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JP6965602B2 - 包装容器及び蓋材 - Google Patents
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本発明は、容器部の上面に蓋材を熱接着した包装容器に関する。また本発明は容器部の上面に熱接着される蓋材に関する。
従来の包装容器は特許文献1に開示される。この包装容器は容器部と蓋材とを備える。容器部は開口部の外周側にフランジを有して内容物を収納する。蓋材は基材層と熱接着性樹脂層とを積層して形成され、フランジ上に重ねて加熱することによりシールされる。
蓋材には外側に突出する摘持部が設けられ、摘持部を手指により摘持して蓋材を容器部から引き剥がして包装容器を開封する。
特開2013−249121号公報(第1図)
しかしながら、上記従来の包装容器によると、開封により蓋材を引き剥がされた容器部が内容物の取り出し時等に転倒すると、開口部から内容物がこぼれる。このため、包装容器の利便性が悪い問題があった。
本発明は、利便性を向上できる包装容器及びそれに用いる蓋材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、上面に開口する開口部の周囲にフランジを有する容器部と、少なくとも熱接着性樹脂層を含む下層部と前記下層部上に積層した上層部との間で剥離可能な積層体により形成されるとともに前記熱接着性樹脂層を前記フランジに熱接着して前記開口部を覆う蓋材とを備えた包装容器において、前記蓋材が前記開口部上に配されるとともに前記下層部を貫通してハーフカットされる切込みを有し、開封した際に前記下層部が前記上層部から剥離して前記フランジに残り、前記下層部には押し込みにより内周側を下方に変位可能な複数の被覆片が前記切込みにより形成されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の包装容器において、前記切込みの外周端が前記開口部の周縁から離れて配されると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装容器において、前記切込みの外周端を連結する窓部内に前記被覆片が突出すると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装容器において、前記蓋材が前記フランジから外周側に突出する摘持部を有し、前記摘持部から前記開口部の中心に向かう剥離方向に前記上層部が剥離され、前記被覆片の内周端の頂部を形成する二辺の少なくとも一方が前記剥離方向に直交する直線、または前記剥離方向に対して傾斜して内周側を前記摘持部から前記剥離方向に離れる直線から成ると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装容器において、前記切込みが十字形またはY字形に形成され、前記被覆片の一辺が前記剥離方向に平行で外周側を前記摘持部から前記剥離方向に離れる直線から成ると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装容器において、前記切込みが環状の環状部を有し、開封時に前記環状部の内側が外側に対して前記上層部とともに脱離して前記窓部内に孔部が形成されると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装容器において、少なくとも一部の前記切込みがミシン目状に形成されると好ましい。
また本発明は、上記構成の包装容器において、前記上層部がバリア性のバリア層を有すると好ましい。
また、本発明の蓋材は、少なくとも熱接着性樹脂層を含む下層部と前記下層部上に積層した上層部との間で剥離可能な積層体により形成される蓋材において、前記下層部を貫通してハーフカットされる切込みを有し、前記上層部を剥離した前記下層部には押し込みにより内周側を厚み方向に変位可能な複数の被覆片が前記切込みにより形成されることを特徴としている。
本発明の包装容器によると、容器部のフランジに熱接着される蓋材が下層部を貫通してハーフカットされる切込みを有し、開封時に上層部から剥離してフランジ上に残る下層部には切込みによって下方に変位可能な複数の被覆片が形成される。これにより、開封後に手指により被覆片を押し込み、内容物を容易に取り出すことができる。また、開封後に容器部が転倒した場合に内容物が被覆片に引っ掛かり、開口部からこぼれることを防止することがきる。従って、包装容器の利便性を向上することができる。
本発明の蓋材によると、容器部に蓋材を熱接着した包装容器の開封後に内容物を容易に取り出すことができるとともに、転倒した容器部から内容物がこぼれることを防止できる。従って、包装容器の利便性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係る包装容器を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る包装容器を示す側面断面図。 本発明の第1実施形態に係る包装容器を示す上面図。 本発明の第1実施形態に係る包装袋を構成する積層フィルムの層構成を示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る包装容器の開封後の状態を示す側面断面図。 本発明の第2実施形態に係る包装容器を示す上面図。 本発明の第3実施形態に係る包装容器を示す上面図。 本発明の第4実施形態に係る包装容器を示す上面図。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1、図2及び図3は第1実施形態の包装容器1の斜視図、側面断面図及び上面図を示している。包装容器1は容器部10と蓋材20とを備える。
容器部10は樹脂成形品により形成され、収納部13とフランジ12とを有している。収納部13は上面に円形の開口部11を有した有底筒状に形成され、菓子等の固形の内容物Nが収納される。フランジ12は開口部11の外周縁から外周方向に延びる環状の略平面に形成されている。
容器部10は、蓋材20よりも硬質の樹脂で形成されており、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等を使用することができる。なお、容器部10を硬質の紙材により形成してもよい。
蓋材20はフランジ12上に重ねられ、シールヘッドにより加熱してフランジ12に熱熱着される。これにより、開口部11が蓋材20により封止される。
蓋材20はフランジ12全体を覆っており、蓋材20にはフランジ12から外周側に突出する摘持部21が設けられる。また、蓋材20には詳細を後述する十字形の切込み41及び円弧状の切込み45が設けられる。
図4は蓋材20の層構成を示す断面図である。蓋材20は外面側から順に基材層31、バリア層32、中間層33、熱接着性樹脂層34を順に積層した積層体により形成される。
基材層31はクレイコート紙等の紙により形成される。基材層31の外面にはグラビア印刷またはオフセット印刷によってインキ材を所定位置に印刷塗布して形成されている。印刷により、例えば、文字、図形、記号等の所望の絵柄を基材層31の外面に任意に形成することができる。
なお、基材層31をポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の樹脂フィルムにより形成してもよい。
バリア層32は層間接着剤(不図示)により基材層31と接着され、外部から容器部10の内部に水蒸気や酸素が浸入することを防止する。これにより、収納部13(図2参照)に収納される内容物Nの劣化を防止することができる。
バリア層32は、アルミニウム、ニッケル等の金属箔、アルミニウム等の金属の蒸着膜を有する樹脂フィルム、酸化アルミニウム、酸化珪素等の無機酸化物の蒸着膜を有する樹脂フィルムにより形成される。
中間層33はバリア層32と熱接着性樹脂層34との間に配される層であり、例えば、エチレン−メタクリル酸共重合体とアイオノマー樹脂との混合物を用いることができる。この場合、エチレン−メタクリル酸共重合体とアイオノマー樹脂との割合を変えることにより、中間層33と熱接着性樹脂層34とを共押出しして積層したときの中間層33と熱接着性樹脂層34との層間接着強度を調整することができる。
熱接着性樹脂層34は熱によって溶融してフランジ12と融着して熱接着し得る樹脂で構成される。熱接着性樹脂層34として、ポリエチレン、エチレン・α−オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー等のポリオレフィン系樹脂を用いることができる。また、熱接着性樹脂層34を多層化して上記のポリオレフィン系樹脂を最内層に配してもよい。
熱接着性樹脂層34を形成するポリエチレン樹脂として、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンを使用することができる。特に低密度ポリエチレンを用いることにより中間層33との間で好適に剥離可能な層間接着強度が得られる。
また、熱接着性樹脂層34に酸化チタン、チタン酸カリウム、硫酸バリウム、酸化亜鉛等の無機フィラーを含有してもよい。
なお、上記の基材層31、バリア層32、中間層33、熱接着性樹脂層34を構成する材料は一例であり、これらに限定されない。
容器部10のフランジ12上には蓋材20の熱接着性樹脂層34が熱接着される。この時、フランジ12と熱接着性樹脂層34との接着強度は中間層33と熱接着性樹脂層34との層間接着強度よりも高くなっている。これにより、包装容器1の開封時に熱接着性樹脂層34を含む下層部40と、下層部40上に積層した上層部30(基材層31、バリア層32、中間層33)との間で剥離させることができる。
また、蓋材20には下面から下層部40(熱接着性樹脂層34)を貫通するハーフカットの切込み41及び切込み45が形成される。切込み41及び切込み45の一端は中間層33の厚さ方向の一部まで達してもよい。
図3において、切込み45はフランジ12の外周縁12aに沿って摘持部21を横断する連続した円弧状に形成される。これにより、摘持部21を摘持して包装容器1を開封する際に、蓋材20の上層部30が摘持部21とともに剥離する。
切込み41は開口部11上に配され、直交した連続する直線により十字形に形成される。切込み41は摘持部21から開口部11の中心Pに向かう剥離方向Xに対して、平行方向及び垂直方向に延びる。切込み41の外周端は開口部11の周縁から離れて配されている。
蓋材20の開封時に上層部30は摘持部21から開口部11の中心Pに向かう剥離方向Xに下層部40から剥離される。この時、下層部40には切込み41の外周端を連結して形成される四角形の窓部46が開口し、窓部46の外周側にはフランジ12から突出した環状の突出部43が形成される。なお、図3において、窓部46を一点鎖線で示している。
また、窓部46内には突出部43から延びる複数(本実施形態では4枚)の三角形の被覆片42が形成される。被覆片42の内周端の頂部を形成する二辺は切込み41により形成される。被覆片42の一方の辺42aは剥離方向Xに平行な直線から成り、他方の辺42bは剥離方向Xに直交する直線から成る。
図5は包装容器1の開封時の状態を示す側面断面図である。使用者は親指と人指し指で摘持部21を摘持して剥離方向Xに向かって蓋材20を引っ張ると切込み45から上層部30が下層部40から剥離し始める。さらに剥離方向Xに向かって蓋材20を引っ張ると、上層部30を剥離された下層部40がフランジ12上に残り、開口部11を覆う。開口部11を覆う下層部40には窓部46が開口し、窓部46内には被覆片42が突出して配される。
なお、フランジ12上の中心Pを挟んで摘持部21に対向する領域において上層部30と下層部40との層間接着強度を他の領域よりも高く調整してもよい。これにより、該領域上で蓋材20の剥離が止められるため、蓋材20を容器部10から分離しないように開封できる。このため、容器部10と蓋材20とを一体にゴミとして廃棄することができる。また、開封した蓋材20で開口部11を覆って摘持部21をフランジ12の下面側に折り返して引掛けることにより、開口部11を閉蓋することができる。
使用者は窓部46に手指を挿入して被覆片42を押し込むと、被覆片42の内周側が下方に変位して窓部46の開口が拡げられる。これにより、内容物Nを容易に取り出すことができる。このとき、バリア層32が上層部30側に配されるため下層部40を透明な熱接着性樹脂層34で構成することにより、使用者は容器部10内の内容物Nを視認し易くなる。これにより、内容物Nを取り出す際の利便性が向上する。
また、容器部10の転倒時に内容物Nが被覆片42及び突出部43に引っ掛かり、窓部46から内容物Nがこぼれることが防止される。
なお、切込み41が剥離方向Xに対して傾斜すると、摘持部21に向かって先細りの被覆片42が上層部30から剥離されずに引き剥がされる場合がある。これにより、窓部46の中心Pを挟んで摘持部21に対向する領域に被覆片42が配されないため容器部10の転倒時に内容物Nがこぼれる。
このため、切込み41により形成される被覆片42の一辺が剥離方向Xに直交する直線から成ることにより、摘持部21に向かって先細りの被覆片42の形成を防止できる。これにより、窓部46を覆う被覆片42を確実に残すことができる。
本実施形態によると、容器部10のフランジ12に熱接着される蓋材20が下層部40を貫通してハーフカットされる切込み41を有する。開封時に上層部30から剥離してフランジ12上に残る下層部40には切込み41によって下方に変位可能な複数の被覆片42が形成される。これにより、開封後に手指により被覆片42を押し込み、内容物Nを容易に取り出すことができる。また、開封後に容器部10が転倒した場合に内容物Nが被覆片42に引っ掛かり、開口部11からこぼれることを防止することがきる。従って、包装容器1の利便性を向上することができる。
また、切込み41の外周端が開口部11の周縁から離れて配されるため、開封時に開口部11内にフランジ12から突出して環状に残る突出部43が形成される。これにより、容器部10が転倒した場合に内容物Nが突出部43に引っ掛かり、開口部11からこぼれることをより防止できる。
また、切込み41の外周端を連結する窓部46内に被覆片42が突出する。これにより、開封後に容器部10が転倒した場合に内容物Nが突出部43に引っ掛かり、開口部11からこぼれることをより防止できる。
また、被覆片42の内周端の頂部を形成する一方の辺42bが剥離方向Xに直交する直線から成るので、摘持部21に向かって先細りの被覆片42の形成が防止される。このため、窓部46を覆う被覆片42を確実に残すことができる。
また、切込み41が十字形に形成され、被覆片42の辺42aが剥離方向Xに平行で外周側を摘持部21から剥離方向Xに離れる直線から成る。これにより、被覆片42の辺42bを剥離方向Xに直交して配置することができる。
なお、直交する十字形以外の切込み41を形成してもよい。この時、被覆片42の少なくとも一辺が剥離方向Xに直交する直線、または剥離方向Xに対して傾斜して内周側を摘持部21から剥離方向Xに離れる直線から成るとよい。即ち、被覆片42の二辺が外周側を摘持部21から剥離方向Xに離れて剥離方向Xに対して傾斜または平行の場合に摘持部21に向かって先細りの被覆片42が形成される。
また、上層部30がバリア性のバリア層32を有することにより、下層部40を透明な熱接着性樹脂層34で構成して容器部10内の内容物Nを視認し易くすることができる。これにより、内容物Nを取り出す際の利便性が向上する。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図5は第2実施形態の包装容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は切込み41の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
切込み41は連続する直線により120゜間隔のY字状に形成される。これにより、切込み41の外周端を連結した三角形の窓部46が形成される。包装容器1の開封時に、窓部46内には複数(本実施形態では3枚)の被覆片42が形成される。従って、第1実施形態と同様に、内容物Nのこぼれを防止することができる。
また、切込み41により形成される2つの被覆片42の一辺は剥離方向Xに平行で外周側を摘持部21から剥離方向Xに離れる直線より形成される。これにより、3つの被覆片42の少なくとも一辺は剥離方向Xに対して傾斜して内周側を摘持部21から剥離方向Xに離れる直線により形成される。従って、窓部46を覆う被覆片42を確実に残すことができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図7は第3実施形態の包装容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は切込み41の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
切込み41は円形の環状に形成される環状部41aと、環状部41aから放射状に延びる4本の放射状部41bとを有する。これにより、放射状部41bの外周端を連結した四角形の窓部46が形成される。
包装容器1の開封時に、環状部41aの内側が上層部30とともに下層部40から脱離して窓部46内に円形の孔部46aが形成される。また、孔部46aの外周側に複数(本実施形態では4枚)の被覆片42が形成される。使用者は孔部46aに手指を挿入して被覆片42を押し込み、内容物Nを取り出すことができる。
従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、切込み41が環状の環状部41aを有して開封時に窓部46内に孔部46aが形成されるので、内容物Nをより容易に取り出すことができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図8は第4実施形態の包装容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1〜図4に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は切込み41の形状が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
切込み41は星形の環状に形成される環状部41aを有している。これにより、環状部41aの外周端を連結した五角形の窓部46が形成される。
包装容器1の開封時に、環状部41aの内側が上層部30とともに下層部40から脱離して窓部46内に星形の孔部46aが形成される。また、孔部46aの外周側に複数(本実施形態では5枚)の被覆片42が形成される。使用者は孔部46aに手指を挿入して被覆片42を押し込み、内容物Nを取り出すことができる。
従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、切込み41が環状の環状部41aを有して開封時に窓部46内に孔部46aが形成されるので、内容物Nをより容易に取り出すことができる。
第1〜第4実施形態において、切込み41を連続する直線により形成したが、非連続なミシン目状に形成してもよい。この場合、開封後に窓部46を手指で下方に押し込むと、切込み41に沿って下層部40が破断して被覆片42の内周側が下方に変位する。これにより、内容物Nを容易に取り出すことができる。
また、中間層33と熱接着性樹脂層34との間で上層部30と下層部40とに分離したが、基材層31とバリア層32との間で上層部30と下層部40とに分離してもよい。また、水蒸気や酸素が浸入しても劣化し難い内容物Nを容器部10に収納する場合、バリア層32及び中間層33を省いて基材層31を上層部30、熱接着性樹脂層34を下層部40としてもよい。
また、上層部30と下層部40との間に剥離層を設けてもよい。剥離層は例えば、水溶性樹脂やエマルジョン等により形成することができる。
次に本発明の作用及び効果について、実施例及び比較例を用いて具体的に説明する。
[包装容器のサンプル作製]
実施例1は第1実施形態の包装容器1により構成される。容器部10には硬質樹脂フィルム(厚さ約1.0mm)を用いた。また、容器部10のフランジ12は円形であり、フランジ12の内径は120mm、外径は130mmである。また、容器部10の深さは150mmである。
蓋材20の基材層31はクレイコート紙により形成し、バリア層32はアルミニウム箔により形成した。中間層33はエチレン−メタクリル酸共重合体とアイオノマー樹脂との混合物により形成した。熱接着性樹脂層34は天然シリカが添加された低密度ポリエチレンにより形成した。また、中間層33と熱接着性樹脂層34とは共押出しにより剥離可能に積層した。
また、蓋材20の中央部に直交する十字形の切込み41を設け、切込み41の中心Pから外周端の長さを50mmに形成した。
実施例2は第2実施形態の包装容器1により構成される。容器部10及び蓋材20の形状及び材質は実施例1と同一である。蓋材20の中央部にY字状の切込み41を設け、切込み41の中心Pから外周端の長さを50mmに形成した。
実施例3は第3実施形態の包装容器1により構成される。容器部10及び蓋材20の形状及び材質は実施例1と同一である。蓋材20の中央部に円形の環状部41a(直径100mm)を形成し、4本の放射状部41bの長さを10mmに形成した。
実施例4は第4実施形態の包装容器1により構成される。容器部10及び蓋材20の形状及び材質は実施例1と同一である。蓋材20の中央部に外接円の直径が110mmの星形の環状部41aを形成した。
[比較例1]
比較例1は実施例3の包装容器1の放射状部41bを省いた。その他の部分は実施例3と同一である。
[比較例2]
比較例2は容器部10の形状及び材質が実施例1と同一であり、蓋材20は実施例1に対して中間層33を省きバリア層32と熱接着性樹脂層34とを剥離不能に積層した。また、蓋材20に切込み41を形成していない。
[取り出し易さの評価]
実施例1〜4、比較例1、2の各包装容器1に正六面体状(1辺の長さが10mm)の固形の内容物Nを入れて取り出す際の官能試験を5名の試験者により行った。その結果を表1に示した。官能試験により取り出し易い場合を「○」、取り出し難い場合を「×」とした。
[こぼれ防止性の評価]
包装容器1に正六面体状(1辺の長さが10mm)の固形の内容物Nを10個入れて開封した状態で容器部10を倒してこぼれた内容物Nの数からこぼれ防止性を評価した。その結果を表2に示した。評価基準は、容器部10からこぼれた内容物Nが5個以上の場合を「×」、5個未満の場合を「○」とした。
Figure 0006965602
Figure 0006965602
表1、表2から明らかなように、被覆片42が形成された包装容器1はいずれも内容物Nが取り出し易く且つこぼれ防止性に優れることが確認された。
本発明によると、菓子等の包装容器に利用することができる。
1 包装容器
10 容器部
11 開口部
12 フランジ
12a 外周縁
20 蓋材
21 摘持部
30 上層部
31 基材層
32 バリア層
33 中間層
34 熱接着性樹脂層
40 下層部
41 切込み
41a 環状部
41b 切込み
42 被覆片
42a、42b 辺
43 突出部
45 切目線
46 窓部
46a 孔部
N 内容物
P 中心
X 剥離方向

Claims (5)

  1. 上面に開口する開口部の周囲にフランジを有する容器部と、少なくとも熱接着性樹脂層を含む下層部と前記下層部上に積層した上層部との間で剥離可能な積層体により形成されるとともに前記熱接着性樹脂層を前記フランジに熱接着して前記開口部を覆う蓋材とを備えた包装容器において、前記蓋材が前記開口部上に配されるとともに前記下層部を貫通してハーフカットされる切込みを有し、開封した際に前記下層部が前記上層部から剥離して前記フランジに残り、前記下層部には押し込みにより内周側を下方に変位可能な複数の被覆片が前記切込みにより形成され
    前記切込みの外周端を連結する窓部内に前記被覆片が突出し、
    前記切込みが環状の環状部を有し、開封時に前記環状部の内側が外側に対して前記上層部とともに脱離して前記窓部内に孔部が形成されることを特徴とする包装容器。
  2. 前記切込みの外周端が前記開口部の周縁から離れて配されることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 少なくとも一部の前記切込みがミシン目状に形成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の包装容器。
  4. 前記上層部がバリア性のバリア層を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装容器。
  5. 少なくとも熱接着性樹脂層を含む下層部と前記下層部上に積層した上層部との間で剥離可能な積層体により形成される蓋材において、前記下層部を貫通してハーフカットされる切込みを有し、前記上層部を剥離した前記下層部には押し込みにより内周側を厚み方向に変位可能な複数の被覆片が前記切込みにより形成され
    前記切込みの外周端を連結する窓部内に前記被覆片が突出し、
    前記切込みが環状の環状部を有し、開封時に前記環状部の内側が外側に対して前記上層部とともに脱離して前記窓部内に孔部が形成されることを特徴とする蓋材。
JP2017132691A 2017-07-06 2017-07-06 包装容器及び蓋材 Active JP6965602B2 (ja)

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