以下に、本開示の実施例を詳細に説明する。前記実施例の例は、図に示され、一貫して同様又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素および同一又は類似の機能を有する要素を示す。ここで、図面を参照して記述される実施例は、説明のためのものであり、例示的なものであって、本開示を解釈するためのものに過ぎず、本開示を制限するものとして理解してはいけない。
なお、本開示の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚み」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「放射状」、「周方向」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づき、本開示を便利に又は簡単に説明するためのものであり、指定された装置又は部品が特定の方位にあり、特定の方位において構造され操作されると指示又は暗示するものではないので、本開示を限定するものと理解してはいけない。また、「第1」、「第2」が限定されている特徴は、一つ又はより多くの該特徴を含むことを明示又は暗示するものである。本開示の説明において、特に説明しない限り、「複数」の意味は2つ以上である。
ただし、本開示の説明において、明確な規定と限定がない限り、用語「取り付け」、「互いに接続」、「接続」の意味は広く理解されるべきである。たとえば、固定接続や、着脱可能な接続や、あるいは一体的な接続でも可能であり、機械的接続、電気的接続でも可能であり、直接的に接続することや、中間媒体を介して間接的に接続することも可能である。2つの部材の内部が貫通することも可能である。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本開示中の具体的な意味を理解することができる。
以下、図1〜図23を参照しながら、本開示の実施例によるドラム式洗濯機用の遊星歯車部材について説明する。
図1〜図23に示すように、本開示の実施例によるドラム式洗濯機用の遊星歯車部材6は、遊星歯車ユニット61を含む。
遊星歯車ユニット61は、遊星歯車キャリア611、複数の遊星歯車612及び遊星外歯車ケース613を含む。複数の遊星歯車612は、それぞれ遊星歯車キャリア611に回転可能に取り付けられ、複数の遊星歯車612は、それぞれドラム式洗濯機の内槽2を回転駆動する主軸31と噛み合い、遊星外歯車ケース613は、複数の遊星歯車612の外側に嵌合され、且つ複数の遊星歯車612のそれぞれと噛み合い、遊星外歯車ケース613は、内槽2内の撹拌器4に伝動可能に接続される。
本開示の実施例によるドラム式洗濯機用の遊星歯車部材6は、主軸31と撹拌器4との間に遊星歯車部材6が設置されることによって、主軸31のトルクを撹拌器4に伝達して撹拌器4を回転駆動し、それによって、撹拌器4の回転と内槽2の回転を互いに組み合わせてさまざまな洗濯方式、たとえば撹拌器4及び内槽2のうちのいずれかの単独回転又は撹拌器4と内槽2の同時回転、またたとえば撹拌器4及び内槽2の同一方向における回転又は反対方向における回転を実現することができ、それによって、ドラム式洗濯機100の洗濯方式が多様化される。
更に、遊星歯車部材6を介して主軸31のトルクが撹拌器に伝達されるので、駆動器により撹拌器4が間接的に駆動され、撹拌器4での負荷が内槽2での負荷よりはるかに小さいので、パルセータ(撹拌器)を含む関連技術におけるドラム式洗濯機に比べて、遊星歯車部材6に作用する負荷が大幅に減小し、動力を安定的に伝達してドラム式洗濯機100の性能の安定性向上に寄与するだけでなく、遊星歯車部材6が破壊されるリスクを大幅に低減させ、ドラム式洗濯機100の耐用年数を延ばすことに有利である。
本開示による一実施例では、遊星歯車キャリア611の自由回転が許容されるとき、複数の遊星歯車612は、主軸31のトルクを遊星外歯車ケース613に同一方向に伝達する。遊星歯車キャリア611が制動されるとき、複数の遊星歯車612は、主軸31のトルクを遊星外歯車ケース613に反対方向に伝達する。
一例として、ドラム式洗濯機100は、脱水モードである場合、遊星歯車キャリア611を自由回転が許容される状態に切り替え、それによって遊星外歯車ケース613により撹拌器4と内槽2を同一方向に回転させ、高速回転脱水時の衣服の絡み合いや引き裂きなどを回避する。
ドラム式洗濯機100は、洗濯モードである場合、遊星歯車キャリア611を制動し、遊星外歯車ケース613により撹拌器4と内槽2を反対方向に回転させ、衣服及び水を十分に撹拌して、衣服を洗濯するときの洗濯効果を向上させる。
当業者にとって明らかなように、遊星歯車部材6の遊星歯車キャリア611の状態切り替えとドラム式洗濯機100の現在のモードとの組み合わせは、上記実施例に制限されず、脱水及び洗濯モードのいずれか一方において、遊星歯車キャリア611の自由回転状態と制動状態を組み合わせてもよい。
いくつかの例では、遊星歯車キャリア611が制動されるとき、遊星外歯車ケース613の回転速度は、主軸31の回転速度未満である。つまり、遊星歯車キャリア611が制動されるとき、動力の変速・減速伝達が実現される。それによって、衣服及び水を十分に撹拌する際に、衣服の絡み合いを回避し、且つ装置全体の安定性及び騒音低減に有利である。
いくつかの例では、遊星歯車キャリア611の自由回転が許容されるとき、遊星外歯車ケース613の回転速度は、主軸31の回転速度に等しい。即ち、遊星歯車キャリア611の自由回転が許容されるとき、撹拌器4と内槽2は同期して(同一速度且つ同一方向)回転する。
図8〜図10に示されるように、遊星歯車キャリア611は、遊星歯車ブラケット6111及び遊星歯車固定ディスク6116を含む。複数の遊星歯車612は、それぞれ遊星歯車ブラケット6111の一側面に回転可能に取り付けられ、遊星歯車ブラケット6111の一側面には、複数の取り付けボス6112が設けられ、遊星歯車固定ディスク6116は、複数の取り付けボス6112に取り付けられ、それによって、遊星歯車ブラケット6111と遊星歯車固定ディスク6116の接続が容易になる。
いくつかの例では、遊星歯車ブラケット6111及び遊星歯車固定ディスク6116は、いずれも遊星外歯車ケース613内に位置し、遊星歯車ブラケット6111及び遊星歯車固定ディスク6116は、それぞれ遊星外歯車ケース613の内歯の両側に制限され、遊星外歯車ケース613の内歯の歯端により遊星外歯車ケース613の軸方向において位置決めされる。遊星歯車ブラケット6111は、複数の遊星歯車612を位置決めして取り付けることができ、遊星歯車ブラケット6111と遊星歯車固定ディスク6116の組み合わせ構造によって複数の遊星歯車が遊星歯車ブラケット6111と遊星歯車固定ディスク6116との間に限定され、構造のモジュール化組立が実現され、構造がよりコンパクトになり、組み立てがより簡便になる。
いくつかの例では、遊星歯車固定ディスク6116は、遊星外歯車ケース613内に設けられ、ファスナーにより遊星歯車ブラケット6111に固着され、接続の信頼性が高い。
いくつかの例では、遊星歯車ブラケット6111の一側面には、複数の遊星歯車取り付けベース6114が設けられ、各々の遊星歯車取り付けベース6114には、遊星歯車固定軸6115が設けられ、複数の遊星歯車612は、それぞれ回転可能であり、且つ複数の遊星歯車固定軸6115に1対1で対応するように取り付けられる。ここでの「1対1で対応する」とは、遊星歯車612の数が遊星歯車取り付けベース6114の数に等しく、遊星歯車取り付けベース6114ごとに1つの遊星歯車612が設けられるとして理解できる。
いくつかの特定例では、遊星歯車取り付けベース6114には、挿着孔が設けられ、遊星歯車固定軸6115の一端は、遊星歯車取り付けベース6114の挿着孔に挿着され、遊星歯車固定軸6115の他端は、遊星歯車固定ディスク6116の制限孔6118に配置され、それによって、遊星歯車612は、位置決めして取り付けられる。
いくつかの例では、遊星歯車ブラケット6111の一側面には、複数の取り付けボス6112及び複数の遊星歯車取り付けベース6114が設けられ、複数の取り付けボス6112及び複数の遊星歯車取り付けベース6114は、遊星歯車ブラケット6111の周方向に交互して設置され、それによって、複数の取り付けボス6112及び複数の遊星歯車612は、遊星歯車ブラケット6111の周方向に交互して設置される。
更に、各々の取り付けボス6112には、位置決めカラム6113が設けられ、遊星歯車固定ディスク6116には、複数の位置決め孔6117が設けられ、複数の取り付けボス6112における位置決めカラム6113は、複数の位置決め孔6117内に1対1で対応するように締まり嵌めし又は溶接されることで、遊星歯車固定ディスク6116は、複数の取り付けボス6112に支持され、それによって、遊星歯車固定ディスク6116と遊星歯車ブラケット6111の組立や接続を簡素化させる。
図7、図8及び図11に示されるように、本開示のさらなる実施例によれば、遊星歯車部材6は、遊星歯車ハウジング62を更に含み、遊星歯車ユニット61は、遊星歯車ハウジング62内に設置され、それにより、遊星歯車部材6のモジュール化の設計が実現される。遊星外歯車ケース613は、遊星歯車ハウジング62を介して撹拌器4に伝動可能に接続され、たとえば、遊星歯車ハウジング62と撹拌器4は、ネジにより組み立てられ、遊星外歯車ケース613、遊星歯車ハウジング62及び撹拌器4は固定して接続され、それにより、同期運転が実現され、遊星歯車部材6を介した主軸31のトルクの撹拌器4への伝達に寄与する。
いくつかの例では、遊星歯車ハウジング62の内周壁及び遊星外歯車ケース613の外周壁のうち一方には、フランジ6131が設けられ、遊星歯車ハウジング62の内周壁及び遊星外歯車ケース613の外周壁のうち他方には、係合溝621が設けられ、フランジ6131は係合溝621内に嵌合し、遊星歯車ハウジング62と遊星外歯車ケース613が固定して接続されることが確保される。
いくつかの好適例では、遊星外歯車ケース613の外周壁には、複数のフランジ6131が設けられ、各フランジ6131は、遊星外歯車ケース613の軸方向に延びており、複数のフランジ6131は、遊星外歯車ケース613の周方向に間隔を空けて設置される。
それに対応して、遊星歯車ハウジング62の内周壁には、複数の係合溝621が設けられ、各係合溝621は、遊星歯車ハウジング62の軸方向に延びており、複数の係合溝621は、遊星歯車ハウジング62の周方向に間隔を空けて設置され、複数のフランジ6131は、複数の係合溝621内に1対1で対応するように嵌合し、このようにして、遊星外歯車ケース613と遊星歯車ハウジング62を接続するとともに、遊星外歯車ケース613と遊星歯車ハウジング62の周方向における位置決めを確保し、遊星外歯車ケース613と遊星歯車ハウジング62の同期運転を実現できる。
ただし、複数のフランジ6131と複数の係合溝621の設置位置は、交換可能であり、たとえば、複数のフランジ6131は、すべて遊星歯車ハウジング62の内周壁に設けられ、複数の係合溝621は、すべて遊星外歯車ケース613の外周壁に設けられ、若しくは、複数のフランジ6131のうちの一部は、遊星外歯車ケース613の外周壁に設けられ、残りは、遊星歯車ハウジング62の内周壁に設けられ、それに対応して、複数の係合溝621もそれぞれ遊星外歯車ケース613の外周壁及び遊星歯車ハウジング62の内周壁に設けられ、このようにして、簡便に接続できる。
図7、並びに図1、図21及び図23に示されるように、本開示のさらなる実施例によれば、遊星歯車部材6は、遊星歯車軸受け63を更に含み、遊星歯車軸受け63は、遊星歯車ハウジング62内に設けられ、且つ遊星歯車ユニット61の外側に位置し、遊星歯車軸受け63の内輪は、主軸31とともに回転するように主軸31に嵌合され、遊星歯車軸受け63の外輪は、遊星歯車ハウジング62とともに回転するように遊星歯車ハウジング62に連結され、遊星歯車軸受け63の設置により、主軸31に対する遊星歯車ハウジング62の回転が確保される。
好ましくは、遊星歯車キャリア611の内周面には、主軸31内の第2軸32と噛み合う噛合歯が設けられる。それによって、遊星歯車キャリア611は、第2軸32に固定して取り付けられ、第2軸32と同期に回転する。
いくつかの好適例では、第2軸32は、それに嵌合され且つキャビティ311内に設けられる第2軸の軸受け3211により支持される。具体的には、主軸31のキャビティ311内には、少なくとも2つの第2軸の軸受け3211が設けられ、第2軸32は、少なくとも2つの第2軸の軸受け3211を貫通して主軸31のキャビティ311に支持され、且つ主軸31に対して回転可能である。
いくつかの例では、遊星歯車部材6は、第2軸側軸受け3212を更に含み、遊星歯車ハウジング62には、第2軸32が挿通する貫通孔622が設けられ、第2軸32は、それに嵌合され且つ貫通孔622内に設けられる第2軸側軸受け3212により支持される。それによって、遊星歯車ハウジング62の一端は、第2軸側軸受け3212を介して第2軸32に支持され、遊星歯車ハウジング62の他端は、遊星歯車軸受け63を介して主軸31に支持され、それによって、遊星歯車部材6を位置決めして取り付けるとともに、第2軸32及び主軸31に対する遊星歯車ハウジング62の回転を確保する。
いくつかの例では、遊星歯車部材6は、軸シール部品325を更に含み、軸シール部品325は、貫通孔622内に設けられ、且つ第2軸側軸受け3212の外側に位置し、第2軸32と遊星歯車ハウジング62との隙間をシールする。
具体的には、第2軸32には、軸シール部品325が嵌合され、軸シール部品325は、第2軸32に設置され、且つ第2軸側軸受け3212の外側に位置し、即ち、軸シール部品325は、第2軸側軸受け3212よりも第2軸32の軸方向の中心に遠くなり、軸シール部品325は、第2軸32と遊星歯車ハウジング62との間の隙間をシールし、第2軸32の給水通路320における水が第2軸32と遊星歯車ハウジング62との間の隙間を介して主軸31のキャビティ311及び遊星歯車部材6に入ることを防止する。
本開示の実施例によるドラム式洗濯機100は、上記実施例に記載のドラム式洗濯機用の遊星歯車部材6を含む。
本開示の実施例によるドラム式洗濯機用の遊星歯車部材6は、上記技術的効果を有するため、本開示の実施例によるドラム式洗濯機100も、上記技術的効果を有し、即ち、ドラム式洗濯機100の主軸31と撹拌器4との間に遊星歯車部材6が設置されることによって、遊星歯車部材6を介して主軸31のトルクが撹拌器4に伝達されて撹拌器4を回転駆動し、それによって、撹拌器4の回転と内槽2の回転を互いに組み合わせてさまざまな洗濯方式、それによって、ドラム式洗濯機100の洗濯方式が多様化される。
更に、遊星歯車部材6を介して主軸31のトルクが撹拌器4に伝達されるので、駆動器により撹拌器4が間接的に駆動され、撹拌器4での負荷が内槽2での負荷よりはるかに小さいので、パルセータを含む関連技術におけるドラム式洗濯機に比べて、遊星歯車部材6に作用する負荷が大幅に減小し、動力を安定的に伝達してドラム式洗濯機100の性能の安定性向上に寄与するだけでなく、遊星歯車部材6が破壊されるリスクを大幅に低減させ、ドラム式洗濯機100の耐用年数を延ばすことに有利である。
以下、図1〜図23を参照しながら、本開示によるドラム式洗濯機100のいくつかの特定実施例を詳細に説明する。
図1〜図23に示されるように、本開示の実施例によるドラム式洗濯機100は、外槽1、内槽2、撹拌器4、駆動器(たとえば下記モータ5)及び遊星歯車部材6を含む。
内槽2は、外槽1内に回転可能に設けられる。撹拌器4は、内槽2内に回転可能に設けられる。駆動器は、主軸31を介して内槽2に伝動可能に接続され、主軸31は、駆動器のトルクを内槽2に伝達する。遊星歯車部材6は、主軸31及び撹拌器4のそれぞれに伝動可能に接続され、駆動器が主軸31を回転駆動するとき、遊星歯車部材6は、主軸31のトルクを撹拌器4に伝達して、撹拌器4を回転駆動できる。
本開示の実施例によるドラム式洗濯機100は、駆動器を設置することにより、駆動器で主軸31を回転駆動して内槽2を回転させ、また、内槽2内に撹拌器4が更に設置され、遊星歯車部材6で主軸31のトルクを撹拌器4に伝達して撹拌器4を回転駆動し、それによって、撹拌器4の回転と内槽2の回転を互いに組み合わせてさまざまな洗濯方式、たとえば、撹拌器4及び内槽2のうちのいずれかの単独回転又は撹拌器4と内槽2との同時回転、また、たとえば撹拌器4と内槽2の同一方向における回転又は反対方向における回転を実現することができ、それによって、ドラム式洗濯機100の洗濯方式が多様化される。
更に、駆動器が主軸31を介して内槽2を駆動するので、駆動器により負荷の大きな部材が直接駆動され、動力伝達の段数が更に減少し、動力伝送が更に直接行われ、このため、体積が大きく且つ衣類及び水が収納された内槽が安定的に駆動され、一方、主軸31と撹拌器4との間に遊星歯車部材6が設置され、遊星歯車部材6を利用して主軸31のトルクが撹拌器に伝達され、駆動器で撹拌器4が間接的に駆動され、撹拌器4での負荷が内槽2での負荷よりはるかに小さいので、パルセータを含む関連技術におけるドラム式洗濯機に比べて、遊星歯車部材6に作用する負荷が大幅に減少し、動力を安定的に伝達してドラム式洗濯機100の性能の安定性向上に寄与するだけでなく、遊星歯車部材6が破壊されるリスクを低減させ、ドラム式洗濯機100の耐用年数を延ばす。
したがって、本開示の実施例によるドラム式洗濯機100は、洗濯方式の多様化を実現でき、且つ性能が安定的であり、耐用年数が長いなどの利点を有する。
本開示による一実施例におけるドラム式洗濯機100では、遊星歯車部材6は、第1状態と第2状態の間で切り替え可能である。
遊星歯車部材6が第1状態にあるとき、遊星歯車部材6は、主軸31のトルクを同一方向に撹拌器4に伝達することで、撹拌器4と内槽2を同一方向に回転させる。遊星歯車部材6が第2状態にあるとき、遊星歯車部材6は、主軸31のトルクを反対方向に撹拌器4に伝達することで、撹拌器4と内槽2を反対方向に回転させる。たとえば、駆動器が主軸31を時計回りで回転駆動する場合、遊星歯車部材6が前記第1状態にあるとき、遊星歯車部材6は、主軸31のトルクを同一方向に撹拌器4に伝達することで、撹拌器4と内槽2の両方を時計回りで回転させる。遊星歯車部材6が第2状態にあるとき、遊星歯車部材6は、主軸31のトルクを反対方向に撹拌器4に伝達することで、撹拌器4を反時計回りで回転させる。
一例として、ドラム式洗濯機100は、脱水モードである場合、遊星歯車部材6を第1状態に切り替え、第1状態にある遊星歯車部材6の動力伝達方式で撹拌器4と内槽2を同一方向に回転させ、それによって、高速回転脱水時の衣服の絡み合いや引き裂きなどを回避する。
ドラム式洗濯機100は、洗濯モードである場合、遊星歯車部材6を第2状態に切り替え、第2状態にある遊星歯車部材6の動力伝達方式で撹拌器4と内槽2を反対方向に回転させ、衣服及び水を十分に撹拌して、衣服を洗濯するときの洗濯効果を向上させる。
当業者にとって明らかなように、遊星歯車部材6の状態切り替えとドラム式洗濯機100の現在のモードとの組み合わせは、上記実施例に制限されず、脱水及び洗濯モードのいずれか一方において、遊星歯車部材6の第1状態と第2状態を組み合わせてもよい。
それによって、第1状態と第2状態を切り替え可能な遊星歯車部材6が設置されることにより、撹拌器4と内槽2が同一方向又は反対方向に回転するように撹拌器4の回転方向を調整して、内槽2と連携してさまざまな作業状況に応じた作動モードを実現できる。
いくつかの例では、撹拌器4と内槽2が反対方向に回転するとき、撹拌器4の回転速度は、内槽2の回転速度未満である。つまり、遊星歯車部材6が第2状態にあるとき、動力の変速・減速伝達が実現される。それによって、衣服及び水を十分に撹拌する際に、衣服の絡み合いを回避し、且つ装置全体の安定性及び騒音低減に有利である。
いくつかの例では、撹拌器4と内槽2が同一方向に回転するとき、撹拌器4の回転速度は、内槽2の回転速度に等しい。即ち、遊星歯車部材6が第1状態にあるとき、撹拌器4と内槽2は同期して(同一速度且つ同一方向)回転する。
図6〜図11に示されるように、本開示の一実施例によれば、遊星歯車部材6は、遊星歯車ユニット61を含み、遊星歯車ユニット61は、遊星歯車キャリア611、複数の遊星歯車612及び遊星外歯車ケース613を含む。
複数の遊星歯車612は、それぞれ遊星歯車キャリア611に回転可能に取り付けられ、主軸31の外側周壁には、噛合歯を有し、複数の遊星歯車612は、それぞれ主軸31における噛合歯と噛み合う。遊星外歯車ケース613は、複数の遊星歯車612の外側に嵌合され、更に複数の遊星歯車612のそれぞれと噛み合い、撹拌器4に伝動可能に接続される。
ただし、遊星外歯車ケース613の内側周壁には、複数の遊星歯車612と噛み合う噛合歯を有する。それによって、主軸31、複数の遊星歯車612、遊星歯車キャリア611及び遊星外歯車ケース613は、遊星歯車系を構成し、主軸31の複数の遊星歯車612と噛み合う軸部は、遊星歯車系の太陽歯車となる。
遊星歯車キャリア611の自由回転が許容されるとき、遊星歯車部材6は、第1状態にあり、撹拌器4と内槽2を同一方向に回転させ、遊星歯車キャリア611が制動されるとき、遊星歯車部材6は、第2状態にあり、複数の遊星歯車612は、それぞれ自転し、遊星外歯車ケース613と主軸31は反対方向に回転し、それによって、撹拌器4と内槽2を反対方向に回転させる。それによって、遊星歯車部材6の遊星歯車キャリア611の状態を切り替えることによって、撹拌器4の運転状態を制御して、ドラム式洗濯機100の複数種の作動モードを切り替えられる。
それによって、本開示の実施例によるドラム式洗濯機100では、主軸31と撹拌器4の間に遊星歯車部材6が設置され、遊星歯車部材6で主軸31のトルクが撹拌器4に伝達されて撹拌器4を回転駆動することによって、撹拌器4の回転と内槽2の回転を互いに組み合わせて、さまざまな洗濯方式、たとえば撹拌器4と内槽2のいずれか一方の単独回転又は撹拌器4と内槽2の同時に回転、またたとえば撹拌器4と内槽2の同一方向における回転又は反対方向における回転を実現することができ、それによって、ドラム式洗濯機100の洗濯方式が多様化される。
更に、遊星歯車部材6を介して主軸31のトルクが撹拌器に伝達され、駆動器で撹拌器4が間接的に駆動され、撹拌器4での負荷が内槽2での負荷よりはるかに小さいので、パルセータを含む関連技術におけるドラム式洗濯機に比べて、遊星歯車部材6に作用する負荷が大幅に減少し、動力を安定的に伝達してドラム式洗濯機100の性能の安定性向上に寄与するだけでなく、遊星歯車部材6が破壊されるリスクを大幅に低減させ、ドラム式洗濯機100の耐用年数を延ばす。
本開示による一実施例では、ドラム式洗濯機100は、第2軸32及び制動器7を更に含み、第2軸32は、遊星歯車キャリア611と噛み合い、制動器7は、第2軸32を介して遊星歯車キャリア611が制動されるか否かを制御する。
いくつかの例では、第2軸32の側周壁には、スプラインが設けられ、即ち、第2軸32は、スプライン軸となり、遊星歯車キャリア611には、第2軸32のスプラインと嵌合するスプライン溝が設けられ、第2軸32と遊星歯車キャリア611は、スプラインとスプライン溝の嵌合により固定して接続され、第2軸32と遊星歯車キャリア611の同期動作が確保される。
制動器7が第2軸32を制動すると、遊星歯車キャリア611は、制動されるため回転できなくなり、制動器7が第2軸32から離脱すると、遊星歯車キャリア611は、自由状態となる。したがって、制動器7を設置することによって、第2軸32の運転状態を切り替えることで、遊星歯車部材6を第1状態と第2状態の間で切り替え、第1状態と第2状態を切り替える遊星歯車部材6は、撹拌器4と内槽2を同一方向又は反対方向に回転するように撹拌器4の回転方向を調整して、内槽2と連携してさまざまな作業状況に応じた作動モードを実現できる。
いくつかの例では、主軸31内には、その軸方向に沿って貫通し第2軸32が挿通されるキャビティ311を有する。たとえば、主軸31の中心軸線と第2軸32の中心軸線は平行し且つ重なり、主軸31は、第2軸32に対して回転可能であり、それによって内槽2と撹拌器4のそれぞれを回転駆動し、ドラム式洗濯機100の正常な作動を確保する。
図12〜図21に示されるように、いくつかの例では、第2軸32には、制動ディスク322が伝動可能に接続され、制動器7が制動ディスク322と嵌合するとき、第2軸32は、制動され、それによって、遊星歯車キャリア611を制動し、制動器7が制動ディスク322と離脱すると、第2軸32及び遊星歯車キャリア611は、自由状態にある。
更に、図13〜図16に示されるように、制動器7は、摺動溝ベース71、制動ロッド72及び制動駆動器73を含む。摺動溝ベース71には、シュート711が設けられ、制動ロッド72は、延出位置と引き込み位置の間でシュート711に摺動可能に嵌合し、制動ロッド72は、延出位置にあるとき、制動ディスク322と噛み合い、制動ロッド72は、引き込み位置にあるとき、制動ディスク322と離脱し、制動駆動器73は、摺動溝ベース71に取り付けられ、且つ制動ロッド72に伝動可能に接続され、制動駆動器73は、制動ロッド72が延出位置と引き込み位置の間で移動するように駆動する。それによって、制動駆動器73により制動ロッド72をシュート711に沿って移動駆動し、制動ロッド72を制動器ブラケット75に作用させることにより、制動ロッド72と制動ディスク322の噛合及び離脱を実現し、簡便に切り替えられる。
本開示の実施例によるドラム式洗濯機用の制動器7は、制動駆動器73で制動ロッド72を延出位置と引き込み位置の間で移動駆動し、制動ロッド72がドラム式洗濯機100の第2軸32における制動ディスク322と噛み合ったり離脱したりすることにより、第2軸32を自由状態と制動状態の間で切り替え、更に、遊星歯車部材6を介して主軸31のトルクを撹拌器4に伝達して撹拌器4を回転駆動し、それによって、撹拌器4の回転と内槽2の回転を互いに組み合わせてさまざまな洗濯方式を実現することができ、それにより、ドラム式洗濯機100の洗濯方式が多様化される。
更に、制動器7の部材点数が少ないため、構造がよりコンパクト化する。制動駆動器73は制動ロッド72を移動駆動し、制動ロッド72は、延出位置にあるとき、制動ディスク322と噛み合って第2軸32を制動状態に切り替え、引き込みにあるとき、制動ディスク322から離脱して第2軸32を自由状態に切り替え、したがって、パルセータを含む関連技術におけるドラム式洗濯機に比べて、制動ロッド72は、第2軸32における制動ディスク322に直接作用し、より簡便に制御でき、更に制動ロッド72と第2軸32との間の伝動構造が減少し、動力伝送がより直接行われ、第2軸32の運転状態が安定的に切り替えられ、動力を安定的に伝達してドラム式洗濯機100の性能の安定性を向上させることに有利である。
したがって、本開示の実施例によるドラム式洗濯機用の制動器7は、撹拌器4と内槽2の連携作動モードを切り替えることができ、且つ構造がシンプルであり、制御されやすく、安定性に優れるなどの利点を有する。
いくつかの特定例では、制動ロッド72には、ストッパー720が設けられ、シュート711内には、制限台712が設けられ、シュート711内に制限台712を設置して、制動ロッド72におけるストッパー720に嵌合させることにより、制動ロッド72の移動経路を制限し、即ち、制動ロッド72を軸方向に制限し、制動ロッド72がシュート711から滑り出て摺動溝ベース71から離脱することを防止し、更に制動器7の作動の信頼性を確保する。
いくつかの特定例では、シュート711内には、周方向位置決め摺動溝713が設けられ、ストッパー720は、周方向位置決め摺動溝713に摺動可能に嵌合する。シュート711内には、周方向位置決め摺動溝713を設置することにより、制動ロッド72がシュート711に沿って移動するとき、ストッパー720は、周方向位置決め摺動溝713内に移動するようにし、周方向位置決め摺動溝713は、制動ロッド72を周方向に位置決めすることができ、回転止めの効果を果たす。
図15及び図16に示されるように、いくつかの例では、制動ロッド72は、シュート嵌合部721、伝動部722、ブリッジ部723及び制動部724を含む。
シュート嵌合部721は、シュート711に摺動可能に嵌合し、伝動部722は、シュート嵌合部721の一端に接続され、且つブリッジ部723は、シュート嵌合部721の他端に接続され、即ち、シュート嵌合部721の両端は、それぞれ伝動部722及びブリッジ部723に接続され、制動部724は、シュート嵌合部721から離れるブリッジ部723の一端に接続され、伝動部722は、制動駆動器73に伝動可能に接続され、それによって、駆動器で制動ロッド72を移動駆動し、制動ロッド72が延出位置にあるとき、制動部724は、制動ディスク322と噛み合い、制動ロッド72が引き込み位置ないるとき、制動部724は、制動ディスク322から離脱し、制動ロッド72の構造がシンプルであり、摺動溝ベース71及び制動駆動器73に簡便に接続できる。
いくつかの好適例では、シュート嵌合部721の断面とシュート711の最小断面は、互いに合わせた円形であり、ブリッジ部723の断面は、矩形であり、且つ面積がシュート嵌合部721の断面積未満である。
つまり、ブリッジ部723の断面積は、シュート711の最小断面積未満であり、このため、制動ロッド72とシュート711の内壁面との嵌合面積を減小させることができ、それによって、制動ロッド72と摺動する内壁面との摩擦力を減少し、更に制動ロッド72の移動抵抗を減小する。
いくつかの好適例では、ブリッジ部723には、複数の横方向補強リブ7231及び複数の縦方向補強リブ7232が設けられ、各々の横方向補強リブ7231は、ブリッジ部723の幅方向に延びており、且つ複数の横方向補強リブ7231は、ブリッジ部723の長さ方向に間隔を空けて設置され、各々の縦方向補強リブ7232は、ブリッジ部723の長さ方向に延びており、且つ複数の縦方向補強リブ7232は、ブリッジ部723の幅方向に間隔を空けて設置され、各々の縦方向補強リブ7232は、それぞれ複数の横方向補強リブ7231に連結される。ブリッジ部723には、複数の横方向補強リブ7231及び複数の縦方向補強リブ7232が設置されることにより、ブリッジ部723の構造強度を向上させ、制動器7の使用の信頼性を確保し、更に、制動器7の耐用年数を延ばす。
いくつかの特定例では、シュート嵌合部721には、複数の軸方向補強リブ7211が設けられ、各々の軸方向補強リブ7211は、シュート嵌合部721の軸方向に延びており、且つ複数の軸方向補強リブ7211は、シュート嵌合部721の周方向に間隔を空けて設置され、それによって、滑り嵌め部の構造強度を向上させ、更に、制動器7の使用の信頼性を確保する。
図13に示されるように、いくつかの例では、シュート711内には、支持摺動溝714が設けられ、伝動部722は、支持摺動溝714に摺動可能に支持される。
いくつかの特定例では、シュート711内には、シュート711の内面へ凸出した少なくとも2つの支持リブが設けられ、且つ各々の支持リブは、シュート711の長さ方向に延びており、隣接する2つの支持リブの間には、支持摺動溝714が画定されており、伝動部722は、支持リブに支持され且つ支持摺動溝714に沿って移動できる。それによって、シュート711内に支持摺動溝714を設置することにより、伝動部722を支持し、位置決めして、回転止めの効果を実現できるだけでなく、制動ロッド72と摺動溝ベース71の滑り嵌めの信頼性を向上させ、駆動器の正常な作動を確保することができる。
本開示のまた別の実施例によれば、制動器7は、モータである駆動器を制動ロッド72に伝動可能に接続し、モータのモータ軸の回転運動をシュート711内の制動ロッド72の直線運動に変換でき、制動器7の正常な作動を確保する制動カム74を更に含む。
いくつかの例では、制動カム74には、偏心柱741が設けられ、制動ロッド72には、偏心柱741が摺動可能に嵌合する直線摺動溝725が設けられる。モータが制動カム74を回転駆動するとき、制動カム74の偏心柱741は偏心して回転し、シュート711による限定のため制動ロッド72は、その長さ方向における直線運動しかできないため、偏心柱741は、直線摺動溝725内に摺動するとき、制動ロッド72をシュート711の長さ方向に沿って移動駆動し、回動動作の一貫性に優れて、使用の信頼性が高い。
好ましくは、伝動部722は、長さ方向がブリッジ部723及びシュート嵌合部721の長さ方向に垂直であり、直線摺動溝725は、制動ロッド72の伝動部722に設けられ、且つ伝動部722の長さ方向に延びており、それにより、直線摺動溝725の長さ方向は、制動ロッド72の直線運動方向に垂直であり、構造がシンプル且つコンパクトであり、容易に制動カム74に嵌合して上記機能を発揮させる。
いくつかの例では、摺動溝ベース71には、シュート711に連通する通過孔715が設けられ、制動カム74の一部は、通過孔715内に設けられて制動駆動器73に接続され、制動カム74の他部は、通過孔715を通ってシュート711内に伸び、それによって、制動カム74の偏心柱741は制動ロッド72の直線摺動溝725に容易に嵌合する。
図12に示されるように、いくつかの例では、摺動溝ベース71は、制動器ブラケット75を介して外槽1の後壁に取り付けられ、制動ディスク322は、外槽1の外部に位置し且つ外槽1まで延出する第2軸32の一端に取り付けられ、制動器7は、外槽1の外部に位置して、制動ディスク322と連携作動し、ドラム式洗濯機100の異なる作動モードの切り替えを実現する。
制動ディスク322の側周壁には、周方向に配置されるロック歯があり、制動器7の制動ロッド72は、延出位置と引き込み位置の間で摺動可能であり、制動ロッド72は、延出位置にあるとき、制動ディスク322の隣接する2つのロック歯の間に当接し、制動ロッド72は、引き込み位置にあるとき、制動ディスク322から離脱する。
いくつかの特定例では、制動器ブラケット75には、制限摺動溝751が設けられ、制限摺動溝751は、制動ディスク322の径方向に延びており、シュート711まで延出する制動ロッド72の部分は、制限摺動溝751に摺動可能に嵌合し、制限摺動溝751は、制動ロッド72を制限して、案内の役割を果たして、制動ロッド72の直線運動を確保することができるだけでなく、制動ロッド72を保護して、移動時の制動ロッド72の折れを防止することができる。
本開示の別の実施例によれば、ドラム式洗濯機100は、駆動器のパワーを検出するための検出装置(図示せず)を更に含み、検出装置により駆動器のパワーが所定値に達したことが検出されると、制動器7は、第2軸32を介して遊星歯車キャリア611が自由に回転できるように制御し、それによって、撹拌器4と内槽2を同一方向に回転させ、内槽2内の衣類の深刻な絡み合いによる引き裂きを回避し、安全性が高い。
図1〜図3に示されるように、本開示の一実施例によれば、ドラム式洗濯機100は、内槽2の後壁に取り付けられ、且つ内槽2の後壁と外槽1の後壁との間に位置し、主軸31を内槽2に回動可能に接続するとともに、外槽1の後壁に回転可能に支持する内槽ブラケット201を更に含む。つまり、主軸31は、内槽2を直接回転駆動するとともに、遊星歯車部材6を介して撹拌器4を回転させることができ、このようにして、遊星歯車部材6が破損しにくくなる。
具体的には、内槽2は、軸方向の両端がそれぞれ開口した内槽本体21、及び内槽本体21の後端に設けられた内槽後蓋22を含み、内槽後蓋22の外周縁には、内槽本体21の軸方向に延びている裾部が形成され、内槽本体21の後端が内槽後蓋22の裾部に接続される。内槽ブラケット201は、接続具(たとえば、ネジ)によって内槽本体21と内槽後蓋22の裾部との接続部に固定され、それによって、内槽2は、内槽ブラケット201に固定され、内槽ブラケット201とともに外槽1に対して回転可能になる。
いくつかの例では、内槽ブラケット201は、中心軸部2011及びラック部2012を含み、中心軸部2011は、外槽1の軸方向に延びており、外槽1の後壁に回転可能に支持され、ラック部2012は、中心軸部2011の側周壁に接続され、内槽2は、ラック部2012に取り付けられる。
好ましくは、内槽ブラケット201のラック部2012は、内槽2の周方向に分布している複数(たとえば3つ)の接続アームを有し、各々の接続アームは、内槽2の径方向に延びており、更に各々の接続アームの内方端が中心軸部2011の側周壁に接続され、各々の接続アームの外方端が接続具によって内槽2に接続され、複数の接続アームを用いて内槽2に接続することによって、内槽ブラケット201と内槽2の接続信頼性及び安定性を確保できるとともに、内槽ブラケット201の材料の使用量を減少させ、材料コスト及び重量を低下させ、更に該ドラム式洗濯機100のコストパフォーマンスを向上させる。ただし、ラック部2012と中心軸部2011は、一体に形成されてもよい。
いくつかの例では、外槽1の後壁には、取り付け孔11が設けられ、且つ取り付け孔11内には、主軸の軸受け台12が設けられ、主軸31は、主軸の軸受け台12内に設けられる主軸の軸受け314により回転可能に支持される。つまり、外槽1の取り付け孔11内には、主軸の軸受け台12及び主軸の軸受け台12内に取り付けられる主軸の軸受け314が設けられ、主軸31は、取り付け孔11の軸方向に延び、且つ取り付け孔11内に伸び、主軸の軸受け314を介して外槽1の後壁に取り付けられ、それによって、主軸31は、外槽1に対して回転可能である。
図4及び図5、並びに図1、図21及び図23に示されるように、いくつかの例では、主軸31には、主軸ブッシュ316が嵌合され、主軸ブッシュ316には、主軸フランジ315が嵌合され、内槽ブラケット201は、主軸フランジ315に接続され、このため、簡便且つ確実に接続できる。
好ましくは、主軸ブッシュ316は、主軸31に嵌合され、主軸フランジ315は、主軸ブッシュ316に嵌合され、内槽ブラケット201は、主軸フランジ315にキャスティングされ、たとえば、内槽ブラケット201はアルミ鋳物であってもよく、機械加工により主軸31、主軸ブッシュ316及び主軸フランジ315を一体成形してもよく、この場合、ドラム式洗濯機100の生産効率向上に有利である。
いくつかの例では、遊星歯車部材6は、部材シール部品641に嵌合され、部材シール部品641は、遊星歯車部材6と主軸フランジ315との間の隙間をシールし、それにより、遊星歯車部材6と主軸フランジ315との間の接続シール性が確保される。
更に、遊星歯車部材6の外周壁には、環状制限リングが設けられ、耐摩耗スリーブ642は、遊星歯車部材6に外嵌され、且つ一端が環状制限リングに当接され、且つ、耐摩耗スリーブ642は、遊星歯車部材6と部材シール部品641との間に位置し、部材シール部品641は、環状として耐摩耗スリーブ642に嵌合され、内面が耐摩耗スリーブ642にシールして接続され、外面が主軸フランジ315及び内槽ブラケット201それぞれにシールして接続される。部材シール部品641と遊星歯車部材6の間に耐摩耗スリーブ642が設置されることにより、耐摩耗スリーブ642が部材シール部品641に嵌合し、寸法精度が確保され、耐摩耗性が向上する。
図12に示されるように、本開示の一実施例によれば、主軸31は、プーリ312に伝動可能に接続され、駆動器は、モータ5であり、且つモータ5は、プーリ312に張られたベルト3121を介してプーリ312を回転駆動し、即ち、ベルト3121はモータ軸51とプーリ312上に巻設されている。それにより、主軸31にプーリ312及びベルト3121が設置されることで、ベルト3121を介して主軸31と駆動器は、伝動可能に接続され、衝撃や振動による負荷を緩和させ、主軸31の動作を安定化させ、且つ作動を低騒音化させる。
いくつかの例では、プーリ312、ベルト3121及び駆動器は、いずれも外槽1の外部に位置し、プーリ312は、外槽1の後壁と主軸31におけるロックナット313との間に限定される。つまり、プーリ312は、主軸31に固定して接続され、且つ外槽1の後壁とロックナット313との間に位置し、ロックナット313の設置により、プーリ312の位置決め及び取り付けが行われ、それにより、駆動器は、ベルト3121を介してプーリ312を回転させ、プーリ312は、主軸31を回転させ、それによって、プーリ312と主軸31の同期回転が実現される。
図22及び図23に示されるように、本開示のまた別の実施例によれば、撹拌器4は、噴水孔41を有し、ドラム式洗濯機100は、給水装置(未図示)を更に含み、給水装置は、外槽1及び撹拌器4それぞれに連通し、外槽1内の水を撹拌器4に供給して噴水孔41から内槽2に噴出させる。
衣類の洗濯中、給水装置は撹拌器4へ給水し、噴水孔41から内槽2内にある衣類へ噴水することで、衣類を濡らして、衣類への濡らし効果を向上させ、また、撹拌器4は内槽2における水を撹拌し、洗濯方式を多様化させ、更に衣類洗濯効果を向上させるとともに、洗濯時間の短縮に寄与する。
いくつかの好適例では、給水装置は、給水ホース及び給水ポンプを含み、給水ホースは、第1端と第2端を有し、給水ホースの第1端は外槽1に連通し、給水ホースの第2端は撹拌器4に接続され、それによって、外槽1内の水が給水ホースを介して撹拌器4に供給される。ここで、「給水ホースの第2端は撹拌器4に接続される」の「接続」は、広義で理解すべきであり、たとえば、給水ホースは撹拌器4に物理的に接続されてもよく、非物理的に接続されてもよく、給水ホースの第2端からの水が撹拌器4に供給できればよい。
それによって、外槽1の内腔における水が給水ホースを介して撹拌器4に供給され、衣類を濡らす役割を果たし、衣類への濡らし効果を向上させる。給水装置を外槽1の内腔に連通させることで、別途の水源を必要とせずに外槽1内の洗濯水で衣類を濡らせるので、水の使用量を減少させる。ただし、循環ポンプが設置されたモデルでは、給水ホースの第1端は、洗濯機内の循環水を利用する代わりに、給水源、たとえば外部の蛇口に直接接続されて給水してもよい。
いくつかの特定例では、給水ホースの第1端は、外槽1の内腔の底部に連通する。このように、給水ポンプは、外槽1の内腔の底部における水を撹拌器4に圧送することができ、ドラム式洗濯機100が最低水位を有する洗濯モードである場合にも、給水装置は、撹拌器4へ給水することができ、このため、ドラム式洗濯機100のさまざまな洗濯モードでの濡らし効果及び洗濯効果が確保される。
いくつかの例では、撹拌器4内には、集水室42及び分流チャンネル43が設けられ、集水室42は給水装置に連通し、噴水孔41は分流チャンネル43を介して集水室42に連通する。撹拌器4内に集水室42及び分流チャンネル43が設置されることにより、給水装置は水を集水室42及び分流チャンネル43に送り、最終的に噴水孔41から内槽2へ噴水させ、衣類を濡らして、衣類への濡らし効果を向上させ、更に洗濯効果を向上させる。
いくつかの例では、内槽2の内部に向かう撹拌器4の表面には、複数のリブ44が設けられ、各々のリブ44は、撹拌器4の径方向に延び、且つ複数のリブ44は、撹拌器4の周方向に間隔を空けて設置され、噴水孔41は、リブ44に形成されている。衣類を洗濯する際に、噴水孔41は内槽2の内腔へ噴水し、更にリブ44は内槽2中の水に渦流を発生させて、衣類を回転、反転させ、それにより衣類の洗濯効果を向上させる。
いくつかの特定例では、撹拌器4は、パルセータであり、即ち、該ドラム式洗濯機100の内槽2の底部には、パルセータが設けられる。衣類の洗濯中、衣類を内槽2において繰り返して持ち上げたり落としたりすることで、衣類をきれいに洗濯し、また、パルセータの作用下で、本出願によるドラム式洗濯機100は、従来のようにビートにより洗濯する(内槽だけが回動する)ことに加えて、パルセータによる衣類への揉み作用を追加し、更に洗濯効果を高めて、洗濯時間を短縮させる。
図21及び図23に示されるように、別の好適例では、第2軸32内には、給水通路320を有し、給水装置は、給水通路320を介して外槽1内の水を撹拌器4に供給する。第2軸32内に給水通路320が設置されることは、第2軸32に水送り機能を付与し、それにより、外槽1内の洗濯水は、給水装置で第2軸32の給水通路320に送られて、最終的に噴水孔41から外槽1内に噴出される。
いくつかの例では、外槽1まで延出する第2軸32の一端には、アダプター323が設けられ、給水装置は、アダプター323を介して第2軸32に連結される。外槽1まで延出する第2軸32の一端には、アダプター323が設けられ、それにより、給水通路320の給水端がシールされ、外槽1内の水は、給水装置で給水通路320に送られる。
いくつかの特定例では、アダプター323は、外槽1まで延出する第2軸32の一端に外嵌され、且つアダプター323と第2軸32との間には、アダプター軸受け3231が設けられ、アダプター軸受け3231の内輪は、第2軸32に固定して接続され、アダプター軸受け3231の外輪は、アダプター323に固定して接続され、アダプター軸受け3231は、並べて配置された2つのボール軸受けであってもよいし、1つのローラ軸受けであってもよい。それにより、第2軸32及びアダプター323は、アダプター軸受け3231を介して回動可能に接続される。
好適には、外槽1まで延出する第2軸32の一端には、アダプターシール部品3232が嵌合され、アダプターシール部品3232は、アダプター軸受け3231よりも第2軸32の軸方向の中心に遠くなり、アダプターシール部品3232は、第2軸32とアダプター323との間の隙間をシールする。
具体的には、外槽1まで延出する第2軸32の一端には、その軸方向に分布しているアダプターシール部品3232及びアダプター軸受け3231が嵌合され、且つアダプターシール部品3232は、アダプター軸受け3231の外側に位置し、アダプターシール部品3232は、第2軸32及びアダプター323それぞれにシールして接続され、それによって、アダプター323と第2軸32の外側壁がシールして接続され、第2軸32の給水通路320内の水が主軸31のキャビティ311に入って残りの部材の正常な作動に影響を与えることを防止する。
いくつかの特定例では、アダプター323内には、耐摩耗リング324が設けられ、耐摩耗リング324は、アダプター323の内側に嵌め込まれ、外槽1まで延出する第2軸32の一端は、耐摩耗リング324内に伸び、且つアダプター軸受け3231及びアダプターシール部品3232のいずれも第2軸32に嵌合され、且つ第2軸32の外側壁と耐摩耗リング324との間に位置する。
つまり、耐摩耗リング324は、アダプター323とアダプター軸受け3231との間及びアダプター323とアダプターシール部品3232との間に位置する。アダプター323内に耐摩耗リング324が設置されることによって、アダプター軸受け3231の外輪、アダプターシール部品3232が耐摩耗リング324と嵌合して、アダプター323の摩損を減少させ、更にアダプター323の耐用年数を延ばす。
いくつかの例では、第2軸32には、軸シール部品325が嵌合され、軸シール部品325は、第2軸32に設置され且つ第2軸側軸受け3212の外側に位置し、即ち、軸シール部品325は、第2軸側軸受け3212よりも第2軸32の軸方向の中心に遠くなり、軸シール部品325は、第2軸32と遊星歯車ハウジング62との間の隙間をシールし、第2軸32の給水通路320内の水が第2軸32と遊星歯車ハウジング62との隙間を通って主軸31のキャビティ311及び遊星歯車部材6に侵入することを防止する。
以下、図1〜図23を参照しながら、本開示によるドラム式洗濯機100のいくつかの特定実施例を詳細に説明する。
図1、図21及び図23に示されるように、本開示の一特定実施例によるドラム式洗濯機100は、外槽1、内槽2、主軸31、第2軸32、駆動器(たとえば下記モータ5)、遊星歯車部材6、制動器7を含む。
外槽1は、前後方向に延びており且つ先端が開口し、後壁には、その厚さ方向に沿って貫通する取り付け孔11が設けられ、取り付け孔11内には、その軸方向に延びている主軸の軸受け台12が設けられる。
主軸31は、前後方向に延びており、且つその軸方向に延びているキャビティ311を有し、主軸31は、間隔を空けて配置された2つの主軸の軸受け314を介して主軸の軸受け台12内に挿通される。外槽1の後壁内面まで延出する主軸31の一端(図1に示される先端)は、内槽ブラケット201に固定して接続され、外槽1の後壁外面まで延出する主軸31の一端(図1に示される後端)には、ロックナット313が接続され、ロックナット313と主軸31の後壁外面との間には、ベルト3121を取り付けるためのプーリ312が設けられ、プーリ312は、ベルト3121を介してモータ5のモータ軸51に伝動可能に接続される。
内槽2は、内槽本体21及び内槽後蓋22を含み、内槽本体21は、外槽1の軸方向に延びており且つ両端が開口し、内槽後蓋22は、内槽本体21の後端にシールして接続され、内槽2は、内槽ブラケット201を介して外槽1に回転可能に取り付けられる。内槽ブラケット201は、中心軸部2011、及び中心軸部2011の外側壁に接続されるラック部2012を含み、内槽2は、ラック部2012に支持され、中心軸部2011は、外槽1の後壁に回転可能に支持される。
第2軸32は、その軸方向において間隔を空けて設置された少なくとも2つの第2軸の軸受け3211を介して主軸31のキャビティ311に挿通される。第2軸32の両端は、それぞれ主軸31の両端外まで延出し、主軸31外まで延出する第2軸32の一端(図1に示される先端)は、第2軸側軸受け3212によって遊星歯車部材6と嵌合し、遊星歯車部材6と第2軸32の間には、第2軸側軸受け3212の外側に位置する軸シール部品325が更に設けられ、それによって、遊星歯車部材6と第2軸32は、シールして接続される。主軸31外まで延出する第2軸32の他端(図1に示される後端)には、制動ディスク322が取り付けられる。
撹拌器4は、内槽2の底部に回転可能に設けられ、且つ遊星歯車部材6(たとえば下記遊星歯車ハウジング62)に嵌合する。
以下、本開示の実施例のドラム式洗濯機100の遊星歯車部材6を詳細に説明する。
遊星歯車部材6は、遊星歯車ユニット61、遊星歯車ハウジング62及び遊星歯車軸受け63を含む。遊星歯車ハウジング62は、貫通孔622を有し、遊星歯車ユニット61は、遊星歯車ハウジング62内に設けられ、遊星歯車軸受け63は、遊星歯車ハウジング62内に設けられ、且つ貫通孔622と反対する遊星歯車ハウジング62の一側に位置し、遊星歯車軸受け63は、遊星歯車ハウジング62内の後部に設けられる。
遊星歯車ユニット61は、遊星歯車キャリア611、3つの遊星歯車612及び遊星外歯車ケース613を含む。遊星歯車キャリア611は、遊星歯車ブラケット6111、遊星歯車固定ディスク6116を含む。遊星歯車ブラケット6111の一側には、複数の取り付けボス6112、複数の遊星歯車取り付けベース6114が設けられ、複数の取り付けボス6112及び複数の遊星歯車取り付けベース6114は、遊星歯車キャリア611の周方向に交互して配置され、各々の遊星歯車取り付けベース6114には、遊星歯車固定軸6115が設けられ、遊星歯車固定軸6115は、一端が遊星歯車取り付けベース6114内に配置され、他端が遊星歯車固定ディスク6116において嵌合に適した制限孔6118内に設けられて、遊星歯車612の取り付けに用いられ、各々の取り付けボス6112には、位置決めカラム6113が設けられ、遊星歯車固定ディスク6116には、位置決めカラム6113と嵌合する位置決め孔6117が設けられ、位置決め孔6117に位置決めカラム6113が溶接されること、又は位置決めカラム6113と位置決め孔6117の締まり嵌めによって、遊星歯車固定ディスク6116は、遊星歯車ブラケット6111に接続される。3つの遊星歯車612は、遊星歯車キャリア611に取り付けられ、且つそれぞれ遊星外歯車ケース613と噛み合う。
遊星歯車ユニット61の遊星外歯車ケース613には、外面へ凸出したフランジ6131が設けられ、遊星歯車ハウジング62の内面には、フランジ6131に嵌合する係合溝621が設けられ、それによって、遊星外歯車ケース613及び遊星歯車ハウジング62は固定して接続される。
遊星歯車部材6は、第2軸側軸受け3212を介して第2軸32に回転可能に嵌合する。遊星歯車部材6は、遊星歯車軸受け63を介して主軸31に回転可能に嵌合する。具体的には、主軸31には、主軸ブッシュ316が嵌合され、主軸ブッシュ316には、内槽ブラケット201に接続される主軸フランジ315が設けられ、遊星歯車部材6の外部には、耐摩耗スリーブ642が嵌合され、耐摩耗スリーブ642には、部材シール部品641が設けられ、部材シール部品641は、遊星歯車部材6と内槽ブラケット201、遊星歯車部材6と主軸フランジ315をシールして接続する。
以下、本開示の実施例によるドラム式洗濯機100の制動器7を詳細に説明する。
制動器7は、外槽1の後部に設けられ、摺動溝ベース71、制動ロッド72、制動駆動器73及び制動カム74を含む。
摺動溝ベース71は、制動器ブラケット75を介して外槽1の後壁に設けられ、制動器ブラケット75には、制動ディスク322の径方向に延びている制限摺動溝751が設けられる。摺動溝ベース71内には、直線状に延びているシュート711、周方向位置決め摺動溝713、及び支持摺動溝714が設けられ、シュート711内には、制限台712が設けられ、摺動溝ベース71は、シュート711に連通する通過孔715を更に有する。
制動ロッド72は、延出位置と引き込み位置の間で摺動可能にシュート711に嵌合する。制動ロッド72は、シュート嵌合部721、伝動部722、ブリッジ部723及び制動部724を含み、シュート嵌合部721の両端は、それぞれ伝動部722、ブリッジ部723に接続され、制動部724は、シュート嵌合部721から離れるブリッジ部723の一端に接続される。
シュート嵌合部721は、シュート711に摺動可能に嵌合し、且つシュート嵌合部721の断面とシュート711の最小断面は、互いに合わせた円形であり、シュート嵌合部721には、複数の軸方向補強リブ7211が設けられ、各々の軸方向補強リブ7211は、シュート嵌合部721の軸方向に延びており、且つ複数の軸方向補強リブ7211は、シュート嵌合部721の周方向に間隔を空けて設置される。
伝動部722は、支持摺動溝714に摺動可能に支持される。伝動部722の一側には、ストッパー720が設けられ、ストッパー720は、周方向位置決め摺動溝713に摺動可能に嵌合し、シュート711内に制限台712を設置して、制動ロッド72におけるストッパー720に嵌合させることにより、制動ロッド72の移動路径を制限し、即ち、制動ロッド72を軸方向に制限し、制動ロッド72がシュート711から滑り出て摺動溝ベース71から離脱することを防止し、更に、制動器7の動作の信頼性を確保し、伝動部722の他側には、直線摺動溝725が設けられる。
ブリッジ部723には、複数の横方向補強リブ7231及び複数の縦方向補強リブ7232が設けられ、各々の横方向補強リブ7231は、ブリッジ部723の幅方向に延びており、且つ複数の横方向補強リブ7231は、ブリッジ部723の長さ方向に間隔を空けて設置され、各々の縦方向補強リブ7232は、ブリッジ部723の長さ方向に延びており、且つ複数の縦方向補強リブ7232は、ブリッジ部723の幅方向に間隔を空けて設置され、各々の縦方向補強リブ7232は、それぞれ複数の横方向補強リブ7231に連結される。
制動ロッド72が延出位置にあるとき、制動部724は、制動ディスク322と噛み合い、制動ロッド72が引き込み位置にあるとき、制動部724は、制動ディスク322から離脱する。
制動カム74は、摺動溝ベース71の通過孔715に取り付けられ、且つ偏心柱741を有し、制動駆動器73は、制動カム74を回転駆動することで、偏心柱741を偏心して回転させ、偏心柱741は、伝動部722における直線摺動溝725に嵌合して、制動ロッド72が直線運動をするように駆動する。
本開示の別の特定実施例によれば、外槽1の後壁まで延出する第2軸32の一端には、給水装置に接続されるためのアダプター323が設けられ、アダプター323は、アダプター軸受け3231を介して第2軸32に嵌合され、且つ第2軸32には、アダプター323にシールして接続されるアダプターシール部品3232が嵌合され、アダプターシール部品3232は、アダプター軸受け3231の外側に位置する。
更に、第2軸32内には、その軸方向に延びている給水通路320を有し、給水通路320の一端は、アダプター323に連通し、給水通路320の他端は、撹拌器4に連通する。撹拌器4は、給水通路320に連通するための集水室42、リブ44により画定された分流チャンネル43及びリブ44に設けられる噴水孔41を有する。
給水装置は、給水ホース及び給水ポンプを含み、給水ホースの第1端は外槽1に連通し、給水ホースの第2端は給水通路320に連通し、給水ポンプは、給水ホースに設けられ、給水ポンプの作動時に、外槽1内の水を給水ホース、給水通路320を介して撹拌器4に送る。
以下、本開示の実施例によるドラム式洗濯機100の作動過程を詳細に説明する。
ドラム式洗濯機100が洗濯モードで運転する場合、制動駆動器73は、制動ロッド72が延出位置まで移動するように駆動し、制動ロッド72の制動部724は、制動ディスク322と噛み合って制動ディスク322をロックして、第2軸32を移動不能にし、遊星歯車部材6の遊星歯車キャリア611と第2軸32がスプライン構造を介して嵌合するため、遊星歯車キャリア611も固定され、遊星歯車キャリア611に設けられた複数の遊星歯車612は自転しかできない。
次に、モータ5は作動して、ベルト3121を介してプーリ312を順方向に回転させ、更に主軸31、内槽2を順方向に回転するように駆動し、主軸31は、複数の遊星歯車612と噛み合い、主軸31は、回転するときに複数の遊星歯車612を同時に自転させ、更に遊星外歯車ケース613を反対方向に回転させ、遊星外歯車ケース613が遊星歯車ハウジング62に接続され、遊星歯車ハウジング62が撹拌器4に接続されるため、主軸31は、遊星歯車部材6を介して撹拌器4を反対方向に回動させる。
この過程において、衣類を内槽2において繰り返して持ち上げたり落としたりすることで、衣類をきれいに洗濯し、また、撹拌器4の作用下で、本出願によるドラム式洗濯機は、従来のようにビートにより洗濯する(内槽だけが回動する)ことに加えて、パルセータによる衣類への摩擦揉み作用を追加し、更に洗濯効果を高めて、洗濯時間を短縮させる。
撹拌器4が噴水孔41を有する場合、給水ポンプは、第2軸32の給水通路320、又は給水ホースを介して撹拌器4へ給水し、噴水孔41から内槽2内の衣類へ噴水させ、衣類を濡らす役割を果たし、衣類への濡らし効果を向上させ、衣類の洗濯効果を更に向上させる。
ただし、ドラム式洗濯機100が洗濯モードである場合、遊星歯車部材6は、主軸31の順方向回転を撹拌器4の反対方向回転に伝達し、また、遊星歯車部材6が主軸31に伝動可能に接続されるため、主軸31を減速させて、撹拌器4の回転速度を主軸31の回転速度よりも低くすることができる。ここで「順方向回転」と「反対方向回転」は、相対的な表現であり、具体的な反時計回り又は時計回り回転方向を意味するわけではない。
ドラム式洗濯機100が脱水モードで運転する場合、制動駆動器73は、制動ロッド72が引き込み位置まで移動するように駆動し、制動器ブラケット75は、展開状態に切り替えられて、制動ロッド72の制動部724は、制動ディスク322を解放し、第2軸32を自由状態にする。
次に、モータ5は、ベルト3121を介してプーリ312を順方向に回転させ、主軸31、内槽2を順方向に回転させ、次に主軸31は、遊星歯車ユニット61を自転させ、更に遊星歯車ハウジング62を撹拌器4及び内槽2と同一の方向に同一速度で回転させる。
本開示の実施例によるドラム式洗濯機100では、駆動器が設置されることによって、駆動器が主軸31を介して内槽2を駆動し、動力伝達の段数が更に減少し、動力伝送が更に直接行われ、内槽2の運転がより安定的になり、一方、主軸31と撹拌器4との間に遊星歯車部材6が設置され、遊星歯車部材6を利用して主軸31のトルクが撹拌器4に伝達され、撹拌器4での負荷が内槽2での負荷よりはるかに小さいので、パルセータを含む関連技術におけるドラム式洗濯機に比べて、遊星歯車部材6に作用する負荷が大幅に減少し、遊星歯車部材6が破壊されるリスクを大幅に低減させ、ドラム式洗濯機100の耐用年数を延ばす。
本開示の実施例によるドラム式洗濯機100のその他の構成及び操作は当業者にとっては既知のものであり、ここでは詳細な説明が省略される。
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「特定例」、又は「いくつかの例」などの用語を参考した説明とは、当該実施例又は例に合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特徴が、本開示の少なくとも一つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は必ずしも同一の実施例又は例を示すことではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料、又は特徴は、いずれか一つ又は複数の実施例又は例において適切な形態で結合することができる。
本開示の実施例を示して説明したが、当業者であれば、本開示の原理や主旨から逸脱することなく、これらの実施例に対する様々な変化、補正、置換や変形が可能であることを理解でき、本開示の範囲が特許請求の範囲及びその等価物で限定される。