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JP6942704B2 - 加圧水型原子炉の燃料棒にかかる圧縮荷重測定装置 - Google Patents
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JP6942704B2 - 加圧水型原子炉の燃料棒にかかる圧縮荷重測定装置 - Google Patents

加圧水型原子炉の燃料棒にかかる圧縮荷重測定装置 Download PDF

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Description

本願で開示および特許請求する発明は、概して原子力発電所に係わり、具体的には、加圧水型原子炉のグリッドのばねとディンプルの間に位置する燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを求める測定装置に関する。
原子力発電所は、さまざまな構成のものがある。そのひとつは、原子炉で発生させた蒸気により1つ以上のタービンを回転させて、発電機を作動させるタイプである。原子炉のタイプのひとつに加圧水型原子炉(PWR)がある。PWRは、高圧に保たれた一次冷却ループ内で水を加熱する。蒸気発生器は、一次冷却ループと二次冷却ループとが熱的に接続された熱交換器の1つのタイプであり、タービンや、冷却塔などのヒートシンクと接続する二次冷却ループ内に蒸気を発生させる。
加圧水型原子炉の多くは、炉心が多数の細長い燃料集合体から構成されている。燃料集合体は、その典型的な構成として、長手方向に離隔して複数の細長いシンブル管に固着された複数のグリッドが、複数の円筒形燃料棒を整列アレイ状に保持するものである。シンブル管は通常、その内部に制御棒または炉内計装を受容する。燃料集合体の両端部にある上部および下部ノズルは、それぞれ燃料棒の端部からわずかに上方および下方へ延びるシンブル管の各端部に固定される。
グリッドは、複数のセルを形成するように相互に接続された金属製ストラップから成る。各セルは一般的に、燃料棒を挟持する一対のばね/ディンプルと、その燃料棒を同様に挟持するもう一対のばね/ディンプルとを有する。一般的に、ばね/ディンプルの各対のばねは、その対のディンプルより伸縮性が大きい。一対のばね/ディンプルは燃料棒の長手方向を横断する1つの方向で燃料棒を保持し、もう一対のばね/ディンプルは燃料棒の長手方向を横断する別の1つの方向で燃料棒を保持する。このようなグリッドおよび各対のばね/ディンプルは、所期の目的達成に概して有効であるが、制約がないわけではない。
関連技術分野で一般に理解されているように、グリッドのばねおよびディンプルは、熱、中性子照射、疲労および他のかかる要因によって時間とともに弛緩する可能性がある。このため、ばねおよびディンプルにより燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを定期的に評価して、是正措置が必要か否かを決めるのが望ましい。しかし、従来の圧縮荷重測定システムの能力は、セル内の二対のばね/ディンプルによる総合負荷が十分な圧縮荷重を発生させるか否かを突き止めることに限定されるため、ばね/ディンプルの各対による圧縮荷重がそれぞれ十分か否かを評価できないという制約があった。そのため、改善されることが望ましい。
改良型測定装置は、ハウジングを含む支持体を使用し、当該支持体は、当該支持体上に移動自在に設置された従動体をさらに含む。当該従動体は、当該ハウジングから概して離れる方向に付勢される。当該ハウジングおよび当該従動体は、一対のばね/ディンプルの間に挟持可能であり、センサが当該ばねと当該ディンプルの間に挟持されたときの当該ハウジングと当該従動体の間の距離を検知する。表示部が、当該ばね/ディンプル対によって燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを表す信号を出力するが、当該信号は少なくとも部分的に、当該ディンプルに係合する当該ハウジングの一部と、当該ばねと係合する当該従動体の一部の間の距離に基づく。
したがって、本願で開示および特許請求する発明は、その一側面として、グリッドのばねとディンプルの間に挟持されたときに燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを表示する改良型測定装置を提供する。
本願で開示および特許請求する発明は、別の側面として、グリッドの1つのセルの一対のばね/ディンプルによって燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを、当該セルの別の対のばね/ディンプルからの干渉なしに測定する改良型測定装置を提供する。
本願で開示および特許請求する発明は、別の側面として、グリッドの1つのセルの単一のばねと単一のディンプルの間の距離を直接測定して、当該単一のばねと当該単一のディンプルの間の距離に少なくとも部分的に基づく、当該単一のばねおよび当該単一のディンプルにより燃料棒にかかるであろう圧縮荷重を示す信号を出力する改良型測定装置を提供する。
したがって、本願で開示および特許請求する発明は、その一側面として、核分裂性物質を有する燃料棒が燃料集合体のグリッドのばねとディンプルの間に挟持されたときに、当該ばねと当該ディンプルにより当該燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを表示するように作動可能な改良型測定装置を提供する。当該測定装置は概して、一部が当該ばねおよび当該ディンプルのうちの一方と物理的に接触可能なように構成されたハウジングを有する支持体と、当該支持体上に移動自在に設置された従動体であって、当該ハウジングの当該一部の反対側にある当該従動体の一部が当該ハウジングの当該一部から概して離れる方向に付勢され、当該従動体の当該一部が当該ばねおよび当該ディンプルのうちの他方と物理的に接触可能なように構成され、当該従動体の当該一部を付勢する付勢力に抗して、当該従動体の当該一部が当該ばねおよび当該ディンプルのうちの当該他方と物理的に接触しない第1の位置と、当該ばねおよび当該ディンプルのうちの当該他方と物理的に接触する第2の位置の間で移動できるように構成された従動体と、当該燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを表示する表示部であって、当該表示が少なくとも部分的に、当該ハウジングの当該一部と当該第2の位置における当該従動体の当該一部の間の距離に基づくように構成された表示部とから成ると説明できる。
本願で開示および特許請求する発明の詳細を、添付の図面を参照して以下に説明する。
グリッドによる圧縮荷重が本願で詳述する装置および方法の測定対象となる燃料集合体(短縮かつ部分破断して示す)を備えたPWR型原子炉の概略図である。
本願で開示および特許請求する発明による改良型測定装置の立面図である。
グリッドのセルを貫通し、従動体が当該セルから離脱した自由な状態にある、図2の測定装置の検出部を示す部分破断立面図である。
測定装置の従動体とハウジングがセルのばねとディンプルの間に挟持された状態にある点を除き、図3に類似する図である。
図4の線5−5に沿う断面図である。
本願全体で使用する同じ参照番号は、同様の部分を指す。
ブロック4で示す原子炉に取り付けられる燃料集合体の一例10を図1に略示する。燃料集合体10のさまざまな構成要素および/または他の構成機器のうち1つ以上を、原子炉4の炉内構造物と呼ぶことができる。
燃料集合体10の下部ノズル12は、原子炉4の炉心領域において燃料集合体10を下部炉心支持板14上に支持する。原子炉4は、複数の燃料集合体10が炉心支持板14上に配置された加圧水型原子炉である。燃料集合体10の構造躯体は、下部ノズル12に加えて、上端部の上部ノズル16と、多数の細長い案内管またはシンブル管18も有する。これらのシンブル管は、下部ノズル12と上部ノズル16の間を縦方向に延び、両端部がそれらのノズルに接続されている。
燃料集合体10はさらに、軸方向に離隔してシンブル管18に取り付けられた複数の横方向グリッド20と、当該グリッド20により横方向に離隔して支持された細長い燃料棒22の整列アレイとを有する。また、図1に例示する燃料集合体10の中心部には、下部ノズル12と上部ノズル16の間を延びる計測管24が配置されている。このような部品の構成および配置により、燃料集合体10は、部品の損傷なしに容易に取り扱うことができる一体型ユニットを形成する。
上述したように、燃料集合体10の燃料棒22は、燃料集合体10の長手方向に離隔する複数のグリッド20により、互いに離隔する配列に保たれる。各燃料棒22は複数の原子燃料ペレットと、両端部を閉じる上部端栓28および下部端栓30とを有する。核分裂性物質より成る燃料ペレットは、原子炉4の核反応によるエネルギーの発生源である。
水やホウ素含有水などの液状減速材/冷却材は、下部炉心板14の複数の開口を上向きに貫流して燃料集合体10に送られるように圧送される。燃料集合体10の下部ノズル12を通った冷却材は上向きに、シンブル管18を貫流すると共に燃料集合体の燃料棒22に沿って流れることにより、燃料棒中で発生する熱を吸収して有用な仕事を発生させる。
核分裂プロセスを制御するには、燃料集合体10の所定位置にあるシンブル管18内を往復移動可能な多数の制御棒34を使用する。詳説すると、上部ノズル16の上方にある棒クラスタ制御機構36により制御棒34を支持させるが、この制御機構36は、複数のアーム38が内部にねじ溝がある円筒状の部材37から放射状に延びる構成である。各アーム38は制御棒34に相互に接続されているため、制御機構36を作動すると、すべて公知の態様で、制御棒34をシンブル管18内で垂直方向に移動させて、燃料集合体10内の核分裂プロセスを制御することができる。
図1に例示するグリッド20は、複数のセルを形成するように配置された複数のストラップ40(図5に例示)から成り、そのようなセルの1つを参照符号42を付して図5に示す。セル42は、図示のように、別々のストラップ40に互いに対向するように形成された第1のばね44と第1のディンプル46とから成る第1対のばね/ディンプル43を含む。図5にはさらに、別々のストラップ40に互いに対向するように形成された第2のばね48と第2のディンプル50とから成る、セル42の第2対のばね/ディンプル47が示されている。第1対のばね/ディンプル43および第2対のばね/ディンプル47は協働して、燃料棒22を燃料集合体10のセル42内の所与の位置に保持する。図示のように、ばね/ディンプルの各対43、47は、互いに直接対向する単一のばねと単一のディンプルとから成るが、本発明の思想から逸脱することなく、各対のばね/ディンプルを構成する互いに対向するばねおよび/またはディンプルの数を変更可能であり、ばねおよび/またはディンプルを互いに直接対向しないように、および/または他の相互位置関係に形成することもできる。
本願で開示および特許請求する発明による改良型測定装置52を図2に示す。測定装置52の細長い脚部54は、測定装置52の柄部56、標識部58および検出部60の支持体として機能する。測定装置52はさらに、以下で詳述する表示部66を含む。一般的に、巻き上げ機または他の同様の装置のフックを測定装置52の柄部56に掛けて測定装置を吊り下げ、垂直方向上下に移動させる。標識部58は、脚部54の長手方向に対して概して横方向に脚部54から突き出ており、以下で詳述する理由から脚部54に対して移動可能である。図1の燃料集合体10のグリッド20のさまざまなセル42に脚部54を挿入するために、巻き上げ機または他の同様の装置により脚部54を垂直方向に移動することができる。
表示部66は、図3、4に略示するように、通常は、脚部54内の感知部に電子的に接続されたコンピュータ制御の表示装置である。表示部66は通常、脚部54から離隔した静止位置に設置される。
図3、4からわかるように、検出部60は、従動機構64が搭載されたハウジング62と、表示部66のセンサ88とを含むと言える。ハウジング62には、従動機構64の少なくとも一部が収まるキャビティ68がある。従動機構64は、ハウジング62上に定置ハブ72を中心として枢動自在に設置された第1の従動体70を含むと言える。第1の従動体70は、ハブ72から等距離にあって、弧状の輪郭が互いに鏡像関係にある第1の弧状表面75および第2の弧状表面77を有する。従動機構64はさらに、キャビティ68と連通する細長いチャンネル76内に移動自在に設置された第2の従動体74を有する。第2の従動体74は、チャンネル76内を延びる直線状の軸78に沿って往復両方向に並進可能である。
従動機構64はさらに、第2の従動体74を図3、4上で下向きに付勢する部品として働くばね80を含む。詳説すると、ばね80は、図3、4からわかるように、第2の従動体74に小さな圧縮力を加えて、当該第2の従動体74を第1の従動体70の第2の弧状表面77と係合させる方向に付勢することにより、第1の従動体を図3、4上で概して時計方向に付勢する。第1の従動体70は、グリッド20から離脱した自由位置(図2、3に示す)にあるときは、時計方向の回転限界位置にある。測定装置52、したがって柄部56が図4上で上方に引き上げられると、第1の従動体70の、ハウジング62から突き出た部分が第1のばね44と係合する。すなわち、第1の従動体70の第1の弧状表面75が第1のばね44と係合し、第1の従動体70が、ばね80の付勢力に抗して、図3の自由位置から反時計方向に回転して、図4の位置へ到達する。第1の従動体70が図4の位置まで回転すると、第2の従動体74は、第1の従動体70の第2の弧状表面77に押されて図4上で垂直上向きに移動するため、第2の従動体74とセンサ88の間の距離が変化する。第1の弧状表面75と第2の弧状表面77とは互いに鏡像関係で、いずれもハブからの等距離にあるため、図3、4上で、第1の従動体70の第1の弧状表面75の第1のばね44に係合する部分の水平移動量と、それに対応する第2の従動体74の垂直移動量との比率は1:1である。
詳説すると、図3に示すように、第1の従動体70が回転自由位置にあるとき、第2の従動体74とセンサ88の間の距離は最大値の81Aである。しかし、第1の従動体70が図4に示す回転位置に来ると、図4上での第2の従動体74の上面とセンサ88の下面の間の距離は、参照符号81Bで示すように減少している。
一例として超音波変換器より成るセンサ88は、周期的にパルスを発信し、第2の従動体74が反射するそのパルスを検出する。一般的に、キャビティ68とチャンネル76は検出部60がセル42に挿入されているときは水で満たされているため、センサ88から発信される超音波パルスは水中を進み、(図3、4上で)第2の従動体74の上面で反射したあと、センサ88により検出される。センサ88と(図3、4上で)第2の従動体74の上面の間の近さまたは距離は、第1のばね44と第1のディンプル46の間の距離に少なくとも部分的に依存するが、ばねとディンプルの間のこの距離は、ハウジング62が第1のディンプル46と係合した状態で、第1の従動体70が第1のばね44と係合して反時計方向に回転することによって測定される。あるいは、センサ88としてDVRT(差動可変リラクタンストランスデューサ)を用いることにより、そのような変位を測定することができる。
図2に最も分かりやすく示すように、表示部66は、入力装置82、出力装置84およびプロセッサ86を含むと言える。入力装置82は、前述のセンサ88と、キーボード、マウスおよび他の同様の入力装置を含むことができる。出力装置84は視覚表示装置90を含み、さらに、プリンタ、音声出力装置および他の同様の出力装置(これらに限らない)を含むことができる。
プロセッサ86は、プロセッサ本体92および記憶装置94を含むと言える。プロセッサ本体92は、マイクロプロセッサまたは他のタイプのプロセッサ(これらに限定されない)などのさまざまなプロセッサのうちの任意のものでよい。記憶装置94は、RAM、ROM、EPROM、FLASHなどのさまざまな記憶装置のうちの任意のものでよく、それはコンピュータ制御の装置内の記憶装置または他の記憶領域として機能可能であり、それに加えてまたは代替策として非一時的記憶媒体として機能させてもよい。記憶装置94には、プロセッサ92上で実行可能な多数のルーチン96が保存されており、それが実行されると、表示部66、ひいては測定装置52が或る特定の機能を実行する。本願で用いる用語「多数の」およびその変化形は、広義には、ゼロを除き1を含む任意の数量を指す。ルーチン96は、多種多様な形式のうちの任意のものでよく、一般的には、プロセッサ92によって実行可能な指示の形式をとる。
ルーチン96は、多種多様な機能を実行するための指示を含む。例えば、センサ88の出力信号を、第1のばね44と第1のディンプル46の間に燃料棒22が挟持されると当該燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の値に変換する機能などである。この値は、第1の従動体70が回転して図4の位置へ来たときの、第1のばね44と第1のディンプル46の間の距離に少なくとも部分的に基づく。第1の従動体70を図4に示す位置へ回転させることにより、第2の従動体74を図4に示す位置へ並進させて、ばね80を圧縮させると、第1のばね44および/または第1のディンプル46が弾性により少なくとも若干たわむ。そのため、ルーチン96は、第1のばね44と第1のディンプル46の間の測定距離を、たわみのない実際の距離へ補正するための補正ルーチン96を含む。すなわち、測定ルーチン96が、第1のばね44と第1のディンプル46の間に検出部60が挟持された状態におけるそれらの間の距離を測定したあと、補正ルーチン96が、測定時の第1のばね44および第1のディンプル46のたわみ量であるたわみ距離を求める。補正ルーチン96は、ばね80のばね定数に関するデータおよび他のデータを用いることにより、たわみ距離を求める。このように、たわみ距離を、少なくとも部分的に測定距離に基づいて求めたあと、それを基に、第1のばね44と第1のディンプル46の間のたわみのない実際の距離を求める。次いで、このたわみのない距離に基づき、データ表、アルゴリズムまたは同等の手段の助けを借りて、第1のばね44と第1のディンプル46の間に燃料棒22が挟持されたとき当該燃料棒にかかるであろう圧縮荷重を求める。
図5に示すように、実施態様のハウジング62は、検出部60が第1のばね44と第1のディンプル46の間に挟持された状態で、第2のばね48および第2のディンプル50の両方から離隔している。しかし、第1のばね44と第1のディンプル46の間の距離の測定に影響を与えることなく、ハウジング62が、第2のばね48および第2のディンプル50の一方または両方と係合する他の実施態様もある。従来の測定システムは、第1対のばね/ディンプル43および第2対のばね/ディンプル47が同時に測定対象に対して発生させる摩擦力に基づき、当該測定対象をセル42から引き抜く際の摩擦抵抗を測定するものであった。一方、本発明の検出システム60は、第1のばね44と第1のディンプル46の間の距離のみを直接測定するため、第2対のばね/ディンプル47の状態に影響されず、第1対のばね/ディンプル43を評価できるという利点がある。第2のばね48と第2のディンプル50の間の距離は、測定装置52によって別途測定する。
繰り返し述べるが、第1のばね44と第1のディンプル46の間の距離を直接測定するには、第2の従動体74とセンサ88の間の距離を測定する必要があり、それにより、第1のばね44と第1のディンプル46の間の実際の物理的距離が求まる。次いで、ルーチン96が、ばね80のたわみによる第1のばね44と第1のディンプル46の間のたわみ量を求め、このたわみ量を第1のばね44と第1のディンプル46の間の測定距離から差し引くことにより、この測定距離を補正してたわみのない実際の距離を求めるための補正係数を適用する。
測定装置52の使い方については、図3、4から分かるように、燃料集合体10の最上部から下方へ、セル42を含む一直線に並んだ一連のセルに測定装置を挿入したあと、下方へ並進させる。その際に、検出部60を順次各セルのばね/ディンプル対の間に挟持させ、そのばね/ディンプル対のばねとディンプルの間の距離を次々に測定し、補正して、記録する。次いで、測定装置52を垂直上方へ移動させながら、すべてのばね/ディンプル対の間の距離を逆の順序で、順次、再測定して、再度記録する。いずれかのばね/ディンプル対の2回の測定結果が異なる場合は、記録された小さい方の距離を保存し、大きい方を破棄する。その後、測定装置52を90°回転して、このプロセスを繰り返すことにより、一直線に並んだ同じ一連のセル42の第2対のばね/ディンプルのばねとディンプルの間の距離を次々に測定する。すべての第1対のばね/ディンプルの距離と、すべての第2対のばね/ディンプルの距離を記録し保存したら、測定装置52を隣接する、一直線に並んだ一連のセル42へ順次移動させて、このプロセスを繰り返すことにより、燃料集合体10のすべてのばね/ディンプル対の距離、ひいてはすべての圧縮荷重の大きさを測定して、出力させるか、記録させる。
標識部58は、ハウジング62上の第1の従動体70の位置を視認しやすくするために、脚部54上で移動することができる。このように、視認しやすくするために、標識部58を必要に応じて移動させるが、この点に関して、技術者が燃料集合体10に対する第1の従動体70の位置を視認できるように、標識部58を整列させる別のやり方もあろう。
測定装置52をさらに操作しやすくするために、脚部54は、隣接する2つのグリッド20のそれぞれの第1対のばね/ディンプル43および第2対のばね/ディンプル47の両方と係合可能な八角形の区間98(図2に示す)を含むが、この構成は検出部60を第1のばね44および第1のディンプル46と整列する図5の位置に保持するのを容易にする。また、脚部54は、協働して回転限定型自在継手として機能する第1の回り継手97および第2の回り継手99を有する。すなわち、第1の回り継手97および第2の回り継手99は協働して、検出部60を図2上で左右方向および前後方向へわずかに数度旋回させるのを可能にする。この構成には、検出部60を脚部54に対して少なくともわずかに旋回できると共に、検出部60が誤って的はずれのセルに挿入されるのを回避できるという利点がある。柄部56を吊り下げる巻き上げ機に、測定装置52が何かに引っかかったり、その移動が燃料集合体10の一部によって妨げられたりした場合のように、軸方向の荷重が所定の値を超えると、巻き上げ機の動作を停止させるロードセルを追加してもよい。このロードセルには、巻き上げ機の動作を停止させて燃料集合体10の損傷を防ぐという利点がある。
したがって、本発明の改良型測定装置52は、燃料集合体10の各対のばね/ディンプルのばねとディンプルの間の距離を直接測定することにより、表示部66から、各対のばね/ディンプルによりその間に挿入される燃料棒にかかるであろう圧縮荷重を示す出力を発生させることができる。その他の利点も明白である。
本発明の特定の実施態様について詳しく説明してきたが、当業者は、本開示書全体の教示するところに照らして、これら詳述した実施態様に対する種々の変更および代替への展開が可能である。したがって、ここに開示した特定の実施態様は説明目的だけのものであり、本発明の範囲を何ら制約せず、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲に記載の全範囲およびその全ての均等物を包含する。

Claims (8)

  1. 核分裂性物質を有する燃料棒が燃料集合体(10)のグリッド(20)のばね(44)とディンプル(46)の間に挟持されたときに、当該ばねと当該ディンプルの間に挟持されることにより当該燃料棒にかかるであろう圧縮荷重の大きさを表示するように作動する測定装置(52)であって、
    ハウジング(62)を有し、当該ハウジングの一部が当該ばねおよび当該ディンプルのうちの一方と物理的に接触するように構成された支持体(54)と、
    当該支持体上に移動自在に設置された従動体(70)であって、当該ハウジングの当該一部の反対側にある当該従動体の一部が当該ハウジングの当該一部から概して離れる方向に付勢され、当該従動体の弧状表面が当該ばねおよび当該ディンプルのうちの他方と機械的に係合可能なように構成され、当該従動体の当該一部を付勢する付勢力に抗して、当該従動体の当該一部が当該ばねおよび当該ディンプルのうちの当該他方と物理的に接触しない第1の位置と、当該ばねおよび当該ディンプルのうちの当該他方と物理的に接触する第2の位置の間で移動できるように構成された従動体(70)と、
    当該ばねと当該ディンプルの間での圧縮荷重の大きさを表示する表示部(66)であって、当該表示が少なくとも部分的に、当該ハウジングの当該一部と当該第2の位置における当該従動体の当該一部の間の距離に基づくように構成された表示部(66)と
    から成る測定装置(52)。
  2. 前記表示部はセンサ(88)およびプロセッサ(86)から成り、当該センサは圧縮荷重の大きさを表す信号を出力するように構成され、当該信号は少なくとも部分的に当該センサに対する前記従動体の位置に基づき、当該プロセッサは当該信号を受信し、少なくとも部分的に当該信号に基づく表示を出力するように構成されていることを特徴とする、請求項1の測定装置。
  3. 前記従動体は前記支持体上に定置ハブ(72)を中心として枢動自在に設置され、前記第1の位置と前記第2の位置との間で枢動可能であることを特徴とする、請求項2の測定装置。
  4. 前記表示部は、直線状の軸(78)に沿って別の第1の位置と別の第2の位置の間で並進可能な別の従動体(74)を有し、当該別の従動体は前記従動体と係合し、前記従動体が前記第2の位置の方へ移動すると前記従動体とともに移動し、前記従動体が前記第2の位置にあるときは当該別の第2の位置にあることを特徴とする、請求項3の測定装置。
  5. 前記センサは前記信号として、前記別の従動体の前記センサへの近さに少なくとも部分的に基づく信号を出力するように構成されていることを特徴とする、請求項の測定装置。
  6. 前記ハウジングの前記一部および前記従動体の前記一部は、前記従動体が前記第2の位置にあるときは前記ばねと前記ディンプルの間に挟持されていることを特徴とする、請求項1の測定装置。
  7. 前記グリッドが前記ばねおよび前記ディンプルを備えたセル(42)を含み、当該セルはさらに別のばね(48)および別のディンプル(50)を具備し、前記ハウジングの前記一部と前記ディンプルの前記一部とが前記ばねと前記ディンプルの間で係合しているときは、前記ハウジングの前記一部と前記従動体の前記一部とは当該別のばねおよび当該別のディンプルのうちの少なくとも一方とは係合していないことを特徴とする、請求項1の測定装置。
  8. 前記支持体が前記ハウジングおよび前記従動体を下方に支持する細長い脚部(54)をさらに含み、前記支持体は当該脚部から突き出た標識部(58)をさらに含み、当該標識部は前記従動体と整列できるように当該脚部に移動自在に設置されていることを特徴とする、請求項1の測定装置。
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