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JP6959156B2 - 熱交換器用タンクの接続構造 - Google Patents
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Description

本発明は、タンク本体とその開口端を、シールリングを介して被嵌するプレートとの接続構造に関する。
下記特許文献1に記載の締め付け結合装置は、タンク本体とその開口端を被嵌するヘッダプレート(特許文献1の第2の部材(管板)に相当)とを具備し、タンク本体はその開口端の外周がフランジ状に突設される。そして、ヘッダプレートの環状溝に、そのフランジ部がパッキンを介して嵌入される。そのヘッダプレートは、環状溝の外周にその端縁から所定距離離れた位置にフランジ部に平行な多数のスリットが間欠的に穿設され、そのスリットに隣接する縁部がフランジに平行に塑性変形されて、平面視U字状の係止爪が形成される。そして、その係止爪のスリット側の端縁がフランジ部の平面に係止されるものである。
その応用例として、図9〜図11に示す接続構造がある 。
この応用例は、上記ヘッダプレートの代わりに、端部がタンク本体2aの外周に被嵌する筒状のプレート3とからなるケーシングを有する。そして、タンク本体のフランジ部4の側面に、周方向に細長い凹陥部20を間欠的に形成しておく。さらに、ケーシングを構成するプレートの端部にスリット5を間欠的に設け、その各スリットに隣接する端部をフランジの突設方向と逆方向に塑性変形して係止爪6を形成し、その係止爪6をタンク本体2aの凹陥部20に圧入したものである。
特公昭58−4206号公報 米国特許第4881595号公報
特許文献1に記載の発明の応用例である図9〜図11に示す接続構造のケーシングを構成する筒状のプレート3と、タンク本体2aとの場合には、係止爪6を凹陥部20内に圧入する時、凹陥部20の長手方向の両端部に形成されたR曲面21に係止爪の端部が乗り上り、タンクの内圧および振動に対して、そこに応力集中が発生し、疲労亀裂22が生じるおそれがある。
そこで、本発明は、タンクに内圧および振動が作用しても係止爪に亀裂が生じ難く、よって耐圧性および耐震性が高く、信頼性の高い接続構造を提供することを課題とする。
請求項1に記載の本発明は、内部に第1の流体が流通する箱型に形成され、その箱の底部が開口されて開口端1が形成されており、その開口端1の外面側にフランジ部4が突設されているタンク本体2と、
前記タンク本体2のフランジ部4がシールリング10を介して嵌着する環状溝9aを内面側に有し、外面側の端部の外周に、周方向に離間して間欠的に複数のスリット5が形成されたプレート3と、を具備し、
前記プレート3の各スリット5に隣接する端部が、前記フランジ部4の突設方向と逆方向に且つ、フランジ部4の周方向に平行な弧状に塑性変形されて、複数の係止爪6が形成されており、その係止爪6の前記スリット5側の弧状縁6aが前記フランジ部4の係止面4aに係止されている熱交換器用タンクの接続構造において、
タンク本体2には、前記フランジ部4の前記外面側に、そのフランジ部4に平行な溝部7を介して、フランジ部4に平行で前記周方向に間欠的に複数の突設部8が形成されおり、その周方向に対向する突設部8、8の端部間に前記各スリット5に隣接する端部が圧入されており、そこに塑性変形された複数の前記係止爪6を有し、前記スリット5の前記周方向の長さは、前記溝部7の前記周方向長さより短く形成された熱交換器用タンクの接続構造である。
請求項2に記載の本発明は、前記溝部7がタンク本体2の外周の全周に渡って形成された請求項1に記載の熱交換器用タンクの接続構造である。
本発明の接続構造は、タンク本体2に溝部7が形成されていることにより、従来の図9〜図11に示すような構造のフランジ側面に設けたレーストラック状の凹陥部20に係止爪を圧入する場合のように、凹陥部の長手方向の端のR曲面21に係止爪の縁が乗り上げるおそれがない。それゆえ、乗り上げに伴う係止爪の端部に生じる干渉、ならびに流体圧および振動により生じる係止爪の根元の応力集中を防止でき、信頼性の高い接続構造を提供できる。
さらに、溝部7をタンク本体2の外周の全周に渡るものとした場合には、その溝部7を切削加工によって形成する場合、加工を断続することなく連続して加工することができるので、タンク本体2の生産性が向上する。
本発明の熱交換器用タンクの接続構造の要部斜視図。 同構造に用いられるタンク本体2の要部斜視図。 同タンク本体2の要部正面図、及びタンク本体2の端部にプレート3を被嵌した状態を示す要部正面図。 同タンク本体2とプレート3との接続部の要部斜視図であって、(A)はその係止爪6の変形前の状態を示し、(B)は同変形後の状態を示す。 (A)は、タンク本体2をプレート3に被嵌する前の状態を示す縦断面図、(B)は同被嵌後に係止爪6を塑性変形した状態を示す縦断面図。 同接続構造を有する熱交換器の全体を示す分解斜視図。 同組立て状態を示す斜視図。 本発明の第2実施例の熱交換器用タンクの接続構造の要部断面図。 従来例の応用例の接続構造に用いるタンク本体2aの要部斜視図。 同タンク本体2aにプレート本体3aを被嵌した状態を示す正面説明図。 同要部斜視図。
次に、図面に基づいて本発明の実施の形態につき説明する。
この発明は、熱交換器の一例としてチャージエアクーラに適用したタンク本体と、プレートとの接続構造である。即ち、図6に示す如く、偏平チューブ12の積層体により熱交換器のコア13が形成され、そのコア13の外周に、筒状に形成したプレート3からなるケーシングを被嵌し、そのプレート3の排ガス(第1の流体)の流通方向の両端開口の内面に一対のブラケット9を取付け、ブラケット9とプレート3との間に環状溝9aを形成する。そして、図5に示す如く、その環状溝9aにシールリング10を介してタンク本体2の開口端1に突設したフランジ部4を嵌着し、プレート3の端部とタンク本体2のフランジ部4との間をカシメによって接続したものである。
即ち、本発明の接続構造のプレート3は、その端部内周にブラケット9が接続されて、そのプレートとブラケット9とにより環状溝9aを形成する。そして、その環状溝9aにタンク本体2のフランジ部4が圧入される。その状態で、プレート3の開口端に設けたスリット5(図1)に隣接する縁部をフランジ部4の突出方向とは逆向きに塑性変形して係止爪6を形成し、その係止爪6の弧状縁6aをフランジ部4の係止面4aに係止させるものである。
タンク本体2は、図2及び図3(A)に示す如く、箱型に形成されており、その箱の底部が開口している開口端1を有している。その開口端1の外周に環状のフランジ部4が突設されている。このフランジ部4は、図2において下面側にシール面4bが形成され、上面側に係止爪6のための係止面4aが形成されている。さらに、係止面4aに対向し、フランジ部4に平行な突設部8が周方向に間欠的に一体形成されている。各突設部8の長手方向の端部8aは、外側に湾曲する水平方向の断面が弧状に形成されている。なお、この端部8aは、傾斜面又は凹陥した曲面であってもよい。各突設部8とフランジ部4との間には、溝部7が環状に形成されている。
次に、プレート3は、図6に示す如く、断面コ字状のプレート本体3aと、それに被嵌される側蓋3bにより、筒状のケーシングを構成する。そのプレート3の図において上下両端部には、間欠的にスリット5が周方向に形成されている。このスリット5は、図4(A)に示す如く、プレート3の両端縁に近接した位置に穿設されている。
そして、図示しないカシメ機によって、図4(B)の如く、スリット5に隣接する端部が、タンク本体2のフランジ部4の突出方向と逆方向に塑性変形されて、平面視で略円弧状の係止爪6が形成される。カシメ機は、一例として、プレート3の各スリットに隣接した位置に、複数の爪成形部が間欠的に突設されたプレス機からなる。そしてカシメ機をフランジ部4の突設方向と逆方向に移動し、各スリットに隣接する縁部を押し込み、同時に各係止爪6を成形する。このとき、各スリット5に隣接する縁部は、各突設部8の端部8a、8a間に圧入される。この時、一対の対向する端部8a、8aが係止爪6の成形のガイドとなり、係止爪が正確に形成される。
そして、その係止爪6の弧状縁6aがフランジ部4の係止面4aに被着される。
この時、係止面4aと突設部8との間には溝部7が形成されている。
なお、係止爪6の形成に当たっては、図5(B)に示す如く、フランジ部4をプレート3とブラケット9との環状溝9aにシールリング10を介して圧入しつつ、図示しない、カシメ機をプレート3の外面側から内面側に移動して、スリット5に隣接する縁部を平面視で弧状に塑性変形する。
次に、この接続構造を有する熱交換器について説明する。この熱交換器は、図6に示す如く、偏平チューブ12の積層体によりコア13が形成されている。その偏平チューブは、一対の溝状に形成されたプレートの嵌着体からなる。そして、その長手方向の両端が厚み方向の外側に膨出して拡開部23を形成する。各偏平チューブ12の外面側には仕切部16とディンプル17とが形成されている。
次に、コア13の外周は、プレート本体3aと側蓋3bとからなるプレート3が被嵌される。そのプレート3は全体が筒状に形成されてケーシングを構成する。
そして、各部品を組立て、各部品間を一体的に高温の炉内でろう付する。
次いで、図5(A)、図5(B)に示す如く、プレート3とブラケット9との間にシールリング10を嵌着する。次いで、タンク本体2のフランジ部4を環状溝9a内に圧入すると共に、シールリング10を圧縮する方向に外力を加えた状態で、カシメ機をタンク本体2の内方向へ移動して係止爪6を形成する。即ち、プレート3の各スリット5に隣接する縁部をフランジ部4の突設方向と逆方向に外力を加えて、そのフランジ部4に平行に係止爪6を形成する。この時、係止爪6は図1に示す如く、略円弧状に形成される。また、その係止爪6は、タンク本体2の外周に周方向に間欠的に一体形成される。
このようにして、図7に示す熱交換器を形成する。
上下一対の冷却水パイプ14の一方から冷却水18(第2の流体)を流入し、コア13の各偏平チューブ12の外面側に冷却水18を供給する。その冷却水18は、図6において仕切部16の一方側から他方側にU字状に流通する。
また、図7において、一方の排ガスパイプ15から他方の排ガスパイプ15に排ガス19が導かれ、それが各コア13の各偏平チューブ12内を流通し、冷却水18と排ガス19との間に熱交換が行われる。
本実施例の特徴とするところは、タンク本体2に溝部7が形成されていることである。それにより、従来の図9〜図11に示すような構造のフランジ側面に設けたレーストラック状の凹陥部20に係止爪を圧入する場合のように、凹陥部の長手方向の端のR曲面21に係止爪の縁が乗り上げるおそれがない。ゆえに、乗り上げに伴う係止爪の端部に生じる亀裂、および干渉、ならびに流体圧および振動により生じる係止爪の根元の応力集中を防止でき、信頼性の高い接続構造を提供できる。
さらに、溝部7はタンク本体2の外周の全周に渡るものとしたので、その溝部7を切削加工によって形成する場合、加工を断続することなく連続して加工することが可能となり、タンク本体2の生産性が向上する。
次に、図8は本発明の第2実施例の要部断面図である。
この熱交換器用タンクの接続構造が、前記第1実施例と異なる点は、プレート3がタンク本体2の開口端を被嵌するヘッダプレートであり、そのチューブ挿通孔にチューブ24の端部が挿通され、その挿通部がろう付されるものである。
この実施例では、ヘッダプレートを構成するプレート3の外周縁が立ち上げられた側壁部を有する。その側壁部の端部に係止爪6が設けられている。
本発明は、ラジエータやチャージエアクーラ等の各種熱交換器の接続構造として利用できる。このとき、プレート3はタンク本体の開口を被蔽するチューブプレートの場合と、環状溝を端部内周に有する筒状のケーシングの場合の両者を含む。
1 開口端
2 タンク本体
2a タンク本体
3 プレート
3a プレート本体
3b 側蓋
4 フランジ部
4a 係止面
4b シール面
5 スリット
6 係止爪
6a 弧状縁
7 溝部
8 突設部
8a 端部
9 ブラケット
9a 環状溝
10 シールリング
12 偏平チューブ
13 コア
14 冷却水パイプ
15 排ガスパイプ
16 仕切部
17 ディンプル
18 冷却水
19 排ガス
20 凹陥部
21 R曲面
22 亀裂
23 拡開部
24 チューブ

Claims (2)

  1. 内部に第1の流体が流通する箱型に形成され、その箱の底部が開口されて開口端(1)が形成されており、その開口端(1)の外面側にフランジ部(4)が突設されているタンク本体(2)と、
    前記タンク本体(2)のフランジ部(4)がシールリング(10)を介して嵌着する環状溝(9a)を内面側に有し、外面側の端部の外周に、周方向に離間して間欠的に複数のスリット(5)が形成されたプレート(3)と、を具備し、
    前記プレート(3)の各スリット(5)に隣接する端部が、前記フランジ部(4)の突設方向と逆方向に且つ、フランジ部(4)の周方向に平行な弧状に塑性変形されて、複数の係止爪(6)が形成されており、その係止爪(6)の前記スリット(5)側の弧状縁(6a)が前記フランジ部(4)の係止面(4a)に係止されている熱交換器用タンクの接続構造において、
    タンク本体(2)には、前記フランジ部(4)の前記外面側に、そのフランジ部(4)に平行な溝部(7)を介して、フランジ部(4)に平行で前記周方向に間欠的に複数の突設部(8)が形成されおり、その周方向に対向する突設部(8、8)の端部間に前記各スリット(5)に隣接する端部が圧入されており、そこに塑性変形された複数の前記係止爪(6)を有し、前記スリット(5)の前記周方向の長さは、前記溝部(7)の前記周方向長さより短く形成された熱交換器用タンクの接続構造。
  2. 前記溝部(7)がタンク本体(2)の外周の全周に渡って形成された請求項1に記載の熱交換器用タンクの接続構造。
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