JP6948861B2 - 建具及びその改装方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された発明では、既存の窓の屋外側に雨戸用の枠体を張り出して取り付けている。この雨戸の下枠には雨戸走行用レールが一体に形成されている。このようなリフォーム構造は障子の外側に雨戸が設置された構造の既設建具の改装には採用できない。
本発明によれば、既設の枠体を取り外して交換することなく、既設の下枠の凹溝にレール部を固定することで簡単に改装できる。
また、両端が下り傾斜になった傾斜部材をレール部の戸袋側に設置することで、下枠の凹溝等から走行する障子が一方の下り傾斜面から傾斜部材上に移動し、更に他方の下り傾斜面に沿ってレール部に移動するため、レール部と凹溝との段差に障子が衝突することなくスムーズに往復移動できる。
傾斜部材の長さ(M)を障子の下側角部から戸車までの長さ(L)以上に設定したため、障子が傾斜部材に乗る前に障子の下側角部がレール部に衝突することを防止できる。
傾斜部材のスリットがレール部の端部に形成されたレールに係合することで、レール部を位置決めして障子がレール部と傾斜部材との間をスムーズに移動することができる。
縦枠と下枠のレール部との間に隙間を形成することで、傾斜部材を凹溝に設置した後にレール部を縦枠との間で容易に取り付けできる。
レール部の室外側端部を上片部に当接することで位置決めできる。
下枠の裏面に設置した裏板を下片部に当接させることで位置決めでき、レール部を下枠と裏板とに固定ねじ等で固定できる。
本発明によれば、既設の枠体の下枠に傾斜部材を固定した後で、レール部を傾斜部材に係合するように下枠に取り付けて固定することで、レール部と傾斜部材の位置決めを容易に行えると共に、障子をレール部と傾斜部材との間でスムーズに移動させることができる。
この改装方法によっても、レール部と傾斜部材の位置決めを容易に行えると共に障子をレール部と傾斜部材との間でスムーズに移動させることができる。
図1は本発明の実施形態による既設の建具1における引き違い障子(図示せず)の室外側に設置された雨戸パネル2とその枠体3を示すものであり、枠体3の隣には雨戸パネル2を収納する戸袋4が設置されている。枠体3と雨戸パネル2は例えばアルミ合金で製造されている。図1において戸袋4のカバー壁面は省略されている。図2は雨戸パネル2を除いた枠体3を示すものである。この枠体3は上枠6及び下枠7、そして左右の縦枠8とで四角形枠状に形成されており、例えば2枚の雨戸パネル2で閉鎖可能とされている。
既設の下枠7では、凹溝7aと戸袋4の底面とが分離されている場合があるが、この場合に凹溝7aと戸袋4の底面との境目にジョイントブロックを設置してねじ等で固定されている。
下枠7の凹溝7aにおける傾斜板14の設置位置は戸袋4側近傍の適宜位置に決定できる。これによってレール部10の固定位置を特定できる。傾斜板14は一部が戸袋4内の底面に進入していてもよいが、戸袋4内に収納した雨戸パネル2の一部が傾斜板14の上に載って傾くので好ましくない。
レール部10は固定ねじ16によって下枠7の凹溝7a及び裏板15の雌ねじを形成した各穴部に捩じ込まれて固定されている。下枠7の凹溝7aの穴部だけでは板厚が薄く固定ねじ16の締め込み不足であるため、裏板15を装着してその穴部にも雌ねじを切ってレール部10を固定している。
図5及び図6はレール部10を示すものであり、帯状の基板10aの略中央に垂直に起立するレール10bが設けられ、その上端部に拡径部を有している。基板10aにおいて、レール10bの両側には所定間隔でねじ止め用の穴部が形成されている。基板10aの裏面には幅方向における室内側端部に第一脚部10cが形成され、室外側端部の近傍に第二脚部10dが形成されている。レール部10は2本の第一脚部10c、第二脚部10dによって凹溝7a内に支持され固定されている。
傾斜板14は第二傾斜面14bにレール部10のレール10b端部を嵌合させるための略V字状のスリット20が形成され、挿入容易なように切り込みの角度を先端側に向けて広げて形成されている。傾斜板14の第二傾斜面14bは、図8に示すように、レール部10の戸袋4側の端部において第1凹部14cで基板10aに乗り上げると共にレール10bをスリット20に嵌め込んで係合されている。第二傾斜面14bとその裏面の第1凹部14cは略同一長さに設定されているが、異なっていてもよい。
雨戸パネル2の下框11には下面に戸車12が設置され、更に下面にはレール部10のレール10bを受け入れて走行するためのレール溝18が形成されている。ここで、雨戸パネル2の縦框19と下框11が当接する下側角部から戸車12までの長さをLとし、傾斜板14の第一傾斜面14aの端部からレール部10との係合部(第二傾斜面14b)までの長さをMとすると、L≦Mの関係に設定されている。
L≦Mの関係を満足すれば、雨戸パネル2が傾斜板14に乗った後でレール部10のレール10bに出会うため、雨戸パネル2はレール溝18がレール10bに嵌り込んでまたは重なってガイドされ、戸車12がレール10b上をスムーズに走行できる。レール溝18は縦框19の下面に形成された第一レール溝18aと下框11の下面に形成された第二レール溝18bとで直線状に形成されている。
また、雨戸パネル2を縦枠8に当接するまで移動させた状態で、隙間sよりも雨戸パネル2の縦框19から戸車12までの長さLの方が長く設定されている。そのため、凹溝7aに隙間sがあっても戸車12がレール10bから外れることはない。
なお、上枠6に形成した凹溝内に雨戸パネル2の上框が収納され、凹溝の上端との間に間隙が形成されているため、レール部10を設けなくても雨戸パネル2の走行に悪影響を与えない。
既設の建具1の枠体3において、図2及び図3に示すように、下枠7に形成された凹溝7aの戸袋4側の端部近傍に傾斜板14を設置し、凹部14cのない肉厚部に形成した穴部14dを通して固定ねじ16で固定する。これによって、下枠7の凹溝7aにおけるレール部10の設置位置を決定できる。しかも、レール部10の長さよりも下枠7の凹溝7aにおける縦枠8と傾斜板14との距離の方が長く設定されている。
これによって、図3及び図8に示すように、レール部10の一端の上部に傾斜板14の第二傾斜面14bが乗り上げた係合構造になり、レール部10が位置決めされる。
裏板15の取り付けと固定ねじ16による捩じ込みはレール部10の長手方向に沿って所定間隔で例えば千鳥配置で行う。雨戸パネル2も縦框19及び下框11に戸車12を装着して深いレール溝18を形成したものに交換するか、戸車12を備えた既設の雨戸パネル2をそのまま使用する。これによって、下枠7の改装が終了する。
雨戸パネル2を閉鎖作動する際、戸袋4から引き出した雨戸パネル2を下枠7の凹溝7aにおける第一傾斜面14aに沿って傾斜板14上に移動させる。これによって雨戸パネル2は傾斜板14の厚み分だけ高さが高くなる。しかも、L≦Mの関係にあるから、傾斜板14に上る前の凹溝7aまたは戸袋4内の底面上に戸車12が位置する状態で雨戸パネル2の下側角部である縦框19がレール部10に衝突することを阻止できる。
また、下枠7の凹溝7aのレール部10上に雨戸パネル2を取り付けて戸車12で走行させるために、摩擦抵抗が小さく開閉操作に要する力を軽量化できる。
更に、凹溝7a内の戸袋4側近傍に先に傾斜板14を固定してレール部10の取り付け位置を規定したため、レール部10の位置ずれを防ぐことができる上に、既設の縦枠8とレール部10との間に隙間sを形成したため、傾斜板14の後にレール部10を取り付けることが容易であり、改装作業が容易に行える。
この場合には、下枠7の凹溝7a上で縦枠8とレール部10との間に隙間sを形成しなくてもよい。
上述した実施形態では既設の建具1に用いる改装用のレール部10及び傾斜板14と雨戸パネル2について説明したが、本発明はリフォーム用に限定されるものではなく、新設用の雨戸パネル2にも適用できる。
上述した実施形態では既設の下枠7の凹溝7aにレール部10と傾斜板14を互いに係合させて設置固定したが、本発明は必ずしも傾斜板14を設置しなくてもよく、下枠の凹溝7aに改装固定したレール部10上を雨戸パネル2等が走行可能である。
また、本発明において下枠7の改装用のレール部10を走行可能な雨戸パネル2について説明したが、雨戸パネル2に限定されることなく、引き違い障子等の各種の障子を備えた建具1に適用できる。
2 雨戸パネル
7 下枠
7a 凹溝
8 縦枠
10 レール部
10a 基板
10b レール
14 傾斜板
14a 第一傾斜面
14b 第二傾斜面
14c 第1凹部
14e 第2凹部
15 裏板
16 固定ねじ
20 スリット
s 隙間
Claims (9)
- 既設の枠体に走行可能な障子が設置された建具において、
前記枠体の下枠に形成された凹溝に前記障子走行用のレール部が設置され、
前記下枠におけるレール部の戸袋側に傾斜部材が設置され、前記傾斜部材はその長手方向両端が下り傾斜面に形成されていることを特徴とする建具。 - 前記障子の下側角部から前記障子の下部に固定された戸車までの長さに対して、前記傾斜部材の前記レール部からの長さが同一またはそれ以上に設定されている請求項1に記載された建具。
- 前記傾斜部材の一端部に形成されたスリットが前記レール部に設けたレールに係合されている請求項1または2に記載された建具。
- 前記枠体の縦枠と下枠に設置されたレール部との間に隙間が形成されている請求項1から3のいずれか1項に記載された建具。
- 前記下枠には室外側で起立する上片部が設けられ、前記レール部の室外側端部が前記上片部に当接している請求項1から4のいずれか1項に記載された建具。
- 前記下枠には室外側で下方に延びる下片部が設けられ、前記下枠の裏面に裏板を設置すると共に前記裏板の室外側端部が前記下片部に当接している請求項1から5のいずれか1項に記載された建具。
- 既設の枠体の下枠に、長手方向両端が下り傾斜面に形成されている傾斜部材を固定する工程と、
前記傾斜部材の一端部に設けたスリットをレール部のレールに係合させて前記レール部を下枠に固定する工程と、
を備えたことを特徴とする建具の改装方法。 - 前記スリットを前記レール部のレールに係合させた後で、前記下枠の室外側で起立する上片部に前記レール部を当接させる請求項7に記載された建具の改装方法。
- 既設の枠体の下枠にレール部を固定する工程と、
前記レール部のレールに一端部に設けたスリットを係合させて長手方向両端が下り傾斜面に形成されている傾斜部材を前記下枠に固定する工程と、
を備えたことを特徴とする建具の改装方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP2017138482A JP6948861B2 (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | 建具及びその改装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017138482A JP6948861B2 (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | 建具及びその改装方法 |
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ID=65352904
Family Applications (1)
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| JP2017138482A Active JP6948861B2 (ja) | 2017-07-14 | 2017-07-14 | 建具及びその改装方法 |
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