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JP6988964B2 - 経腸栄養用コネクタ - Google Patents
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JP6988964B2 - 経腸栄養用コネクタ - Google Patents

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Description

本開示は、医療用コネクタに関し、特に経腸栄養法において用いることができる医療用コネクタに関する。
シリンジ、カテーテル及びチューブ等の様々な医療機器がルアーコネクタにより接続される。ルアーコネクタは、スリップコネクタとロックコネクタとに大きく分けられる。スリップコネクタは、メスコネクタ内に挿入されたオスコネクタの外周面とメスコネクタの内周面との摩擦により係合している。ロックコネクタは、オスコネクタのプラグの周りに内面にねじが切られたロックナットが設けられており、メスコネクタの外周面にはロックナットのねじと係合するねじ山等が設けられている。オスコネクタのロックナットをメスコネクタのねじ山等と係合させて締めることにより、接続の信頼性を向上させることができる。このため、ロックコネクタの使用が一般的になっている。
経口によらずに患者に栄養及び薬剤を投与する経腸栄養法においても、患者に挿入されたカテーテル等と、経腸栄養剤等の液状物の供給容器との接続等にロックコネクタが用いられる。経腸栄養法に用いるコネクタは、他のラインとの誤接続を避けるために供給側下流端にメスコネクタを設け、患者側上流端をオスコネクタとする規格が採用されている。このため、オスコネクタとメスコネクタとを分離する際に、オスコネクタが上向きの状態として取り扱われる可能性が高い。オスコネクタを上向きにした状態でコネクタを分離すると、オーバーフローした栄養剤がコネクタ本体とロックナットとの隙間に流れ込むおそれがある。
隙間に流れ込んだ栄養剤の汚れを放置すると、雑菌が繁殖するため、隙間の汚れを除去することが重要となる。しかし、狭い隙間の汚れを完全に拭き取ることは困難である。このため、コネクタ本体とロックナットとの隙間を洗浄するための器具を用いることが検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。
しかしながら、このような洗浄器具は、取り扱いが煩雑である。洗浄器具をコネクタに装着する際には、洗浄液が漏れたりしないように正確に装着する必要がある。また、液漏れが発生しないように密閉された空間を洗浄するため、2本のシリンジを用いた複雑な操作が必要である。さらに、このような器具を用いて洗浄できるのは、ロックナットがコネクタ本体に固定されたタイプであり、ロックナットがコネクタ本体に対して自由に回転するタイプのコネクタに用いることはできない。
そこで、プラグに対してロックナットを分離可能なコネクタが検討されている(特許文献2を参照。)。
特開2015−188522号公報 実公平04−38149号公報
しかしながら、このようなコネクタはプラグ表面のテーパ部を無理に乗り越えさせてロックナットの着脱を行うために、着脱が行いにくい。さらに、繰り返しの使用によってロックナットとプラグの係合部が破損する可能性がある。
本開示の課題は、ロックナットをプラグから外しやすく、且つ清潔な状態に保つことが容易な医療用コネクタを実現できるようにすることである。
医療用コネクタの一態様は、筒状のコネクタ本体と、装着位置においてコネクタ本体の周りに周方向に回転可能に取り付けられ、装着位置から先端方向に移動させることによりコネクタ本体から分離可能なロックナットと、ロックナットの装着位置からの軸方向の移動を規制する移動規制部とを備え、移動規制部は、ロックナット側に設けられた径方向に移動可能な舌片と、舌片と係合する係合部とを有し、舌片の径方向の位置が移動することにより係合部との係合が解除され、ロックナットの先端側への移動が可能となる。
医療用コネクタの一態様は、装着位置から先端方向に移動させることによりコネクタ本体から分離可能なロックナットを備えている。このため、ロックナットをコネクタ本体から分離して洗浄したり、交換したりすることができ、コネクタを清潔に保つことが容易である。また、ロックナット側に設けられた爪部と、コネクタ本体に設けられ、爪部と係合する係合部とを有する移動規制部を備えており、装着位置からの意図しない分離が生じにくい。さらに、爪部は、ロックナットに設けられた非環状で且つ端部が径方向に移動可能な舌片の端部に設けられており、分離操作が容易である。
医療用コネクタの一態様において、移動規制部は舌片に、径方向内側に突出して設けられた爪部を有し、係合部は、コネクタ本体から突出する係合凸部であり、爪部は係合凸部の基端側の面と係合し、係合凸部の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面又は基端側に傾斜した傾斜面とすることができる。このような構成とすることにより、意図しないロックナットの分離を生じにくくすることができる。
この場合において、ロックナットは、内面にねじ溝を有するナット本体と、ナット本体よりも基端側に設けられ、ナット本体よりも径が小さい鞘状部とを有し、舌片は、鞘状部の一部を切り欠いて構成されていてもよい。このような構成とすることにより、ロックナットの構造を簡単にすることができる。
医療用コネクタの一態様において、舌片は押圧部を有し、押圧部を押圧することにより舌片が径方向に移動する構成とすることができる。このような構成とすることにより、押圧部を押圧することにより容易にロックナットを分離できる。
この場合において、押圧部は、舌片から先端側に延びるアームを有していてもよい。このような構成とすることにより、分離操作が容易となる。
医療用コネクタの一態様において、ロックナットは、外側に突出した柱状部を有し舌片は、柱状部と接続されていてもよい。爪部を容易に大きく動かすことができ、ロックナットの確実な装着と分離とを実現できる。
この場合において、舌片は、中間部において柱状部と接続されており、押圧部は、舌片における柱状部よりも先端側の部分とすることができる。このような構成とすることにより、分離操作が容易となる。
医療用コネクタの一態様において、舌片は、押圧部を押圧することにより、係合部と当接した部分を支点として、基端側の端部が径方向外側に移動するようにしてもよい。このような構成とすることにより構成を簡略化することができる。
医療用コネクタの一態様において、移動規制部は、舌片に径方向内側に突出して設けられた爪部を有し、係合部は、コネクタ本体の表面と間隔をおいて支えられ、爪部と係合可能な複数の係合穴を有する壁体であり、爪部は、対応する係合穴の基端側の面と係合し、壁体の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面又は先端側に傾斜した傾斜面である構成とすることができる。このような構成とすることにより、押圧部を押圧することによりロックナットを容易に分離できる。
この場合において、壁体は、コネクタ本体を囲むように環状に設けられていてもよい。このような構成とすることにより、ロックナットを装着位置において確実に固定することができる。
医療用コネクタの一態様において、移動規制部は、舌片に径方向内側に突出して設けられた爪部を有し、係合部は、コネクタ本体の表面と間隔をおいて支えられた環体であり、前記爪部は、環体の基端側の面と係合し、環体の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面又は先端側に傾斜した傾斜面である構成とすることができる。このような構成とすることにより、装着位置においてロックナットを周方向に回動させることが可能となり、チューブのねじれ等を生じにくくすることができる。
医療用コネクタの一態様において、ロックナットは、内面にねじ溝を有するナット本体と、ナット本体よりも基端側に設けられ、ナット本体よりも径が小さい鞘状部とを有し、舌片は、鞘状部の一部を切り欠いて構成されていてもよい。
医療用コネクタの一態様において、舌片は押圧部を有し、押圧部を押圧することにより舌片が径方向に移動する構成とすることができる。このような構成とすることにより、押圧部を押圧することにより容易にロックナットを分離できる。
この場合において、押圧部は、舌片から径方向外側に突出して設けられた凸部とすることができる。このような構成とすることにより、分離操作が容易となる。
医療用コネクタの一態様において、舌片は、押圧治具により押圧されて、径方向の位置が移動するようにすることもできる。このような構成とすることにより、ロックナットの分離操作を行うことができる者を制限することが容易となる。
医療用コネクタの一態様において、ロックナットは、外周面に設けられ、軸方向に延びるリブを有していてもよい。このような構成とすることにより、ロックナットを指で把持しやすくすることができる。
本開示の医療用コネクタによれば、ロックナットをプラグから外しやすく、且つ清潔な状態に保つことが容易となる。
一実施形態に係る医療用コネクタを示す斜視図である。 図1のII−II線における断面図である。 押圧部を押圧した状態を示す断面図である。 第1変形例に係る医療用コネクタを示す側面図である。 第2変形例に係る医療用コネクタを示す断面図である。 第2変形例に係る医療用コネクタの押圧部を押圧した状態を示す断面図である。 第3変形例に係る医療用コネクタを示す斜視図である。 図7のVIII−VIII線における断面図である。 第4変形例に係る医療用コネクタを示す斜視図である。 図9のX−X線における断面図である。 第5変形例に係る医療用コネクタを示す斜視図である。 図11のXII−XII線における断面図である。
以下において、コネクタのチューブと接続される側を基端側、メスコネクタに挿入される側を先端側として説明する。また、コネクタ内の液が流れる通路に沿った方向を軸方向、軸方向と交差する方向を径方向として説明する。
図1に示すように、本実施形態の医療用コネクタは、経腸栄養法に用いられるオスコネクタである。本実施形態の医療用コネクタは、筒状のコネクタ本体101と、ロックナット102とを備えており、ロックナット102は、装着位置から先端方向に移動させることによりコネクタ本体101から分離可能である。
図2は、ロックナット102が装着位置にある場合の断面構成を示している。コネクタ本体101は、先端側に設けられ、メスコネクタに挿入されるプラグ111と、基端側に設けられ、チューブが接続されるチューブ接続部112と、プラグ111とチューブ接続部112との間に設けられた中間部113とを有している。ロックナット102は、内面にねじ山を有するナット本体121と、ナット本体121よりも基端側に設けられ、ナット本体121よりも径が小さい鞘状部122と、鞘状部122の一部が切り欠かれて舌片状となった舌片123とを有している。
コネクタ本体101の中間部113には、表面から径方向外側に突出した係合凸部131が設けられている。舌片123の基端側の端部には、径方向内側に突出した爪部125が設けられている。ロックナット102が装着位置にある場合には、爪部125は係合凸部131よりも基端側に位置している。また、爪部125の径方向の内端部は、係合凸部131の径方向の外端部よりも内側に位置している。このため、爪部125と係合凸部131とが係合し、ロックナット102の先端側への移動を規制する移動規制部103を構成している。また、コネクタ本体101の中間部113とチューブ接続部112との間には鞘状部122の内径よりも外径が大きい鍔状部115が設けられており、ロックナット102の基端側への移動も規制されている。なお、鍔状部115は必要に応じて設ければよく、設けなくてもよい。
舌片123の中央部付近には、先端側に延びるアーム状の押圧部126が接続されている。図3に示すように、押圧部126を内側に押圧すると、舌片状の舌片123は、先端側の固定された端部を支点として、基端側の端部が径方向外側へ移動する。これにより、爪部125と係合凸部131との係合が解除され、ロックナット102は先端側に移動可能となる。ロックナット102を先端側に移動させることにより、ロックナット102をコネクタ本体101から分離することができる。
係合凸部131の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面とするか、基端側に傾斜した傾斜面とすることが好ましい。また、爪部125の先端側の面は、係合凸部131の基端側の面に沿う角度に形成されていることが好ましい。このように構成することで、爪部125が係合凸部131から外れにくくすることができる。
本実施形態のコネクタは、移動規制部103を構成する、爪部125と、係合凸部131との係合を、アーム状の押圧部126を押圧することにより、爪部125の径方向の位置を移動させて解除している。これにより、ロックナット102の先端側への移動が可能となり、ロックナット102をコネクタ本体101から容易に分離することができる。
ロックナット102を分離した後のコネクタ本体101は、表面の汚れ等を容易に拭き取ることができる。分離したロックナット102は、容易に洗浄することができる。また、必要に応じて新しい清潔なロックナット102に交換することもできる。従って、本実施形態の医療用コネクタは、清潔な状態を保つことが容易である。
係合凸部131は、コネクタ本体101を囲む環状に設けることができる。このようにすれば、ロックナット102を一回転させることができる。爪部125の周方向の幅よりも狭い切れ目が係合凸部131に設けられていていてもよい。また、爪部125と対応する部分のみに係合凸部131が設けられた構成とすることもできる。
本実施形態において、爪部125は、先端側の端面がほぼ垂直となり、基端側の端面が傾斜を有する形状となっている。このような構成とすることにより、押圧部126を押圧していなくても爪部125が係合凸部131を基端側へ容易に乗り越えることができ、押圧部126を押圧していなければ爪部125が係合凸部131を先端側へ容易に乗り越えることができないようにすることができる。係合凸部131は、先端側の面及び基端側の面がほぼ垂直面となっている例を示したが、係合凸部131の先端側の面を爪部125の基端側の面に合わせて傾斜を有する面とすることもできる。このような構成とすることにより、押圧部126を押圧していなくても爪部125が係合凸部131を基端側へ容易に乗り越えることができる。これらの形状に限らず、爪部125及び係合凸部131の形状は、他の形状とすることもできる。
本実施形態において、爪部125が設けられた舌片123は、鞘状部122の一部が切り欠かれて形成された舌片状の部分であり、先端側が鞘状部122と接続されており、基端側が鞘状部122から切り離された自由端となっている。本実施形態において、図1に示すように鞘状部122の基端にまで達する切欠き溝を2本設けることにより舌片123を形成した例を示したが、コ字状の切欠き溝を設けて舌片123を形成することもできる。
本実施形態において、図1に示すように舌片123は周上の相対する位置に一対設けられている。また、押圧部126は両側に拡がるU字状のアームとなるように一対設けられている。このような構成とすることにより、押圧部126を2本の指の間に挟んで周方向内側に容易に押圧することが可能となる。また、爪部125が係合凸部131を両側から挟む構造となるため、爪部125と係合凸部131との係合が意図せずに解除されてしまう事態を生じにくくすることができる。但し、爪部125が設けられた舌片123を片側だけにし、押圧部126も片側だけに設けることもできる。
また、図2に示すように舌片123を除く鞘状部122の基端部に突起124を設けることができる。このような構成とすることにより、爪部125と係合凸部131との係合に加えて、係合凸部131と突起124とが係合するため、コネクタ本体101とロックナット102が意図せずに分離する事態を生じにくくすることができる。
鞘状部122の内面には、突起を設けることができる。鞘状部122の内面の突起は、ロックナット102が装着位置にある場合に、係合凸部131よりも基端側に位置し、ロックナット102を装着位置から先端側に移動させる際に、係合凸部131を乗り越える。このような突起を設けることにより、押圧部が押圧されていない場合に、ロックナット102が先端側に移動しにくくすることができる。
押圧部126は、舌片123に固定された固定部よりも先端側に、延びるアーム状とすればよい。このような構成とすれば、押圧することにより舌片123の基端側の端部を径方向外側に移動させることができる。押圧部126のアームの長さ、及び固定部の位置等を変更することにより、爪部125の係合を解除するために必要な押圧力を調整することができる。図4に示す第1変形例のように、アームの長さを短くすれば、爪部125の係合を解除するために要する力を大きくすることができる。逆に、アームの長さを長くすれば爪部125の係合を解除するために要する力を小さくすることができる。また、ロックナット102を締める際に、アームが邪魔になりにくいという利点も得られる。
また、押圧部126は、舌片123における爪部125が設けられた基端側の部分を径方向外側に移動させるように押圧できれば、アーム状に限らない。例えば、図5に示す第2変形例のように、径方向外側に突出する突起状の押圧部126を舌片123の中央部に設けることができる。押圧部126を径方向内側に押圧することにより、図6に示すように係合凸部131と当接する部分を支点として舌片123がしなり、爪部125を径方向外側に移動させることができる。
鞘状部122の一部切り欠いて構成した舌片123を用いる例を示したが、図7及び図8に示す第3変形例のように、ロックナット102から径方向外側に突出した柱状部128と接続された板体からなる舌片123Aを用いることもできる。この場合、舌片123Aの中間部を柱状部128と接続し、基端側の端部に爪部125を設け、柱状部128よりも先端側の部分を押圧部126とすることができる。押圧部126を押圧することにより、柱状部128と接続された部分を支点として舌片123Aは径方向外側に移動するため、爪部125が設けられた基端側の端部は径方向外側に移動する。
このような構成とすることにより、押圧部126を押圧した際に爪部125の変位を大きくすることができる。これにより、押圧部126を押圧していないにもかかわらず爪部125と係合凸部131との係合が解除される誤動作や、押圧部126を押圧したにもかかわらず爪部125と係合凸部131との係合が解除されない誤動作を生じにくくすることができる。
舌片は、これらの構成に限らず、非環状で且つ端部が径方向に移動可能であれば、どのような構成としてもよい。
以上の実施形態及び変形例において、舌片の爪部が設けられた基端側の端部が径方向外側に移動することにより、爪部と係合部との係合が解除される移動規制部の例を示した。しかし、爪部が径方向内側に移動することにより、係合部との係合が解除される構成の移動規制部とすることもできる。この場合、係合部は、爪部と係合するようにコネクタ本体の表面と間隔をおいて設けることができる。
例えば、押圧部が押圧されていない場合に、径方向の内端部が爪部の径方向の外端部よりも内側となり、爪部と係合する部材をコネクタ本体の周りに係合部として設けることができる。具体的に、図9及び図10に示す第4変形例のように、係合部を、コネクタ本体101の表面と間隔をおいて、コネクタ本体101の表面と対向するように設けられ、係合穴133aを有する壁体133とすることができる。舌片123の基端側の端部に設けられた爪部125が壁体133に設けられた係合穴133aと係合することにより、ロックナット102の軸方向の移動が規制される。舌片123の中央部に径方向外側に突出して設けられた押圧部126を押圧することにより、舌片123の基端側の端部に設けられた爪部125は、径方向内側に移動する。これにより、爪部125と係合穴133aとの係合が解除され、ロックナット102を先端側へ移動させることが可能となる。爪部125の径方向の外端部が壁体133の外周面よりも外側に位置することで、係合を外れにくくすることができる。
図9及び図10において、壁体133は、コネクタ本体101を囲むように環状に設けられている。また、コネクタ本体101の中間部113とチューブ接続部112との間に設けられた鍔状部115により基端側が支えられている。このような構成とすることにより、壁体133の強度を確保することができる。但し、壁体133を支える支持部は、鍔状部115でなくてもよく、例えばコネクタ本体101から放射状に突出する複数本の柱により壁体133を支えるようにすることができる。また、壁体133はコネクタ本体101を囲んでいなくてもよく、爪部125と係合する部分にだけ設けることができる。
壁体133の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面とするか、先端側に傾斜した傾斜面とすることが好ましい。また、爪部125の先端側の面は、壁体133の基端側の面に沿う角度に形成されていることが好ましい。このように構成することで、爪部125が壁体133から外れにくくすることができる。
爪部125は、先端側の端面がほぼ垂直となり、基端側の端面が傾斜を有する形状となっている。このような構成とすることにより、押圧部126を押圧していない場合にも、爪部125が係合穴133aに容易にはまり込むようにできる。また、押圧部126を押圧しなければ、爪部125が係合穴133aから容易に抜けないようにすることができる。図8に示すように、壁体133の先端側の端面を爪部125の傾斜に合わせて傾斜させることにより、爪部125が係合穴133aによりはまり込みやすくなる。但し、爪部及び壁体の形状は、他の形状とすることもできる。
壁体133に設けられた係合穴133aは、爪部125がはまり込むことができる大きさとすればよい。また、係合穴133aが壁体133を貫通する開口部である例を示したが、係合穴133aは壁体133を貫通していなくてもよい。第4変形例において、係合穴133aが4つ設けられている例を示したが、爪部125と同じ数とすることができる。第4変形例のように、周上の相対する位置に爪部125が2つ設けられ、係合穴133aを90°ずつずらして4箇所に設けることにより、装着位置においてロックナット102を90°ずつ回動させることができる。これにより、メスコネクタと接続する際にチューブのねじれ等を生じにくくすることができる。また、第3変形例においては、爪部125と90°ずれた位置に突起を設け、爪部125と係合していない係合穴133aと係合するようにしている。これにより、装着位置においてロックナット102をより安定に保持することができる。なお、係合穴の個数や、係合穴を設ける間隔の角度は特に限定されない。
また、図10に示すように舌片123を除く鞘状部122の基端部に突起124を設けることができる。このような構成とすることにより、爪部125と係合穴133aの係合に加えて、壁体133と突起124とが係合するため、コネクタ本体101とロックナット102が意図せずに分離する事態を生じにくくすることができる。
係合穴は、周方向の長さを長くすることもできる。このようにすれば、ロックナット102が装着位置において、周方向に回動させることができる。これにより、メスコネクタと接続する際にチューブのねじれ等を生じにくくすることができる。
係合部は、係合穴が設けられた壁体に代えて、コネクタ本体101の表面と間隔をおいて支えられた環体とすることもできる。例えば、図11及び図12に示す第5変形例においては、環体136が、2本の柱137により、コネクタ本体101の表面と間隔をおいて支えられている。この場合、爪部125は、2本の柱137の間を自由に回動することができる。このため、メスコネクタと接続する際にチューブのねじれ等を生じにくくすることができる。
第5変形例において、爪部125が設けられた舌片123は、鞘状部122から基端側に突出している。このため、装着位置において、爪部125の先端側の端面が環体136の基端側の端面と当接し、鞘状部122の基端が柱137の先端側の端面と当接している。これにより、ロックナット102の先端側及び基端側への移動が規制される。
また、図12に示すように鞘状部122の基端は基端方向へ縮径しているテーパ状に設けられていてもよい。このような構成にすることにより、コネクタ本体101の外周面と環体136との間のすき間に鞘状部122を挿入しやすくし、鞘状部122の基端が柱137の先端側の端面と当接しやすくすることができる。
第5変形例においても、爪部125は、先端側の端面がほぼ垂直となり、基端側の端面が傾斜を有する形状となっており、基端側へは容易に移動でき、先端側へは押圧部126を押圧しなければ移動が困難になっている。第4変形例においても、環体136の先端側の端面を爪部125の傾斜に合わせて傾斜させることができる。
環体136の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面とするか、基端側に傾斜した傾斜面とすることが好ましい。また、爪部125の先端側の面は、環体136の基端側の面に沿う角度に形成されていることが好ましい。このように構成することで、爪部125が環体136から外れにくくすることができる。
第5変形例において、2本の柱137は、環体136を基端側から支えている。しかし、環体136を支えることができればよく、環体136を先端側から支える構成としたり、環体136とコネクタ本体101との間に柱137が設けられ、環体136を下側から支える構成としたりすることもできる。また、柱137は1本でもよく、3本以上であってもよい。また、環体136をコネクタ本体101から立ち上がる柱137によって支えるのではなく、基端側に設けられた鍔状部115から先端側に伸びる連結用凸部等によって支える構成とすることもできる。爪部125の径方向の外端部が環体136の外周面よりも外側に位置することで、係合を外れにくくすることができる。
第2変形例において、径方向外側に突出した押圧部126が設けられている例を示した。また、第4変形例及び第5変形例において、押圧部126を舌片123から突出し、ナット本体121よりも高い凸部とした。このようにすることにより、押圧部126を押圧しやすくなり、ロックナット102の脱離が容易となる。しかし、逆に押圧部を押圧しにくい形状として、ロックナット102の意図しない脱離を生じにくくしてもよい。さらに、専用の押圧治具を用いなければ舌片を押圧できない形状として、ロックナットの脱離を押圧治具を保有する者だけが行えるように制限することもできる。例えば、鞘状部の舌片の周囲に凸部を設け舌片の押圧部が凹部の中に位置するようにし、ピンが突出した押圧治具を用いなければ舌片に設けられた押圧部を押圧できないようにすることができる。また、押圧部を爪部と同じにし、係合部と係合している爪部を治具により直接押圧して、爪部と係合部との係合を解除する構成とすることもできる。
実施例及び各変形例において、ナット本体121の外周面には、軸方向に延びるリブ127が設けられている。リブ127を設けることにより、ロックナット102を回転させる際に滑りにくくすることができる。リブ127の数及び位置は特に限定されない。また、リブ127に代えて、他の滑り止めの構造を設けることもできる。
実施形態及び各変形例において、移動規制部が押圧部を有し、押圧部を押圧することにより、舌片の基端側の端部を径方向に移動させて、爪部と係合部との係合を解除する構成について説明した。しかし、押圧部の押圧以外の方法により、爪部と係合部との係合を解除する構成としてもよい。例えば、爪部と係合部との係合力を調整することにより、ロックコネクタを先端側に引っ張ることにより、爪部と係合部との係合が解除されるようにしてもよい。
実施形態及び各変形例のコネクタは特に限定されないが、ISO規格を満たす半硬質又は硬質の材料により形成することが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート樹脂又はアクリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂等を用いることができる。
本実施形態及び各変形例のコネクタは、経腸栄養法において用いることができるが、これに限らず、他の用途におけるコネクタとしても用いることができる。
本開示のコネクタは、プラグから外しやすく、且つロックナットを清潔な状態に保つことが容易であり、医療用コネクタ等として有用である。
101 コネクタ本体
102 ロックナット
103 移動規制部
111 プラグ
112 チューブ接続部
113 中間部
115 鍔状部
121 ナット本体
122 鞘状部
123 舌片
123A 舌片
124 突起
125 爪部
126 押圧部
127 リブ
128 柱状部
131 係合凸部
133 壁体
133a 係合穴
136 環体
137 柱

Claims (8)

  1. 雌コネクタに挿入されるプラグと、前記プラグよりも基端側に設けられ、チューブが接続される基部と、前記プラグと前記基部との間に設けられた中間部とを有する筒状のコネクタ本体と、
    装着位置において前記雌コネクタと螺合可能に前記コネクタ本体の周りに取り付けられ、前記装着位置から先端方向に移動させることにより前記コネクタ本体から分離可能なロックナットと、
    前記ロックナットの軸方向の移動を規制する移動規制部とを備え、
    前記移動規制部は、前記ロックナットの前記装着位置から先端側への移動を解除可能に規制する第1の移動規制部と、前記ロックナットの基端側への移動を規制する第2の移動規制部とを有し、
    前記第1の移動規制部は、前記ロックナットに設けられた径方向に移動可能な舌片と、前記中間部に設けられ、前記舌片と係合する係合部とを有し、
    前記舌片の径方向の位置が移動することにより前記係合部との係合が解除され、前記ロックナットの先端側への移動が可能となり、
    前記第2の移動規制部は、前記中間部において径方向外側へ突出して設けられ、先端面に前記ロックナットの基端面が当接する凸部である、経腸栄養用コネクタ。
  2. 前記移動規制部は、前記ロックナットの前記コネクタ本体に対する相対回転を妨げない、請求項1に記載の経腸栄養用コネクタ。
  3. 前記係合部は、前記中間部から径方向外側に突出する係合凸部を有し、
    前記係合凸部は、前記第2の移動規制部の前記凸部よりも突出高さが低い、請求項1又は2に記載の経腸栄養用コネクタ。
  4. 前記係合部は、前記中間部から径方向外側に突出する係合凸部を有し、
    前記係合凸部は、前記第2の移動規制部の前記凸部と共通である、請求項1又は2に記載の経腸栄養用コネクタ。
  5. 前記第1の移動規制部は、前記舌片に径方向外側に突出して設けられた爪部を有し、
    前記係合部は、前記コネクタ本体の表面と間隔をおいて支えられ、前記爪部と係合可能な係合穴を有する壁体であり、
    前記爪部は、対応する前記係合穴の基端側の面と係合し、
    前記壁体の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面又は先端側に傾斜した傾斜面である、請求項1に記載の経腸栄養用コネクタ。
  6. 前記第1の移動規制部は、前記舌片に径方向外側に突出して設けられた爪部を有し、
    前記係合部は、前記コネクタ本体の表面と間隔をおいて支えられた環体であり、
    前記爪部は、前記環体の基端側の面と係合し、
    前記環体の基端側の面は、軸方向に垂直な垂直面又は先端側に傾斜した傾斜面である、請求項1に記載の経腸栄養用コネクタ。
  7. 前記ロックナットは、内面にねじ溝を有するナット本体と、前記ナット本体よりも基端側に設けられた鞘状部とを有し、
    前記舌片は径方向の位置を移動させるための押圧部を有し、
    前記押圧部は、前記鞘状部に設けられている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の経腸栄養用コネクタ。
  8. 雌コネクタに挿入されるプラグと、前記プラグよりも基端側に設けられた基部と、前記プラグと前記基部との間に設けられた中間部とを有する筒状のコネクタ本体と、
    装着位置において前記雌コネクタと螺合可能に前記コネクタ本体の周りに取り付けられ、前記装着位置から先端方向に移動させることにより前記コネクタ本体から分離可能なロックナットと、
    前記ロックナットの前記装着位置における軸方向の移動を解除可能に規制する移動規制部とを備え、
    前記ロックナットは、内面にねじ溝を有するナット本体と、前記ナット本体よりも基端側に設けられた鞘状部とを有し、
    記移動規制部は、前記ロックナットに設けられた径方向に移動可能な舌片と、前記中間部に設けられ、前記舌片と係合する係合部とを有し、
    前記舌片の径方向の位置が移動することにより前記係合部との係合が解除され、前記ロックナットの先端側への移動が可能となり、
    前記舌片は径方向の位置を移動させるための押圧部を有し、
    前記押圧部は、前記鞘状部に設けられている、経腸栄養用コネクタ。
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