JP6949298B2 - 繊維構造物 - Google Patents
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Description
[1]ポリウレタン弾性繊維を含む繊維構造物であって、そのポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱測定における繊維方向の長周期が2種類存在し、繊維方向の第1の長周期(J1)が20〜100nmであり、長周期を検出する散乱強度が第1の長周期(J1)より小さい第2の長周期(J2)が存在し、かつ第3級窒素化合物を含有する繊維構造物。
[2]第2の長周期(J2)が7〜19nmである前記[1]に記載の繊維構造物。
[3]第1の長周期(J1)に対する第2の長周期(J2)の比が2±0.2、3±0.2、4±0.2または5±0.2である前記[1]または[2]に記載の繊維構造物。
[4]ポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱測定における赤道線方向の長周期が10〜20nmである前記[1]〜[3]の何れかに記載のポリウレタン弾性繊維を使用してなる繊維構造物。
[5]第3級窒素化合物の含有量が3級アミン窒素原子として0.05〜7meq/kgである前記[1]〜[4]の何れかに記載の繊維構造物。
[6]第3級窒素化合物が第3級窒素含有ジオールおよび第3級窒素含有ジアミンと有機ジイソシアネートを出発物質とする構造を有するポリウレタンまたはポリウレタンウレアである前記[1]〜[5]の何れかに記載の繊維構造物。
[7]第3級窒素化合物が第3級窒素含有ジオールおよび第3級窒素含有ジアミンと有機ジイソシアネートを出発物質とする構造を有するポリウレタンまたはポリウレタンウレアであり、末端基がジアルキルセミカルバジドである前記[1]〜[6]の何れかに記載の繊維構造物。
[8]ポリウレタン弾性繊維以外の合成繊維を含む前記[1]〜[7]の何れかに記載の繊維構造物。
[9]ポリウレタン弾性繊維を裸糸(ベア)で含む前記[1]〜[8]の何れかに記載の繊維構造物。
[10]JIS L 0848:2011 A−2法による洗濯堅牢度が4級以上である前記[1]〜[9]の何れか記載の繊維構造物。
[1]ポリウレタン弾性繊維を含む繊維構造物であって、そのポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱測定における繊維方向の第1の長周期(J1)が20〜100nmかつ第3級窒素化合物を含有する繊維構造物。
[2]ポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱測定における繊維方向の長周期が2種類存在し、長周期を検出する散乱強度が第1の長周期(J1)より小さい第2の長周期(J2)が存在する前記[1]に記載の繊維構造物。
[3]第2の長周期(J2)が7〜19nmである前記[1]または[2]の何れかに記載の繊維構造物。
[4]第1の長周期(J1)に対する第2の長周期(J2)の比が2±0.2、3±0.2、4±0.2または5±0.2である前記[1]〜[3]の何れかに記載の繊維構造物。
[5]ポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱測定における赤道線方向の長周期が10〜20nmである前記[1]〜[4]の何れかに記載のポリウレタン弾性繊維を使用してなる繊維構造物。
[6]第3級窒素化合物の含有量が3級アミン窒素原子として0.05〜7meq/kgである前記[1]〜[5]の何れかに記載の繊維構造物。
[7]第3級窒素化合物が第3級窒素含有ジオールおよび第3級窒素含有ジアミンと有機ジイソシアネートを出発物質とする構造を有するポリウレタンまたはポリウレタンウレアである前記[1]〜[6]の何れかに記載の繊維構造物。
[8]第3級窒素化合物が第3級窒素含有ジオールおよび第3級窒素含有ジアミンと有機ジイソシアネートを出発物質とする構造を有するポリウレタンまたはポリウレタンウレアであり、末端基がジアルキルセミカルバジドである前記[1]〜[7]の何れかに記載の繊維構造物。
[9]ポリウレタン弾性繊維以外の合成繊維を含む前記[1]〜[8]の何れかに記載の繊維構造物。
[10]ポリウレタン弾性繊維を裸糸(ベア)で含む前記[1]〜[9]の何れかに記載の繊維構造物。
[11]JIS L 0848:2011 A−2法による洗濯堅牢度が4級以上である前記[1]〜[10]の何れか記載の繊維構造物。
J=λ/2 sin[{tan −1(r/R)}/2]
ただし、上記式中、λはX線の波長、Rはカメラ長(測定試料と散乱強度検出器間の距離)、rは定法に従い、以下に述べる方法から算出する。
そして、散乱強度検出器はカメラでもイメージングプレートでもよいが、本発明に用いられるポリウレタン弾性繊維は、小角X線散乱像において、新規の散乱像を示し、20〜100nmの長周期Jを示すため、より正確に長周期Jを測定するためには放射光を光源とし、散乱強度検出はイメージングプレートを用いデジタル化することがより好ましい。特に放射光は、従来のゴニオメーターでは不可能であった数十keV〜数GeVオーダーの高エネルギー光源が定常的に利用可能であり、測定時間を短くすることができるため、測定中の弾性糸の微少歪みや重力による変形や変質の時間影響を極小化できる。放射光の好適な例は、第3世代の放射光施設である我が国のSPring−8、米国のAPS、欧州のESRFが挙げられる。例えば、SPring−8では一般利用研究が可能であり、具体的には兵庫県ビームライン(BL08B2やBL24XU)などが好適である。そして、前述Braggの式における散乱角(2θと称する。)は{tan −1(r/R)}で近似されるが、前述放射光や検出器を使うと、より高精度で2θを検出できるのである。長周期算出には通常、rは子午線1や赤道線2に沿った逆空間軸(4πλ/sinθ(nm−1))を横軸、散乱強度を縦軸にした連続プロット(散乱強度プロファイル)から求めることがより好ましい。
このポリエーテル系グリコール化合物としては、具体的には、ポリエチレングリコール、変性ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリトリメチレンエーテルグリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール(以下、PTMGと略す)、テトラヒドロフランおよび3−メチル−テトラヒドロフランの共重合体である変性PTMG、テトラヒドロフランおよび2,3−ジメチル−テトラヒドロフランの共重合体である変性PTMG、テトラヒドロフランおよびネオペンチルグリコールの共重合体である変性PTMG、テトラヒドロフランとエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサイドが不規則に配列したランダム共重合体等が挙げられる。本発明に用いられるポリウレタン系樹脂としては、これらポリエーテル系グリコール類の1種を使用してもよいし、2種または3種以上混合もしくは共重合して使用してもよい。中でもPTMGまたは変性PTMGを使用するのが好ましい。
次に、本発明で用いるポリウレタン系樹脂を構成する構造単位のジイソシアネートとしては、芳香族ジイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、脂肪族ジイソシアネートなどが好ましい。芳香族ジイソシアネートとしては、例えばジフェニルメタンジイソシアネート(以下、MDIと略す)、トリレンジイソシアネート、1,4−ジイソシアネートベンゼン、キシリレンジイソシアネート、2,6−ナフタレンジイソシアネートなどが、特に耐熱性や強度の高いポリウレタンを合成するのに好適である。また、脂環族ジイソシアネートとして、例えば、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)(以下、PICMと略す)、イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,4−ジイソシアネート、メチルシクロヘキサン−2,6−ジイソシアネート、シクロヘキサン−1,4−ジイソシアネート、ヘキサヒドロキシリレンジイソシアネート、ヘキサヒドロトリレンジイソシアネート、オクタヒドロ−1,5−ナフタレンジイソシアネートなどが好ましい。脂肪族ジイソシアネートは、特にポリウレタンの黄変を抑制する際に有効に使用できる。中でも好ましくは、4,4’−MDIである。そして、これらのジイソシアネートは単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、かかるポリウレタンの合成に際し、アミン系触媒や有機金属触媒等の触媒が1種もしくは2種以上混合して使用されることも好ましい。
そして、本発明の繊維構造物の審美性の観点から、無機物では特に微粒子状無機物の含有が好適である。
従来、微粒子状無機物を増やして、高い審美性を得るべく、微粒子状無機物をある程度多く含有させても、効果が比較的早くに頭打ちとなり、十分に機能させることは困難であった。すなわち、発色などの調整幅は狭く、またその頭打ちとなる審美性のレベルも低かった。具体的には、ポリウレタン弾性繊維中の微粒子状無機物の含有量を増やしても充分に審美性が向上しないうちに硬化が頭打ちとなっていた。また、ポリウレタン弾性繊維としてより良好な基本物性を得る観点からすると微粒子状無機物の含有量は多過ぎないことが好ましかった。しかし、本発明において特定される構造を有するポリウレタンに対して、微粒子状無機物を含有せしめた場合、微粒子状無機物の含有量の増減による審美性の調整幅はより広く、またまたそれにより調整される審美性の調整上限値も高くなる。更には、微粒子状無機物を多量に添加してもポリウレタン弾性繊維としてより良好な基本物性を維持することが可能となり、繊維構造物として従来とは明確な伸縮特性の差を示すのである。微粒子状無機物の含有量は1〜20質量%であることが好ましく、さらに好ましくは1質量%以上15質量%以下、さらに好ましくは3質量%以上8質量%以下の範囲がよい。なお、この含有量は、用途に応じて事前にテストし、最適値を適宜決定すればよい。
本発明に好適な色素とは、顔料および/または染料であって、色相、組成など特に限定されるものではない。例えば、カーボン微粒子(カーボンブラックと記すこともある)、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、酸化チタン、酸化亜鉛、硫酸バリウム、酸化鉄、酸化セリウム、酸化マグネシウム、アゾ染料、インジゴイド染料、フタロシアニン染料いずれを用いてもよく、好ましくはカーボンブラックとフタロシアニン系化合物であり、さらに好ましくはカーボンブラックと銅フタロシアニンである。さらに、本発明に用いる色素は、その組み合わせによりポリウレタン糸として、黒の色相になるものであればよく、色素のそれぞれについては、いかなる色相のものを用いても構わない。例えば、補色関係にあるものを用いることも好ましい。色素の粒子径、特にカーボンブラックの平均一次粒子径や比表面積によってはポリウレタン糸の色相が赤方向へシフトする場合があり、フタロシアニン系化合物、特に、銅フタロシアニン顔料のピグメントブルーやピグメントグリーンを添加することで、ポリウレタン糸を無彩色の黒にすることができる。さらには、色相を補う観点からカーボンブラック以外の色素は2種以上を組み合わせて用いることもできる。本発明のポリウレタン糸においては、カーボンブラックを含有すると高い審美性の効果が顕著であり、他の繊維と組み合わせて編物、織物等の繊維構造物とした場合、顕著な濃色鮮明性を得ることができ好ましい。本発明で使用されるカーボンブラックとしては、JIS K6200に示される炭化水素、または炭素を含む化合物を空気の供給が不十分な状態で燃焼または熱分解させてできる結晶子の集合体のものが適用でき、オイルファーネス法、ガスファーネス法、チャネル法又はサーマル法のいずれの製法で製造されたものも使用でき、特に限定されるものではない。例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、オイルファーネスブラック、ガスファーネスブラック、チャンネルブラック、ローラーブラック、ファインサーマルブラック、メディアムサーマルブラック、ランプブラック、松煙、油煙、ベジタブルブラックなどが挙げられる。
金属リン酸塩は、消臭性という観点から層状構造を有するリン酸ジルコニウムやリン酸チタン等の4価金属の酸性リン酸塩、三リン酸二水素アルミニウム二水和物等が好ましい。より好ましくは、リン酸ジルコニウムである。これらは、単独で使用しても良いし、2種以上を混合しても良い。
ここでいうアニオン性官能基とは、スルホン酸基、ニトロ基、カルボキシル基、リン酸基及びこれらの末端をカウンターカチオンである金属塩等で封鎖したものが挙げられる。ポリマー構造中にスルホン酸基等やそれらの塩類が導入されることで、布帛を構成する際に混用されるカチオン染料可染型ポリエステル繊維やアクリル繊維と染料種の吸着挙動を近似させることができ、染色性を高めることができる。中でもアニオン性官能基は、カチオン染料との反応性が高いスルホン酸基が好ましい。ポリウレタン系弾性糸にスルホン酸基を有する化合物の重合体を含有させることで、かかる弾性糸は黒カチオン染料で染色したときにより低いL*を示し易くなる。
本発明で用いるアニオン性官能基を有する化合物の重合体とは、アニオン性官能基を有する化合物を構成モノマーとして重合した化合物であれば特に制限はなく、一種の構成モノマーからなる重合体でも、他の構成モノマーを併せて有する共重合体でもよい。共重合体の場合は他の構成モノマーとアニオン性官能基を有するモノマーのモル比に特別な制限はない。
特に好適なスルホン酸基を含む重合体は、スルホン酸基を有するモノマーのモル濃度が5モル%以上である。
そして、スルホン酸基を有するモノマーが芳香族スルホン酸であることも好ましく、スルホン酸基を有するモノマーがベンゼンスルホン酸またはフェノールスルホン酸であることも好ましく、スルホン酸基を含む重合体がホルムアルデヒド縮重合体であることも好ましい。
最も好適な例は、スルホン酸基を有するモノマーおよびスルホニル基を有するモノマー(スルホン酸を除く)の共重合体が、ベンゼンスルホン酸またはフェノールスルホン酸と、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのホルムアルデヒド縮重合体である。
インストロン4502型引張試験機を用い、ポリウレタン弾性繊維を引張テストすることにより、永久歪率、応力緩和、破断強度、破断伸度を測定した。測定回数はn=3で測定し、それらの平均値を採用した。
試長5cm(L1)の試料を50cm/分の引張速度で300%伸長を5回繰返し、5回目の100、200、300%伸長時の応力を測定し、300%伸長時の応力を(G1)とした。次に試料の長さを300%伸長のまま30秒間保持した。30秒間保持後の応力を(G2)とした。次に試料の伸長を回復せしめ、200、100%伸長時の応力(回復応力)を測定し、さらに応力が0になった際の試料の長さを(L2)とした。さらに6回目に試料が切断するまで伸長した。この破断時の応力を(G3)、破断時の試料長さを(L3)とした。以下、上記特性は下記式により算出される。
破断強力(cN)=(G3)
永久歪率(%)=100×((L2)−(L1))/(L1)
破断伸度(%)=100×((L3)−(L1))/(L1)。
試料糸(長さ=L5)を100%伸長した(長さ=2×(L5))。この長さのまま160℃で1分間処理した。さらに同長さで、1日室温で放置した。次に、試料糸の伸長状態をはずし、その長さ(L6)を測定した。
ヒートセット性は値が高いほうが良好であることを示している。
ヒートセット後の戻り特性は、前記のとおりヒートセットした後の試料糸をインストロン4502型引張試験機にて、引張テストをすることにより測定した。
ヒートセット後の戻り特性=100×((L8)−(L7))/(L7)
耐熱性は値が高い方が優れていることを示しており、ヒートセット後の戻り特性は値が低い方が伸縮特性に優れていることを示している。
公知の手法、すなわち、繊維を溶媒に溶解し、大過剰の強酸によって第1級アミン、第2級アミンを中和後、第3級アミンを中和滴定することにより求めた。
ポリウレタン糸の耐熱性の指標の一つとして高温側融点、すなわち、ハードセグメント結晶の融点を測定した。ポリウレタン糸について、ティー・イー・インスツルメント社製2920モジュレーティドDSCを用い、昇温速度3℃/分で、不可逆熱流を測定し、そのピークトップを融点とした。
ポリウレタン弾性繊維を小角X線で測定し、長周期を算出する方法は、下記の方法により行った。
ただし、上記式中、λはX線の波長、Rはカメラ長(測定試料と散乱強度検出器間の距離)、rは定法に従い、以下に述べる方法から算出する。
試料の調製:繊維を引き揃え、たるみを取る程度のテンションを掛けた状態で4cm長の穴を空けた厚紙に繊維を50 回巻き付け両糸端を結んで測定試料とした。
装置および条件:
(1) 放射光施設 SPring−8 BL08B2
(2) 波長 0.10 nm
(3) ビーム径 縦0.3mm、横0.3mm
(4) カメラ長 2385mm
(5) 露光時間 60sec
(6) 検出器 リガク社製 R−AXIS−IV++(イメージングプレート)。
29ゲージ1口筒編機を用いて、ポリウレタン繊維100質量%からなる筒編地を作成した。次いで、筒編地を190℃、60秒で乾熱ヒートセットを実施し、80℃、20分の条件で精練剤(“サンモール(登録商標)”WX−HC、日華化学(株)製)を0.1質量%用いて精練を実施した。
作成した筒編地を用い、次の2方法により染色性を評価した。
精練後の筒編地を、酸性染料(“ラナシンブラック(登録商標)”M−DL、ハンツマン社製)1%owfを用い、浴比1:30、95℃、30分の条件で、(株)テクサム技研製ミニカラー染色機を用いて染色し評価用筒編地を得た。予め染色前の染液濃度の吸光度(A1)とピーク波長を分光光度計(日本分光(株)製分光光度計、型式V−650)にて測定し3回の平均値を求め、その後、染色後の残液を採取しピーク波長の吸光度(A2)を測定し3回の平均値を求め、下記式より染色後の筒編地に染着した染着率を求めた。
(2)明度L値の測定
精練後の筒編地を、酸性染料(ラナシンブラックM−DL、ハンツマン社製)1%owfを用い、浴比1:30、95℃、30分の条件で、(株)テクサム技研製ミニカラー染色機を用いて染色し評価用筒編地を得た。この筒編地を平面状に折り、2枚重ねの状態で分光測色計(コニカミノルタ(株)製、型式CM−3700d)を使用して測色し、CIE1976L*a*b*表色系におけるL*値を測定し、測定数3回の平均値を測定結果とした。L*値は低い方が濃く染色されていることを示す。
JISL−0844:2011 A−2法に規定される方法で、添付白布としてナイロンを用い、試験片の変退色は変退色用グレースケールを用い、添付白布の汚染は汚染用グレースケール用いてそれぞれ判定した。
JISL−0848:2004に規定される方法で、添付白布としてナイロンを用い、酸性人工汗液、アルカリ性人工汗液のそれぞれについて、試験片の変退色は変退色用グレースケールを用い、添付白布の汚染は汚染用グレースケール用いてそれぞれ判定した。
JISL−0846:2004に規定される方法で、添付白布としてナイロンを用い、試験片の変退色は変退色用グレースケールを用い、添付白布の汚染は汚染用グレースケール用いてそれぞれ判定した。
加工編地の裏面から光源を照射し透過光にて、表面のシワ・スジ品位を目視にて次の5段階判定に基づいて評価した。
4:シワ・スジなどの欠点がほとんどない
3:シワ・スジなどの欠点が少しある
2:シワ・スジなどの欠点が多い
1:シワ・スジなどの欠点が非常に多い。
脱水されたテトラヒドロフラン87.5モルと脱水された3−メチル−テトラヒドロフラン12.5モルとを撹拌機付き反応器に仕込み、窒素シール下、温度10℃で、触媒(過塩素酸70質量%および無水酢酸30質量%の混合物)の存在下で8時間重合反応を行ない、反応終了液に水酸化ナトリウム水溶液で中和する共重合方法により得られた、数平均分子量2500の共重合テトラメチレンエーテルジオール(3−メチル−テトラヒドロフラン由来の構造単位(a)を12.5モル%含む)を、ポリアルキレンエーテルジオールとして用いた。
PU12におけるpu1に配合する染色座であるt−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)を出発物質とする構造を有するポリウレタン(デュポン社製“メタクロール(登録商標)”2462)の添加量のみ表1に記載の処方に変更して作成した。
これらのソフトセグメント融点(SSTm)、小角X線散乱測定における繊維方向(子午線方向)の長周期、第3級窒素含有量を表1に示す。
数平均分子量2000のPTMG1モルに対し4,4’−MDIを1.67モルになるように容器に仕込み、70℃で反応せしめ、得られた反応生成物をN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)に十分に撹拌し、溶解させて溶液を得た。次に、前述数平均分子量2000のPTMG1モルに対し4,4’−MDIを0.34モルを加え、十分に撹拌し、次に鎖伸長剤としてエチレングリコール(EG)を含むDMAc溶液を加え、十分に撹拌し、さらに末端封鎖剤としてブタノールを含むDMAc溶液を添加して、ポリマー固体分が35質量%であるポリウレタン溶液pu2を調製した。得られた溶液は40℃で約2800ポイズの粘度を有していた。重合体はDMAc中で0.5g/100mlの溶液濃度で25℃で測定すると、0.82の極限粘度であった。
PU22におけるpu2に配合する染色座であるt−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)を出発物質とする構造を有するポリウレタン(デュポン社製“メタクロール(登録商標)”2462)の添加量のみ表1に記載の処方に変更して作成した。
数平均分子量2000のPTMG1モルに対し4,4’−MDIを2.01モルになるように容器に仕込み、70℃で反応せしめ、得られた反応生成物をN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)に十分に撹拌し、溶解させて溶液を得た。次に、鎖伸長剤としてエチレングリコール(EG)を含むDMAc溶液を加え、十分に撹拌し、さらに末端封鎖剤としてブタノールを含むDMAc溶液を添加して、ポリマー固体分が35質量%であるポリウレタン溶液pu3xを調製した。得られた溶液は40℃で約4000ポイズの粘度を有していた。重合体はDMAc中で0.5g/100mlの溶液濃度で25℃で測定すると、0.88の極限粘度であった。
PU3X2におけるpu3xに配合する染色座であるt−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)を出発物質とする構造を有するポリウレタン(デュポン社製“メタクロール(登録商標)”2462)の添加量のみ表1に記載の処方に変更して作成した。
PU12におけるpu1に配合する染色座であるt−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)を出発物質とする構造を有するポリウレタン(デュポン社製“メタクロール(登録商標)”2462)の添加量のみ表1に記載の処方に変更して作成した。
これらのソフトセグメント融点(SSTm)、小角X線散乱測定における繊維方向(子午線方向)の長周期、第3級窒素含有量を表1に示す。
PU22におけるpu2に配合する染色座であるt−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)を出発物質とする構造を有するポリウレタン(デュポン社製“メタクロール(登録商標)”2462)の添加量のみ表1に記載の処方に変更して作成した。
これらのソフトセグメント融点(SSTm)、小角X線散乱測定における繊維方向(子午線方向)の長周期、第3級窒素含有量を表1に示す。
PU3X2におけるpu3xに配合する染色座であるt−ブチルジエタノールアミンとメチレン−ビス−(4−シクロヘキシルイソシアネ−ト)を出発物質とする構造を有するポリウレタン(デュポン社製“メタクロール(登録商標)”2462)の添加量のみ表1に記載の処方に変更して作成した。
これらのソフトセグメント融点(SSTm)、小角X線散乱測定における繊維方向(子午線方向)の長周期、第3級窒素含有量を表1に示す。
ポリウレタン繊維PU12〜PU26を使用し、表2に示す各繊維含有率の組み合わせにて繊維構造物を製作した。
ポリウレタン繊維PU3X2〜PU3X6及びPU1X〜PU1X3を使用し、表2に示す各繊維含有率の組み合わせにて繊維構造物を製作した。
繊維構造物1Xは表3の加工工程−Lにより、繊維構造物2Xは表3の加工工程−L2により製作した。
r 赤道線から散乱強度極大ピークまでの距離
Claims (10)
- ポリウレタン弾性繊維を含む繊維構造物であって、そのポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱測定における繊維方向の長周期が2種類存在し、繊維方向の第1の長周期(J1)が20〜100nmであり、長周期を検出する散乱強度が第1の長周期(J1)より小さい第2の長周期(J2)が存在し、かつ第3級窒素化合物を含有する繊維構造物。
- 第2の長周期(J2)が7〜19nmである請求項1に記載の繊維構造物。
- 第1の長周期(J1)に対する第2の長周期(J2)の比が2±0.2、3±0.2、4±0.2または5±0.2である請求項1または2に記載の繊維構造物。
- ポリウレタン弾性繊維の小角X線散乱測定における赤道線方向の長周期が10〜20nmである請求項1〜3の何れかに記載のポリウレタン弾性繊維を使用してなる繊維構造物。
- 第3級窒素化合物の含有量が3級アミン窒素原子として0.05〜7meq/kgである請求項1〜4の何れかに記載の繊維構造物。
- 第3級窒素化合物が第3級窒素含有ジオールおよび第3級窒素含有ジアミンと有機ジイソシアネートを出発物質とする構造を有するポリウレタンまたはポリウレタンウレアである請求項1〜5の何れかに記載の繊維構造物。
- 第3級窒素化合物が第3級窒素含有ジオールおよび第3級窒素含有ジアミンと有機ジイソシアネートを出発物質とする構造を有するポリウレタンまたはポリウレタンウレアであり、末端基がジアルキルセミカルバジドである請求項1〜6の何れかに記載の繊維構造物。
- ポリウレタン弾性繊維以外の合成繊維を含む請求項1〜7の何れかに記載の繊維構造物。
- ポリウレタン弾性繊維を裸糸(ベア)で含む請求項1〜8の何れかに記載の繊維構造物。
- JIS L 0848:2011 A−2法による洗濯堅牢度が4級以上である請求項1〜9の何れかに記載の繊維構造物。
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