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JP6946079B2 - 位置決め部材 - Google Patents
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Description

本発明は、位置決め部材に係り、特に、構造物において所定方向に並んだ状態で固定面に固定される複数の被固定体の各々を、固定面の法線方向に沿う方向において位置決めする際に用いられる位置決め部材に関する。
構造物において複数の被固定体を所定方向に並べて固定する際に、固定面を設け、当該固定面に各被固定体を固定することは、既に知られている。一例を挙げて説明すると、特許文献1には、構造物としての建築物の躯体に定規アングルを取り付け、この定規アングルの垂直面(固定面)に被固定体としての外壁パネルを固定する技術が記載されている。
また、特許文献1では、水糸張り装置を用いて定規アングルの位置決めを行うことが記載されている。特許文献1に記載の水糸張り装置を用いれば、当該装置によって規定される墨出し位置に定規アングルが適切に配置されるようになる。この結果、外壁パネルを固定する固定面が正確に位置決めされることになる。
特開2010−24741号公報
ところで、外壁パネル等の被固定体を固定面に固定する際には、被固定体自体についても位置調整する必要がある。具体的に説明すると、被固定体を所定方向に沿って複数並べて固定面に固定する際に、複数の被固定体中の一つ又は幾つかの被固定体が他の被固定体に対して位置ずれしてしまうことがある。このように位置ずれしたままの状態で被固定体を固定面に固定してしまうと、構造物の外観等を損ねてしまう虞がある。そのため、構造物において複数の被固定体を所定方向に並べた状態で各被固定体を固定面に固定する場合には各被固定体を適切に位置決めする必要がある。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、構造物において所定方向に並んだ状態で固定面に固定される複数の被固定体の各々を適切に位置決めするための位置決め部材を提供することである。
前記課題は、本発明の位置決め部材によれば、構造物において所定方向に並んだ状態で固定面に固定される複数の被固定体の各々を、前記固定面の法線方向に沿う方向において位置決めする際に用いられる位置決め部材であって、前記複数の被固定体のうち、前記所定方向において互いに隣り合う第一被固定体及び第二被固定体の双方の間に跨った状態で該双方に組み付けられる組み付け部と、前記法線方向において前記組み付け部の端位置が前記第一被固定体の端位置と揃った状態を保持するための保持部と、前記法線方向において前記組み付け部の端位置が前記第一被固定体の端位置と揃った状態が前記保持部によって保持されている間に、前記法線方向において前記組み付け部の端位置と前記第二被固定体の端位置とが揃うように前記組み付け部に対する前記第二被固定体の位置を調整するための位置調整部と、を備え、前記法線方向における前記組み付け部の端部には、前記所定方向及び前記法線方向の両方向と交差する交差方向の外側に向かって突出した突出部分が備えられており、前記法線方向において前記突出部分と当接する位置に配置された平板状の当接部を有し、前記保持部は、前記法線方向において前記当接部が前記第一被固定体の端及び前記突出部分と当接した状態を保持することで、前記法線方向において前記組み付け部の端位置が前記第一被固定体の端位置と揃った状態を保持し、前記位置調整部は、前記法線方向において前記当接部が前記第一被固定体の端及び前記突出部分と当接している間に、前記法線方向において前記当接部が前記第二被固定体の端と当接するように前記組み付け部に対する前記第二被固定体の位置を調整し、前記保持部は、前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記第一被固定体と当接する第一被固定体当接部と、前記法線方向において前記当接部を前記第一被固定体の端に押し付けるために前記当接部を前記第一被固定体当接部が位置する側に向かって押圧する第一押圧部と、前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記突出部分と当接する第一突出部分当接部と、前記法線方向において前記当接部を前記突出部分に押し付けるために前記当接部を前記第一突出部分当接部が位置する側に向かって押圧する第二押圧部と、を有し、前記位置調整部は、前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記第二被固定体と当接する第二被固定体当接部と、前記法線方向において前記当接部を前記第二被固定体の端に押し付けるために前記当接部を前記第二被固定体当接部が位置する側に向かって押圧する第三押圧部と、前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記突出部分と当接する第二突出部分当接部と、前記法線方向において前記当接部を前記突出部分に押し付けるために前記当接部を前記第二突出部分当接部が位置する側に向かって押圧する第四押圧部と、を有することにより解決される。
以上のように構成された本発明の位置決め部材は、組み付け部と保持部と位置調整部とを有する。組み付け部は、所定方向において互いに隣り合う第一被固定体及び第二被固定体の双方の間に跨った状態で組み付けられる。また、保持部により、固定面の法線方向において組み付け部の端位置が第一被固定体の端位置と揃った状態が保持される。そして、組み付け部の端位置と第一被固定体の端位置とが揃っている間に、位置調整部により、組み付け部の端位置と第二被固定体の端位置とが揃うように組み付け部に対する第二被固定体の位置が調整される。このように構成された本発明の位置決め部材によれば、第一被固定体の端位置と第二被固定体の端位置が揃うので、所定方向に並ぶ複数の被固定体の各々の端位置を順次揃えていくことで複数の被固定体すべての端位置が揃うように各被固定体の位置を調整することが可能となる。
また、上記の構成では、組み付け部の突出部分及び第一被固定体の端に平板状の当接部と当接させることで組み付け部の端位置と第一被固定体の端位置とが揃えられる。そして、当接部が第一被固定体の端及び突出部分と当接している間に、第二被固定体の端に当接部を当接させると、第一被固定体の端位置と第二被固定体の端位置とが揃うようになる。このような構成であれば、比較的簡単な構成にて各被固定体の端位置を揃えることが可能となる。
また、上記の構成では、第一被固定体を挟んで当接部とは反対側の位置に第一被固定体当接部が設けられている。そして、当接部を第一被固定体の端に押し付ける際、第一押圧部が当接部を第一被固定体当接部が位置する側に向かって押圧する。これにより、当接部が第一被固定体の端と当接する際の反力が確保されるため、当接部が適切に第一被固定体の端と当接するようになる。
また、上記の構成では、突出部分を挟んで当接部とは反対側の位置に第一突出部分当接部が設けられている。そして、当接部を突出部分に押し付ける際、第二押圧部が当接部を第一突出部分当接部が位置する側に向かって押圧する。これにより、当接部が突出部分と当接する際の反力が確保されるため、当接部が適切に突出部分と当接するようになる。
また、上記の構成では、第二被固定体を挟んで当接部とは反対側の位置に第二被固定体当接部が設けられている。そして、当接部を第二被固定体の端に押し付ける際、第三押圧部が当接部を第二被固定体当接部が位置する側に向かって押圧する。これにより、当接部が第二被固定体の端と当接する際の反力が確保されるため、当接部が適切に第二被固定体の端と当接するようになる。
また、上記の構成では、突出部分を挟んで当接部とは反対側の位置に第二突出部分当接部が設けられている。そして、当接部を突出部分に押し付ける際、第四押圧部が当接部を第二突出部分当接部が位置する側に向かって押圧する。これにより、当接部が突出部分と当接する際の反力が確保されるため、当接部が適切に突出部分と当接するようになる。
また、上記のように構成された位置決め部材において、前記第一押圧部は、前記当接部のうち、前記第一被固定体の端に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第一ネジ体を有し、前記第二押圧部は、前記当接部のうち、前記第一被固定体に組み付けられている前記組み付け部の前記突出部分に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第二ネジ体を有すると、更に好適である。
上記の構成では、第一押圧部及び第二押圧部の各々が、当接部の位置を移動させるために進退するネジ体を備えている。これにより、より簡単な構成にて当接部を第一被固定体の端や突出部分に押し付けることが可能となる。
また、上記のように構成された位置決め部材において、前記第三押圧部は、前記当接部のうち、前記第二被固定体の端に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第三ネジ体を有し、前記第四押圧部は、前記当接部のうち、前記第二被固定体に組み付けられている前記組み付け部の前記突出部分に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第四ネジ体を有すると、尚一層好適である。
上記の構成では、第三押圧部及び第四押圧部の各々が、当接部の位置を移動させるために進退するネジ体を備えている。これにより、より簡単な構成にて当接部を第二被固定体の端や突出部分に押し付けることが可能となる。
また、上記のように構成された位置決め部材において、前記組み付け部は、前記第一被固定体及び前記第二被固定体の双方に対して着脱自在な状態で組み付けられるL型のアングル材によって構成されていると、一段と好適である。
上記の構成では、L型のアングル材が組み付け部として第一被固定体及び第二被固定体の双方に対して組み付けられる。これにより、組み付け部を比較的簡単な材料にて構成することが可能となる。また、組み付け部が第一被固定体及び第二被固定体の双方に対して着脱自在であるため、組み付け部を再利用することが可能となる。
また、前記位置決め部材は、前記複数の被固定体として、建物において前記所定方向に沿って間隔を開けながら並んだ状態で固定される複数の外壁パネルの各々を、前記法線方向において位置決めする際に用いられてもよい。
上記の構成によれば、建物において複数の外壁パネルを所定方向に沿って並べた状態で固定する際に、各外壁パネルの端位置を揃えた状態で固定することが可能となる。さらに、外壁パネル間に間隔が設けられる場合には、各外壁パネルの端位置が揃うように各外壁パネルを位置決めすることで、外壁パネル間の間隔が所定の長さとなるように各外壁パネルを固定することが可能となる。
本発明の位置決め部材によれば、構造物において所定方向に並んだ状態で固定面に固定される複数の被固定体の各々について、固定面の法線方向における各被固定体の端位置が揃うように各被固定体を適切に位置決めすることが可能になる。これにより、構造物において複数の被固定体が固定されている部分の美観を向上させることが可能となる。
建物の外壁を正面から見た図である。 外壁パネルと位置決め部材とを示す斜視図である。 外壁パネルの取り付け構造を示す図である。 外壁工事の手順を示す図である。 外壁パネルに取り付けられた状態の位置決め部材を示す図である。 位置決め部材による外壁パネルの位置決め方法に関する説明図である。 外壁パネルを位置決めする手順を示す図である。 位置決めされた状態の外壁パネルを上方から見た図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)の位置決め部材について、具体例を挙げて説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得る。また、当然ながら本発明にはその等価物が含まれ得る。
なお、以下では、外壁を有する建物(住宅、店舗、建屋等)を構造物の一例として挙げて説明する。ただし、建物は、あくまでも構造物の一例に過ぎず、本発明の位置決め部材は、建物以外の構造物、例えば、太陽光パネルとフレームからなる太陽光発電設備、セグメントを連ねて構築されるシールド工法式のトンネル、あるいは船体ブロックを組み立てて構築される船体を構築する際にも利用可能である。
<<建物及び外壁工事の概要>>
本実施形態に係る位置決め部材について説明するにあたり、建物及び建物の外壁工事について概説する。なお、以下の説明において、水平方向とは、本発明の「所定方向」に該当し、具体的には建物の梁間方向若しくは桁行方向である。また、以下の説明中、建物の各構成部品(建材)の位置や向きについては、特に断る場合を除き、完成した建物における位置や向きを述べることとする。
また、以下の説明において、ある方向に沿う方向とは、当該ある方向と完全に一致する方向を含むと共に、当該ある方向から若干ずれた方向をも含むものとする。
本実施形態に係る建物は、複数階建ての建物であり、各階には図1に示すように外壁1が設けられている。外壁1は、水平方向及び鉛直方向の各方向に外壁パネル2を敷き詰めることにより構成されている。図1は、建物の外壁1を正面から見た図である。
外壁パネル2は、被固定体に相当し、公知の外壁パネルと略同様の構造となっている。具体的に説明すると、外壁パネル2は、図2に示すように屋外側に面する仕上材2aと、外壁パネル2の厚み方向において仕上材2aと隣接しており仕上材2aよりも屋内側に位置するパネル本体2bと、を有する。図2は、外壁パネルと後述する位置決め部材とを示す斜視図である。パネル本体2bは、略矩形状に成形されたフレーム2c内に不図示の断熱材を充填し、その周りをアルミ蒸着フィルム2dで覆うことで構成されている。
また、外壁パネル2は、図1に示すように水平方向及び鉛直方向の各方向において列状に並べられた状態で複数配置される。複数の外壁パネル2の各々は、図3に示すように取り付け金物3を介して建物の躯体(具体的には、梁4や柱5)に固定される。図3は、外壁パネル2の取り付け構造を示す平面図である。ここで、取り付け金物3において屋外側に面する面は、外壁パネル2が固定される固定面3aに相当する。外壁パネル2は、その裏面(屋内側を向く面)を固定面3aに当接させた状態で取り付け金物3を介して梁4や柱5に固定される。
取り付け金物3は、水平方向に沿って並べられた状態で複数設けられており、梁4や柱5にボルト留めあるいは溶接にて固定されている。また、外壁1を構成する外壁パネル2のうち、同じ向きに面する外壁パネル2を固定するために用いられる複数の取り付け金物3は、それぞれの固定面3aが出入方向において揃えられるように位置決めされている。
ここで、出入方向とは、上記のように位置決めされた状態の各取り付け金物3の固定面3aを貫く方向(すなわち、固定面3aの法線方向に沿う方向)である。例えば、梁間方向に並んだ外壁パネル2及び当該外壁パネル2を固定するための取り付け金物3から見たとき、桁行方向が出入方向に相当し、桁行方向に並んだ外壁パネル2及び当該外壁パネル2を固定するための取り付け金物3から見たとき、梁間方向が出入方向に相当する。
なお、以下では、出入方向において取り付け金物3により近い側を「屋内側」と呼び、取り付け金物3からより離れている側を「屋外側」と呼ぶこととする。
本実施形態において、各外壁パネル2は、水平方向及び上下方向の両方向に沿って間隔を開けながら並んだ状態で固定される。これにより、外壁1には、図1に示すように外壁パネル2の間の隙間が連なった目地が形成される。より具体的に説明すると、水平方向において互いに隣り合う一対の外壁パネル2の間の隙間が鉛直方向に連続することで縦目地6が形成されている。また、上下に隣り合う一対の外壁パネル2の間の隙間が水平方向に連続することで横目地7が形成されている。
次に、外壁1を構築する工事(外壁工事)について説明すると、外壁工事は図4に図示の手順に従って進められる。図4は、外壁工事の手順を示す図である。具体的に説明すると、外壁工事は、取り付け金物3の設置(S001)、取り付け金物3の位置決め(S002)、外壁パネル2の吊り込み(S003)、外壁パネル2の位置決め(S004)、外壁パネル2の固定(S005)の順に行われる。
取り付け金物3を設置する工程S001では、取り付け金物3を梁4や柱5に対してセットし、その時点での位置にて仮留めしておく。取り付け金物3を位置決めする工程S002では、水糸等を用いて、仮留めされた取り付け金物3の位置を出入方向において調整する。これにより、同じ向きに面する外壁パネル2を固定するために用いられる複数の取り付け金物3のそれぞれの固定面3aの位置が、出入方向において揃うようになる。
外壁パネル2を吊り込む工程S003では、水平方向に沿って並ぶ複数の外壁パネル2を、レッカーやクレーン等によって同時に吊り上げる。ここで、同時に吊り上げられる複数の外壁パネル2のうち、水平方向において互いに隣り合う二つの外壁パネル2の一方は、第一被固定体に該当し、以下では「第一パネル2M」と呼ぶこととし、他方は、第二被固定体に該当し、以下では「第二パネル2N」と呼ぶこととする。
そして、吊り上げられた各外壁パネル2は、吊り上げられた状態のまま、出入方向において取り付け金物3の固定面3aの手前に位置するように搬送される。そして、各外壁パネル2は、取り付け金物3の固定面3aの手前位置に至った状態では、当該外壁パネル2の厚み方向が出入方向に沿った姿勢にて吊られている。
外壁パネル2を位置決めする工程S004では、吊り込まれた状態にある複数の外壁パネル2の各々の端位置(厳密には、各外壁パネル2の裏面の位置)が出入方向において揃うように、各外壁パネル2の位置を調整する。より具体的に説明すると、本工程S004では、第一パネル2Mの裏面と第二パネル2Nの裏面とが面一となるように、第一パネル2Mに対して第二パネル2Nの位置を調整する。なお、本工程S004において、本実施形態に係る位置決め部材(以下、位置決め部材10)が用いられる。
外壁パネル2を固定する工程S005では、吊り上げられている外壁パネル2(第一パネル2M及び第二パネル2N)の各々を、位置決め後に、それぞれ取り付け金物3に固定する。固定された各外壁パネル2は、外壁パネル2間の隙間(第一パネル2Mと第二パネル2Nとの間の隙間)が所定の幅に調整された状態で配置されるようになる。
以上に説明した一連の工程が、建物の各階別に繰り返し実施される。この結果、外壁1において縦目地6が上端から下端まで略均一な幅で鉛直方向に沿って直線状に延出するように形成される。同様に、横目地7が水平方向一端から他端まで均一な幅で水平方向に沿って直線状に延出するように形成される。
<<本実施形態の位置決め部材について>>
以下では、位置決め部材10について、その構成例及び使用方法について説明する。位置決め部材10は、外壁工事において外壁パネル2を位置決めする工程S004において用いられ、より具体的には、水平方向に沿って間隔を開けながら並んだ状態で固定される複数の外壁パネル2の各々を、出入方向において位置決めする際に用いられる。
位置決め部材10は、同時に吊り上げられた複数の外壁パネル2(より具体的には、第一パネル2M及び第二パネル2N)の各々に取り付けられた状態で利用される。位置決め部材10の構成について説明すると、本実施形態において、位置決め部材10は、図2及び図5に示すように、組み付け部11、保持部12、位置調整部13及び二つの当接部(具体的には第一当接部15及び第二当接部18)によって構成されている。図5は、外壁パネル2に取り付けられた状態の位置決め部材10を示す図である。
組み付け部11は、図2に示すように長尺なL型のアングル材によって構成されている。この組み付け部11は、図5に示すように、第一パネル2M及び第二パネル2Nの双方に跨った状態で当該双方に組み付けられる。より具体的に説明すると、組み付け部11は、外壁1の横幅(複数の外壁パネル2が並ぶ方向における長さ)と略同じ長さを有する。そして、組み付け部11は、外壁1を構築するために水平方向に沿って列状に並ぶ複数の外壁パネル2のすべてに跨った状態で各外壁パネル2に組み付けられる。
組み付け部11の構成について説明すると、組み付け部11は、図2に示すように、互いに略直交する水平部分11a及び突出部分11bを有する。水平部分11aは、第一パネル2M及び第二パネル2Nの各々の上面にボルト等の締結具によって締結される。突出部分11bは、水平部分11aが第一パネル2M及び第二パネル2Nの各々の上面に締結された状態では、出入方向における組み付け部11の端部(屋内側の端部)に位置し、鉛直方向上方に向かって突出している。ここで、鉛直方向は、外壁パネル2を位置決めする際において当該外壁パネル2が並ぶ水平方向及び出入方向の両方向と交差する交差方向に相当し、鉛直方向上方は、当該交差方向の外側に相当する。
また、水平部分11aを第一パネル2M及び第二パネル2Nの上面に締結する際、第一パネル2M及び第二パネル2Nは、両パネル間に隙間が形成された状態で隣り合っており、水平部分11aは、当該隙間を跨った状態で第一パネル2M及び第二パネル2Nの各々の上面に締結される。なお、第一パネル2M及び第二パネル2Nの各々の上面に締結された水平部分11aは、締結具を抜き取ることで各外壁パネル2から取り外すことが可能である。すなわち、組み付け部11は、第一パネル2M及び第二パネル2Nの双方に対して着脱自在な状態で組み付けられる。このため、ある外壁パネル2の位置決めを行うために利用された組み付け部11については、当該外壁パネル2から取り外された後、他の外壁パネル2の位置決めのために再利用することが可能である。
保持部12は、外壁パネル2の位置決め中、出入方向において組み付け部11の端位置が第一パネル2Mの端位置と揃った状態を保持するためのものである。厳密に説明すると、保持部12は、組み付け部11のうち、第一パネル2Mに組み付けられた部分に在る突出部分11bの端面(屋内側の端面)と、第一パネル2Mの裏面とが面一となった状態を保持しておくために用いられる。
保持部12の詳細な構成について説明すると、保持部12は、図2に示すように下側第一治具14と上側第一治具16と第一押圧部21と第二押圧部22とを構成要素として備えている。保持部12の各部(すなわち、下側第一治具14、上側第一治具16、第一押圧部21及び第二押圧部22)は、平板状の第一当接部15と協働して、組み付け部11の端位置が第一パネル2Mの端位置と揃った状態を保持する。
第一当接部15は、略矩形状の鋼板からなり、外壁パネル2の位置決め中、図6に示すように、出入方向において組み付け部11の突出部分11b及び第一パネル2Mの端の双方と当接する位置に配置される。図6は、位置決め部材10による外壁パネル2の位置決め方法に関する説明図であり、位置決め部材10が取り付けられた状態の第一パネル2Mの側面図である。
より詳しく説明すると、第一当接部15の上側半分の部分が、組み付け部11のうち、第一パネル2Mに組み付けられた部分に在る突出部分11bの端面(屋内側の端面)と当接する。また、第一当接部15の下側半分の部分が、第一パネル2Mの上端部(厳密には、突出部分11bの直下位置に位置する部分)の裏面と当接する。
下側第一治具14は、図2に示すように側面視でコの字状に成形された金物であり、互いに対向しながら延出している一対の立設部14aと、立設部14a間を連結する連結部14bとを有する。一方の立設部14a(以下、屋内側の立設部14a)には第一押圧部21を取り付けるためのネジ孔(不図示)が形成されている。
下側第一治具14は、外壁パネル2の位置決め中、図5及び図6に示すように、第一パネル2Mの上端部に取り付けられる。より詳しく説明すると、第一パネル2Mが有するパネル本体2bの裏面の上方部分に、図2に示すように、水平方向に沿ってアルミ蒸着フィルム2dを切って形成された切れ目Mが設けられている。この切れ目Mに一対の立設部14aのうち、第一押圧部21が取り付けられる側とは反対側の立設部14a(以下、屋外側の立設部14a)を差し込む。切れ目Mに差し込まれた屋外側の立設部14aは、図6に示すように、パネル本体2b内部においてフレーム2cの上端部と係合し、当該フレーム2cの上端部と当接する。つまり、屋外側の立設部14aは、第一被固定体当接部に該当し、出入方向において第一当接部15とは反対側(屋外側)で第一パネル2Mと当接する。
第一押圧部21は、出入方向において第一当接部15の下側部分を、第一パネル2Mの端(裏面)に押し付けるために屋外側の立設部14aが位置する側に向かって押圧する。具体的に説明すると、第一押圧部21は、図6に示すように第一ネジ体21a及び押圧キャップ21bを備えている。第一ネジ体21aは、下側第一治具14が有する屋内側の立設部14aに設けられたネジ孔に螺合しており、その中心軸が出入方向に沿った状態で支持されている。そして、第一ネジ体21aは、操作されて回転することで第一ネジ体21aの中心軸に沿って進退し、所定方向に回転した際には、その先端部が屋外側の立設部14aに近付くように進行する。押圧キャップ21bは、第一ネジ体21aの先端部に取り付けられたゴム製のキャップであり、第一当接部15の下側部分と当接する部分である。
そして、第一押圧部21は、下側第一治具14が第一パネル2Mに組み付けられ、且つ第一パネル2Mの裏面と第一当接部15の下側部分とが対向している状態において第一当接部15を押圧する。これにより、第一当接部15の下側部分が第一パネル2Mの裏面に押し付けられるようになる。
より詳しく説明すると、下側第一治具14が第一パネル2Mに組み付けられた後、出入方向において、下側第一治具14が有する一対の立設部14aの間(厳密には、第一パネル2Mの裏面と第一押圧部21の押圧キャップ21bとの間)に第一当接部15が配置される。その後、第一ネジ体21aが操作されて、その先端部が屋外側の立設部14aに近付く向きに移動すると、やがて押圧キャップ21bが第一当接部15の下側部分に当接するようになる。第一ネジ体21aの更なる操作により、第一ネジ体21aは、第一当接部15の下側部分を第一パネル2Mの裏面に近付けるように移動する。この結果、第一当接部15の下側部分は、第一押圧部21の押圧力によって第一パネル2Mの裏面に押し付けられるようになる。
上側第一治具16は、外見上、下側第一治具14と略同様の構造であり、図2及び図5に示すように、一対の立設部16aと、立設部16a間を連結する連結部16bとを有する。一方の立設部16a(以下、屋内側の立設部16a)には第二押圧部22を取り付けるためのネジ孔(不図示)が形成されている。
上側第一治具16は、外壁パネル2の位置決め中、図5及び図6に示すように、組み付け部11の突出部分11bに取り付けられる。より詳しく説明すると、上側第一治具16は、組み付け部11のうち、第一パネル2Mに組み付けられた部分に在る突出部分11bが出入方向において一対の立設部16aの間に挟まれるように配置される。なお、一対の立設部16aのうち、第二押圧部22が取り付けられる側とは反対側の立設部16a(以下、屋外側の立設部16a)は、図6に示すように突出部分11bと係合し、当該突出部分11bの屋外側の端面と当接する。つまり、屋外側の立設部16aは、第一突出部分当接部に該当し、出入方向において第一当接部15とは反対側(屋外側)で突出部分11bと当接する。
第二押圧部22は、出入方向において第一当接部15の上側部分を、組み付け部11のうち、第一パネル2Mに組み付けられた部分に在る突出部分11bに押し付けるために屋外側の立設部16aが位置する側に向かって押圧する。具体的に説明すると、第二押圧部22は、図6に示すように第二ネジ体22a及び押圧キャップ22bを備えている。第二ネジ体22aは、上側第一治具16が有する屋内側の立設部16aに設けられたネジ孔に螺合しており、その中心軸が出入方向に沿った状態で支持されている。そして、第二ネジ体22aは、操作されて回転することで第二ネジ体22aの中心軸に沿って進退し、所定方向に回転したときには屋外側の立設部16aに近付くように進行する。押圧キャップ22bは、第二ネジ体22aの先端部に取り付けられたゴム製のキャップであり、第一当接部15の上側部分と当接する部分である。
そして、第二押圧部22は、上側第一治具16が組み付け部11の突出部分11bに組み付けられ、且つ突出部分11bと第一当接部15の上側部分とが対向している状態において第一当接部15を押圧する。より詳しく説明すると、上側第一治具16が突出部分11bに取り付けられると共に、出入方向において、上側第一治具16が有する一対の立設部14aの間(厳密には、突出部分11bの屋内側の端面と第二押圧部22の押圧キャップ22bとの間)に第一当接部15の上側部分が配置される。かかる状態において、第二ネジ体22aが操作されて、その先端部が屋外側の立設部16aに近付く向きに移動すると、やがて押圧キャップ22bが第一当接部15の上側部分に当接するようになる。第二ネジ体22aの更なる操作により、第二ネジ体22aは、第一当接部15の上側部分を突出部分11bに近付けるように移動する。この結果、第一当接部15の上側部分は、第二押圧部22の押圧力によって突出部分11bの屋内側の端面に押し付けられるようになる。
位置調整部13は、出入方向において組み付け部11の端位置と第一パネル2Mの端位置とが揃っている状態が保持部12によって保持されている間に、出入方向において組み付け部11の端位置と第二パネル2Nの端位置とが揃うように、組み付け部11に対する第二パネル2Nの位置を調整するためのものである。厳密に説明すると、位置調整部13は、組み付け部11のうち、第二パネル2Nに組み付けられる部分に在る突出部分11bの端面(屋内側の端面)と、第二パネル2Nの裏面とが面一となるように、組み付け部11に対する第二パネル2Nの位置を調整するために用いられる。
位置調整部13の詳細な構成について説明すると、位置調整部13は、図2に示すように下側第二治具17と上側第二治具19と第三押圧部23と第四押圧部24とを構成要素として備えている。位置調整部13の各部(すなわち、下側第二治具17、上側第二治具19、第三押圧部23及び第四押圧部24)は、平板状の第二当接部18と協働して、組み付け部11に対する第二パネル2Nの位置を調整する。
第二当接部18は、第一当接部15と同様に略矩形状の鋼板からなり、第一当接部15が組み付け部11の突出部分11b及び第一パネル2Mの端と当接するのと同じ要領で、突出部分11b及び第二パネル2Nの端と当接する。具体的に説明すると、第二当接部18は、出入方向において第一当接部15が突出部分11b及び第一パネル2Mの裏面と当接している間に、同方向において突出部分11b及び第二パネル2Nの端の双方と当接する位置に配置される。そして、第二当接部18の上側半分の部分が、組み付け部11のうち、第二パネル2Nに組み付けられた部分に在る突出部分11bの端面(屋内側の端面)と当接する。また、第二当接部18の下側半分の部分が、第二パネル2Nの上端部(厳密には、突出部分11bの直下位置に位置する部分)の裏面と当接する。
下側第二治具17は、下側第一治具14と同じ構造であり、図2に示すように一対の立設部17a及び連結部17bを有する。また、一方の立設部17a(以下、屋内側の立設部17a)には第三押圧部23を取り付けるためのネジ孔(不図示)が形成されている。
また、下側第二治具17は、外壁パネル2の位置決め中、図5に示すように第二パネル2Nの上端部に取り付けられる。下側第二治具17を第二パネル2Nに取り付ける要領は、下側第一治具14を第一パネル2Mに取り付ける際の要領と同じである。すなわち、第二パネル2Nの裏面の上方部分に形成された切れ目Mに、下側第二治具17が有する一対の立設部17aのうち、第三押圧部23が取り付けられる側とは反対側の立設部17a(以下、屋外側の立設部17a)を差し込む。そして、パネル本体2b内部において屋外側の立設部17aをフレーム2cの上端部と係合させて当該フレーム2cの上端部と当接させる。つまり、屋外側の立設部17aは、第二被固定体当接部に該当し、出入方向において第二当接部18とは反対側(屋外側)で第二パネル2Nと当接する。
第三押圧部23は、出入方向において第二当接部18の下側部分を、第二パネル2Nの端(裏面)に押し付けるために屋外側の立設部17aが位置する側に向かって押圧する。第三押圧部23は、図2に示すように第三ネジ体23a及び押圧キャップ23bを有する。第三ネジ体23aは、下側第二治具17が有する屋内側の立設部17aに設けられたネジ孔に螺合しており、その中心軸が出入方向に沿った状態で支持されている。そして、第三ネジ体23aは、操作されて回転することで第三ネジ体23aの中心軸に沿って進退し、所定方向に回転した際には、その先端部が屋外側の立設部17aに近付くように進行する。押圧キャップ23bは、第三ネジ体23aの先端部に取り付けられ、第二当接部18の下側部分と当接するゴム製のキャップである。
そして、第三押圧部23は、下側第二治具17が第二パネル2Nに組み付けられ、且つ第二パネル2Nの裏面と第二当接部18の下側部分とが対向している状態において第二当接部18を押圧する。これにより、第二当接部18の下側部分が第二パネル2Nの裏面に押し付けられるようになる。なお、第三押圧部23により第二当接部18を第二パネル2Nの裏面に押し付ける要領は、第一押圧部21により第一当接部15を第一パネル2Mの裏面に押し付ける際の要領と同じであるため、説明を省略することとする。
上側第二治具19は、上側第一治具16と同じ構造であり、図2に示すように一対の立設部19a及び連結部19bを有する。また、一方の立設部19a(以下、屋内側の立設部19a)には第四押圧部24を取り付けるためのネジ孔(不図示)が形成されている。
また、上側第二治具19は、外壁パネル2の位置決め中、図5に示すように組み付け部11のうち、第二パネル2Nに組み付けられた部分に在る突出部分11bに取り付けられる。上側第二治具19を突出部分11bに取り付ける要領は、上側第一治具16を突出部分11bに取り付ける際の要領と同じである。すなわち、上側第二治具19は、出入方向において一対の立設部19aの間に突出部分11bが挟まれるように配置される。このとき、一対の立設部19aのうち、第四押圧部24が取り付けられる側とは反対側の立設部19a(以下、屋外側の立設部19a)は、突出部分11bと係合して当該突出部分11bの屋外側の端面と当接する。つまり、屋外側の立設部19aは、第二突出部分当接部に該当し、出入方向において第二当接部18とは反対側(屋外側)で突出部分11bと当接する。
第四押圧部24は、出入方向において第二当接部18の上側部分を、組み付け部11のうち、第二パネル2Nに組み付けられた部分に在る突出部分11bに押し付けるために屋外側の立設部19aが位置する側に向かって押圧する。第四押圧部24は、図2に示すように第四ネジ体24a及び押圧キャップ24bを有する。第四ネジ体24aは、上側第二治具19が有する屋内側の立設部19aに設けられたネジ孔に螺合しており、その中心軸が出入方向に沿った状態で支持されている。そして、第四ネジ体24aは、操作されて回転することで第四ネジ体24aの中心軸に沿って進退し、所定方向に回転した際には、その先端部が屋外側の立設部19aに近付くように進行する。押圧キャップ24bは、第四ネジ体24aの先端部に取り付けられ、第二当接部18の上側部分と当接するゴム製のキャップである。
そして、第四押圧部24は、上側第二治具19が組み付け部11の突出部分11bに組み付けられ、且つ突出部分11bと第二当接部18の上側部分とが対向している状態において第二当接部18を押圧する。これにより、第二当接部18の上側部分が突出部分11bの屋内側の端面に押し付けられるようになる。なお、第四押圧部24により第二当接部18を突出部分11bに押し付ける要領は、第二押圧部22により第一当接部15を突出部分11bに押し付ける際の要領と同じであるため、説明を省略することとする。
次に、以上のように構成された位置決め部材10を用いて外壁パネル2を位置決めする方法について説明する。なお、以下では、建物において一面分の外壁1を構築する外壁パネル2を位置決めする方法について説明する。実際の外壁工事では、以下に説明する手順が、各面の外壁1を構築する度に繰り返し実施されることになる。
外壁パネル2の位置決めは、図7に図示の流れに沿って進められる。図7は、外壁パネルを位置決めする手順を示す図である。外壁パネル2を位置決めするにあたり、建物において所定の方角に面する外壁1を構成する外壁パネル2のうち、同じ階に位置する複数の外壁パネル2(すなわち、同じ高さに位置して水平方向に並べられる複数の外壁パネル2)の各々に、下側第一治具14や下側第二治具17に相当する治具を取り付ける(S011)。
その後、治具が取り付けられた複数の外壁パネル2を同時に吊り上げ、外壁1の一端(具体的には、コーナー部)に位置する外壁パネル2を第一パネル2Mとし、これと隣り合う外壁パネル2を第二パネル2Nとして位置決めを開始する。先ず、第一パネル2Mの上端面に組み付け部11の水平部分11aを締結して組み付け部11を第一パネル2Mに組み付ける(S012)。
その後、組み付け部11のうち、第一パネル2Mに組み付けられた部分に在る突出部分11bに上側第一治具16を取り付ける(S013)。このとき、上側第一治具16は、第一パネル2Mに取り付けられた下側第一治具14の略直上位置に取り付けられる。また、下側第一治具14及び上側第一治具16の各々が有する一対の立設部14a、16aの間に第一当接部15を配置する(S014)。具体的には、図6に示すように、第一当接部15の下側部分が第一パネル2Mの裏面に対向し、第一当接部15の上側部分が突出部分11bの屋内側の端面に対向するように第一当接部15を配置する。
第一当接部15の配置後、下側第一治具14に取り付けられた第一押圧部21、及び、上側第一治具16に取り付けられた第二押圧部22をそれぞれ操作して、組み付け部11のうち、第一パネル2Mに組み付けられた部分に在る突出部分11b及び第一パネル2Mの裏面の双方に第一当接部15を押し付ける(S015)。これにより、出入方向において組み付け部11の端位置が第一パネル2Mの端位置と揃うようになる。以降、外壁パネル2の位置決めが完了するまで間、出入方向において組み付け部11の端位置(突出部分11bの端位置)が第一パネル2Mの端位置と揃った状態が保持されるようになる。
次に、組み付け部11のうち、第二パネル2Nに組み付けられる部分に在る突出部分11bに対して上側第二治具19を取り付ける(S016)。このとき、第二パネル2Nは、水平方向において第一パネル2Mと所定の隙間を隔てて隣り合う位置にあり、且つ、組み付け部11の水平部分11aの直下に位置している。また、上側第二治具19は、第二パネル2Nに取り付けられた下側第二治具17の略直上位置に取り付けられる。
その後、下側第二治具17及び上側第二治具19の各々が有する一対の17a、19aの間に第二当接部18を配置する(S017)。具体的には、第二当接部18の下側部分が第二パネル2Nの裏面に対向し、第二当接部18の上側部分が突出部分11bの屋内側の端面に対向するように第二当接部18を配置する。
第二当接部18の配置後、下側第二治具17に取り付けられた第三押圧部23、及び、上側第二治具19に取り付けられた第四押圧部24をそれぞれ操作して、組み付け部11のうち、第二パネル2Nに組み付けられる部分に在る突出部分11b及び第二パネル2Nの裏面の双方に第二当接部18を押し付ける(S018)。これにより、第二当接部18が第二パネル2Nの裏面(端)と当接するように、組み付け部11に対する第二パネル2Nの位置が調整される。
そして、上記のように第二パネル2Nの位置が調整されることで、出入方向において第二パネル2Nの端位置が組み付け部11の突出部分11bの端位置と揃うようになる。この結果、図8に示すように、第一パネル2Mの裏面と第二パネル2Nの裏面とが面一となるように各外壁パネル2が位置決めされるようになる(厳密には、第二パネル2Nが組み付け部11に対して位置決めされるようになる)。図8は、位置決めされた状態の外壁パネル2を上方から見た図である。
位置決め後、第二パネル2Nの上端面に組み付け部11の水平部分11aを締結して、組み付け部11を第二パネル2Nに組み付けて固定する(S019)。これにより、第二パネル2N一つ分の位置決めが終了する。その後、それまで第二パネル2Nとして取り扱っていた外壁パネル2を第一パネル2Mとし、これと隣り合う外壁パネル2(厳密には、それまで第一パネル2Mとして取り扱っていた外壁パネル2とは反対側に位置する外壁パネル2)を第二パネル2Nとした上で、ステップS012以降の一連のステップを繰り返す。
そして、ある面をなす外壁1において同じ階に位置する複数の外壁パネル2のそれぞれについてステップS012〜S019が繰り返されることで、当該複数の外壁パネル2の各々の端位置が揃うように各外壁パネル2が順次、位置決めされる。このとき、水平方向において一定間隔毎(例えば、2〜3枚分の外壁パネル2に相当する間隔毎)に不図示の風防下げ振り等を外壁パネル2に取り付けて、各外壁パネル2の上下方向(高さ方向)が鉛直方向に対して略平行となっていることを適宜確認するのが望ましい。
位置決めされた複数の外壁パネル2は、取り付け金物3の固定面3aに固定される。その後、各外壁パネル2に跨った状態で組み付けられていた組み付け部11が取り外される。取り外された組み付け部11は、次回以降の位置決めにおいて再利用される。
以上までに説明してきた手順は、建物の階数と同じ回数だけ繰り返される。この結果、ある面をなす外壁1が構築され、当該外壁1では縦目地6及び横目地7が良好に形成されるようになる。
以上までに本発明の位置決め部材の構成及び使用方法について具体例を挙げて説明してきたが、上述の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず、他の実施形態も考えられる。例えば、上述の実施形態では、L型のアングル材を組み付け部11として利用しているが、これに限定されるものではなく、角材や角筒材を組み付け部11として利用してもよい。
また、上記の実施形態では、側面視でコの字状の金物からなる下側第一治具14、上側第一治具16、下側第二治具17、上側第二治具19として利用したが、これに限定されるものではなく、同様の機能を発揮するものであればよく、例えば通常のクランプを利用してもよい。
また、上記の実施形態では、本発明の位置決め部材を用いて、建物の外壁1を構築するために所定方向に沿って複数並べられる外壁パネル2の各々を位置決めするケースについて説明してきたが、これに限定されるものではない。建物において所定方向に沿って複数並べられるパネル体やブロック体(例えば、ALC板、コイルブロック、フェンス、タイル及び仮囲い材)の各々を位置決めする際にも、本発明の位置決め部材は利用可能である。
1 外壁
2 外壁パネル(被固定体)
2a 仕上材
2b パネル本体
2c フレーム
2d アルミ蒸着フィルム
2M 第一パネル(第一被固定体)
2N 第二パネル(第二被固定体)
3 取り付け金物
3a 固定面
4 梁
5 柱
6 縦目地
7 横目地
10 位置決め部材
11 組み付け部
11a 水平部分
11b 突出部分
12 保持部
13 位置調整部
14 下側第一治具
14a 立設部(第一被固定体当接部)
14b 連結部
15 第一当接部
16 上側第一治具
16a 立設部(第一突出部分当接部)
16b 連結部
17 下側第二治具
17a 立設部(第二被固定体当接部)
16b 連結部
18 第二当接部
19 上側第二治具
19a 立設部(第二突出部分当接部)
19b 連結部
21 第一押圧部
21a 第一ネジ体
21b 押圧キャップ
22 第二押圧部
22a 第二ネジ体
22b 押圧キャップ
23 第三押圧部
23a 第三ネジ体
23b 押圧キャップ
24 第四押圧部
24a 第四ネジ体
24b 押圧キャップ
M 切れ目

Claims (5)

  1. 構造物において所定方向に並んだ状態で固定面に固定される複数の被固定体の各々を、前記固定面の法線方向に沿う方向において位置決めする際に用いられる位置決め部材であって、
    前記複数の被固定体のうち、前記所定方向において互いに隣り合う第一被固定体及び第二被固定体の双方の間に跨った状態で該双方に組み付けられる組み付け部と、
    前記法線方向において前記組み付け部の端位置が前記第一被固定体の端位置と揃った状態を保持するための保持部と、
    前記法線方向において前記組み付け部の端位置が前記第一被固定体の端位置と揃った状態が前記保持部によって保持されている間に、前記法線方向において前記組み付け部の端位置と前記第二被固定体の端位置とが揃うように前記組み付け部に対する前記第二被固定体の位置を調整するための位置調整部と、を備え
    前記法線方向における前記組み付け部の端部には、前記所定方向及び前記法線方向の両方向と交差する交差方向の外側に向かって突出した突出部分が備えられており、
    前記法線方向において前記突出部分と当接する位置に配置された平板状の当接部を有し、
    前記保持部は、前記法線方向において前記当接部が前記第一被固定体の端及び前記突出部分と当接した状態を保持することで、前記法線方向において前記組み付け部の端位置が前記第一被固定体の端位置と揃った状態を保持し、
    前記位置調整部は、前記法線方向において前記当接部が前記第一被固定体の端及び前記突出部分と当接している間に、前記法線方向において前記当接部が前記第二被固定体の端と当接するように前記組み付け部に対する前記第二被固定体の位置を調整し、
    前記保持部は、
    前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記第一被固定体と当接する第一被固定体当接部と、
    前記法線方向において前記当接部を前記第一被固定体の端に押し付けるために前記当接部を前記第一被固定体当接部が位置する側に向かって押圧する第一押圧部と、
    前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記突出部分と当接する第一突出部分当接部と、
    前記法線方向において前記当接部を前記突出部分に押し付けるために前記当接部を前記第一突出部分当接部が位置する側に向かって押圧する第二押圧部と、を有し、
    前記位置調整部は、
    前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記第二被固定体と当接する第二被固定体当接部と、
    前記法線方向において前記当接部を前記第二被固定体の端に押し付けるために前記当接部を前記第二被固定体当接部が位置する側に向かって押圧する第三押圧部と、
    前記法線方向において前記当接部とは反対側で前記突出部分と当接する第二突出部分当接部と、
    前記法線方向において前記当接部を前記突出部分に押し付けるために前記当接部を前記第二突出部分当接部が位置する側に向かって押圧する第四押圧部と、を有することを特徴とする位置決め部材。
  2. 前記第一押圧部は、前記当接部のうち、前記第一被固定体の端に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第一ネジ体を有し、
    前記第二押圧部は、前記当接部のうち、前記第一被固定体に組み付けられている前記組み付け部の前記突出部分に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第二ネジ体を有することを特徴とする請求項に記載の位置決め部材。
  3. 前記第三押圧部は、前記当接部のうち、前記第二被固定体の端に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第三ネジ体を有し、
    前記第四押圧部は、前記当接部のうち、前記第二被固定体に組み付けられている前記組み付け部の前記突出部分に当接する部分を前記法線方向に沿って移動させるために前記法線方向に沿って進退する第四ネジ体を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の位置決め部材。
  4. 前記組み付け部は、前記第一被固定体及び前記第二被固定体の双方に対して着脱自在な状態で組み付けられるL型のアングル材によって構成されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の位置決め部材。
  5. 前記位置決め部材は、前記複数の被固定体として、建物において前記所定方向に沿って間隔を開けながら並んだ状態で固定される複数の外壁パネルの各々を、前記法線方向において位置決めする際に用いられることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の位置決め部材。
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