JP6988366B2 - 水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法及び診断装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態に係る性能低下診断装置1を備えた冷凍システムの概略構成を示した模式図である。冷凍システムは、性能低下診断装置1と、水冷式ターボ冷凍機5とを備え、これら性能低下診断装置1と水冷式ターボ冷凍機5とは、通信ネットワーク6を介して接続されている。
性能低下診断装置1は、水冷式ターボ冷凍機5から通信ネットワーク6を介して送られた水冷式ターボ冷凍機5での計測値を入力する計測値入力部10と、計測値入力部10に入力されたデータおよびデータベース40に書き込まれたデータを処理するデータ処理部20と、データ処理部20によって処理された結果を表示する表示部30と、計測データおよびその加工データを収録するデータベース40とを有する。
ターボ式冷凍機5は、圧縮機と、凝縮器と、蒸発器とを含んで構成される。
圧縮機は、冷媒ガスの圧力を高める機能を有する。圧縮機によって圧力が高められた高圧状態の冷媒ガスは、凝縮器に押し込められる。
凝縮器は、冷却水と冷媒ガスの熱交換器である。凝縮器に押し込められた冷媒ガスは、冷却水によって間接的に冷却される。冷媒ガスが冷却され、沸点以下になると、冷媒の状態は、気体から液体に変化する。そして、液体としての冷媒は、蒸発器に送られる。
蒸発器は、水と冷媒の熱交換器である。蒸発器を通過する水は、蒸発器に供給された液体の冷媒に熱を伝える。その際、冷媒は蒸発し、液体から気体(冷媒ガス)に相転移する。相転移した冷媒ガスは、再び圧縮機に供給される。
また、ターボ式冷凍機5は、その制御に必要なデータ収集部51を含んで構成される。データ収集部51は、冷却塔から凝縮器への冷却水入口温度(Twi)、凝縮器から冷却塔への冷却水出口温度(Two)、空調装置等から蒸発器への冷水入口温度(Tci)、蒸発器から空調装置等への冷水出口温度(Tco)、空調装置等から蒸発器に供給される冷水の流量(F)、ターボ式冷凍機5を駆動するための消費電力(W)の値を計測する。そして、計測された値は、通信ネットワーク6を経由して診断装置に送られ、一定時間おきにデータベース40に収録される。
図2は、性能低下診断装置1の詳細構成を示した模式図である。
計測値入力部10には、ターボ式冷凍機5のデータ収集部51において収集された計測データが、通信ネットワーク6を介して入力される。計測値入力部10は、入力されたデータをデータベース40に記録する。
データ処理部20は、以下の処理を実行する。
データ処理部20は、相関式作成モジュールを実行し、冷却水汚れによる冷凍機性能低下がない正常時状態でのCOPと対数平均温度差との関係を示す相関式を作成する。
COP=冷却熱量/消費電力(W)
ここで、冷却熱量=冷水の流量(F)×冷水の比熱×(冷水入口温度(Tci)−冷水出口温度(Tco))である。
対数平均温度差=(Δt1−Δt2)/ln(Δt1/Δt2)
ここで、Δt1=冷却水出口温度(Two)−冷水入口温度(Tci)であり、
Δt2=冷却水入口温度(Twi)−冷水出口温度(Tco)である。
続いて、データ処理部20は、運転時パラメータ算出モジュールを実行し、冷凍機の運転時における実際の運転時COP及び運転時対数平均温度差を算出する。
続いて、データ処理部20は、正常時COP算出モジュールを実行し、上記相関式を用いて、対数平均温度差の値が運転時対数平均温度差の値である場合における、水冷式ターボ冷凍機5が正常時状態(冷却水汚れによる冷凍機性能低下が全くないと仮定する理想状態)である場合の正常時COPを算出する。
続いて、データ処理部20は、診断モジュールを実行し、運転時COPと正常時COPとの比から、水冷式ターボ冷凍機5の伝熱面汚れ度合いを診断する。
続いて、データ処理部20は、電力増加量計算モジュールを実行し、冷却水汚れに伴う電力増加量を計算する。
電力増加量=ターボ式冷凍機5を駆動するための消費電力(W)−冷却熱量/正常時COP
ここで、冷却熱量=冷水の流量(F)×冷水の比熱×(冷水入口温度(Tci)−冷水出口温度(Tco))である。
また、正常時COPは、上記[正常時COPの算出]において作成された値である。
電力増加量=冷却熱量×(1/運転時COP−1/正常時COP))
続いて、データ処理部20は、記録モジュールを実行し、正規化COP及び/又は水冷式ターボ冷凍機5における電力増加量の経時変化を記録する。
続いて、データ処理部20は、警報モジュールを実行し、表示部30に対し、横軸を時間軸、縦軸を正規化COPにしたトレンドグラフ(時系列表示)及び/又は横軸を時間軸、縦軸を電力消費量にしたトレンドグラフを、評価メッセージとともに表示させる。
表示部30は、データ処理部20の処理結果にしたがい、水冷式ターボ冷凍機5の状態を管理する管理者に対して、横軸を時間軸、縦軸を正規化COPにしたトレンドグラフ(時系列表示)、あるいは横軸を時間軸、縦軸を電力消費量にしたトレンドグラフ(時系列表示)を評価メッセージとともに表示可能である。
はない。
10 計測値入力部
20 データ処理部
30 表示部
40 データベース
5 ターボ式冷凍機
51 データ収集部
6 通信ネットワーク
Claims (8)
- 冷却水と冷媒の熱交換器である凝縮器と、
水と冷媒の熱交換器であり、冷水を外部に供給する蒸発器と、を含む水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法であって、
前記水冷式ターボ冷凍機の運転時における実際の運転時COP及び運転時対数平均温度差を算出するステップと、
冷却水汚れによる冷凍機性能低下がない正常時状態でのCOPと対数平均温度差との関係を示す相関式を用いて、前記正常時状態での対数平均温度差の値が前記運転時対数平均温度差の値である場合における、前記水冷式ターボ冷凍機が前記正常時状態である場合の正常時COPを算出するステップと、
前記運転時COPと前記正常時COPとの比から、前記水冷式ターボ冷凍機の内部の前記凝縮器における伝熱面汚れ度合いを診断するステップと、
を含み、
前記運転時対数平均温度差および前記正常時状態での対数平均温度差は、いずれも下記の式(1)によって算出される、水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法。
記
対数平均温度差=(Δt 1 −Δt 2 )/ln(Δt 1 /Δt 2 ) ・・・式(1)
ただし、前記式(1)中、Δt 1 =T wo −T ci 、Δt 2 =T wi −T co であり、
T wi は前記凝縮器への冷却水入口温度、T wo は前記凝縮器からの冷却水出口温度、T ci は前記蒸発器への冷水入口温度、及びT co は前記蒸発器からの冷水出口温度である。 - 前記伝熱面汚れ度合いを診断するステップは、前記水冷式ターボ冷凍機における電力増加量に基づく診断をさらに行う、請求項1に記載の水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法。
- 前記伝熱面汚れ度合いを診断するステップは、前記運転時COPと前記正常時COPとの比及び/又は前記水冷式ターボ冷凍機における電力増加量の経時変化の傾向に基づいて行われる、請求項1又は2に記載の水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法。
- 前記運転時COPと前記正常時COPとの比があらかじめ設定した範囲にない場合及び/又は電力増加量があらかじめ設定した値以上になった場合に警報発信するステップをさらに含む、請求項1から3のいずれかに記載の水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断方法。
- 冷却水と冷媒の熱交換器である凝縮器と、
水と冷媒の熱交換器であり、冷水を外部に供給する蒸発器と、を含む水冷式ターボ冷凍機の性能低下を診断する性能低下診断装置であって、
前記水冷式ターボ冷凍機の運転時における実際の運転時COP及び運転時対数平均温度差を算出する運転時パラメータ算出手段と、
冷却水汚れによる冷凍機性能低下がない正常時状態でのCOPと対数平均温度差との関係を示す相関式を用いて、前記正常時状態での対数平均温度差の値が前記運転時対数平均温度差の値である場合における、前記水冷式ターボ冷凍機が前記正常時状態である場合の正常時COPを算出する正常時COP算出手段と、
前記運転時COPと前記正常時COPとの比から、前記水冷式ターボ冷凍機の内部の前記凝縮器における伝熱面汚れ度合いを診断する診断手段と、
を備え、
前記運転時対数平均温度差および前記正常時状態での対数平均温度差は、いずれも下記の式(1)によって算出される水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断装置。
記
対数平均温度差=(Δt 1 −Δt 2 )/ln(Δt 1 /Δt 2 ) ・・・式(1)
ただし、前記式(1)中、Δt 1 =T wo −T ci 、Δt 2 =T wi −T co であり、
T wi は前記凝縮器への冷却水入口温度、T wo は前記凝縮器からの冷却水出口温度、T ci は前記蒸発器への冷水入口温度、及びT co は前記蒸発器からの冷水出口温度である。 - 前記診断手段は、前記水冷式ターボ冷凍機における電力増加量に基づいて前記伝熱面汚れ度合いを診断する、請求項5に記載の水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断装置。
- 前記運転時COPと前記正常時COPとの比及び/又は前記水冷式ターボ冷凍機における電力増加量の経時変化を記録する記録手段をさらに備え、
前記診断手段は、前記記録手段に記録された結果に基づいて前記伝熱面汚れ度合いを診断する、請求項5又は6に記載の水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断装置。 - 前記運転時COPと前記正常時COPとの比があらかじめ設定した範囲にない場合及び/又は電力増加量があらかじめ設定した値以上になった場合に警報発信する警報手段をさらに備える、請求項5から7のいずれかに記載の水冷式ターボ冷凍機の性能低下診断装置。
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