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JP6951082B2 - 医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム - Google Patents
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JP6951082B2 - 医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムに関する。
医用画像処理の分野では、被検体の血管に注入された造影剤を用いて経時的に撮影された複数の医用画像から、造影剤の流れに関する特徴量を画素毎に色で示す静止画像を作成する技術が知られている。ここで、流れに関する特徴量としては、画素ごとの造影剤の時間濃度曲線(Time-Density Curve:TDC)から得られる様々なパラメータ値が使用可能である。この種のパラメータ値としては、例えば、造影剤の濃度がピーク値に到達するまでの時間(Time To Peak:TTP)、造影剤の濃度がピーク値の1/2に到達するまでの時間、造影剤の濃度がしきい値に到達するまでの時間(Time to Arrival:TTA)、造影剤の平均通過時間(Mean Transit Time:MTT)などがある。
すなわち、前述した技術では、流れに関する特徴量を示すパラメータ値の大きさと、色情報とを対応付けることにより、例えば、造影剤の流入時間の変化を色の変化で表す静止画像を作成できる。このような技術は、パラメトリックイメージングと呼ばれている。
特開2015−205172号公報 特開2014−200339号公報
しかしながら、以上のようなパラメトリックイメージングは、通常は特に問題ないが、本発明者の検討によれば、以下のように、静止画像において、造影剤の流入血管の視認性が低い場合がある点で改善の余地がある。
例えば、赤と水色の視認性が高く、青の視認性が低いといったように、色相によって視認性が異なる。このため、造影剤の流入時間に色情報を対応付ける設定によって、注目する血管の視認性に差異が発生する。色情報としては、例えば、細かく変化しながら順次移行する赤、黄、緑、水色、青の各色を流入時間の経過順に対応付けるとする。
TTP(Time to Peak)の場合、開始時の色(赤)から終了時の色(青)に至るまでの時間幅WW(window width)と、中央の色(緑)に至る時間WL(window level:WL)とを調整する必要がある。
さらに、視認性の良い色を流入血管(に応じた流入時間)に対応付ける調整の際に、レベル時間WLを変更する必要があるが、その結果、末梢方向の血管の視認性が下がる場合がある。例えば、緑に至る時間WLを流入方向の血管に対応付けると、流入方向の血管では、赤、黄、緑、水色の順に色付けされて見易いが、流入方向の血管から分岐した抹消方向の血管では、全て青に色付けされて全く時間情報が視認できない場合がある。あるいは注目する血管にたまたま視認性の良い赤や水色が対応付けられていれば良いが、そうでない場合、例えば注目する血管に黄色や青が対応付けられた場合には、時間幅WWが同じであっても視認性が低くなってしまう。
以上のように、静止画像において、目的の血管の色相変化(造影剤流入時間の変化)に対する視認性が低い場合がある。
なお、特許文献2に記載されるような、動画像に用いられるカラー表示手法では、造影剤の流入時間に応じて色を循環させて動画表示するため、視認性の低下が発生しない。しかしながら、前述した静止画像の表示のみに対応する仕様の医用画像処理装置を、動画像に用いられるカラー表示方法にも対応する仕様に変更することは困難である。
従って、静止画像において、目的の血管の色相変化(造影剤流入時間の変化)に対する視認性を向上させることが望ましい。
目的は、静止画像において、目的の血管の色相変化(造影剤流入時間の変化)に対する視認性を向上し得る医用画像処理装置及び医用画像処理プログラムを提供することである。
実施形態に係る医用画像処理装置は、記憶手段、作成手段及び変更手段を具備する。
前記記憶手段は、被検体の血管に注入された造影剤を用いて経時的に撮影された複数の医用画像を記憶する。
前記作成手段は、前記複数の医用画像から前記造影剤の流れに関する特徴量を画素毎に色で示す静止画像を作成する。
前記変更手段は、前記色を調整するとき、前記静止画像内の前記色の色相を変更する。
図1は、一実施形態に係る医用画像処理装置及びその周辺構成を示す模式図である。 図2は、同実施形態における造影剤の流入時間を同定する方法を説明するための模式図である。 図3は、同実施形態における動作を説明するためのフローチャートである。 図4は、同実施形態におけるDSA画像の一例を示す模式図である。 図5は、同実施形態における流入時間を求める例を示す模式図である。 図6は、同実施形態における色相とコントラスト画像収集時間との対応付けを示す模式図である。 図7は、同実施形態における表示画面の一例を示す模式図である。 図8は、同実施形態における表示画面の一例を示す模式図である。 図9は、同実施形態における色相の変更を説明するための模式図である。 図10は、同実施形態における色相の変更を説明するための模式図である。 図11は、同実施形態における色相の変更を説明するための模式図である。
以下、図面を参照しながら一実施形態に係わる医用画像処理装置及びプログラムについて説明する。以下の医用画像処理装置は、それぞれハードウェア構成、又はハードウェア資源とソフトウェアとの組合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワーク又は記憶媒体からコンピュータにインストールされ、医用画像処理装置の各機能を当該コンピュータに実現させるための医用画像処理プログラムが用いられる。
<一実施形態>
図1は、一実施形態に係る医用画像処理装置を備えた医用画像処理システム及びその周辺構成を示す模式図である。医用画像処理システムは、医用画像ワークステーション10及びディスプレイ14によって構成されている。医用画像ワークステーション10は、ハードディスク11、コンピュータ12及びネットワークI/F(例えば、Ethernet(登録商標) Cardなど)13を備えている。
ハードディスク11には、医用画像処理プログラム11pと複数の医用画像11gが保管されている。
コンピュータ(医用画像処理装置)12は、メインメモリ12m、入力インタフェース回路12i及び処理回路12pを備えている。
メインメモリ12mは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hardware Disk Drive)及び画像メモリなど電気的情報を記録するメモリと、それらメモリに付随するメモリコントローラやメモリインタフェースなどの周辺回路から構成されている。メインメモリ12mは、医用画像処理プログラム11p、複数の医用画像11g、処理途中のデータ、及び静止画像などを記憶する。
ここで、複数の医用画像11gは、例えば、ボリューム画像又は2D画像の動画像といった医用三次元画像あるいは医用四次元画像であり、被検体の血管に注入された造影剤を用いて経時的に撮影されている。また、複数の医用画像11gは、例えば、X線アンギオ装置40により撮影されたDSA(Digital Subtraction Angiography)画像、CT(Computed Tomography)装置20により撮影されたCT画像、又はMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置30により撮影されたMRI画像としてもよい。
入力インタフェース回路12iは、操作者からの各種指示・命令・情報・選択・設定を装置本体32に入力するためのトラックボール、スイッチボタン、マウス12i1、キーボード12i2、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、及び表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルディスプレイ等を適宜、含む操作部12i3によって実現される。
ここで、操作部12i3は、例えば、連続的に操作可能な物理的な操作部品としてもよい。また、操作部12i3は、操作者に把持されて移動可能な操作部本体と、操作部本体に設けられたボタンとを含んでもよい。また、操作部12i3は、マウス12i1、トラックボール、又はジョイスティックを含んでもよい。また、操作部12i3は、キーボード12i2を含んでもよい。また、操作部12i3は、スイッチを含んでもよい。操作部12i3のスイッチは、例えば、表示画面に表示されたスイッチ画像とし、タッチパネルディスプレイを介して、操作者の操作に応じた電気信号を処理回路12pに入力する構成としてもよい。あるいは、操作部12i3のスイッチは、物理的な操作部品としてもよい。
入力インタフェース回路12iは、処理回路12pに接続されており、操作者から受け取った入力操作を電気信号へ変換して入力回路12i4から処理回路12pに入力する。なお、本明細書において入力インタフェース回路12iはマウス12i1、キーボード12i2などの物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路12pに入力する電気信号の入力回路12i4も入力インタフェース回路12iの例に含まれる。
処理回路12pは、ハードディスク11内の医用画像処理プログラム11pと複数の医用画像11gをメインメモリ12mに読み出して医用画像処理プログラム11pを実行するプロセッサである。
処理回路12pは、複数の医用画像11gをネットワークI/F13によりネットワークを介してCT装置20、MRI装置30、X線アンギオ装置40、PACS(Picture Archiving Communication System)50などから取得し、ハードディスク11に保管しておく。但し、処理回路12pは、複数の医用画像11gをハードディスク11に保管せずにメインメモリ12mに転送し、ハードディスク11から読み出した医用画像処理プログラム11pを実行して、メインメモリ12n内の複数の医用画像11gから静止画像を作成してもよい。
なお、医用画像処理プログラム11pは、処理回路12pに実行され、コンピュータ12に作成機能f1、変更機能f2及び選択機能f3を実現させるためのプログラムである。なお、選択機能f3は、任意の付加的事項であり、省略してもよい。
ここで、作成機能f1は、複数の医用画像11gから画素毎に造影剤の流れに関する特徴量を色で示す静止画像を作成する機能である。作成機能f1は、例えば、前述したパラメトリックイメージングに相当する機能である。また、造影剤の流れに関する特徴量としては、例えば、造影剤の流入時間がある。造影剤の流入時間を同定する方法は幾つかあるが、ここでは典型例として3つの方法を述べる。第一は、図2に示すように、時間濃度曲線の最大値の時間T0を当該画素における造影剤の流入時間として同定する方法であり、TTP(Time To Peak)とも呼ばれる。第二は、時間濃度曲線の最大値の1/2を超える時間Thを当該画素における造影剤の流入時間として同定する方法である。第三は、時間濃度曲線が一定以上の閾値を超える時間Tsを当該画素における造影剤の流入時間として同定する方法であり、TTA(Time to Arrival)とも呼ばれる。なお、流れに関する特徴量は、造影剤の流入時間に限定されず、例えば、造影剤の平均通過時間(MTT)でもよい。
変更機能f2は、当該静止画像において特徴量に対応する色の色相を変更する機能である。このような変更機能f2は、例えば、以下の機能(f2-1)-(f2-7)としてもよい。
(f2-1):選択機能f3によって有効とされると、色で示される範囲の全ての特徴量について、色相を循環させながら変更した色で示す色相変更モードに移行する機能。
(f2-2):回転可能なGUI(graphical user interface)画像をディスプレイ14に表示させ、当該GUI画像の回転方向の変化に応じて色相を変更する機能。
(f2-3):操作部12i3の連続的な操作に応じて色相を変更する機能。
(f2-4):操作部本体のボタンが押し操作された状態で操作部本体が移動操作されることにより、色相を変更する機能。
(f2-5):キーボード12i2内の所定のキーに対する連続的な押下げ操作に応じて色相を変更する機能。
(f2-6):操作部12i3に含まれるスイッチに対する連続的な押下げ操作に応じて色相を変更する機能。
(f2-7):静止画像上の一部を指定することにより、指定された一部の色相を予め決められた色相に変更する機能。ここで、指定する操作としては、例えば、タッチパネルディスプレイのタッチ操作又はスライド操作や、カーソルのドラッグ操作又はクリック操作などが適宜、使用可能となっている。ここで、タッチ操作により一部を指定する場合、指定した一部は、指の接触面に応じて広がりをもつ。スライド操作又はドラッグ操作により一部を指定する場合も同様に、指定した一部は、当該操作で指定された範囲の広がりをもつ。スライド操作又はドラッグ操作としては、例えば、血管上を走行する操作、又は血管の一部を囲む操作として、血管の一部を指定可能である。これに対し、カーソルのクリック操作により一部を指定する場合、クリックしたカーソル位置から所定範囲の領域を当該一部として指定する。この場合、「所定範囲の領域」としては、所定の距離範囲の領域、所定の画素数範囲の領域、所定の(流入)時間範囲の領域などが適宜、使用可能となっている。
選択機能f3は、当該変更機能f2が有効であるか無効であるかを選択する機能である。このような選択機能f3は、例えば、操作者による入力インタフェース回路12iの入力操作に応じて入力回路12i4から受けた電気信号に基づいて、変更機能f2の有効又は無効を選択する機能としてもよい。
ネットワークI/F(interface)13は、コンピュータ12をネットワークに接続してCT装置20、MRI装置30、X線アンギオ装置40及びPACS50と通信するためのインタフェース回路である。なお、ネットワークI/F(interface)13は、任意の付加的事項であり、省略してもよい。例えば、複数の医用画像11gを記憶したCD−ROM等の記憶媒体から直接的にコンピュータ12が医用画像11gを読み込む場合には、ネットワークI/F(interface)13は使用されない。
ディスプレイ14は、処理回路12pに制御され、医用画像などを表示する。また、ディスプレイ14は、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、及び表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチパネルが設けられていてもよい。
次に、以上のように構成された医用画像処理システムの動作について図3のフローチャート及び図4乃至図10の模式図を用いて説明する。なお、以下の説明は、X線2D画像を用いた処理を例に挙げて述べるものとする。また、医用画像処理システムの医用画像ワークステーション10は、操作者の操作により、処理回路12pがハードディスク11内の医用画像処理プログラム11pをメインメモリ12mに読み出して実行しているものとする。
始めに、処理回路12pは、図3に示すように、操作者の操作により、X線インターベンション支援用のX線アンギオ装置40、又はPACS50などからネットワークI/F13を介してX線動画像である複数の医用画像11gを取得し、ハードディスク11に保存する(ステップST1)。なお、医用画像11gを保存するステップST1は、次のステップST2よりも前に実行していればよく、必ずしも直前に実行する必要はない。
続いて、処理回路12pは、操作者の操作により、複数の医用画像11gをハードディスク11からメインメモリ12mに読み出す。また、処理回路12pは、造影剤注入前の1枚目のマスク画像から、造影剤注入後の2枚目以降のコントラスト画像(流入時間毎の画像)をサブトラクションし、図4に示す如き、造影剤の流入血管を表すDSA画像gdを作成する(ステップST2)。なお、DSA画像gdは、処理回路12pが作成する場合に限らず、X線アンギオ装置40が作成していてもよい。
また、処理回路12pの作成機能f1は、DSA画像gdの画素(pixel)毎に、時間濃度曲線(TDC)を作成し(ステップST3)、時間濃度曲線から造影剤の流入時間を画素毎に求める(ステップST4)。なお、造影剤の流入時間は、血流タイミングと呼んでもよい。また、造影剤の流入時間は、造影剤の流れに関する特徴量の一例であり、例えば、平均通過時間(MTT)などの他の特徴量に替えてもよい。
次に、処理回路12pの作成機能f1は、図5にTTPを用いた例を示すように、全ての画素について、画素毎に流入時間tA,tB,tC,…[秒]を求め、各々の流入時間を各々の色相に対応付けると共に、画素の最大(max)値のDSA値(濃度)と画像全体の最大(max)値のDSA値(濃度)との比を輝度に反映して静止画像を作成する。作成された静止画像は、画素毎に造影剤の流入時間を色で表している(ステップST5)。
色相は、例えば図6に示すように、コントラスト画像収集時間(造影剤の流入時間)がt1〜t2とすると、[t1,t1+Δt1]の第1区間は赤(R)に対応付ける。[t2−Δt2,t2]の第3区間は青(B)に対応付ける。第1区間及び第3区間の色相は、略一定である。[t1+Δt1,t2−Δt2]の第2区間は赤(R)から緑(G)を経由して青(B)に対応付けるように、色相を線形に変化させる。詳しくは、第2区間において、赤(R)と緑(G)との間には、図示しない橙(O)及び黄(Y)等がある。緑(G)と青(B)との間には、図示しない水色(LB)がある。
ここで、第2区間[t1+Δt1,t2−Δt2]の時間幅WWと、中央の色に至る時間WLは、適宜、操作者により設定される。時間幅WWは、例えば10数秒程度である。また、色相が略一定の時間Δt1,Δt2は、予め決められた数値としてもよく、DSA画像gdから算出してもよい。具体的には、収集開始時刻t1からDSA画像gdの中で閾値以上の連続した領域が一定面積以上になった時刻tm1との差をΔt1とし、DSA画像gdの中で閾値以上の連続した領域が別の一定面積以上になった時刻tm2を収集終了時刻t2から引くとΔt2を同定できる。
このようにして、図7に表示画面の一例を示すように、造影剤の流入時間を色で示す静止画像gsが作成され、色相と流入時間とを対応付けて示すカラースケールcsと共に、ディスプレイ14に表示される。なお、図7中、血流方向は上向きであり、破線は色の境目(の流入時間)を表す。但し、破線は、図示の便宜上のものであり、実際の静止画像には表示されない。静止画像gs内の色の指示(色の名称及び引出し線)も同様に、図示の便宜上のものであり、静止画像には表示されない。血流方向及び図示の便宜上のものは、以下の図8乃至図10でも同様である。
しかる後、処理回路12pの変更機能f2は、色を調整するとき、当該静止画像gs内の色の色相を変更する(ステップST6)。
変更機能f2は、操作者の操作により、例えば、色相が変化する第2区間[t1+Δt1,t2−Δt2]の始点及び終点のタイミングを任意に変更してもよい。この場合、色相開始時間(t1+Δt1)あるいは色相終了時間(t2−Δt2)を変更すればよい。但し、この方法ではドラスティックに色相を変更することはできない。例えば、目的の血管が第2区間の中でも第3区間に近いところにあった場合、Δt2を小さくすることにより目的の血管の色相を水色に変更することができる。しかし、この場合、時間幅WWを広くしているので、色のコントラストは低下してしまい、結果として目的の血管の色相変化が分かり難い。
そこで、本実施形態では、目的の血管の視認性を良くするための色相変更モードを設けている。例えば、特定のスイッチの操作に応じた選択機能f3によって変更機能f2が有効となり、色で示される範囲の全ての流入時間(t1〜t2)について、色相を循環させながら変更した色で示す色相変更モードに移行する。選択機能f3は、例えば特定のスイッチとして、図7に示すように、回転可能なGUI画像swをディスプレイ14に表示させている。スイッチの操作は、例えば、操作者によるGUI画像swのタッチ操作でもよく、GUI画像sw上に位置させたカーソルのクリック操作でもよい。
すなわち、変更機能f2は、GUI画像swの押し操作により、色相変更モードに移行し、静止画像gsの色の色相を変更する。具体的には、図8に示すように、第1区間[t1,t1+Δt1]については、t1+Δt1の色相が赤(R)であり、収集開始時刻t1に向かって第2区間[t1+Δt1,t2−Δt2]と同じ色相変化割合で青(B)に向かうように色相を変更する。同様に、第3区間[t2−Δt2,t2]については、t2−Δt2の色相が青(B)であり、収集終了時刻t2に向かって第2区間と同じ色相変化割合で赤(R)に向かうように色相を変更する。これにより、図8に示す表示画面では、図7とは異なり、カラー表示の全ての区間において、静止画像gs内の流入血管(流入時間)の色が連続的に変化した状態となる。
このような色相変更モードでは、中央の色(緑)に至る時間WLが変更できなくなり、その代わりに円形のGUI画像swが使用可能になる。GUI画像swは、色が変化して色相変更モードであることを明示してもよい。このGUI画像swは、例えばマウス12i1のホイールの回転操作に応じて連動して回転するように、変更機能f2によって表示制御されている。時間幅WWは、当該モードでも変更可能であり、例えば色のコントラストを変更したい場合に有用である。
変更機能f2は、GUI画像swの回転方向の変化に応じて色相を変更する。例えば、 このGUI画像swを回転させると色相の位置が少しずつ右、あるいは左にシフトする。GUI画像swが1回転すると、静止画像gsの色も元の色に戻る。詳しくは、GUI画像swの回転方向の変化は、色相のシフト量を表している。例えば図9に示すように、初期状態で赤(R)がシフト量“0”又は“1”とし、青(B)がシフト量“2/3”とする。なお、円形のGUI画像swを時計に見立てると、シフト量“0”又は“1”は、12時の位置にあり、シフト量“2/3”は、8時の位置にある。また、シフト量“0”又は“1”の色相は、第2区間の始点(t1+Δt1)の色相に対応し、シフト量“2/3”の色相は、第2区間の終点(t2−Δt2)の色相に対応している。シフト量“0”と“2/3”との間の各々のシフト量“0〜2/3”は、第2区間内の各々の色相(赤(R)〜橙(O)〜黄(Y)〜緑(G)〜青(B))に対応している。なお、図9に示した初期状態の色相の配置(色の種類、順序、位置)は、一例であり、これに限定されない。この例では、円形のGUI画像swの頂部から順に、細かく変化する赤(R)、橙(O)、黄(Y)、緑(G)、青(B)、紫(P)の各色を対応付けている。また、破線の四角で囲んだ各色を示す色相環は、図示の便宜上のものであり、実際には表示されないが、表示されてもよい。この図示の便宜上のものは、次の図10でも同様である。
ここで、図10に示すように、GUI画像swを1/3回転させると、赤(R)のシフト量“0”に“1/3”を足して、赤(R)のシフト量が“1/3”になる。GUI画像swを時計に見立てると、シフト量“1/3”は、黄(Y)を示す4時の位置にある。このため、図10においては、図9に比べ、カラースケールcs及び静止画像gsの赤(R)が黄(Y)に変更される。同様に、図10においては、青(B)のシフト量“2/3”に“1/3”を足して、青(B)のシフト量が“1”になるので、図9に比べ、カラースケールcs及び静止画像gsの青(B)が赤(R)に変更される。他の色も同様にシフトして変更される。
このように、GUI画像swを回転方向に調整することにより、目的の血管に対して操作者の視認し易い色を配置することができる。血管の観察が終わり、GUI画像swを再度押し操作することにより、色相変更モードから元のモードに戻る。具体的には、GUI画像swを押す前の色の配置に戻る。
上述したように本実施形態によれば、複数の医用画像から造影剤の流れに関する特徴量を画素毎に色で示す静止画像を作成し、当該色を調整するとき、静止画像内の色の色相を変更する。これにより、静止画像において、目的の血管の色相変化(造影剤流入時間の変化)に対する視認性を向上させることができる。
また、変更機能f2が有効とされると、色で示される範囲の全ての当該特徴量について、色相を循環させながら変更した色で示す色相変更モードに移行するので、注目領域を見易くしたい場合のみ、選択的に色相変更モードを使用することができる。
また、回転可能なGUI画像をディスプレイに表示させ、当該GUI画像の回転方向の変化に応じて色相を変更するので、色相の変更を容易に調整することができる。
また、本実施形態は、以下のようにして静止画像gsの色相を変更することができる。
例えば、処理回路12pの変更機能f2は、操作部12i3の連続的な操作に応じて色相を変更することができる。この場合、例えば、静止画像gsの注目領域の付近で連続的に色相を調整する場合に好適である。
また、処理回路12pの変更機能f2は、操作部本体のボタンが押し操作された状態で操作部本体が移動操作されることにより、色相を変更することができる。この場合、例えば、ボタンを押しながら移動させる操作に慣れた操作者にとって、色相を調整する操作が容易である。具体的には例えば、マウス、トラックボール、又はジョイスティックの操作に慣れた操作者にとって、色相を調整する操作が容易である。
また、処理回路12pの変更機能f2は、キーボード12i2内の所定のキーに対する連続的な押下げ操作に応じて色相を変更することができる。この場合、キーボード操作に慣れた操作者にとって、色相を調整する操作が容易である。
また、操作部12i3に含まれるスイッチに対する連続的な押下げ操作に応じて色相を変更することができる。この場合、スイッチ操作に慣れた操作者にとって、色相を調整する操作が容易である。
また、変更機能f2は、静止画像上の一部を指定することにより、指定された一部の色相を予め決められた色相に変更する。この場合、注目する血管上の一部を指定することにより、スイッチ操作などを行わなくても、注目する血管の一部を視認性の良い、水色あるいは赤に変更することができる。例えば図7の左側に示したように、静止画像gsがディスプレイ14に表示されているとする。ここで、図11の左側に示すように、操作者の指fgのタッチ操作により、この静止画像gsの一部を指定する。これにより、変更機能f2は、図11の右側に示すように、指定された一部の色相を予め決められた色相(ph)に変更する。これに伴い、変更機能f2は、カラースケールcsの一部の色相も当該色相(ph)に変更する。
また、複数の医用画像11gは、X線アンギオ装置40により撮影されたDSA画像gdに限らず、例えば、CT装置20により撮影されたCT画像、あるいはMRI装置30により撮影されたMRI画像としてもよい。この場合でもDSA画像の各画素での処理を、ボリュームデータの各ボクセルでの処理に置き換えることにより本実施形態を同様に実施して同様の効果を得ることができる。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC))、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、図1における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
一実施形態におけるメインメモリ12mは、特許請求の範囲における記憶手段の一例である。一実施形態における作成機能f1は、特許請求の範囲における作成手段の一例である。一実施形態における変更機能f2は、特許請求の範囲における変更手段の一例である。一実施形態における選択機能f3は、特許請求の範囲における選択手段の一例である。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…医用画像ワークステーション、11…ハードディスク、11p…医用画像処理プログラム11p、11g…医用画像、12…コンピュータ、12m…メインメモリ、12i…入力インタフェース回路、12p…処理回路、12i1…マウス、12i2…キーボード、12i3…操作部、12i4…入力回路、13…ネットワークI/F、14…ディスプレイ、20…CT装置、30…MRI装置、40…X線アンギオ装置、50…PACS、f1…作成機能、f2…変更機能。

Claims (9)

  1. 被検体の血管に注入された造影剤を用いて経時的に撮影された複数の医用画像を記憶する記憶手段と、
    前記複数の医用画像から前記造影剤の流れに関する特徴量を画素毎に色で示す静止画像を作成する作成手段と、
    前記静止画像において前記特徴量に対応する前記色の色相を変更する変更手段と
    連続的に操作可能な操作部と、
    を備え
    前記変更手段は、回転可能なGUI画像をディスプレイに表示させ、前記操作部の連続的な操作に応じて前記GUI画像を連動して回転させ、前記GUI画像の回転方向の変化に応じて前記色相を変更し、前記GUI画像を1回転させると、前記静止画像の色相を変更前の色相に戻す、医用画像処理装置。
  2. 前記変更手段が有効であるか無効であるかを選択する選択手段をさらに有し、
    前記変更手段は、前記選択手段によって有効とされると、前記色で示される範囲の全ての前記特徴量について、前記色相を循環させながら変更した色で示す色相変更モードに移行する、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記操作部は、操作者に把持されて移動可能な操作部本体と、前記操作部本体に設けられたボタンとを含み、
    前記変更手段は、前記ボタンが押し操作された状態で前記操作部本体が移動操作されることにより、前記色相を変更する、請求項に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記操作部は、マウス、トラックボール、又はジョイスティックを含む、請求項に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記操作部は、キーボードを含み、
    前記変更手段は、前記キーボード内の所定のキーに対する連続的な押下げ操作に応じて前記色相を変更する、請求項に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記操作部は、スイッチを含み、
    前記変更手段は、前記スイッチに対する連続的な押下げ操作に応じて前記色相を変更する、請求項に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記変更手段は、前記静止画像内の一部を指定することにより、指定された一部の色相を予め決められた色相に変更する、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  8. 前記複数の医用画像は、X線アンギオ装置により撮影されたDSA画像、CT装置により撮影されたCT画像、又はMRI装置により撮影されたMRI画像である、請求項1に記載の医用画像処理装置。
  9. 被検体の血管に注入された造影剤を用いて経時的に撮影された複数の医用画像を記憶するメモリと、連続的に操作可能な操作部とを備えた医用画像処理装置に用いられる医用画像処理プログラムであって、
    前記医用画像処理装置に、
    前記複数の医用画像から画素毎に前記造影剤の流れに関する特徴量を色で示す静止画像を作成する作成機能、
    前記静止画像において前記特徴量に対応する前記色の色相を変更する変更機能、
    を実現させ
    前記変更機能は、回転可能なGUI画像をディスプレイに表示させ、前記操作部の連続的な操作に応じて前記GUI画像を連動して回転させ、前記GUI画像の回転方向の変化に応じて前記色相を変更し、前記GUI画像を1回転させると、前記静止画像の色相を変更前の色相に戻す機能である、医用画像処理プログラム。
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