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JP6950480B2 - 高周波電力合成器の管理方法及び線路短絡キャップ - Google Patents
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高周波電力合成器の管理方法及び線路短絡キャップ Download PDF

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本発明は、高周波電力合成器の管理方法及びそれに用いるための線路短絡キャップに関する。
近年、車載レーダ、無線通信端末の増加により、高周波電力合成器を搭載する機器が増加している。また、高周波電力合成器の中でも、とりわけ、トランスフォーマ型の高周波電力合成器は、簡単な構成で必要な電力を簡単に得ることができるため、最も普及している(例えば特許文献1参照)。
図5は、従来のトランスフォーマ型の高周波電力合成器の一例を示す図である。図5に示すように、高周波電力合成器100は、n個の電力増幅器PA1〜PAnに対応する入力ポート11−1〜11−nと、伝送線路21−1〜21−nと、合成点31と、インピーダンス変換線路41と、出力ポート51とを備えている。
また、伝送線路21−1〜21−nは、対応する入力ポートに接続されており、それぞれの電気長はLに設定されている。インピーダンス変換線路41は、合成点31と出力ポート51との間を結んでいる。なお、以降において、いずれかの電力増幅器を示す場合は、単に「電力増幅器PA」と表記し、いずれかの入力ポートを示す場合は、単に「入力ポート11」と表記し、いずれかの伝送線路を示す場合は、単に「伝送線路21」と表記する。
また、図5に示す高周波電力合成器100においては、n個の電力増幅器PA1〜PAnそれぞれから出力された高周波電力は、対応する入力ポート11に入力され、その後、伝送線路21を通過し、合成点31で合成される。合成された高周波電力は、合成点31からインピーダンス変換線路41を経由することで、インピーダンス変換され、その後、出力ポート51から出力される。
ところで、図5に示す高周波電力合成器100では、いずれかの電力増幅器PAが故障した場合に、そのまま使用を行なうと、故障したポートにおいて、回り込み電力が生じ、合成された高周波電力の出力が低下してしまう。また、故障したポート以外のポートには、反射電力が生じ、正常な電力増幅器に不具合が生じてしまう。
このような問題を解決するための方法としては、図6に示すように、高周波電力合成器100の入力ポート11から合成点31まで、即ち、伝送線路21を、入力される電力の波長の1/2の整数倍の電気長で構成することが挙げられる。図6は、図5に示した高周波電力合成器において、いずれかの電力増幅器に故障が生じた場合を示す図である。図6に示した構成とすれば、故障した電力増幅器を取りはずし、その入力ポートを開放にすることで、反射電力を最小限にして、高周波電力合成器100を継続して使用することができる。
なお、高周波電力合成器100において、伝送線路21の電気長を入力波長の1/4の奇数倍にすると、反射電力が最大になる。従って、高周波電力合成器100においては、全反射が生じないように、伝送線路21の電気長を、入力波長の1/4の奇数倍とならないようにしつつ、できるだけ入力波長の1/2の整数倍となるようにする必要がある。
特開2008−28923号公報
ところで、図6に示したように、伝送線路21の電気長が、入力電力の波長の1/2の整数倍に設定してあるが、入力電力の波長(周波数)は一定でない場合がある。このため、入力電力の波長が変更されると、全ての伝送線路21の電気長も、変更後の波長に合わせて変更する必要があるが、伝送線路21の電気長の変更は極めて困難である。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、高周波電力合成器において、入力電力の波長が変化した場合でも、反射電力の発生を抑制し得る、高周波電力合成器の管理方法、及び線路短絡キャップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における高周波電力合成器の管理方法は、複数の電力増幅器それぞれに対応する複数の入力ポートと、前記複数の電力増幅器それぞれから前記入力ポートを経由して入力された高周波電力を合成する合成点と、合成された前記高周波電力の伝送線路をインピーダンス変換するインピーダンス変換線路と、インピーダンス変換された前記伝送線路を経由させて前記高周波電力を出力する出力ポートとを備える、高周波電力合成器の管理方法であって、
(a)前記複数の電力増幅器のうちのいずれかが、対応する入力ポートから取り外された場合に、伝送線路を備え、且つ、前記伝送線路の電気長が可変可能となっている、線路短絡キャップを、取り外された電力増幅器が接続されていた前記入力ポートに、前記伝送線路の一端がそれに接続されるようにして、取り付ける、ステップと、
(b)前記線路短絡キャップの前記伝送線路の他端を短絡させる、ステップと、
を有している、
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における線路短絡キャップは、複数の電力増幅器それぞれに対応する複数の入力ポートを備える高周波電力合成器の前記入力ポートに取り付け可能な、線路短絡キャップであって、
一端が前記入力ポートに接続でき、且つ、電気長が可変可能となるように、形成されている、伝送線路を備えている、
ことを特徴とする。
以上のように本発明によれば、高周波電力合成器において、入力電力の波長が変化した場合でも、反射電力の発生を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態で管理対象となる高周波電力合成器の一例を示す図である。 図2(a)及び(b)は、本発明の実施の形態における高周波電力合成器の管理方法を説明する説明図であり、それぞれ一連の主なステップを示している。 図3は、本発明の実施の形態において高周波電力合成器の入力ポートに線路短絡キャップを取り付けた場合の短絡点から合成点までの電気長を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態における線路短絡キャップの構成の一例を示す斜視図である。 図5は、従来のトランスフォーマ型の高周波電力合成器の一例を示す図である。 図6は、図5に示した高周波電力合成器において、いずれかの電力増幅器に故障が生じた場合を示す図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、高周波電力合成器の管理方法、及び線路短絡キャップについて、図1〜図3を参照しながら説明する。
[管理方法]
最初に、図1を用いて、本実施の形態において管理対象となる高周波電力合成器について説明する。図1は、本発明の実施の形態で管理対象となる高周波電力合成器の一例を示す図である。
まず、図1に示すように、本実施の形態において管理対象となる高周波電力合成器10は、図5に示した高周波電力合成器100と同様の構成を備えている。高周波電力合成器10は、n個の電力増幅器PA1〜PAnそれぞれに対応する入力ポート1−1〜1−nと、合成点3と、インピーダンス変換線路4と、出力ポート5とを備えている。
このうち、合成点3は、電力増幅器PA1〜PAnそれぞれから入力ポートを経由して入力された高周波電力を合成する。インピーダンス変換線路4は、合成点3と出力ポート5との間を結び、合成された高周波電力の伝送線路をインピーダンス変換する。出力ポート5は、インピーダンス変換された伝送線路を経由させて高周波電力を出力する。
また、図1の例では、入力ポート1−1〜1−nは、それぞれ、対応する伝送線路2−1〜2−nを介して、合成点3に接続されている。また、伝送線路2−1〜2−nそれぞれの電気長はLに設定されている。なお、以降において、いずれかの電力増幅器を示す場合は、単に「電力増幅器PA」と表記し、いずれかの入力ポートを示す場合は、単に「入力ポート1」と表記し、いずれかの伝送線路を示す場合は、単に「伝送線路2」と表記する。
図1に示した構成により、高周波電力合成器10においては、n個の電力増幅器PA1〜PAnそれぞれから出力された高周波電力は、対応する入力ポート1に入力され、その後、伝送線路2を通過し、合成点3で合成される。合成された高周波電力は、合成点3からインピーダンス変換線路4を経由することで、インピーダンス変換され、その後、出力ポート5から出力される。
例えば、各伝送線路2の特性インピーダンスがZ[Ω]、電気長がLであるとすると、合成点3における特性インピーダンスは、Z[Ω]/nとなる。また、この場合、インピーダンス変換線路4は、Z[Ω]/nからZ[Ω]までのインピーダンス変換を実行する。
そして、図1に示した構成において、電力増幅器PAiが故障したとする。この場合、他の通常運用中の電力増幅器PA1〜PA(i−1)、及びPA(i+1)〜PAnから、故障している電力増幅器PAiへと回り込み電力が発生する。また、通常運用中の電力増幅器PA1〜PA(i−1)、及びPA(i+1)〜PAnでは、反射電力が生じる。
続いて、図2を用いて、本実施の形態における高周波電力合成器の管理方法について説明する。図2(a)及び(b)は、本発明の実施の形態における高周波電力合成器の管理方法を説明する説明図であり、それぞれ一連の主なステップを示している。
まず、図1に示す高周波電力合成器10において、上述したように電力増幅器PAiが故障したとする。この場合、図2(a)に示すように、高周波電力合成器10の管理者は、高周波電力合成器10の運用を一旦停止し、故障している電力増幅器PAiを入力ポート1−iから取り外す。iはn以下の自然数である。
次に、図2(b)に示すように、高周波電力合成器10の管理者は、取り外された電力増幅器PAiが接続されていた入力ポート1−iに、伝送線路を備える線路短絡キャップ6を、伝送線路の一端が入力ポート1−iに接続されるようにして、取り付ける。また、線路短絡キャップ6においては、後述するように、伝送線路の電気長Liは可変可能となっている。続いて、高周波電力合成器10の管理者は、取り付けた線路短絡キャップ6の伝送線路の他端を短絡させる。図2(b)において、7は短絡点を示している。
更に、管理者は、本実施の形態では、図3に示すように、線路短絡キャップ6の伝送線路の他端の短絡点7から合成点3までの電気長が、電力増幅器PAが出力する高周波電力の波長λの4分の1の奇数倍(L+Li=(2N−1)λ/4)となるように、伝送線路の電気長を設定する。Lは、短絡点7から合成点3までの電気長のうち、線路短絡キャップ6の電気長Liを除いた長さである。よって、一部の電力増幅器PAが故障しても、反射電力を最小限に抑えて高周波電力合成器10を使用することができる。図3は、本発明の実施の形態において高周波電力合成器の入力ポートに線路短絡キャップを取り付けた場合の短絡点から合成点までの電気長を示す図である。
また、本実施の形態では、線路短絡キャップ6は、伝送線路の電気長Liが可変可能となるように構成されている。このため、入力電力の波長λが変化した場合でも、反射電力の発生を抑制することができる。線路短絡キャップ6の具体的構成については、図4を用いて後述する。
また、本実施の形態では、線路短絡キャップ6の代わりに、電気長Liが固定された複数の線路短絡キャップが用いられていても良い。この場合、各線路短絡キャップの電気長Liは、それぞれ異なり、対応する周波数に合せて、L+Li=(2N−1)λ/4となるように設定される。
つまり、この態様では、周波数毎に、線路短絡キャップが用意されているため、管理者は、電力増幅器PAが出力する高周波電力の周波数に応じて適切な線路短絡キャップを選択し、選択した線路短絡キャップを、取り外された電力増幅器PAiが接続されていた入力ポート1−iに取り付ける。
更に、本実施の形態では、線路短絡キャップ6の代わりに、複数の開放キャップが用いられていても良い。この場合、各開放キャップの電気長Liは、それぞれ異なり、L+Li=Nλ/2となるように設定される。
[線路短絡キャップの構成]
続いて、図4を用いて、本実施の形態における線路短絡キャップの構成について説明する。図4は、本発明の実施の形態における線路短絡キャップの構成の一例を示す斜視図である。
図4に示すように、線路短絡キャップ6は、高周波電力合成器10の入力ポート1に取り付け可能に形成され、一端が入力ポート1に接続できる伝送線路を備えている。また、線路短絡キャップ6は、この伝送線路の電気長が可変可能となるように形成されている。
具体的には、図4に示すように、線路短絡キャップ6は、第1の導体61と、第2の導体62と、第3の導体63とを備えている。第1の導体61は、筒状に形成されている。第2の導体62は、第1の導体61の筒の内部を貫通可能な棒状に形成されている。第3の導体63は、第2の導体62を第1の導体61に貫通させた状態で保持して、第1の導体61と第2の導体62を導通させる。
また、線路短絡キャップ6において、伝送線路は、第1の導体61、第3の導体63及び第2の導体62によって形成されている。そして、第2の導体62のいずれかの端部が伝送線路の一端となり、第1の導体61の第3の導体63に接触している部分の外面が他端(短絡点7)となる。また、第3の導体63は、第1の導体61を軸としてスライドすることができるため、第3の導体63の位置の変更によって、伝送線路の電気長が可変する。
このように、図4に示す線路短絡キャップ6によれば、第3の導体63をスライドすることで、短絡点7の位置を調整することができる。具体的には、短絡点7から合成点3までの電気長を、電力増幅器PAが出力する高周波電力の波長λの4分の1の奇数倍((2N−1)λ/4)にするとする。この場合、伝送線路の電気長Lを考慮して、第3の導体63の位置は、線路短絡キャップ6自体の電気長Liが((2N−1)×λ/4−L)となるように調整される。
[実施の形態における効果]
以上のように本実施の形態によれば、高周波電力合成器10の伝送線路の電気長を線路短絡キャップによって可変させることができるため、高周波電力の周波数に依存することなく、電力増幅器の故障時に発生する反射電力を抑制できる。また、高周波電力合成器10の伝送線路2の電気長は任意の電気長で良いため、伝送線路2の電気長を短くでき、高周波電力合成器10の小型化を図ることも可能となる。
また、伝送線路2の長さを変更することは、高周波電力合成器10の内部構造を変更する必要があるため極めて困難であり、コストが生じてしまう。これに対して、線路短絡キャップ6の伝送線路の電気長は簡単に変更できるため、伝送線路2そのものを取り換える必要がなく、コストの削減も図られる。
また、線路短絡キャップは、入力ポート1に挿入されるだけなので、線路短絡キャップのために、高周波電力合成器10において、専用のスペースを確保する必要もない。更に、従来のように、入力ポートが開放された状態であると、高周波電力が漏洩するという問題が発生するが、本実施の形態ではこのような問題は解消される。
以上のように本発明によれば、高周波電力合成器において、入力電力の波長が変化した場合でも、反射電力の発生を抑制することができる。本発明は、高周波電力合成器が用いられる種々の分野に有用である。
1−1〜1−n 入力ポート
2−1〜2−n 伝送線路
3 合成点
4 インピーダンス変換線路
5 出力ポート
6 線路短絡キャップ
7 短絡点
10 高周波電力合成器
PA1〜PAn 電力増幅器
61 第1の導体
62 第2の導体
63 第3の導体

Claims (4)

  1. 複数の電力増幅器それぞれに対応する複数の入力ポートと、前記複数の電力増幅器それぞれから前記入力ポートを経由して入力された高周波電力を合成する合成点と、合成された前記高周波電力の伝送線路をインピーダンス変換するインピーダンス変換線路と、インピーダンス変換された前記伝送線路を経由させて前記高周波電力を出力する出力ポートとを備える、高周波電力合成器の管理方法であって、
    (a)前記複数の電力増幅器のうちのいずれかが、対応する入力ポートから取り外された場合に、伝送線路を備え、且つ、前記伝送線路の電気長が可変可能となっている、線路短絡キャップを、取り外された電力増幅器が接続されていた前記入力ポートに、前記伝送線路の一端がそれに接続されるようにして、取り付ける、ステップと、
    (b)前記線路短絡キャップの前記伝送線路の他端を短絡させる、ステップと、
    を有している、
    ことを特徴とする高周波電力合成器の管理方法。
  2. (c)前記伝送線路の他端から前記合成点までの電気長が、前記複数の電力増幅器が出力する高周波電力の波長の4分の1の奇数倍となるように、前記伝送線路の電気長を設定する、ステップを更に有する、
    請求項1に記載の高周波電力合成器の管理方法。
  3. 複数の電力増幅器それぞれに対応する複数の入力ポートを備える高周波電力合成器の前記入力ポートに取り付け可能な、線路短絡キャップであって、
    一端が前記入力ポートに接続でき、且つ、電気長が可変可能となるように、形成されている、伝送線路を備えている、
    ことを特徴とする線路短絡キャップ。
  4. 筒状の第1の導体と、
    前記第1の導体の内部を貫通可能な棒状の第2の導体と、
    前記第2の導体を前記第1の導体に貫通させた状態で保持して、前記第1の導体と前記第2の導体とを導通させる、第3の導体と、を備え、
    前記伝送線路は、前記第1の導体、前記第3の導体及び前記第1の導体によって形成され、
    前記第3の導体の位置の変更によって、前記電気長が可変する、
    請求項3に記載の線路短絡キャップ。
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