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JP6984409B2 - 樹脂製歯車 - Google Patents
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本発明は、樹脂製歯車に関する。
樹脂製歯車は、軽量で且つ静粛性に優れており、例えば車両用又は産業用の歯車として広く用いられている。樹脂製歯車としては、環状の金属製ブッシュと、金属製ブッシュの周囲に設けられ外周部に歯部が形成された環状の樹脂部材と、金属製ブッシュと樹脂部材との間に設けられた弾性部材と、を備えた樹脂製歯車が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−15100号公報
上述したような樹脂製歯車では、金属製ブッシュと弾性部材及び樹脂部材と弾性部材とは、接着剤で接合が補強されている。例えば、金属製ブッシュと弾性部材とは、金属製ブッシュの外周面に接着剤を塗布した後、金属製ブッシュに弾性部材を取り付けることで接合される。接着剤は、金属製ブッシュの外周面に塗布されるが、粘性が低い場合には外周面に留まらず、金属製ブッシュと弾性部材との間に十分に充填されないことがある。これにより、金属製ブッシュと弾性部材との接合強度が低下するおそれがある。
本発明の一側面は、弾性部材との接合強度の向上が図れる樹脂製歯車を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る樹脂製歯車は、環状の金属製ブッシュと、金属製ブッシュの周囲に設けられ、外周部に歯形が形成された環状の樹脂部材と、金属製ブッシュと樹脂部材との間に設けられた環状の弾性部材と、を備え、金属製ブッシュと弾性部材との間及び樹脂部材と弾性部材との間のそれぞれには、接着剤からなる接着部が設けられており、金属製ブッシュにおいて弾性部材と対向する外周面が金属製ブッシュの内周面よりも粗面である、及び/又は、樹脂部材において弾性部材と対向する内周面が樹脂部材の他の面よりも粗面である。
本発明の一側面に係る樹脂製歯車では、金属製ブッシュの外周面及び/又は樹脂部材の内周面は、表面が粗い。これにより、樹脂製歯車では、外周面及び/又は内周面に接着剤を塗布したときに、接着剤が外周面及び/又は内周面から流れ落ちる(垂れる)ことを抑制できる。したがって、樹脂製歯車では、金属製ブッシュと弾性部材との間及び/又は樹脂部材と弾性部材との間に、接着剤が十分に充填される。その結果、樹脂製歯車では、金属製ブッシュと弾性部材との間及び/又は樹脂部材と弾性部材との間に接着剤が十分に介在するため、弾性部材との接合強度の向上が図れる。
一実施形態においては、金属製ブッシュの外周面には、金属製ブッシュの一対の側面の対向方向において、凹凸が連続して形成されていてもよい。一般的に、金属製ブッシュの外周面に接着剤が塗布された後、金属製ブッシュに弾性部材を取り付けるまでは、金属製ブッシュの一方の側面が載置面となるように金属製ブッシュが載置される。そのため、金属製ブッシュの一対の側面の対向方向において凹凸を連続して形成することにより、当該対向方向において接着剤が流動することを抑制できる。また、金属製ブッシュの外周面に凹凸を形成することにより、接着部において、アンカー効果が得られる。したがって、金属製ブッシュと弾性部材との接合強度の向上がより一層図れる。
一実施形態においては、樹脂部材の内周面には、樹脂部材の一対の側面の対向方向において、凹凸が連続して形成されていてもよい。一般的に、樹脂部材の内周面に接着剤が塗布された後、樹脂部材に弾性部材を取り付けるまでは、樹脂部材の一方の側面が載置面となるように樹脂部材が載置される。そのため、樹脂部材の一対の側面の対向方向において凹凸を連続して形成することにより、当該対向方向において接着剤が流動することを抑制できる。また、樹脂部材の内周面に凹凸を形成することにより、接着部において、アンカー効果が得られる。したがって、樹脂部材と弾性部材との接合強度の向上がより一層図れる。
一実施形態においては、金属製ブッシュの外周面及び/又は樹脂部材の内周面の表面粗さRaは、1.0以上であってもよい。この構成では、接着剤を外周面及び/又は内周面に好適に留めることができる。
本発明の一側面によれば、弾性部材との接合強度の向上が図れる。
図1は、一実施形態に係る樹脂製歯車の正面図である。 図2は、図1におけるII−II線に沿った断面構成を示す図である。 図3は、図2の一部を拡大して示す図である。 図4(a)及び図4(b)は、弾性部材の形成工程を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1及び図2に示されるように、樹脂製歯車1は、金属製ブッシュ3と、弾性部材5と、樹脂部材7と、を備えている。本実施形態に係る樹脂製歯車1は、平歯車である。
金属製ブッシュ3は、回転軸(図示省略)に取り付けられる部材である。金属製ブッシュ3は、円環状である。金属製ブッシュ3は、例えば、ステンレス等の金属で形成されている。金属製ブッシュ3には、貫通孔3hが設けられている。貫通孔3hは、金属製ブッシュ3の一方の側面3aと他方の側面3bとを貫通している。貫通孔3hには、回転軸が挿入される。
金属製ブッシュ3は、内周面4aと、外周面4bと、を有している。内周面4aは、貫通孔3hを画成している。
外周面4bは、弾性部材5と対向する面である。金属製ブッシュ3の外周面4bは、内周面4aよりも粗面である。すなわち、外周面4bは、内周面4aよりも表面が粗い。外周面4bは、粗面化されている。具体的には、図3に示されるように、外周面4bには、凹凸が設けられている。本実施形態では、凹凸は、金属製ブッシュ3の一方の側面3aと他方の側面3bとの対向方向において、連続して形成されている。凹凸は、例えば、リン酸塩被膜処理、レーザー加工等により形成される。外周面4bの表面粗さRa(算術平均粗さ:JIS B 0601:2001)は、1.0以上(Ra≦1.0)である。内周面4aの表面粗さRaは、1.0未満である。
図1に示されるように、弾性部材5は、樹脂製歯車1が他の歯車と噛み合いにより発生する衝撃を減衰する部材である。弾性部材5は、円環状である。弾性部材5は、金属製ブッシュ3の周囲に設けられている。弾性部材5は、金属製ブッシュ3と樹脂部材7との間に設けられている。弾性部材5と金属製ブッシュ3との間には、接着部9が介在している。金属製ブッシュ3と弾性部材5とは、接着部9により接着されている。弾性部材5は、複数の部材(ゴム層)が積層されることにより構成されていてもよい。弾性部材5の厚みは、適宜設定される。
弾性部材5は、ゴムにより形成されている。ゴムは、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、アクリルゴム、フッ素ゴム、エピクロロヒドリンゴム、シリコーンゴム等である。ゴムは、耐久性及び耐熱性の観点から、フッ素ゴム又はシリコーンゴムであることが好ましい。
樹脂部材7は、他の歯車と噛み合う部材である。樹脂部材7は、環状である。樹脂部材7は、樹脂で形成されている。樹脂部材7は、弾性部材5の周囲に設けられている。樹脂部材7は、内周面7aを有している。
内周面7aは、弾性部材5と対向する面である。内周面7aは、他の面(本実施形態では、側面7b,7c)よりも粗面である。すなわち、内周面7aは、他の面よりも表面が粗い。内周面7aは、粗面化されている。具体的には、図3に示されるように、内周面7aには、凹凸が設けられている。本実施形態では、凹凸は、樹脂部材7の一方の側面7bと他方の側面7cとの対向方向において、連続して形成されている。凹凸は、例えば、ショットブラスト加工、レーザー加工、切削加工等により形成される。内周面7aの表面粗さRa(算術平均粗さ:JIS B 0601:2001)は、1.0以上(Ra≦1.0)である。
弾性部材5と樹脂部材7との間には、接着部11が介在している。弾性部材5と樹脂部材7とは、接着部11により接着されている。
図1に示されるように、樹脂部材7の外周部には、歯形8が形成されている。歯形8は、樹脂部材7の周方向において、所定の間隔をあけて複数形成されている。
続いて、樹脂製歯車1の製造方法について説明する。樹脂製歯車1の製造方法は、ブッシュ加工工程と、抄造素形体形成工程と、樹脂部材形成工程と、切削工程と、樹脂部材加工工程と、接着剤塗布工程と、弾性部材形成工程と、歯切加工工程と、を含む。
[ブッシュ加工工程]
ブッシュ加工工程では、金属製ブッシュ3の外周面4bに加工を施す。具体的には、例えば、金属製ブッシュ3の外周面4bにリン酸塩被膜処理を施し、外周面4bにリン酸層を形成する。リン酸層は、例えば、リン酸亜鉛被膜(亜鉛を含む組成)であり得る。リン酸亜鉛被膜の主成分は、ホパイト(Zn(PO・4HO)及びフォスフォフィライト(ZnFe(PO・4HO)である。リン酸亜鉛被膜は、リン酸イオン及び亜鉛イオンを主成分とする処理液を用いて処理され、亜鉛が析出することで形成される。リン酸亜鉛被膜の厚さは、例えば、2μm〜3μmである。金属製ブッシュ3の外周面4bにリン酸層を形成することにより、外周面4bに凹凸が形成される。これにより、金属製ブッシュ3では、外周面4bの方が内周面4aよりも粗面になる。金属製ブッシュ3に加工を施した後、金属製ブッシュ3を洗浄する。金属製ブッシュ3の洗浄は、接着剤塗布工程の前に実施されればよい。
[抄造素形体形成工程]
抄造素形体形成工程では、抄造法によって、円環状の抄造素形体を形成する。抄造素形体は、短繊維のみを含むものであっても、短繊維及び樹脂を含むものであってもよい。
抄造法による抄造素形体の形成には、従来公知の方法を適用することができる。例えば、円環形状は、筒状金型を用いることにより形成することができる。また、抄造素形体は、例えば、金型の中央にブッシュを配置し、ブッシュの周囲に短繊維、分散媒及び任意の樹脂の分散液を注入し、金型から分散媒を排出した後に、筒状金型内に残った集合体を圧縮することにより形成することができる。
短繊維の融点、又は、短繊維の分解温度は、250℃以上であることが好ましい。このような短繊維を用いることで、成形時の成形温度又は加工温度、実使用時の雰囲気温度において、短繊維が熱劣化を起こすことなく、耐熱性に優れた繊維基材又は樹脂製歯車とすることができる。
短繊維としては、パラ系アラミド繊維、メタ系アラミド繊維、炭素繊維、ガラス繊維、ボロン繊維、セラミック繊維、超高強力ポリエチレン繊維、ポリケトン繊維、ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール繊維、全芳香族ポリエステル繊維、ポリイミド繊維、及びポリビニルアルコール系繊維から選ばれた少なくとも1種以上の短繊維を使用することが好ましい。特に、パラ系アラミド繊維と、メタ系アラミド繊維との混合繊維を短繊維として用いた場合には、耐熱性、強度、樹脂成形後の加工性のバランスが優れている。
スラリとしては、有機溶媒、有機溶媒と水との混合物、又は、水等を用いることができる。スラリとしては、特に経済的で、環境への負荷が少ない、水を使用することが好ましい。有機溶媒を用いる場合には、安全面に充分注意し、メタノール、エタノール、アセトン、トルエン、ジエチルエーテル等の有機溶媒を使用することも可能である。
樹脂は、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれであってもよいが、製造される樹脂製歯車の強度を向上させる観点から、熱硬化性樹脂であると好ましい。より具体的には、エポキシ樹脂、ポリアミノアミド樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等から選ばれた1以上の樹脂と、選択された樹脂の種類に応じた硬化剤とを組み合わせたものが使用できる。これらの中でも、樹脂硬化物の強度、耐熱性等の点からポリアミノアミド樹脂が好ましく、耐熱性、強度が優れる2,2’−(1,3フェニレン)ビス2−オキサゾリンとアミン硬化剤の混合物100質量部に対し、触媒には硬化促進剤として、例えば、n−オクチルブロマイドが5質量部以下からなる樹脂を使用することが好ましい。
なお、樹脂は、抄造素形体形成工程において短繊維と一緒に抄造されてもよく、短繊維のみを含む抄造素形体を形成した後に、樹脂部材形成工程において抄造素形体に含浸されてもよい。
[樹脂部材形成工程]
樹脂部材形成工程では、金型内に上記抄造素形体を配置し、樹脂を硬化させて樹脂部材7を形成する。抄造素形体形成工程において樹脂を用いなかった場合には、金型内に樹脂を注入して抄造素形体に含浸させた後に、樹脂を硬化させる。
[切削工程]
切削工程では、金属製ブッシュ3及び樹脂部材7を切削して寸法を調整する。切削工程では、各部材を旋盤等の工作機械によって切削加工する。具体的には、切削工程では、各部材の外径部分及び内径部側面を削り、各部材を所定の寸法に加工する。
[樹脂部材加工工程]
樹脂部材加工工程では、樹脂部材7の内周面7aに加工を施す。具体的には、例えば、樹脂部材7の内周面7aにショットブラスト加工を施し、内周面7aに凹凸を形成する。これにより、樹脂部材7では、内周面7aの方が側面7b,7cよりも粗面になる。樹脂部材加工工程の後、樹脂部材7を洗浄する。樹脂部材7の洗浄は、接着剤塗布工程の前に実施されればよい。
[接着剤塗布工程]
接着剤塗布工程では、金属製ブッシュ3及び樹脂部材7のそれぞれに接着剤A1,A2を塗布する。接着剤塗布工程では、金属製ブッシュ3の外周面4bに接着剤A1を塗布する。また、接着剤塗布工程では、樹脂部材7の内周面7aに接着剤A2を塗布する。接着剤A1,A2は、加硫接着剤である。加硫接着剤としては、例えば、ケムロック 607(ロード・ジャパンインク製)を用いることができる。
[弾性部材形成工程]
弾性部材形成工程では、金属製ブッシュ3と樹脂部材7との間に弾性部材5を形成する。図4(a)に示されるように、金属製ブッシュ3の外周面4b(接着剤A1)と樹脂部材7の内周面7a(接着剤A2)とが対向するように、金属製ブッシュ3と樹脂部材7とを成形金型20に配置する。続いて、図4(b)に示されるように、ゴム材料Gを押込部材22によって注入部21に押し込み、金属製ブッシュ3と樹脂部材7との間に、注入部21を介してゴム材料Gを注入する。これにより、金属製ブッシュ3と樹脂部材7との間にゴム材料Gが充填される。そして、充填したゴム材料Gに加硫すると共にゴム材料Gを加熱する。これにより、金属製ブッシュ3と樹脂部材7との間に弾性部材5が形成される。また、接着剤A1,A2が加熱されることにより、金属製ブッシュ3と弾性部材5との間に接着部9、樹脂部材7と弾性部材5との間に接着部11が形成される。弾性部材5は、必要に応じて、バリの除去等を行う。
[歯切加工工程]
歯切加工工程では、樹脂部材7の歯切加工を行う。適用される歯切加工としては、ホブ盤又はシェービング盤による仕上げ加工が挙げられる。ホブ盤としては、例えば三菱重工株式会社製のGE15A(商品名)を用いることができる。なお、ホブ盤による切削量は、200μm以上になる。シェービング盤としては、例えば三菱重工株式会社製のFE30A(商品名)を用いることができる。なお、シェービング加工による切削量は少なく、20〜150μm程度になる。歯切加工工程により、樹脂部材7に歯形8が形成される。
以上の工程により、樹脂製歯車1が製造される。
以上説明したように、本実施形態に係る樹脂製歯車1では、金属製ブッシュ3の外周面4bが内周面4aよりも粗面である。すなわち、外周面4bは、内周面4aよりも表面が粗い。また、樹脂部材7の内周面7aが他の面よりも粗面である。すなわち、内周面7aは、他の面よりも表面が粗い。これにより、樹脂製歯車1では、外周面4b及び内周面7aのそれぞれに接着剤A1,A2を塗布したときに、接着剤A1,A2が外周面4b及び内周面7aから流れ落ちる(垂れる)ことを抑制できる。したがって、樹脂製歯車1では、金属製ブッシュ3と弾性部材5との間に接着剤A1が十分に充填されると共に樹脂部材7と弾性部材5との間に接着剤A2が十分に充填される。その結果、樹脂製歯車1では、金属製ブッシュ3と弾性部材5との間に接着部9が十分に介在するため、金属製ブッシュ3と弾性部材5との接合強度の向上が図れる。また、樹脂製歯車1では、樹脂部材7と弾性部材5との間に接着部11が十分に介在するため、樹脂部材7と弾性部材5との接合強度の向上が図れる。
本実施形態に係る樹脂製歯車1では、金属製ブッシュ3の外周面4bには、金属製ブッシュ3の一対の側面3a,3bの対向方向において、凹凸が連続して形成されている。一般的に、金属製ブッシュ3の外周面4bに接着剤A1が塗布された後、金属製ブッシュ3に弾性部材5を取り付けるまでは、金属製ブッシュ3の一方の側面3a(3b)が載置面となるように金属製ブッシュ3が載置される。そのため、金属製ブッシュ3の一対の側面3a(3b)の対向方向において凹凸を連続して形成することにより、当該対向方向において接着剤A1が流動することを抑制できる。また、金属製ブッシュ3の外周面4bに凹凸を形成することにより、接着部9において、アンカー効果が得られる。したがって、金属製ブッシュ3と弾性部材5との接合強度の向上がより一層図れる。
本実施形態に係る樹脂製歯車1では、樹脂部材7の内周面7aには、樹脂部材7の一対の側面7b,7cの対向方向において、凹凸が連続して形成されている。一般的に、樹脂部材7の内周面7aに接着剤A2が塗布された後、樹脂部材7に弾性部材5を取り付けるまでは、樹脂部材7の一方の側面7b(7c)が載置面となるように樹脂部材7が載置される。そのため、樹脂部材7の一対の側面7b(7c)の対向方向において凹凸を連続して形成することにより、当該対向方向において接着剤A2が流動することを抑制できる。また、樹脂部材7の内周面7aに凹凸を形成することにより、接着部11において、アンカー効果が得られる。したがって、樹脂部材7と弾性部材5との接合強度の向上がより一層図れる。
本実施形態に係る樹脂製歯車1では、金属製ブッシュ3の外周面4b及び樹脂部材7の内周面7aの表面粗さRaは、1.0以上である。この構成では、接着剤A1を外周面4bに好適に留めることができる共に、接着剤A2を内周面7aに好適に留めることができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
上記実施形態では、樹脂製歯車1が平歯車である形態を一例に説明した。しかし、樹脂製歯車1は、はすば歯車等であってもよい。
上記実施形態では、金属製ブッシュ3の外周面4b及び樹脂部材7の内周面7aを粗面化する形態を一例に説明した。しかし、金属製ブッシュ3の外周面4b及び樹脂部材7の内周面7aの少なくとも一方が粗面化されていればよい。
上記実施形態では、金属製ブッシュ3の外周面4bにリン酸塩被膜処理によりリン酸層を形成して、外周面4bの表面に凹凸を形成する形態を一例に説明した。しかし、金属製ブッシュ3の外周面4bには、レーザー加工又はショットブラスト加工等により凹凸を形成してもよい。外周面4bに凹凸を形成する方法は限定されない。
上記実施形態では、樹脂部材7の内周面7aにショットブラスト加工を施して、内周面7aの表面に凹凸を形成する形態を一例に説明した。しかし、内周面7aに凹凸を形成する方法は限定されない。
上記実施形態では、金属製ブッシュ3の外周面4b及び樹脂部材7の内周面7aに加工を施して外周面4b及び内周面7aに凹凸を形成する形態を一例に説明した。しかし、金属製ブッシュ3の形成工程(鋳造等)において外周面4bに凹凸を形成してもよいし、樹脂部材7の形成工程において内周面7aに凹凸を形成してもよい。
上記実施形態では、金属製ブッシュ3の外周面4bに、金属製ブッシュ3の一対の側面3a,3bの対向方向において、凹凸が連続して形成されている形態を一例に説明した。しかし、金属製ブッシュ3の外周面4bは、少なくとも内周面4aよりも粗面であればよい。
1…樹脂製歯車、3…金属製ブッシュ、3a,3b…側面、4a…内周面、4b…外周面、5…弾性部材、7…樹脂部材、7a…内周面、7b,7c…側面(他の面)、8…歯形、9…接着部、11…接着部。

Claims (2)

  1. 環状の金属製ブッシュと、
    前記金属製ブッシュの周囲に設けられ、外周部に歯形が形成された環状の樹脂部材と、
    前記金属製ブッシュと前記樹脂部材との間に設けられた環状の弾性部材と、を備え、
    前記金属製ブッシュと前記弾性部材との間及び前記樹脂部材と前記弾性部材との間のそれぞれには、接着剤からなる接着部が設けられており、
    前記金属製ブッシュにおいて前記弾性部材と対向する外周面が前記金属製ブッシュの内周面よりも粗面である、及び、前記樹脂部材において前記弾性部材と対向する内周面が前記樹脂部材の他の面よりも粗面であり、
    前記金属製ブッシュの前記外周面には、前記金属製ブッシュの一対の側面の対向方向において、凹凸が連続して形成されており、
    前記樹脂部材の前記内周面には、前記樹脂部材の一対の側面の対向方向において、凹凸が連続して形成されている、樹脂製歯車。
  2. 前記外周面及び/又は前記内周面の表面粗さRaは、1.0以上である、請求項1に記載の樹脂製歯車。
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