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JP6977582B2 - 二次電池システム - Google Patents
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JP6977582B2 - 二次電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池システムに関する。
二次電池システムにおいて、電池エネルギー密度の向上と充電時間の短縮化とが要求されている。例えば、特許文献1には、炭素系材料からなる負極を有するリチウムイオン二次電池の充電工程において、二次電池の充電状態であるSOC(State of Charge)に応じて二次電池に印加する電流値を変更可能に構成されており、SOCが40〜60%の中程度であるときの電流値をそれ以外の低いSOCや高いSOCのときよりも小さくする構成が開示されている。当該構成では上述の如く充電工程における電流値を制御することにより、炭素系材料からなる負極において高効率での充電を可能にして充電時間の短縮化を図っている。
特開2016−123251号公報
一方、リチウムイオン二次電池では、負極材料として炭素系材料と非炭素系材料との混合材料を使用することにより、電池エネルギー密度の向上が図られることが知られている。そして、炭素系材料と非炭素系材料であるSi系材料との混合材料からなる負極材料では、充電工程の初期においてはSi系材料に印加電流が集中するため、Si系材料と電解液中のLiイオンとの固相反応が炭素系材料と電解液中のLiイオンとのインタカレーション反応よりも支配的に発生する。そのため、特許文献1に開示の構成において炭素系材料とSi系材料とからなる負極材料を使用すると、低SOC時に印加される電流値が大きいため、低SOC時に負極のSi系材料の表面にLiが析出しやすくなる。その結果、析出Liによって短絡やショート加速が引き起こされたり、析出Liが孤立化することによりLi失活を招いたりする。従って、電池エネルギー密度の向上と充電時間の短縮化との両立には改善の余地がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、電池エネルギー密度の向上と充電時間の短縮化との両立が図られる二次電池システムを提供しようとするものである。
本発明の一態様は、活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極を有する二次電池(2)と、該二次電池の充電工程(100)を制御する制御部(3)と、を有する二次電池システム(1)であって、
上記充電工程は、
上記非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる期間である第1領域(101)と、
支配的反応が上記非炭素系材料における充電反応から上記炭素系材料における充電反応に切り替わる期間である第2領域(102)と、
支配的反応が上記炭素系材料における充電反応に切り替わった後の期間である第3領域(103)と、
上記二次電池の充電状態又は電池電圧が所定値以上となる期間である第4領域(104)とを含み、
上記制御部は、上記第1領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI1とし、上記第3領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI3としたとき、I1<I3の関係を満たすように上記二次電池に印加される電流値を制御する電流値制御部(74)を有する、二次電池システムにある。
上記二次電池システムにおいては、二次電池は活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極を有する。これにより、活物質が炭素系材料のみからなる負極を有する場合に比べて、電池エネルギー密度の向上が図られる。さらに、充電工程において、負極の活物質の非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる第1領域で印加される平均電流値I1と、負極の活物質の炭素系材料における充電反応が支配的反応となる第3領域で印加される平均電流値I3とが、I1<I3の関係となるように制御される。これにより、充電工程初期の第1領域における平均電流値I1が比較的小さく維持されるため、Liの析出が抑制される。さらに、充電工程中期の第3領域では炭素系材料における充電反応が支配的になるため、平均電流値I3を比較的大きくしてもLiの析出が過度に促進されることがない。その結果、析出Liの孤立化によるLi失活を防止しつつ、早期に充電を行うことができ、充電時間の短縮化を図ることができる。
以上のごとく、本発明によれば、電池エネルギー密度の向上と充電時間の短縮化との両立が図られる二次電池システムを提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、二次電池システムの構成を示すブロック図。 実施形態1における、電池電圧、電流値及びSOCの関係を示す概念図。 実施形態1における、第1の制御を示すフロー図。 実施形態2における、電池電圧、電流値及びSOCの関係を示す概念図。 実施形態2における、第2の制御を示すフロー図。 実施形態3における、二次電池システムの構成を示すブロック図。 (a)は第1の劣化状態、(b)は第2の劣化状態での実施形態3におけるSOC−OCV曲線。 実施形態3における、第3の制御を示すフロー図。
(実施形態1)
上記二次電池システムの実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の二次電池システム1は、二次電池2と制御部3とを有する。
二次電池2は、活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極21を有する。
制御部3は、図2に示す二次電池2の充電工程100を制御する。
図2に示すように、充電工程100は、第1領域101、第2領域102、第3領域103及び第4領域104を含む。
第1領域101は、負極21の活物質の非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる期間である。
第2領域102は、支配的反応が負極21の活物質の非炭素系材料における充電反応から負極21の炭素系材料における充電反応に切り替わる期間である。
第3領域103は、支配的反応が負極21の活物質の炭素系材料における充電反応に切り替わった後の期間である。
第4領域104は、二次電池2の充電状態又は電池電圧が所定値以上となる期間である。
そして、制御部3は、電流値制御部31を含む。電流値制御部31は、第1領域101において二次電池2に印加される電流値の平均値をI1とし、第3領域103において二次電池2に印加される電流値の平均値をI3としたとき、図2に示すように、I1<I3の関係を満たすように二次電池2に印加される電流値を制御する。
以下、本実施形態の二次電池システム1について、詳述する。
図1に示すように、二次電池システム1は、二次電池2と制御部3とを有する。二次電池2は、リチウムイオン二次電池である。二次電池2の負極21の活物質は炭素系材料と非炭素系材料との混合物からなる。本実施形態では炭素系材料として、黒鉛を採用している。また、非炭素系材料として、AMxLyで表され、Aは、Si又はSnであり、Mは、Al,As,Ba,C,Ca,Ce,Co,Cr,Cu,Er,Fe,Gd,Hf,Lu,Mg,Mo,Nb,Nd,Sc,Sm,Sr,Ta,Te,Th,Ti,Tm,U,V,W,Y,Yb,Zn,Zrより選択される少なくとも一つであり、Lは、N又はOであり、0≦x≦1かつ0<y≦2であるものを採用できる。特に本実施形態では、非炭素系材料としてSiOxを採用している。
負極21の活物質における非炭素系材料の容量当たりの含有割合は20%以下とすることが好ましい。これにより、非炭素系材料の充電反応に起因する膨張、収縮による負極21の破損を防止することができる。なお、二次電池2の正極22は、特に限定されないが、負極電位を検出しやすいオリビン系材料からなることが好ましい。
図1に示すように、制御部3は、検出部4、格納部5、記憶部6及び演算部7を含む。検出部4は、電流値検出部41、電圧値検出部42及び温度検出部43を含む。電流値検出部41は公知の電流計により構成され、二次電池2に印加される電流値を検出する。電圧値検出部42は公知の電圧計により構成され、二次電池2の電池電圧を検出する。温度検出部43は公知の温度センサにより構成され、二次電池2の温度を検出する。
図1に示す格納部5は書き換え可能な不揮発性のメモリからなり、電流値格納部51とSOC格納部52とを有する。電流値格納部51は電流値検出部41が検出した電流値が格納される。SOC格納部52は後述のSOC算出部71が算出したSOCが格納される。
図1に示す記憶部6は不揮発性のメモリからなり、基準電流値記憶部61と判定基準記憶部62とを有する。基準電流値記憶部61には、電流値制御部74における電流値の制御の際の基準値となる複数の基準電流値が記憶されている。例えば、基準電流値記憶部61は、第1の基準電流値R1と第1の基準電流値R1よりも大きい第2の基準電流値R2とが記憶されている。基準電流値は、負極21の活物質における非炭素系材料の種類、組成等に応じて決定することができる。例えば、非炭素系材料がSiOxからなる場合には、第1の基準電流値R1と第2の基準電流値R2とがR2/R1≧2の関係を満たすように基準電流値を設定することができる。本実施形態では、基準電流値記憶部61には、各基準電流値が電池電圧と電池温度とに対応付けられてなるルックアップテーブルとして記憶されている。
図1に示す判定基準記憶部62には、二次電池2が充電工程100における各領域101〜104のいずれに該当するか判定するための判定基準が複数記憶されている。判定基準として充電工程100の各領域に対応した二次電池2のSOCが記憶されており、本実施形態では、二次電池2のセル設計とSOC−OCV曲線から、SOCが0%以上20%未満を第1領域101とし、SOCが20%のときを第2領域102とし、SOCが20%以上100%未満を第3領域103とし、SOCが100%を第4領域104とする判定基準値が判定基準記憶部62に記憶されている。なお、判定基準記憶部62には、二次電池2の劣化状態等に対応した複数の判定基準が記憶されていてもよい。
図1に示す演算部7は所定のプログラムを実行可能な演算装置からなり、SOC算出部71、判定部72、基準電流値抽出部73、電流値制御部74、劣化状態推定部76及び判定基準抽出部75を含む。SOC算出部71は、電圧値検出部42により検出された二次電池2の電池電圧に基づいてSOCを算出するように構成されている。
判定部72は、二次電池2が充電工程100のどの領域にあるかを判定する。充電工程100は、上述のように第1領域101〜第4領域104を含む。図2に示すように、第1領域101は低SOC領域に該当する。第1領域101では負極21の活物質の非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる。支配的反応とは、負極21における充電反応全体において、充電反応に寄与する活物質の量が最も多い反応を指す。なお、第1領域101において負極21の活物質における炭素系材料の一部が充電反応を呈していてもよい。
第2領域102は、図2に示すように、負極21における支配的反応が非炭素系材料における充電反応から炭素系材料における充電反応に切り替わる期間であって、負極21の活物質における非炭素系材料の種類や、非炭素系材料と炭素系材料との容量比率等に基づいて適宜設定される。
第3領域103は、図2に示すように、中SOC領域から高SOC領域に該当する。第3領域103では負極21の炭素系材料における充電反応が支配的反応となる。なお、第3領域103において負極21の活物質における非炭素系材料の一部が充電反応を呈していてもよい。
第4領域104は、図2に示すように、二次電池2の充電状態すなわちSOCが所定値以上となる期間であって、例えば、SOCが90%以上となる期間、より好ましくはSOCが95%以上となる期間とすることができる。また、二次電池2のSOCを算出せずに、二次電池2の電池電圧が所定値以上である期間を第4領域104としてもよい。
基準電流値抽出部73は、基準電流値記憶部61から判定部72における判定の際の判定基準となる基準電流値を抽出する。本実施形態では、第1領域101において基準電流値記憶部61から第1の基準電流値R1を抽出し、第3領域103において基準電流値記憶部61から第2の基準電流値R2を抽出する。そして、本実施形態では、電流値制御部74は、図2に示すように、第1領域101における平均電流値I1が第1の基準電流値R1以下となるように二次電池2に印加される電流値を制御し、第3領域103における平均電流値I3が第2の基準電流値R2以下となるように二次電池2に印加される電流値を制御する。
以下に、二次電池システム1における第1の制御フローについて、図3を参照して説明する。
まず、図3に示すステップS1において、電圧値検出部42により二次電池2の電池電圧を検出し、温度検出部43により二次電池2の温度を検出する。次いで、図3に示すステップS2において、SOC算出部71によりステップS1で検出した二次電池2の電池電圧に基づいてSOCを算出する。
次に、図3に示すステップS3において、判定部72により、二次電池2の充電工程100が第1領域101か否かを判定する。本実施形態では、判定基準記憶部62から判定基準抽出部75により第1領域101か否かを判定する判定基準として、図2に示すように、二次電池2のSOCが20%未満であるときに第1領域101であると判定する判定基準が抽出され、該判定基準に基づいて、判定部72により第1領域101か否かを判定する。ステップS3において第1領域101でないと判断された場合は再度ステップS1に戻る。
図3に示すステップS3において第1領域101であると判断された場合は、ステップS4に進む。ステップS4において、基準電流値抽出部73により、基準電流値記憶部61のルックアップテーブルからステップS1で検出した温度及び電池電圧に基づいて第1の基準電流値R1を抽出する。そして、図3に示すステップS5に進み、第1領域101において電流値制御部74が第1の基準電流値R1以下の平均電流値I1で二次電池2を充電する。
その後、図3に示すステップS6に進み、ステップS2と同様に二次電池2のSOCを算出する。そして、図3に示すステップS7において、判定部72により、二次電池2の充電工程が第2領域102に到達したか否かを判定する。本実施形態では、判定基準記憶部62から判定基準抽出部75により第2領域102に到達したか否かを判定する判定基準として、図2に示すように、二次電池2のSOCが20%に到達したときに第2領域102であると判定する判定基準が抽出され、該判定基準に基づいて、判定部72により第2領域102に到達したか否かを判定する。ステップS7において第2領域102に到達していないと判断された場合は、再度ステップS5に戻る。
ステップS7において第2領域102に到達したと判断された場合は、図3に示すステップS8に進む。ステップS8において、電圧値検出部42により二次電池2の電池電圧を検出し、温度検出部43により二次電池2の温度を検出し、図3に示すステップS9に進む。そして、ステップS9において、基準電流値抽出部73により、基準電流値記憶部61のルックアップテーブルからステップS8で検出した温度及び電池電圧に基づいて第2の基準電流値R2を抽出する。
そして、図3に示すステップS10に進み、第3領域103において電流値制御部74が第2の基準電流値R2以下の平均電流値I3で二次電池2を充電する。その後、図3に示すステップS11に進み、SOC算出部71により二次電池2のSOCを算出する。次いで、図3に示すステップS12において、判定部72により、二次電池2の充電工程が第4領域104に到達したか否かを判定する。本実施形態では、判定基準記憶部62から判定基準抽出部75により第4領域104に到達したか否かを判定する判定基準として、図2に示すように、二次電池2のSOCが100%に到達したときに第4領域104であると判定する判定基準が抽出され、該判定基準に基づいて、判定部72により第4領域104に到達したか否かを判定する。ステップS12において第4領域104に到達していないと判断された場合は、再度ステップS10に戻る。一方、ステップS12において第4領域104に到達したと判断された場合は、充電工程100を終了する。
(評価試験1)
次に実施形態1における二次電池システム1について評価試験1を行った。
当該試験では、二次電池2はラミネート型のセルとした。二次電池2における正極22の活物質はニッケル−コバルト−マンガンの三元系材料であるNMCとした。正極22における活物質と、導電助剤としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)との重量比は85:10:5とした。また、負極21の活物質は黒鉛とSiOの混合物とし、両者の容量当たりの混合率を80:20とした。負極21における活物質と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)と、バインダとしての水系ゴムバインダ(SBR)との重量比は98:1:1とした。二次電池2における電解液は、エチレンカーボネート(EC)/ジエチルカーボネート(DEC)=3/7(v/v)の混合溶媒に、電解質としての1Mヘキサフルオロリン酸リチウムLiPFと、添加剤としてのビニレンカーボネート(VC)2wt%とを含むものを使用した。そして、正極22に対する負極21の容量比を1.3とし、二次電池2のセル容量を20Ahとし、エネルギー密度を400Wh/Lとした。なお、二次電池2は本封止前に0.1MPaで拘束した状態で、0.2Cのレートで充放電後に一次ガス抜きを行うとともに、40℃で1日放置してエージングした後、二次ガス抜きを行って活性化して本封止した。
本試験では、二次電池2のセル設計とSOC−OCV曲線から、SOCが0%以上20%未満を第1領域101とし、SOCが20%のときを第2領域102とし、SOCが20%以上100%未満を第3領域103とし、SOCが100%を第4領域104とする判定基準値が判定基準記憶部62に記憶されている。
試験方法は、25℃の室温で、1/3CのレートでSOC0%〜100%の範囲、すなわち端子電圧3.0V〜4.15Vの範囲で充放電を行った後、下記表1に示す各試験例1〜5及び比較例1、2のSOC−Cレートで充電を行い、3時間の休止後に1/3Cのレートで放電を行った。これを1サイクルとして10サイクル実施した後、二次電池2の容量維持率を算出した。容量維持率は上記10サイクル実施前の放電容量に対する上記10サイクル実施後の放電容量の割合(%)とした。なお、下記表1において、試験例1〜5では、第1領域101における平均電流値I1と第3領域103における平均電流値I3とが、I1<I3かつI3/I1≧2の関係を満たしている。一方、比較例1、2では、I3、I1は上記関係を満たしていない。また、試験例1〜5では第1領域101における平均電流値I1は1C以下であるが、比較例1、2では第1領域101における平均電流値I1は2.6C、5Cであって1Cよりも大きい。
Figure 0006977582
表1に示すように、試験例1〜5では、10サイクル後の容量維持率が90%以上であって、比較例1、2の場合よりも高いことが確認できた。これは、I1が試験例1〜5では1C以下であり、比較例1、2では1Cより大きいことから、負極21の活物質の非炭素系材料であるSiOの固相反応が支配的反応となる低SOCの第1領域101において平均電流値I1を比較的小さくすることで、負極21の表面にLiが析出し孤立化することを抑制でき、その結果、Li失活を低減できたことによると考えらえる。
(評価試験2)
次に実施形態1における二次電池システム1について評価試験2を行った。
当該試験では、実施形態1における二次電池2において負極21の活物質の容量比率を変化させた。下記の表2に示すように、試験例6では負極21の活物質における非炭素系材料であるSiOの容量比率を4%とし、試験例7では負極21の活物質におけるSiOの容量比率を9%とし、試験例8では負極21の活物質におけるSiOの容量比率を9%とした。試験方法は評価試験1と同様とした。なお、表2に示す試験例1は評価試験1における試験例1と同一である。
Figure 0006977582
表2に示すように、試験例1、6及び7では、10サイクル後の容量維持率は91%以上であって、比較的高い値を示した。一方、試験例8では、10サイクル後の容量維持率は試験例1、6及び7の場合よりも低い81%であった。これは、試験例8では負極21の活物質における非炭素系材料の容量比率が比較的高いため、充電工程100における負極21の膨張及び収縮が過剰となり、負極21に破損が生じたことにより容量維持率が低下したと推察される。一方、試験例1、6及び7においては、負極21の活物質における非炭素系材料の容量比率が比較的低いため、充電工程100における負極21の膨張及び収縮が抑制され、容量維持率の低下が防止されたと推察される。
次に、本実施形態の二次電池システム1における作用効果について、詳述する。
本実施形態の二次電池システム1においては、二次電池2は活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極21を有する。これにより、活物質が炭素系材料のみからなる負極を有する場合に比べて、電池エネルギー密度の向上が図られる。さらに、充電工程100において、負極21の活物質の非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる第1領域101で印加される平均電流値I1と、負極21の活物質の炭素系材料における充電反応が支配的反応となる第3領域103で印加される平均電流値I3とが、I1<I3の関係となるように制御される。これにより、充電工程初期の第1領域101における平均電流値I1が比較的小さく維持されるため、Liの析出が抑制される。さらに、充電工程中期の第3領域103では炭素系材料における充電反応が支配的になるため、平均電流値I3を比較的大きくしてもLiの析出が過度に促進されることがない。その結果、析出Liの孤立化によるLi失活を防止しつつ、早期に充電を行うことができ、充電時間の短縮化を図ることができる。
また、本実施形態では、制御部3は、二次電池2に印加される電流値の基準値として第1の基準電流値R1と第1の基準電流値R1よりも大きい第2の基準電流値R2とが予め記憶された基準電流値記憶部61と、二次電池2が充電工程100において第1領域101にあるときには、基準電流値記憶部61から第1の基準電流値R1を抽出し、第3領域103にあるときには、基準電流値記憶部61から第1の基準電流値R1よりも大きい第2の基準電流値R2を抽出する基準電流値抽出部73と、を有する。そして、電流値制御部74は、第1領域101における平均電流値I1が基準電流値抽出部73により抽出された第1の基準電流値R1以下となるように二次電池2に印加される電流値を制御し、第3領域103における平均電流値I3が基準電流値抽出部73により抽出された第2の基準電流値R2以下となるように二次電池2に印加される電流値を制御するように構成されている。これにより、電流値制御部74は、第1領域101における平均電流値I1と第3領域103における平均電流値I3とがI1<I3の関係を維持するように制御されるため、析出Liの孤立化によるLi失活を防止しつつ、早期に充電を行うことができ、充電時間の短縮化を図ることができる。
また、本実施形態では、電流値制御部74は、I1とI3とが、I3/I1≧2の関係を満たすように二次電池2に印加される電流値を制御するように構成されている。これにより、析出Liの孤立化によるLi失活を一層防止することができ、より早期に充電を行うことができ、充電時間の短縮化を一層図ることができる。
また、本実施形態では、負極21の活物質における非炭素系材料の容量当たりの含有割合が20%以下であり、電流値制御部74は、I1が1C以下となるように二次電池2に印加される電流値を制御するように構成されている。これにより、負極21の活物質における非炭素系材料の容量比率が比較的低いため、充電工程100における負極21の膨張及び収縮が抑制されて容量維持率の低下が防止されるとともに、I1が1C以下であるため負極21の表面にLiが析出し孤立化することが抑制されてLi失活を低減することができる。その結果、容量の維持と充電時間の短縮化とを両立することができる。
また、本実施形態では、負極21の活物質における非炭素系材料として、AMで表され、Aは、Si又はSnであり、Mは、Al,As,Ba,C,Ca,Ce,Co,Cr,Cu,Er,Fe,Gd,Hf,Lu,Mg,Mo,Nb,Nd,Sc,Sm,Sr,Ta,Te,Th,Ti,Tm,U,V,W,Y,Yb,Zn,Zrより選択される少なくとも一つであり、Lは、N又はOであり、0≦x≦1かつ0<y≦2であるものを採用できる。特に本実施形態では、負極21の活物質における非炭素系材料としてSiOxを採用している。これにより、早期に充電を行うことができ、充電時間の短縮化を図ることができる。
なお、本実施形態では、判定基準記憶部62には判定基準として充電工程100の各領域101〜104に対応した二次電池2のSOCが記憶されていることしたが、これに替えて、判定基準記憶部62に判定基準として充電工程100の各領域101〜104に対応した充電速度dV/dtが記憶されていることとしてもよい。この場合には、判定部72により、現在の二次電池2における充電速度dV/dtと判定基準記憶部62に記憶された判定基準としての基準充電速度dV/dtとを比較して、二次電池2の充電工程100がどの領域にあるか判定することができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、電池エネルギー密度の向上と充電時間の短縮化との両立が図られる二次電池システム1を提供することができる。
(実施形態2)
本実施形態の二次電池システム1は、上記実施形態1の構成と同等の構成を備えるとともに、電流値制御部74は、第2領域102及び第4領域104の少なくとも一方において、二次電池2が放電するように二次電池2に印加される電流値を制御する。そして、本実施形態では、図4に示すように、電流値制御部74は、第2領域102及び第4領域104の両方において、二次電池2が放電するように二次電池2に印加される電流値を制御する。第2領域102及び第4領域104における放電の電流値及び継続時間は特に限定されない。なお、本実施形態では、第2領域102及び第4領域104ごとに電池温度に対応した放電の電流値が設定されたルックアップテーブルを予め用意して基準電流値記憶部61に記憶させるとともに、電流値制御部74はかかるルックアップテーブルを参照して電池温度に対応した電流値を二次電池2に印加した放電するように構成されている。
以下に、本実施形態の二次電池システム1における第2の制御フローについて、図5を参照して説明する。
まず、本制御フローでは図5に示すように、図3に示す実施形態1における第1の制御フローと同様にステップS1〜ステップS7を実施する。その後、図5に示すステップS7において、第2領域102に到達したと判断された場合は、図5に示すステップS101に進み、温度検出部43により二次電池2の温度を検出する。次いで、図5に示すステップS102において、基準電流値記憶部61に記憶された上記ルックアップテーブルから、ステップS101で検出した電池温度に対応した電流値で所定期間放電する。
その後、図5に示すステップS8に進み、図3に示す実施形態1における第1の制御フローと同様にステップS8〜ステップS12を実施する。その後、図5に示すステップS12において第4領域104に到達したと判断された場合は、図5に示すステップS103に進み、温度検出部43により二次電池2の温度を検出する。次いで、図5に示すステップS104において、基準電流値記憶部61に記憶された上記ルックアップテーブルから、ステップS103で検出した電池温度に対応した電流値で、所定期間放電し、充電工程100を終了する。なお、本実施形態において、ステップS12において第4領域104に到達したと判断された場合にステップS104を行うことなく、充電工程100を終了してもよい。
(評価試験3)
次に実施形態2における二次電池システム1について評価試験3を行った。
当該試験では、実施形態1における評価試験1の場合と同様の二次電池2を用いた。
試験方法は、25℃の室温で、1/3CのレートでSOC0%〜100%の範囲、すなわち端子電圧3.0V〜4.15Vの範囲で充放電を行った後、下記表3に示す各試験例5〜9のSOC−Cレートで、第1領域101における充電を行うとともに、第2領域102において各試験例9〜12ごとに所定の休止時間経過後に0.3Cのレートで10秒間放電を行い、第3領域103における充電を行った。なお、試験例11では、第4領域104において、さらに0.5minの休止時間経過後に0.3Cのレートで10秒間放電を行った。これらを1サイクルとして10サイクル実施した後、二次電池2の容量維持率を算出した。容量維持率は上記10サイクル実施前の放電容量に対する上記10サイクル実施後の放電容量の割合(%)とした。なお、下記表3において、試験例4は実施形態1における評価試験1の試験例4と同一のものである。また、試験例9〜12では、第1領域101における平均電流値I1と第3領域103における平均電流値I3とが、I1<I3かつI3/I1≧2の関係を満たしている。
Figure 0006977582
表3に示すように、試験例10〜12では、10サイクル後の容量維持率が97%以上と非常に高い値であった。これは、本実施形態の負極21の活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなるため、第1領域101から第3領域103に移行する際、すなわち第2領域102ではLiの析出及び孤立化が生じやすいが、当該第2領域102において上述の如く二次電池2を放電させることにより、析出Liの核を緩和あるいは除去して、Liの析出及び孤立化を抑制することができたものと推察される。一方、試験例9では、10サイクル後の容量維持率が90%であって比較的高い値であったが、第2領域102において放電を行わない試験例4よりも低くなっていた。これは、試験例9では第1領域101の後に180minの比較的長い休止時間が設けられているため、かかる休止期間中に析出Liの核が電解液に分解されて、析出Liの孤立化が促されたためと推察される。さらに、試験例11では、10サイクル後の容量維持率が100%と最も高い値であった。これは、第4領域104において放電することにより、満充電後の析出Liの核を緩和あるいは除去して、Liの析出及び孤立化を抑制することができたものと推察される。
以上のように、本実施形態の二次電池システム1によれば、電流値制御部74は、第2領域102及び第4領域104の少なくとも一方において、二次電池2が放電するように二次電池2に印加される電流値を制御するように構成されている。本実施形態では、負極21の活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなるため、第2領域102において上述の如く二次電池2を放電させることにより、Liの析出及び孤立化を抑制することができる。また、第4領域104においてもLiの析出及び孤立化が生じる可能性があるが、当該第4領域104においても上述の如く二次電池2を放電させることにより、同様にLiの析出及び孤立化を抑制することができる。なお、本実施形態においても実施形態1と同等の作用効果を奏する。
(実施形態3)
本実施形態の二次電池システム1は、図1に示す実施形態1の構成に加えて、図6に示すように、記憶部6は劣化情報記憶部63を含み、演算部7は劣化状態推定部76を含む。そして、判定基準記憶部62には、二次電池2の劣化状態等に対応した複数の判定基準が記憶されている。本実施形態の二次電池システム1におけるその他の構成は、実施形態1と同様であり、本実施形態においても実施形態1と同一の符号を使用してその説明を省略する。
図6に示す劣化情報記憶部63には予め二次電池2の劣化情報が記憶されている。劣化情報記憶部63に記憶される二次電池2の劣化情報の形態は限定されないが、本実施形態では、劣化情報記憶部63に、予め測定用の二次電池2を用いて加速劣化試験を行って分解調査して得られた実測定値を基に、二次電池2の劣化状態と充電時SOC−OCV曲線及び放電時SOC−OCV曲線との対応関係が複数記憶されている。そして、劣化状態推定部76は、二次電池2のSOCと電池電圧とから劣化情報記憶部63に記憶されたSOC−OCV曲線を参照して、二次電池2の劣化状態を推定するように構成されている。
例えば、劣化情報記憶部63には、図7(a)に示す測定用の二次電池2の第1の劣化状態における充電時SOC−OCV曲線及び放電時SOC−OCV曲線と、図7(b)に示す第1の状態から所定期間使用後の第2の劣化状態における充電時SOC−OCV曲線及び放電時SOC−OCV曲線とが記憶されている。図7(a)に示す第1の状態に比べて図7(b)に示す第2の状態では、SOCが0%から20%の領域において、充電時SOC−OCV曲線と放電時SOC−OCV曲線との差異すなわちヒステリシスが拡大している。なお、これに替えて、劣化情報記憶部63に記憶される二次電池2の劣化情報として、二次電池2の理論モデルを用いて劣化状態を理論的に導き出す算出式を採用することもできる。
図6に示す劣化状態推定部76は、二次電池2の劣化状態を推定する。劣化状態推定部76における二次電池2の劣化状態の推定方法は特に限定されないが、本実施形態では、二次電池2の充電時SOC及び放電時SOCと電池電圧とから、劣化情報記憶部63に記憶された上記対応関係に基づいて、二次電池2の劣化状態を推定する。
図6に示す判定基準抽出部75は、判定基準記憶部62から、劣化状態推定部76により推定された二次電池2の劣化状態に対応した判定基準を抽出する。例えば、判定基準抽出部75は、図7(a)に示す第1の劣化状態に比べて劣化が進行した図7(b)に示す第2の劣化状態では、第1の劣化状態と異なる判定基準を抽出するように構成されている。
以下に、本実施形態の二次電池システム1における第3の制御フローについて、図8を参照して説明する。
まず、本制御フローでは図8に示すように、図3に示す実施形態1における第1の制御フローと同様にステップS1〜ステップS5を実施する。その後、図8に示すステップS201に進み、電圧値検出部42により二次電池2の電池電圧を取得するとともに、SOC算出部71により二次電池2のSOCを算出する。
そして、図8に示すステップS202に進み、劣化状態推定部76により、ステップS201で得た二次電池2の電池電圧及びSOCから、劣化情報記憶部63に記憶された上記対応関係に基づいて、二次電池2の劣化状態を推定する。その後、図8に示すステップS203において、判定基準抽出部75もより、判定基準記憶部62から、劣化状態推定部76により推定された二次電池2の劣化状態に対応した判定基準を抽出する。
その後、図8に示すステップS7に進み、図3に示す実施形態1における第1の制御フローと同様にステップS7〜ステップS10を実施する。その後、図8に示すステップS10の後、ステップS204に進み、電圧値検出部42により二次電池2の電池電圧を取得するとともに、SOC算出部71により二次電池2のSOCを算出する。
そして、図8に示すステップS205に進み、劣化状態推定部76により、ステップS201で得た二次電池2の電池電圧及びSOCから、劣化情報記憶部63に記憶された上記対応関係に基づいて、二次電池2の劣化状態を推定する。その後、図8に示すステップS206において、判定基準抽出部75もより、判定基準記憶部62から、劣化状態推定部76により推定された二次電池2の劣化状態に対応した判定基準を抽出する。その後、図8に示すステップS12に進み、図3に示す実施形態1における第1の制御フローと同様にステップS12を実施する。
本実施形態の二次電池システム1によれば、制御部3は、二次電池2が充電工程100における領域101〜104のいずれに該当するか判定するための判定基準が複数記憶された判定基準記憶部62と、判定基準記憶部62から二次電池2の劣化状態に対応した判定基準を抽出する判定基準抽出部75と、判定基準抽出部75が抽出した判定基準に基づいて、二次電池2が充電工程100における領域101〜104のいずれに該当するか判定する判定部72と、を有する。これにより、二次電池2の劣化状態に応じて充電工程100の領域101〜104を判定し、当該領域101〜104に対応した電流値で充電することができるため、電流値制御部74が上記I1<I3の関係をより正確に満たすように制御することができ、充電時間の短縮化を図りやすくなる。
さらに、本実施形態では、制御部3は、二次電池2における充電状態SOCと開放電圧OCVとの対応関係を示すSOC−OCV曲線のヒステリシスに基づいて二次電池2の劣化状態を推定する劣化状態推定部76を有する。そして、判定基準抽出部75は、劣化状態推定部76の推定結果に基づき、判定基準記憶部62から判定基準を抽出するように構成されている。これにより、二次電池2の劣化状態をより高精度に推定できるため、二次電池2の劣化状態により正確に対応した電流値の制御が可能となる。その結果、電流値制御部74が上記I1<I3の関係を一層正確に満たすように制御することができ、充電時間の短縮化を一層図りやすくなる。なお、本実施形態においても、実施形態1と同等の作用効果を奏する。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。例えば、実施形態3においても、実施形態2の場合と同様に電流値制御部74が第2領域102及び第4領域104の少なくとも一方において、二次電池2が放電するように二次電池2に印加される電流値を制御するように構成してもよい。この場合は、実施形態3においても実施形態2における作用効果を同等の作用効果を奏することができる。
1 二次電池システム
2 二次電池
21 負極
3 制御部
31 電流値制御部
41 電流値検出部
61 基準電流値記憶部
62 判定基準記憶部
63 劣化情報記憶部
72 判定部
73 基準電流値抽出部
74 電流値制御部
75 判定基準抽出部
76 劣化状態推定部

Claims (8)

  1. 活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極を有する二次電池(2)と、該二次電池の充電工程(100)を制御する制御部(3)と、を有する二次電池システム(1)であって、
    上記充電工程は、
    上記非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる期間である第1領域(101)と、
    支配的反応が上記非炭素系材料における充電反応から上記炭素系材料における充電反応に切り替わる期間である第2領域(102)と、
    支配的反応が上記炭素系材料における充電反応に切り替わった後の期間である第3領域(103)と、
    上記二次電池の充電状態又は電池電圧が所定値以上となる期間である第4領域(104)とを含み、
    上記制御部は、上記第1領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI1とし、上記第3領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI3としたとき、I1<I3の関係を満たすように上記二次電池に印加される電流値を制御する電流値制御部(74)を有する、二次電池システム。
  2. 上記制御部は、上記二次電池に印加される電流値の基準値として第1の基準電流値R1と該第1の基準電流値R1よりも大きい第2の基準電流値R2とが予め記憶された基準電流値記憶部(61)と、
    上記二次電池が上記充電工程において上記第1領域にあるときには、上記基準電流値記憶部から第1の基準電流値R1を抽出し、上記第3領域にあるときには、上記基準電流値記憶部から上記第1の基準電流値R1よりも大きい第2の基準電流値R2を抽出する基準電流値抽出部(73)と、
    を有し、
    上記電流値制御部は、上記第1領域において上記I1が上記基準電流値抽出部により抽出された上記第1の基準電流値R1以下となるように上記二次電池に印加される電流値を制御し、上記第3領域において上記I3が上記基準電流値抽出部により抽出された上記第2の基準電流値R2以下となるように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1に記載の二次電池システム。
  3. 上記電流値制御部は、上記I1と上記I3とが、I3/I1≧2の関係を満たすように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1又は2に記載の二次電池システム。
  4. 上記電流値制御部は、上記第2領域及び上記第4領域の少なくとも一方において、上記二次電池が放電するように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の二次電池システム。
  5. 上記負極における上記非炭素系材料の容量当たりの含有割合が20%以下であり、
    上記電流値制御部は、上記I1が1C以下となるように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二次電池システム。
  6. 上記負極の活物質における上記非炭素系材料は、AMで表され、
    上記Aは、Si又はSnであり、
    上記Mは、Al,As,Ba,C,Ca,Ce,Co,Cr,Cu,Er,Fe,Gd,Hf,Lu,Mg,Mo,Nb,Nd,Sc,Sm,Sr,Ta,Te,Th,Ti,Tm,U,V,W,Y,Yb,Zn,Zrより選択される少なくとも一つであり、
    上記Lは、N又はOであり、
    0≦x≦1かつ0<y≦2である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の二次電池システム。
  7. 上記制御部は、上記二次電池が上記充電工程における上記領域のいずれに該当するか判定するための判定基準が複数記憶された判定基準記憶部(62)と、
    該判定基準記憶部から上記二次電池の劣化状態に対応した判定基準を抽出する判定基準抽出部(75)と、
    該判定基準抽出部が抽出した判定基準に基づいて、上記二次電池が上記充電工程における上記領域のいずれに該当するか判定する判定部(72)と、
    を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の二次電池システム。
  8. 上記制御部は、上記二次電池における充電状態と開放電圧との対応関係を示すSOC−OCV曲線のヒステリシスに基づいて上記二次電池の劣化状態を推定する劣化状態推定部(76)を有し、
    上記判定基準抽出部は、上記劣化状態推定部の推定結果に基づき、上記判定基準記憶部から上記判定基準を抽出する、請求項7に記載の二次電池システム。
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