本発明の発明者らは、センサデータの分析による人間(被験者、被験体と称されてもよい)の行動を判定する行動センシング技術の分野において、鋭意検討を行った。その結果、従来技術では、ウェアラブルデバイスにより取得されるセンサデータから、十分に高度な意味を判定することが困難である、という結論に至った。
例えば、識別対象の行動が複雑であるほど、事前に学習させておくべき基準パターンの量が膨大となり、演算コストが浪費される。しかも、識別対象の行動が複数になれば、さらに演算コストが浪費される。
本発明の発明者らは、被験体の行動の複雑さが増したとしても、比較的単純な動作の組合せで表現し得ることに気付いた。例えば、「玄関の扉の鍵を閉める」という行動は、「扉を開ける」、「歩行・移動」、「鍵を差し込む」、「鍵を捻る」、「鍵を抜く」という一連の比較的単純な動作(単位動作と称されてもよい)の組合せで表現し得る。
また、本発明の発明者らは、複雑な行動に含まれる個々の動作に着目すると、比較的単純な動作が複数の行動で重複して存在し得ることに気付いた。例えば、「トイレの使用」という行動は、「扉を開ける」、「歩行・移動」、「扉を閉める」、「鍵を捻る」、「座る」、「立ち上がる」、「鍵を捻る」、「扉を開ける」、「歩行・移動」、「扉を閉める」という一連の単位動作の組合せで表現し得る。この例において、「トイレの使用」という行動は、「玄関の扉の鍵を閉める」という行動と、一部の単位動作が重複する。この場合、従来技術のように、識別対象の行動ごとに基準パターン(特徴量と称されてもよい)を学習させるとすれば、重複する単位動作についての学習量が冗長となり、演算コストが浪費される。
以下の開示の一側面によれば、単位動作を規定する基準パターン(単位パターン、単位特徴量、第一パターンと称されてもよい)の組合せ(第二パターンと称されてもよい)に基づいて、被験体の行動の高度な意味を判定することができる技術が提供される。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態、実施例と称されてもよい)について説明する。以下に示す実施形態の構成は、本発明の技術思想を具体化するための一例を示すものであり、本発明を以下の実施形態の構成に厳格に限定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態にも等しく適用し得る。例えば、ウェアラブルデバイスを装着した被験体は、人間であってもよいし、愛玩動物(犬、猫など)や、家畜(牛、馬、羊など)や、野生動物(トラ、熊、渡り鳥など)などの人間以外の動物であってもよいし、ロボットなどの移動可能な装置であってもよい。以下の開示では、説明の簡潔さのため、被験体の一例として人間を想定した説明が用いられる場合がある。しかし、被験体の属性(人間、犬、猫、牛、馬、羊などの生物学上の分類、装置の種別など)に応じて識別対象の行動(基準パターン)を適宜変更すればよく、被験体を人間に限定する意図ではないことに留意されたい。なお、本開示における被験体は、以下に開示する行動判定システムにより、行動の判定が行われる客体であり、例えば、動作主体と称されてもよい。ただし、第三者の介助を伴う被験体の動作であっても、当該動作の動作主体と称し得ることに留意されたい。
<実施例1> 実施例1に係る行動判定システム10では、単位動作を識別するための単位特徴量(第一パターンと称されてもよい)に基づく第一判定と、一以上の単位動作の組合せ(第二パターンと称されてもよい)に基づく第二判定とにより、被験体の行動の高度な意味が判定される。
図1は、実施例1に係る行動判定システム10の構成の一例を示す図である。図1に示される行動判定システム10は、プロセッサ110と、メモリ120と、モーションセンサ130とを備える。プロセッサ110、メモリ120、およびモーションセンサ130の各々は、無線あるいは有線にて、通信可能に接続されてもよい。例えば、プロセッサ110は、メモリ120に格納されたプログラムやデータを読み込み、書き込むことが可能なように構成され得る。例えば、プロセッサ110は、モーションセンサ130から出力される測定データ(測定された物理量に関する情報、センサデータと称されてもよい)を読みとることが可能なように構成され得る。また、図1に例示する行動判定システム10の構成は、プロセッサ110、メモリ120、モーションセンサ130などの構成要素が、各々一つずつ図示されているが、本実施例はこれに限定されるものではない。例えば、行動判定システム10は、一以上のプロセッサ110と、一以上のメモリ120と、一以上のモーションセンサ130とを有してもよい。そして、同一の構成要素間で、後述する内部構成を重複して有してもよいし、重複しないように内部構成を分散して配置してもよい。なお、図1には図示していないが、実施例1に係る行動判定システム10は、充電可能なバッテリなど一以上の電源を備えていてもよい。なお、本開示において、測定された物理量に関する情報は、単に、情報、データ、信号とも称し得ることに留意されたい。
プロセッサ110は、例えば、メモリ120に格納されたプログラム(行動判定プログラムと称されてもよい)を読みだして実行することで、実施例1に係る処理を実現する演算装置(計算機と称されてもよい)であってもよい。別言すると、プロセッサ110は、実施例1に係る処理の実行主体としての側面を有する。プロセッサ110として、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などが挙げられる。なお、プロセッサ110は、二以上のコアを含むマルチコアプロセッサであっても良い。
図1に示されるプロセッサ110は、データ取得手段P110と、第一判定手段P120と、第二判定手段P130とを有する。これらの手段(P110ないしP130)は、例えば、プロセッサ110がメモリ120に格納されたプログラムを読みだして実行することにより、実現されてもよい。別言すると、プロセッサ110は、所定のプログラム(行動判定プログラムと称されてもよい)を実行することで、データ取得手段P110、第一判定手段P120、および第二判定手段P130による機能を実現するハードウェア回路に変換される。なお、行動判定プログラムは、プロセッサ110の内部に予め格納されていてもよい。
データ取得手段P110は、被験体に装着されるモーションセンサ130からの測定データを取得するように構成される。
第一判定手段P120は、被験体がとり得る行動を構成する個々の動作である単位動作を識別するための単位特徴量に基づいて、測定データから単位動作を判定するように構成される。
第二判定手段P130は、複数回の第一判定の実行により得られた一以上の単位動作の組合せに基づいて、被験体がとり得る行動を判定するように構成される。
メモリ120は、プロセッサ110で実行される各種処理に係るデータやプログラム(行動判定プログラムと称されてもよい)を記憶保持するように構成される回路である。メモリ120は、不揮発性記憶装置と揮発性記憶装置の両方あるいは一方を少なくとも含んで構成される。例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)などが挙げられる。図1において、メモリ120は、主記憶装置及び補助記憶装置などの各種記憶装置を総称したものである。行動判定プログラムは、予めメモリ120に格納されていてもよいし、図示しない通信回路を介して接続された装置(例えば、スマートフォンなどの情報処理装置やサーバなど)からダウンロードされてメモリ120に格納されてもよい。
モーションセンサ130は、被験体に装着されることで、被験体の動きに応じた信号強度を有するセンサーデータ(測定データと称されてもよい)を出力するように構成される。例えば、モーションセンサ130は、被験体の加速度を検出する加速度センサであってもよい。その様な用途に用いられる加速度センサは、X軸、Y軸、Z軸の3方向の加速度を検出可能な3軸加速度センサであってもよい。例えば、被験体が人間である場合、モーションセンサ130は、被験体の手首に締結されたリストバンドにより、被験体に装着されてもよい。被験体が人間以外の動物である場合、モーションセンサ130は、被験体の首などに締結されたバンドにより、被験体に装着されてもよい。モーションセンサ130を装着させる身体上の部位は、これらに限定されるものではなく、他の部位に装着してもよいし、複数の部位に装着してもよい。
図1において、メモリ120は、第一パターンDB(T110)と、第二パターンDB(T120)とを有する。
第一パターンDB(T110)は、被験体がとり得る行動を構成する個々の動作である単位動作について、単位特徴量(第一パターンと称されてもよい)を定義した情報(第一定義情報と称されてもよい)を格納する様に構成される。
第二パターンDB(T120)は、被験体がとり得る行動について、一以上の単位動作の組合せ(第二パターンと称されてもよい)を定義した情報(第二定義情報と称されてもよい)を格納する様に構成される。
図2は、実施例1に係る第一パターンDB(T110)の内容例を示す図である。図2において、第一パターンDB(T110)は、単位動作ID(T110−1)と、単位動作ラベルT110−2と、第一パターンT110−3と、を有する第一定義情報(単位動作情報と称されてもよい)を格納する。
単位動作ID(T110−1)は、第一定義情報を一意に識別するために用いられる情報であり、数字、文字、記号、あるいはそれらの組合せを用いて記述してもよい。図2の例示では、「A1」ないし「A8」の合計8個の単位動作ID(T110−1)が示されている。別言すると、図2では、8個の第一定義情報が例示されている。
単位動作ラベルT110−2は、第一定義情報が示す単位動作の名称を記述した情報である。図2では、例えば、「扉を開ける」という単位動作ラベルT110−2は、被験体が扉を開けるという単位動作について記述したものである。単位動作ラベルT110−2「扉を閉める」は、被験体が扉を閉めるという単位動作について記述したものである。単位動作ラベルT110−2「歩行・移動」は、被験体が歩行する、あるいは移動するという単位動作について記述したものである。単位動作ラベルT110−2「差し込む」は、被験体が鍵穴などに鍵などを差し込むという単位動作について記述したものである。単位動作ラベルT110−2「抜く」は、被験体が鍵穴などから鍵などを抜くという単位動作について記述したものである。単位動作ラベルT110−2「手首を捻る」は、被験体が手首を捻るという単位動作について記述したものである。単位動作ラベルT110−2「座る」は、被験体が立っている状態(立位)から座った状態(座位)へ体位を変化させる運動である座るという単位動作について記述したものである。単位動作ラベルT110−2「立ち上がる」は、被験体が座位から立位へ体位を変化させる運動である立ち上がるという単位動作につい記述したものである。
第一パターンT110−3は、単位動作を識別するための特徴量(単位特徴量と称されてもよい)を示す情報である。例えば、学習段階で被験体が単位動作を行った際に、被験体に装着されたモーションセンサ130から得られた測定データの周波数特性を、第一パターンT110−3として設定してもよい。この場合、各単位動作の周波数特性が異なるように、被験体へのモーションセンサ130の装着の仕方を適宜調整すればよい。
時系列信号である測定データから周波数特性を取得する方法は、既知の手法を用いればよい。例えば、信号解析の一手法である、フーリエ変換(時間−周波数解析と称されてもよい)を用いることで、時系列信号(測定データ)から周波数成分ごとの強度を示す周波数特性を取得することができる。また、単位特徴量として、周波数特性以外の信号特性を用いてもよい。例えば、モーションセンサ130から取得される測定データ(時系列信号)の振幅値に基づく値が用いられてもよい。
図3は、実施例1に係る第二パターンDB(T120)の内容例を示す図である。図3において、第二パターンDB(T120)は、行動ID(T120−1)と、行動ラベルT120−2と、第二パターンT120−3と、を有する第二定義情報を格納する。
行動ID(T120−1)は、第二定義情報を一意に識別するために用いられる情報であり、数字、文字、記号、あるいはそれらの組合せを用いて記述してもよい。図3の例示では、「B1」と「B2」の合計2個の行動ID(T120−1)が示されている。別言すると、図3では、2個の第二定義情報が例示されている。
行動ラベルT120−2は、第二定義情報に示される単位動作の組合せ(第二パターンと称されてもよい)により識別される被験体の行動を記述した情報である。図3では、例えば、「玄関の扉の鍵を閉める」という行動ラベルT120−2は、被験体の日常行動における、外出時に玄関の扉の鍵を閉めるという行動について記述したものである。行動ラベルT120−2「トイレを使用する」は、被験体の日常行動における、トイレを使用するという行動について記述したものである。
第二パターンT120−3は、行動ラベルT120−2で記述された被験体の行動について、一以上の単位動作の組合せを示す情報である。図3では、行動ラベルT120−2「玄関の扉の鍵を閉める」という第二定義情報において、単位動作ID(T110−1)が「A1」の単位動作(扉を開ける)と、単位動作ID(T110−1)が「A3」の単位動作(歩行・移動)と、単位動作ID(T110−1)が「A4」の単位動作(差し込む)と、単位動作ID(T110−1)が「A6」の単位動作(手首を捻る)と、単位動作ID(T110−1)が「A5」の単位動作(抜く)との組合せを示す第二パターンT120−3が設定されている。また、図3では、行動ラベルT120−2「トイレを使用する」という第二定義情報において、単位動作ID(T110−1)が「A1」の単位動作(扉を開ける)と、単位動作ID(T110−1)が「A3」の単位動作(歩行・移動)と、単位動作ID(T110−1)が「A2」の単位動作(扉を閉める)と、単位動作ID(T110−1)が「A6」の単位動作(手首を捻る)と、単位動作ID(T110−1)が「A7」の単位動作(座る)と、単位動作ID(T110−1)が「A8」の単位動作(立ち上がる)と、単位動作ID(T110−1)が「A6」の単位動作(手首を捻る)と、単位動作ID(T110−1)が「A1」の単位動作(扉を開ける)との組合せを示す第二パターンT120−3が設定されている。
図4は、実施例1に係る行動判定システム10における処理の流れの一例を示す図である。図4に示す処理の流れは、例えば、所定の時間間隔で繰り返し実行してもよい。あるいは、図4に示す処理の流れは、所定の時間間隔でモーションセンサ130から測定データが出力されるタイミングに呼応して、実行を開始してもよい。
まず、プロセッサ110は、データ取得処理を実行する(S101)。S101において、プロセッサ110は、被験体に装着されるモーションセンサ130からの測定データを取得する。測定データの取得は、任意の手法を用いてもよい。例えば、プロセッサ110は、モーションセンサ130にアクセスして、モーションセンサ130が備える内部メモリに蓄積された測定データを読み出すことで、測定データを取得してもよい。あるいは、プロセッサ110は、モーションセンサ130から能動的に出力された測定データを受け取ることで、測定データを取得してもよい。その際、プロセッサ110は、モーションセンサ130から能動的に出力された測定データを、メモリ120を介して取得してもよい。
つぎに、プロセッサ110は、第一判定処理を実行する(S102)。S102において、プロセッサ110は、被験体がとり得る行動を構成する個々の動作である単位動作を識別するための単位特徴量(第一パターンと称されてもよい)に基づいて、測定データから単位動作を判定する。例えば、プロセッサ110は、S102の第一判定処理において、S101で取得した測定データをフーリエ変換することで、測定データの周波数特性を取得してもよい。
S102において、プロセッサ110は、測定データの周波数特性と、第一パターンDB(T110)に格納された第一定義情報の第一パターンT110−3とを比較して、単位動作を判定してもよい。例えば、プロセッサ110は、測定データの周波数特性との相関度合が閾値以上となる第一パターンT110−3のうち、最も相関度合の高い第一パターンT110−3を示す第一定義情報を選択することで、単位動作を判定してもよい。
S102において、プロセッサ110は、第一判定処理の判定結果である単位動作をメモリ120により記憶保持することで、複数回分の第一判定処理の判定結果をメモリ120に蓄積してもよい。
そして、プロセッサ110は、第二判定処理を実行する(S103)。S103において、プロセッサ110は、複数回の第一判定処理の実行により得られた一以上の単位動作の組合せに基づいて、被験体がとり得る行動を判定する。例えば、プロセッサ110は、メモリ120に蓄積された複数回分の第一判定処理の判定結果を読み込むことで、複数回の第一判定処理の実行により得られた一以上の単位動作の組合せを取得してもよい。
S103において、プロセッサ110は、複数回分の第一判定処理の判定結果(第一判定結果と称されてもよい)と、第二パターンDB(T120)に格納された第二定義情報の第二パターンT120−3とを比較して、被験体がとり得る行動を判定してもよい。例えば、プロセッサ110は、複数回分の第一判定処理の判定結果の各々が示す単位動作ID(T110−1)の順列(第一判定結果の順列と称されてもよい)と、第二定義情報の第二パターンT120−3が示す単位動作IDの順列(第二パターンの順列と称されてもよい)とを比較することで、被験体の行動を判定してもよい。
S103において、プロセッサ110は、例えば、複数回分の第一判定処理の判定結果の各々が示す単位動作ID(T110−1)の順列において、末尾に位置する単位動作ID(T110−1)から順に、第二定義情報の第二パターンT120−3が示す単位動作IDの順列と比較してもよい。
S103において、プロセッサ110は、複数回分の第一判定処理の判定結果の各々が示す単位動作ID(T110−1)の順列において、第二定義情報の第二パターンT120−3が示す単位動作IDの順列と一致するパターンを検出した場合、第二判定処理の判定結果として、当該第二定義情報を選択してもよい。
なお、S103の第二判定処理では、上述の手法の他に、二つの順列の一致度合を判定する既知のマッチング手法を用いて、第一判定結果の順列に最も類似する第二パターンT120−3を有する第二定義情報を選択してもよい。
S103において、プロセッサ110が第一判定結果の順列に基づいて第二定義情報を選択することで、複数の単位動作の組合せにより構成される被験体の行動を判定することができる。
プロセッサ110は、S103における第二判定処理の判定結果を、メモリ120にイベントログとして蓄積してもよい。例えば、プロセッサ110は、第二判定処理の判定結果を得た時点のシステムクロックにより示される日時に関する情報とともに、第二判定処理の判定結果である第二定義情報を、イベントログに格納してもよい。これにより、イベントログに格納された第二定義情報と日時に関する情報とを参照することで、被験体の行動とその日時とを把握することができる。
以上に開示される実施例1の一側面によれば、比較的単純な動作である単位動作の特徴量に基づく第一判定処理の判定結果のみでは、被験体の単純な動作しか把握することができないが、さらに、単位動作の組合せに基づく第二判定処理を実行することで、被験体の行動のより高度な意味を判定することができる。
以上に開示される実施例1の他の一側面によれば、比較的単純な動作である単位動作の特徴量に基づく第一判定処理と、単位動作の組合せに基づく第二判定処理と、を組み合わせることで、被験体の複雑な行動を判定する際の冗長性を低減することができる。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味を判定する際の演算コストの浪費を抑制し、ハードウェア資源をより効率的に利用するうえで有用である。
<実施例2> 実施例2に係る行動判定システム10では、第一判定処理の結果(第一判定結果と称されてもよい)が蓄積される時間が管理され、蓄積されてから有効時間を経過した第一判定結果は第二判定処理の判定対象から除外される。
図5は、実施例2に係る行動判定システム10の構成の一例を示す図である。図5に示す実施例2に係る行動判定システム10は、有効時間管理手段P140Aと、第一判定結果テーブルT130Aとが追加されている点で、図1に示す実施例1に係る行動判定システム10と相違し、その他の点では同様である。そのため、図5において、図1と同様の構成には同じ参照符号を付し、説明の簡潔さのため、同様の構成について説明を省略する。
有効時間管理手段P140Aは、第一判定手段P120により判定された単位動作を示す第一判定結果を第一判定結果テーブルT130Aに登録し、第一判定結果テーブルT130Aに登録された一以上の第一判定結果の各々の有効時間を管理するように構成される。そして、有効時間管理手段P140Aは、有効時間を経過した第一判定結果を、第一判定結果テーブルT130Aから削除する。
ここで、有効時間の初期値は、例えば、被験体がとり得る行動を構成する一連の単位動作に要する時間(所要時間と称されてもよい)に基づいて設定されてもよい。例えば、有効時間の設定段階において、被験体がとり得る行動を構成する一連の単位動作が始まってから、一連の単位動作の全てが終わるまでの経過時間を複数回測定し、それらを平均化した値(平均測定時間と称されてもよい)に、標準偏差σの所定倍(例えば3倍)を加えた値を用いて、有効時間の初期値を設定してもよい。これにより、被験体がとり得る行動において通常想定される所要時間に基づいて、有効時間を見積もることができる。この様に設定される有効時間の一例として、例えば1.5分であってもよい。
第一判定結果テーブルT130Aは、第一判定手段P120により判定された単位動作を示す第一判定結果が、日時に関する情報とともに格納されるように構成される。
図6は、実施例2に係る第一判定結果テーブルT130Aの内容例を示す図である。図6において、第一判定結果テーブルT130Aは、第一判定結果T130−1と、登録日時T130−2とを有する第一判定結果情報を格納する。
第一判定結果T130−1は、第一判定手段P120により判定された単位動作を示す第一定義情報に関する情報を有する。図6に示す第一判定結果T130−1の例では、第一定義情報のうち単位動作ID(T110−1)が設定されている。本実施例における第一判定結果T130−1は、これに限定されるものではなく、図2に例示される単位動作ID(T110−1)と単位動作ラベルT110−2とを有してもよい。
登録日時T130−2は、第一判定手段P120による第一判定結果が第一判定結果テーブルT130Aに登録された日時に関する情報を有する。図6に示す登録日時T130−2の例では、年と月と日を示す情報と、時と分と秒とを示す情報とが示されている。例えば、登録日時T130−2−1は、「2017年10月5日」を示す情報と、「8時6分0秒」を示す情報とが示されている。例えば、図6の登録日時T130−2−1により、単位動作ID「A1」を示す第一判定結果T130−1が第一判定結果テーブルT130Aに登録された日時は、「2017年10月5日」の「8時6分0秒」であることが把握できる。
図7は、実施例2に係る行動判定システム10における処理の流れの一例を示す図である。図7に示す実施例2に係る処理の流れは、有効時間管理処理(S104A)が追加されている点で、図4に示す実施例1に係る処理の流れと相違し、その他の点では同様である。図7の例において、有効時間管理処理(S104A)は、第一判定処理(S102)と第二判定処理(S103)との間に位置するが、有効時間管理処理(S104A)の実行順序は適宜変更してもよい。例えば、第二判定処理(S103)を実行した後に、有効時間管理処理(S104A)を実行するようにしてもよい。以下では、説明の簡潔さのため、有効時間管理処理(S104A)に関する説明を中心に行い他の処理については詳細な説明を省略する。
プロセッサ110は、例えば、第一判定処理(S102)を実行した後に、有効時間管理処理(S104A)を実行することで、第一判定処理(S102)により判定された単位動作を示す第一判定結果を第一判定結果テーブルT130Aに登録する。S104Aにおいて、プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aに登録された一以上の第一判定結果の各々の有効時間を管理し、有効時間を経過した第一判定結果を第一判定結果テーブルT130Aから削除する。
プロセッサ110は、第二判定処理(S103)において、第一判定結果テーブルT130Aに登録された一以上の有効な第一判定結果に基づいて、被験体がとり得る行動を判定する。S103において、プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aに登録されてからの経過時間が有効時間を超えていない第一判定結果を、有効な第一判定結果であると判定してもよい。あるいは、S103において、プロセッサ110は、有効時間管理処理(S104A)により、第一判定結果テーブルT130Aから削除されていない第一判定結果を、有効な第一判定結果であると判定してもよい。
図8は、実施例2に係る有効時間管理処理(S104A)の流れの一例を示す図である。プロセッサ110は、例えば、第一判定処理(S102)を実行した後に、有効時間管理処理(S104A)を実行することで、図8に示す処理の流れが実行される。
プロセッサ110は、第一判定処理(S102)により判定された単位動作を示す第一判定結果を第一判定結果テーブルT130Aに登録する(S104A−1)。S104A−1において、プロセッサ110は、第一判定結果で示される第一定義情報が有する情報要素のうち、単位動作ID(T110−1)を、登録日時とともに、第一判定結果テーブルT130Aに登録してもよい。ここで、第一判定結果と登録日時とを有する情報セットは、第一判定結果情報と称されてもよい。
プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aに登録されている第一判定結果情報のうち、登録日時からの経過時間が有効時間を超えた第一判定結果情報を検索する(S104A−2)。
プロセッサ110は、S104A−2の検索結果に基づき、有効時間を超えた第一判定結果情報があるかを判定する(S104A−3)。例えば、S104A−2の検索結果において一件以上の第一判定結果情報が存在する場合、プロセッサ110は、有効時間を超えた第一判定結果があると判定してもよい(S104A−3でYES)。一方、S104A−2の検索結果において第一判定結果情報が一件も存在しない場合、プロセッサ110は、有効時間を超えた第一判定結果がないと判定してもよい(S104A−3でNO)。
プロセッサ110は、有効時間を超えた第一判定結果があると判定した場合(S104A−3でYES)、有効時間を超えた第一判定結果情報を、第一判定結果テーブルから削除する(S104A−4)。
一方、有効時間を超えた第一判定結果がないと判定した場合(S104A−3でNO)、プロセッサ110は、S104A−4を実行せずにスキップする。
以上が、実施例2に係る有効時間管理処理(S104A)の流れの一例である。
つぎに、上述の実施例2に係る有効時間管理処理(S104A)の具体例を、図6に示す第一判定結果テーブルT130Aの例を用いて説明する。図6の例では、登録日時T130−2−1「2017/10/05 - 08:06:00」に関連付けて、単位動作IDが「A1」(つまり「扉を開ける」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。その次の登録日時T130−2−2「2017/10/05 - 08:06:02」に関連付けて、単位動作IDが「A3」(つまり「歩行・移動」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。これらの単位動作は、被験体が、家の中の部屋の扉を開けて、廊下を移動したことによるものかもしれない。あるいは、被験体が、家の玄関の扉を開けて、玄関から外に移動したことによるものかもしれない。
図6の例では、さらに、登録日時T130−2−3「2017/10/05 - 08:06:58」に関連付けて、単位動作IDが「A1」(つまり「扉を開ける」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。また、さらに、登録日時T130−2−4「2017/10/05 - 08:07:00」に関連付けて、単位動作IDが「A3」(つまり「移動・歩行」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。これらの単位動作は、登録日時T130−2−2「2017/10/05 - 08:06:02」の単位動作(つまり「歩行・移動」)から56秒後の登録日時T130−2−3「2017/10/05 - 08:06:58」に、被験体が扉を開けて、移動したことを意味する。被験体は、登録日時T130−2−2「2017/10/05 - 08:06:02」から登録日時T130−2−3「2017/10/05 - 08:06:58」までの56秒間、同じ扉の前で何か他の動作(例えば鍵を探すなど)をとっていたのかもしれない。あるいは、家の中の廊下を移動し、廊下の移動を開始してから56秒後に、家の玄関の扉を開けて、玄関から外に移動したのかもしれない。
その後、再び、登録日時T130−2−5「2017/10/05 - 08:10:00」に関連付けて、単位動作IDが「A1」(つまり「扉を開ける」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。その際、上述の登録日時T130−2−1「2017/10/05 - 08:06:00」ないし登録日時T130−2−4「2017/10/05 - 08:07:00」に関連付けられた第一判定結果T130−1は、有効時間が1.5分に設定されているとした場合、有効時間管理処理(S104A)により、第一判定結果テーブルT130Aから削除される。その結果、第一判定結果テーブルT130Aから削除された第一判定結果は、第二判定処理(S103)の判定対象から除外される。図6の例では、登録日時T130−2−1「2017/10/05 - 08:06:00」ないし登録日時T130−2−4「2017/10/05 - 08:07:00」に関連付けられた一連の第一判定結果T130−1は、被験体が、一度は家の玄関の扉を開けて外に出てみたものの、鍵を忘れたことに気付き、鍵をとりに再び家の中に戻ったことによるものである可能性が高いと言える。別言すると、登録日時T130−2−1「2017/10/05 - 08:06:00」ないし登録日時T130−2−4「2017/10/05 - 08:07:00」に関連付けられた一連の第一判定結果T130−1は、検出すべき高度な意味のある被験体の行動を構成しないものとみなすことができる第一判定結果T130−1の一例である。
つづいて、図6の例では、登録日時T130−2−6「2017/10/05 - 08:10:02」に関連付けて、単位動作IDが「A3」(つまり「歩行・移動」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。さらに、登録日時T130−2−7「2017/10/05 - 08:10:04」に関連付けて、単位動作IDが「A4」(つまり「差し込む」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。また、さらに、登録日時T130−2−8「2017/10/05 - 08:10:05」に関連付けて、単位動作IDが「A6」(つまり「手首を捻る」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。そして、登録日時T130−2−9「2017/10/05 - 08:10:06」に関連付けて、単位動作IDが「A5」(つまり「抜く」)を示す第一判定結果T130−1が格納されている。これらの単位動作は、登録日時T130−2−5「2017/10/05 - 08:10:00」から登録日時T130−2−9「2017/10/05 - 08:10:06」までの僅か6秒間に検知されたものであるため、有効時間が1.5分に設定されている場合、有効時間管理処理(S104A)により、第一判定結果テーブルT130Aから削除されない。その結果、登録日時T130−2−5「2017/10/05 - 08:10:00」から登録日時T130−2−9「2017/10/05 - 08:10:06」までの6秒間において、第二判定処理(S103)の判定対象を、登録日時T130−2−5「2017/10/05 - 08:10:00」以降の第一判定結果T130−1に絞ることができる。
以上に開示される実施例2の一側面によれば、第二判定処理(S103)において、第二パターンT120−3とのマッチングの判定対象である第一判定結果を、有効時間に基づく時間枠で限定することができる。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味を判定する際の演算コストの浪費を抑制し、ハードウェア資源をより効率的に利用するうえで有用である。
以上に開示される実施例2の他の一側面によれば、第一判定処理の判定結果である第一判定結果を、有効時間に基づく時間枠で限定することで、第二判定処理(S103)における誤判定の発生を抑制することができる。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味を判定する際の演算コストの浪費を抑制し、ハードウェア資源をより効率的に利用するうえで有用である。
<実施例3> 実施例3に係る行動判定システム10では、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間が、被験体に装着されるセンサからの測定データに基づいて調整される。
図9は、実施例3に係る行動判定システム10の構成の一例を示す図である。図9に示す実施例3に係る行動判定システム10は、調整手段P150Bが追加されている点で、図5に示す実施例2に係る行動判定システム10と相違し、その他の点では同様である。なお、図9の例では、調整手段P150Bに係る処理の一例として、第一調整手段P160Bが図示されている。図9において、図5と同様の構成には同じ参照符号を付し、説明の簡潔さのため、同様の構成について説明を省略する。
調整手段P150Bは、被験体に装着されるセンサからの測定データに基づいて、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間を調整するように構成される。
第一調整手段P160Bは、調整手段P150Bに係る処理(調整処理と称されてもよい)の一例であり、例えば、被験体に装着されるモーションセンサ130からの測定データに基づいて第一動作が検知された場合、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間が延長されるように調整する。
図10は、実施例3に係る有効時間管理処理(S104A)の流れの一例を示す図である。図10に示す処理の流れは、S104A−5BとS104A−6Bとが追加されている点で、図8に示す実施例2に係る処理の流れと相違し、その他の点では同様である。以下では、説明の簡潔さのため、S104A−5BとS104A−6Bに関する説明を中心に行い、他の処理については説明を省略する。なお、実施例3に係る行動判定システム10における処理の流れの一例は、図7に示される実施例2の処理の流れと同様である。
プロセッサ110は、例えば、第一判定処理(S102)を実行した後に、有効時間管理処理(S104A)を実行することで、図10に示す処理の流れが実行される。プロセッサ110が図7に示す処理の流れを所定の時間間隔で繰り返し実行することで、有効時間管理処理(S104A)が所定の時間間隔で繰り返し実行され、図10に示す処理の流れが繰り返し実行されてもよい。
プロセッサ110は、第一判定処理(S102)により判定された単位動作を示す第一判定結果が、予め規定された第一動作に該当しないかを判定する(S104A−5B)。ここで、第一動作は、被験体に装着されるモーションセンサ130からの測定データが所定の閾値以上の運動強度を示す動作であって、第一パターンDB(T110)に登録された第一動作以外の他の単位動作には該当しない動作である。別言すると、静止状態ではない状態と言える。例えば、ズボンのポケットから鍵を取り出す動作や、カバンから鍵を取り出す動作が、第一動作に該当し得る。このような第一動作は、後述する第二判定処理(S103)による判定対象から除外され得るが、行動判定システム10において許容され得る動作であるという側面に着目し、例えば、許容動作と称されてもよい。
図11は、実施例3に係る第一パターンDB(T110)の内容例を示す図である。図11に示す第一パターンDB(T110)は、単位動作ID(T110−1)が「A0」の第一定義情報T110−4Bを格納する点で、図2に示す実施例1に係る第一パターンDB(T110)の内容例と相違し、その他の点では同様である。
図11の例において、第一定義情報T110−4Bは、単位動作ID(T110−1)が「A0」であり、単位動作ラベルT110−2が「第一動作」であり、第一パターンT110−3が「特徴量Z」である。特徴量Zは、上述の第一動作を識別することができる特徴量であればよい。例えば、モーションセンサ130からの測定データが所定の閾値以上の運動強度を示す動作であるか否かを識別し得るものであればよい。
S104A−5Bにおいて、プロセッサ110は、第一判定結果に示される単位動作IDが、第一動作を示す「A0」と一致しない場合、第一判定結果が第一動作でないと判定してもよい(S104A−5BでYES)。一方、S104A−5Bにおいて、プロセッサ110は、第一判定結果に示される単位動作IDが、第一動作を示す「A0」と一致する場合、第一判定結果が第一動作であると判定してもよい(S104A−5BでNO)。
プロセッサ110は、第一判定結果が第一動作でないと判定した場合(S104A−5BでYES)、実施例2と同様に、S104A−1以降の処理を実行してもよい。
一方、プロセッサ110は、第一判定結果が第一動作であると判定した場合(S104A−5BでNO)、有効時間を延長する(S104A−6B)。例えば、プロセッサ110は、S104A−6Bにおいて、予め設定された有効時間に所定時間長を加算することで、有効時間を延長してもよい。有効時間に加算される所定時間長は、例えば、プロセッサ110が図7に示す処理の流れを繰り返し実行する時間間隔(実行間隔、単位時間と称されてもよい)に基づいて設定されてもよい。例えば、単位時間が1秒である場合、プロセッサ110は、S104A−6Bにおいて、有効時間に1秒を加算した値を、新たな有効時間(更新後の有効時間と称されてもよい)としてもよい。これにより、次回の有効時間管理処理(S104A)の実行時に、第一判定結果が第一動作でないと判定された場合(S104A−5BでYES)、更新後の有効時間を用いて第一判定結果が検索され(S104A−2)、有効時間を超えた第一判定結果が第一判定結果テーブルT130Aから削除される(S104A−4)。
上述のS104A−6Bの変形例として、プロセッサ110は、有効時間の経過の有無の判定に用いるタイマのカウントを停止させることで、有効時間を延長してもよい。この場合、プロセッサ110は、第一判定結果が第一動作ではないと判定した場合(S104A−5BでYES)、S104A−1以降の処理を実行するとともに、タイマのカウントを再開させてもよい。
以上に開示される実施例3の一側面によれば、センサから取得した測定データに基づいて、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間が調整される。そのため、センサからの測定データに基づいて把握される状況に応じて、第一判定結果の有効時間を調整することができ、第二判定処理(S103)における誤判定の発生をより抑制することができる。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味を判定する際の演算コストの浪費を抑制し、ハードウェア資源をより効率的に利用するうえで有用である。
以上に開示される実施例3の他の一側面によれば、静止状態ではない所定の運動強度を有する第一動作が検知されている期間は、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間が延長される。そのため、被験体の動作の中で、第二パターンT120−3に記述された一連の単位動作とは異なる第一動作(余計な動作、想定外動作と称されてもよい)が発現したとしても、第一動作の発現期間により第一判定結果の有効時間が満了してしまうことを抑制し、被験体の行動の検出漏れを防ぐことができる。
以上に開示される実施例3のさらなる他の一側面によれば、被験体の行動を一以上の単位動作の組合せにより定義する際に、軽微な動作を第一動作に分類することで、被験体の行動を規定する第二パターンT120−3の情報量を圧縮することができる。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味を判定する際の演算コストの浪費を抑制し、ハードウェア資源をより効率的に利用するうえで有用である。
<実施例4> 実施例4に係る行動判定システム10では、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間を、被験体に装着されるセンサからの測定データに基づいて調整する調整手段P150Bの他の例が提供される。
図12は、実施例4に係る行動判定システム10の構成の一例を示す図である。図12に示す実施例4に係る行動判定システム10は、調整手段P150Bに係る処理(調整処理と称されてもよい)の一例として、第二調整手段P170Cを有する点で、図5に示す実施例2に係る行動判定システム10、図9に示す実施例3に係る行動判定システム10と相違する。なお、図12に示す例において、実施例4に係る行動判定システム10は、GPS(Global Positioning System)モジュール140Cを備えているが、GPSモジュール140Cを省略してもよい。図12において、図5および図9に示される構成と同様の構成については、同じ参照符号を付し、説明の簡潔さのため、詳細な説明を省略する。
第二調整手段P170Cは、調整手段P150Bに係る処理の一例であり、例えば、第一判定結果テーブルT130Aに第一判定結果が登録されてからの被験体の移動距離が閾値以上である場合、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間が短縮されるように調整する。
GPSモジュール140Cは、GPS衛星からの信号に基づいて地球上の現在位置を測位することが可能なGPS受信機であり、現在位置を測定データとしてプロセッサ110に供給可能なように構成される。別言すると、本開示において、GPSモジュール140Cは、GPS衛星からの信号(外部信号と称されてもよい)に基づいて、現在位置を示す測定データを出力するように構成されたセンサ(位置センサと称されてもよい)としての側面を有する。
図13および図14は、実施例4に係る有効時間管理処理(S104A)の流れの一例を示す図である。図13および図14に示す処理の流れは、S104A−7CないしS104A−11Cが追加されている点で、図8に示す実施例2に係る処理の流れと相違し、その他の点では同様である。以下では、説明の簡潔さのため、S104A−7CないしS104A−11Cに関する説明を中心に行い、他の処理については説明を省略する。なお、実施例4に係る行動判定システム10における処理の流れの一例は、図7に示される実施例2の処理の流れと同様である。
プロセッサ110は、例えば、第一判定処理(S102)を実行した後に、有効時間管理処理(S104A)を実行することで、図13および図14に示す処理の流れが実行される。プロセッサ110が図7に示す処理の流れを所定の時間間隔で繰り返し実行することで、有効時間管理処理(S104A)が所定の時間間隔で繰り返し実行され、図13および図14に示す処理の流れが繰り返し実行されてもよい。
プロセッサ110は、今回の実行で第一判定処理(S102)により判定された単位動作を示す第一判定結果が、前回の第一判定結果と同じでないかを判定する(S104A−7C)。S104A−7Cにおいて、プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aに登録されている最新の第一判定結果情報と、今回の第一判定結果とを比較することで、今回の第一判定結果が前回の第一判定結果と同じでないかを判定してもよい。例えば、プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aから取得した最新の第一判定結果情報に示される第一判定結果T130−1と、今回の判定結果とが一致する場合、今回の第一判定結果が前回の第一判定結果と同じであると判定してもよい(S104A−7CでNO)。一方、プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aから取得した最新の第一判定結果情報に示される第一判定結果T130−1と、今回の判定結果とが一致しない場合、今回の第一判定結果が前回の第一判定結果と同じでないと判定してもよい(S104A−7CでYES)。
S104A−7Cにおいて、今回の第一判定結果が前回の第一判定結果と同じでないと判定した場合(S104A−7CでYES)、プロセッサ110は、被験体の移動距離を初期化する(S104A−8C)。S104A−8Cにおいて、プロセッサ110は、例えば、被験体の移動距離を0値に設定してもよい。
プロセッサ110は、実施例2と同様に、今回の第一判定結果を、登録日時とともに、第一判定結果テーブルT130Aに登録する(S104A−1)。なお、図13の例では、S104A−8Cの実行後に、S104A−1を実行するように図示されているが、本実施例はこの実行順序に限定されない。例えば、S104A−8CとS104A−1との実行順序を逆転させてもよい。
一方、S104A−7Cにおいて、今回の第一判定結果が前回の第一判定結果と同じであると判定した場合(S104A−7CでNO)、プロセッサ110は、移動距離の初期化処理(S104A−8C)を実行せずにスキップしてもよい。なお、図13の例では、S104A−7CでNOの場合、第一判定結果を第一判定結果テーブルに登録する処理(S104A−1)も実行されずにスキップされている。
つぎに、プロセッサ110は、センサからの測定データに基づいて、移動距離を算出する(S104A−9C)。S104A−9Cにおいて、プロセッサ110は、例えば、GPSモジュール140C(位置センサと称されてもよい)からの測定データに示される位置情報を取得し、今回の位置情報と前回の位置情報とに基づいて移動距離を算出してもよい。この場合、プロセッサ110は、S104A−9Cを実行する毎に、GPSモジュール140Cから取得した測定データに示される位置情報(今回の位置情報と称されてもよい)を、メモリ120に格納してもよい。これにより、次回のS104A−9Cの実行時に、メモリ120に格納されている位置情報を前回の位置情報として使用することができる。なお、S104A−9Cにおいて算出される移動距離は、S104A−8Cで初期化されるまで、算出結果が累積(累積和と称されてもよい)されてもよい。
S104A−9Cにおいて、プロセッサ110は、例えば、モーションセンサ130からの測定データに基づいて被験体の移動距離を算出してもよい。モーションセンサ130から取得される測定データは、例えば、被験体の歩行などの移動により生じる体動の変化を計測した値が示されるようにしてもよい。プロセッサ110は、モーションセンサ130からの測定データに基づき、既知の手法により、被験体が歩行・移動状態にあることを検知し、歩行・移動状態が継続している時間に基づいて移動距離を示す指標値を算出してもよい。あるいは、プロセッサ110は、モーションセンサ130からの測定データに基づき、既知の手法により、被験体の歩数を計測し、計測された歩数に基づいて移動距離を示す指標値を算出してもよい。
プロセッサ110は、移動距離が閾値以上であるかを判定する(S104A−10C)。例えば、プロセッサ110は、S104A−9Cを実行する毎に累積された移動距離と所定の閾値とを比較し、移動距離が閾値以上の値であれば、移動距離は閾値以上であると判定してもよい(S104A−10CでYES)。一方、プロセッサ110は、例えば、S104A−9Cを実行する毎に累積された移動距離と所定の閾値とを比較し、移動距離が閾値未満の値であれば、移動距離は閾値以上でないと判定してもよい(S104A−10CでNO)。
ここで、移動距離と比較する所定の閾値は、被験体がとり得る行動を構成する一連の単位動作において発現し得る移動距離を上回る値のうち任意の値を設定すればよい。別言すれば、被験体がとり得る行動を構成する一連の単位動作の組合せにおいて発現し得る移動距離を明からに超えたことを判別し得る値を閾値に設定すればよい。ただし、大きな値を設定すればするほど、第二判定処理の判定対象に含まれる第一判定結果が多くなり得るため、被験者の行動判定に要する演算コストの浪費を抑制する効果が低減され得ることに留意されたい。したがって、演算コストの浪費を抑制する観点からは、被験体がとり得る行動を構成する一連の単位動作の組合せにおいて発現し得る移動距離を明からに超えたことを判別し得る値のうち、なるべく小さな値を閾値に設定することが推奨される。
S104A−10Cにおいて、移動距離は閾値以上であると判定した場合(S104A−10CでYES)、プロセッサ110は、有効時間を短縮する(S104A−11C)。例えば、プロセッサ110は、有効時間を0値に設定することで、有効時間を短縮してもよい。あるいは、プロセッサ110は、有効時間から0値以外の任意の値(正の数と称されてもよい)を減算することで、有効時間を短縮してもよい。
一方、S104A−10Cにおいて、移動距離は閾値未満であると判定した場合(S104A−10CでNO)、プロセッサ110は、有効時間を短縮する処理(S104A−11C)を実行せずにスキップしてもよい。
その後、プロセッサ110は、実施例2と同様に、S104A−2以降の処理を実行する。これにより、S104A−10Cの判定結果に応じて短縮された有効時間を用いて第一判定結果が検索され(S104A−2)、有効時間を超えた第一判定結果が第一判定結果テーブルT130Aから削除される(S104A−4)。
以上に開示される実施例4の一側面によれば、センサから取得した測定データに基づいて、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間が調整される。そのため、センサからの測定データに基づいて把握される状況に応じて、第一判定結果の有効時間を調整することができ、第二判定処理(S103)における誤判定の発生をより抑制することができる。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味を判定する際の演算コストの浪費を抑制し、ハードウェア資源をより効率的に利用するうえで有用である。
以上に開示される実施例4の他の一側面によれば、被験体の移動距離が閾値以上であることを検知した場合、有効時間管理手段P140Aにおける有効時間が短縮される。これにより、第一判定結果の有効時間を満了しやすくし、メモリ120に蓄積されている第一判定結果を第二判定処理(S103)の判定対象から除外することができる。別言すると、被験体がとり得る行動を構成する一連の単位動作の組合せにおいて発現し得る移動距離を明らかに超えたことを検知した場合、既に蓄積されている第一判定結果は、第二判定処理(S103)の判定対象から除外される。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味を判定する際の演算コストの浪費を抑制し、ハードウェア資源をより効率的に利用するうえで有用である。
<実施例5> 実施例5に係る行動判定システム10では、第二判定手段P130の判定結果(第二判定結果、イベントなどと称されてもよい)に応じて、予め設定された処理(アクションと称されてもよい)が実行される。
図15は、実施例5に係る行動判定システム10の構成の一例を示す図である。図15に示す実施例5に係る行動判定システム10は、少なくとも、イベント処理手段P180D、アクション設定テーブルT140Dを有する点で、図1に例示する実施例1に係る構成、図5に例示する実施例2に係る構成、図9に例示する実施例3に係る構成、及び図12に例示する実施例4に係る構成と相違する。なお、図15に示す例において、実施例5に係る行動判定システム10は、通信回路150Dを備えているが、通信回路150Dを省略してもよい。また、図15に示す例において、実施例5に係る行動判定システム10は、調整手段P150Bの処理(調整処理と称されてもよい)の一例として、第一調整手段P160Bと、第二調整手段P170Cとを有するが、本実施例はこれに限定されるものではない。また、図15に示す例において、実施例5に係る行動判定システム10は、イベントログT150Dが図示されているが、他の実施例に係る行動判定システム10においても、イベントログT150Dが備えられていてもよいし、省略されてもよい。図15において、図1に例示する実施例1に係る構成、図5に例示する実施例2に係る構成、図9に例示する実施例3に係る構成、及び図12に例示する実施例4に係る構成と同様の構成については、同じ参照符号を付し、説明の簡潔さのため、詳細な説明を省略する。
図15において、イベント処理手段P180Dは、被験体がとり得る行動に対応するアクションを、アクション設定テーブルT140Dから取得して実行するように構成される。
アクション設定テーブルT140Dは、第二判定手段P130により判定される被験体がとり得る行動が検知されたか否かに応じて実行すべき処理であるアクションに関する情報(アクション設定情報と称されてもよい)が設定されるように構成される。
イベントログT150Dは、第二判定手段P130により判定された被験体の行動に関する情報が、当該被験体の行動が検知された日時に関する情報とともに記録されるように構成される。
通信回路150Dは、例えば、標準化団体(例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers)など)が策定する無線通信規格(例えば、LTE(Long Term Evolution)規格、5G規格、IEEE802.11規格など)に準拠した無線通信装置であってもよい。
図16は、実施例5に係るアクション設定テーブルT140Dの内容例を示す図である。図16において、アクション設定テーブルT140Dは、アクション設定情報を一意に識別するアクションID(T140−1)と、一以上の条件である条件1(T140−2)と条件2(T140−3)と、当該条件が成就した場合に実行される処理であるアクションT140−4と、を含むアクション設定情報を格納する。
図16の例において、アクションID(T140−1)「C1」のアクション設定情報は、条件1(T140−2)として「自宅から半径[50m]圏内を離脱」したことを検知した場合に成就する条件が設定されており、条件2(T140−3)として「行動ID[B1]を未検知」である場合に成就する条件が設定されており、条件1と条件2との両方が成就した場合に実行されるアクションT140−4として「警告を出力」することが設定されている。ここで、行動ID[B1]は、「玄関の扉の鍵を閉める」という行動に相当する。
また、図16の例において、アクションID(T140−1)「C2」のアクション設定情報は、条件1(T140−2)として「行動ID[B3]を検知」した場合に成就する条件が設定されており、条件2(T140−3)として「現在時刻が[17:30−23:59]の範囲内」である場合に成就する条件が設定されており、条件1と条件2との両方が成就した場合に実行されるアクションT140−4として「[宛先1]に[メール1]を送信」することが設定されている。ここで、行動ID[B3]は、「車の運転を開始する」という行動に相当する。
図17は、実施例5に係る行動判定システム10における処理の流れの一例を示す図である。図17に示す実施例5に係る処理の流れは、少なくとも、イベント処理を実行するステップ(S106D)が追加されている点で、図4に示す実施例1に係る処理の流れ、及び、図7に示す実施例2に係る処理の流れ、と相違する。また、図17に示す実施例5に係る処理の流れは、第二判定処理S103の判定結果(第二判定結果と称されてもよい)をイベントログに出力するステップ(S105D)が明示されている点で、図4に示す実施例1に係る処理の流れ、及び、図7に示す実施例2に係る処理の流れ、と相違する。以下では、説明の簡潔さのため、図4に示す実施例1に係る処理の流れや、図7に示す実施例2に係る処理の流れと同様のステップについては、同じ参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
プロセッサ110は、例えば、第一判定処理(S102)を実行した後に、有効時間管理処理(S104A)を実行することで、第一判定処理(S102)により判定された単位動作を示す第一判定結果を第一判定結果テーブルT130Aに登録する。S104Aにおいて、プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aに登録された一以上の第一判定結果の各々の有効時間を管理し、有効時間を経過した第一判定結果を第一判定結果テーブルT130Aから削除する。なお、実施例5に係る処理の流れにおいて、有効時間管理処理(S104A)を省略してもよい。
プロセッサ110は、第二判定処理(S103)において、第一判定結果テーブルT130Aに登録された一以上の有効な第一判定結果に基づいて、被験体がとり得る行動を判定する。第二判定処理(S103)による判定結果は、第二判定結果と称されてもよい。別言すると、第二判定結果は、一以上の有効な第一判定結果に基づいて判定された被験体がとり得る行動を示す。
S103において、プロセッサ110は、第一判定結果テーブルT130Aに登録されてからの経過時間が有効時間を超えていない第一判定結果を、有効な第一判定結果であると判定してもよい。あるいは、S103において、プロセッサ110は、有効時間管理処理(S104A)により、第一判定結果テーブルT130Aから削除されていない第一判定結果を、有効な第一判定結果であると判定してもよい。
プロセッサ110は、第二判定結果に関する情報を、第二判定結果に関する日時とともに、イベントログT150Dに出力(格納)する(S105D)。
図18は、実施例5に係るイベントログT150Dの内容例を示す図である。図18の例において、イベントログT150Dは、イベントID(T150−1)と、第二判定結果ID(T150−2)と、第二判定結果ラベルT150−3と、イベント日時T150−4とを有するイベント情報を格納する。
イベントID(T150−1)は、イベント情報を一意に識別するために用いられる情報であり、数字、文字、記号、あるいはそれらの組合せを用いて記述してもよい。
第二判定結果ID(T150−2)は、第二判定結果が示す被験体の行動を一意に識別する情報であって、第二パターンDB(T120)における行動ID(T120−1)に相当する。
第二判定結果ラベルT150−3は、第二判定結果が示す被験体の行動を記述した情報であって、第二パターンDB(T120)における行動ラベルT120−2に相当する。
イベント日時T150−4は、イベント情報がイベントログに登録された日時を示す情報である。
図18の例において、イベントID(T150−1)「D1」のイベント情報は、第二判定結果ID(T150−2)に「B1」が設定されており、第二判定結果ラベルT150−3に「玄関の扉の鍵を閉める」が設定されており、イベント日時T150−4に「2017/10/05 - 08:10:06」が設定されている。別言すると、イベントID(T150−1)「D1」のイベント情報は、一以上の単位動作に基づき、「玄関の扉の鍵を閉める」という被験体の行動が、「2017/10/05 - 08:10:06」に判定されたことを示す。
また、図18の例において、イベントID(T150−1)「D2」のイベント情報は、第二判定結果ID(T150−2)に「B3」が設定されており、第二判定結果ラベルT150−3に「車の運転を開始する」が設定されており、イベント日時T150−4に「2017/10/05 - 08:13:10」が設定されている。別言すると、イベントID(T150−1)「D2」のイベント情報は、一以上の単位動作に基づき、「車の運転を開始する」という被験体の行動が、「2017/10/05 - 08:13:10」に判定されたことを示す。
また、図18の例において、イベントID(T150−1)「D3」のイベント情報は、第二判定結果ID(T150−2)に「B3」が設定されており、第二判定結果ラベルT150−3に「車の運転を開始する」が設定されており、イベント日時T150−4に「2017/10/05 - 21:43:40」が設定されている。別言すると、イベントID(T150−1)「D3」のイベント情報は、一以上の単位動作に基づき、「車の運転を開始する」という被験体の行動が、「2017/10/05 - 21:43:40」に判定されたことを示す。
図17に示す実施例5に係る処理の流れの説明に戻る。プロセッサ110は、イベント処理を実行する(S106D)。S106Dにおいて、プロセッサ110は、第二判定結果に基づき、被験体がとり得る行動に対応するアクションT140−4を、アクション設定テーブルT140Dから取得して実行する。
S106Dにおいて、プロセッサ110は、例えば、アクション設定テーブルT140Dからアクション設定情報を取得し、アクション設定情報に示される条件が成就するか否かを、第二判定結果に基づいて判定する。プロセッサ110は、必要に応じて、例えば、モーションセンサ130やGPSモジュール140Cからの測定データに基づいて、アクション設定情報に示される条件が成就するか否かを判定してもよい。
図16の例において、プロセッサ110は、アクションID(T140−1)が「C1」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)が成就するか否かを、GPSモジュール140Cからの測定データに基づいて、判定してもよい。例えば、プロセッサ110は、自宅の位置として予め設定されている位置と、GPSモジュール140Cからの測定データが示す現在位置との間の距離を算出し、当該距離が50mを超える場合、アクションID(T140−1)が「C1」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)が成就すると判定してもよい。
アクションID(T140−1)が「C1」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)が成就すると判定された場合、プロセッサ110は、条件2(T140−3)が成就するか否かを判定してもよい。例えば、プロセッサ110は、イベントログT150Dを参照し、現在の時刻から所定時間以内(例えば30分以内)のイベント日時T150−4を有するイベント情報のうち、第二判定結果ID(T150−2)が行動ID「B1」を示すイベント情報が、イベントログT150Dに格納されているか否かを判定してもよい。プロセッサ110は、そのようなイベント情報がイベントログT150Dに格納されていない場合、「行動ID[B1]を未検知」という条件2(T140−3)が成就したと判定してもよい。
図16の例において、プロセッサ110は、アクションID(T140−1)が「C1」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)と条件2(T140−3)とが成就したと判定した場合、アクションT140−4に設定されている「警告を出力」という処理を実行する。警告を出力する処理において、プロセッサ110は、例えば、図15に図示しない音響出力回路(スピーカーと称されてもよい)から警告音を出力してもよいし、図15に図示しない表示回路(ディスプレイと称されてもよい)に警告メッセージを出力してもよい。これにより、所定のエリアから離脱する際に、被験体の所定の行動を示す第二判定結果が検知されていたか否かに応じて、警告を出力することができる。例えば、警告を出力することで、例えば、被験体が所定の行動を実行し直す契機を与え得ることができるかもしれない。なお、本実施例において、警告を受ける者は、被験体に限定されるわけではない。例えば、被験体以外の者(被験体の管理者、介護者、養育者、保護者、所有者、飼育者などと称されてもよい)であってもよい。
図16に示すもう一つのアクション設定情報の例について説明する。図16の例において、プロセッサ110は、アクションID(T140−1)が「C2」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)が成就するか否かを、第二判定結果に基づいて、判定してもよい。例えば、プロセッサ110は、第二判定結果が示す被験体の行動が行動ID[B3]に相当するものである場合、アクションID(T140−1)が「C2」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)が成就すると判定してもよい。
アクションID(T140−1)が「C2」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)が成就すると判定された場合、プロセッサ110は、条件2(T140−3)が成就するか否かを判定してもよい。例えば、プロセッサ110は、現在時刻が[17:30 - 23:59]の範囲内である場合、条件2(T140−3)が成就すると判定してもよい。
図16の例において、プロセッサ110は、アクションID(T140−1)が「C2」のアクション設定情報に示される条件1(T140−2)と条件2(T140−3)とが成就したと判定した場合、アクションT140−4に設定されている「[宛先1]に[メール1]を送信」という処理を実行する。アクションT140−4の実行において、プロセッサ110は、例えば、通信回路150Dを用いて、予め設定された[宛先1]に宛てて、予め設定された文面の電子メール[メール1]を送信してもよい。これにより、図18の例では、イベントID(T150−1)が「D2」と「D3」との2件のイベント情報が、アクションID(T140−1)が「C2」のアクション設定情報における条件1(T140−2)を満たすが、イベントID(T150−1)が「D2」のイベント情報におけるイベント日時T150−4は「2017/10/05 - 08:13:10」であるため、条件2(T140−3)を満たさない。一方、イベントID(T150−1)が「D3」のイベント情報におけるイベント日時T150−4は「2017/10/05 - 21:43:40」であるため、条件2(T140−3)を満たす。その結果、イベントID(T150−1)が「D3」のイベント情報がイベントログT150Dに登録される契機となった第二判定結果に応じて、プロセッサ110は、「[宛先1]に[メール1]を送信」というアクションT140−4を実行する。例えば、[宛先1]に家族の誰かのメールアドレスを設定しておき、[メール1]に「いまから車で家に帰る。」旨のメッセージを設定しておくことで、第二判定結果に基づいて自動的に所定のメッセージを家族に伝えることができる。
以上に開示される実施例5の一側面によれば、第二判定手段P130による第二判定結果に応じて、予め設定された処理(アクションと称されてもよい)が実行される。この様な作用は、ウェアラブルデバイスを装着した被験体の行動の高度な意味をより効率的に判定するとともに、被験体の行動の高度な意味に応じて、予め設定された処理を実行するか否かを制御することができるシステムを実現するうえで有用である。
<変形例1> 以上に開示される実施例1ないし実施例5に係る行動判定システム10によれば、プロセッサ110、メモリ120、モーションセンサ130などの各構成要素の配置の具体例について、特に言及していない。例えば、図1に示す実施例1に係る行動判定システム10の構成要素、図5に示す実施例2に係る行動判定システム10の構成要素、図9に示す実施例3に係る行動判定システム10の構成要素、図12に示す実施例4に係る行動判定システム10の構成要素、図15に示す実施例5に係る行動判定システム10の構成要素、の各々は、一つの装置(例えば、被験体に装着させるウェアラブルデバイス)に配置してもよいし、複数の装置に分散して配置してもよい。
例えば、図15に示す実施例5に係る行動判定システム10の構成要素のうち、モーションセンサ130を、被験体に装着するウェアラブルデバイスに配置し、その他の構成要素を、スマートフォンやサーバなどの情報処理装置に配置してもよい。この場合、情報処理装置は、Bluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)やLTEなどの無線通信技術によりウェアラブルデバイスと直接的に又は間接的に接続されており、モーションセンサ130からの測定データをウェアラブルデバイスから受信できるものとする。
あるいは、図15に示す実施例5に係る行動判定システム10の構成要素のうち、例えば、データ取得手段P110ないし第二調整手段P170Cを備えたプロセッサ110と、第一パターンDB(T110)ないし第一判定結果テーブルT130Aを備えたメモリ120と、モーションセンサ130と、GPSモジュール140Cとを、被験体に装着させるウェアラブルデバイスに配置してもよい。また、例えば、イベント処理手段P180Dを備えたプロセッサ110と、アクション設定テーブルT140DとイベントログT150Dとを備えたメモリ120と、GPSモジュール140Cと、通信回路150Dとを、情報処理装置(スマートフォンやサーバなど)に配置してもよい。この場合、情報処理装置は、無線通信技術によりウェアラブルデバイスと直接的に又は間接的に接続されており、第二判定手段P130による第二判定結果に関する情報をウェアラブルデバイスから受信できるものとする。
<変形例2> 以上に開示される実施例1ないし実施例5に係る行動判定システム10によれば、第一パターンDB(T110)及び第二パターンDB(T120)がメモリ120に格納される。しかし、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。例えば、プロセッサ110により実行される各種手段としてのプログラムにおいて、アルゴリズム又はデータとして実装されてもよい。この様な実施形態も、本開示における第一パターンDB(T110)及び第二パターンDB(T120)の概念に属することに留意されたい。
また、第一判定結果テーブルT130Aについて、図6に例示される情報要素が一塊としてメモリ120に格納されかのように説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではないことに留意されたい。例えば、各情報要素が何らかの関連性を有して、メモリ120において分散して格納されてもよいし、プロセッサ110またはメモリ120に一時的に記憶されているだけであってもよい。さらには、プロセッサ110により実行される各種手段としてのプログラムにおいて、アルゴリズム又はデータとして実装されてもよい。この様な実施形態も、本開示における第一判定結果テーブルT130Aの概念に属することに留意されたい。他の各種テーブルについても同様である。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点及び利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神及び権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点及び利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良及び変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物及び均等物に拠ることも可能である。例えば、本明細書に開示の各工程は、必ずしも処理の流れの一例として説明された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、工程の順序を入れ替えてもよく、あるいは複数の工程を並列的に実行してもよい。なお、以上の詳細な説明で明らかにされる行動判定システム10に生じ得る事情は、行動判定システム10を一側面から検討した場合に見出し得るものであり、他の側面から検討した場合には、他の事情が見出され得ることに留意されたい。別言すると、本発明の特徴点及び利点は、以上の詳細な説明に明記された事情を奏する用途に限定されるものではない。
最後に、本開示の実施形態の構成は、本発明の技術的思想を具体化するための一例を示したものであり、本発明をこの実施形態の構成に限定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態にも等しく適用し得るものである。例えば、本開示における用語は、今後の技術動向の変化などによって、名称が変更され得ることに留意されたい。また、本開示における用語に対して列挙される一以上の別称は、相互に同義であり得ることに留意されたい。