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JP6969741B2 - 電線絶縁保護キャップ - Google Patents
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JP6969741B2 - 電線絶縁保護キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、電線の先端を絶縁保護する電線の絶縁保護キャップに関する。
建物の電気配線工事では、電線の先端の被覆(シース)をはがして芯線をむき出しにする作業がある。そして、むき出しの芯線による感電やショートを防ぐために、むき出しの芯線をビニル絶縁テープやキャップで覆うことで芯線を絶縁保護することが行われている。
ビニル絶縁テープを使用した場合、絶縁保護している電線を配線するためにビニル絶縁テープを電線からはがすと、ビニル絶縁テープの粘着剤の一部が芯線の表面に付着したまま残ることがある。そして、ビニル絶縁テープの粘着剤は電気絶縁性をもつため、芯線に付着した粘着剤を芯線から除去する作業が必要となる。従って、ビニル絶縁テープを用いると、芯線から粘着剤を除去する作業により、作業が煩雑になる虞がある。また、電線からはがしたビニル絶縁テープを廃棄する煩雑さもある。これに対して、キャップは(例えば、特許文献1)、ビニル絶縁テープの様に、電線から取り外した時に粘着剤を除去する必要がない。
実開平6−74035号公報
しかし、特許文献1のキャップは、装着された電線を結線する時に、電線から取り外す必要や、取り外したキャップを回収する必要があり、より利便性の高いキャップが望まれていた。
本発明はこの様な点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、電線を結線する時に電線から取り外す必要がなく、回収する必要もない、より利便性の高い電線絶縁保護キャップを提供することにある。
本発明の一つの特徴によると、電線絶縁保護キャップは、電線の被覆部の一部をはがした先端の芯線部を絶縁保護する電線絶縁保護キャップであって、前記電線の被覆部および芯線部が進入可能な筒状に構成された胴体部と、前記胴体部の軸方向一方端に向かって前記電線を圧入することにより前記電線が貫通可能な脆弱部とが設けられている。
電線絶縁保護キャップは、筒状に構成された胴体部が設けられており、胴体部の内部空間に電線を収容し、電線の先端を覆うことで絶縁保護する。ここで、電線の先端は、被覆部がはがされ、導体で構成された芯線部がむき出しになっている。そして、電線の先端をターミナル等と結線する時には、電線の先端の芯線部が露出されている必要がある。従来の電線保護キャップは、電線の先端の芯線部を露出させるために、電線から外し、回収する必要がある。一方、本発明の上述した特徴を備える電線絶縁保護キャップは、胴体部の軸方向一方端に向かって電線を圧入することにより電線が貫通可能な脆弱部が設けられている。このため、電線絶縁保護キャップは、胴体部の軸方向一方端に向かって電線を圧入することにより、脆弱部を電線で貫通し得る。そして、脆弱部を電線が貫通した場合、芯線部は、脆弱部から露出しており、芯線部の露出した部分でターミナル等と結線し得る。従って、電線絶縁保護キャップは、装着された電線を結線する時に、電線から取り外す必要がなく、回収する必要もないため、利便性が高い。
また、上述した様に、電線の先端は被覆部の一部がはがされており、電気伝導性を有する芯線部がむき出しになっている。このため、電線の先端周辺は、絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい。また、電線が折り曲げられる部分や、電線が側面から圧迫される部分などは、比較的損傷を受けやすい部分であるので、絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい。ここで、結線した後、電線絶縁保護キャップは、脆弱部で電線が貫通した状態になっているため、電線上を容易に移動させ得る。このため、電線絶縁保護キャップは、電線において絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を覆うように、電線上を移動させることで、電線において絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を、絶縁性を高めて絶縁保護し得る。以上の様に、電線絶縁保護キャップは、装着された電線を結線する時に、電線から取り外す必要がなく、回収する必要もないため、より利便性が高い。また、電線絶縁保護キャップは、電線を結線した後、電線において絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を覆うように、電線上を移動させることで、電線において絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を、絶縁性を高めて絶縁保護し得る。
次に、他の特徴によると、上記電線絶縁保護キャップにおいて、前記脆弱部は、前記胴体部の前記軸方向一方端を閉鎖する底部として構成され、前記底部の厚みが前記胴体部の周壁の厚みより薄い関係にあることが好ましい。従って、脆弱部は、胴体部の底部に向かって電線を圧入することにより、より一層貫通可能となる。その結果、電線絶縁保護キャップは、装着された電線を結線する時に、より一層電線から取り外す必要がなく、より一層回収する必要もないため、利便性がより一層高い。
次に、他の特徴によると、上記電線絶縁保護キャップにおいて、前記胴体部の内壁面から内側に突出し、前記被覆部を前記胴体部の径方向に押圧して前記電線を保持する突出部を有することが好ましい。従って、電線絶縁保護キャップが取り付けられた電線は、電線絶縁保護キャップの胴体部に電線先端が収納されており、突出部により押圧されて保持されるため、電線絶縁保護キャップが電線から脱落することを抑止し得る。
次に、他の特徴によると、上記電線絶縁保護キャップにおいて、前記突出部は、前記胴体部の前記内壁面において、間隔を開けて複数配設されることが好ましい。従って、電線絶縁保護キャップが取り付けられた電線は、電線絶縁保護キャップの胴体部に電線先端が収納されており、突出部によってより一層保持されるため、電線絶縁保護キャップが電線から脱落することをより一層抑止し得る。
次に、他の特徴によると、上記電線絶縁保護キャップにおいて、前記突出部は、前記胴体部の前記内壁面において、周方向に隣接して配設されることが好ましい。従って、電線絶縁保護キャップが取り付けられた電線は、電線絶縁保護キャップの胴体部に電線先端が収納されており、突出部によってより一層保持されるため、電線絶縁保護キャップが電線から脱落することをより一層抑止し得る。
次に、他の特徴によると、上記電線絶縁保護キャップにおいて、前記突出部は、前記胴体部の前記内壁面において、周方向に連続する環状に構成されることが好ましい。従って、電線絶縁保護キャップが取り付けられた電線は、電線絶縁保護キャップの胴体部に電線先端が収納されており、突出部によってより一層保持されるため、電線絶縁保護キャップが電線から脱落することをより一層抑止し得る。
次に、他の特徴によると、上記電線絶縁保護キャップにおいて、前記胴体部の先端は、外周面に環状の厚肉部を有することが好ましい。前述した様に、電線絶縁保護キャップを装着した電線をターミナル等と結線する時には、胴体部の軸方向一方端に向かって電線を圧入し、脆弱部を芯線部で貫通させることで、電線絶縁保護キャップから芯線部を露出させる。ここで、電線絶縁保護キャップは、胴体部の先端に、外周面に環状の厚肉部を有する。厚肉部は、先端側の底部外周を囲む様に配置されており、厚肉なため、容易に保持し得る。従って、厚肉部を保持することで、脆弱部は、厚肉部を介して容易に保持し得る。そこで、厚肉部を保持し、胴体部の軸方向一方端に向かって電線を圧入すれば、脆弱部を芯線で容易に貫通させ得る。そして、脆弱部を貫通した芯線は、ターミナル等と結線し得る。以上の様に、胴体部の先端が、外周面に環状の厚肉部を有することで、脆弱部を芯線で貫通することを一層容易にし得る。
次に、他の特徴によると、上記電線絶縁保護キャップにおいて、前記突出部は、前記胴体部における軸方向断面で視て、前記胴体部の最も前記径方向内側の位置にある頂点部と、前記頂点部から前記胴体部の前記軸方向一方に向かうにつれて前記胴体部の前記径方向外側に次第に傾斜する第1の傾斜面部と、前記頂点部から前記胴体部の前記軸方向他方に向かうにつれて前記胴体部の前記径方向外側に次第に傾斜する第2の傾斜面部と、を備え、前記第1の傾斜面部の勾配が、前記第2の傾斜面部の勾配よりも小さい関係にあることが好ましい。
電線を保持するために、突出部が頂点部周辺で押圧するのは、電線の被覆部であって、被覆部よりも径の小さい芯線部ではない。胴体部の軸方向において、底部から突出部の頂点部にかけての長さよりも、電線の先端部でむき出しになっている芯線部の軸方向の長さが短い場合には、電線の芯線部の先端を電線絶縁保護キャップの底部に接触する程度に電線を電線絶縁保護キャップに挿入すれば、突出部が電線の被覆部を押圧して保持できる。これに対して、底部から突出部の頂点部にかけての長さよりも、むき出しになっている芯線部の軸方向の長さが長い場合には、電線の芯線部の先端を電線絶縁保護キャップの底部に接触する程度に挿入しても突出部が被覆部を押圧し得ないため、突出部は電線を保持し得ない。
従って、突出部が電線の被覆部を保持するために、電線の先端でむき出しになっている芯線部の軸方向の長さが、胴体部の軸方向において、底部から突出部の頂点部にかけての長さよりも短い必要がある。そして、胴体部の軸方向について、突出部の頂点部の位置が胴体部の開口側(他方向側)にあるほど、底部から突出部の頂点部にかけての長さが長くなり、電線の先端部でむき出しになっている芯線部の軸方向の長さがより長い電線に対しても突出部が保持しうる。
ここで、頂点部から底部側(軸方向一方側)の第1の傾斜面部の勾配は、開口側(軸方向他方側)の第2の傾斜面部の勾配よりも小さい。従って、胴体部の軸方向において、底部側(軸方向一方側)の第1の傾斜面部の長さは、開口側(軸方向他方側)の第2の傾斜面部の長さよりも長いため、頂点部の位置は、胴体部の開口側(軸方向他方側)に位置することができる。このため、底部から突出部の頂点部にかけての長さを長く確保でき、電線の先端でむき出しになっている芯線部の軸方向の長さが比較的長い電線に対しても突出部が被覆部を押圧して保持し得る。従って、電線絶縁保護キャップは、電線の先端でむき出しになっている芯線部の軸方向の長さが比較的長い電線に対しても装着でき、利便性がより一層高い。
また、突出部は、電線絶縁保護キャップに収納された電線の被覆部を押圧することで電線を保持する。突出部の最も径方向内側の位置にある頂点部周辺では、電線の被覆部を押圧する。そして、第1の傾斜面部の勾配は、第2の傾斜面部の勾配よりも小さいため、第1の傾斜面部で被覆部に接触する部分の面積は、第2の傾斜面部で被覆部に接触する部分の面積よりも大きい。換言すれば、第1の傾斜面部の勾配を小さく設定したことで、第1の傾斜面部で被覆部に接触する部分の面積をより一層大きくし得、その結果、突出部と被覆部との摩擦をより一層大きくし得る。このため、電線絶縁保護キャップが電線から脱落することをより一層抑止し得る。
本発明の電線絶縁保護キャップは、上記の各発明の構成をもつことにより、装着された電線を結線する時に、電線から取り外す必要がなく、回収する必要もない、より利便性が高い電線絶縁保護キャップを提供することができる。
実施形態の電線絶縁保護キャップ10の斜視図である。 実施形態の電線絶縁保護キャップ10の胴体部11の断面図である。 使用前の実施形態の電線絶縁保護キャップ10の模式図である。 電線Wに取り付けられた実施形態の電線絶縁保護キャップ10の模式図である。 電線Wを結線するために、電線Wを先端から露出させた、実施形態の電線絶縁保護キャップ10の模式図である。 結線された電線Wに取り付けられた、実施形態の電線絶縁保護キャップ10の模式図である。 変形例1の電線絶縁保護キャップ20の胴体部21の断面図である。 変形例2の電線絶縁保護キャップ30の胴体部31の断面図である。 変形例3の電線絶縁保護キャップ40の胴体部41の断面図である。 変形例4の電線絶縁保護キャップ50の胴体部51の断面図である。 変形例5の電線絶縁保護キャップ60の胴体部61の断面図である。 変形例5の電線絶縁保護キャップ60の胴体部61の軸方向における部分的な断面図である。 変形例6の電線絶縁保護キャップ70の斜視図である。 変形例7の電線絶縁保護キャップ80の斜視図である。 変形例8の電線絶縁保護キャップ90の斜視図である。 変形例9の電線絶縁保護キャップ100の軸方向の断面図である。 変形例10の電線絶縁保護キャップ110の斜視図である。 変形例11の電線絶縁保護キャップ120の斜視図である。 変形例12の電線絶縁保護キャップ130の斜視図である。 変形例12の電線絶縁保護キャップ130の胴体部131の断面図である。 変形例13の電線絶縁保護キャップ140の胴体部141の断面図である。 変形例14の電線絶縁保護キャップ150の胴体部151の先端の側面図である。 変形例15の電線絶縁保護キャップ160の斜視図である。 変形例15の電線絶縁保護キャップ160の胴体部161の断面図である。 変形例15において、電線Wの被覆部W1を押圧している突出部162周辺を拡大した、胴体部161の軸方向の模式的な断面図である。
[実施形態]
以下に、本発明を実施するための実施形態について、図1〜6を用いて説明する。本実施形態の電線絶縁保護キャップ10は、電線Wの先端を絶縁保護するために、電線Wの先端に取り付ける電線絶縁保護キャップである。また、本実施形態の電線絶縁保護キャップ10を構成する材料は、軟質塩化ビニルを選択した。電線絶縁保護キャップ10を構成する材料はこれに限らず、絶縁性および弾性に優れた材料であればよく。絶縁性および弾性に優れた、樹脂や、ゴムや、エラストマー等であればよい。
<電線絶縁保護キャップ10の構造について>
図1は、本実施形態の電線絶縁保護キャップ10の斜視図が示されている。図1に示される様に、電線絶縁保護キャップ10は、円筒状の胴体部11と、胴体部11の先端(軸方向一方端)に底部14を有しており、これらは一体に形成されている。また、底部14と軸方向反対側の端部(軸方向他方端)は、軸方向に開口している。また、図1に示される様に、胴体部11は、胴体部11の内壁面から内側(内径方向)に突出する4つの突出部12を有している。そして、図1に示される様に、突出部12は、胴体部11の内壁面上の周11r上に間隔を開けて設けられている。また、図2には、胴体部11の周11rを含む断面の断面図が示されている。図2に示される様に、突出部12は、胴体部11の内壁面上の周11r上に間隔を開けて設けられている。さらに、図1に示される様に、胴体部11は、先端に外周面をとり囲む環状の厚肉部13を有している。厚肉部13は、胴体部11の厚みより厚い関係である。また、胴体部11が先端に有する底部14は、胴体部11の先端側の端を閉鎖している。底部14の厚みは、胴体部11の壁面の厚みよりも肉薄となっており、底部14は、電線Wを先端方向に圧入することにより電線Wが貫通可能な脆弱部として構成されている。
<電線絶縁保護キャップ10の使用について>
以下、図3〜6には、本実施形態の電線絶縁保護キャップ10の使用方法が模式的に示されている。図3には、使用前の電線絶縁保護キャップ10が示されている。図3に示される様に、電線絶縁保護キャップ10は、胴体部11(図1参照)の軸方向他方端(すなわち、後端)に開口を有している。電線絶縁保護キャップ10のこの開口に電線Wを挿入し、電線絶縁保護キャップ10を電線Wに取り付ける。また、図3に示される様に、電線Wの先端部分は、電線絶縁保護キャップ10が取り付けられる前に、あらかじめ被覆部W1を除去し、芯線部W2をむき出しにする。この様に芯線部W2をむき出しにしているのは、芯線部W2を速やかにターミナル等に結線するためである。そして、電線Wは、この状態で電線絶縁保護キャップ10が取り付けられる。
図4には、電線Wに取り付けられた電線絶縁保護キャップ10が模式的に示されている。図4に示されている様に、電線Wの先端部分は、電線絶縁保護キャップ10の胴体部11の内部空間に収容されており、電線絶縁保護キャップ10は収容した電線Wの先端部分を絶縁保護している。また、図4に示す様に、電線絶縁保護キャップ10の胴体部11は、胴体部11の内壁面から内側に突出する突出部12を複数有しており、突出部12は電線Wを胴体部11の径方向に押圧して電線Wを保持している。また、図1および図2を用いて前述した様に、突出部12は、胴体部11において、4つ設けられている。これらの4つの突出部12は、内壁面上の周11r上に電線Wを取り囲むように、間隔を開けて設けられている。この様に、突出部12が電線Wを径方向に押圧しているため、電線Wと押圧している突出部12との摩擦は大きい。このため、電線絶縁保護キャップ10は電線Wから外れにくくなっている。すなわち、突出部12によって、電線絶縁保護キャップ10は電線Wから脱落することが抑止されている。
また、図4に示す状態の電線Wをターミナル等と結線する時は、電線Wを先端方向(底部14に向かう方向)に圧入することにより、芯線部W2で底部14を貫通させ、電線絶縁保護キャップ10の底部14から電線Wを露出させた状態(図5参照)にする。そして、露出した芯線部W2を結線する。ここで、本実施形態の電線絶縁保護キャップ10は底部14の厚みが胴体部11の厚みよりも肉薄なため、底部14を電線Wで貫通させることが可能となっている。そして、以下に説明する様に、本実施形態の電線絶縁保護キャップ10は、厚肉部13を有することで、底部14を貫通させることをより一層容易にしている。
電線絶縁保護キャップ10は、胴体部11の先端に、外周面に環状の厚肉部13を有している(図1および図4を参照)。電線絶縁保護キャップ10が厚肉部13を有することで、上述した底部14を電線Wで貫通させることを、より一層容易にしている。すなわち、厚肉部13は、底部14の外周を囲む様に配設されており、さらに厚肉なため、容易に保持できる。また、厚肉部13は、底部14の外周を囲む様に配置されているため、厚肉部13を保持すれば、厚肉部13を介して底部14を保持できる。従って、保持が容易な厚肉部13を保持すれば、厚肉部13を介して底部14を保持できる。換言すれば、底部14は、厚肉部13を保持することで、容易に保持できる。
そこで、厚肉部13を保持することで、厚肉部13を介して底部14を保持し、芯線部W2で底部14を圧入すれば、底部14を電線Wで貫通させることは容易である。例えば、厚肉部13を片手でつまみ、さらに、電線絶縁保護キャップ10の後端から延伸している電線Wの一部をもう一方の手でつまみ、電線Wを先端方向に圧入すれば、容易に底部14を電線Wで貫通できる。尚、ここでは厚肉部13や電線Wを手でつまむとしたが、手でつまむ以外にペンチで挟むなど、方法は適宜変更することができる。以上の様に、電線絶縁保護キャップ10は胴体部11の先端に外周面に環状の厚肉部13を有することで、電線絶縁保護キャップ10の底部14を電線Wで貫通することをより一層容易にしている。また、上述した様に、底部14を電線Wで貫通させると、底部14から芯線部W2の先端が露出し、芯線部W2の露出した部分をターミナル等と結線させることができる。
図5には、電線Wが電線絶縁保護キャップ10の底部14を貫通した状態が模式的に示されている。この状態では、芯線部W2が電線絶縁保護キャップ10から露出しており、芯線部W2の露出している部分はコネクタやターミナル等と容易に結線できる。電線Wを結線した状態の例として、図6には、コネクタAに結線した電線Wが示されている。電線Wの先端は被覆部W1(図3参照)の一部がはがされており、電気伝導性を有する芯線部W2がむき出しになっている。このため、電線Wの先端周辺は、絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい。また、電線Wが折り曲げられる部分や、電線Wが側面から圧迫される部分などは、比較的損傷を受けやすい部分であるので、絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい。ここで、結線した後、電線絶縁保護キャップ10は、底部14(脆弱部)で電線Wが貫通した状態になっているため(図5参照)、電線W上を容易に移動させ得る。このため、電線絶縁保護キャップ10は、電線Wにおいて絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を覆うように、電線W上を移動させることで、電線Wにおいて絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を、絶縁性を高めて絶縁保護し得る。
以上で説明した様に、本実施形態の電線絶縁保護キャップ10は、以下の様な作用効果を有する。本実施形態の電線絶縁保護キャップ10は、電線Wの被覆部W1の一部をはがした先端の芯線部W2を絶縁保護する電線絶縁保護キャップ10であって、電線Wの被覆部W1および芯線部W2が進入可能な筒状に構成された胴体部11と、胴体部11の軸方向一方端に向かって電線Wを圧入することにより電線Wが貫通可能な底部14(脆弱部)と、が設けられている。
電線絶縁保護キャップ10は、筒状に構成された胴体部11が設けられており、胴体部11の内部空間に電線Wを収容し、電線Wの先端を覆うことで絶縁保護する。ここで、電線Wの先端は、被覆部W1がはがされ、導体で構成された芯線部W2がむき出しになっている。そして、電線Wの先端をターミナル等と結線する時には、電線Wの先端の芯線部W2が露出されている必要がある。従来のキャップは、電線Wの先端の芯線部W2を露出させるために、電線Wから外し、回収する必要がある。一方、電線絶縁保護キャップ10は、胴体部11の軸方向一方端に向かって電線Wを圧入することにより電線Wが貫通可能な底部14(脆弱部)が設けられている。このため、電線絶縁保護キャップ10は、胴体部11の軸方向一方端に向かって電線Wを圧入することにより、底部14(脆弱部)を電線Wで貫通し得る。そして、底部14を電線Wが貫通した場合、芯線部W2は、底部14から露出しており、芯線部W2の露出した部分でターミナル等と結線し得る。従って、電線絶縁保護キャップ10は、装着された電線Wを結線する時に、電線Wから取り外す必要がなく、回収する必要もないため、利便性が高い。
また、上述した様に、電線Wの先端は被覆部W1の一部がはがされており、電気伝導性を有する芯線部W2がむき出しになっている。このため、電線Wの先端周辺は、絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい。また、電線Wが折り曲げられる部分や、電線Wが側面から圧迫される部分などは、比較的損傷を受けやすい部分であるので、絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい。ここで、結線した後、電線絶縁保護キャップ10は、底部14(脆弱部)で電線Wが貫通した状態になっているため、電線W上を容易に移動させ得る。このため、電線絶縁保護キャップ10は、電線Wにおいて絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を覆うように、電線W上を移動させることで、電線Wにおいて絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を、絶縁性を高めて絶縁保護し得る。以上の様に、電線絶縁保護キャップ10は、装着された電線Wを結線する時に、電線Wから取り外す必要がなく、回収する必要もないため、より利便性が高い。また、電線絶縁保護キャップ10は、電線Wを結線した後、電線Wにおいて絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を覆うように、電線W上を移動させることで、電線Wにおいて絶縁性を高めて絶縁保護することが望ましい部分を、絶縁性を高めて絶縁保護し得る。
また、電線絶縁保護キャップ10の底部14(脆弱部)は、胴体部11の軸方向一方端を閉鎖する底部14として構成され、底部14の厚みが胴体部11の周壁の厚みより薄い関係にある。従って、底部14(脆弱部)は、胴体部11の底部14に向かって電線Wを圧入することにより、より一層貫通可能となる。その結果、電線絶縁保護キャップ10は、装着された電線Wを結線する時に、より一層電線Wから取り外す必要がなく、より一層回収する必要もないため、利便性がより一層高い。
また、電線絶縁保護キャップ10は、胴体部11の内壁面から内側に突出し、被覆部W1を胴体部11の径方向に押圧して電線Wを保持する突出部12を有する。従って、電線絶縁保護キャップ10が取り付けられた電線Wは、電線絶縁保護キャップ10の胴体部11に電線W先端が収納されており、突出部12により押圧されて保持されるため、電線絶縁保護キャップ10が電線Wから脱落することを抑止し得る。
また、突出部12は、胴体部11の内壁面において、間隔を開けて複数配設される。従って、電線絶縁保護キャップ10が取り付けられた電線Wは、電線絶縁保護キャップ10の胴体部11に電線W先端が収納されており、突出部12によってより一層保持されるため、電線絶縁保護キャップ10が電線Wから脱落することをより一層抑止し得る。
また、胴体部11の先端は、外周面に環状の厚肉部13を有する。前述した様に、電線絶縁保護キャップ10を装着した電線Wをターミナル等と結線する時には、胴体部11の軸方向一方端に向かって電線Wを圧入し、底部14(脆弱部)を芯線部W2で貫通させることで、電線絶縁保護キャップ10から芯線部W2を露出させる。ここで、電線絶縁保護キャップ10は、胴体部11の先端に、外周面に環状の厚肉部13を有する。厚肉部13は、先端側の底部14外周を囲む様に配置されており、厚肉なため、容易に保持し得る。従って、厚肉部13を保持することで、底部14は、厚肉部13を介して容易に保持し得る。そこで、厚肉部13を保持し、胴体部11の軸方向一方端に向かって電線Wを圧入すれば、底部14を芯線部W2で容易に貫通させ得る。そして、底部14を貫通した部分の芯線部W2は、ターミナル等と結線し得る。以上の様に、胴体部11の先端が、外周面に環状の厚肉部13を有することで、底部14を芯線部W2で貫通することを一層容易にし得る。
[変形例1:図7]
本変形例を含めた以降の変形例で、上述した実施形態と同様の構成については詳細な説明を省略する。上述した実施形態の電線絶縁保護キャップ10では、図1の斜視図および図2の断面図に示される様に、胴体部11において、内壁面上の周11r上に間隔を開けて4つの突出部が設けられている。しかし、突出部の位置や形状や数は、これに限らず、適宜変更できる。
図7は、図2と同様の断面図で、本変形例の胴体部21において、胴体部21の内壁面上の周21rを含む断面の断面図である。本変形例では、突出部22を、胴体部21の内壁面上にある周21r上に、周方向に隣接して複数配設した。
また、突出部22は、胴体部21の内壁面において、周方向に隣接して配設される。従って、電線絶縁保護キャップ20が取り付けられた電線Wは、電線絶縁保護キャップ20の胴体部21に電線先端が収納されており、突出部22によってより一層保持されるため、電線絶縁保護キャップ20が電線Wから脱落することをより一層抑止し得る。
[変形例2:図8]
図8は、図7と同様の断面図である。本変形例の電線絶縁保護キャップ30は、胴体部31において、胴体部31の内壁面上の周31rを含む。変形例1では、突出部22は周方向に隣接して配設されるが、本変形例では、突出部32は、図8に断面図が示される様に、変形例1の突出部22を、周31r上で周方向に延ばした形状である。
[変形例3:図9]
電線絶縁保護キャップ40の突出部42の形状は、図8を用いて上述した変形例2の突出部32よりも、さらに周方向に延びた形状であってもよい。図9は、図8と同様の断面図で、本変形例の胴体部41において、胴体部41の内壁面上の周41rを含む断面の断面図である。
[変形例4:図10]
突出部は、変形例3の突出部42よりもさらに、周方向に延びた形状にしてもよい。図10は、図9と同様の断面図で、本変形例の胴体部51において、胴体部51の内壁面上の周51rを含む断面の断面図である。図10に示される様に、本変形例の突出部52は、変形例3の突出部42よりもさらに周方向に延びた形状である。図10に断面図が示されている様に、本変形例では突出部52が、周方向に連続する環状に構成されている。
また、図10に示されている様に、突出部52は、周方向に連続する環状に構成されている。従って、これらの構成によって、電線絶縁保護キャップ50の胴体部51に電線先端が収納された電線Wは、突出部52によってより一層保持されるため、電線絶縁保護キャップ50が電線Wから脱落することをより一層抑止し得る。
[変形例5:図11および図12]
次に電線絶縁保護キャップ60について説明する。図11は、図10と同様の断面図で、本変形例の胴体部61において、胴体部61の内壁面上の周61rを含む断面の断面図である。図11に示される様に、本変形例の突出部62は、変形例4の突出部52よりもさらに周方向に延びた、周方向に一周する形状である。また、図12は部分的な断面図で、胴体部61の突出部62が設けられている部分の軸方向の断面図である。図12に示される様に、本変形例の突出部62も、上述した実施形態や変形例1〜4と同様に、胴体部の中心方向に先細りの形状である。さらに、本変形例の突出部62の様に、突出部が周方向に一周する構成もつ場合は、突出部は胴体部と別体として構成しても良い。
[変形例6:図13]
上述した実施形態および変形例1〜5では、図12に示される様に、突出部は、胴体部の中心方向に先細りの形状である。突出部の断面形状は、胴体部の中心方向に先細りの形状でなくとも良い。図13には、変形例6の電線絶縁保護キャップ70の斜視図が示されている。図13に示されている様に、本変形例では突出部72は、胴体部71の内壁面上に、帯状に配設されている。また、変形例5で上述した様に、周方向に一周する突出部72も胴体部71と別体として構成しても良い。
[変形例7:図14]
上述した実施形態および変形例では、突出部は、胴体部の周方向に複数並んで配設された例(実施形態、変形例1〜3)や、胴体部の周方向に延びた形状の例(変形例2〜6)が挙げられており、これらは突出部の周方向に関する配設が異なる例である。しかし、突出部の並ぶ方向や、延びる方向は、周方向に限らなくともよい。また、大きさの異なる複数の突出部が胴体部に設けられても良い。
図14には、変形例7の電線絶縁保護キャップ80の斜視図が示されている。図14に示されている様に、本変形例では、突出部82は、胴体部81の内壁面上で軸方向の位置が異なる周81r1上および、周81r2上に複数設けられている。さらに、本変形例では、先端側の周81r1上の突出部82は、周81r2上の突出部82よりも小さく構成されており、突出部82は、周81r1上のものと周81r2上のものとで大きさが異なっている。この様に、突出部は、同一の大きさでなくともよく、異なる大きさの突出部が設けられても良い。
[変形例8:図15]
図15には、変形例8の電線絶縁保護キャップ90の斜視図が示されている。図15に示されている様に、突出部92は、胴体部91の内壁面上で、軸方向に延伸する螺旋91s上に配設されている。ここで、突出部92は3つ設けられているが、これに限らず3つ以下でも、3つ以上でもよい。さらに、本変形例の電線絶縁保護キャップ90では、厚肉部が設けられていない。上述した実施形態や変形例1〜7では、胴体部の先端の外周面に環状の厚肉部を有しているが、本変形例の様に、電線絶縁保護キャップは厚肉部を有さなくともよい。
[変形例9:図16]
上述した実施形態や変形例1〜8では、胴体部の形状が円柱状であった。しかし、胴体部の形状は、筒状であればよく、円柱状に限らなくともよい。図16には、変形例9の電線絶縁保護キャップ100の軸方向の断面図が示されている。図16に示されている様に、本変形例の電線絶縁保護キャップ100では、胴体部101がテーパ状の形状である。また、本変形例の電線絶縁保護キャップ100も上述した実施形態や変形例1〜8と同様に、材料に絶縁性および弾性に優れた軟質塩化ビニルを選択した。このため、本変形例の胴体部101も弾性に優れている。従って、本変形例の電線絶縁保護キャップ100の胴体部101の後端側の開口の直径よりも直径が小さい電線Wで、かつ、電線Wの直径が胴体部の先端の底部の直径よりも大きければ、電線Wを胴体部101内部に進入させた場合、電線Wを胴体部101の内壁面に密着させることで、電線Wを保持し得る。尚、胴体部の形状は、筒状でありさえすればよいので、胴体部は、軸方向に向かって一部が膨らんだ形状であっても良い。
[変形例10:図17]
上述した実施形態や変形例では、電線絶縁保護キャップの胴体部は、断面が円で、円柱状や、テーパ状であった。胴体部は、断面が楕円の楕円柱状や、断面が楕円でテーパ状であっても良い。そして、電線絶縁保護キャップの胴体部の形状は、筒状であればよく、断面が、三角柱状、四角柱状、五角柱状、六角柱状等、多角形の多角柱状であっても良い。
図17には、変形例10の電線絶縁保護キャップ110の斜視図が示されている。図17に示されている様に、本変形例の電線絶縁保護キャップ110では、胴体部111の形状が四角柱状である。この様に、胴体部は、断面が四角形の四角柱状にすることができ、例えば、断面が、平行四辺形や、ひし形や、長方形や、正方形等の四角柱状にすることができる。
[変形例11:図18]
図18には、変形例11の電線絶縁保護キャップ120の斜視図が示されている。図18に示されている様に、本変形例の電線絶縁保護キャップ120では、胴体部121の形状は、断面が長方形の四角柱状である。本変形例の電線絶縁保護キャップ120は、この様に胴体部121を断面が長方形の四角柱状にすることで、平形の電線Wに一層容易に取り付けることができる。
[変形例12:図19および図20]
上述した変形例10および変形例11では、胴体部の形状は四角柱状であった。図19には、変形例12の電線絶縁保護キャップ130の斜視図が示されている。図19に示されている様に、本変形例の電線絶縁保護キャップ130では、胴体部131の形状は、三角柱状である。また、胴体部131の内壁面には、周131r上においてそれぞれ径方向内方に向かって突出する突出部132が設けられている。図20は、本変形例の電線絶縁保護キャップ130の胴体部131の内部空間に、電線Wを収納した様子が例示されている。図20に示されている様に、胴体部131の内部空間に収容される電線W(すなわち、電線絶縁保護キャップ130を取り付ける電線W)の径は、胴体部131断面の三角形における内接円の径よりも大きければ、電線Wは、胴体部131の内壁面によって電線Wの径方向に押圧され得る。従って、本変形例の様に、特に胴体部が多角形状である場合、胴体部の壁面は、突出部と同様に電線Wを押圧して保持し得るため、突出部を設けなくてもよい。すなわち、本変形例では胴体部131はその断面が三角形状であり、内壁面で平面上の面が電線と接触するため、突出部132を設けなくとも胴体部131の内壁面が電線を押圧し得る。そして、断面が多角形の胴体部であれば、同様に内壁面が電線Wを押圧し得る。従って、上述した変形例10〜12の電線絶縁保護キャップ110〜130も含めて、胴体部が多角柱状の電線絶縁保護キャップであれば、突出部を設けなくともよい。この場合、電線絶縁保護キャップの胴体部は、突出部と同様の作用効果を備え得、電線絶縁保護キャップが電線W(図3参照)から脱落することは抑止され得る。以上では、胴体部の形状が多角柱状の場合、突出部を設けなくともよいとしたが、言うまでもなく、これに限らず、胴体部の形状が多角柱状でなくとも、必ずしも突出部を設けなくともよい。
[変形例13:図21]
上述した変形例12の電線絶縁保護キャップ130では、胴体部は、断面が三角形の三角柱状であった(図19および図20参照)。しかし、胴体部の形状は筒状であれば良く、胴体部の形状は、断面が円形や多角形となる形状に限られない。変形例13の電線絶縁保護キャップ140では、胴体部141の断面形状が、図21(a)に示されている。図21(a)に示されている様に、本変形例では、胴体部141の断面を、各辺が内側に凹んだ略三角形状とした。そして、本変形例では、突出部は設けられていないが、突出部を設けても良い。
本変形例の電線絶縁保護キャップ140は、胴体部141の断面形状をこのような形状に構成することで、本変形例の電線絶縁保護キャップ140は、様々な直径の電線Wに対して用いることができる。すなわち、図21(a)に示される胴体部141の断面において、3辺に内接する円141rよりも径が太い電線Wに対して、本変形例の電線絶縁保護キャップ140を容易に取り付けることができる。図21(b)〜図21(d)には、径の異なる電線Wに対して取り付けられた本変形例の電線絶縁保護キャップ140の、胴体部の断面図が例示されている。ここで、本変形例では、胴体部141の断面を、各辺が内側に凹んだ略三角形状とした。三辺に内接する円の直径は、三角形よりも、各辺が内側に凹んだ略三角形の方が小さい。その結果、本変形例の胴体部141の内壁面は、より小さい直径の電線Wに対しても密着して押圧し得る。すなわち、本変形例の電線絶縁保護キャップ140は、胴体部141の断面を、各辺が内側に凹んだ略三角形状とすることで、断面が三角形の胴体部を備える電線絶縁保護キャップよりも、より小さい直径の電線Wに対しても、電線絶縁保護キャップ140が電線W(図3参照)から脱落することを抑止し得る。
また、本変形例の胴体部141は、図21(a)に示される様に、断面を、各辺が内側に凹んだ略三角形状とした。胴体部が多角形状に構成された変形例10〜11の電線絶縁保護キャップの胴体部の形状にも適応でき、胴体部の断面は、略三角形状以外にも、各辺が内側に凹んだ略多角形状としてもよい。
[変形例14:図22]
変形例14では、電線絶縁保護キャップ150の胴体部151の形状は、先端部分が変形例13の胴体部141と異なっているものの、他の形状は、変形例13と同様である。図22には、変形例14の胴体部151の先端の側面図が示されている。本変形例14では、胴体部151の先端で、略三角形状の頂点周辺で内壁面を接着し、この胴体部151の先端を底部154とした。また、本変形例では厚肉部が設けられていない。ここで、底部154の接着は、電線Wを圧入することにより、底部154を芯線部W2が貫通可能な程度の強さの接着であることは言うまでもない。この場合、略三角形状の頂点となる部分を保持すれば、底部154を容易に保持し得るため、厚肉部を設けなくとも、芯線部W2で底部154を容易に貫通し得る。以上では、胴体部151の先端で、略三角形状の頂点周辺で内壁面を接着するとしたが、接着以外にも、圧着や、密着させるだけであっても良い。
[変形例15:図23〜図25]
変形例15の電線絶縁保護キャップ160では、突出部162の形状に特色を持ち、上述した実施形態と比べて、突出部162の形状が異なるが、他の部分は同様の構成となっている。図23には、本変形例の電線絶縁保護キャップ160の側面図を示されている。図23に示す様に、本変形例も上述した実施形態と同様に、4つの突出部162が、胴体部161の内壁面上の周161r上に間隔を開けて設けられている。また、図24には、本変形例の電線絶縁保護キャップ160の胴体部161における軸方向断面図を示されている。
図24に示されている様に、突出部162は、胴体部161における軸方向断面で視て、胴体部161の最も径方向内側の位置にある頂点部162aと、頂点部162aから胴体部161の先端方向(軸方向一方)に向かうにつれて胴体部161の径方向外側に次第に傾斜する第1の傾斜面部162bと、頂点部162aから胴体部161の開口(軸方向他方)に向かうにつれて胴体部161の径方外側に次第に傾斜する第2の傾斜面部162cと、を備えている。そして、図24に示す様に、本変形例の突出部162は、第1の傾斜面部162bの勾配が、第2の傾斜面部162cの勾配よりも小さい関係にある。
図24に示されている様に、電線Wを保持するために、突出部162が頂点部162a周辺で押圧するのは、電線Wの被覆部W1であって、被覆部W1よりも径の小さい芯線部W2ではない。胴体部161の軸方向において、底部164から突出部162の頂点部162aにかけての長さ162aLよりも、電線Wの先端部でむき出しになっている芯線部W2の軸方向の長さW2Lが短い場合には、電線Wの芯線部W2の先端を電線絶縁保護キャップ160の底部164に接触する程度に電線Wを電線絶縁保護キャップ160に挿入すれば、突出部162が電線Wの被覆部W1を押圧して保持できる。これに対して、底部164から突出部162の頂点部162aにかけての長さ162aLよりも、むき出しになっている芯線部W2の軸方向の長さW2Lが長い場合には、電線Wの芯線部W2の先端を電線絶縁保護キャップ160の底部164に接触する程度に挿入しても突出部162が被覆部W1を押圧し得ないため、突出部162は電線Wを保持し得ない。
従って、図24に示されている様に、突出部162が電線Wの被覆部W1を保持するために、電線Wの先端でむき出しになっている芯線部W2の長さW2Lが、胴体部161の軸方向において、底部164から突出部162の頂点部162aにかけての長さ162aLよりも短い必要がある。そして、胴体部161の軸方向について、突出部162の頂点部162aの位置が胴体部161の開口側(他方向側)にあるほど、底部164から突出部162の頂点部162aにかけての長さ162aLが長くなり、電線Wの先端部でむき出しになっている芯線部W2の軸方向の長さW2Lがより長い電線Wに対しても突出部162が保持しうる。
ここで、図24に示されている様に、頂点部162aから底部164側(軸方向一方側)の第1の傾斜面部162bの勾配は、開口側(軸方向他方側)の第2の傾斜面部162cの勾配よりも小さい。従って、胴体部161の軸方向において、底部164側(軸方向一方側)の第1の傾斜面部162bの長さは、開口側(軸方向他方側)の第2の傾斜面部162cの長さよりも長いため、頂点部162aの位置は、胴体部161の開口側(軸方向他方側)に位置することができる。このため、底部164から突出部162の頂点部162aにかけての長さ162aLを長く確保でき、電線Wの先端でむき出しになっている芯線部W2の軸方向の長さW2Lが比較的長い電線Wに対しても突出部162が被覆部W1を押圧して保持し得る。従って、電線絶縁保護キャップは、電線Wの先端でむき出しになっている芯線部W2の軸方向の長さW2Lが比較的長い電線Wに対しても装着でき、利便性がより一層高い。
また、突出部162は、電線絶縁保護キャップに収納された電線Wの被覆部W1を押圧することで電線Wを保持する。図25には、電線Wの被覆部W1を押圧している突出部162周辺を拡大した、胴体部161の軸方向の断面図を示した。図25に示されるように、突出部162の最も径方向内側の位置にある頂点部162a周辺では、電線Wの被覆部W1を押圧する。そして、第1の傾斜面部162bの勾配は、第2の傾斜面部162cの勾配よりも小さいため、第1の傾斜面部162bで被覆部W1に接触する部分162bcの面積は、第2の傾斜面部162cで被覆部W1に接触する部分162ccの面積よりも大きい。換言すれば、第1の傾斜面部162bの勾配を小さく設定したことで、第1の傾斜面部162bで被覆部W1に接触する部分162bcの面積をより一層大きくし得、その結果、突出部162と被覆部W1との摩擦をより一層大きくし得る。このため、電線絶縁保護キャップが電線Wから脱落することをより一層抑止し得る。なお、図25には、一例として突起162の頂点部162a周辺が凹んで電線Wを保持する態様が示されているが、これに限らず、被覆部W1が凹んで電線Wを保持する態様であってもよいし、突起162の頂点部162a周辺および被覆部W1が共に凹んで電線Wを保持する態様であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の電線絶縁保護キャップは、上述した実施形態や変形例に限定されず、その他各種の形態で実施することができる。例えば、電線絶縁保護キャップは、電線の被覆部の一部をはがした先端の芯線部を絶縁保護するものとした。これに限らず本発明の電線絶縁保護キャップは、電線の先端部分で被覆部がはがされていない電線を絶縁保護する電線絶縁保護キャップであってもよい。この場合、上述した実施形態と同様、先端部分で被覆部がはがされていない電線に電線絶縁保護キャップが取り付けられる。また、胴体部の断面形状は、適宜変更でき、例えば先端側と後端側とで変わるものでもよい。また、胴体部と底部とは材料が異なっても良い。その場合、底部の厚みは、胴体部壁面の厚みよりも薄くなくともよい。さらに、上述した実施形態や変形例で、角をもつ部分は、角を丸めた形状にすることもできる。
10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160 電線絶縁保護キャップ
11、21、31、41、51、61、71、81、91、101、111、121、131、141、151、161 胴体部
12、22、32、42、52、62、72、82、92、102、112、122、132、162 突出部
13、23、33、43、53、63、73、83、93、103、113、123、133、143、163 厚肉部
14、24、34、44、54、64、74、84、94、104、114、124、134、144、154、164 底部
162a 頂点部
162b 第1の傾斜面部
162c 第2の傾斜面部
W 電線
W1 被覆部
W2 芯線部
A コネクタ

Claims (8)

  1. 電線の被覆部の一部をはがした先端の芯線部を絶縁保護する電線絶縁保護キャップであって、
    前記芯線部を軸方向の他方端に形成された開口から内部に挿入可能な筒状胴体部と、
    前記胴体部の軸方向一方端を切れ込みのない連続した内側面で閉鎖する底部と、を有し、
    前記底部が、前記胴体部に挿入された前記芯線部を軸方向圧入により貫通させることが可能な前記胴体部の周壁よりも肉厚の薄い脆弱部とされる電線絶縁保護キャップ。
  2. 請求項1に記載の電線絶縁保護キャップであって、
    更に、前記胴体部の内壁面から径方向の内側に突出し、前記被覆部を前記胴体部の径方向内側に押圧して前記電線を保持する突出部を有する電線絶縁保護キャップ。
  3. 請求項2に記載の電線絶縁保護キャップであって、
    前記突出部は、前記胴体部の軸方向の中央よりも前記開口に近い位置にて径方向の内側に最も突出する頂点部と、
    前記頂点部から前記底部に向かうにつれて前記胴体部の径方向外側に次第に傾斜する第1の傾斜面部と、
    前記頂点部から前記開口に向かうにつれて前記胴体部の径方向外側に次第に傾斜する第2の傾斜面部と、を有し、
    前記第1の傾斜面部の勾配が、前記第2の傾斜面部の勾配よりも小さい関係にある電線絶縁保護キャップ。
  4. 請求項2または請求項3に記載の電線絶縁保護キャップであって、
    前記突出部は、前記胴体部の前記内壁面において、軸方向に間隔をあけて複数配設される電線絶縁保護キャップ。
  5. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電線絶縁保護キャップであって、
    前記突出部は、前記胴体部の前記内壁面において、周方向に間隔をあけて複数配設される電線絶縁保護キャップ。
  6. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電線絶縁保護キャップであって、
    前記突出部は、前記胴体部の前記内壁面において、周方向に隣接して配設される電線絶縁保護キャップ。
  7. 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の電線絶縁保護キャップであって、
    前記突出部は、周方向に連続する環状に構成される電線絶縁保護キャップ。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電線絶縁保護キャップであって、
    前記胴体部は、前記底部の外周面に沿って環状に膨らむ厚肉部を有する電線絶縁保護キャップ。
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