<第1の実施の形態>
以下、図面を参照して、第1の実施の形態によるウェットティッシュウォーマーについて説明する。ここで図1A乃至図13は本開示の第1の実施の形態によるウェットティッシュウォーマーを示す図である。
図1A乃至図4Cに示すように第1の実施の形態によるウェットティッシュウォーマー1は、可撓性材料から成る容器3(例えばビニール袋)の中に複数枚のウェットティッシュ2が収容されたウェットティッシュ収納体2Aを収納して、常温よりも高い温度に加熱されたウェットティッシュ2を供給するためのものである(図1B参照)。
このようなウェットティッシュウォーマー1は図1Aに示すように、4側面を含む側壁11と底面12とを有し、側壁11上方に上方開口10aが形成された合成樹脂製の容器本体10と、容器本体10に開閉自在に設けられ、容器本体10の上方開口10aを密閉するとともにウェットティッシュ2の取り出し口21を有する合成樹脂製の中蓋20と、容器本体10に開閉自在に設けられ、中蓋2を覆うとともに、容器本体10を密閉する蓋装置30と、容器本体10内に配置されウェットティッシュ収納体2Aを押し上げる合成樹脂製の押し上げ板40とを備えている。
また蓋装置30は合成樹脂製の下板33と、合成樹脂製の上板34と、下板33と上板34との間の合成樹脂製の側板35とを有し、内部に中空状の空間30aが形成されている。
また蓋装置30の空間30a内には後述のようにウェットティッシュ2を下板33を介して加熱する加熱手段36Aが配置されている(図4A乃至図4C参照)。
また容器本体10内には、容器本体10の底面12と押し上げ板40との間に介在され、押し上げ板40を持ち上げる金属製のスプリング(押し上げ板付勢手段)5が設けられている。さらに容器本体10の側壁11のうち対向する側面、例えば側面11a,11bの内面には押し上げ板40を係止する一対のストッパ機構50,50が設けられている。
次にウェットティッシュウォーマー1の各構成部分について更に述べる。ウェットティッシュウォーマー1の中蓋20および蓋装置30は、いずれも容器本体10の上方開口上縁に設けられた揺動軸8に回動自在に取り付けられた基部23Aおよび基部33Aを有している。また蓋装置30と中蓋20は、容器本体10の揺動軸に設けられたスプリング9a,9bによっていずれも開方向へ付勢されている。
また蓋装置30は容器本体10に設けられた係合部17に係止される係止体31を有する。この係止体31は蓋装置30の側板35に設けられ、この側板35には、係止体31を側板35に沿って移動させる操作体32が設けられている。そしてこの操作体32を指で移動させることにより、蓋装置30の係止体31が容器本体10の係合部17から外れて、蓋装置30がスプリング9aの力により開放される。なお、図4Bに示すように、操作体32はスプリング32bが巻き付けられた操作棒32aに連結され、このスプリング32bにより操作体32は係止体31の係合部17と係止する係止方向に付勢されている。
また中蓋20は容器本体10に設けられた一対の係合部18に係止される一対の係止体22を有し、一対の係止体22を指により互いに接近する内側に向かって移動させる。このことにより中蓋20の係止体22が容器本体10の係合部18から外れて、中蓋20がスプリング9bの力により開放される。
次に蓋装置30について図4A乃至図4Cにより説明する。図4A乃至図4Cに示すように、蓋装置30は下板33と、上板34と、下板33と上板34との間の側板35とを有し、蓋装置30の空間30a内にウェットティッシュ2を下板33を介して加熱する加熱手段36Aが配置されている。この加熱手段36Aは下板33上に設けられたアルミニウム製の熱板38と、熱板38上に設けられたヒータ36とを有する。また、蓋装置30の上板34には、指が挿入可能な把持溝30Aが設けられている。
このうちヒータ36はヒータ要素36aと、ヒータ要素36aの下面および上面に設けられた一対の電極36b,36cとを有し、電極36c上面には押さえ板36dが設けられている。
そしてヒータ要素36aと、一対の電極36b,36cと、押さえ板36dは、これらヒータ要素36aと、一対の電極36b,36cと、押さえ板36dを貫通するビス36eにより熱板38に固定されている。
また一対の電極36b,36cには、各々配線37b,37cが接続され、配線37b,37cは集合配線37dを介して、容器本体10に設けられ、外方へ露出するインレット70(図12参照)に接続されている。なおこの容器本体10のインレット70は、後述のように容器本体10をベース80上に載置することにより、ベース80に設けられたマグネットコネクタ81に接続されるようになっている。
さらにまた、図4Bおよび図4Cに示すように、蓋装置30の下板33に設けられた熱板38とヒータ36とからなる加熱手段36Aと、上板34との間に、加熱手段36Aからの熱が上板34側へ伝わることを防止するため、発泡性合成樹脂からなる断熱材39が設けられている。このため加熱手段36Aからの熱は下板33を介してウェットティッシュ収納体2A側へ伝わるが、上板34側へは伝わらないようになっている。
また蓋装置30の下板33は容器本体10側へ向かって下方へ突出する凸部33aを有し、加熱手段36Aはこの凸部33aの内側に配置されている。そしてこの凸部33aにより蓋装置30内の加熱手段36Aをより押し上げ板40側へ移動させて、押し上げ板40上のウェットティッシュ収納体2Aを、下板33の凸部33aと押し上げ板40との間でスプリング5の力により押圧させながら、効果的に加熱することができる。また、中蓋20には、下板33の凸部33aが入り込む凹状部23が形成され、下板33の凸部33aを中蓋20の凹状部23内に嵌合させることにより、蓋装置30により中蓋20を密封状態で覆うことができる。
次に図8A乃至図10Bにより、容器本体10の対向する側面11a,11b内面に設けられ、押し上げ板40と係合して押し上げ板40の上昇を停止させる一対のストッパ機構50について説明する。図8A乃至図10Bに示すように、各ストッパ機構50は同一構造をもつ。すなわちストッパ機構50は容器本体10に固定されるストッパカバー51と、ストッパカバー51内に収納され、上下方向および横方向に移動可能な一対のストッパラック52,53とを有し、各ストッパラック52,53にはストッパカバー51から横方向外方へ突出する複数の爪52a,53aが設けられている。このような構成からなるストッパ機構50は止めねじ61により容器本体10内に固定される。この場合、各ストッパ機構50のストッパカバー51は平坦面51Aを有し、各ストッパ機構50は、平坦面51Aが容器本体10の内側を向くように配置される。
この場合、各ストッパ機構50のストッパカバー51はその幅aが、その厚みbより大きな薄型の箱形形状をもつ。また、ストッパカバー51は容器本体10内への突出量を抑えるためその幅bの方向(以下、幅方向)が容器本体10の対向する側面11a,11bに平行となるよう側面11a,11bの内面に沿って配置されている(図8Aおよび図8B参照)。またストッパカバー51内に収納されたストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aは、いずれも、容器本体10の側面11a,11bに平行な方向に突出する。このように、ストッパ機構のストッパカバー51を薄型に形成して、その幅方向が側面11a,11bと平行になるよう配置し、かつストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aがいずれも容器本体10の側面11a,11bに平行な方向に突出するようにしたので、ストッパ機構50をなるべく薄く構成することができる。またストッパ機構50の容器本体10内への突出量をできるだけ抑えることができる。
またストッパラック52,53の爪52a,53aが容器本体10の側面11a,11bに平行な方向に突出するようにしたので、ストッパ機構50の厚みaの方向(以下、厚み方向)と、ストッパラック52,53の爪52a,53aの突出方向が直交する。このためストッパ機構50を薄く構成しても、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が容易に外れることはない。すなわち、ストッパ機構50のストッパラック52,53の爪52a、53aが容器本体10の側面11a、11bに直交して容器本体10の内方へ向かって突出するようにした場合、ストッパ機構50の厚みを小さくすると、それに伴って爪52a、53aの突出量も小さくなり、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が簡単に外れることも考えられる。これに対して本実施の形態によれば、ストッパ機構50の厚み方向と、ストッパラック52,53の爪52a,53aの突出方向が直交する。このためストッパ機構50を薄く構成しても、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が容易に外れることはない。
なお本明細書において、「上下方向」とはウェットティッシュウォーマー1を、底面12を下方へ向けて載置した場合における「上下方向」をいい、「ストッパ機構50の上下方向」とは、ウェットティッシュウォーマー1を、底面12を下方へ向けて載置した場合における、図9A乃至図9Dに示す「ストッパ機構50の上下方向」をいう。また「ストッパ機構50の横方向」とはウェットティッシュウォーマー1を、底面12を下方に向けて載置した場合における、図9A乃至図9Dに示す「ストッパ機構50の横方向(左右方向)」をいい、容器本体10の側面11a、11bと平行する方向となるとともに、ストッパカバー51の幅方向とも一致する。
図8A乃至図10Bに示すように、ストッパカバー51内に収納された一対のストッパラック52,53のうちストッパラック52は上下方向に並ぶ複数の爪52aを有し、ストッパカバー51内で上下方向および横方向へ移動可能となっている。
またストッパラック53は上下方向に並ぶ複数の爪53aを有し、ストッパカバー51内で上下方向および横方向へ移動可能となっている。
またストッパカバー51には上下方向に設けられた一対のピン58が設けられ、各ストッパラック52,53には各ピン58が入り込む一対の傾斜穴52b,53bが設けられている。
さらに、図9Aおよび図9Bに示すように、各ストッパラック52,53には、上下方向に並んでスプリング(ストッパラック付勢手段)54,55が設けられ、スプリング54によりストッパラック52は横方向一側(右側)外方へ付勢され、スプリング55によりストッパラック53は横方向他側(左側)外方へ付勢されている。
図9Cおよび図9Dに示すように、ストッパラック53には上述のようにストッパカバー51の一対のピン58内に入り込む一対の傾斜穴53bが設けられ、さらにストッパラック53の上下方向に配置されたスプリング55,55は、ストッパラック53に設けられた一対の支持ピン55a,55a外周に装着されている。
なお、ストッパラック52も図9Cおよび図9Dに示すストッパラック53と同様の構造をもつ。
また、各ストッパラック52,53の上部には上部体59が配置されている。この上部体59は容器本体10に対して蓋装置30を閉じた際、蓋装置30の突起60により下方へ押圧される。そして上部体59が蓋装置30の突起60により下方へ押圧されると、上部体59は各ストッパラック52,53を各々下方へ移動させる(図10A参照)。
このとき各ストッパラック52,53の、傾斜穴52b,53b内にストッパカバー51のピン58が装着されているため、図9Aに示すように、ストッパカバー51内でストッパラック52は左方向下方へ、スプリング54の力に抗して移動する。このときストッパラック52の爪52aはストッパカバー51の横方向一側(右側)から内方へ引っ込む。
同様にストッパカバー51内でストッパラック53は右方向下方へ、スプリング55の力に抗して移動する。このときストッパラック53の爪53aはストッパカバー51の横方向他側(左側)から内方へ引っ込む(図9A参照)。
このようにストッパ機構50のストッパラック52の爪52aが横方向一側から内方へ引っ込み、ストッパラック53の爪53aが横方向他側から内方へ引っ込むと、後述のようにストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aと押し上げ板40との係合が外れる。
なお容器本体10から蓋装置30を開としたとき、蓋装置30の突起60は上部体59から離れる。これに伴なってストッパカバー51内において、ストッパラック52は傾斜穴52b内にピン58が挿入されているためスプリング54の力により右方向上方へ戻され、ストッパラック52の爪52aはストッパカバー51の横方向一側(右側)から外方へ突出する(図9A〜図9D)。
同様にストッパラック53は、傾斜穴53b内にピン58が挿入されているため、スプリング55の力により左方向上方へ戻され、ストッパラック53の爪53aはストッパカバー51の横方向他側(左側)から外方へ突出する(図9A〜図9D)。
このようにストッパ機構50のストッパラック52の爪52aが横方向一側から外方へ突出し、ストッパラック53の爪53aが横方向他側から外方へ突出することにより、ストッパラック52の爪52aとストッパラック53の爪53aが押し上げ板40と係合する。
次に図7により容器本体10の内部構造を説明する。図7に示すように容器本体10の底面12にはスプリング5の一端を収納するためのスプリング収納壁(押し上げ板付勢手段収納壁)14が設けられている。このスプリング収納壁14は断続的に形成され、スプリング収納壁14には所定間隔をおいて、水分逃がし開口14aが設けられている。ウェットティッシュ2は使用中内部から水分を放出するため、ウェットティッシュ2からの水分が底面12、とりわけスプリング収納壁14により囲まれた領域12Aに溜まることが考えられる。
本実施の形態においては、スプリング収納壁14の内面に複数のリブ15を設け、スプリング収納壁14内にスプリング5を配置するとともに、このスプリング5を複数のリブ15上に支持している。このことにより、底面12の領域12Aに溜まる水分により金属製のスプリング5が腐食したり劣化することを確実に防止することができる。また底面12のうちスプリング収納壁14内の領域12Aに溜まる水分は、水分逃がし開口14aにより、領域12A以外の領域12Bへ排出することができる。
また容器本体10の底面12には、内側へ引っ込む凸部16が形成され、この凸部16は後述する底面12の外面に対して引っ込む凹状溝72に対応している。また容器本体10の側壁11内面には、上下方向に延びる補助リブ11eが設けられ、底面12にも補助リブ12aが設けられている。
ところで、図5および図6に示すように容器本体10内に収納された押し上げ板40は、一端が底面12のスプリング収納壁14内に収納されたスプリング5の他端を収納するスプリング収納壁44を有する。また押し上げ板40は平面視で略矩形状をもち、容器本体10の側面11a,11bに対応する2辺40a,40bに、ストッパ機構50が入り込む凹部(係止用凹部)41,41が設けられている。この場合、凹部41,41は、押し上げ板40の2辺40a,40bの中央部に設けられている。また押し上げ板40の凹部41,41内に入り込むストッパ機構50の爪52a,53aは、凹部41,41の2辺40a,40bと平行な方向に位置する両端部41a,41aと係合して、押し上げ板40を係止するようになっている。また押し上げ板40には容器本体10の上下方向に延びる補助リブ11eが係合して、押し上げ板40を補助リブ11eに沿って案内する案内溝42が設けられている。
また、図11A乃至図13に示すように、ウェットティッシュウォーマー1は、容器本体10を載置するベース80を更に備えている。この場合、ベース80にはマグネットコネクタ81が設けられ、このマグネットコネクタ81に、電源(図示せず)に接続された配線コード83が連結されている。
またベース80上には、マグネットコネクタ81が向く方向Lに平行に延びる一対の案内突部82,82が設けられ、各案内突部82,82は容器本体10の底面12外側に設けられた一対の凹状溝72に嵌合するようになっている。この場合、マグネットコネクタ81は、一対の案内突部82,82の延長線L1間の中央に位置している。また、マグネットコネクタ81が向かう方向Lは、後述する容器本体10の挿入方向と平行になっている。
上述のように、容器本体10の側壁11下方には外方へ露出するインレット70が設けられ、この容器本体10のインレット70はベース80のマグネットコネクタ81にワンタッチで吸着されて電気的に接続される。
この場合、ベース80の一対の案内突部82,82はマグネットコネクタ81が向かう方向Lに直行する側方からみてなだらかな山形状をなし、容器本体10側の凹状溝72も案内突部82,82に対応する山形状をもつ。
図12に示すように、ウェットティッシュウォーマー1の蓋装置30に設けられた把持溝30A内に指を挿入し、蓋装置30を片手で把持する。次に容器本体10と蓋装置30をインレット70がマグネットコネクタ81側を向くようにしてベース80上に載置する。このときベース80上の案内突部82,82が容器本体10側の凹状溝72内に嵌合する。その後、容器本体10と蓋装置30をマグネットコネクタ81側へ一対の案内突部82,82が延びる挿入方向に沿って摺動させる。
この場合、ベース80上の案内突部82,82が側方からみてなだらかな山形状をなしているため、容器本体10がマグネットコネクタ81側へ移動する際、容器本体10はその高さが下方へ徐々に下がっていく。このようにして、容器本体10のインレット70は、マグネットコネクタ81側へ接近すると同時にインレット70とマグネットコネクタ81との高さが一致する(図13参照)。さらに容器本体10と蓋装置30とをマグネットコネクタ81側へ移動させることにより、片手のみの操作で、容器本体10のインレット70をベース80のマグネットコネクタ81にワンタッチで吸着させ、かつ接続させることができる。
また、容器本体10をベース80から取り外す場合、まず容器本体10の把持溝30Aを持ち、インレット70とマグネットコネクタ81の接続部を中心として容器本体10を上方へ回動させ、インレット70とマグネットコネクタ81の接続を解除する。次に容器本体10をベース80のマグネットコネクタ81から引き離す。このことにより、容器本体10をベース80から簡単に取り外すことができる。
ところで、本実施の形態において、マグネットコネクタ81にインレット70が接続された状態で、一対の案内突部82,82のピークP1は一対の凹状溝72,72のピークP2に対してマグネットコネクタ81側に位置していることが好ましい(図11B参照)。この場合、ベース80の一対の案内突部82,82に一対の凹状溝72,72を嵌合させて、容器本体10をベース80上でマグネットコネクタ81側へ摺動させると、一対の案内突部82,82により一対の凹状溝72,72をマグネットコネクタ81側へ押圧することができる。このことにより、容器本体10のインレット70をベース80のマグネットコネクタ81側に押圧して、インレット70とのマグネットコネクタ81を確実に接続することができる。ここで、図11Bは一対の案内突部と一対の凹状溝を示す概略図である。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まずウェットティッシュウォーマー1の蓋装置30に設けられている操作体32を操作して係止体31と容器本体10の係合部17との係合を解除し、蓋装置30をスプリング9aの力により開放する。
次に中蓋20の一対の係止体22を互いに接近する方向に移動させ、一対の係止体22と容器本体10の係合部18との係合を解除し、中蓋20をスプリング9bの力により開放させる(図2参照)。
この場合、蓋装置30の突起60が一対のストッパ機構50の上部体59から離れるため、ストッパ機構50のストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aはスプリング54およびスプリング55の力によりストッパカバー51の横方向両側から外方へ突出する。その後、容器本体10内の押し上げ板40上にウェットティッシュ収納体2Aが載置される。
次に押し上げ板40上のウェットティッシュ収納体2Aを上方から下方へ押し込む。この場合、ストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aは山形状をなし、各爪52a,53aはいずれも傾斜する上面62と水平に形成された下面63とを有する。このため押し上げ板40はストッパラック52の爪52aの上面62およびストッパラック53の爪53aの上面62上を摺動し、ストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aをストッパカバー51に対して横方向両側から内方へ引っ込ませながら下方へ移動する。その後、押し上げ板40は、ストッパラック52の最下方の爪52aの下方およびストッパラック53の最下方の爪53aの下方に達する。
その後、中蓋20が閉じられ、容器本体10の上方開口10aが中蓋20により密閉され、その後蓋装置30が閉じられ、中蓋20は蓋装置30により覆われる。
この場合、蓋装置30の突起60が、中蓋20の開口20aおよびストッパ機構50のストッパカバー51の上端開口51aを通って下方に延びて上部体59を下方へ押圧する。このことによりストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aはストッパカバー51の横方向両端から内方へ引っ込む。
このため、押し上げ板40はストッパ機構50による制約を受けることなく、スプリング5の力により上方へ押し上げられ、押し上げ板40上のウェットティッシュ収納体2Aは蓋装置30の下板33下面に押し付けられる。
この間、ウェットティッシュ収納体2Aのウェットティッシュ2は、蓋装置30に内蔵された加熱手段36Aにより下板33を介して加熱される。
使用に際しては、容器本体10から蓋装置30を開放する(図4A参照)。
次に加熱手段36Aにより加熱されてウェットティッシュ収納体2Aのウェットティッシュ2を中蓋20の取り出し口21から外方へ取り出すことができる。
この場合、容器本体10から蓋装置30が開放されるため蓋装置30の突起60がストッパ機構50の上部体59から離れる。これに伴なってストッパ機構50のストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aがストッパカバー51の横方向両側から外方へ突出し、押し上げ板40が爪52aおよび爪53aの下面63と係合してその上昇移動が妨げられる。このことによりウェットティッシュ収納体2Aに押し上げ板40から大きな力が加わることはなく、ウェットティッシュ2を中蓋20の取り出し口からスムーズに取り出すことができる。
次にベース80上に容器本体10を装着する作用について述べる。
まず図12に示すように、ウェットティッシュウォーマー1の蓋装置30に設けられた把持溝30A内に指を挿入し、蓋装置30を片手で把持する。次に容器本体10と蓋装置30をインレット70がマグネットコネクタ81側を向くようにしてベース80上に載置する。このときベース80上の案内突部82,82が容器本体10側の凹状溝72内に嵌合する。その後、容器本体10と蓋装置30をマグネットコネクタ81側へ一対の案内突部82,82が延びる方向に沿って摺動させる。
この場合、ベース80上の案内突部82,82が側方からみてなだらかな山形状をなしているため、容器本体10がマグネットコネクタ81側へ移動する際、容器本体10はその高さが下方へ徐々に下がっていく。このようにして、容器本体10のインレット70は、マグネットコネクタ81側へ接近すると同時にインレット70とマグネットコネクタ81との高さが一致する(図13参照)。さらに容器本体10と蓋装置30とをマグネットコネクタ81側へ移動させることにより、片手のみの操作で、容器本体10のインレット70をベース80のマグネットコネクタ81にワンタッチで吸着させ、かつ接続させることができる。
また、容器本体10をベース80から取り外す場合、まず容器本体10の把持溝30Aを持ち、インレット70とマグネットコネクタ81の接続部を中心として容器本体10を上方へ回動させ、インレット70とマグネットコネクタ81の接続を解除する。次に容器本体10をベース80のマグネットコネクタ81から引き離す。このことにより、容器本体10をベース80から簡単に取り外すことができる。
以上のように本実施の形態によれば、容器本体10内に設けられた一対のストッパ機構50は、その幅aが厚みbより大きな薄型の箱形形状をもつストッパカバー51を有し、ストッパカバー51は容器本体10の対向する側面11a,11bに平行となるよう側面11a,11bの内面に沿って配置されている。またストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aが容器本体10の側面11a,11bに平行な方向に突出する。このためストッパ機構50をなるべく薄く構成することができ、このためストッパ機構50の容器本体10内への突出量を抑えることができる。またストッパカバー51は上下方向に並んで設けられた一対のピン58を有し、ストッパラック52,53は各々上下方向に並んで設けられたスプリング54,55を有するため、ストッパラック52,53を傾けることなく精度良く横方向に移動させることができる。
さらにストッパラック52,53の爪52a,53aは容器本体10の側面11a,11bに平行な方向に突出するため、ストッパ機構50を薄く構成しても、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が容易に外れることはない。すなわち、ストッパ機構50のストッパラック52,53の爪52a、53aが容器本体10の側面11a、11bに直交して突出するようにした場合、ストッパ機構50の厚みを小さくすると、それに伴って爪52a、53aの突出量も小さくなり、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が簡単に外れることも考えられる。これに対して本実施の形態によれば、ストッパ機構50の厚み方向と、ストッパラック52,53の爪52a,53aの突出方向が直交する。このためストッパ機構50を薄く構成しても、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が容易に外れることはない。
また容器本体10の底面12にスプリング5の一端を収納するスプリング収納壁14が設けられ、スプリング収納壁14の内面に複数のリブ15を設け、スプリング5をこのリブ15上に載置する。このため底面12のうちスプリング収納壁14内の領域12Aにウェットティッシュ2から放出された水分が溜まっても、金属製のスプリング5が腐食することはない。
さらにまた、ベース80上に平行する一対の案内突部82,82が設けられ、容器本体10の底面に案内突部82,82に嵌合する一対の凹状溝72,72が設けられている。このため容器本体10と蓋装置30を片手で把持し、ベース80上の一対の案内突部82,82に容器本体10の一対の凹状溝72,72を嵌合させ、容器本体10をベース80に沿ってマグネットコネクタ81側へ摺動させるだけで、容器本体10のインレット70をベース80のマグネットコネクタ81にワンタッチで吸着させ、かつ接続させることができる。この場合、マグネットコネクタ81を有するベース80とインレット70を有する容器本体10とによりクレードル構造が構成される。
さらにまた、蓋装置30の下板33は、下方へ突出する凸部33aを有し、この凸部33aにより蓋装置30内部の空間30aをより広くとることができる。また下板33は容器本体10側に向かって下方へ突出する凸部33aを有し、加熱手段36Aは凸部33a内部に配置されているため、この凸部33aにより蓋装置30内の加熱手段36Aをより押し上げ板40側へ移動させることができる。このため、押し上げ板40側に位置する加熱手段36Aにより、ウェットティッシュ収納体2Aを下板33の凸部33aと押し上げ板40との間でスプリング5の力により押圧させながら、効果的に加熱することができる。さらにまた下板33に凸部33aを設けることにより加熱手段36Aと上板34との間の間隔を広くとることができ、加熱手段36Aと上板34との間に、厚さが大きな断熱材39を配置することができる。このことにより加熱手段36Aからの熱が上板34側へ伝熱されることを効果的に防ぐことができる。また、中蓋20には、下板33の凸部33aが入り込む凹状部23が形成され、下板33の凸部33aを中蓋20の凹状部23内に嵌合させることにより、蓋装置30により中蓋20を密封状態で覆うことができる。
<第2の実施の形態>
次に図14乃至図18により第2の実施の形態によるウェットティッシュウォーマーについて説明する。
図14乃至図18に示す第2の実施の形態において、図1A乃至図13に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
このようなウェットティッシュウォーマー1は、図14、図15および図17に示すように4側面を含む側壁11と底面12とを有し、側壁11上方に上方開口10aが形成された合成樹脂製の容器本体10と、容器本体10に開閉自在に設けられ、容器本体10の上方開口10aを密閉するとともにウェットティッシュ2の取り出し口21を有する合成樹脂製の中蓋20と、容器本体10に開閉自在に設けられ、容器本体10を密閉する中蓋20を覆う蓋装置30と、容器本体10内に配置されウェットティッシュ収納体2Aを押し上げる合成樹脂製の押し上げ板40とを備えている。
また蓋装置30は合成樹脂製の下板33と、合成樹脂製の上板34と、下板33と上板34との間の合成樹脂製の側板35とを有し、内部に中空状の空間30aが形成されている。
また蓋装置30の空間30a内には後述のようにウェットティッシュ2を下板33を介して加熱する加熱手段36Aが配置されている(図4A乃至図4C参照)。
また容器本体10内には、容器本体10の底面12と押し上げ板40との間に介在され、押し上げ板40を持ち上げる金属製のスプリング(押し上げ板付勢手段)5が設けられている。さらに容器本体10の側壁11のうち対向する側面、例えば側面11a,11b内面には押し上げ板40を係止する一対のストッパ機構50,50が設けられている。
次にウェットティッシュウォーマー1の各構成部分について更に述べる。ウェットティッシュウォーマー1の中蓋20および蓋装置30は、いずれも容器本体10の上方開口上縁に設けられた揺動軸8に回動自在に取り付けられた基部23Aおよび基部33Aを有している。また蓋装置30と中蓋20は、容器本体10の揺動軸に設けられたスプリング9a,9bによっていずれも開方向へ付勢されている。
また蓋装置30は容器本体10に設けられた係合部17に係止される係止体31を有する。この係止体31は蓋装置30の側板35に設けられ、この側板35には、係止体31を側板35に沿って移動させる操作体32が設けられている。そしてこの操作体32を指で移動させることにより、蓋装置30の係止体31が容器本体10の係合部17から外れて、蓋装置30がスプリング9aの力により開放される。なお、図4Bに示すように、操作体32はスプリング32bが巻き付けられた操作棒32aに連結され、このスプリング32bにより操作体32は係止体31の係合部17と係止する係止方向に付勢されている。
また中蓋20は容器本体10に設けられた一対の係合部18に係止される一対の係止体22を有し、一対の係止体22を指により互いに接近する内側に向かって移動させる。このことにより中蓋20の係止体22が容器本体10の係合部18から外れて、中蓋20がスプリング9bの力により開放される。
次に蓋装置30について図14および図15により説明する。蓋装置30は下板33と、上板34と、下板33と上板34との間の側板35とを有し、蓋装置30の空間30a内にウェットティッシュ2を下板33を介して加熱する加熱手段36Aが配置されている。
また蓋装置30の下板33は、容器本体10側へ突出する凸部33aを有する。蓋装置30に内蔵された加熱手段36Aは第1の実施の形態で示す加熱手段36Aと同様の構造をもち、かつ下板33が凸部33aを有する。また、加熱手段36Aはこの凸部33a内部に配置され、このため、加熱手段36Aは容器本体10側に位置している(図4Bおよび図4C参照)。そして蓋装置30の加熱手段36Aは、容器本体10内に延びる集合配線37dに接続され、この集合配線37dは容器本体10に接続部85を介して連結された配線コード86に接続されている(図17参照)。
また、上述のように、容器本体10の側壁11のうち、対向する側面11a,11b内面には、押し上げ板40を係止する一対のストッパ機構50,50が設けられている。この一対のストッパ機構50,50は、容器本体10の側面11a,11b内面に沿って設けられているが、一対のストッパ機構50,50、押し上げ板40および一対のストッパ機構50,50と押し上げ板40との係止構造は、図5乃至図10Bに示す第1の実施の形態の構造と略同一である。
次に図16により容器本体10の内部構造を説明する。図16に示すように容器本体10の底面12には金属製のスプリング5の一端を収納するためのスプリング収納壁14が設けられている。このスプリング収納壁14は断続的に形成され、スプリング収納壁14には所定間隔をおいて、水分逃がし開口14aが設けられている。ウェットティッシュ2は使用中内部から水分を放出するため、ウェットティッシュ2からの水分が底面12、とりわけスプリング収納壁14により囲まれた領域12Aに溜まることが考えられる。
本実施の形態においては、底面12のうちスプリング収納壁14により囲まれた領域12Aは、他の領域12Bに対して上方へ盛り上がり、また、領域12Aから他の領域12Bに向かって徐々に下降している。
このためウェットティッシュ2から底面12のうち、スプリング収納壁14により囲まれた領域12A内に溜まる水分を、水分逃がし開口14aを介して、領域12A以外の領域12Bへ効果的に排出することができる。
底面12のスプリング収納壁14内には、金属製のスプリング5の一端が収納されるが、スプリング収納壁14により囲まれた領域12Aから水分を他の領域12Bへ効果的に排出することができるため、スプリング5が水分により腐食したり劣化することはない。
なお容器本体10の側壁11内面には、上下方向に延びる補助リブ11eが設けられ、この補助リブ11eは押し上げ板40の案内溝42と係合する(図5および図6参照)。
以上のように本実施の形態によれば、容器本体10内に設けられた一対のストッパ機構50は、その幅aが厚みbより大きな薄型の箱形形状をもつストッパカバー51を有し、ストッパカバー51は容器本体10の対向する側面11a,11bに平行となるよう側面11a,11bの内面に沿って配置されている。またストッパラック52の爪52aおよびストッパラック53の爪53aが容器本体10の側面11a,11bに平行な方向に突出する。このためストッパ機構50をなるべく薄く構成することができ、このためストッパ機構50の容器本体10内への突出量を抑えることができる。
さらにまた、ストッパラック52,53の爪52a,53aは容器本体10の側面11a,11bに平行な方向に突出するため、ストッパ機構50を薄く構成しても、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が容易に外れることはない。すなわち、ストッパ機構50のストッパラック52,53の爪52a、53aが容器本体10の側面11a、11bに直交して突出するようにした場合、ストッパ機構50の厚みを小さくすると、それに伴って爪52a、53aの突出量も小さくなり、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が簡単に外れることも考えられる。これに対して本実施の形態によれば、ストッパ機構50の厚み方向と、ストッパラック52,53の爪52a,53aの突出方向が直交する。このためストッパ機構50を薄く構成しても、ストッパラック52,53の爪52a,53aと押し上げ板40との係合が容易に外れることはない。
また容器本体10の底面12にスプリング5の一端を収納するスプリング収納壁(押し上げ板付勢手段収納壁)14が設けられ、底面12のうちスプリング収納壁14により囲まれた領域12Aは、他の領域12Bに比べて上方へ盛り上がっている。このため底面12のうちスプリング収納壁14内の領域12Aにウェットティッシュ2から放出された水分が溜まっても、この水分は領域12Aから他の領域12Bへ水分逃がし開口14aを介して排出される。このためスプリング収納壁14内に収納されたスプリング5が腐食したり劣化することはない。
さらにまた、蓋装置30の下板33は、下方へ突出する凸部33aを有し、この凸部33aにより蓋装置30内部の空間30aをより広くとることができる。また下板33は容器本体10側へ向かって下方へ突出する凸部33aを有し、加熱手段36Aは凸部33a内部に配置されている。このため、この凸部33aにより蓋装置30内の加熱手段36Aをより押し上げ板40側へ移動させることができる。このことにより押し上げ板40側に位置する加熱手段36Aにより、ウェットティッシュ収納体2Aを、下板33の凸部33aと押し上げ板40との間でスプリング5の力により押圧させながら、効果的に加熱することができる。さらにまた下板33に凸部33aを設けることにより加熱手段36Aと上板34との間の間隔を広くとることができ、加熱手段36Aと上板34との間に、厚さが大きな断熱材39を配置することができる。このことにより加熱手段36Aからの熱が上板34側へ伝熱されることを効果的に防ぐことができる。また、中蓋20には、下板33の凸部33aが入り込む凹状部23が形成され、下板33の凸部33aを中蓋20の凹状部23内に嵌合させることにより、蓋装置30により中蓋20を密封状態で覆うことができる。