JP6977582B2 - 二次電池システム - Google Patents
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Description
上記充電工程は、
上記非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる期間である第1領域(101)と、
支配的反応が上記非炭素系材料における充電反応から上記炭素系材料における充電反応に切り替わる期間である第2領域(102)と、
支配的反応が上記炭素系材料における充電反応に切り替わった後の期間である第3領域(103)と、
上記二次電池の充電状態又は電池電圧が所定値以上となる期間である第4領域(104)とを含み、
上記制御部は、上記第1領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI1とし、上記第3領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI3としたとき、I1<I3の関係を満たすように上記二次電池に印加される電流値を制御する電流値制御部(74)を有する、二次電池システムにある。
上記二次電池システムの実施形態について、図1〜図3を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の二次電池システム1は、二次電池2と制御部3とを有する。
二次電池2は、活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極21を有する。
制御部3は、図2に示す二次電池2の充電工程100を制御する。
図2に示すように、充電工程100は、第1領域101、第2領域102、第3領域103及び第4領域104を含む。
第1領域101は、負極21の活物質の非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる期間である。
第2領域102は、支配的反応が負極21の活物質の非炭素系材料における充電反応から負極21の炭素系材料における充電反応に切り替わる期間である。
第3領域103は、支配的反応が負極21の活物質の炭素系材料における充電反応に切り替わった後の期間である。
第4領域104は、二次電池2の充電状態又は電池電圧が所定値以上となる期間である。
そして、制御部3は、電流値制御部31を含む。電流値制御部31は、第1領域101において二次電池2に印加される電流値の平均値をI1とし、第3領域103において二次電池2に印加される電流値の平均値をI3としたとき、図2に示すように、I1<I3の関係を満たすように二次電池2に印加される電流値を制御する。
図1に示すように、二次電池システム1は、二次電池2と制御部3とを有する。二次電池2は、リチウムイオン二次電池である。二次電池2の負極21の活物質は炭素系材料と非炭素系材料との混合物からなる。本実施形態では炭素系材料として、黒鉛を採用している。また、非炭素系材料として、AMxLyで表され、Aは、Si又はSnであり、Mは、Al,As,Ba,C,Ca,Ce,Co,Cr,Cu,Er,Fe,Gd,Hf,Lu,Mg,Mo,Nb,Nd,Sc,Sm,Sr,Ta,Te,Th,Ti,Tm,U,V,W,Y,Yb,Zn,Zrより選択される少なくとも一つであり、Lは、N又はOであり、0≦x≦1かつ0<y≦2であるものを採用できる。特に本実施形態では、非炭素系材料としてSiOxを採用している。
まず、図3に示すステップS1において、電圧値検出部42により二次電池2の電池電圧を検出し、温度検出部43により二次電池2の温度を検出する。次いで、図3に示すステップS2において、SOC算出部71によりステップS1で検出した二次電池2の電池電圧に基づいてSOCを算出する。
次に実施形態1における二次電池システム1について評価試験1を行った。
当該試験では、二次電池2はラミネート型のセルとした。二次電池2における正極22の活物質はニッケル−コバルト−マンガンの三元系材料であるNMCとした。正極22における活物質と、導電助剤としてのアセチレンブラック(AB)と、バインダとしてのポリフッ化ビニリデン(PVDF)との重量比は85:10:5とした。また、負極21の活物質は黒鉛とSiOxの混合物とし、両者の容量当たりの混合率を80:20とした。負極21における活物質と、増粘剤としてのカルボキシメチルセルロース(CMC)と、バインダとしての水系ゴムバインダ(SBR)との重量比は98:1:1とした。二次電池2における電解液は、エチレンカーボネート(EC)/ジエチルカーボネート(DEC)=3/7(v/v)の混合溶媒に、電解質としての1Mヘキサフルオロリン酸リチウムLiPF6と、添加剤としてのビニレンカーボネート(VC)2wt%とを含むものを使用した。そして、正極22に対する負極21の容量比を1.3とし、二次電池2のセル容量を20Ahとし、エネルギー密度を400Wh/Lとした。なお、二次電池2は本封止前に0.1MPaで拘束した状態で、0.2Cのレートで充放電後に一次ガス抜きを行うとともに、40℃で1日放置してエージングした後、二次ガス抜きを行って活性化して本封止した。
次に実施形態1における二次電池システム1について評価試験2を行った。
当該試験では、実施形態1における二次電池2において負極21の活物質の容量比率を変化させた。下記の表2に示すように、試験例6では負極21の活物質における非炭素系材料であるSiOxの容量比率を4%とし、試験例7では負極21の活物質におけるSiOxの容量比率を9%とし、試験例8では負極21の活物質におけるSiOxの容量比率を9%とした。試験方法は評価試験1と同様とした。なお、表2に示す試験例1は評価試験1における試験例1と同一である。
本実施形態の二次電池システム1においては、二次電池2は活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極21を有する。これにより、活物質が炭素系材料のみからなる負極を有する場合に比べて、電池エネルギー密度の向上が図られる。さらに、充電工程100において、負極21の活物質の非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる第1領域101で印加される平均電流値I1と、負極21の活物質の炭素系材料における充電反応が支配的反応となる第3領域103で印加される平均電流値I3とが、I1<I3の関係となるように制御される。これにより、充電工程初期の第1領域101における平均電流値I1が比較的小さく維持されるため、Liの析出が抑制される。さらに、充電工程中期の第3領域103では炭素系材料における充電反応が支配的になるため、平均電流値I3を比較的大きくしてもLiの析出が過度に促進されることがない。その結果、析出Liの孤立化によるLi失活を防止しつつ、早期に充電を行うことができ、充電時間の短縮化を図ることができる。
本実施形態の二次電池システム1は、上記実施形態1の構成と同等の構成を備えるとともに、電流値制御部74は、第2領域102及び第4領域104の少なくとも一方において、二次電池2が放電するように二次電池2に印加される電流値を制御する。そして、本実施形態では、図4に示すように、電流値制御部74は、第2領域102及び第4領域104の両方において、二次電池2が放電するように二次電池2に印加される電流値を制御する。第2領域102及び第4領域104における放電の電流値及び継続時間は特に限定されない。なお、本実施形態では、第2領域102及び第4領域104ごとに電池温度に対応した放電の電流値が設定されたルックアップテーブルを予め用意して基準電流値記憶部61に記憶させるとともに、電流値制御部74はかかるルックアップテーブルを参照して電池温度に対応した電流値を二次電池2に印加した放電するように構成されている。
まず、本制御フローでは図5に示すように、図3に示す実施形態1における第1の制御フローと同様にステップS1〜ステップS7を実施する。その後、図5に示すステップS7において、第2領域102に到達したと判断された場合は、図5に示すステップS101に進み、温度検出部43により二次電池2の温度を検出する。次いで、図5に示すステップS102において、基準電流値記憶部61に記憶された上記ルックアップテーブルから、ステップS101で検出した電池温度に対応した電流値で所定期間放電する。
次に実施形態2における二次電池システム1について評価試験3を行った。
当該試験では、実施形態1における評価試験1の場合と同様の二次電池2を用いた。
試験方法は、25℃の室温で、1/3CのレートでSOC0%〜100%の範囲、すなわち端子電圧3.0V〜4.15Vの範囲で充放電を行った後、下記表3に示す各試験例5〜9のSOC−Cレートで、第1領域101における充電を行うとともに、第2領域102において各試験例9〜12ごとに所定の休止時間経過後に0.3Cのレートで10秒間放電を行い、第3領域103における充電を行った。なお、試験例11では、第4領域104において、さらに0.5minの休止時間経過後に0.3Cのレートで10秒間放電を行った。これらを1サイクルとして10サイクル実施した後、二次電池2の容量維持率を算出した。容量維持率は上記10サイクル実施前の放電容量に対する上記10サイクル実施後の放電容量の割合(%)とした。なお、下記表3において、試験例4は実施形態1における評価試験1の試験例4と同一のものである。また、試験例9〜12では、第1領域101における平均電流値I1と第3領域103における平均電流値I3とが、I1<I3かつI3/I1≧2の関係を満たしている。
本実施形態の二次電池システム1は、図1に示す実施形態1の構成に加えて、図6に示すように、記憶部6は劣化情報記憶部63を含み、演算部7は劣化状態推定部76を含む。そして、判定基準記憶部62には、二次電池2の劣化状態等に対応した複数の判定基準が記憶されている。本実施形態の二次電池システム1におけるその他の構成は、実施形態1と同様であり、本実施形態においても実施形態1と同一の符号を使用してその説明を省略する。
まず、本制御フローでは図8に示すように、図3に示す実施形態1における第1の制御フローと同様にステップS1〜ステップS5を実施する。その後、図8に示すステップS201に進み、電圧値検出部42により二次電池2の電池電圧を取得するとともに、SOC算出部71により二次電池2のSOCを算出する。
2 二次電池
21 負極
3 制御部
31 電流値制御部
41 電流値検出部
61 基準電流値記憶部
62 判定基準記憶部
63 劣化情報記憶部
72 判定部
73 基準電流値抽出部
74 電流値制御部
75 判定基準抽出部
76 劣化状態推定部
Claims (8)
- 活物質が炭素系材料と非炭素系材料とからなる負極を有する二次電池(2)と、該二次電池の充電工程(100)を制御する制御部(3)と、を有する二次電池システム(1)であって、
上記充電工程は、
上記非炭素系材料における充電反応が支配的反応となる期間である第1領域(101)と、
支配的反応が上記非炭素系材料における充電反応から上記炭素系材料における充電反応に切り替わる期間である第2領域(102)と、
支配的反応が上記炭素系材料における充電反応に切り替わった後の期間である第3領域(103)と、
上記二次電池の充電状態又は電池電圧が所定値以上となる期間である第4領域(104)とを含み、
上記制御部は、上記第1領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI1とし、上記第3領域において上記二次電池に印加される電流値の平均値をI3としたとき、I1<I3の関係を満たすように上記二次電池に印加される電流値を制御する電流値制御部(74)を有する、二次電池システム。 - 上記制御部は、上記二次電池に印加される電流値の基準値として第1の基準電流値R1と該第1の基準電流値R1よりも大きい第2の基準電流値R2とが予め記憶された基準電流値記憶部(61)と、
上記二次電池が上記充電工程において上記第1領域にあるときには、上記基準電流値記憶部から第1の基準電流値R1を抽出し、上記第3領域にあるときには、上記基準電流値記憶部から上記第1の基準電流値R1よりも大きい第2の基準電流値R2を抽出する基準電流値抽出部(73)と、
を有し、
上記電流値制御部は、上記第1領域において上記I1が上記基準電流値抽出部により抽出された上記第1の基準電流値R1以下となるように上記二次電池に印加される電流値を制御し、上記第3領域において上記I3が上記基準電流値抽出部により抽出された上記第2の基準電流値R2以下となるように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1に記載の二次電池システム。 - 上記電流値制御部は、上記I1と上記I3とが、I3/I1≧2の関係を満たすように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1又は2に記載の二次電池システム。
- 上記電流値制御部は、上記第2領域及び上記第4領域の少なくとも一方において、上記二次電池が放電するように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の二次電池システム。
- 上記負極における上記非炭素系材料の容量当たりの含有割合が20%以下であり、
上記電流値制御部は、上記I1が1C以下となるように上記二次電池に印加される電流値を制御する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の二次電池システム。 - 上記負極の活物質における上記非炭素系材料は、AMxLyで表され、
上記Aは、Si又はSnであり、
上記Mは、Al,As,Ba,C,Ca,Ce,Co,Cr,Cu,Er,Fe,Gd,Hf,Lu,Mg,Mo,Nb,Nd,Sc,Sm,Sr,Ta,Te,Th,Ti,Tm,U,V,W,Y,Yb,Zn,Zrより選択される少なくとも一つであり、
上記Lは、N又はOであり、
0≦x≦1かつ0<y≦2である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の二次電池システム。 - 上記制御部は、上記二次電池が上記充電工程における上記領域のいずれに該当するか判定するための判定基準が複数記憶された判定基準記憶部(62)と、
該判定基準記憶部から上記二次電池の劣化状態に対応した判定基準を抽出する判定基準抽出部(75)と、
該判定基準抽出部が抽出した判定基準に基づいて、上記二次電池が上記充電工程における上記領域のいずれに該当するか判定する判定部(72)と、
を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の二次電池システム。 - 上記制御部は、上記二次電池における充電状態と開放電圧との対応関係を示すSOC−OCV曲線のヒステリシスに基づいて上記二次電池の劣化状態を推定する劣化状態推定部(76)を有し、
上記判定基準抽出部は、上記劣化状態推定部の推定結果に基づき、上記判定基準記憶部から上記判定基準を抽出する、請求項7に記載の二次電池システム。
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