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JP6955779B2 - 座椅子 - Google Patents
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Description

本発明は、骨盤を形成する腸骨と仙骨の間にある仙腸関節の歪みの矯正を行う座椅子に関する。
一般的に、例えば妊婦がお産をするときに仙腸関節の靱帯が弛緩し仙骨と腸骨との間が広がるが、その後に仙骨と腸骨との位置関係が元に戻らず仙腸関節間の隙間が広がって仙腸関節がずれてしまう症状が生じることがある。この仙腸関節のずれによって腰痛などの症状が生じることが知られている。
特許文献1には、人体の殿部に対応した凹部と、前記凹部の後方に設けられた隆起部と、前記隆起部から後方に延長する緩やかな下向きの傾斜部とを有し、使用者が前記凹部に殿部を載せて仰臥したときに、その腹部が前記隆起部により持ち上げられかつ背中が前記傾斜部により支持されるようにした矯正装置が開示されている。
特許文献2には、左右の側面板が下方に向けて左右間の幅が狭くなるようにし人が座った時に着座者は座面ではなく左右の側板で支えられるような形態を有する骨盤矯正チエア器具が開示されている。
特開2006−102256号公報 特開2005−103215号公報
特許文献1に記載の発明は、仰臥状態になって殿部を凹部に左右対称に位置決めして骨盤の仙骨を凸部により身体の前後方向で押す構造であるので、左右方向に広がった仙腸関節の隙間を矯正することができないという問題があった。
特許文献2に記載の発明は、座った状態で左右方向から殿部や腰部に身体の下方になるほど高い圧力で押圧をかける構造であるので、身体では坐骨の方が最も高い圧力が両側から加わり、坐骨よりも上部に位置する仙腸関節上部は逆に開かれてしまうことから左右の仙腸関節の隙間を矯正することができないという問題があった。
本発明はこうした問題に鑑み創案されたもので、靱帯が弛緩して広がりずれた左右の仙腸関節の隙間を狭くし正常な位置に矯正できる座椅子を提供することを課題とする。
請求項1に記載の座椅子1は、座面部2と背面部3とを備える座椅子1であって、前記座面部2の表面形状が、前記座面部2の前端から後方の左右の坐骨結節15に対応する位置に向けて略前後方向に向かう溝4、5を備え、前記溝4,5を形成する左右方向の傾斜面30、31がなだらかな傾斜面を形成し、前記左右の坐骨16、17に対応する部位の溝4、5を形成する傾斜面30、31の形態が、股間に対応する部位に設けた、左右の坐骨16、17下面の前内側を広がるように形成された内側の傾斜面30と、左右の坐骨16、17の後左右端部に対応する部位に設けた、左右の坐骨16、17の後外方向の移動を規制するように形成した外側の傾斜面31とからなる形態であることを特徴とする。
請求項に記載の座椅子1は、請求項において、前記背面部3が、左右の上後腸骨棘13の高さに対応する部位において、前記上後腸骨棘13の外側部分を左右方向外側から内側に向けて押当可能な押当部7を備えること特徴とする。
請求項に記載の座椅子1は、下側の左右の坐骨16,17下面の前内側部を溝4,5の内側部の傾斜面30によって広げ、後側左右端外側部の傾斜面31によって前記坐骨16,17の後外方部の外方への移動を制限することにより、左右坐骨16,17を上から見てそれぞれ左右回転させることができ、その結果坐骨16,17と一体となっている腸骨18,19をそれぞれ左右方向に回転させることができる。この機構により、右腸骨18には右回転、左腸骨19には左回転が誘導され、左右の上後腸骨棘13間の距離を接近させて仙腸関節11の後部を密着させることができる。
請求項に記載の座椅子1は、左右の上後腸骨棘13を直接に外方向から押すので左右の上後腸骨棘13間の距離を縮小でき仙骨12と腸骨18,19との間をより効果的に元の隙間に矯正することができる。
本発明の1形態を示す座椅子の斜視図である。 本発明の座面部の他の形態を示す座面部の平面視の概要図である。 本発明の座面部の他の形態を示す座面部の平面視の概要図である。 図1における座面部の中央部の前後方向断面を示すA−A断面図である。 図1における座面部の左大腿に対応する部位の前後方向断面を示すB−B断面図である。 図1における座面部の大腿の前後方向中央部の左右方向断面を示すC−C断面図である。 図1における座面部の坐骨に対応する部位の左右方向断面を示すD−D断面図である。 図1における背凭れ部の上後腸骨棘に対応する部位の左右方向断面を示すE−E断面図である。 骨盤の骨格の正面視の説明図である。 骨盤の右前斜め方向から見た骨格の説明図である。 図9における坐骨結節に該当する部位のF−F断面の説明図である。 図3における坐骨当接部に該当する部位のK1−K1断面の説明図である。 本発明の1形態を示す座椅子の外観の斜視図である。 本発明の他の形態を示す座椅子を上方から見た写真図である。 本発明の他の形態を示す座椅子に骨盤模型を載置し骨盤の動きを確認した状態を上方から見た写真図である。 本発明の他の形態を示す座椅子に骨盤模型を載置し骨盤の動きを確認した状態を側面側から見た写真図である。
本願発明の座椅子1は、図1、図13〜図16に示すように、座面部2と背面部3とを備える座椅子1であって、図1〜図3や図6に示すように、前記座面部2の表面形状が、前記座面部2の前端から後方の左右の坐骨結節15に対応する位置に向けて略前後方向に向かう溝4を備え、前記溝4を形成する左右方向の傾斜面30、31がなだらかな傾斜面を形成している。前記坐骨結節15に対応する位置は、図2、図3、図5、図7、図12に示すように股間に対応する部位でもある内側の傾斜面39の坐骨当接部60及び外側の傾斜面31の坐骨当接部61である。
そして、骨盤10の下部である左右の坐骨結節15が嵌め込まれる範囲に該当する溝4、5の形態は、図7や図12に示すように、前記左右の坐骨16、17に対応する部位の溝4、5を形成する傾斜面30、31の形態が、左右の坐骨当接面60となる、股間の外形状に対応する形状を有し、左右の坐骨16、17下面の前内側を広がるように形成された内側の傾斜面30と、左右の坐骨当接面61となる、左右の坐骨16、17の後左右端部に対応する部位に設け殿部の外形状に対応する形状を有し、左右の坐骨16、17の後外方向の移動を規制するように形成した外側の傾斜面31とからなる形態である。
そして、前記座椅子1は、図1や図8に示すように、前記背面部3が、左右の上後腸骨棘13に対応する部位において、前記上後腸骨棘13の後側部分及び外側部分を左右方向外側から内側に向けて押当可能な押当部7を備える。
前記溝4、5は、図1〜図7に示すように、左右の内側の傾斜面30と外側の傾斜面31によって座面部2の前端から後端近傍まで前後方向に形成されている。前記溝4、5の前後方向で中央近傍から前側には左右の大腿部が嵌まり込み後側には骨盤10の下部が嵌まり込む。すなわち、前記溝4には右側の大腿部と右側の坐骨16が嵌まり込み、前記溝5には左側の大腿部と左側の坐骨17が嵌まり込む。
そして、図9〜図12に示すように、溝4と溝5の股間が対応する部位の内側の傾斜面30である左右の坐骨当接部60により左右の坐骨結節15間が矢印a方向及び矢印b方向に広げられ、左右の坐骨16、17の後左右端部に対応する部位に設けた外側の傾斜面31である左右の坐骨当接部61により左右の坐骨16、17の後外方向の移動が規制される。図11に示すように、この二方向の相反する外力による、左右坐骨16、17を上から見てそれぞれ矢印c方向又は矢印d方向に左右回転させることができ、その結果、図9、図10に示すように、坐骨16、17と一体となっている腸骨18、19をそれぞれ矢印R方向又は矢印L方向に左右方向に回転させることができ、右腸骨18には右回転、左腸骨19には左回転が誘導され、左右の上後腸骨棘13間の距離を接近させて仙腸関節11の後部を密着させることができる。
溝4、5の内側の傾斜面30の高さについては、図1、図4、図5に示すように、前記傾斜面30に股間を当接できるように、坐骨結節15に対応する部位である坐骨当接部60の部位の高さよりも骨盤10の尾骨に対応する部位の高さを低くしている。また、前記傾斜面30に股間を当接でき骨盤10の坐骨結節15を左右に押し広げられれば骨盤10の尾骨に対応する部位には内側の傾斜面30を形成せずに右側の溝4と左側の溝5を連通させてもよい。
前記溝4、5の形態は、幅、深さ、向き、内側の傾斜面30の高さと傾斜角度、外側の傾斜面31の高さと傾斜角度、又は、溝4と溝5との間隔で形成される。前記溝4、5の幅、深さ、向き、内側の傾斜面30の高さと傾斜角度、外側の傾斜面31の高さと傾斜角度、又は、溝4と溝5との間隔の設定については、図12に示すように、溝4、5の後側で内側の傾斜面30の坐骨当接部60に坐骨結節15の内側を押し当てて左右の坐骨結節15間の間隔を押し広げるものであって、外側の傾斜面31の坐骨当接部61によって坐骨結節15が後外方向へ移動するのを規制するように設定する。
したがって、例えば、溝4、5の深さについては、座面部2の前端から後端近傍まで同じ深さの形態や、図4及び図5に示すように後端近傍に凹部6を形成する形態が考えられる。前記凹部6を形成した方が、内側の傾斜面30を股間の形状に合わせやすく、坐骨16、17が内側の傾斜面30と外側の傾斜面31との間にしっかりと嵌まり込みやすく内側の傾斜面30と外側の傾斜面31とで坐骨16、17に対して外方向への広がりと同時に後外方向への移動の規制をしやすい。
しかしながら、溝4、5の後側で内側の傾斜面30の坐骨当接部60に坐骨結節15の内側を押し当てて左右の坐骨結節15間の間隔を押し広げるものであって、一方外側の傾斜面31の坐骨当接部61によって坐骨結節15が後外方向へ移動するのを規制できるものであればよく、溝4、5の深さについては凹部6が形成されなくてもよく特に限定するものではない。
また、溝4、5の向きについては、図2に示すように座面部2の前側から後側に向けて徐々に中央寄りに変化する、平面視で日本のカタカナ文字で略「ハ」字状の形態、図3に示すように溝4、5が前側から後側に向けてほぼ平行に形成され股間に対応する部位にくると中央寄りに曲がる平面視で日本の平仮名文字で略「し」字状と「し」を裏返した文字状を2つ形成させた形態、又は、殿部の尾骨に対応する部位において溝4と溝5を連通させた英字でU字状の形態等がある。前記形態においては、いずれも股間に対応する部位に対して尾骨に対応する部位は内側の傾斜面30の高さを低くしており尾骨が傾斜面30の尾根部分に乗り上げ内側の傾斜面30まで坐骨結節15が下がらずに当接しないことになることを避けている。
図1〜図3に示すように、前記内側の傾斜面30の坐骨当接部60及び外側の傾斜面31の坐骨当接部61の近傍の平面視の形態が、円弧状に形成されていることにより内側の傾斜面30の坐骨当接部60に坐骨結節15の内側を押し当てて左右の坐骨結節15間の間隔を押し広げやすい。また、図1や図2に示すように、座面部2の前端から後方に向けて徐々に溝4と溝5との間隔を狭くしている場合は、左右の大腿部間を広げる姿勢となることから骨盤10には大腿部の根元である大腿部接合部20が広がることになり、これにより腸骨18、19及ぶ坐骨16、17が広がるので股間に位置する左右の坐骨結節15間の間隔も広がる。
しかしながら、溝4、5の後側で内側の傾斜面30の坐骨当接部60に坐骨結節15の内側を押し当てて左右の坐骨結節15間の間隔を押し広げるものであって、一方外側の傾斜面31によって坐骨結節15が後外方向へ広がるのを防ぐことができるものであればよく、溝4、5の向きが後部において溝4、5の間隔が徐々に狭くならなくてもよく、溝4、5の向きについては特に限定するものではない。
また、前記溝4、5の幅については、特に殿部を載せる部位となる前記座面部2の後部における溝4、5の幅は、坐骨16、17をしっかりと嵌め込めるものであることが必要であり、坐骨16、17の幅より狭くても広くてもいけない。
溝4、5の他の構成要素については、前記溝4、5の後側で内側の傾斜面30の坐骨当接部60に坐骨結節15の内側を押し当てて左右の坐骨結節15間の間隔を押し広げるものであって、一方外側の傾斜面31の坐骨当接面61によって坐骨結節15が後外方向へ移動するのを規制できるものであればよく、その形態は限定されない。
座面部2の構成事例とその作用について説明する。図6や図7に示すように、前記溝4、5は、座面部2の前側の部位の溝4、5の左右方向の幅50が後側の坐骨結節15に対応する部位の溝4、5の左右方向の幅51より広くしている。これにより、左右の大腿部が広がり股間が広がるので、左右の坐骨16、17をそれぞれ外側に向けて移動させる。一方、溝4、5の後外側の傾斜面31が坐骨結節15下面の後外側部が外側に移動することを防ぐ。この二つのことが同時に起こると、右坐骨16は右回転、左坐骨17は左回転が誘導され、坐骨16、17の上に連なる腸骨18、19も同様に右回転、左回転が誘導される。このような腸骨18、19の回転は、仙腸関節11面の後部を接近させる作用となり、これにより左右の上後腸骨棘13が左右の上後腸骨棘13同士の間隔を縮小させるように動き、その結果として仙骨12との隙間が狭くなり、弛緩した靱帯により広がった仙腸関節11の隙間を狭くして正常に戻すことができる。
前記座椅子1に骨盤10の模型を載置した状態を図15及び図16に示しているように、骨盤10の最下部を構成する坐骨結節15が溝4、5に嵌まり込まれている状態を示している。これにより、本願発明の効果を確認した結果、前記した右坐骨16及び左坐骨17の動きが腸骨18、19を動かし左右の上後腸骨棘13が左右の上後腸骨棘13同士の間隔を縮小させるように動き、その結果として仙骨12との隙間が狭くなり、弛緩した靱帯により広がった仙腸関節11の隙間を狭くして正常に戻すことができることがわかった。
前記座面部2の溝4、5、内側の傾斜面30の坐骨当接部60、外側の傾斜面31の坐骨当接部61によって、左右の上後腸骨棘13が接近して腸骨18、19と仙骨12との隙間を狭くし、靱帯が弛緩して広がりずれた仙腸関節11の隙間を狭くして正常に位置を矯正することができる。
次に、背面部3においては、図1や図8に示すように、背面部3の上後腸骨棘13の高さに対応する部位において、前記上後腸骨棘13の外側部分を左右方向外側から内側に向けて押当可能な押当部7を備えている。
前記押当部7により、上後腸骨棘13の外側部分を左右方向外側から内側に向けて押当てることから、左右の上後腸骨棘13と仙骨12との隙間を狭くし、靱帯が弛緩して広がりずれた仙腸関節11の隙間を狭くして正常な位置に矯正することができる。
次に使用方法を説明する。薄い服装で本願発明の座椅子1に内側の傾斜面30の左右の坐骨当接部60に股間の左右の坐骨結節15を合わせるようにし、かつ左右の上後腸骨棘13を背面部3の押圧部7に押し当てるようにして座る。これにより、左右の上後腸骨棘13と仙骨12との隙間を狭くし、靱帯が弛緩して広がりずれた仙腸関節11の隙間を狭くして正常な位置に矯正することができる。
1 座椅子
2 座面部
3 背面部
4 溝
5 溝
6 凹部
7 押圧部
10 骨盤
11 仙腸関節
12 仙骨
13 上後腸骨棘
15 坐骨結節
16 坐骨
17 坐骨
18 腸骨
19 腸骨
20 大腿骨接合部
30 傾斜面
31 傾斜面
50 幅
51 幅
60 坐骨当接部
61 坐骨当接部

Claims (2)

  1. 座面部と背面部とを備える座椅子であって、
    前記座面部の表面形状が、前記座面部の前端から後方の左右の坐骨結節に対応する位置に向けて略前後方向に向かう溝を備え、前記溝を形成する左右方向の傾斜面がなだらかな傾斜面を形成し、前記左右の坐骨に対応する部位の溝を形成する傾斜面の形態が、股間に対応する部位に設けた、左右の坐骨下面の前内側を広がるように形成された内側の傾斜面と、左右の坐骨の後左右端部に対応する部位に設けた、左右の坐骨の後外方向の移動を規制するように形成した外側の傾斜面とからなる形態であることを特徴とする座椅子。
  2. 前記背面部が、左右の上後腸骨棘の高さに対応する部位において、前記上後腸骨棘の外側部分を左右方向外側から内側に向けて押当可能な押当部を備えることを特徴とする請求項に記載の座椅子。
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