるのに伴い、距離Aが大きくなっている。即ち、θの角度が大きくなるのに伴い、電池蓋19と電池外装缶12との隙間(R−B)が小さくなっている。また、θの角度が12°以上になると、A>Rとなった。
図2Dは、図2Cに示すシミュレーション条件と比べて、Lの長さを長くしてLを短くした場合のシミュレーション結果を示す。図8Dのシミュレーション条件は、L=8mm、L=1mmとした。図2Dの他のシミュレーション条件は、L及びLを除いて図2Cに示す条件と同じである。
図2Dに示すシミュレーション結果においても、θの角度が大きくなるのに伴い、距離Aが大きくなり、電池蓋19と電池外装缶12との隙間(R−B)が小さくなっている。また、θの角度が10°以上になると、A>Rとなった。
図2C及び図2Dに示すシミュレーション結果において、それぞれレーザ4を照射する前の状態では、電池蓋19と電池外装缶12との隙間(R−B)は0.479mmで同じである。レーザ4を照射して歪み起点72aにおいて、θの角度が発生すると、距離Aが大きくなり、隙間(R−B)は小さくなる。θの角度が大きくなるほど、距離Aが大きくなり、隙間(R−B)はより小さくなる。そして、距離Aの大きさがR=10mmを超えた時点で、隙間(R−B)は完全になくなる。歪み量(角度θ)は、歪み起点72aにおける電池蓋19の表面の溶融量で制御することができる。なお、溶融量は、例えば、レーザ4の出力によって制御することができる。
図2Eは、図2Dに示すシミュレーション条件と比べて、θの角度を小さくした場合のシミュレーション結果を示す。図2Eのシミュレーション条件は、θ=75°とした。図2Eの他のシミュレーション条件は、θを除いて図2Dに示す条件と同じである。
図2Eに示すシミュレーション結果においても、θの角度が大きくなるのに伴い、距離Aが大きくなり、電池蓋19と電池外装缶12との隙間(R−B)が小さくなっている。また、θの角度が6°以上になると、A>Rとなった。即ち、θが小さい方が、θ2の角度が小さい(歪み量が小さい)状態でも、A>Rとなる。
図3A〜3Gは、本発明の実施の形態1を説明するための電池蓋19及び電池外装缶12の上面図であり、図1A〜1Dの補正方法を補足説明するための図である。なお、図3A〜3Dにおいては、隙間62を見やすくするために、隙間62の部分にハッチングを付している。また、図3C〜3Gにおいては、歪み起点72、73についてハッチングを付している。更に、図3Gにおいては、溶接部94についてハッチングを付している。
図3Aの電池外装缶12と、電池蓋19の外周部に位置する環状立下げ部71との間の隙間62を補正する。図3Bにおいてレーザ照射により歪み起点72aを形成する。
具体的には、歪み起点72aを起点として電池蓋19を歪ませ、電池蓋19を上向きに屈曲させる。これにより、電池蓋19では、電池蓋19の外周端部である環状立下げ部71の先端(下端)を持ち上げることによって、反りが生じる。この反りが生じている部分において、電池蓋19の半径(電池蓋19の中心から電池蓋19の外周端部までの長さ)が大きくなる。即ち、電池蓋19の中心から歪み起点72aへの方向における電池蓋19の半径が大きくなる。その結果、隙間62を小さくすることができる。
図3Bにおいて、電池蓋19の中心に対して歪み起点72aを形成した部分以外で隙間62がある場合は、図1A〜1Dの説明と同様に、歪み起点を形成し、さらに隙間62を小さくするように補正する。
図3Cに示すように、電池蓋19の中心を基準にして、歪み起点72aの反対側に、歪み起点72bを形成する。このとき、歪み起点72bを起点として生じた電池蓋19の反りによって、歪み起点72bを形成した側の電池蓋19の半径が大きくなる。これにより、歪み起点72bが形成されている側の隙間62を小さくすることができる。
さらに、図3Dに示すように、歪み起点72a、72bと異なる位置に歪み起点72c、72dを形成することによって、隙間62を小さくするように補正する。例えば、図3Dに示すように、歪み起点72a及び72bが電池蓋19の中心を挟んでX方向に並べて形成されるのに対し、歪み起点72c及び72dは、X方向に直交するY方向に並べて形成される。
さらに、図3Eに示すように、隙間62がなくなるまで、電池蓋19の上面に歪み起点72を順次形成し続ける。なお、図3Eでは、歪み起点72a、72b、72c及び72dは、歪み起点72として示されている。実施の形態1では、複数の歪み起点72は、電池蓋19の中心を中心とする同心円上に形成されている。言い換えると、複数の歪み起点72は、電池蓋19の中心までの距離が同じである。また、複数の歪み起点72は、電池蓋19の中心を回転中心として45°ずつずらした位置に形成されている。
さらに、図3Fに示すように、複数の歪み起点72の外側に複数の歪み起点73を形成することで、電池外装缶12と電池蓋19とを強固に固定する。実施の形態1では、複数の歪み起点73の数は、複数の歪み起点72の数より多く形成されている。図3Fに示す例では、複数の歪み起点72の数が8個であるのに対し、複数の歪み起点73の数は16個である。複数の歪み起点73は、複数の歪み起点72と同様に、電池蓋19の中心を中心とする同心円上に形成されている。複数の歪み起点73は、電池蓋19の中心を回転中心として22.5°ずつずらした位置に形成されている。
最後に、図3Gに示すように、電池外装缶12の開口端部23と電池蓋19の鉤部70とを溶接するための溶接部94を形成する。溶接部94を形成することによって、電池外装缶12と電池蓋19とを溶接し、電池外装缶12を密閉することができる。なお、本明細書では、溶接部94を第2溶融部と称する場合がある。
図4A及び図4Bは、本発明の実施の形態1を説明するための断面図であり、電池蓋19が斜めに嵌合いしたときの隙間62の補正を説明する図である。図4A及び図4Bにおいては、電池蓋19が電池外装缶12の開口部10に斜めに傾斜した状態で嵌合している。この状態においては、電池蓋19の中心より低い側に位置する環状立下げ部71が電池外装缶12の内壁に接触しており、電池蓋19の中心より高い側に位置する環状立下げ部71と電池外装缶12の内壁との間に隙間62が形成されている。
図1A〜1Dの説明と同様に、図4Aに示すように、電池蓋19の中心より低い側に位置する電池蓋19の上面にレーザ4を照射することによって、歪み起点72を形成する。その結果、図4Bに示すように、歪み起点72を起点として電池蓋19が歪み、屈曲することによって、電池蓋19の中心より高い側に位置する環状立下げ部71を下げることができる。これにより、隙間62を小さくするか、又はなくすことができる。
図4Bにおいて、隙間62が残っている場合は、図1A〜1Dの説明と同様に、更に、歪み起点72、73を形成し、さらに隙間62を補正する。これを繰り返すことで、電池蓋19が電池外装缶12の開口部10に対して斜めに挿入された場合であっても、隙間62をなくすことができる。その結果、電池蓋19と電池外装缶12との高精度な溶接が可能となり、信頼性の高い封口が実現される。
このように、本発明の密閉式電池の製造方法では、電池外装缶12の開口部10の内径より小さい直径を有する電池蓋19を、電池外装缶12の開口部10内に配置する。その後、電池蓋19の上面に、歪み起点72(第1溶融部)を形成することによって、電池蓋19を歪ませ、電池蓋19を厚み方向において電池蓋19の上面側に屈曲させる。これにより、環状立下げ部71の先端を電池外装缶12の内壁に向かって移動させることができ、歪み起点72が形成されている側の電池蓋19の半径を大きくすることができる。その結果、歪み起点72が形成されている側において、電池蓋19と電池外装缶12との間の隙間62を小さくする、又はなくすことができる。
また、環状立下げ部71の先端を電池外装缶12の内壁に向かって移動させることによって、電池蓋19の環状立下げ部71を電池外装缶12の内壁に接触させることができる。これにより、電池外装缶12の開口部10内に電池蓋19を強固に固定することができる。その結果、電池蓋19を電池外装缶12の開口端部23に仮止めをしなくても、例えば、レーザ溶接することによって溶接部94(第2溶融部)を形成し、電池外装缶12の開口部10を封口することができる。
したがって、本発明の実施の形態1に係る密閉式電池の製造方法によれば、電池外装缶に対して電池蓋19の嵌め合いに適し、電池蓋19の位置ずれによる隙間の発生を抑え、且つ、溶接後の溶接不良が発生しにくい密閉式電池を製造することができる。
なお、実施の形態1では、歪み起点72、73及び溶接部94は、レーザ4によって形成される例について説明したが、これに限定されない。歪み起点72,73及び溶接部94は、電池蓋19の上面を溶融可能な任意の手段で形成してもよい。
実施の形態1では、図3A〜3Gにおいて、歪み起点72,73は、電池蓋19の中心を中心として、同心円上に等間隔で形成される例について説明したが、これに限定されない。歪み起点72,73は、電池蓋19の上面に形成されていればよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る密閉式電池の製造方法について、図5A〜5Cを用いて説明する。具体的には、図5A〜5Cを用いて、電池蓋19aと電池外装缶12との隙間62を小さくする方法について詳細に説明する。
実施の形態2では、主に実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1と同一又は同等の構成については同じ符号を付して説明する。また、実施の形態2では、実施の形態1と重複する記載は省略する。
実施の形態2においては、電池蓋19aが下向きに傾斜する傾斜部83を有する点、及び鉤部70aが電池蓋19aの外周端部を上向きに屈曲して形成されている点が実施の形態1と異なる。
図5A及び図5Bは電池外装缶12と電池蓋19aの断面構成を示しており、電池蓋19aの中心から径方向外側の一部を模式的に表した図である。図5A〜5Cにおいては、歪み起点72を形成した場合の例について説明する。
図5Aに示すように、実施の形態2においては、電池蓋19aは、平坦な第1部分81及び第2部分82と、傾斜部83と、環状立上げ部84とを有する。なお、本明細書では、第1部分81と第2部分82とを平坦部と称する場合がある。
実施の形態2では、平坦部を構成する第1部分81及び第2部分82は、電池蓋19aの中心から径方向外側に向かって延びる平坦な部分である。
傾斜部83は、鉤部70a、即ち環状立上げ部84よりも内側において、円板状の封口板20を電池蓋19aの下面側に屈曲して形成される。具体的には、傾斜部83は、第2部分82(平坦部)から下向きに傾斜して延びて鉤部70aに接続される。傾斜部83は、第2部分82の延びる方向に対して角度θを有して傾斜している。
実施の形態2において、鉤部70aは、電池蓋19aの外周端部を、電池蓋19aの上面側に屈曲することによって形成されている。具体的には、鉤部70aは、傾斜部83の端部に沿って環状に設けられた環状立上げ部84で形成されている。環状立上げ部84は、上向きに延びると共に、電池蓋19の径方向外側に向かって広がる方向に延びている。環状立上げ部84は、傾斜部83の延びる方向に対して角度θを有して上向きに延びている。
図5Aにおいて、70aの先端、即ち環状立上げ部84の先端が上を向くように、電池蓋19aが開口部10内に準備される。具体的には、電池蓋19aを電池外装缶12の開口部10内に配置する。
図5A及び図5Bは電池外装缶12と電池蓋19aの断面構成を示しており、電池蓋19aの中心から径方向外側の一部を模式的に表した図である。図5Aおよび図5Bにおいて、電池蓋19aは環状の傾斜部83と環状立上げ部84を有する。
実施の形態2において、図5Aに示すように、電池蓋19の中心から歪み起点72までの第1部分81の距離をL、歪み起点72から傾斜部83までの第2部分82の距離をL、傾斜部83の長さをLとする。歪み起点72を基準に、第1部分81と第2部分82とのなす角度をθ、第2部分82と傾斜部83とのなす角度をθ、傾斜部83と環状立上げ部84とのなす角度をθとする。また、電池蓋19aの中心から電池外装缶12までの距離をRとする。
図5Aのレーザ4を照射する前の状態において、電池蓋19aの中心から環状立上げ部84の端部までの距離をBとすると、下記数式が成り立つ。
Figure 0006941814
本発明においては、電池蓋19aと電池外装缶12とを溶接する前の状態では、電池蓋19aと電池外装缶12との嵌合いから、B<Rとなる。これにより、電池蓋19aが電池外装缶12の開口部10内に配置しやすくなっている。
次に、図5Bに示すように、電池蓋19aの上面にレーザ4を照射することによって、歪み起点72を形成する。このとき、歪み起点72を起点として第2部分82を歪ませることによって、第2部分82が電池蓋19aの上向きに屈曲する。これにより、傾斜部83が上向きにシフトし、環状立上げ部84の先端が電池外装缶12の内壁に向かって移動する。
図5Bのレーザ4を照射した後の状態において、電池蓋19の中心から環状立下げ部71の端部までの距離をAとすると、下記数式が成り立つ。
Figure 0006941814
本発明においては、図5Bのレーザ4を照射した後の状態において、A>Rとなる。即ち、電池蓋19aの直径が電池外装缶12の内径より大きい状態となることで、電池蓋19aの外周端部と電池外装缶12の内壁との間の隙間62をなくすことができる。
このように、上記数式(3)及び(4)が成立する場合、電池蓋19aを電池外装缶12の開口部10に配置した後、隙間62をなくすと共に、電池外装缶12の開口端部23に電池蓋19aを強固に固定することができる。
数式(3)と数式(4)が成り立つ、L、L、L、L、θ、θ、θについて、シミュレーションした結果が、図5Cである。なお、図5Cに示すR、L、L、L、L、θ、θ、θの値は、例示であって、これらの値に限定されない。
図5Cは、第1部分81と第2部分82とのなす角度θをパラメータとして変更した場合にA>Rとなるか否かのシミュレーション結果を示す。図5Cに示すように、シミュレーションの条件としては、R=10mm、L=3mm、L=3mm、L=3.4mm、θ=10°、θ=85°とした。数式(1)により、B=9.866mmとなり、B<Rとなる。また、θについては、1°以上10°以下で1°ずつ変化させた。
図5Cに示すシミュレーション結果においては、θの角度が大きくなるのに伴い、距離Aが大きくなっている。即ち、θの角度が大きくなるのに伴い、電池蓋19aと電池外装缶12の隙間(R−B)が小さくなっている。また、θの角度が4°以上になると、A>Rとなった。
前記実施形態1と同様に実施形態2においても、歪み量(角度θ)は、歪み起点72aにおける電池蓋19aの表面の溶融量で制御することができる。なお、溶融量は、例えば、レーザ4の出力によって制御することができる。
以上のように設計することで、隙間62を小さくする、又はなくすように補正して、高精度な溶接が可能となり、信頼性の高い封口が実現される。
図6A〜6Dを用いて、電池外装缶12と電池蓋19の隙間62の補正と、電池外装缶12と電池蓋19aとを固定する方法を説明する。図6A〜6Dは、電池蓋19a及び電池外装缶12の上面図である。なお、図6A〜6Dにおいては、隙間62を見やすくするために、隙間62の部分にハッチングを付している。また、図6B〜6Dにおいては、歪み起点72、73についてハッチングを付している。
図6Aに示すように、電池蓋19aを電池外装缶12の開口部10内に配置する。
図6Bに示すように、電池蓋19aの上面にレーザ4を照射することによって、歪み起点72を形成する。このとき、歪み起点72を起点として電池蓋19aを歪ませることによって、電池蓋19aの傾斜部83が上向きにシフトする。これにより、環状立上げ部84の先端が電池外装缶12の内壁に向かって移動し、歪み起点72が形成されている側の電池蓋19aの半径が大きくなる。その結果、隙間62を小さくすることができる。
図6Bにおいて、歪み起点72による隙間62の補正量が少ない場合は、歪み起点を形成し、さらに隙間62を小さくするように補正することが可能である。例えば、図6Cに示すように、歪み起点72よりも外側の位置で、歪み起点73aを形成してもよい。
また、さらに隙間62を小さくするために、図6Dに示すように、電池蓋19aに対して、歪み起点72、73aが形成されている側と反対側に、歪み起点73bを形成してもよい。
このように、実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、電池蓋19aの上面に歪み起点72、73を形成することによって、歪み起点72、73側における電池蓋19aの半径を大きくすることができる。これにより、隙間62を小さくする、又はなくすことができる。また、電池外装缶12の開口部10内に電池蓋19aを強固に固定することができる。
即ち、本発明の実施の形態2に係る密閉式電池の製造方法によれば、電池外装缶12に対して電池蓋の嵌め合いに適し、電池蓋19aの位置ずれによる隙間62の発生を抑え、且つ、溶接後の溶接不良が発生しにくい密閉式電池を製造することができる。
本発明の密閉型電池の封口は、電池外装缶の開口に電池蓋を溶接してなる円筒電池において、電池外装缶の開口端縁と電池蓋の端縁を確実に溶融している。このため、十分な強度と高い密封性を有する溶接部を生産性良く形成することができ、塩化チオニルリチウム電池、二酸化マンガンリチウム電池、リチウムイオン電池等を長期間にわたって安定使用するのに有用である。
4 レーザ
10 開口部
11 正極タブ端子
12 電池外装缶
13 負極タブ端子
14 負極端子
15 正極板
16 負極板
17 電極巻取品
18 セパレータ
19、19a 電池蓋
20 封口板
21 ガスケット
22 嵌合部
23 開口端部
62 隙間
70、70a 鉤部
71 環状立下げ部
72,72a,72b,72c,72d 歪み起点
73,73a,73b 歪み起点
81 第1部分
82 第2部分
83 傾斜部
84 環状立上げ部
94 溶接部
104 レーザ
110 開口部
111 正極タブ端子
112 電池外装缶
113 負極タブ端子
114 負極端子
115 正極板
116 負極板
117 電極巻取品
118 セパレータ
119 電池蓋
120 封口板
121 ガスケット
122 嵌合部
123 開口端部
161 環状立上げ部
162 隙間
212 電池外装缶
219 電池蓋
222 嵌合部
241,242,243,244 仮止め部位
312 電池外装缶
323 開口端部
319 電池蓋
304 レーザ
345 長辺側上端部
346 短辺側上端部

Claims (3)

  1. 電池外装缶の開口部を電池蓋によって封口する密閉型電池の製造方法において、
    周端部を厚み方向に屈曲すると共に径方向外側に傾斜した鉤部を有する電池蓋であって、前記電池蓋の中心から前記鉤部の端部までの距離が前記電池蓋の中心から前記電池外装缶の内壁までの距離より小さい前記電池蓋を、前記開口部に準備するステップ、
    前記電池蓋の一部を溶融させて第1溶融部を形成することにより、前記第1溶融部を起点にして前記電池蓋の前記鉤部側を前記第1溶融部側へ歪ませることで、前記鉤部の先端を前記電池外装缶の内壁に向かって移動させるステップ、および
    前記第1溶融部よりも外側で、前記電池蓋の前記鉤部と前記電池外装缶の開口端部とを溶接する第2溶融部を形成することによって、前記電池外装缶と前記電池蓋とを溶接するステップ、
    を含む、密閉型電池の製造方法。
  2. 前記鉤部は、前記電池蓋の外周端部を、前記電池蓋の下面側に屈曲することによって形成されている、
    請求項1に記載の密閉型電池の製造方法。
  3. 前記電池蓋は、前記鉤部よりも内側に、前記電池蓋の下面側に屈曲して形成される傾斜部を有し、
    前記鉤部は、前記電池蓋の外周端部を、前記電池蓋の上面側に屈曲することによって形成されており、
    前記鉤部の先端を前記電池外装缶の内壁に向かって移動させるステップは、前記第1溶融部を、前記傾斜部よりも内側の前記電池蓋の上面に形成すること、を含む、
    請求項1に記載の密閉型電池の製造方法。
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