Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP6957412B2 - アダプタ - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP6957412B2 - アダプタ - Google Patents

アダプタ Download PDF

Info

Publication number
JP6957412B2
JP6957412B2 JP2018099478A JP2018099478A JP6957412B2 JP 6957412 B2 JP6957412 B2 JP 6957412B2 JP 2018099478 A JP2018099478 A JP 2018099478A JP 2018099478 A JP2018099478 A JP 2018099478A JP 6957412 B2 JP6957412 B2 JP 6957412B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microchannel
insertion hole
pipette
tip
sample
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018099478A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019203806A5 (ja
JP2019203806A (ja
Inventor
幸雄 小沢
高史 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUKOKU BUSSAN CO. LTD.
Original Assignee
FUKOKU BUSSAN CO. LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUKOKU BUSSAN CO. LTD. filed Critical FUKOKU BUSSAN CO. LTD.
Priority to JP2018099478A priority Critical patent/JP6957412B2/ja
Publication of JP2019203806A publication Critical patent/JP2019203806A/ja
Publication of JP2019203806A5 publication Critical patent/JP2019203806A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6957412B2 publication Critical patent/JP6957412B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Micromachines (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)

Description

本発明は、マイクロ流路に連通する注入孔が形成されたマイクロ流路チップとマイクロ流路へ試料を注入するピペット若しくはチューブとを連結するアダプタに関し、更に詳しくは、マイクロ流路へ注入した試料の逆流を防止するアダプタに関する。
マイクロ流路チップは、幅500nm乃至1mm程度の微細なマイクロ流路とマイクロ流路を外部に開口させる注入孔が形成された装置であり、注入孔から有機化合物、生体試料などの微量の試料をマイクロ流路に注入し、試料を混合、反応、合成、抽出、分析する等の用途で用いられている。
従来、ピペットや加圧ポンプに接続するチューブから、試料をマイクロ流路へ流入させる場合に、試料が注入孔の開口周囲に漏れ出ることなく、所定の注入圧でマイクロ流路へ注入するように、ピペットやチューブの先端に弾性材料からなるガスケットを取り付け、そのガスケットをマイクロ流路チップの表面の注入孔の周囲に密着させて、ピペットやチューブの先端から注入孔へ試料を注入したり、鉛直方向に挿入孔が貫通する筒状のアダプタを、マイクロ流路チップの注入孔の周囲に取り付け、挿入孔に挿入したピペットやチューブの先端から注入孔へ試料を注入している。
しかしながら、注入孔を介して試料をマイクロ流路へ注入した後に、ピペットやチューブを引き抜くと、マイクロ流路に連通する注入孔内が負圧となり、マイクロ流路へ注入した試料が注入孔に逆流し、マイクロ流路に試料の全量を注入できなかったり、注入孔や挿入孔の開口から注入した試料が溢れ出るという問題があった。
そこで、マイクロ流路内で、マイクロ流路に注入した試料の逆流を防止する逆流防止手段が、特許文献1乃至特許文献3等で提案されている。このうち、特許文献1に記載の逆流防止方法は、マイクロ流路内に注入孔に向かってマイクロ流路の内寸が急激に狭窄するネック部を設け、ネック部により、マイクロ流路内に注入された試料の逆流を防いでいる。
また、特許文献2や特許文献3に記載の逆流防止方法は、加圧部の加圧制御によってマイクロ流路の内径を変化させ、マイクロ流路内に試料を注入した後に、加圧部を加圧若しくは減圧制御し、マイクロ流路を狭窄若しくは閉塞して試料の逆流を防止している。
また、図10に示すように、先端の開口の向きを調整して、マイクロ流路へ注入した試料の逆流を防止したノズル100も知られている(特許文献4)。このノズル100は、先端をノズル100の長手方向に対して傾斜させて切断し、先端の傾斜する開口100aがマイクロ流路101の注入方向Aに向かうように、ノズル100を注入孔102からマイクロ流路101内に挿入する。ノズル100の先端から吐出される試料は、開口100aが向き合うマイクロ流路101の注入方向に向かって流れるので、注入孔102への逆流を防止できる。
更に、図11に示すように、マイクロ流路に連通する注入孔111の開口を弁体112で塞ぎ、試料の逆流を防止したマイクロ流体システム110も知られている(特許文献5)。このマイクロ流体システム110は、マイクロ流路チップ115の注入孔111の開口周囲に筒状体からなる試料サーバ113を密着して取り付け、試料サーバ113内で加圧装置114を押し下げ、試料サーバ113に貯留した試料を所定の注入圧で注入孔111からマイクロ流路へ注入する。マイクロ流路内に試料を注入した後、弁体112と一体のロッド112aを下降させて、注入孔111を弁体112で塞ぎ、試料の逆流を防止する。
特開2017−67620号公報 特開2013−101081号公報 特開2007−248218号公報 特開2008−164480号公報 特許第4551123号公報
マイクロ流路の一部を狭窄若しくは閉塞して試料の逆流を防止する特許文献1乃至特許文献3に記載の逆流防止方法は、微細なマイクロ流路に対してその内径を変化させる構成を要するので、マイクロ流路のネック部や加圧部などを高精度に製造して組み立てる必要があり、構造も複雑化するので実用性に欠けていた。
更に、マイクロ流路の一部に逆流防止構造を設けるので、試料の反応や混合等にマイクロ流路の全体を用いることができないという問題があった。
図10に示すノズル100では、試料をマイクロ流路内に注入する際に一時的に試料の逆流を防止できるが、ノズル100を引き出した後に、注入孔102が負圧となって試料が逆流するので、試料の逆流防止という本質的な課題を解決するものではない。
また、図11に示すマイクロ流体システム110は、加圧装置114の動作や弁体112の開閉動作を制御する制御機構を要し、また、筒状体の試料サーバ113内で加圧装置114や弁体112を開閉するロッド112aを鉛直方向に移動させる複雑な構造であるので、システムの全体が複雑で高価のものとなり、汎用のマイクロ流路の逆流防止構造として利用することはできない。
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、簡単な構成でマイクロ流路に注入した試料の逆流を防止するアダプタを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、請求項1に記載のアダプタは、マイクロ流路チップのマイクロ流路へ試料を注入するピペット若しくはチューブの先端部を挿入する挿入孔が鉛直方向に貫通する筒状本体からなり、マイクロ流路チップの表面のマイクロ流路に連通する注入孔の開口周囲に筒状本体の底面を密着して取り付け、挿入孔に先端部を挿入したピペット若しくはチューブから、注入孔を介してマイクロ流路へ試料を注入するアダプタであって、挿入孔を遮断するエラストマーからなる遮断壁を備え、遮断壁は、PDMS(ポリジメチルシロキサン)を金型で成形して、筒状本体に一体に形成されるとともに、遮断壁にピペット若しくはチューブの先端部を挿抜自在とするスリットが形成されていることを特徴とする。
マイクロ流路に連通する注入孔の開口周囲に筒状本体の底面を密着して取り付けるので、周囲が密閉された状態で注入孔と挿入孔が連通する。
エラストマーからなる遮断壁にスリットが形成されているので、スリットを押し広げてピペット若しくはチューブの先端部を遮断壁に挿抜させることができ、遮断壁を挿通させたピペット若しくはチューブの先端部から注入孔へ試料を注入できる。また、試料を注入した後、スリットからピペット若しくはチューブを引き出すと、スリットの隙間が閉じ、挿入孔は遮断壁で遮断されるので、注入孔が負圧となっても試料が逆流しない。
PDMS(ポリジメチルシロキサン)は、弾性限度が高く、スリットが大きく開いてもピペット若しくはチューブを引き出せば、スリットの隙間が閉じる原形状に復帰する。
また、スリット若しくはチューブの外周にスリットの内面が密着し、スリットの隙間から試料が漏れにくい。
請求項2に記載のアダプタは、挿入孔の遮断壁より上方の少なくとも一部の内径が、挿入孔に挿入するピペット若しくはチューブの先端部の外径より細いことを特徴とする。
ピペット若しくはチューブの先端部は、遮断壁のスリットに到達する前に、先端部の外形より短い挿入孔の内壁に当接して、挿入孔が拡径することによりスリットで区切られる遮断壁の舌片が上方に撓み、スリットが開く。
請求項3に記載のアダプタは、遮断壁に挿入孔の中心軸で交差する複数のスリットが形成されていることを特徴とする。
挿入孔の中心軸で交差する複数のスリットにより、挿入孔に挿入するピペット若しくはチューブの先端部は、挿入孔の中心軸に沿って遮断壁を挿通するように案内される。
請求項4に記載のアダプタは、筒状本体が、鉛直方向に積層される複数の筒部の対向する積層面間を固着して一体に形成され、遮断壁は、いずれかの筒部の積層面に沿って一体に形成されることを特徴とする。
遮断壁を、分離して形成するいずれかの筒部の積層面に沿って一体に形成するので、遮断壁や遮断壁に穿設するスリットを容易に形成できる。
請求項5に記載のアダプタは、少なくともスリットの延長方向の部位で、遮断壁が一体に形成される筒部の積層面と対向する積層面が固着されることを特徴とする。
スリットの延長方向の部位で筒部の積層面間が固着され、一体化されるので、スリットにピペットやチューブの挿抜を繰り返しても、筒部の積層面間が固着された部位までスリットの裂け目が進行することがない。
請求項6に記載のアダプタは、両面に粘着層が形成された両面テープを介して、マイクロ流路チップの表面に筒状本体の底面が密着して取り付けられることを特徴とする。
遮断壁にスリットを形成したアダプタを、マイクロ流路チップに対して着脱自在とするので、試料が逆流する恐れのあるマイクロ流路チップの注入孔の周囲にのみ、両面テープで筒状本体の底面を密着させて取り付けることができる。
請求項1の発明によれば、挿入孔を遮断する遮断壁にスリットを形成する簡単な加工で、試料の逆流を防止する逆止弁を形成できる。
また、試料が逆流する恐れのあるマイクロ流路チップにのみ、本発明に係るアダプタを取り付ければよいので、汎用のマイクロ流路チップの逆流防止手段として用いることができる。
また、筒状本体に遮断壁を一体成形するので、挿入孔を遮断する遮断壁を筒状本体の成形と同時に成形できる。
また、PDMS(ポリジメチルシロキサン)からなる筒状本体は、弾性限度が高く、ピペットやチューブを挿入してスリットが大きく開いても、ピペットやチューブの外周面にスリットの内面が密着し、注入圧をかけて試料を注入しても、スリットの隙間から試料が漏れ出ない。
また、筒状本体を半透明材料であるPDMS(ポリジメチルシロキサン)から成形するので、筒状本体の挿入孔へ挿入するピペットやチューブの挿入状態やピペットやチューブからマイクロ流路へ送液する試料の色や量を目視確認できる。
請求項2の発明によれば、ピペット若しくはチューブが遮断壁に到達する前に、遮断壁に形成されたスリットが開き、ピペット若しくはチューブの先端部を容易にスリットに挿通させることができる。
請求項3の発明によれば、ピペット若しくはチューブの先端部が、挿入孔の中心軸に沿って遮断壁を挿通するように案内されるので、その先端を注入孔の開口の上方に位置決めしやすく、注入孔へ確実に試料を注入できる。
請求項4の発明によれば、挿入孔の中間で挿入孔を遮断する遮断壁や、遮断壁に穿設するスリットを、分離して形成する筒部の端面である積層面に沿って形成するので、それぞれ容易に形成できる。
請求項5の発明によれば、スリットにピペットやチューブの挿抜を繰り返しても、スリットの裂け目が進行しない。
請求項6の発明によれば、両面に粘着層が形成された両面テープを介して、マイクロ流路チップの表面に筒状本体の底面が密着して取り付けられるので、試料が逆流する恐れのある注入孔の周囲にのみアダプタを着脱自在に取り付け、遮断壁にスリットが形成されたアダプタを再利用できる。
マイクロ流路チップ10に取り付けた本発明の第1実施の形態に係るアダプタ1をスリット6に沿って切断した縦断面図である。 図1のA−A線でアダプタ1を切断した横断面図である。 図1に示すアダプタ1の挿入孔3に、ピペット50を挿入した状態を示す縦断面図である。 マイクロ流路チップ10の注入口11aの周囲に取り付ける本発明の第2実施の形態に係るアダプタ20の分解斜視図である。 アダプタ20の平面図である。 アダプタ20を斜め下方からみた斜視図である。 マイクロ流路チップ10に取り付けたアダプタ20の縦断面図である。 図7に示すアダプタ20の挿入孔3へピペット50の先端部50aを挿入した状態を示す縦断面図である。 図8に示す挿入位置から更にピペット50の先端部50aがアダプタ20の遮断壁27を挿通するまで挿入させた状態を示す縦断面図である。 試料の逆流を防止する従来のノズル100の縦断面図である。 試料の逆流を防止した従来のマイクロ流体システム110の縦断面図である。
以下、本発明の第1実施の形態に係るアダプタ1を、図1乃至図3を用いて説明する。以下の本明細書中の説明では、図1に図示する各方向を上下左右方向として各部の構成を説明する。このアダプタ1は、有機化合物、生体試料などの微量試料を先端から吐出するピペット50と、幅及び深さが500nm乃至1mmのマイクロ流路14内に注入される試料を混合、反応、合成、抽出、分離、若しくは分析するマイクロ流路チップ10とを連結するもので、アダプタ1に挿入されるピペット50からマイクロ流路14へ試料を注入するために、マイクロ流路14に連通する注入孔11の注入口11aの周囲に起立して取り付けられる。
各図に示すように、アダプタ1は、PDMS(ポリジメチルシロキサン)を成形材料とする金型を用いたインジェクション成形で、挿入孔3が鉛直方向に貫通することにより円筒状に形成された筒状本体2と後述する遮断壁5とから構成されている。ここではインジェクション成形で筒状本体2を成形しているが、トランスファー成形、コンプレッション成形等の任意の製造方法で製造できる。
図1に示すように、挿入孔3の中間位置に、挿入孔3を横断して遮断する遮断壁5が筒状本体2に一体に形成されている。また、この遮断壁5には、挿入孔3の中心軸が通過する位置で互いに直交して交差し、それぞれ遮断壁5の上面から下面にかけて縦断する2本のスリット6、6が穿設されている。各スリット6の両端は、遮断壁5と筒状本体2との境界位置まで達し、従って、遮断壁5は、直交する2本のスリット6、6で区切られる4枚の扇状の舌片5aで構成される。上述のように、遮断壁5もエラストマーのPDMS(ポリジメチルシロキサン)から成形されるので、4枚の舌片5aは、筒状本体2との境界で片持ち支持される弾性片として作用し、外力を受けない自由状態では全ての隣り合う舌片5a、5a間が密着してスリット6、6の隙間が閉じられ、挿入孔3は、遮断壁5で遮断される。
アダプタ1を用いて試料を注入するマイクロ流路チップ10は、下層基板17の上面に、マイクロ流路14が露出する上層基板16の下面を対向させて、下層基板17と上層基板16の対向面間を固着して製造され、上層基板16の上面であるマイクロ流路チップ10の表面に、マイクロ流路14に連通する注入孔11の注入口11aが開口している。
アダプタ1は、挿入孔3の中心軸が注入口11aを貫通するマイクロ流路チップ10の表面10a上の位置に起立する姿勢で、筒状本体2の底面2aが注入口11aの周囲全体の表面10aに密着する状態で、アダプタ1の底面2aとマイクロ流路チップ10の表面10a間を固着して取り付けられる。
筒状本体2の底面2aと注入口11aの周囲の表面10aとの固着は、接着剤を用いて固着してもよいが、ここでは、相互に接する筒状本体2の底面2aとマイクロ流路チップ10の表面10aにプラズマを照射するプラズマ処理若しくはエキシマ処理等を行い、表面改質によって両者を一体に接合する。
筒状本体2の底面2aとマイクロ流路チップ10の表面10aが表面改質されることによって、図1に示すように、筒状本体2は、挿入孔3がマイクロ流路チップ10の注入孔11に連通し、連通する周囲全体を密封させた状態で、マイクロ流路チップ10の表面10a上に起立して取り付けられる。
以下、このように構成されたアダプタ1を用いて、ピペット50からマイクロ流路14へ試料を注入する際のアダプタ1の作用について説明する。ピペット50を挿入孔3へ挿入する前の待機状態では、図1、図2に示すように、スリット6で区切られた4枚の舌片5aは外力を受けていないので、隣り合う舌片5a、5a間が密着してスリット6、6の隙間が閉じられている。
ピペット50からマイクロ流路14へ試料を注入する場合には、マイクロ流路チップ10の表面10aに起立するアダプタ1の挿入孔3の上方の開口から、ピペット50の先端部50aを挿入する。この挿入の際に、筒状本体2は、弾性限度が高いPDMS(ポリジメチルシロキサン)から形成されているので、中心軸が鉛直方向となっている挿入孔3に対して、傾斜する方向からピペット50を挿入しても、挿入孔3が挿入方向に一致するように筒状本体2が弾性変形し、筒状本体2に無理な外力が加わって破損することがない。
ピペット50の先端部50aをアダプタ1の挿入孔3内を下方へ挿入していくと、先端部50aが遮断壁5に当接し、舌片5aを下方へ押し込みスリット6を広げながら遮断壁5を挿通する。互いに直交して遮断壁5に穿設される2本のスリット6、6は、挿入孔3の中心軸が通過する位置で交差しているので、ピペット50の先端部50aは、各スリット6を広げる過程で、挿入孔3の中心軸で遮断壁5を挿通するように案内され、ピペット50の先端部50aが遮断壁5を挿通した図3に示す挿入位置では、注入孔11の注入口11aの上方に位置している。
挿通孔3と注入孔11が連通する周囲は密閉されているので、ピペット50の先端部50aから注入口11aに試料を落下させ、若しくは、所定の注入圧をかけてピペット50の先端部50aから注入口11aに試料を注入することにより、マイクロ流路14へ試料が注入される。
必要な全量の試料を注入した後、ピペット50の先端部50aを挿入孔3から上方に引き抜くと、PDMS(ポリジメチルシロキサン)で形成された4枚の舌片5a、5aは、隣り合う舌片5a、5a間が密着する待機状態の形状に復帰し、スリット6、6の隙間が閉じられた遮断壁5によって挿通孔3が遮断される。その結果、挿入孔3からピペット50を引き抜くことにより、挿入孔3内がマイクロ流路14の内圧に比べて負圧になるが、マイクロ流路14に注入された試料が挿入孔3へ逆流することがない。
次に、本発明の第2実施の形態に係るアダプタ20を、図4乃至図9を用いて説明する。第2実施の形態の説明において、第1実施の形態に係るアダプタ1の構成と同一若しくは同様に作用する構成については、同一番号を付してその詳細な説明を省略する。
第2実施の形態に係るアダプタ20は、外形が同一の円筒形で円筒の長さが異なる上部筒部25と下部筒部26とが、それぞれPDMS(ポリジメチルシロキサン)を成形材料として、個別に金型を用いて成形され、図4に示すように、鉛直方向に積層させた上部筒部25と下部筒部26の対向する積層面25a、26a間の固着部29を固着して、一体の円筒形の筒状本体21としている。
図4、図7に示すように、下部筒部26を成形する際に、下部筒部26を貫通する挿入孔3の上端、すなわち、下部筒部26の上面である積層面26aに沿って、挿入孔3を遮断する遮断壁27が一体に形成されている。
この遮断壁27にも、挿入孔3の中心軸が通過する位置で互いに直交して交差し、それぞれ遮断壁27の上面から下面にかけて縦断する2本のスリット28、28が穿設されている。各スリット28の両端は、上部筒部25の積層面25aと下部筒部26の積層面26a間の固着部29との境界位置(図4で破線で示す位置)まで達し、遮断壁27は、直交する2本のスリット28、28で区切られる4枚の扇状の舌片27aで構成される。4枚の舌片27aは、固着部29を基端として片持ち支持される弾性片として作用し、外力を受けない自由状態では全ての隣り合う舌片27a、27a間が密着してスリット28、28の隙間が閉じられ、挿入孔3は、遮断壁27により遮断される。
本実施の形態では、遮断壁27を個別に形成する下部筒部26の端部に形成するので、挿入孔3の中間位置で挿入孔3を遮断する遮断壁27を筒状本体21に容易に形成することができ、また、遮断壁27を上面から下面にかけて縦断するスリット28も、遮断壁27の上面若しくは下面のいずれかを支持し、他方の面から容易に穿設して形成できる。
図7に示すように、上部筒部25を貫通する挿入孔3の上端の開口縁は、ピペット50の先端部50aを挿入孔3内に案内する緩やかな湾曲面25bとなっていて、また、この挿入孔3の内方の内壁面には、挿入孔3の中心軸周りにリブが一体に突設されることにより、内径をその上下の挿入孔3の内径より小径とした括れ部24が形成されている。括れ部24の内径は、先端が遮断壁27に達する前のピペット50の先端部50aの外径より細く、これにより、後述するように、ピペット50の先端部50aを挿入孔3へ挿入すると、括れ部24の内径が拡径し、筒状本体21の上方が挿入孔3の中心軸から外側に湾曲するとともに、括れ部24により、ピペット50の先端部50aが鉛直方向の中心軸に沿って支持される。
固着部29における上部筒部25と下部筒部26間の固着は、ここでは接着剤を介して一体に接合するが、加熱溶着や、第1実施の形態と同様に積層面25a、26a間の表面改質処理など一体に接合できれば任意の固着手段を採用できる。
上部筒部25と下部筒部26が一体となったアダプタ20の筒状本体21は、両面に粘着層が形成された両面テープ7を介して、挿入孔3の中心軸が注入口11aを貫通するマイクロ流路チップ10の表面10a上の位置に起立する姿勢で取り付けられる。アダプタ20をマイクロ流路チップ10に取り付けた状態で、両面テープ7は、筒状本体21の底面21aと注入口11aの周囲全体の表面10aとに密着するので、挿入孔3と注入孔11が連通する周囲が密閉される。
両面テープ7を用いて、アダプタ20を着脱自在にマイクロ流路チップ10の表面10aに取り付けるので、アダプタ20を試料の逆流が生じる恐れのあるマイクロ流路チップ10にのみ取り付ける汎用のアダプタとして用いることができる。
以下、ピペット50からマイクロ流路14へ試料を注入する際のアダプタ20の作用について説明する。ピペット50を挿入孔3へ挿入する前の待機状態では、図5、図7に示すように、スリット28で区切られた4枚の舌片27aは外力を受けていないので、隣り合う舌片27a、27a間が密着してスリット28、28の隙間が閉じられている。
ピペット50からマイクロ流路14へ試料を注入する場合には、図8に示すようにアダプタ20の挿入孔3の上方の開口から、ピペット50の先端部50aを挿入する。ピペット50を挿入する過程で、遮断壁27より上方の挿入孔3の中間位置には、内径がピペット50の先端部50aの外径より細い括れ部24が形成されているので、図8に示すように、ピペット50が遮断壁27に達する前に、ピペット50の先端部50aが括れ部24に当接し、筒状本体21の上方の全体が拡径方向に湾曲する。筒状本体21の上方が、挿入孔3の中心軸から半径方向に撓むことによって、基端が筒状本体21に片持ち支持されている4枚の舌片27aは、それぞれ基端から先端(自由端)に向かって上方に傾斜し、各先端の間にピペット50の先端部50aを挿通する隙間が形成され、スリット28が開く。
従って、開いたスリット28の隙間へピペット50の先端部50aを挿入し、遮断壁27を容易に挿通させることができる。更に、ピペット50の先端部50aをアダプタ20の遮断壁27の下方まで挿入した図9に示す挿入位置では、挿入孔3の中心軸で直交する2本のスリット28と、その上方の括れ部24の2カ所の位置で、ピペット50の先端部50aが、挿入孔3の中心軸に沿った鉛直方向に支持されるので、ピペット50の先端部50aは、注入孔11の注入口11aの上方に位置している。
挿通孔3と注入孔11が連通する周囲は両面テープ7が密着して密閉されているので、ピペット50の先端部50aから注入口11aに試料を落下させ、若しくは、所定の注入圧をかけてピペット50の先端部50aから注入口11aに試料を注入することにより、マイクロ流路14へ試料が注入される。
必要な全量の試料を注入した後、ピペット50の先端部50aを挿入孔3の括れ部27から上方に引き抜くまでは、4枚の舌片27aの先端の間に隙間が生じているので、遮断壁27から容易に引き抜くことができ、ピペット50の先端部50aを括れ部27から上方に完全に引き抜くと、PDMS(ポリジメチルシロキサン)で形成された4枚の舌片27aが待機状態の原形状に復帰し、スリット28、28の隙間が閉じられた遮断壁27によって挿通孔3が遮断される。その結果、挿入孔3内が一時的にマイクロ流路14の内圧に比べて負圧になっても、マイクロ流路14に注入された試料が挿入孔3へ逆流することがない。
このアダプタ20によれば、遮断壁27に穿設されたスリット28、28の延長方向に、上部筒部25と下部筒部26間を固着する固着部29が存在するので、スリット28へのピペット50の先端部50aの挿抜を繰り返しても、スリット28の裂け目は固着部29より先に進むことがない。
上述の実施の形態においては、ピペット50をアダプタ1、20の挿入孔へ挿入する例で説明したが、加圧ポンプなどに接続するチューブをアダプタ1、20の挿入孔へ挿入し、チューブの先端から試料をマイクロ流路14へ注入するものであってもよい。
また、遮断壁5、27は、エラストマーであれば任意の材料で形成することができ、必ずしも、アダプタ1、20の筒状本体2、21と同一の材料とする必要はない。
また、筒状本体は、鉛直方向に積層させた3個以上の筒部の積層面間を固着して一体に形成してもよく、更に、中心側を遮断壁とする扁平な円板の遮断壁とする部分にスリットを穿設しておき、円板の上下に上部筒部と下部筒部を積層させて、遮断壁を除く積層面間を固着し、筒状本体としてもよい。
また、筒状本体を貫通する挿入孔の形状は、横断面が四角形の角筒形等その形状は円筒形に限らない。例えば、挿入孔の横断面の形状を四角形とすれば、遮断壁に穿設するスリットで分離される舌片は、直線上の基端で挿入孔の内壁面に片持ち支持され、舌片に捻り応力が生じることなく、低挿入力でピペットやチューブの先端部を挿通させることができる。
また、遮断壁に形成するスリットの本数や形状は、上述の実施の形態に限らず、ピペットやチューブの先端部の外形や挿入孔の形状に合わせて任意に選択できる。
マイクロ流路から注入した試料が逆流する恐れのあるマイクロ流路チップに取り付けるアダプタに適している。
1、20 アダプタ
2、21 筒状本体
2a、21a 筒状本体の底面
3 挿入孔
5、27 遮断壁
6、28 スリット
7 両面テープ
10 マイクロ流路チップ
10a マイクロ流路チップの表面
11 注入孔
11a 注入口
14 マイクロ流路
24 括れ部
25 上部筒部
25a 積層面
26 下部筒部
26a 積層面
29 固着部

Claims (6)

  1. マイクロ流路チップのマイクロ流路へ試料を注入するピペット若しくはチューブの先端部を挿入する挿入孔が鉛直方向に貫通する筒状本体からなり、
    マイクロ流路チップの表面のマイクロ流路に連通する注入孔の開口周囲に筒状本体の底面を密着して取り付け、
    挿入孔に先端部を挿入したピペット若しくはチューブから、注入孔を介してマイクロ流路へ試料を注入するアダプタであって、
    前記挿入孔を遮断するエラストマーからなる遮断壁を備え、
    前記遮断壁は、PDMS(ポリジメチルシロキサン)を金型で成形して、前記筒状本体に一体に形成されるとともに、
    前記遮断壁に前記ピペット若しくはチューブの先端部を挿抜自在とするスリットが形成されていることを特徴とするアダプタ。
  2. 前記挿入孔の前記遮断壁より上方の少なくとも一部の内径は、前記挿入孔に挿入するピペット若しくはチューブの先端部の外径より細いことを特徴とする請求項1に記載のアダプタ。
  3. 前記遮断壁に前記挿入孔の中心軸で交差する複数のスリットが形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のアダプタ。
  4. 前記筒状本体は、鉛直方向に積層される複数の筒部の対向する積層面間を固着して一体に形成され、
    前記遮断壁は、いずれかの前記筒部の積層面に沿って一体に形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のアダプタ。
  5. 少なくとも前記スリットの延長方向の部位で、前記遮断壁が一体に形成される前記筒部の積層面と対向する積層面が固着されることを特徴とする請求項4に記載のアダプタ。
  6. 両面に粘着層が形成された両面テープを介して、前記マイクロ流路チップの表面に前記筒状本体の底面が密着して取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のアダプタ。
JP2018099478A 2018-05-24 2018-05-24 アダプタ Active JP6957412B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018099478A JP6957412B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 アダプタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018099478A JP6957412B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 アダプタ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019203806A JP2019203806A (ja) 2019-11-28
JP2019203806A5 JP2019203806A5 (ja) 2020-03-05
JP6957412B2 true JP6957412B2 (ja) 2021-11-02

Family

ID=68726737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018099478A Active JP6957412B2 (ja) 2018-05-24 2018-05-24 アダプタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6957412B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7689432B2 (ja) * 2021-03-12 2025-06-06 フコク物産株式会社 マイクロ流路チップ用アダプタ
CN119666192B (zh) * 2024-12-25 2025-11-11 深圳市朗石科学仪器有限公司 一种水样电导池用可插拔温度传感器装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES266599Y (es) * 1982-06-18 1983-11-16 "dispositivo aplicable a la realizacion de analisis".
JPS59133877A (ja) * 1983-01-18 1984-08-01 Terumo Corp 弁体
US5123443A (en) * 1990-12-21 1992-06-23 Millipore Corporation Fluid delivery system
JP6050750B2 (ja) * 2011-07-04 2016-12-21 テルモ株式会社 イントロデューサ用シース
JP5866470B1 (ja) * 2015-05-01 2016-02-17 株式会社朝日Fr研究所 チェックバルブ及びこれを用いたマイクロ化学チップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019203806A (ja) 2019-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10391483B2 (en) Dispensing device
JP6957412B2 (ja) アダプタ
US20150137015A1 (en) Connector for microfluidic device, a method for injecting fluid into microfluidic device using the connector and a method of providing and operating a valve
CN101160520B (zh) 用于填充样品体积限定设备的装置
EP2308589B1 (de) Mikrofluidische struktur
EP1518604A2 (de) Mikrostrukturierte Vorrichtung zum entnehmbaren Speichern von kleinen Flüssigkeitsmengen und Verfahren zum Entnehmen der in dieser Vorrichtung gespeicherten Flüssigkeit
WO2003098218A1 (en) Multi-channel microfluidic system design with balanced fluid flow distribution
EP3875575B1 (en) Micro-fluid chip and micro-fluid device
US9174182B2 (en) Mixer with zero dead volume and method for mixing
US11291993B2 (en) Micro-fluid chip
US20170261138A1 (en) Fluid connection ports
EP3106879A1 (en) Liquid handling device
Van Swaay et al. A chip-to-world connector with a built-in reservoir for simple small-volume sample injection
JP6806374B2 (ja) ナノ流体デバイス及び化学分析装置
Chen et al. Fit-to-Flow (F2F) interconnects: Universal reversible adhesive-free microfluidic adaptors for lab-on-a-chip systems
US20080172025A1 (en) Chemical reaction cartridge and using method thereof
EP3406340A1 (de) Flusszelle mit gehäusebauteil
EP3875574B1 (en) Micro-fluid chip and micro-fluid device
KR101486413B1 (ko) 마이크로 포스트를 이용한 미세유동 칩 및 그 제조방법
EP1407820B1 (en) flap septum
CN101821006A (zh) 微流通道,其实施方法,和包括微流通道的微流系统
EP2729251B1 (de) Mikrofluidische struktur mit vertiefungen
WO2006072405A1 (de) Fluidische struktur und verfahren zum erzeugen einer fluidischen struktur
KR102115094B1 (ko) 마이크로 플루이딕 기술 기반의 디지털 중합효소 연쇄반응 시스템 및 디지털 중합효소 연쇄반응 방법
WO2020183938A1 (ja) マイクロ流路チップ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200121

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210421

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210928

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211006

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6957412

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150