JP6961872B2 - 高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維及びそれを含む高強度セメント硬化体 - Google Patents
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[図2]図2は実施例1〜4及び比較例1〜4におけるセメント硬化体ブロックの耐
火試験の結果を示す図である。
[図3]図3は参考例5〜6、実施例7〜10及び比較例5におけるセメント硬化体
ブロックの耐火試験の結果を示す図である。
[図4]図4Aは、セメント硬化体の加熱試験において、温度計を設置する箇所のセ
メント硬化体の側面部の表面からの距離を示す模式的説明図であり、図4Bは、セメント硬化体の加熱試験において、温度計を設置する箇所のセメント硬化体の上面部からの距離を示す模式的説明図である。
[図5]図5は、セメント硬化体の加熱試験におけるセメント硬化体の内部温度を示
すグラフである。
本発明の高強度セメント硬化体は、上記方法で得られた高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維を一定の割合で含むようにセメント組成物に添加し、適量の水を加えて十分に混練した後硬化させたり、既にセメント組成物と水とを混ぜ合わせたセメントスラリー中に上記方法で得られた高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維を一定の割合で添加し、十分に混練した後硬化させたりすることで得ることができる。本発明の高強度セメント硬化体に含まれるセメント組成物には、各種セメント、細骨材、必要に応じて粗骨材、混和材料や混和剤などが含まれる。前記セメント組成物を構成するセメントとしては、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメントなど、各種セメントを使用することができる。前記セメント組成物を構成する細骨材や粗骨材としては珪砂、川砂、海砂、浜砂、砕石の他高炉スラグ、フェロニッケルスラグ、銅スラグ、電気炉傘下スラグといった各種スラグなどを使用することができ、この中から高強度セメント硬化体の用途に応じて骨材の粒子径を選択して細骨材、粗骨材として使用することができる。前記セメント組成物に含まれる混和材料としては、フライアッシュ、珪石粉、シリカフューム、高炉スラグ微粉末、エトリンガイト等の各種膨張材を使用することができる。前記セメント組成物に含まれる混和剤としてはAE剤、AE減水剤、高機能AE減水剤、流動化剤、硬化促進剤、防錆剤、凝結遅延剤、急結剤、収縮低減剤を始めとする各種混和剤を目的や用途よって適宜選択して使用することができる。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を円形のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度1000m/minで引き取り、9dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で、4.5倍に乾式延伸(一段延伸)し、リン酸エステルカリウム塩を主成分として含む親水性の繊維処理剤を繊維の質量に対して有効成分の割合が0.3質量%となるように付着させた後、繊維長6mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維A」とも記す。)の単繊維繊度は2.2dtex、単繊維強度は7.34cN/dtex、単繊維伸度は24%であった。
セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合したセメント組成物に水結合材比(W/B)が16質量%のとなるように水を加え、スラリー状にした後、実施例1のポリプロピレン系繊維をセメント硬化体に対して0.5Vol%になるように混入し、混練した。十分に混練した後、型に流し込み、型に入れたまま養生室内にて24時間養生(湿空養生)し、湿空養生後、型から取り出して蒸気養生を24時間行った。蒸気養生後、セメント硬化体を水中に入れて1週間水中養生を行い、1週間後、水中から取り出し空気中にて空気養生を1週間行い、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。セメントは早強ポルトランドセメント、細骨材は7号珪砂を用いた。以下の実施例及び比較例でも同様のものを用いた。
PP繊維Aをセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入して混練した以外は、実施例1と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
繊維長が12mmになるように切断した以外は、実施例1と同様にして、単繊維繊度が2.2dtexのポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維B」とも記す。)を得た。得られた単繊維繊度が2.2dtexであり、繊維長12mmのPP繊維Bを用いた以外は、実施例1と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
PP繊維Bをセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入して混練した以外は、実施例3と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を円形のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度420m/minで引き取り、4.1dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で2.0倍に乾式延伸(一段目延伸倍率が1.8倍、二段目延伸倍率が1.1倍であり、全体延伸倍率が2.0倍の乾式二段延伸)し、リン酸エステルカリウム塩を主成分として含む親水性の繊維処理剤を繊維の質量に対して有効成分の割合が0.3質量%となるように付着させた後、繊維長6mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維a」とも記す。)の単繊維繊度は2.2dtex、単繊維強度は4.17cN/dtex、単繊維伸度は49.2%であった。
実施例1のセメント硬化体作製時に用いたのと同じセメント及び細骨材を用い、セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合したセメント組成物に水結合材比(W/B)が16質量%のとなるように水を加え、スラリー状にした後、参考例5のポリプロピレン系繊維をセメント硬化体に対して0.5Vol%になるように混入し、混練した以外は、実施例1と同様にして、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
PP繊維aをセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入して混練した以外は、参考例5と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を円形のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度810m/minで引き取り、5.3dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で、2.4倍に乾式延伸(一段目延伸倍率が2.2倍、二段目延伸倍率が1.1倍、全体延伸倍率が2.4倍の乾式二段延伸)し、リン酸エステルカリウム塩を主成分として含む親水性の繊維処理剤を繊維の質量に対して有効成分の割合が0.3質量%となるように付着させた後、繊維長6mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維b」とも記す。)の単繊維繊度は2.3dtex、単繊維強度は5.61cN/dtex、単繊維伸度は35.9%であった。
実施例1のセメント硬化体作製時に用いたのと同じセメント及び細骨材を用い、セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合したセメント組成物に水結合材比(W/B)が16質量%のとなるように水を加え、スラリー状にした後、実施例7のポリプロピレン系繊維をセメント硬化体に対して0.5Vol%になるように混入し、混練した以外は、実施例1と同様にして、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
PP繊維bをセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入して混練した以外は、実施例7と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を円形のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度390m/minで引き取り、7.8dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で、3.5倍に乾式延伸(一段延伸)し、リン酸エステルカリウム塩を主成分として含む親水性の繊維処理剤を繊維の質量を100としたときに有効成分の割合が0.3質量%となるように付着させた後、繊維長6mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維c」とも記す。)の単繊維繊度は2.3dtex、単繊維強度は6.96cN/dtex、単繊維伸度は29.6%であった。
実施例1のセメント硬化体作製時に用いたのと同じセメント及び細骨材を用い、セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合したセメント組成物に水結合材比(W/B)が16質量%のとなるように水を加え、スラリー状にした後、実施例9のポリプロピレン系繊維をセメント硬化体に対して0.5Vol%になるように混入し、混練した以外は、実施例1と同様にして、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
PP繊維cをセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入して混練した以外は、実施例9と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
セメント組成物に水結合材比(W/B)が13質量%になるように水を加えた以外は参考例5と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
セメント組成物に水結合材比(W/B)が13質量%になるように水を加えた以外は実施例7と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
セメント組成物に水結合材比(W/B)が13質量%になるように水を加えた以外は実施例9と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱型のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を円形のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度1000m/minで引き取り、繊度が5dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で、2.5倍に乾式延伸(乾式一段)し、実施例1で使用した親水性の繊維処理剤と同じ繊維処理剤を繊維の質量に対し0.3質量%となるように付着させた後、繊維長6mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維C」とも記す。)の単繊維繊度は2.2dtexであった。
PP繊維Cを用いた以外は、実施例2と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を円形のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度500m/minで引き取り、繊度が15dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で、2.5倍に乾式延伸(一段)し、実施例1で使用した親水性の繊維処理剤を繊維の質量に対し有効成分が0.3質量%となるように付着させた後、繊維長12mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維D」とも記す。)の単繊維繊度は6.4dtexであった。
PP繊維Dを用いた以外は、実施例1と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
PP繊維Dをセメント硬化体(セメント硬化体組成物から水を除く)に対して0.2Vol%になるように混入して混練した以外は、比較例2と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を丸断面の中空紡糸ノズル(中空部分は繊維断面中心部に存在)を用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度200m/minで引き取り、繊度が40dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で、2.5倍に乾式延伸(乾式一段)し、実施例1で使用した親水性の繊維処理剤を繊維の質量に対し有効成分が0.3質量%となるように付着させた後、繊維長10mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維E」とも記す。)の単繊維繊度は17.0dtexであった。
PP繊維Eを用いた以外は、実施例1と同様にして直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
<ポリプロピレン系繊維の製造>
ポリプロピレン系樹脂(プロピレンの単独重合体、日本ポリプロ株式会社製、品名「SA01A」、Q値:3.0)を円形のノズル孔形状を有する紡糸ノズルを用いて、紡糸温度を270℃として溶融押出し、引取速度550m/minで引き取り、2.8dtexの紡糸フィラメント(未延伸糸)を作製した。得られた紡糸フィラメントを使用し、140℃で、1.35倍に乾式二段延伸(一段目延伸倍率が1.23倍、二段目延伸倍率1.10倍、全体延伸倍率が1.35倍の乾式二段延伸)し、延伸(二段延伸)し、リン酸エステルカリウム塩を主成分として含む親水性の繊維処理剤を繊維の質量を100としたときに有効成分の割合が0.3質量%となるように付着させた後、繊維長6mmに切断した。得られたポリプロピレン系繊維(以下において、「PP繊維d」とも記す。)の単繊維繊度は2.3dtex、単繊維強度は2.67cN/dtex、単繊維伸度は141.7%であった。
実施例1のセメント硬化体作製時に用いたのと同じセメント及び細骨材を用い、セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合したセメント組成物に水結合材比(W/B)が16質量%のとなるように水を加え、スラリー状にした後、比較例5のポリプロピレン系繊維をセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入し、混練した以外は、実施例1と同様にして、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合したセメント組成物に、水結合材比(W/B)が45質量%となるように水を加え、スラリー状にした後、PP繊維Aをセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入し、混練した以外は、実施例1と同様にして、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合したセメント組成物に、水結合材比(W/B)が45質量%となるように水を加え、スラリー状にした後PP繊維Cをセメント硬化体に対して0.2Vol%になるように混入し、混練した以外は、実施例1と同様にして、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
セメント:細骨材を質量比で1:0.35の割合で配合した、セメント組成物に、水結合材比(W/B)が16質量%となるように水を加え、スラリー状にした後、ジュートをセメント硬化体に対して0.5Vol%になるように混入し、混練した以外は、実施例1と同様にして、直径が100mm、高さが200mmの円柱状のセメント硬化体ブロック(n=3)を製造した。
JIS L 1015に基づいて測定した。
耐火試験の前に、JIS A 1108に準じて圧縮強度試験を行い、圧縮強度を測定した。
試験体をJIS A 1304に準じ、800℃で2時間加熱させた。加熱後の試験体を目視で観察し、図1の評価基準に基づいて耐火性を評価した。図2に、耐火試験後の実施例1〜4及び比較例1〜4のセメント硬化体ブロックを示した。また、セメント硬化体ブロックの加熱前の質量(Wa)及び加熱後の質量(Wb)を測定し、下記式(1)に基づいて、質量減少率を算出した。
質量減少率(質量%)=[Wa(g)−Wb(g)]/Wa(g)×100
Claims (6)
- 圧縮強度が80N/mm2以上の高強度セメント硬化体の爆裂防止に用いる高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維であって、
前記高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維は、ポリプロピレン系樹脂で構成されており、単繊維強度が5.61cN/dtex以上であることを特徴とする高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維。 - 単繊維繊度が0.3〜20dtexである請求項1に記載の高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維。
- 繊維長が1〜25mmである請求項1又は2に記載の高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維。
- 単繊維伸度が5〜80%である請求項1〜3のいずれか1項に記載の高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の高強度セメント硬化体爆裂防止用繊維をセメント硬化体に対して0.01〜1.0Vol%含み、圧縮強度が80N/mm2以上である高強度セメント硬化体。
- 800℃で2時間加熱した後に質量減少率が23質量%以下である請求項5に記載の高強度セメント硬化体。
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