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JP6966779B2 - 酒米の吸水観察容器と吸水観察端末と吸水判定サーバと日本酒の製造方法 - Google Patents
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JP6966779B2 - 酒米の吸水観察容器と吸水観察端末と吸水判定サーバと日本酒の製造方法 - Google Patents

酒米の吸水観察容器と吸水観察端末と吸水判定サーバと日本酒の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、酒米の吸水観察容器と、酒米の吸水観察端末と、酒米の吸水判定サーバと、日本酒の製造方法とに関する。
日本酒は、酒米を原料として醸造される。日本酒の醸造(酒造り)の工程は、精米、洗米、浸漬、蒸米、麹づくり、酒母づくり、醪(もろみ)の発酵、酒しぼり、上槽、火入れ、貯蔵・熟成、調合、容器詰、を含む。日本酒の醸造の特徴は、麹による酒米のデンプンのブドウ糖への分解(糖化)と、酵母によるブドウ糖のアルコールへの転換(発酵)と、を同時に進行させる並行複発酵と呼ばれる方式にある。
醸造の各工程は、主原料である酒米の作柄による酒米の硬軟や成分の違いに応じて、適宜、制御される。すなわち、例えば、洗米・浸漬の各工程において、給水時間の調整により酒米に吸水させる水分量が調整される。また、醪の発酵工程において、温度制御により発酵の進み具合が調整される。近年の醸造における各工程は、コンピュータ、温度計、冷蔵設備、その他の電子機器による徹底した数値管理のもとで行われる。その結果、醸造される酒の品質は、年々、安定・向上をしている。
醸造される酒の品質は、特に浸漬工程の影響を受ける。すなわち、蒸米工程で付与される水分量はほぼ一定量であるため、蒸上がりの結果を左右する要因は、洗米・浸漬の各工程で酒米が吸収する水分の量(吸水量)である。酒米は、水に浸けると柔らかくなり始めるため、途中で柔らかくなることを止めることや、浸け直すことができない。そのため、特に、浸漬工程は、その後の蒸米工程における蒸米の状態を決定し、その後の蒸米の溶けやすさ(麹の発酵で分解される速度)に大きな影響を与える。また、浸漬工程は、酵母の繁殖速度やブドウ糖の消費速度とのバランスにも影響を与える。このように、浸漬工程は、醸造において、日本酒の味の仕上がりに影響を与える重要な工程である。
酒米の吸水量は、酒米の種類や産地、精米歩合、事前の乾燥度など、様々な要因により左右されるが、現状、醸造の責任者である杜氏の経験や勘に基づいて決定される。杜氏は、洗米・浸漬の各工程において、サンプルの酒米を目視して検定をしながら、各工程における給水時間を決定する。例えば、浸漬工程における給水時間は、その後の工程を勘案して、吸水率が30%から35%程度の範囲となるように決定される。
浸漬工程において管理される酒米の吸水率は、一般的には、計算式「吸水率=(吸水後の重量−吸水前の重量)/吸水前の重量」を用いて、吸水前後の酒米の重量比で算出される。
浸漬工程において、酒米が白化をしたり、酒米の割れが発生をしたり、酒米が膨張をしたりすることが知られている。特に、割れた酒米は、酵素による分解(溶けやすさ)が早くなる。
しかし、酒米の割れや膨張は目視による評価が困難であることなどから、現状、浸漬工程において、酒米の割れや膨張に関して定量的な評価がなされていない。換言すれば、浸漬工程は、吸水率でのみ評価・管理されている。しかも、吸水率は、前述のとおり、酒米の重量比で判断されていて、吸水前の酒米に含有されていた水分量が評価に加味されない。すなわち、例えば、吸水率が同じ30%であったとしても、吸水前の酒米の含有水分量が異なれば、吸水後の酒米の含有水分量は、異なる。このように吸水率でのみ評価・管理される浸漬工程のもとでは、醸造される酒の品質を十分に管理できない。
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、定量的な指標に基づく浸漬工程の管理を実現することができる、酒米の吸水観察容器と、酒米の吸水観察端末と、酒米の吸水判定サーバと、日本酒の製造方法とを提供する。
本発明は、水に浸漬される米粒が配置される容器本体と、容器本体内に配置されて水に浸漬された米粒の形状を測定する測定部と、測定部が測定した測定結果を出力する出力部と、を有してなる、ことを特徴とする。
本発明は、定量的な指標に基づく浸漬工程の管理を実現する。
本発明にかかる酒米の吸水観察容器と吸水観察端末と吸水判定サーバとの実施の形態を示す模式図である。 図1の酒米の吸水観察容器の実施の形態を示す断面模式図である。 図1の酒米の吸水観察端末の表示装置に表示される情報の例を示す模式図である。 図1の酒米の吸水観察容器内に配置されて水に浸漬された酒米の形状の経時変化を示す模式図である。 図1の酒米の吸水観察容器内に配置されて水に浸漬された酒米の米粒の粒径の度数分布を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明にかかる酒米の吸水観察容器と、酒米の吸水観察端末と、酒米の吸水判定サーバと、日本酒の製造方法との実施の形態について説明する。
●酒米の吸水観察容器と酒米の吸水観察端末と酒米の吸水判定サーバ●
図1は、本発明にかかる酒米の吸水観察容器(以下「容器」という。)1と、酒米の吸水観察端末(以下「端末」という。)2と、酒米の吸水判定サーバ(以下「サーバ」という。)3との実施の形態を示す模式図である。
端末2は、容器1、サーバ3、記憶装置4と通信回線を介して接続する。
サーバ3は、記憶装置4と通信回線を介して接続する。
なお、本発明にかかる端末またはサーバは、本発明にかかる記憶装置を備えてもよい。また、本発明にかかる端末は、本発明にかかるサーバの機能を備えてもよい。
容器1は、日本酒の醸造の浸漬工程に先立ち、サンプルの酒米を水に浸して酒米の米粒の形状の変化を観察して浸漬工程における給水時間を決定するために用いられる容器である。容器1は、水に浸された米粒を撮像して、その撮像画像を出力する。また、容器1は、容器1内の水の水温を計測して出力する。
端末2は、容器1が撮像した米粒の撮像画像や、容器1内の米粒の形状の経時変化に関する情報などを表示して、杜氏など端末2の利用者に閲覧させる情報処理装置である。端末2は、例えば、タブレット端末で実現される。
サーバ3は、容器1内の米粒の形状の経時変化に関する情報などを算出して、端末2に送信する情報処理装置である。サーバ3は、例えば、パーソナルコンピュータで実現される。
記憶装置4は、容器1が撮像した米粒の撮像画像や、サーバ3が実行する演算に必要な情報が記憶される装置である。記憶装置4は、フラッシュメモリ、磁気ハードドライブ、CD−ROMなどの磁気記憶装置、光学記憶装置、電気記憶装置などである。
●容器
図2は、容器の実施の形態を示す断面模式図である。
容器1は、容器本体11と、容器カバー12と、USB(Universal Serial Bus)顕微鏡13と、水温計14と、LED(Light Emitting Diode)15と、LED基板16と、半透明カバー17と、制御基板18と、を有してなる。
容器本体11は、水Wが注入され、その水に浸される米粒Rが配置される筐体である。容器本体11の形状は、有底円筒である。容器本体11の底面は、容器1が載置されたときに水平である。容器本体11の素材は、光を反射しにくく不透明な素材で、例えば、樹脂である。容器本体11の容量は、容器本体11内に注入された水が米粒により白濁して、米粒の撮像に支障を来さないような容量であって、例えば、300mlである。
なお、容器は、容器本体内に注入された水の白濁を防止するためのフィルタ装置などを備えてもよい。
なお、容器本体の底面は、容器本体内に配置される米粒の撮像に適した形状、例えば、撮像装置の撮像範囲に米粒が配置されるように傾斜していてもよい。
容器カバー12は、容器本体11の開口を覆う。容器カバー12は、USB顕微鏡13と、水温計14と、LED15と、LED基板16と、半透明カバー17と、制御基板18と、を備える。
USB顕微鏡13は、容器本体11内で水Wに浸されている米粒Rを撮像する、防水型の撮像装置である。USB顕微鏡13は、本発明における、米粒の形状を測定する測定部である。USB顕微鏡13は、その一部が容器本体11の水面下に位置するように、容器1に配置される。すなわち、USB顕微鏡13は、容器本体11内の米粒の形状をより的確に撮像するために、水面の上からではなく、水中で、容器本体11内の米粒を撮像する。容器1は、USB顕微鏡13が撮像した撮像画像を、端末2に送信する。
水温計14は、容器本体11内に注入された水の水温を計測する。容器1は、水温計14が計測した水温を示す水温データを、端末2に送信する。
LED15は、容器本体11内に配置された米粒を照明する照明光を発光する発光装置である。LED15の光源は、例えば、サーバ3がUSB顕微鏡13により撮像された撮像画像から米粒の形状を検出しやすい色で発光するフルカラーLEDである。
なお、本発明において、容器が備える発光装置の光源は、容器が備える撮像装置により容器本体内に配置された米粒の形状の撮像に適したものであればよい。
LED基板16は、LED15が実装された基板である。LED基板16に実装されたLED15の数は、1または複数である。
半透明カバー17は、LED15を容器本体11内に注入された水から保護する。半透明カバー17は、LED15が照射する照明光を容器本体11内で拡散させる。
制御基板18は、USB顕微鏡13が撮像した撮像画像や、水温計14が測定した水温データを、USBを介して端末2に送信する。すなわち、容器1は、制御基板18を用いて、USB顕微鏡13や水温計14が出力する情報を、端末2に送信する。制御基板18は、本発明における、測定部の測定結果を出力する出力部である。
●端末
図3は、端末2が備える表示部である表示装置(ディスプレイ装置)に表示される情報の例を示す模式図である。
同図は、容器本体11に給水が開始されてからの経過時間が「11分53秒」であり、容器本体11内に配置された米粒Rが所望の吸水量を吸水するまでの予想時間(浸漬の完了までの時間:完了見込時間)が「18分34秒」であることを示す。
同図は、容器本体11内に配置されている米粒Rの撮像画像(モニタ画像)が表示されていることを示す。端末2は、同撮像画像を容器1から受信して表示装置に出力する。
なお、端末2は、容器1が撮像した撮像画像を、容器1から受信して記憶装置4に記憶し、記憶装置4に記憶された撮像画像を読み出したサーバ3より、撮像画像を受信して表示してもよい。
同図は、容器1が撮像した撮像画像に撮像されている米粒Rの粒径の分布を示すグラフが表示されていることを示す。グラフは、給水前の米粒Rの粒径の分布と、給水中の現在の米粒Rの粒径の分布と、を含む。
同図は、容器1が出力した情報に基づいてサーバ3が算出した情報である、認識中米粒数量、非割れ米膨張率、相対重量給水量、2粒割れ率、3粒割れ率、絶対水分量が表示されていることを示す。
認識中米粒数量は、容器1が撮像した撮像画像をサーバ3が画像認識して検出した米粒の数である。
非割れ米膨張率は、容器1が撮像した撮像画像に撮像されている米粒Rのうち、割れていない米粒の膨張率(例えば、給水前の体積に対する給水後の体積の比)である。
相対重量給水量は、給水前の米粒の重量(米粒の含有水分量を含む)に対する、給水中の現在の米粒の重量の割合である。
2粒割れ率は、容器1が撮像した撮像画像に撮像されている米粒Rのうち、吸水した結果、2つに分割した米粒の数の割合である。
3粒割れ率は、容器1が撮像した撮像画像に撮像されている米粒Rのうち、吸水した結果、3つに分割した米粒の数の割合である。
絶対水分量は、給水前の米粒の重量から米粒の含有水分を控除した重量に対する、給水中の米粒の重量の割合である。
同図は、給水開始ボタンB1と、給水完了ボタンB2と、が表示されていることを示す。端末2の表示装置は、いわゆるタッチパネル式の表示装置である。端末2の表示装置上、給水開始ボタンB1や給水完了ボタンB2が表示されている部分が押下(タッチ操作)されると、端末2は、各ボタンに設定された情報処理を実行する。端末2は、給水開始ボタンB1が押下されると、容器1への給水手段(不図示)を制御して、容器本体11内への給水を開始する。端末2は、給水完了ボタンB2が押下されると、容器1への給水手段を制御して、容器本体11内への給水を停止する。各ボタンは、端末2の利用者により押下される。
端末2の利用者は、同図に表示された情報を閲覧することで、容器1内に配置されている米粒Rの吸水状況を把握して、浸漬工程での給水時間の決定などをする。
図4は、容器1内に配置されて水に浸漬された米粒Rの形状の経時変化を示す模式図である。
同図は、容器1が撮像した撮像画像にグリッド線が重畳されて端末2の表示装置に表示されることを示す。グリッド線の間隔は、米粒の形状の経時変化を、利用者が目視により把握しやすい間隔に設定されている。
同図(a)は容器1への給水開始時、同図(b)は容器1への給水開始5分後、同図(c)は容器1への給水開始20分後に、それぞれ容器1が撮像した撮像画像である。
同図(a)は給水開始時には割れた米粒Rは存在していなかったことを示し、(b)は給水開始5分後にはいくつかの米粒Rに割れが発生していることを示し、(c)は給水開始20分後には割れが大きくなって米粒Rに分割が発生していることを示す。
端末2の利用者は、同図を閲覧することで、容器1内に配置された米粒Rの吸水状況や米粒Rの形状の経時変化を把握する。グリッド線が撮像画像に重畳されて端末2の表示装置に表示されるため、端末2の利用者は、目視により、米粒Rの形状の経時変化を把握しやすい。
図5は、容器1内に配置されて水に浸漬された米粒Rの粒径の度数分布を示す模式図である。
同図(a)は、容器本体11への給水開始時(給水開始前)の米粒の粒径の度数分布であり、同図(b)は容器本体11への給水開始後の米粒の粒径の度数分布である。
同図に示される度数分布は、サーバ3が容器1により撮像された撮像画像から検出した米粒の形状から算出された米粒の粒径に基づいて算出される。
同図(a)は、給水開始時の粒径は磨き工程や原料の酒米に起因して粒径にばらつきが存在することを示す。同図(b)は、給水開始後の粒径は吸水した米粒の粒径が大きくなり、また、吸水して割れて分割した小さい粒径の米粒が存在することを示す。
●サーバ
サーバ3は、米粒を検出するための教師データに基づいて生成された識別器を用いて、容器1が撮像した撮像画像から米粒を検出(識別・認識)する。教師データは、記憶装置4に記憶されている。
サーバ3は、水に浸漬された米粒が撮像された撮像画像を取得する画像取得部(不図示)と、取得された撮像画像から抽出される特徴量(例えば、画素ごとの輝度)に基づいて、撮像画像に撮像された米粒を検出する識別器(不図示)と、検出された米粒の形状を特定する形状特定部(不図示)と、特定された米粒の形状を記憶する記憶部(不図示)と、記憶された米粒の形状に基づいて、米粒の形状の経時変化を判定する判定部(不図示)と、を有してなる。
サーバ3は、容器1が撮像した撮像画像から検出した米粒の形状を長球状と仮定して、米粒の投影面積から米粒の体積や米粒の粒径を推定(算出)する。サーバ3は、容器1内への給水開始前の容器1内に配置された複数の米粒の平均体積を基準値とし、給水時間の経過と共に膨張する米粒の体積の膨張率を算出する。
給水過程において、容器1内の米粒に割れが発生する。サーバ3は、割れて分割した米粒のそれぞれを米粒として検出し、米粒の割れ率を算出する。サーバ3は、給水過程における容器1内の米粒の粒径分布を算出し、ヒストグラムで端末2の表示装置に表示する。
容器1内への給水過程においてサーバ3が算出する、米粒の膨張率や、米粒の粒径分布は、米粒の溶けやすさを定量的に表す指標である。米粒の膨張率は、米粒が吸水した水分量に関連する指標である。米粒の粒径分布は、浸漬工程の後の工程における糖化の速度に関連する指標である。給水過程における米粒の膨張率や粒径分布は、従来の日本酒の製造方法では管理されていない指標である。
サーバ3は、容器1が撮像した撮像画像や、記憶装置4に記憶されている過去の醸造の結果などを示す情報などを用いて、浸漬工程における給水時間や、杜氏などが給水時間を決定するのに参考となる情報を演算し、端末2に送信する。過去の醸造の結果などを示す情報は、例えば、浸漬工程における給水時間や米粒の吸水量などと、醸造された日本酒の品質などとの関係を示す情報である。サーバ3から端末2に送信される情報は、例えば、前述した端末2の表示装置に表示される情報である。
●記憶装置
記憶装置4は、容器1、端末2、その他不図示の端末などから受信した情報を記憶する。記憶装置4は、例えば、容器1が撮像した撮像画像や、容器1が計測した水温データを記憶する。記憶装置4は、端末2から受信する、酒米の産地・精米歩合・品種・蔵元などの情報を記憶する。端末2は、端末2の利用者に酒米の産地などを入力させる、不図示の入力手段を備える。記憶装置4は、不図示の温湿度計から受信する、気温を示す気温データや、湿度を示す湿度データを記憶する。
なお、記憶装置4は、サーバ3が算出する浸漬工程の給水時間や、サーバ3が端末2の利用者に閲覧させる浸漬工程の給水時間の決定に参考となる情報、などの演算に必要な情報として、容器1や端末2やサーバ3を利用しない杜氏などから収集した情報を記憶してもよい。すなわち、例えば、全国の杜氏から毎日の醸造状況を示す情報を収集して記憶装置4に記憶しておくことで、容器1などを利用する杜氏は、他の杜氏の醸造状況なども参考してサーバ3が算出する給水時間などを利用することができる。
●日本酒の製造方法●
次に、本発明にかかる日本酒の製造方法(以下「本方法」という。)について説明する。
本方法は、従来と同様に、精米、洗米、浸漬、蒸米、麹づくり、酒母づくり、醪(もろみ)の発酵、酒しぼり、上槽、火入れ、貯蔵・熟成、調合、容器詰、の各工程を含む。ただし、原料の酒米(米粒)を水に浸漬させる浸漬工程において、浸漬の時間が米粒の形状の経時変化に基づいて決定される点で、本方法は、従来の日本酒の製造方法とは異なる。
本方法の浸漬工程における浸漬の時間は、容器1が撮像した撮像画像に基づいてサーバ3により算出される、あるいは、サーバ3により演算されて端末2に表示された情報を閲覧した端末2の利用者により決定される。
●まとめ●
以上説明した実施の形態によれば、サーバ3は、容器1が撮像した米粒の形状の経時変化である、米粒の粒径の膨張率や粒径の分布に基づいて、浸漬の時間(浸漬工程における給水時間)を算出、あるいは、浸漬工程における給水時間の決定の参考となる情報を算出する。すなわち、本発明は、杜氏が経験や勘で決定していた従来の浸漬工程とは異なり、米粒の粒径の膨張率や粒径の分布といった定量的な指標に基づく浸漬工程の管理を実現する。
なお、以上説明した実施の形態において、サーバ3が算出する時間や参考となる情報は、浸漬工程における給水時間に関するものであった。これに代えて、本発明において、サーバにより算出される時間や、端末に表示される時間は、浸漬工程のみならず、洗米工程の開始から浸漬工程の終了までの時間でもよい。すなわち、本発明によれば、洗米工程での米粒の吸水状況も加味した上で、浸漬工程の終了のタイミングを利用者に把握させる。
●本発明の特徴●
これまで説明した本発明の特徴について、以下にまとめて記載しておく。
(特徴1)
水に浸漬される米粒が配置される容器本体と、
前記容器本体内に配置されて水に浸漬された前記米粒の形状を測定する測定部と、
前記測定部が測定した測定結果を出力する出力部と、
を有してなる、
ことを特徴とする酒米の吸水観察容器。
(特徴2)
前記測定部は、前記米粒の形状を撮像する撮像装置であり、
前記出力部は、前記測定部が測定した測定結果を出力する、
特徴1記載の酒米の吸水観察容器。
(特徴3)
前記撮像装置が前記容器本体内に配置された前記米粒を照明する照明光を発光する発光装置、
を備える、
特徴1記載の酒米の吸水観察容器。
(特徴4)
水に浸漬された米粒の形状の経時変化を示す情報と、
前記浸漬の完了までの時間を示す情報と、
が表示される表示部、
を有してなる、
ことを特徴とする酒米の吸水観察端末。
(特徴5)
水に浸漬された米粒が撮像された撮像画像を取得する画像取得部と、
前記取得された前記撮像画像から抽出される特徴量に基づいて、前記撮像画像に撮像された前記米粒を検出する識別器と、
前記検出された前記米粒の形状を特定する形状特定部と、
前記特定された前記米粒の形状を記憶する記憶部と、
前記記憶された前記米粒の形状に基づいて、前記米粒の形状の経時変化を判定する判定部と、
を有してなる、
ことを特徴とする酒米の吸水判定サーバ。
(特徴6)
米粒を水に浸漬させる浸漬工程を含む日本酒の製造方法であって、
前記浸漬の時間は、前記米粒の形状の経時変化に基づいて決定される、
ことを特徴とする日本酒の製造方法。
(特徴7)
前記浸漬の時間は、特徴5記載の酒米の吸水判定サーバにより判定された前記米粒の形状の経時変化に基づいて決定される、
特徴6記載の日本酒の製造方法。
(特徴8)
前記米粒の形状の経時変化は、前記米粒の粒径の膨張率である、
特徴7記載の日本酒の製造方法。
(特徴9)
前記米粒の形状の経時変化は、前記米粒の粒径の分布である、
特徴7記載の日本酒の製造方法。
1 酒米の吸水観察容器
2 酒米の吸水観察端末
3 酒米の吸水判定サーバ
4 記憶装置
11 容器本体
12 容器カバー
13 USB顕微鏡(撮像装置)
14 水温計
15 LED(発光装置)
16 LED基板
17 半透明カバー
18 制御基板


Claims (7)

  1. に浸漬される米粒が配置される容器本体と、
    前記容器本体の開口を覆う容器カバーと、
    前記容器本体内に配置されて前記水に浸漬された前記米粒を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置に撮像された撮像画像を外部の端末に出力する出力部と、
    前記容器本体内に配置された前記米粒を照明する照明光を発光する発光装置と、
    を有してなり、
    前記発光装置は、前記容器カバーに取り付けられて、
    前記撮像装置は、前記撮像装置の一部が前記水の水面下に位置するように、前記容器カバーに取り付けられて前記容器本体に配置され、前記水の中から前記米粒を撮像する、
    ことを特徴とする酒米の吸水観察容器。
  2. 記発光装置を前記容器本体内に注入された前記水から保護する保護カバー、
    有してなり
    記保護カバーは、前記照明光を前記容器本体内で拡散させる、
    請求項1記載の酒米の吸水観察容器。
  3. 請求項1記載の酒米の吸水観察容器と通信回線を介して接続される酒米の吸水観察端末であって、
    前記酒米の吸水観察容器が撮像した米粒の撮像画像と、
    水に浸漬された米粒の形状の経時変化を示す情報と、
    前記浸漬の完了までの時間を示す情報と、
    前記酒米の吸水観察容器が出力した情報に基づいた情報と、
    が表示される表示部、
    を有してなる、
    ことを特徴とする酒米の吸水観察端末。
  4. 請求項1記載の酒米の吸水観察容器が撮像した撮像画像から米粒を検出するサーバであって、
    水に浸漬された米粒が撮像された撮像画像を取得する画像取得部と、
    前記取得された前記撮像画像から抽出される特徴量に基づいて、前記撮像画像に撮像された前記米粒を検出する識別器と、
    前記検出された前記米粒の形状を特定する形状特定部と、
    前記特定された前記米粒の形状を記憶する記憶部と、
    前記記憶された前記米粒の形状に基づいて、前記米粒の形状の経時変化を判定する判定部と、
    を有してなり、
    前記識別器は、前記米粒を検出するための教師データに基づいて生成され、
    前記米粒の吸水過程において発生する割れて分割した前記米粒のそれぞれを前記識別器により検出して、前記米粒の割れ率を算出する、
    ことを特徴とする酒米の吸水判定サーバ。
  5. 米粒を水に浸漬させる浸漬工程を含む日本酒の製造方法であって、
    前記浸漬の時間は、前記請求項1記載の酒米の吸水観察容器が撮像した撮像画像に基づいて、請求項4記載の酒米の吸水判定サーバにより判定された前記米粒の形状の経時変化に基づいて決定される、
    ことを特徴とする日本酒の製造方法。
  6. 前記米粒の形状の経時変化は、前記米粒の粒径の膨張率である、
    請求項5記載の日本酒の製造方法。
  7. 前記米粒の形状の経時変化は、前記米粒の粒径の分布である、
    請求項5記載の日本酒の製造方法。
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