JP6944264B2 - ジッパー付き袋 - Google Patents
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Description
また、ジッパーを開封し難くした改竄防止機能を有するジッパー付き袋も知られている。
例えば、特許文献1には、開口を有し物品を収納する収納空間を区画する袋本体と、一対の雄側鈎部および雌側鈎部が互いに咬合可能な咬合部と、前記咬合部にそれぞれ連設する一対の帯状基部とを備え、前記袋本体の内面に取り付けられるジッパーテープとを備えたジッパーテープ付袋体であって、前記帯状基部のいずれか一方が、少なくとも前記袋本体の開口側に対応する一縁側と前記袋本体の収納空間側に対応する他縁側が前記袋本体に取り付けられ、前記帯状基部のいずれか他方は、前記袋本体の開口側に対応する一縁側は前記袋本体に取り付けられず、前記袋本体の収納空間側に対応する他縁側が前記袋本体に取り付けられているジッパーテープ付袋体が開示されている。
しかしながら、かかる袋体は、例えば、それを購入した者にとって開封困難である。つまり、上記ジッパーテープ付袋体は、予定外の開封でなく、正規に開封したいときに容易に開封できないので、その改善が求められる。以下、予定外開封でない開封を、便宜上、「正規開封」という場合がある。
本明細書において、方向を示す用語として、「上」及び「下」を使用するが、「上」は、袋本体を基準にしてその開口部側を指し、「下」は、上とは反対側(袋本体の開口部とは反対側)を指す。例えば、図1では、袋本体の開口部を紙面の上側にして表している。「幅」又は「幅方向」は、図1の正面視において、上下方向と直交する方向である。また、用語の頭に、「第1」、「第2」を付す場合があるが、この第1などは、用語を区別するためだけに付加されたものであり、その順序や優劣などの特別な意味を持たない。
本明細書において、「〜」で表される数値範囲は、「〜」の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。複数の下限値と複数の上限値が別個に記載されている場合、任意の下限値と任意の上限値を選択し、「〜」で結んだ範囲とすることができるものとする。
各図に示される層、部分及び部材の寸法、縮尺及び形状は、実際のものとは異なっている場合があることに留意されたい。
図1乃至図5において、ジッパー付き袋1は、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22を有する袋本体2と、前記袋本体2の開口部29を閉塞するために袋本体2に取り付けられたジッパー3と、を有する。
本発明のジッパー付き袋1は、袋本体2の第1壁面シート部21と第2壁面シート部22に、それぞれ把持部51,52が設けられていることを特徴とする。
袋本体2は、柔軟な第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22を有し、第1壁面シート部21と第2壁面シート部22は、互いの内面同士を向かい合わせて配置されている。
第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の正面視形状は、特に限定されず、例えば、正面視略四角形状、略六角形状などの略多角形状;略円形状;略楕円形状;略T字状;これらの形状が組み合わされた異形状;などが挙げられる。本明細書において「略」は、本発明の属する技術分野において許容される範囲を意味する。略四角などの略多角、略T字の「略」は、例えば、角部が面取りされている形状、辺の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、辺が若干湾曲している形状などが含まれる。なお、角部が面取りされているとは、角張った部分の角を取り去り、その部分を弧状又はなだらかな鈍角状に形成することをいう。略円及び略楕円の「略」は、例えば、周の一部が僅かに膨らむ又は窪んでいる形状、周の一部が若干直線又は斜線とされた形状などが含まれる。
図示例では、図1のように、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22は、いずれも正面視略長方形状(又は略正方形状)であり、同形同大である。
例えば、本実施形態では、袋本体2は、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22のみから構成されている。第1壁面シート部21と第2壁面シート部22を重ね合わせ、それらの上端部を除く周端部(下端部及び両側端部)を封止することにより、上方に開口部29を有する袋本体2が形成されている。
図示例では、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22は、1枚のシート材から構成されている。例えば、1枚のシート材を下方において折り返して2重に重ね(この場合、2重のシート材のうちの一方が第1壁面シート部21であり、他方が第2壁面シート部22である)、その両側端部を互いに接着することにより、上方に開口部29を有する袋本体2が形成されている。
図1などの各正面図において、シート材が接着されている部分に、描写上、無数のドットを付加している。また、図2などの各端面図において、第1壁面シート部21などを構成するシート材同士が接している箇所や、シート材とジッパー3が接している箇所は、それらが接着されている部分である。
第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22を構成するシート材としては、従来公知のものを用いることができる。シート材は、透明又は不透明の何れでもよい。シート材は、収納する物品の種類、コストなどに応じて適宜選定でき、例えば、1層の樹脂層又は2層以上の樹脂層を有する合成樹脂シート、紙、合成紙、発泡樹脂シート、不織布、これから選ばれる2種以上の積層体、これらとバリア層の積層体などが挙げられる。
なお、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22を含む袋本体2には、必要に応じて、所望のデザインが印刷などによって表示される(このようなデザイン表示は図示せず)。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリカーボネート(PC)等)、ポリオレフィン(ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等)、ポリアミド(ナイロン−6、ナイロン−66等)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルスルフォン(PES)等から構成される一層又は二層以上の延伸又は未延伸フィルムが例示できる。
シーラント層を構成するフィルムとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、未延伸ポリプロピレン(CPP)、二軸延伸ナイロン(ON)、エチレン−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)及びエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等から構成される一層又は二層以上の延伸又は未延伸フィルムが例示できる。
ガスバリア層としては、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン(PVDC)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)等の樹脂シート、或いは任意の合成樹脂シート(例えば、ベースフィルム層であってもよい)に、アルミニウム、酸化アルミニウムやシリカ等の無機酸化物等を蒸着(又はスパッタリング)したフィルムが例示できる。
前記シート材には、商品名や原材料・使用上の注意事項等の商品説明、その他各種デザイン等を表示するための印刷層(図示せず)を設けることができる。例えば、印刷層は、グラビア印刷等の公知の方法により、ベースフィルム層の内側の面に形成できる。
具体的には、ジッパー3は、互いに咬合可能な第1咬合部31及び第2咬合部32を有する。第1咬合部31及び第2咬合部32としては、雄雌鈎の咬合構造のもの、例えば、特許文献1(特開2015−217980号公報)に開示された咬合構造などが挙げられる。第1咬合部31と第2咬合部32は、互いに咬合することによって一体化され、また、前記咬合を解除することによって互いに離反可能である。
第1咬合部31は、例えば、図2に示すように、基部311と前記基部311から第2咬合部32側に向かって突設された雄側鈎部312とからなり、袋本体2の幅方向に延在されている。第2咬合部32は、基部321と前記基部321から第1咬合部31側に向かって突設された雌側鈎部322とからなり、袋本体2の幅方向に延在されている。なお、図示例とは反対に、第1咬合部31が雌側鈎部を有し、第2咬合部32が雄側鈎部を有していてもよい。
第2咬合部32には、上方(第2咬合部32を基準にして収納空間28とは反対側)及び下方(第2咬合部32を基準にして収納空間28側)に向かって一対の延出部421,422が延設されている。図示例では、第2咬合部32の基部321の上端に、上方且つ袋本体2の幅方向に延設された帯板状の第2上延出部421が設けられており、前記第2咬合部32の基部321の下端に、下方且つ袋本体2の幅方向に延設された帯板状の第2下延出部422が設けられている。
第2咬合部32は、その基部321が第2壁面シート部22の内面に直接に取り付けられている。さらに、第2咬合部32の基部321と共に、第2上延出部421及び第2下延出部422も第2壁面シート部22の内面に取り付けられている。この第2上延出部421及び第2下延出部422は、第2咬合部32を第2壁面シート部22に取り付けるための取付け部に相当する。従って、第2咬合部32及び第2上延出部421は、第2壁面シート部22の上端部22aの動きに追従する。なお、第2咬合部32を直接的に第2壁面シート部22に取り付けるだけでもよく、或いは、第2下延出部422のみを介して第2壁面シート部22の内面に第2咬合部32を取り付けてもよい(図示せず)。
第1咬合部31及び第2咬合部32並びに各延出部411,…の第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22に対する取り付け方法は、特に限定されず、熱溶着、接着剤を用いた接着などが挙げられる。
例えば、第1咬合部31及び第2咬合部32は、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の上端に略一致する位置に取り付けられていてもよく、或いは、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の上端から下方に寄った位置に取り付けられていてもよい。
図示例では、第1上延出部411及び第2上延出部421を第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の上端から外側に突出させず、第1咬合部31及び第2咬合部32が、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の上端から下方に寄った位置に取り付けられている。換言すると、第1壁面シート部21の上端部21a及び第2壁面シート部22の上端部22aは、第1上延出部411及び第2上延出部421の上端よりも上方に突出されている。
第1把持部51及び第2把持部52は、それらを指先で摘むことができるように第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の外面にそれぞれ設けられている。第1把持部51及び第2把持部52は、それらの少なくとも端部を指先で摘むことができるような形状及び大きさであれば、その具体的な正面視形状は特に限定されない。図示例では、第1把持部51及び第2把持部52は、それぞれ正面視略四角形状(略長方形状)に形成され、好ましくは、それぞれ第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22と同幅の正面視略四角形状(略長方形状)に形成されている。
本実施形態では、第1把持部51は、第1咬合部31を基準にして、それよりも下方に離れた位置(下方位置)に設けられている。このような下方位置に第1把持部51が設けられることにより、第1把持部51の基端部511と第1咬合部31の間に、第1作用領域61が確保されている。なお、前記第1作用領域61は、第1壁面シート部21の面内の一部の領域である。第1把持部51は、その基端部511を第1壁面シート部21の外面に連結することによって、第1壁面シート部21に設けられている。本実施形態では、第1把持部51は、その基端部511を上方に且つ基端部511とは反対側の端部512を下方にして、第1壁面シート部21の外面に設けられている。
第2把持部52は、第2咬合部32を基準にして、それよりも下方に離れた位置(下方位置)に設けられている。このような下方位置に第2把持部52が設けられることにより、第2把持部52の基端部521と第2咬合部32の間に、第2作用領域62が確保されている。なお、前記第2作用領域62は、第2壁面シート部22の面内の一部の領域である。第2把持部52は、その基端部511を第2壁面シート部22の外面に連結することによって、第2壁面シート部22に設けられている。本実施形態では、第2把持部52は、その基端部521を上方に且つ基端部521とは反対側の端部522を下方にして、第2壁面シート部22の外面に設けられている。
以下、基端部とは反対側の端部を「反対端部」という。
必要に応じて、第1把持部51及び第2把持部52には、所望のデザインが印刷などによって表示される。
また、シート材からなる第2把持部52は、その基端部521及び両側端部が第2壁面シート部22の面内に連結され、第2把持部52のうち基端部521及び両側端部以外は、第2壁面シート部22の外面に連結されておらず、第2壁面シート部22から離反されている。従って、第2把持部52と第2壁面シート部22は協働して空間529を形成しており、第2把持部52の反対端部522と第2壁面シート部22の間には、前記空間529に連続する第2差込み部528が形成されている。この第2差込み部528及び前記空間529は、少なくとも1本の指を差し入れ可能な大きさである。
熱溶着によりシート材を接着する場合、最内面層であるシーラント層同士が対面しないと熱溶着できない。このため、図3に示すように、第1壁面シート部21と第2壁面シート部22の両側端部の一部分に切欠き部21f,21gが形成され、その切欠き部21f,21gにおいて第1把持部51を構成するシート材のシーラント層と第2把持部52を構成するシート材のシーラント層が対面して熱溶着されている。
なお、特に図示しないが、前記第1把持部51及び第2把持部52が、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22とは別々のシート材から構成されていてもよい。この場合、別々のシート材からなる第1把持部51を第1壁面シート部21に、第2把持部52を第2壁面シート部22にそれぞれ重ね合わせ、第1把持部51及び第2把持部52の基端部521及び両側端部を第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22に接着剤などで接着することにより、第1把持部51及び第2把持部52を有する袋本体2が形成される。
第1壁面シート部21、第2壁面シート部22、第1把持部51及び第2把持部52などの各構成要素は、概念的なものであって、シート材を用いてそれらを具現化する手法は様々であり、図示例に限定されるわけではない。
例えば、ジッパー付き袋1は、流通過程の包装袋として使用できる(第1の使用法)。この場合、ジッパー付き袋1の収納空間28内に物品が入れられた状態(物品包装体の状態)で流通過程に供され、その物品包装体を販売対象として使用者に販売される。
また、ジッパー付き袋1は、保管袋として使用できる(第2の使用法)。この場合、物品を入れず、ジッパー付き袋1を販売対象として使用者に販売される。
なお、図6を含む開封時の状況を示す端面図にあっては、袋本体2及びジッパー3にハッチングを付加せず、太い実線で表している。
図7及び図8に示すように、第1壁面シート部21の外面に設けられた第1把持部51を片手で摘み、且つ、第2壁面シート部22の外面に設けられた第2把持部52をもう片方の手で摘むようにする(以下、把持工程という)。
そして、図9及び図10に示すように、前記摘んだ第1把持部51及び第2把持部52をそれぞれ引張って第1壁面シート部21と第2壁面シート部22を離反させつつ、前記第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22をその外側から収納空間28側に押し込む(以下、押圧工程という)。
このように押し込むことにより、第1咬合部31と第2咬合部32の咬合が収納空間28側から解除され、ジッパー3を開封できる。
そして、図9及び図10に示すように、片手(例えば右手)で摘んだ第1把持部51と、もう片方の手(例えば左手)で摘んだ第2把持部52を、それぞれが離反するように、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の外面に対して略直交する方向に引張りつつ、両手の親指の間に第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22を挟み、右手の親指を第1壁面シート部21の外面から下方(収納空間28側)に且つ左手の親指を第2壁面シート部22の外面から下方(収納空間28側)に略同時に押し込んでいく。第1作用領域61及び第2作用領域62が確保されている本実施形態にあっては、前記右手の親指の先端部が、第1作用領域61及び第1咬合部対応位置に当たり、前記左手の親指の先端部が、第2作用領域62及び第2咬合部対応位置に当たり、第1作用領域61(第1咬合部31の近傍領域)と第2作用領域62(第2咬合部32の近傍領域)が収納空間28側へ押圧される。前記押し込みにより、咬合された第1咬合部31と第2咬合部32を互いに離反させる引張力が、収納空間28側からジッパー3に加わり、第1咬合部31と第2咬合部32の咬合が解除される。特に、第1把持部51が第1咬合部31よりも下方位置に取り付けられ且つ第2把持部52が第2咬合部32よりも下方位置に取り付けられている場合には(つまり、第1作用領域61及び第2作用領域62が確保されている場合には)、第1把持部51と第2把持部52とを反対の外側へ引き出した際に、第1咬合部31の下方側及び第2咬合部32の下方側から第1咬合部31と第2咬合部32を離反させる引張り力が加わり易くなる。このため、第1咬合部31と第2咬合部32の咬合が収納空間28側から解除され易くなり、ジッパー3を容易に開封できる。
また、本発明のジッパー付き袋1によれば、開封後にジッパー3を再封することもでき、物品の包装袋として繰り返し使用できる。
なお、前記開封方法による開封原理は、典型的なケースを説明したものであり、例えば、手先の器用な人の場合には、上記のような両手の使い方をせずに、第1把持部51及び第2把持部52を利用してジッパー3を開封させることもできる場合があることに留意されたい。
例えば、家庭などで使用する際に、乾電池などの日用品を本発明のジッパー付き袋1の開口部29から収納空間28内に入れ、ジッパー3を閉塞しておく。このジッパー付き袋1を幼児や高齢者などが不用意に開封する行為を行っても、上述の図6に示すように、ジッパー3を開封できない。一方、正規開封する際には、上述の図7乃至図10に示すような手順により、容易に開封できる。かかるジッパー付き袋1を用いることにより、幼児の誤飲などを防止できる。また、本発明のジッパー付き袋1は、病院などで薬の保管袋として利用することもできる。
なお、前記第1の使用法の物品包装体から物品を取り出した後に、残ったジッパー付き袋1を、前記第2の使用法で使用することもできる。
上記第1実施形態では、第1把持部51の基端部511及び両側端部が第1壁面シート部21の外面に連結されているが、例えば、図11乃至図13に示すように、第1把持部51の基端部511のみが第1壁面シート部21に連結されていてもよい。かかる第1把持部51は、図12及び図13の矢印に示すように、第1壁面シート部21との連結部分である基端部511を支点として、第1壁面シート部21に対して揺動可能である。換言すると、図13に示す側面側から見て、第1把持部51が、基端部511を支点として第1壁面シート部21に対して回動可能である。
同様に、第2把持部52の基端部521のみが第2壁面シート部22に連結されていてもよい。かかる第2把持部52は、図12の矢印に示すように、第2壁面シート部22との連結部分である基端部521を支点として、第2壁面シート部22に対して揺動可能である。
本実施形態のジッパー付き袋1も、第1実施形態と同様に、第1及び第2の使用法などで使用でき、第1実施形態で説明したように、第1把持部51及び第2把持部52を利用して把持工程及び押圧を行うことにより、図14に示すように、ジッパー3を開封できる。
本実施形態のように、第1把持部51が第1壁面シート部21に対して回動可能に設けられていることにより、第1把持部51を引き起こし、第1把持部51を摘み易くなる。第2把持部52が第2壁面シート部22に対して回動可能に設けられている場合も同様である。
一方、上記第1実施形態のように、第1把持部51の基端部及び両側端部が第1壁面シート部21の外面に連結されている場合には、第1把持部51が第1壁面シート部21の外面に沿うので、ジッパー付き袋1の保管・流通時に、第1把持部51が異物に干渉することを抑制できる。第2把持部52の基端部及び両側端部が第2壁面シート部22の外面に連結されている場合も同様である。
上記第1及び第2実施形態では、シート材からなる第1把持部51及び第2把持部52の内外面は平滑面であるが、第1把持部51及び第2把持部52の少なくとも一方に、滑り止めが設けられていてもよい。前記滑り止めは、第1把持部51の少なくとも内面側(第1把持部51の内面側は、基端部511を上方に且つ反対端部512を下方にした状態の第1把持部51を基準にして、第1壁面シート部21の外面に対面する側)に設けられていることが好ましい。また、前記滑り止めは、第2把持部52の少なくとも内面側(第2把持部52の内面側は、基端部521を上方に且つ反対端部522を下方にした状態の第2把持部52を基準にして、第2壁面シート部22の外面に対面する側)に設けられていることが好ましい。
例えば、図15及び図16に示すように、第1把持部51の面内に、厚み方向に貫通する孔部71が形成されていてもよい。同様に、第2把持部52の面内に、厚み方向に貫通する孔部72が形成されていてもよい。これらの孔部71,72は、滑り止めに相当する。特に、貫通された孔部71,72は、第1把持部51及び第2把持部52の内面側及び外面側にそれぞれ設けられた滑り止めに相当する。前記孔部71,72の大きさ及び形状は、特に限定されないが、指先が引っ掛かる程度であることが好ましい。なお、指先が引っ掛かる程度の孔部としては、指先を挿通できる程度の大きさ及び形状の孔部、指先の肉が孔部に食い込む程度の大きさ及び形状の孔部が挙げられる。かかる孔部71,72(滑り止め)が形成されていることにより、その孔部71,72に指先が引っ掛かるので、押圧工程で第1把持部51及び第2把持部52を引き出し易くなる。なお、図示例では、第1把持部51及び第2把持部52を構成するシート材の面内に無端環状の切り込み線を形成し、その切り込み線で囲われる範囲を除去することにより、孔部71,72が形成されているが(孔部を形成する部分のシート材を除去しているが)、例えば、前記シート材の面内に、有端非直線状(例えば、正面視略U字状、略V字状、略C字状)の切り込み線を形成することにより、孔部を形成してもよい(図示せず)。有端非直線状の切り込み線を形成した場合には、その切り込み線で囲われた範囲のシート材が残存しているが、使用時に指を入れると、その範囲が押し出されて孔部が生じるようになる。
また、滑り止めは、前記のような貫通した孔部71,72に限られず、第1把持部51及び/又は第2把持部52の面内に形成された凸部又は凹部でもよく、或いは、第1把持部51及び/又は第2把持部52の面内に公知の滑り止め剤を塗布することにより形成された粗面部などでもよい(図示せず)。
また、図17乃至図19に示すように、第1把持部51の両側端部に、下方及び幅方向に伸びる抑制部81(第1抑制部81という)が設けられていてもよい。同様に、第2把持部52の両側端部に、下方及び幅方向に伸びる抑制部82(第2抑制部82という)が設けられていてもよい。第1抑制部81及び第2抑制部82は、例えば、シート材からなり、幅方向に延びる正面視略長方形状である。
図示例の袋本体2は、孔部83,83が形成され且つその孔部83が向かい合うように下方において折り返された1枚のシート材と、前記折り返されたシート材の間に介在された別個の2枚のシート材と、から形成されている。第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22は、前記折り返された1枚のシート材と2枚のシート材とから構成されている。第1把持部51及び第1抑制部81、並びに、第2把持部52及び第2抑制部82は、それぞれ、前記折り返された1枚のシート材のうち孔部83の周辺部にて構成されている。
概念的には、第1抑制部81は、(幅方向中央部を除いて)第1把持部51の両側端部の下方に連結されており、第1抑制部81の両側端部及び下端部は、第1壁面シート部21の外面に接着されている。第2抑制部82は、(幅方向中央部を除いて)第2把持部52の両側端部の下方に連結されており、第2抑制部82の両側端部及び下端部は、第2壁面シート部22の外面に接着されている。
図示例では、第1把持部51と第1抑制部81、及び、第2把持部52と第2抑制部82は、それぞれ1枚のシート材から形成されている。1枚のシート材から形成される場合、その1枚のシート材の面内の中央部に孔部83を設けることにより、上記第1把持部51と第1抑制部81、及び、第2把持部52と第2抑制部82がそれぞれ形成される。なお、上記第1実施形態で説明したように、第1壁面シート部21などの各構成要素は概念的なものであり、本実施形態の第1抑制部81及び第2抑制部82などの各構成要素をシート材を用いて具現化する手法は図示例に限られない。
本実施形態のジッパー付き袋1は、図20及び図21に示すように、孔部83,83から指を入れ、第1把持部51及び第2把持部52を摘み、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の外側から押し込むことにより、ジッパー3を開封できる。
本実施形態のジッパー付き袋1は、第1把持部51及び第2把持部52に第1抑制部81及び第2抑制部82が設けられているので、第1把持部51及び第2把持部52が第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の外面に沿い、第1把持部51及び第2把持部52が異物に干渉することを抑制できる。
上記第1乃至第4実施形態のジッパー付き袋1は、袋本体2の開口部29が予め開口されているが、本発明のジッパー付き袋1は、袋本体2の開口部29が予め開口されているものに限定されない。本発明のジッパー付き袋1は、例えば、開口部29の一部又は全部が予め閉塞され、使用時に開口部29を開口させる形式であってもよい。
例えば、図22及び図23に示すように、第1壁面シート部21の上端部21aと第2壁面シート部22の上端部22aが幅方向全体に亘って接着されているジッパー付き袋1でもよい。なお、特に図示しないが、第1壁面シート部21の上端部21aと第2壁面シート部22の上端部22aが幅方向の一部分で接着されていてもよい。上記第1実施形態などでは、袋本体2の上端に開口部29が開口されているが、本実施形態では、袋本体2の上端部が閉塞されている。必要に応じて、袋本体2の両側部のうち前記接着された上端部とジッパー3の間の領域に、切込みやミシン目線などの切断補助手段を設けてもよい。
かかるジッパー付き袋1は、使用時に、前記接着された上端部とジッパー3の間の領域において幅方向に切断することにより、図1及び図2に示すようなジッパー付き袋1となり、事後、上記第1実施形態と同様にしてジッパー3を開封できる。
第5実施形態のようなジッパー付き袋1は、収納空間28内に物品を入れた状態で販売される物品包装体の形態(第1の使用法)に適用することが好適である。つまり、販売時には物品包装体の不用意な開封を確実に防止でき、購入者が物品を取り出した後に残るジッパー付き袋1を保管袋として利用できる。
なお、第5実施形態のような開口部29が予め閉塞されているジッパー付き袋1を用いた物品包装体は、ジッパー付き袋1の収納空間28に物品を入れた後、ジッパー1を閉じ、さらに、端部を熱溶着などの手段で接着することによって得られる。
また、上記各実施形態において、袋本体2は、対向配置された第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22のみからなるが、必要に応じて、図25に示すように、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22と、その下方に介在された底面シート部23と、からなる底面ガゼット付きの袋本体2でもよい。また、特に図示しないが、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の一方又は両方の側部に側面シート部が介在されている側面ガゼット付きの袋本体2でもよく、第1壁面シート部21及び第2壁面シート部22の上方に上面シート部が介在されている上面ガゼット付きの袋本体2でもよい。本発明において、袋本体2の構成は、従来公知の様々な包装袋やパウチ袋などの構成を採用できる。
さらに、上記各実施形態で示したジッパー3に代えて、例えば、特許文献1に開示された様々な形態のジッパー3を適用してもよい。
その他、上記各実施形態から選ばれる2以上の構成を適宜組み合わせてもよく、或いは、上記各実施形態から選ばれる1つ又は2つ以上の構成を、それ以外の実施形態に置換してもよい。
2 袋本体
21 第1壁面シート部
22 第2壁面シート部
28 袋本体の収納空間
29 袋本体の開口部
3 ジッパー
31 第1咬合部
32 第2咬合部
412 第1下延出部(取付け部)
51 第1把持部
511 第1把持部の基端部
512 第1把持部の反対端部
52 第2把持部
521 第2把持部の基端部
522 第2把持部の反対端部
61 第1作用領域
62 第2作用領域
518,528 差込み部
Claims (1)
- 対向配置された第1壁面シート部及び第2壁面シート部を有し、内部に収納空間が形成された袋本体と、
互いに咬合可能な第1咬合部及び第2咬合部を有し、前記袋本体の開口部を閉塞するジッパーと、を備え、
前記第1咬合部が、第1咬合部から下方に延設された取付け部を介して前記第1壁面シート部の内面に取り付けられ、前記第2咬合部が、直接又は取付け部を介して前記第2壁面シート部の内面に取り付けられているジッパー付き袋であって、
前記第1咬合部及び第2咬合部よりも下方位置における前記第1壁面シート部及び第2壁面シート部の面内の中央部にそれぞれ孔部が設けられ、当該孔部に対応する位置に前記第1壁面シート部及び第2壁面シート部の間に介在された2枚のシート材が設けられて、当該孔部の周囲に第1把持部及び第2把持部と、その両側端部に下方及び幅方向に伸びる第1抑制部及び第2抑制部が設けられている、ジッパー付き袋。
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