以下、同一商品に対する広告が重複して作成されるのを未然に防ぐことができる広告データ処理装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、テンプレートを利用したPOP広告作成システムのPOPサーバを、広告データ処理装置として機能させる場合である。
[第1の実施形態]
始めに、第1の実施形態について、図1乃至図11を用いて説明する。
図1は、POP広告作成システム100の全体構成図である。POP広告作成システム100は、POPサーバ10、店舗サーバ20、広告印刷装置30、アクセスポイント40及びネットワーク50を備える。またPOP広告作成システム100は、複数のユーザ端末60を含む。各ユーザ端末60は、POP広告を作成するユーザがそれぞれ使用する。POPサーバ10、店舗サーバ20、広告印刷装置30及びアクセスポイント40は、それぞれネットワーク50に接続される。
ネットワーク50は、店舗内に設けられたLAN(Local Area Network)である。ネットワーク50の全部または一部は、インターネット等でもよい。例えばPOPサーバ10をクラウド上に配置し、POPサーバ10と、店舗サーバ20、広告印刷装置30及びアクセスポイント40とをインターネットで接続してもよい。
アクセスポイント40は、無線LANを利用して複数のユーザ端末60をネットワーク50に接続する。図1では、ユーザ端末60を2台しか示していないが、ユーザ端末60の台数は2台に限定されない。アクセスポイント40は、3名以上のユーザがそれぞれ使用する多数のユーザ端末60をネットワーク50に接続することができる。
広告印刷装置30は、POP広告の出力に供される広告出力機器の一例である。広告印刷装置30は、例えば複合機等の印刷機である。図1では、広告印刷装置30を1台しか示していないが、広告印刷装置30の台数は1台に限定されない。2台以上の広告印刷装置がネットワーク50に接続されていてもよい。
店舗サーバ20は、店舗に関するデータを一元的に管理するためのコンピュータである。図1では省略しているが、店舗サーバ20には、POS(Point Of Sales)端末が接続されている。店舗サーバ20は、POS端末で登録処理された各商品の販売データを収集し集計することで、店舗全体の売上を管理する。
POPサーバ10は、商品データベース21を備えている。POPサーバは、店舗サーバ20が有するデータをインポートすることで、商品データベース21を形成する。商品データベース21は、店舗で販売される各商品に関する種々のデータ、いわゆる商品情報を保存する。
図2は、商品データベース21に保存される1商品あたりのデータレコード21Rの要部構成を示す模式図である。図示するようにデータレコード21Rは、商品コード、商品名、価格、最新参照日時、最新印刷日時、最新印刷価格等のデータ項目を含む。商品コードは、各商品を識別するために商品毎に設定された一意のコードである。つまり商品コードは、商品の識別情報である。商品名及び価格は、同一レコードの商品コードで特定される商品(以下、該当商品と称する)の名称及び店舗で販売されている価格である。
最新参照日時は、POPサーバ10が商品データベース21の該当するデータレコード21Rを参照したときの最新の日付と時刻である。最新印刷日時は、該当するデータレコード21Rの商品コードで特定される商品のPOP広告が印刷されたときの最新の日付と時刻である。最新印刷価格は、その最新印刷日時に印刷されたPOP広告に表示されている価格である。
図3は、ユーザ端末60の要部回路構成を示すブロック図である。ユーザ端末60は、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、無線ユニット64、タッチパネル65、スピーカ66及びシステム伝送路67を備える。システム伝送路67は、アドレスバス,データバス,制御信号線等を含む。ユーザ端末60は、システム伝送路67に、プロセッサ61、メインメモリ62、補助記憶デバイス63、無線ユニット64、タッチパネル65及びスピーカ66を直接または信号入出力回路を介して接続する。かくしてユーザ端末60は、プロセッサ61、メインメモリ62及び補助記憶デバイス63と、これらを接続するシステム伝送路67とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ61は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ61は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、ユーザ端末60としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ61は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ62は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ62は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ62は、プロセッサ61が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ62は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ61によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。メインメモリ62において、不揮発性のメモリ領域は例えばROM(Read Only Memory)であり、揮発性のメモリ領域は例えばRAM(Random Access Memory)である。
補助記憶デバイス63は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス63として使用される。補助記憶デバイス63は、プロセッサ61が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ61での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス63は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
無線ユニット64は、アクセスポイント40との間で所定の無線通信プロトコルに従い無線によるデータの送信または受信を行う。
タッチパネル65は、ユーザ端末60の入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。スピーカ66は、音声、警告音等を発する機器である。
かかる構成のユーザ端末60としては、例えばスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、ディスクトップパソコン等の情報端末を用いることができる。
図4は、POPサーバ10の要部回路構成を示すブロック図である。POPサーバ10は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14、通信インターフェース15及びシステム伝送路16を備える。システム伝送路16は、アドレスバス,データバス,制御信号線等を含む。POPサーバ10は、システム伝送路16に、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14及び通信インターフェース15を直接または信号入出力回路を介して接続する。かくしてPOPサーバ10は、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13と、これらを接続するシステム伝送路16とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、POPサーバ10としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ61は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。メインメモリ12において、不揮発性のメモリ領域は例えばROMであり、揮発性のメモリ領域は例えばRAMである。
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM、HDD、あるいはSSD等が補助記憶デバイス13として使用される。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ11での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス13は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計14は、POPサーバ10の時刻情報源として機能する。プロセッサ11は、時計14によって計時される時刻情報を基に、現在の日付及び時刻を計時する。
通信インターフェース15は、ネットワーク50を介して接続される各部との間で所定の通信プロトコルに従いデータの送信及び受信を行う。
図5は、ユーザ端末60とPOPサーバ10とがそれぞれ有する主要なプログラムとその連携状態を示す模式図である。図5に示すように、ユーザ端末60は、POP作成プログラム71とPOP印刷要求プログラム72とを有する。POPサーバ10は、POP作成支援プログラム81と、POP印刷支援プログラム82とを有する。またPOPサーバ10は、広告データであるPOPデータを格納するためのPOPファイル83を備えている。POPサーバ10は、メインメモリ12の揮発性領域又は補助記憶デバイス13の一部の領域をPOPファイル83の領域としている。
POP作成プログラム71及びPOP作成支援プログラム81は、ユーザ端末60でPOPデータを作成するためのアプリケーションプログラムである。作成されたPOPデータは、POPファイル83に格納される。POP印刷要求プログラム72及びPOP印刷支援プログラム82は、POPファイル83に格納されたPOPデータに基づいて印刷ジョブを作成し、広告印刷装置30に出力するためのアプリケーションプログラムである。広告印刷装置30は、POPサーバ10から与えられた印刷ジョブを実行することにより、POP広告を印刷する。
以下、ユーザが、ユーザ端末60を用いてPOPデータを作成する場合と、そのPOPデータによるPOP広告を広告印刷装置30で印刷する場合とにおけるPOP広告作成システム100の動作について説明する。始めに、ユーザ端末60を用いてPOPデータを作成する場合の動作について説明する。
ユーザは、ユーザ端末60のタッチパネル65を操作して、POP作成業務を選択する。POP作成業務が選択されると、ユーザ端末60では、POP作成プログラム71が起動する。POP作成プログラム71が起動すると、ユーザ端末60のプロセッサ61は、無線ユニット64を制御してPOPサーバ10との通信回線を確立する。なお、既にPOPサーバ10との通信回線が確立されている場合には、この回線確立処理をスキップする。
POPサーバ10との通信回線が確立されていることを確認すると、プロセッサ61は、POPサーバ10にPOP作成要求のコマンドを送信する。POP作成要求のコマンドを受信したPOPサーバ10では、POP作成支援プログラム81が起動する。POP作成支援プログラム81が起動すると、POPサーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末60に対してPOP作成を許容するコマンドを送信する。
POP作成を許容するコマンドを受信したユーザ端末60では、タッチパネル65にPOP作成画面が表示される。POP作成画面は、POP作成支援プログラム81の支援によって表示される。そこでユーザは、POP作成画面を操作して、所望のPOP広告を作成する。先ずユーザは、POP広告の対象となる商品を指定する。
図7は、POP作成を許容するコマンドを送信した後にPOPサーバ10のプロセッサ11が実行する処理の手順を示す流れ図である。なお、以下に説明する処理の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその手順及び内容は特に限定されるものではない。
広告作成要求元のユーザ端末60に対してPOP作成を許容するコマンドを送信したPOPサーバ10のプロセッサ11は、Act1として広告対象となる商品、いわゆる広告対象商品が指定されるのを待ち受ける。そしてユーザ端末60において、広告対象商品が指定されると(Act1、YES)、プロセッサ11は、Act2として商品データベース21にアクセスして、広告対象商品の商品コードを含むデータレコード21Rに記録されている最新参照日時を取得する。
プロセッサ11は、Act3として最新参照日時から現在日時までの第1経過時間T1を算出する。現在日時は、時計14によって計時されている。プロセッサ11は、Act4として第1経過期間T1が第1の閾値S1よりも短いか否かを判定する。第1の閾値S1は、重複作成禁止時間として予め設定された所定の期間である。重複作成禁止時間は任意であり、例えば10分が設定される。
プロセッサ11は、第1経過期間T1が第1の閾値S1以上の場合(Act4、NO)、Act7へと進む。これに対し、第1経過期間T1が第1の閾値S1よりも短い場合には(Act4、YES)、プロセッサ11は、Act5としてユーザ端末60に対して第1警告が発せられるように制御する。この制御により、第1警告に係るデータが通信インターフェース15を介してネットワーク50へと送信される。ネットワーク50へと送信された第1警告に係るデータは、アクセスポイント40から広告作成要求元のユーザ端末60に宛てて無線送信される。
第1警告に係るデータには、ユーザ端末60から指定された広告対象商品の商品名とともに、第1経過期間T1が含まれる。無線ユニット64を介して第1警告に係るデータを受信したユーザ端末60においては、タッチパネル65に第1警告画面SC1(図9を参照)が表示される。
図9は、第1警告画面SC1の一表示例である。図示するように第1警告画面SC1には、商品名とともに、第1経過期間T1の前にこの商品のPOP広告が作成されたことを警告するメッセージM1が表示される。また、POP広告の作成を継続するか中止するかを宣言するためのタッチボタンB1,B2が表示される。
したがってユーザは、これから作成しようとするPOP広告と同一商品のPOP広告が第1経過期間T1の前に作成されていることを知り得る。ここで、同一商品のPOP広告を重複して作成しない場合には、ユーザは、タッチボタンB2にタッチする。同一商品のPOP広告を重複して作成する場合には、ユーザは、タッチボタンB1にタッチする。タッチボタンB2がタッチされると、ユーザ端末60から中止を指令するコマンドが無線送信される。タッチボタンB1がタッチされると、ユーザ端末60から継続を指令するコマンドが無線送信される。継続または中止を指令するコマンドは、アクセスポイント40で受信され、ネットワーク50を介してPOPサーバ10へと送信される。
第1警告に係るデータを送信したPOPサーバ10のプロセッサ11は、Act6として継続または中止を指令するコマンドを待ち受ける。そして、通信インターフェース15を介して中止を指令するコマンドを受信した場合には(Act6、NO)、プロセッサ11は、図7に示した情報処理を終了する。したがってユーザは、同一商品のPOP広告が重複して作成されるのを未然に防ぐことができる。
一方、継続を指令するコマンドを受信した場合には(Act6、YES)、プロセッサ11は、Act7へと進む。すなわち、第1経過時間T1が第1の閾値S1以上の場合、あるいは第1経過時間T1が第1の閾値S1より短い場合でも第1警告画面SC1のタッチボタンB1がタッチされた場合には、Act7へと進む。
Act7では、プロセッサ11は、POP作成プロセスを実行する。POP作成プロセスが実行されると、ユーザ端末60では、タッチパネル65にPOP作成画面が表示される。POP作成画面は、POP作成支援プログラム81の支援によって表示される。そこでユーザは、POP作成画面を操作して、所望のPOP広告を作成する。例えばユーザは、先ず、POP広告のテンプレートを選択する。次いでユーザは、そのテンプレートに、広告対象商品の画像、商品名、価格等を差し込む。価格は、広告対象商品の売価としてPOP広告に印刷される印刷価格である。
こうして、所望のPOP広告を作成し終えたならば、ユーザは、タッチパネル65を操作してPOP広告の保存を指令する。この指令を受けて、プロセッサ61は、POPサーバ10にPOP広告保存要求のコマンドを送信する。このコマンドには、POP作成画面を用いて作成されたPOP広告の画像データ、広告対象商品の商品コード及び印刷価格等が含まれる。
POPサーバ10のプロセッサ11は、Act8としてPOP広告保存要求のコマンドを待ち受ける。通信インターフェース15を介してPOP広告保存要求のコマンドを受信すると(Act8、YES)、プロセッサ11は、Act9としてPOPデータを生成する。POPデータは、POP広告保存要求のコマンドに含まれるPOP広告の画像データ、いわゆるPOP画像データに、POPID、商品コード、印刷価格等のデータ項目を付加したものである。POPIDは、POP画像データを識別するためにPOP画像データ毎に割り当てられた一意のコードである。商品コードは、広告対象商品の識別情報である。印刷価格は、広告対象商品の売価としてテンプレートに差し込まれた価格である。POPデータを作成し終えると、プロセッサ11は、Act10としてそのPOPデータをPOPファイル83に保存する。
図6は、POPファイル83に保存されたPOPデータの一例を示す模式図である。図6に示すように、POPファイル83には、POPIDに関連付けて、POP画像データ、商品コード、印刷価格等の各データが保存される。
図7の説明に戻る。POPデータをPOPファイル83に保存したプロセッサ11は、Act11としてそのPOPデータのPOPIDをユーザ端末60に通知する。また、プロセッサ11は、Act12として商品データベース21にアクセスして、広告対象商品の商品IDを含むデータレコード21Rに記録されている最新参照日時を、時計14で計時されている現在の日時に更新する。
以上で、POP作成プログラム71及びPOP作成支援プログラム81に従ったPOP広告作成システム100の動作は終了する。なお、POP広告保存要求のコマンドを送信したユーザ端末60のプロセッサ61は、POPサーバ10から通知を受けたPOPIDを補助記憶デバイス63の所定の領域に保存する。
ここに、プロセッサ11を主体とするPOPサーバ10のコンピュータは、図7のAct7の処理を実行することにより広告作成手段を実現する。すなわち同コンピュータは、ユーザ端末60からの広告作成要求に応じて商品の広告データ(POPデータ)を作成する。また同コンピュータは、Act12の処理を実行することにより第1の記憶手段を実現する。すなわち同コンピュータは、商品毎に広告データを作成した作成日時を商品データベース21で記憶する。また同コンピュータは、Act1乃至Act3の処理を実行することにより第1の期間算出手段を構成する。すなわち同コンピュータは、ユーザ端末60からの広告作成要求に対し、広告対象の商品に対して商品データベース21に記憶されている最新の作成日時からの経過期間(第1経過期間)を算出する。また同コンピュータは、Act4及びAct5の処理を実行することにより第1の警告手段を構成する。すなわち同コンピュータは、第1経過期間T1が所定の期間(第1の閾値S1)よりも短い場合に警告を発する。
したがって、上記構成を有するPOPサーバ10を備えたPOP広告作成システム100であれば、複数名のユーザ、あるいは1名のユーザが同一商品のPOP広告に関するPOPデータを同時期に複数作成してしまう無駄を未然に防ぐことができる。
次に、POPデータによるPOP広告を広告印刷装置30で印刷する場合の動作について説明する。
ユーザは、ユーザ端末60のタッチパネル65を操作して、POP広告の印刷業務を選択する。印刷業務が選択されると、ユーザ端末60では、POP印刷要求プログラム72が起動する。POP印刷要求プログラム72が起動すると、ユーザ端末60のプロセッサ61は、無線ユニット64を制御してPOPサーバ10との通信回線を確立する。なお、既にPOPサーバ10との通信回線が確立されている場合には、この回線確立処理をスキップする。
POPサーバ10との通信回線が確立されていることを確認すると、プロセッサ61は、POPサーバ10にPOP印刷開始のコマンドを送信するように無線ユニット64を制御する。この制御により、無線ユニット64からPOP印刷開始のコマンドが無線送信される。無線送信されたコマンドは、アクセスポイント40で受信され、ネットワーク50を介してPOサーバ10へと送信される。
POP印刷開始のコマンドを受信したPOPサーバ10では、POP印刷支援プログラム82が起動する。POP印刷支援プログラム82が起動すると、POPサーバ10のプロセッサ11は、ユーザ端末60に対してPOP印刷を許容するコマンドを送信するように通信インターフェース15を制御する。この制御により、通信インターフェース15からネットワーク50にPOP印刷を許容するコマンドが送信される。コマンドは、アクセスポイント40から無線送信され、POP印刷開始のコマンドを送信したユーザ端末60で受信される。
POP印刷を許容するコマンドを受信したユーザ端末60では、タッチパネル65にPOPID入力画面が表示される。POPID入力画面を確認したユーザは、所望のPOP広告のPOPデータに関連付けられたPOPIDを入力し、実行を指令する。これにより、プロセッサ61は、POPサーバ10にPOP印刷要求のコマンドを送信するように無線ユニット64を制御する。この制御により、無線ユニット64からPOP印刷要求のコマンドが無線送信される。無線送信されたコマンドは、アクセスポイント40で受信され、ネットワーク50を介してPOサーバ10へと送信される。POP印刷要求のコマンドには、POPID入力画面を介して入力されたPOPIDが含まれる。
図8は、POP印刷支援プログラム82に従い、POP印刷を許容するコマンドを送信した後に、POPサーバ10のプロセッサ11が実行する処理の手順を示す流れ図である。なお、以下に説明する処理の内容は一例である。同様な結果を得ることが可能であればその手順及び内容は特に限定されるものではない。
POPサーバ10のプロセッサ11は、Act21として印刷要求のコマンドを待ち受ける。そして、ユーザ端末60から印刷要求のコマンドを受信すると(Act21、YES)、プロセッサ11は、Act22としてそのコマンドからPOPIDを取得する。
プロセッサ11は、Act23として当該POPIDを含むPOPデータがPOPファイル83に保存されているか否かを確認する。該当するPOPデータがPOPファイル83に保存されていない場合(Act23、NO)、プロセッサ11は、コマンド送信元のユーザ端末60に対してエラー応答信号を返信するように通信インターフェース15を制御する。この制御により、通信インターフェース15からネットワーク50にエラー応答信号が送信される。エラー応答信号はアクセスポイント40から無線送信されて、コマンド送信元のユーザ端末60で受信される。無線ユニット64を介してエラー応答信号を受信したユーザ端末60では、POPID入力エラーの警告メッセージが表示される。
一方、印刷要求のコマンドに含まれたPOPIDを含むPOPデータがPOPファイル83に保存されていた場合には(Act23、YES)、プロセッサ11は、Act24としてそのPOPデータから商品コードを取得する。次いでプロセッサ11は、Act25として商品データベース21にアクセスして、その商品コードを含むデータレコード21Rに記録されている最新印刷日時を取得する。
プロセッサ11は、Act26として最新印刷日時から現在日時までの第2経過時間T2を算出する。現在日時は、時計14によって計時されている。プロセッサ11は、Act27として第2経過期間T2が第2の閾値S2よりも短いか否かを判定する。第2の閾値S2は、重複印刷禁止時間として予め設定された所定の期間である。重複印刷禁止時間は任意であり、第1閾値S1として示した重複作成禁止時間と等しくてもよいし異なっていてもよい。本実施形態では、重複作成禁止時間として例えば15分が設定される。
プロセッサ11は、第2経過期間T2が第2の閾値S2以上の場合(Act27、NO)、Act33へと進む。これに対し、第2経過期間T2が第2の閾値S2よりも短い場合には(Act27、YES)、プロセッサ11は、Act28として商品データベース21にアクセスして、その商品コードを含むデータレコード21Rに記録されているに最新印刷価格を取得する。
プロセッサ11は、Act29として最新印刷価格がPOPデータに含まれる印刷価格と一致するか否かを確認する。最新印刷価格が印刷価格と一致する場合(Act29、YES)、プロセッサ11は、Act30としてユーザ端末60に対して第2警告が発せられるように制御する。この制御により、第2警告に係るデータが作成され、通信インターフェース15を介してネットワーク50へと送信される。ネットワーク50へと送信された第2警告に係るデータは、アクセスポイント40から印刷要求のコマンド送信元のユーザ端末60に宛てて無線送信される。
第2警告に係るデータには、ユーザ端末60から指定された商品の商品名及び印刷価格とともに、第2経過期間T2が含まれる。無線ユニット64を介して第2警告に係るデータを受信したユーザ端末60においては、タッチパネルに第2警告画面SC2(図10を参照)が表示される。
図10は、第2警告画面SC2の一表示例である。図示するように第2警告画面SC2には、商品名及び印刷価格とともに、第2経過期間T2の前にこの商品のPOP広告が印刷されたことを警告するメッセージM2が表示される。また、POP広告の印刷を継続するか中止するかを宣言するためのタッチボタンB3,B4が表示される。
したがってユーザは、これから印刷しようとするPOP広告と同一商品でかつ同一価格のPOP広告が第2経過期間T2の前に印刷されていることを知り得る。ここで、同一商品のPOP広告を重複して印刷しない場合には、ユーザは、タッチボタンB4にタッチする。同一商品のPOP広告を重複して印刷する場合には、ユーザは、タッチボタンB3にタッチする。タッチボタンB4がタッチされると、ユーザ端末60から中止を指令するコマンドが無線送信される。タッチボタンB3がタッチされると、ユーザ端末60から継続を指令するコマンドが無線送信される。継続または中止を指令するコマンドは、アクセスポイント40で受信され、ネットワーク50を介してPOPサーバ10へと送信される。
一方、最新印刷価格が印刷価格と一致しない場合には(Act29、NO)、プロセッサ11は、Act31としてユーザ端末60に対して第3警告が発せられるように制御する。この制御により、第3警告に係るデータが作成され、通信インターフェース15を介してネットワーク50へと送信される。ネットワーク50へと送信された第3警告に係るデータは、アクセスポイント40から印刷要求のコマンド送信元のユーザ端末60に宛てて無線送信される。
第3警告に係るデータには、ユーザ端末60から指定された商品の商品名及び印刷価格とともに、第2経過期間T2並びに最新印刷価格が含まれる。無線ユニット64を介して第3警告に係るデータを受信したユーザ端末60においては、タッチパネルに第3警告画面SC3(図11を参照)が表示される。
図11は、第3警告画面SC3の一表示例である。図示するように第3警告画面SC3には、商品名及び印刷価格とともに、第2経過期間T2の前にこの商品のPOP広告が最新印刷価格で印刷されたことを警告するメッセージM3が表示される。また、POP広告の印刷を継続するか中止するかを宣言するためのタッチボタンB5,B6が表示される。
したがってユーザは、これから印刷しようとするPOP広告と同一商品のPOP広告が第2経過期間T2の前に印刷されていること、そのPOP広告に印刷された価格は異なることを知り得る。ここで、価格が異なる同一商品のPOP広告を印刷しない場合には、ユーザは、タッチボタンB6にタッチする。価格が異なる同一商品のPOP広告を印刷する場合には、ユーザは、タッチボタンB5にタッチする。タッチボタンB6がタッチされると、ユーザ端末60から中止を指令するコマンドが無線送信される。タッチボタンB5がタッチされると、ユーザ端末60から継続を指令するコマンドが無線送信される。継続または中止を指令するコマンドは、アクセスポイント40で受信され、ネットワーク50を介してPOPサーバ10へと送信される。
第2警告又は第3警告に係るデータを送信したPOPサーバ10のプロセッサ11は、Act32として継続または中止を指令するコマンドを待ち受ける。そして、通信インターフェース15を介して中止を指令するコマンドを受信した場合には(Act32、NO)、プロセッサ11は、図8に示した情報処理を終了する。したがってユーザは、同一商品でかつ印刷価格も同一のPOP広告が重複して印刷されるのを未然に防ぐことができる。またユーザは、印刷価格が異なるものの同一商品のPOP広告が重複して印刷されるのを未然に防ぐことができる。
一方、継続を指令するコマンドを受信した場合には(Act32、YES)、プロセッサ11は、Act33へと進む。すなわち、第2経過時間T2が第2の閾値S2以上の場合、あるいは第2経過時間T2が第2の閾値S2より短い場合でも第2警告画面SC2のタッチボタンB3または第3警告画面SC3のタッチボタンB5がタッチされた場合には、Act33へと進む。
Act33では、プロセッサ11は、POP印刷プロセスを実行する。すなわちプロセッサ11は、POPデータに含まれるPOP画像データとメタデータとに基づいて、印刷ジョブを作成する。メタデータは、POP広告の印刷に必要なデータである。すなわち広告印刷装置30の場合、メタデータはPJL(Printer Job Language)情報である。プロセッサ11は、印刷ジョブを広告印刷装置30へと送信するように通信インターフェース15を制御する。この制御により、通信インターフェース15からネットワーク50を介して広告印刷装置30に印刷ジョブが送信される。かくして、広告印刷装置30において、印刷ジョブの印刷が実行される。その結果、POP画像データがPOP用紙に印刷されて、POP広告が作成される。
印刷ジョブを送信したプロセッサ11は、Act34として商品データベース21にアクセスして、広告対象商品の商品コードを含むデータレコード21Rに記録されている最新印刷日時を、時計14で計時されている現在の日時に更新する。次いで、プロセッサ11は、Act35として最新印刷価格がPOPデータに含まれる印刷価格と一致したか否かを確認する。そして一致していない場合(Act35、NO)、プロセッサ11は、Act36として商品データベース21にアクセスして、広告対象商品の商品コードを含むデータレコード21Rに記録されている最新印刷価格を、POPデータに含まれる印刷価格に更新する。最新印刷価格がPOPデータに含まれる印刷価格と一致していた場合には(Act35、YES)、プロセッサ11は、Act36の処理をスキップする。以上で、POP印刷要求プログラム72及びPOP印刷支援プログラム82に従ったPOP広告作成システム100の動作は終了する。
ここに、プロセッサ11を主体とするPOPサーバ10のコンピュータは、図8のAct33の処理を実行することにより広告出力手段を実現する。すなわち同コンピュータは、ユーザ端末60からの広告出力要求に応じて商品の広告データ(POPデータ)を広告印刷装置30に出力する。また同コンピュータは、Act34の処理を実行することにより第2の記憶手段を実現する。すなわち同コンピュータは、商品毎に広告データを出力した出力日時(最新印刷日時)を商品データベース21で記憶する。また同コンピュータは、Act24乃至Act26の処理を実行することにより第2の期間算出手段を構成する。すなわち同コンピュータは、ユーザ端末60からの広告出力要求に対し、広告対象の商品に対して商品データベース21に記憶されている最新印刷日時からの経過期間(第2経過期間T2)を算出する。また同コンピュータは、Act27乃至Act31の処理を実行することにより第2の警告手段を構成する。すなわち同コンピュータは、第2経過期間T2が所定の期間(第2閾値S2)よりも短い場合に警告を発する。
したがって、上記構成を有するPOPサーバ10を備えたPOP広告作成システム100であれば、複数名のユーザ、あるいは1名のユーザが同一商品のPOP広告を同時期に複数印刷してしまう無駄を未然に防ぐことができる。また、同一商品のPOP広告であっても印刷価格が異なった場合には印刷するという運用、あるいは印刷価格が異なっていても印刷しないという運用に対して容易に対処することができる。したがって、印刷コストの低減を図りつつ、実用性を損ねることはない。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態について、図12乃至図14を用いて説明する。なお、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図12は、第2の実施形態において、商品データベース21に保存される1商品あたりのデータレコード21R2の要部構成を示す模式図である。図示するようにデータレコード21R2は、商品コード、商品名、価格、最新参照日時、最新印刷日時、最新印刷価格に加えて、参照ユーザID及び印刷ユーザID等のデータ項目を含む。
参照ユーザIDは、同一データレコード21R2の最新参照日時が更新されたときに係るユーザ端末60の識別情報である。印刷ユーザIDは、同一データレコード21R2の最新印刷日時が更新されたときに係るユーザ端末60の識別情報である。各ユーザ端末60には、それぞれ固有の識別情報としてユーザIDが設定されている。
図13は、第2の実施形態において、POP作成を許容するコマンドを送信した後にPOPサーバ10のプロセッサ11が実行する処理の一部を示す流れ図である。すなわち図13は、第1の実施形態の図7に相当する。
第2の実施形態では、プロセッサ11は、Act1として広告対象となる商品が指定されるのを待ち受ける。そしてユーザ端末60において、広告対象となる商品が指定されると(Act1、YES)、プロセッサ11は、Act2として商品データベース21にアクセスして、広告対象商品の商品コードを含むデータレコード21R2に記録されている最新参照日時を取得する。またプロセッサ11は、Act41として、同データレコード21R2に記録されている参照ユーザIDを取得する。そしてプロセッサ11は、Act42としてPOP作成要求のコマンドを送信したユーザ端末60に設定されているユーザIDが参照ユーザIDと一致するか否かを確認する。ユーザ端末60に設定されているユーザIDは、POP作成要求のコマンドに含まれている。
ユーザ端末60に設定されているユーザIDが参照ユーザIDと一致する場合(Act42、YES)、プロセッサ11は、図7のAct7へと進む。そしてプロセッサ11は、前述したAct7乃至Act12の処理を実行する。
これに対し、ユーザ端末60に設定されているユーザIDが参照ユーザIDと一致しない場合には(Act42、NO)、プロセッサ11は、Act3として最新参照日時から現在日時までの第1経過時間T1を算出する。そしてプロセッサ11は、前述したAct4乃至Act12の処理を実行する。
プロセッサ11は、Act12の処理を終えると、Act43として同データレコード21R2に記録されている参照IDを、ユーザ端末60に設定されているユーザIDに更新する。以上で、POP作成プログラム71及びPOP作成支援プログラム81に従ったPOP広告作成システム100の動作は終了する。
ここに、プロセッサ11を主体としたコンピュータは、Act42及びAct43の処理を実行することにより、第1の記憶手段を実現する。すなわち同コンピュータは、広告データを作成した作成日時(最新参照日時)を、広告作成要求元のユーザ端末60を識別する識別情報(参照ユーザID)と関連付けて商品データベース21で記憶する。また同コンピュータは、Act41、Act42及びAct3乃至Act5の処理を実行することにより、第1の警告手段を実現する。すなわち同コンピュータは、商品データベース21に記憶された識別情報(参照ユーザID)で識別されるユーザ端末60以外のユーザ端末60からの広告作成要求に対し、第1経過期間T1が第1の閾値S1よりも短い場合に警告を発する。
したがって、上記構成を有するPOPサーバ10を備えたPOP広告作成システム100であれば、異なるユーザ端末60からの指令により、同一商品のPOP広告に関するPOPデータを同時期に複数作成してしまう無駄を未然に防ぐことができる。
図14は、第2の実施形態において、POP印刷を許容するコマンドを送信した後に、POPサーバ10のプロセッサ11が実行する処理の一部を示す流れ図である。すなわち図14は、第1の実施形態の図8に相当する。
第2の実施形態では、プロセッサ11は、Act21として印刷要求のコマンドを待ち受ける。そして、ユーザ端末60から印刷要求のコマンドを受信すると(Act21、YES)、プロセッサ11は、前述したAct22乃至Act25の処理を実行する。そして、Act25において、データレコード21R2に記録されている最新印刷日時を取得したならば、プロセッサ11は、Act51として、同データレコード21R2に記録されている印刷ユーザIDをさらに取得する。そしてプロセッサ11は、Act52として印刷要求のコマンドを送信したユーザ端末60に設定されているユーザIDが印刷ユーザIDと一致するか否かを確認する。ユーザ端末60に設定されているユーザIDは、印刷要求のコマンドに含まれている。
ユーザ端末60に設定されているユーザIDが印刷ユーザIDと一致する場合(Act52、YES)、プロセッサ11は、図8のAct33へと進む。そしてプロセッサ11は、前述したAct33乃至Act36の処理を実行する。
これに対し、ユーザ端末60に設定されているユーザIDが印刷ユーザIDと一致しない場合には(Act52、NO)、プロセッサ11は、Act26として最新印刷日時から現在日時までの第2経過時間T2を算出する。そしてプロセッサ11は、前述したAct27乃至Act36の処理を実行する。
プロセッサ11は、Act35において最新印刷価格がPOPデータに含まれる印刷価格と一致していたか(Act35、YES)、Act36の処理を終えると、Act53として同データレコード21R2に記録されている印刷IDを、ユーザ端末60に設定されているユーザIDに更新する。
ここに、プロセッサ11を主体とするコンピュータは、Act34及びAct53の処理を実行することにより、第2の記憶手段を実現する。すなわち同コンピュータは、広告データを出力した出力日時(最新印刷日時)を、広告出力要求元のユーザ端末60を識別する識別情報(印刷ユーザID)と関連付けて商品データベース21で記憶する。また、同コンピュータは、Act52及びAct27乃至Act31の処理を実行することにより第2の警告手段を構成する。すなわち同コンピュータは、商品データベース21に記憶された識別情報(印刷ユーザID)で識別されるユーザ端末60以外のユーザ端末60からの広告出力要求に対し、第2経過期間T2が所定の期間(第2閾値S2)よりも短い場合に警告を発する。
したがって、上記構成を有するPOPサーバ10を備えたPOP広告作成システム100であれば、異なるユーザ端末60からの指令により、同一商品のPOP広告を同時期に複数印刷してしまう無駄を未然に防ぐことができる。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態について、図15及び図16を用いて説明する。なお、第1の実施形態と共通する部分には同一符号を付し、その詳しい説明は省略する。
図15は、第3の実施形態において、POP印刷を許容するコマンドを送信した後に、POPサーバ10のプロセッサ11が実行する処理の一部を示す流れ図である。すなわち図15は、第1の実施形態の図8に相当する。
Act27において第2経過期間T2が第2の閾値S2以上であるか(Act27、NO)、Act32において継続を指令するコマンドを受信した場合(Act32、YES)、プロセッサ11は、Act61として印刷終了日時を取得する。印刷終了日時は、広告印刷装置30でPOP印刷が終了した直前の日時であり、メインメモリ62の揮発性領域に形成された第1ワークメモリで記憶している。
プロセッサ11は、Act62として印刷終了日時から現在日時までの第3経過時間T3を算出する。そしてプロセッサ11は、Act63として第3経過期間T3が第3の閾値S3よりも短いか否かを判定する。第3の閾値S3は、印刷間隔時間として予め設定されている。印刷間隔時間は任意であり、第1閾値S1として示した重複作成禁止時間あるいは第2の閾値S2として示した重複印刷禁止時間と等しくてもよいし異なっていてもよい。本実施形態では、印刷間隔時間として例えば1分が設定される。因みに印刷間隔時間は、重複作成禁止時間あるいは重複印刷禁止時間よりも短く設定した方が、処理効率の面で有効である。
プロセッサ11は、第3経過期間T3が第3の閾値S3以上の場合(Act63、NO)、Act33へと進む。これに対し、第3経過期間T3が第3の閾値S3よりも短い場合には(Act63、YES)、プロセッサ11は、Act64としてユーザ端末60に対して第4警告が発せられるように制御する。この制御により、第4警告に係るデータが作成され、通信インターフェース15を介してネットワーク50へと送信される。ネットワーク50へと送信された第4警告に係るデータは、アクセスポイント40から印刷要求のコマンド送信元のユーザ端末60に宛てて無線送信される。
第4警告に係るデータには、ユーザ端末60から指定された商品の商品名及び印刷価格とともに、第3経過期間T3が含まれる。無線ユニット64を介して第3警告に係るデータを受信したユーザ端末60においては、タッチパネルに第4警告画面SC4(図16を参照)が表示される。
図16は、第4警告画面SC4の一表示例である。図示するように第4警告画面SC4には、商品名及び印刷価格とともに、第4経過期間T4の前にPOP広告が印刷されたので、印刷用紙を取り違えないように警告するメッセージM4が表示される。また、POP広告の印刷を継続するか中止するかを宣言するためのタッチボタンB7,B8が表示される。
したがってユーザは、広告印刷装置30において、第4経過期間T4の前にPOP広告が印刷されていることを知り得る。ここで、POP広告の印刷を取り止める場合には、ユーザは、タッチボタンB8にタッチする。POP広告の印刷を実行する場合には、ユーザは、タッチボタンB7にタッチする。タッチボタンB8がタッチされると、ユーザ端末60から中止を指令するコマンドが無線送信される。タッチボタンB7がタッチされると、ユーザ端末60から継続を指令するコマンドが無線送信される。継続または中止を指令するコマンドは、アクセスポイント40で受信され、ネットワーク50を介してPOPサーバ10へと送信される。
第4警告に係るデータを送信したPOPサーバ10のプロセッサ11は、Act65として継続または中止を指令するコマンドを待ち受ける。そして、通信インターフェース15を介して中止を指令するコマンドを受信した場合には(Act65、NO)、プロセッサ11は、図15に示した情報処理を終了する。したがってユーザは、第4経過期間T4の前にPOP広告が印刷されている場合に、次のPOP広告を印刷することを取り止めることができる。
一方、継続を指令するコマンドを受信した場合には(Act65、YES)、プロセッサ11は、Act33へと進む。そしてプロセッサ11は、前述したAct33乃至Act36の処理を実行する。
Act35において印刷価格が一致していたか(Act35、YES)、Act36の処理を終えると、プロセッサ11は、Act66として広告印刷装置30でのPOP広告の印刷が終了するのを待ち受ける。そしてPOP広告の印刷が終了したことを検知すると(Act66、YES)、プロセッサ11は、Act67として第1ワークメモリに記憶されている印刷終了日時を現在日時に更新する。現在日時は、時計14によって計時されている。以上で、図15の流れ図に示す手順の情報処理は終了する。
以上、同一商品に対する広告が重複して作成されるのを未然に防ぐことができる広告データ処理装置について、いくつかの実施形態について説明したが、かかる実施形態は以下のように変形実施することができる。
例えば商品データベース21は、POPサーバ10ではなく店舗サーバ20が備えていてもよい。
広告出力機器は、広告印刷装置30に限定されない。例えばデジタルサイネージに対応した広告表示装置であってもよい。
第3の実施形態において、印刷終了日時は、印刷が終了すると予想される日時であってもよい。この場合、印刷終了日時が現在日時よりも後の時刻であるときには、PO広告が印刷中であることを警告すればよい。
警告は、表示による警告に限定されるものではない。例えば音声による警告であってもよい。あるいは表示と音声とを併用した警告であってもよい。
なお、広告データ処理装置として機能するPOPOサーバ10の譲渡は一般に、プログラムがメインメモリ12または補助記憶デバイス13に記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、プログラムがメインメモリ12または補助記憶デバイス13に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。そしてこの場合は、POPサーバ10が備える書き込み可能な記憶デバイスに、このPOPサーバ10とは個別に譲渡されたプログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]端末からの広告作成要求に応じて商品の広告データを作成する広告作成手段と、商品毎に前記広告データを作成した作成日時を記憶する第1の記憶手段と、端末からの広告作成要求に対し、広告対象の商品に対して前記第1の記憶手段により記憶されている最新の作成日時からの経過期間を算出する第1の期間算出手段と、前記第1の期間算出手段により算出された前記経過期間が所定の期間よりも短い場合に警告を発する第1の警告手段と、を具備する広告データ処理装置。
[2]前記第1の記憶手段は、前記広告データを作成した作成日時を、広告作成要求元の端末を識別する識別情報と関連付けて記憶し、前記第1の警告手段は、前記第1の記憶手段により記憶された識別情報で識別される端末以外の端末からの広告作成要求に対し、当該識別情報と関連付けられた作成日時から算出された前記経過期間が所定の期間よりも短い場合に警告を発する、[1]記載の広告データ処理装置。
[3]端末からの広告出力要求に応じて商品の広告データを広告出力機器に出力する広告出力手段と、商品毎に前記広告データを出力した出力日時を記憶する第2の記憶手段と、端末からの広告出力要求に対し、広告対象の商品に対して前記第2の記憶手段により記憶されている最新の出力日時からの経過期間を算出する第2の期間算出手段と、前記第2の期間算出手段により算出された前記経過期間が所定の期間よりも短い場合に警告を発する第2の警告手段と、を具備する広告データ処理装置。
[4]前記第2の記憶手段は、前記広告データを出力した出力日時を、広告出力要求元の端末を識別する識別情報と関連付けて記憶し、前記第2の警告手段は、前記第2の記憶手段により記憶された識別情報で識別される端末以外の端末からの広告出力要求に対し、当該識別情報と関連付けられた出力日時から算出された前記経過期間が所定の期間よりも短い場合に警告を発する、[3]記載の広告データ処理装置。
[5]前記第2の記憶手段は、前記広告データに含まれる広告対象商品の価格をさらに記憶し、前記第2の警告手段は、前記広告対象の商品に対して前記第2の記憶手段で記憶している価格を含めて警告する、[3]または[4]記載の広告データ処理装置。
[6]端末に接続されたコンピュータに、端末からの広告作成要求に応じて商品の広告データを作成する機能、商品毎に前記広告データを作成した作成日時を記憶部に記憶させる機能、端末からの広告作成要求に対し、広告対象の商品に対して前記記憶部に記憶されている最新の作成日時からの経過期間を算出する機能、前記経過期間が所定の期間よりも短い場合に警告が発せられるように制御する機能、を実現させるためのプログラム。