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JP6987449B2 - 油路の接続構造 - Google Patents
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本発明は、トランスミッションにおける油路の接続構造に関する。
たとえば、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)や有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)などのトランスミッションでは、回転要素を制動するためのブレーキや回転要素と別の回転要素とを連結するためのクラッチなどが多く使用されている。ブレーキやクラッチ、トルクコンバータには、その作動のためのオイルを供給する必要がある。そのため、トランスミッションでは、オイルポンプで発生した油圧がバルブボディで調圧されて、その調圧された油圧がバルブボディから油路を通してオイルの供給を必要とする各部に供給される。
図3は、従来のトランスミッションの一部を図解的に示す断面図である。
バルブボディ91は、トランスミッションの外殻をなすケース92にその下側から取り付けられている。ケース92には、複数の油路が形成されている。その複数の油路のうち、バルブボディ91に接続される油路93は、ケース92の下端面で開放されている。バルブボディ91の上面には、各油路93と上下に重なり合う位置に、バルブボディ91の内外を連通する油路94が形成されている。そして、バルブボディ91の上面にケース92の下端面が突き合わされることにより、ケース92の油路93とバルブボディ91の油路94とが連通している。
特開平5−39864号公報
トランスミッションの設計変更などにより、ケース92の油路93とバルブボディ91の油路94との接続位置(油路93,94間でのオイルの受け渡し位置)を変更する場合、その変更は、バルブボディ91の上面とケース92の下端面との突き合わせ面内の2次元での変更となる。そのため、図3に仮想線で示されるように、ケース92の油路93とバルブボディ91の油路94との接続位置によっては、ケース92内に配置されている部材95とケース92の油路93が形成されている部分とが干渉する場合がある。この場合、干渉を回避または部材95とケース92の油路93が形成されている部分との隙を確保するには、バルブボディ91の上面とケース92の下端面との突き合わせ面を拡大する必要が生じ、トランスミッションの大型化を招く。
本発明の目的は、バルブボディの油路(第1油路、第2油路)とケースの油路(第3油路、第4油路)との接続位置の変更の自由度を向上させることができる、油路の接続構造を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る油路の接続構造は、トランスミッションにおける油路の接続構造であって、トランスミッションの外殻をなすケースに、その下側からバルブボディが取り付けられ、バルブボディの上面は、段違いに形成された第1面部および第2面部を有し、バルブボディには、第1面部で開放される第1油路と、第2面部で開放される第2油路とが形成され、ケースには、第1油路と突き合わされて第1油路と連通する第3油路と、第2油路と対向する開放端を有し、第2油路と連通する第4油路とが形成され、第4油路の開放端の周囲を取り囲む環状のガスケットが設けられて、ガスケットが第2面部に当接する。
この構成によれば、バルブボディには、その上面の第1面部で開放される第1油路が形成され、ケースには、第1油路と突き合わされて第1油路と連通する第3油路が形成されている。第1油路と第3油路との接続位置は、第1面部内で変更することができる。また、第1油路とは別の第2油路がバルブボディに形成され、その第2油路と連通する第4油路がケースに形成される場合に、第2油路を第1面部で開放されるように形成することもできる。バルブボディの上面の第1面部および第2面部が段違いで形成されているので、第2油路を第1面部で開放されるように形成すると、ケースの第4油路が形成されている部分とケース内に配置された部材とが干渉する場合またはそれらの間に十分な隙を確保できない場合には、第2油路を第2面部で開放されるように形成すれば、その干渉を回避またはその隙を確保することができる。さらに、第2油路と第4油路との接続位置は、第2面部内で変更することができる。
よって、第1油路と第3油路との接続位置および第2油路と第4油路との接続位置の変更の自由度を向上させることができる。また、ケースの第4油路が形成されている部分とケース内に配置された部材との干渉を回避してそれらの間に隙を確保するためにトランスミッションが大型化された構成と比較して、トランスミッションの小型化を図ることができる。
第1油路と第3油路とが突き合わされる構成では、第2油路と第4油路とが突き合わされずに離間する場合がある。第4油路の開放端の周囲を取り囲む環状のガスケットが設けられて、そのガスケットが第2面部に当接していることにより、第2油路と第4油路との間からオイルが漏れること(オイルリーク)を抑制できる。
本発明によれば、バルブボディの油路とケースの油路との接続位置の変更の自由度を向上させることができ、また、トランスミッションの小型化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るバルブボディの斜視図である。 バルブボディが備えられるトランスミッションの一部を図解的に示す断面図である。 従来のトランスミッションの一部を図解的に示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<バルブボディ>
図1は、本発明の一実施形態に係るバルブボディ1の斜視図である。
バルブボディ1は、車両のトランスミッションに設けられて、トランスミッションの各部への油圧(作動油または潤滑油)を制御するための部品である。バルブボディ1は、アッパボディ2、ミドルボディ3およびロアボディ4を上下3段に積み重ねた3階建て構造を有している。アッパボディ2とミドルボディ3との間には、セパレートプレート5が介在され、ミドルボディ3とロアボディ4との間には、セパレートプレート6が介在されている。
アッパボディ2、ミドルボディ3およびロアボディ4には、オイルが流通する油路が形成されている。アッパボディ2に形成された油路とミドルボディ3に形成された油路とは、セパレートプレート5の所定部位に形成された連通路を介して連通している。また、ミドルボディ3に形成された油路とロアボディ4に形成された油路とは、セパレートプレート6の所定部位に形成された連通路を介して連通している。
アッパボディ2に形成された油路には、上下に延びてその上端が開放される複数の第1油路11が含まれる。各第1油路11の上端の周囲には、その上端を取り囲む平面が形成されている。各第1油路の上端を取り囲む平面は、同じ高さの位置に形成されることにより、第1面部12を構成している。
アッパボディ2は、平面視において、ミドルボディ3よりも小サイズに形成されている。これにより、ミドルボディ3上のセパレートプレート5の一部13は、アッパボディ2に覆われずに上方に露出している。セパレートプレート5の一部13上には、補強プレート14がボルト15で取り付けられている。そして、ミドルボディ3に形成された油路には、上下に延びてセパレートプレート5および補強プレート14を貫通し、その上端が補強プレート14の上面からなる第2面部16で開放される複数の第2油路17が含まれる。第2面部16は、第1面部12によりも低い位置に位置し、第1面部12と第2面部16とは、段違いに形成されている。
<油路の接続構造>
図2は、バルブボディ1が備えられるトランスミッションの一部を図解的に示す断面図である。なお、図2では、セパレートプレート5および補強プレート14の図示が省略されている。
バルブボディ1は、トランスミッションの外殻をなすケース21にその下側から取り付けられている。ケース21には、接合部22および対向部23を有している。
接合部22は、その下端面31がバルブボディ1の第1面部12に突き合わせた状態で、ボルト32によりバルブボディ1のアッパボディ2に接合される。接合部22には、第3油路33が形成されている。第3油路33は、接合部22の下端面31で開放されている。接合部22がアッパボディ2に接合された状態で、第3油路33は、アッパボディ2に形成された第1油路11と突き合わされて、第1油路11と連通している。
対向部23は、その下端面41がバルブボディ1の第2面部16に上側から対向している。対向部23の下端面41と第2面部16との間には、隙間42が生じている。対向部23には、第4油路43が形成されている。対向部23の下端面41には、第4油路43よりも幅広(大径)のガスケット配置部44が上方に凹んで形成されている。第4油路43は、ガスケット配置部44内で開放されており、その開放端は、第2面部16で開放される第2油路17と上下方向に対向している。
ガスケット配置部44には、環状のガスケット45が内嵌されている。ガスケット45の内径は、第4油路43の開放端の直径よりも大きく、第4油路43の開放端の周囲は、ガスケット45に取り囲まれている。ガスケット45は、バルブボディ1の第2面部16に押圧されており、第4油路43は、ガスケット45に取り囲まれる空間46を介して、第2油路17と連通している。
<作用効果>
以上のように、バルブボディ1には、第1面部12で開放される第1油路11が形成され、ケース21の接合部22には、第1油路11と突き合わされて第1油路11と連通する第3油路33が形成されている。トランスミッションの設計変更に伴い、第1油路11と第3油路33との接続位置は、第1面部12内で変更することができる。
また、バルブボディ1には、第1油路11とは別の第2油路17が形成されている。バルブボディ1は、第1面部12と段違いの第2面部16を有しており、第2油路17は、その第2面部16で開放されている。ケース21の対向部23には、第2油路17と対向する開放端を有し、第2油路17と連通する第4油路43が形成されている。トランスミッションの設計変更に伴い、第2油路17と第4油路43とが対向する位置は、第2面部16内で変更することができる。
よって、第1油路11と第3油路33との接続位置および第2油路17と第4油路43との接続位置の変更の自由度を向上させることができる。また、ケース21の対向部23をケース21内に配置された部材51の下方に回避して、その部材51と対向部23とが干渉することを抑制できる。これにより、図3に示される構成、すなわち、ケース92内に配置されている部材95とケース92の油路93が形成されている部分との干渉を避けるために、バルブボディ91の上面とケース92の下端面との突き合わせ面を拡大した構成と比較して、トランスミッションの小型化を図ることができる。
第2油路17と第4油路43とは、互いに突き合わされずに離間している。ケース21の対向部23には、第4油路43の開放端の周囲を取り囲む環状のガスケット45が設けられている。ガスケット45は、バルブボディ1の第2面部16に当接している。これにより、第2油路17と第4油路43との間からオイルが漏れること(オイルリーク)を抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、アッパボディ2とミドルボディ3との間に段差が形成されて、アッパボディ2およびミドルボディ3にそれぞれ第1油路11および第2油路17が形成されている構成を取り上げた。これに限らず、アッパボディ2とロアボディ4との間に段差が形成されて、アッパボディ2およびロアボディ4にそれぞれ第1油路および第2油路が形成されてもよい。また、ミドルボディ3とロアボディ4との間に段差が形成されて、ミドルボディ3およびロアボディ4にそれぞれ第1油路および第2油路が形成されてもよい。
本発明が適用されるトランスミッションは、無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)や有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)であってもよいし、動力分割式無段変速機であってもよい。動力分割式無段変速機は、たとえば、変速比の変更により動力を無段階に変速するベルト式の無段変速機構を備え、インプット軸とアウトプット軸との間で動力を2つの経路に分岐して伝達可能な変速機である。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:バルブボディ
11:第1油路
12:第1面部
16:第2面部
17:第2油路
21:ケース
33:第3油路
43:第4油路
45:ガスケット

Claims (1)

  1. トランスミッションにおける油路の接続構造であって、
    前記トランスミッションの外殻をなすケースに、その下側からバルブボディが取り付けられ、
    前記バルブボディは、アッパボディおよびミドルボディを上下に積み重ねた構造を有し、
    前記アッパボディと前記ミドルボディとの間には、セパレートプレートが介在され、
    前記アッパボディは、平面視において、前記ミドルボディよりも小サイズに形成され、
    前記セパレートプレートの一部は、前記アッパボディに覆われず、
    前記セパレートプレートの前記一部上には、補強プレートが取り付けられ、
    前記バルブボディの上面は、段違いに形成された第1面部および第2面部を有し、
    前記第2面部は、前記補強プレートの上面からなり、
    前記バルブボディには、前記第1面部で開放される第1油路と、前記第2面部で開放される複数の第2油路とが形成され、
    前記ケースには、前記第1油路と突き合わされて前記第1油路と連通する第3油路と、前記第2油路と対向する開放端を有し、前記第2油路と連通する第4油路とが形成され、
    前記第4油路の前記開放端の周囲を取り囲む環状のガスケットが設けられて、前記ガスケットが前記第2面部に当接し、前記ガスケットに取り囲まれる空間を介して、前記第2油路と前記第4油路とが連通する、油路の接続構造。
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