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JP6959052B2 - シャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法 - Google Patents
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JP6959052B2 - シャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法 - Google Patents

シャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、シャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法に関し、詳しくはバスバの一部をシャント抵抗部として使用し、このシャント抵抗部の温度を検知してその抵抗値を補正し、この補正に基づきバスバに流れる電流値を算出するシャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法に関する。
近年、シャント抵抗式電流センサが自動車に広く搭載されている。シャント抵抗式電流センサは、自動車のバッテリ端子に接続されるバスバの一部をシャント抵抗部として使用して、そのバスバに流れる電流を検知するものである。この電流の検知に基づき、自動車のバッテリが効率的に制御され、自動車の省エネが実現されることになる。
この種のシャント抵抗式電流センサでは、バスバのシャント抵抗部は温度特性(温度−抵抗値特性)を有することが知られている。このため、シャント抵抗式電流センサでは、バスバのシャント抵抗部の温度を検知してこの温度特性を解消するように補正する方法が取られる。すなわち、この種のシャント抵抗式電流センサでは、シャント抵抗部の温度の検知精度そのものがセンサ全体の検知精度に直接影響を与えてしまう。
このシャント抵抗部の温度−抵抗値特性を踏まえ検知精度を向上させようとするものとしては、バスバでの電圧降下を増幅回路に入力して所定の増幅率で増幅し、その一方でバスバ温度検出回路(温度センサ)が電圧降下検出時のバスバの温度を検知してマイコンに入力するものが知られる(特許文献1参照)。また、特許文献1のマイコンは入力された検出温度に対する増幅率の補正値を算出して増幅回路に送信し、増幅回路はこの補正値を基に増幅率を補正可能としている。
また、シャント抵抗式電流センサが温度センサを有し、この温度センサが、シャント抵抗部の中央部と位置的に対応して配置されるものも知られる(特許文献2参照)。この配置により、特許文献2はシャント抵抗部における温度分布内の偏重した温度を避けて、シャント抵抗部の略平均温度を検出可能としている。
特開2012−78327号公報 特開2013−124859号公報
しかしながら、上記特許文献1、2では温度センサは電子部品として基板に搭載されるため、バスバの温度以外にも基板に同様に搭載される電子部品(例えば、制御用マイコンや電圧検知ICなど)の発熱分も含んだ温度を検知している。すなわち、上記特許文献1、2では、温度センサはバスバのシャント抵抗部の温度だけを純粋に検知している訳ではない。これら電子部品の発熱に伴う温度が、温度センサの検知結果に対し検知誤差として含まれてしまっていた。この温度の検知誤差がシャント抵抗部の温度補正の誤差を招来し、結果的に電流の検知誤差に繋がっていた。
ここで、この検知誤差について詳細に説明する。シャント抵抗式電流センサの電源を入れると、基板に搭載される制御用マイコンなどの電子部品が動作し電流が消費されることで発熱する。その発熱の影響により温度センサで検知される温度も上昇する。そして、所定時間の経過後、温度センサで検知される温度は飽和する。このとき、電源を入れる前の温度T1と、電源を入れた後に飽和した温度T2と、の差分ΔT(=T2−T1)が、電子部品の発熱による温度センサの検知誤差に相当する。上記特許文献1、2では、このΔTがシャント抵抗部の温度補正の誤差となり、結果的に電流の検知誤差となっていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板に搭載される電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を除去するように温度検知部の検知結果を補正することができるシャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るシャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1)
バスバの一部であるシャント抵抗部の上面の両端部にそれぞれ接続された一対の接続端子を介して前記バスバの上方に設置され且つ前記一対の接続端子を介して前記シャント抵抗部に電気的に接続された基板と、
前記基板に搭載される電子部品と、を備えるシャント抵抗式電流センサであって、
前記電子部品は、
前記シャント抵抗部の前記両端部間の電圧を検知する電圧検知部と、
前記シャント抵抗部の温度を検知する温度検知部と、
制御用マイコンと、を含み、
前記制御用マイコンは、
前記バスバに電流が流れているか否かを判定し、前記バスバに電流が流れていないと判定したときは、事前準備として、温度記録部、及び、補正値算出部を実行し、前記事前準備の実行後に前記バスバに電流が流れていると判定したとき、実駆動として、温度補正部、抵抗値補正部、及び、電流算出部を実行し、
前記温度記録部は、前記バスバに電流が流れていない状態にて前記電子部品を駆動させて、前記温度検知部の検知結果を所定時間の間記録し、
前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づき、前記電子部品の前記事前準備としての駆動開始時点からの経過時間に対する、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇分の推移を算出し、
前記温度補正部は、前記バスバに電流が流れている状態にて、前記温度検知部により検知された温度から、前記実駆動の開始時点からの経過時間に対応する前記温度上昇分を減じて、前記電子部品の発熱の影響がないときの前記シャント抵抗部の温度を推定し、
前記抵抗値補正部は、前記推定された前記シャント抵抗部の温度と、予め定められた温度及び抵抗値間の特性と、に基づいて、前記シャント抵抗部の抵抗値を算出し、
前記電流算出部は、前記算出された前記シャント抵抗部の抵抗値と、前記電圧検知部の検知結果と、に基づいて、前記バスバに流れている電流を算出する
ことを特徴とするシャント抵抗式電流センサ。
(2)
前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づいて、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇がなくなるまでの前記駆動開始時点からの経過時間である温度飽和時間を検知し、前記温度飽和時間前後で異なる時間関数を用いて、前記温度上昇分の推移を近似して算出する
ことを特徴とする上記(1)に記載のシャント抵抗式電流センサ。
(3)
前記補正値算出部は、前記実駆動の開始時点から前記温度飽和時間までは、前記時間関数として自然対数関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出し、前記温度飽和時間以降は、前記時間関数として1次関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出する
ことを特徴とする上記(2)に記載のシャント抵抗式電流センサ。
(4)
請求項1に記載のシャント抵抗式電流センサを用いたシャント抵抗式電流センサの補正方法であって、
前記温度記録部は、前記バスバに電流が流れていない状態にて前記電子部品を駆動させて、前記温度検知部の検知結果を所定時間の間記録するステップを実行し、
前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づき、前記電子部品の前記事前準備としての駆動開始時点からの経過時間に対する、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇分の推移を算出するステップを実行し、
前記温度補正部は、前記バスバに電流が流れている状態にて、前記温度検知部により検知された温度から、前記実駆動の開始時点からの経過時間に対応する前記温度上昇分を減じて、前記電子部品の発熱の影響がないときの前記シャント抵抗部の温度を推定するステップを実行し、
前記抵抗値補正部は、前記推定された前記シャント抵抗部の温度と、予め定められた温度及び抵抗値間の特性と、に基づいて、前記シャント抵抗部の抵抗値を算出するステップを実行し、
前記電流算出部は、前記算出された前記シャント抵抗部の抵抗値と、前記電圧検知部の検知結果と、に基づいて、前記バスバに流れている電流を算出するステップを実行する
ことを特徴とするシャント抵抗式電流センサの補正方法。
(5)
前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づいて、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇がなくなるまでの前記駆動開始時点からの経過時間である温度飽和時間を検知し、前記温度飽和時間の前後で異なる時間関数を用いて、前記温度上昇分の推移を近似して算出するステップを実行する
ことを特徴とする上記(4)に記載のシャント抵抗式電流センサの補正方法。
(6)
前記補正値算出部は、前記実駆動の開始時点から前記温度飽和時間までは、前記時間関数として自然対数関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出し、前記温度飽和時間以降は、前記時間関数として1次関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出するステップを実行する
ことを特徴とする上記(5)に記載のシャント抵抗式電流センサの補正方法。
上記(1)のシャント抵抗式電流センサの構成によれば、基板に搭載される電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を除去するように温度検知部の検知結果を補正することができる。これにより、バスバのシャント抵抗部の実温度(本来の温度)を精度良く検知して、結果的に電流検知の精度を向上させることができる。
上記(2)のシャント抵抗式電流センサの構成によれば、電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を、バッテリに電源が入ってバスバに電流が流れ出した直後から捕捉して除去することができる。これにより、バスバのシャント抵抗部の実温度を一層精度良く検知することができる。
上記(3)のシャント抵抗式電流センサの構成によれば、バスバに電流が流れ出した直後の、電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を、実装が簡便でありながらも誤差も少なく捕捉して除去することができる。
上記(4)のシャント抵抗式電流センサの補正方法の構成によれば、基板に搭載される電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を除去するように温度検知部の検知結果を補正することができる。これにより、バスバのシャント抵抗部の実温度(本来の温度)を精度良く検知して、結果的に電流検知の精度を向上させることができる。
上記(5)のシャント抵抗式電流センサの補正方法の構成によれば、電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を、バッテリに電源が入ってバスバに電流が流れ出した直後から捕捉して除去することができる。これにより、バスバのシャント抵抗部の実温度を一層精度良く検知することができる。
上記(6)のシャント抵抗式電流センサの補正方法の構成によれば、バスバに電流が流れ出した直後の、電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を、実装が簡便でありながらも誤差も少なく捕捉して除去することができる。
本発明のシャント抵抗式電流センサによれば、基板に搭載される電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を除去するように温度検知部の検知結果を補正することができる。これにより、バスバのシャント抵抗部の実温度(本来の温度)を精度良く検知して、結果的に電流検知の精度を向上させることができる。
本発明のシャント抵抗式電流センサの補正方法によれば、基板に搭載される電子部品の発熱による温度検知部の検知誤差を除去するように温度検知部の検知結果を補正することができる。これにより、バスバのシャント抵抗部の実温度(本来の温度)を精度良く検知して、結果的に電流検知の精度を向上させることができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるだろう。
図1は、本発明に係る実施形態のシャント抵抗式電流センサを模式的に説明する側面図である。 図2は、図1に示すシャント抵抗式電流センサを拡大して説明する要部拡大図である。 図3は、図2に示す制御用マイコンの構成を機能的に説明するブロック図である。 図4は、本発明に係る実施形態のシャント抵抗式電流センサの補正方法の手順を説明するフローチャートである。 図5は、図4に示す事前準備サブルーチンを説明するフローチャートである。 図6は、本発明に係る実施形態の変形例を説明する機能ブロック図である。 図7は、バスバに電流が流れていないときの温度センサが検知する温度を説明する実測値の温度グラフである。
本発明のシャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
なお、本実施形態で言う「部」とは単にハードウェアによって実現される物理的構成に限定されず、その構成が有する機能をプログラムなどのソフトウェアによって実現されるものも含む。また、1つの構成が有する機能が2つ以上の物理的構成によって実現されても、または2つ以上の構成の機能が例えば1つの物理的構成によって実現されていても構わない。
<<シャント抵抗式電流センサの構成>>
まず図1及び図2を参照して、シャント抵抗式電流センサの構成について説明する。図1は、本実施形態のシャント抵抗式電流センサを模式的に説明する側面図である。図2は、図1に示すシャント抵抗式電流センサを拡大して説明する要部拡大図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るシャント抵抗式電流センサ10は、バスバ50に取り付けられる電流検知装置であり、一対の接続端子15,15と、基板20と、電子部品30と、を有する。
<バスバ50の構成>
バスバ50は、導電性金属により平面視で略長方形に形成され、図示しないバッテリポストに取り付けられる。また、バスバ50は、略平板状のシャント抵抗部51を含み、このシャント抵抗部51を中央に挟んで両側部に一体形成される上流部52及び下流部55を有する。
バスバ50の上流部52は、シャント抵抗部51に電流が流れる方向の上流部に相当する端部から延設されるバッテリ端子53を有する。このバッテリ端子53には、図1中上下方向で貫通する不図示の嵌合穴が形成される。また、その先端部には、互いに対向して平行に延びる一対のボルト挿通部54が設けられる。このボルト挿通部54には、ボルトBが挿通される穴が形成される。この穴にボルトBが挿通され、不図示のナットで締め付けられる。バッテリ端子53の嵌合穴には、不図示のバッテリ負極側のバッテリポストが挿入され、ボルトBがナットで締め付けられることによりバッテリ端子53がバッテリポストに締結される。
バスバ50の下流部55は、シャント抵抗部51に電流が流れる方向の下流部に相当する端部から延設されるスタッド立設部56を有する。このスタッド立設部56には、スタッドボルトSが立設される。スタッドボルトSには、不図示のワイヤーハーネスの端子が接続され、不図示のナットで締結される。
バッテリからの電流は、電気的負荷を介してバッテリの負極端子に戻る。このとき、バスバ50のシャント抵抗部51は、この電流経路の途中に配置されており、そして負荷のマイナス側のワイヤーハーネスにはスタッドボルトSに接続され、バッテリの負極側のバッテリポストにはバッテリ端子53に接続される。この電気的接続により、電流は、ワイヤーハーネス、スタッドボルトS、及びシャント抵抗部51を経由してバッテリ端子53、負極側のバッテリポストへと流れる。
<一対の接続端子15,15の構成>
図2に示すように、シャント抵抗式電流センサ10の一対の接続端子15,15は、バスバ50のシャント抵抗部51の両端部分に電気的に接続して設けられる。接続端子15は、シャント抵抗部51に設けられた端子であり、その端子が基板20に半田付けされることによって、基板20の回路パターンに電気的に接続される。または、接続端子15は、プレスフィット端子であって、基板20に設けられたホールに圧入されることによって、基板20の回路パターンに電気的に接続される。
<基板20の構成>
基板20は、略平板状に形成され、バスバ50のシャント抵抗部51の上方に設置される。また、基板20には回路パターンが形成されており、この回路パターンの端部に一対の接続端子15,15が電気的にそれぞれ接続される。この電気的接続により、基板20は、一対の接続端子15,15を介してバスバ50のシャント抵抗部51に電気的に接続する。
<電子部品30の構成>
電子部品30は、電圧検知IC(電圧検知部)31と、温度センサ(温度検知部)32と、制御用マイコン(マイクロコンピュータ)40と、を少なくとも有して、基板20上に搭載される。
電圧検知IC31は、ハードウェアとして増幅回路を含むIC(Integrated Circuit)などで構成され、基板20の表側に設置される。電圧検知IC31は、基板20の回路パターンの他端部と電気的に接続しており、一対の接続端子15,15を介してバスバ50のシャント抵抗部51に印加される電圧(電圧降下)を検知して、その検知結果を制御用マイコン40に報知する。
温度センサ32は、同様にハードウェアとして検知素子を含むICなどで構成され、基板20の裏側にバスバ50のシャント抵抗部51と対向して設置される。温度センサ32は、バスバ50のシャント抵抗部51の近傍の温度を検知し、その検知結果を制御用マイコン40に報知する。
制御用マイコン40は、ハードウェアとして演算回路、インタフェース回路及びメモリ回路などを含むミニコンピュータシステムで構成され、シャント抵抗式電流センサ10の制御部として機能する。制御用マイコン40は、基板20の表側に電圧検知IC31と物理的に干渉しないように設置される。
<制御用マイコン40の構成>
次に図3を参照して、制御用マイコンの機能について説明する。図3は、図2に示す制御用マイコンの構成を機能的に説明するブロック図である。
図3に示すように、制御用マイコン40は、温度記録部41と、補正値算出部42と、温度補正部43と、抵抗値補正部44と、電流算出部45と、を少なくとも有する。
なお、本実施形態では、温度記録部41、補正値算出部42、温度補正部43、抵抗値補正部44、及び電流算出部45は、プログラムとして制御用マイコン40のメモリ回路にそれぞれ格納されており、制御用マイコン40の演算回路に適宜読み出されて実行される。また、制御用マイコン40は、これら部分41,42,43,44,45以外にも、全体を制御管理する不図示の中央制御部や、データを記録保持するデータ記録部などを適宜有する。
温度記録部41は、バスバ50に電流が流れていない状態で、電子部品30全部が駆動したときの、温度センサ32の検知結果を所定時間の間、経時的に記録してデータ保持する。そして、温度記録部41は、その記録結果を補正値算出部42に報知する。
補正値算出部42は、温度記録部41の記録結果に基づき、温度センサ32の検知結果に対する温度補正値CV1,CV2を算出して、その温度補正値CV1,CV2を温度補正部43に報知する。
なお、詳細は後述するが、補正値算出部42は、温度記録部41の記録結果における温度飽和時間Tsを検知し、その温度飽和時間Ts前後で第1及び第2の温度補正値CV1,CV2を切り替えてそれぞれ算出する。
温度補正部43は、温度センサ32の検知結果を第1及び第2の温度補正値CV1,CV2で補正する。すなわち、温度補正部43は、シャント抵抗式電流センサ10の実駆動時において、温度センサ32の検知結果に対して基板20の電子部品30の発熱による検知誤差を除去するように補正する。この補正により、温度補正部43は、バスバ50のシャント抵抗部51の実温度(本来の温度)を推定して、抵抗値補正部44に報知する。
抵抗値補正部44は、バスバ50のシャント抵抗部51の温度−抵抗値特性を解消するように、温度補正部43の補正結果に応じてシャント抵抗部51の抵抗値を補正する。すなわち、バスバ50に電流が流れるとシャント抵抗部が発熱して抵抗値が上昇するが、抵抗値補正部44はその上昇分を温度−抵抗値特性に基づいて推定して補正する。
電流算出部45は、抵抗値補正部44の補正結果、及び電圧検知IC31の検知結果に基づき、バスバ50に流れている電流を算出して、自動車の中央制御装置などの上流装置に報知する。
このように構成される制御用マイコン40は、シャント抵抗式電流センサ10が実駆動する前において、バスバ50に電流が流れている状態か否かを判断する。制御用マイコン40は、バスバ50に電流が流れていないと判断するときに、電子部品30全部を駆動して温度記録部41及び補正値算出部42を実行する。その一方で、制御用マイコン40は、バスバ50に電流が流れていると判断するときには、温度記録部41及び補正値算出部42を実行しない。その代わりに、制御用マイコン40は、それ以外の温度補正部43、抵抗値補正部44と、及び電流算出部を実行する。この実行により、シャント抵抗式電流センサ10が実駆動することになる。
<<シャント抵抗式電流センサの補正方法>>
次に図4及び図5を参照して、本実施形態に係るシャント抵抗式電流センサの動作、特にその補正方法の手順について詳細に説明する。図4は、本実施形態のシャント抵抗式電流センサの補正方法の手順を説明するフローチャートである。図5は、図4に示す事前準備サブルーチンを説明するフローチャートである。
図4に示すように、シャント抵抗式電流センサ10が実駆動する前に、事前準備サブルーチンSR20が実行される。
なお、事前準備サブルーチンSR20は、事前に設定される頻度で実行しても良いし、又はシャント抵抗式電流センサ10をバッテリに実装する前に1回実行しても良い。
図5に示すように、事前準備サブルーチンSR20では、最初のステップであるステップS21において、制御用マイコン40がバスバ50に電流が流れるか否かを判断する。制御用マイコン40が、バスバ50に電流が流れていると判断した場合(S21のYES)には、ステップが前に戻り、電流が流れていない状態になるまで、それ以降のステップには進まない。その一方で、制御用マイコン40が、バスバ50に電流が流れていないと判断した場合(S21のNO)には、ステップS22に進む。
ステップS22において、制御用マイコン40は電子部品30全部を駆動する。その駆動後、ステップS23において温度記録部41は、電子部品30が駆動した瞬間からの温度センサ32の検知結果を、所定時間の間記録してデータ保持する。このとき、温度記録部41が記録する温度は、バスバ50に電流が流れていない状態でのシャント抵抗部51近傍の温度である。すなわち、ステップS23においては、バスバ50に電流が流れていないためシャント抵抗部51は発熱しておらず、温度記録部41は基板20の電子部品30の発熱の影響による温度のみを記録することになる。
ここで、基板20の電子部品30の発熱による温度は、時間が経過すると緩やかに飽和して定常状態となる。このため、ステップS24において、補正値算出部42は、温度記録部41の記録結果における温度飽和時間Tsを検知する。この検知後、補正値算出部42は、温度飽和時間Ts前後で温度補正値を切り替えて第1及び第2の補正値CV1,CV2算出するため、ステップS25及びステップS26を並行して実行する。
なお、温度飽和時間Tsの検知については、補正値算出部42は、温度記録部41の記録結果を初期時間から逐次時間微分し、この微分値が所定範囲以内となった瞬間を温度飽和時間Tsと決定する。
ステップS25において、補正値算出部42は、次の数式(1)に示すように、温度飽和時間Ts前の温度記録部41の記録結果に対して自然対数関数で近似する。また、このとき補正値算出部42は、近似式の決定係数Rも算出する。この近似式の算出により、補正値算出部42は電子部品30の駆動開始(電源ON後)から温度飽和時間Tsまでの温度補正値、すなわち第1の温度補正値CV1を算出して、その算出結果を温度補正部43に報知する。なお、第1の温度補正値CV1は時間関数で規定される。
CV1(t)=A・In(t)+B (t<Ts) ・・・(1)
なお、tは時間変数を示し、A,Bは近似して同定される係数を示す。
その一方で、ステップS26において、補正値算出部42は、次の数式(2)に示すように、温度飽和時間Ts以後の温度記録部41の記録結果に対して1次関数、より具体的には傾きが0(ゼロ)の1次関数(定常値)で近似する。この近似式の算出により、補正値算出部42は、温度飽和時間Tsからの温度補正値、すなわち第2の温度補正値CV2を算出して、その算出結果を温度補正部43に報知する。このように、ステップS25,S26が実行されることで、電子部品30の発熱に応じた第1及び第2の温度補正値CV1,CV2が算出され、事前準備サブルーチンSR20が終了する。なお、第2の温度補正値Cv2も同様に時間関数で規定される。
CV2(t)=C (t≧Ts) ・・・(2)
なお、tは時間変数を示し、Cは近似して同定される係数を示す。
図4に戻って、事前準備サブルーチンSR終了後の手順について説明する。
図4に示すように、ステップS11において、事前準備サブルーチンSR20が終了後、制御用マイコン40がバスバ50に電流が流れていると判断してシャント抵抗式電流センサ10が実駆動しているか否かを判断する。
制御用マイコン40が、電流が流れていないと判断した場合(S11のNO)には、ステップが前に戻る。すなわち、制御用マイコン40は、バスバ50に電流が流れてシャント抵抗式電流センサ10が実駆動する状態になるまで、それ以降のステップに進まない。制御用マイコン40が、バスバ50に電流が流れていると判断した場合(S11のYES)には、ステップS12,S13にそれぞれ進む。
なお、本実施形態では、ステップS12,S13は並行して実行されるが、これに限定されない。例えば制御用マイコン40の処理能力が低い場合には、ステップS12,S13は所定のサンプリングタイムで交互に実行されるように構成しても良い。
ステップS12において、電圧検知IC31は、一対の接続端子15,15を介してバスバ50のシャント抵抗部51に印加される電圧(電圧降下)を検知して、その検知結果を電流算出部45に報知する。
ステップS13において、温度センサ32は、シャント抵抗式電流センサ10の実駆動時でのバスバ50のシャント抵抗部51近傍の温度を検知し、その検知結果を温度補正部43に報知する。
ステップS14において、温度補正部43は、基板20の電子部品30の発熱による検知誤差を除去するように、温度センサ32の検知結果を第1及び第2の温度補正値CV1,CV2で補正して、バスバ50に電流が流れている状態でのシャント抵抗部51の実温度を推定する。このとき、温度補正部43は、事前準備サブルーチンSR20(図4参照)で補正値算出部42が検知した温度飽和時間Tsに基づき、シャント抵抗式電流センサ10が実駆動した瞬間(電源ON後)から温度飽和時間Tsまでは第1の温度補正値CV1で補正し、温度飽和時間Ts以後は第2の温度補正値CV2で補正する。これにより、温度補正部43は、電源ONの瞬間から精度よくバスバ50のシャント抵抗部51の実温度を推定することができる。温度補正部43は、その補正結果を抵抗値補正部44に報知する。
ステップS15において、抵抗値補正部44は、温度補正部43の補正結果をシャント抵抗部51の実温度をしてみなし、シャント抵抗部51の温度−抵抗値特性を示すマップ(以下、温度特性マップと言う。)から、この実温度に対応した抵抗値の補正値を算出し、シャント抵抗部51の実抵抗値を推定して、その推定結果を電流算出部45に報知する。これにより、抵抗値補正部44は、基板20の電子部品30の発熱による検知誤差を考慮してシャント抵抗部51の抵抗値を精度よく推定することができる。
なお、シャント抵抗部51の温度特性マップは、抵抗値補正部44、又は不図示の制御用マイコン40のデータ記録部などに事前に設定され記録保持され、適宜読み出される。
ステップS16において、電流算出部45は、オームの法則に従って、電圧検知IC31で検知したバスバ50のシャント抵抗部51に生じる電圧降下に対し、抵抗値補正部44で補正されたシャント抵抗部51の抵抗値で除算する。この算出により、電流算出部45は、バスバ50に流れる電流の大きさを算出する。電流算出部45は、その算出結果をバスバ50に流れる電流値として上流装置に報知する。
シャント抵抗式電流センサ10の実駆動中は、ステップS11からステップS16までの一連のステップが所定のサンプリングタイムでループして実行されて、バスバ50に流れる電流値が常時算出され、上流装置に報知される。
[シャント抵抗式電流センサ10、及びその補正方法の利点]
以上説明したように、本実施形態に係るシャント抵抗式電流センサ10、及びシャント抵抗式電流センサ10の補正方法によれば、温度記録部41がバスバ50に電流が流れていない状態で、基板20に搭載される電子部品30を駆動して、温度センサ(温度検知部)32の検知結果を所定時間の間記録し(S21,S22,S23)、補正値算出部42が温度記録部41での記録結果に基づき、温度センサ32の検知結果に対する温度補正値CV1,CV2を算出し(S24,S25,S26)、シャント抵抗式電流センサ10の実駆動時で、温度補正部43が温度センサ32の検知結果を温度補正値CV1,CV2で補正する(S14)。このため、基板20に搭載される電子部品30の発熱による温度センサ32の検知誤差を除去するように温度センサ32の検知結果を補正することができる。これにより、バスバ50のシャント抵抗部51の実温度(本来の温度)を精度良く検知して、結果的に電流検知の精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係るシャント抵抗式電流センサ10、及びシャント抵抗式電流センサ10の補正方法によれば、補正値算出部42が、温度記録部41の記録結果において温度飽和時間Tsを検知し(S24)、温度飽和時間Ts前後で温度補正値CV1,CV2を切り替えてそれぞれ算出する(S25,S26)。このため、電子部品30の発熱による温度センサ32の検知誤差を、バッテリに電源が入ってバスバ50に電流が流れ出した直後から捕捉して除去することができる。これにより、バスバ50のシャント抵抗部51の実温度を一層精度良く検知することができる。
また、本実施形態に係るシャント抵抗式電流センサ10、及びシャント抵抗式電流センサ10の補正方法によれば、補正値算出部42が、温度飽和時間Ts前の温度記録部41の記録結果に対して対数関数で近似して温度飽和時間Ts前の温度補正値(第1の温度補正値)CV1を算出し(S25)、温度飽和時間Ts以後の温度記録部41の記録結果に対して1次関数で近似して温度飽和時間Ts以後の温度補正値(第2の温度補正値)CV2を算出する(S26)。このため、バスバ50に電流が流れ出した直後の、電子部品30の発熱による温度センサ32の検知誤差を、実装が簡便でありながらも誤差も少なく捕捉して除去することができる。
[シャント抵抗式電流センサの変形例]
図6を参照して、本実施形態に係る変形例について説明する。図6は、本実施形態の変形例を説明する機能ブロック図である。
図6に示すように、本変形例では、シャント抵抗式電流センサ10とは別体の制御装置60が設けられる。制御装置60は、中央演算回路、記憶回路などを有するコンピュータシステムで構成され、温度記録部41及び補正値算出部42が実装される。
制御装置60は、制御用マイコン40とは互いのインタフェース回路を介して通信可能に構成される。このため、制御装置60は、事前準備サブルーチンSR20の手順(図5参照)のときだけ制御用マイコン40に接続し、制御用マイコン40の代わりに温度記録部41及び補正値算出部42を実行する。
なお、本変形例では、制御用マイコン40は、温度記録部41及び補正値算出部42を有していない。
本変形例によれば、別体の制御装置60が、シャント抵抗式電流センサ10に搭載される制御用マイコン40の代わりに温度記録部41及び補正値算出部42を実行する。このため、複数のシャント抵抗式電流センサ10それぞれに対して温度記録部41及び補正値算出部42を共通で使用したり、又はその処理結果を共通に搭載したりすることができる。これにより、本実施形態に係るシャント抵抗式電流センサ10の補正方法を例えばバッチ処理などを用いて効率よく実装することができる。また、制御用マイコン40の演算や記録容量などの負荷を低減することができるので、安価な制御用マイコン40を採用することができる。
[実施例]
さらに図7を参照して、本実施形態に係る実施例を説明する。図7は、バスバに電流が流れていないときの温度センサが検知する温度を説明する実測値の温度グラフである。
制御用マイコン40は、バスバ50に電流が流れていない状態で電子部品30を駆動する。本実施例では、温度記録部41は電子部品30が駆動した瞬間から1400秒間、温度センサ32の検知結果を記録する(図5参照)。図7は、そのときに記録された温度グラフである。
そして、補正値算出部42は、温度記録部41の記録結果、すなわち温度グラフに対して0秒から1400秒の間で時間微分する。補正値算出部42は、この微分値が所定の範囲以内となった瞬間、本実施例では1000秒を温度飽和時間Tsと決定する。
次に補正値算出部42は、温度飽和時間Tsである1000秒前の温度グラフに対して自然関数で近似して次の数式(3)を得て、第1の温度補正値CV1を算出する。
なお、本実施例では近似式の決定係数Rは、0.9558である。
CV1(t)=0.6306・In(t)+28.775 (t<1000[秒])
・・・(3)
なお、tは時間変数を示す。
その一方で、補正値算出部42は、1000秒以降の温度グラフに対して傾きが0(ゼロ)の1次関数で近似して次の数式(4)を得て、第2の温度補正値CV2を算出する。
CV2(t)=3.5 (t≧1000[秒]) ・・・(4)
なお、tは時間変数を示す。
補正値算出部42は、第1及び第2の温度補正値CV1,CV2を温度補正部43に報知する。これ以降の手順は図4に示した通りである。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこれら実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良などが可能である。
ここで、上述した本発明に係るシャント抵抗式電流センサ、及びシャント抵抗式電流センサの補正方法の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
シャント抵抗部(51)を含むバスバ(50)上に設置される基板(20)と、
前記シャント抵抗部(51)の両端部間の電圧を検知する電圧検知部(電圧検知IC、31)と、前記シャント抵抗部(51)の温度を検知する温度検知部(温度センサ、32)と、前記バスバ(50)に電流が流れていない状態で、電子部品(30)が駆動したときの、前記温度検知部(温度センサ、32)の検知結果を所定時間の間記録する温度記録部(41)と、前記温度記録部(41)の記録結果に基づき、前記温度検知部(温度センサ、32)の検知結果に対する温度補正値(CV1,CV2)を算出する補正値算出部(42)と、前記バスバ(50)に電流が流れている状態で、前記温度検知部(温度センサ、32)の検知結果を前記温度補正値(CV1,CV2)で補正する温度補正部(43)と、前記温度補正部(43)の補正結果に応じて、前記シャント抵抗部(51)の抵抗値を補正する抵抗値補正部(44)と、前記抵抗値補正部(44)の補正結果、及び前記電圧検知部(電圧検知IC、31)の検知結果に基づき、前記バスバ(50)に流れている電流を算出する電流算出部(45)と、を含む、前記基板(20)に搭載される電子部品(30)と、
を備えることを特徴とするシャント抵抗式電流センサ(10)。
[2]
前記補正値算出部(42)は、前記温度記録部(41)の記録結果における温度飽和時間(Ts)を検知し、前記温度飽和時間(Ts)前後で前記温度補正値(CV1,CV2)を切り替えてそれぞれ算出する
ことを特徴とする上記[1]に記載のシャント抵抗式電流センサ(10)。
[3]
前記補正値算出部(42)は、前記温度飽和時間(Ts)前の前記温度記録部(41)の記録結果に対して関数で近似して前記温度飽和時間(Ts)前の前記温度補正値(第1の温度補正値、CV1)を算出し、前記温度飽和時間(Ts)以後の前記温度記録部(41)の記録結果に対して1次関数で近似して前記温度飽和時間(Ts)以後の前記温度補正値(第2の温度補正値、CV2)を算出する
ことを特徴とする上記[2]に記載のシャント抵抗式電流センサ(10)。
[4]
シャント抵抗部(51)を含むバスバ(50)に電流が流れていない状態で、前記バスバ(50)上に設置される基板(20)に搭載される電子部品(30)を駆動した上で、前記電子部品(30)に含まれ、前記シャント抵抗部(51)の温度を検知する温度検知部(温度センサ、32)の検知結果を所定時間の間記録する温度記録ステップ(S21,S22,S23)と、
前記温度記録ステップ(S21,S22,S23)での記録結果に基づき、前記温度検知部(温度センサ、32)の検知結果に対する温度補正値(CV1,CV2)を算出する補正値算出ステップ(S24,S25,S26)と、
前記バスバ(50)に電流が流れている状態で、前記温度検知部(温度センサ、32)で前記シャント抵抗部(51)の温度を検知する温度検知ステップ(S13)と、
前記温度検知ステップ(S13)での検知結果を、前記補正値算出ステップ(S24,S25,S26)で算出した前記温度補正値(CV1,CV2)で補正する温度補正ステップ(S14)と、
前記温度補正ステップ(S14)での補正結果に応じて、前記シャント抵抗部(51)の抵抗値を補正する抵抗値補正ステップ(S15)と、
前記抵抗値補正ステップ(S15)で補正された前記シャント抵抗部(51)の抵抗値、及び前記シャント抵抗部(51)の両端部間で検知された電圧に基づき(S12)、前記バスバ(50)に流れている電流を算出する電流算出ステップ(S16)と、
を含むことを特徴とするシャント抵抗式電流センサ(10)の補正方法。
[5]
前記補正値算出ステップ(S24,S25,S26)において、前記温度記録ステップ(S21,S22,S23)での記録結果における温度飽和時間(Ts)を検知し(S24)、前記温度飽和時間(Ts)前後で前記温度補正値(CV1,CV2)を切り替えてそれぞれ算出する(S25,S26)
ことを特徴とする上記[4]に記載のシャント抵抗式電流センサ(10)の補正方法。
[6]
前記温度飽和時間(Ts)前の前記温度記録ステップ(S21,S22,S23)での記録結果に対して関数で近似して前記温度飽和時間(Ts)前の前記温度補正値(第1の温度補正値、CV1)を算出し(S25)、前記温度飽和時間(Ts)以後の前記温度記録ステップ(S21,S22,S23)での記録結果に対して1次関数で近似して前記温度飽和時間(Ts)以後の前記温度補正値(第2の温度補正値、CV2)を算出する(S26)
ことを特徴とする上記[5]に記載のシャント抵抗式電流センサ(10)の補正方法。
10 シャント抵抗式電流センサ
15 一対の接続端子
20 基板
30 電子部品
31 電圧検知IC(電圧検知部)
32 温度センサ(温度検知部)
40 制御用マイコン
41 温度記録部
42 補正値算出部
43 温度補正部
44 抵抗値補正部
45 電流算出部
50 バスバ
51 シャント抵抗部
52 上流部
53 バッテリ端子
54 ボルト挿通部
55 下流部
56 スタッド立設部
60 制御装置
B ボルト
S スタッドボルト
CV1 第1の補正値
CV2 第2の補正値
Ts 温度飽和時間

Claims (6)

  1. バスバの一部であるシャント抵抗部の上面の両端部にそれぞれ接続された一対の接続端子を介して前記バスバの上方に設置され且つ前記一対の接続端子を介して前記シャント抵抗部に電気的に接続された基板と、
    前記基板に搭載される電子部品と、を備えるシャント抵抗式電流センサであって、
    前記電子部品は、
    前記シャント抵抗部の前記両端部間の電圧を検知する電圧検知部と、
    前記シャント抵抗部の温度を検知する温度検知部と、
    制御用マイコンと、を含み、
    前記制御用マイコンは、
    前記バスバに電流が流れているか否かを判定し、前記バスバに電流が流れていないと判定したときは、事前準備として、温度記録部、及び、補正値算出部を実行し、前記事前準備の実行後に前記バスバに電流が流れていると判定したとき、実駆動として、温度補正部、抵抗値補正部、及び、電流算出部を実行し、
    前記温度記録部は、前記バスバに電流が流れていない状態にて前記電子部品を駆動させて、前記温度検知部の検知結果を所定時間の間記録し、
    前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づき、前記電子部品の前記事前準備としての駆動開始時点からの経過時間に対する、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇分の推移を算出し、
    前記温度補正部は、前記バスバに電流が流れている状態にて、前記温度検知部により検知された温度から、前記実駆動の開始時点からの経過時間に対応する前記温度上昇分を減じて、前記電子部品の発熱の影響がないときの前記シャント抵抗部の温度を推定し、
    前記抵抗値補正部は、前記推定された前記シャント抵抗部の温度と、予め定められた温度及び抵抗値間の特性と、に基づいて、前記シャント抵抗部の抵抗値を算出し、
    前記電流算出部は、前記算出された前記シャント抵抗部の抵抗値と、前記電圧検知部の検知結果と、に基づいて、前記バスバに流れている電流を算出する
    ことを特徴とするシャント抵抗式電流センサ。
  2. 前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づいて、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇がなくなるまでの前記駆動開始時点からの経過時間である温度飽和時間を検知し、前記温度飽和時間前後で異なる時間関数を用いて、前記温度上昇分の推移を近似して算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシャント抵抗式電流センサ。
  3. 前記補正値算出部は、前記実駆動の開始時点から前記温度飽和時間までは、前記時間関数として自然対数関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出し、前記温度飽和時間以降は、前記時間関数として1次関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のシャント抵抗式電流センサ。
  4. 請求項1に記載のシャント抵抗式電流センサを用いたシャント抵抗式電流センサの補正方法であって、
    前記温度記録部は、前記バスバに電流が流れていない状態にて前記電子部品を駆動させて、前記温度検知部の検知結果を所定時間の間記録するステップを実行し、
    前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づき、前記電子部品の前記事前準備としての駆動開始時点からの経過時間に対する、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇分の推移を算出するステップを実行し、
    前記温度補正部は、前記バスバに電流が流れている状態にて、前記温度検知部により検知された温度から、前記実駆動の開始時点からの経過時間に対応する前記温度上昇分を減じて、前記電子部品の発熱の影響がないときの前記シャント抵抗部の温度を推定するステップを実行し、
    前記抵抗値補正部は、前記推定された前記シャント抵抗部の温度と、予め定められた温度及び抵抗値間の特性と、に基づいて、前記シャント抵抗部の抵抗値を算出するステップを実行し、
    前記電流算出部は、前記算出された前記シャント抵抗部の抵抗値と、前記電圧検知部の検知結果と、に基づいて、前記バスバに流れている電流を算出するステップを実行する
    ことを特徴とするシャント抵抗式電流センサの補正方法。
  5. 前記補正値算出部は、前記温度記録部の記録結果に基づいて、前記電子部品の発熱の影響による前記シャント抵抗部の温度上昇がなくなるまでの前記駆動開始時点からの経過時間である温度飽和時間を検知し、前記温度飽和時間の前後で異なる時間関数を用いて、前記温度上昇分の推移を近似して算出するステップを実行する
    ことを特徴とする請求項4に記載のシャント抵抗式電流センサの補正方法。
  6. 前記補正値算出部は、前記実駆動の開始時点から前記温度飽和時間までは、前記時間関数として自然対数関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出し、前記温度飽和時間以降は、前記時間関数として1次関数を用いて前記温度上昇分を近似して算出するステップを実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載のシャント抵抗式電流センサの補正方法。
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