JP6989005B2 - 飛行時間型質量分析装置 - Google Patents
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Description
本発明の第2の態様によると、第1の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記支持部材を複数有し、前記温度センサおよび前記温調部は、前記真空チャンバの複数の前記支持部材との複数の前記接続部のうちの複数個所の近傍に設けられていることが好ましい。
本発明の第3の態様によると、第2の態様の飛行時間型質量分析装置において、複数の前記支持部材は、前記フライトチューブの長手方向に直交する平面上または前記平面の近傍に配置されていることが好ましい。
本発明の第4の態様によると、第3の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記真空チャンバの外面であって、前記温度センサから少なくとも前記フライトチューブの長手方向に離れた位置に、第2の温度センサおよび第2の温調部を有し、前記温度制御部は、前記第2の温度センサの計測結果に基づいて前記第2の温調部を制御することが好ましい。
本発明の第5の態様によると、第4の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記真空チャンバの外面であって、前記第2の温度センサから少なくとも前記フライトチューブの前記長手方向に離れた位置に、第3の温度センサおよび第3の温調部を有し、前記温度制御部は、前記第3の温度センサの計測結果に基づいて前記第3の温調部を制御することが好ましい。
本発明の第6の態様によると、第1から第5までのいずれかの態様の飛行時間型質量分析装置において、前記真空チャンバの内壁面であって前記フライトチューブに対面する内壁面に、輻射率向上処理が施されていることが好ましい。
本発明の第7の態様によると、第6の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記イオン導入部は装置筐体との接触部を有するとともに、前記イオン導入部は前記接触部の少なくとも一部において、高熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触していることが好ましい。
本発明の第8の態様によると、第1から第5までのいずれかの態様の飛行時間型質量分析装置において、前記イオン導入部は装置筐体との接触部を有するとともに、前記イオン導入部は前記接触部の少なくとも一部において、高熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触していることが好ましい。
本発明の第9の態様によると、第8の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記接触部は、前記フライトチューブからの距離が相互に異なる複数個所であり、前記高熱伝導部材は、複数の前記接触部のうちの前記フライトチューブからの距離が遠い接触部に設けられていることが好ましい。
本発明の第10の態様によると、第1から第5までのいずれかの態様の飛行時間型質量分析装置において、前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触していることが好ましい。
本発明の第11の態様によると、第6の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触していることが好ましい。
本発明の第12の態様によると、第7の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触していることが好ましい。
本発明の第13の態様によると、第8の態様の飛行時間型質量分析装置において、前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触していることが好ましい。
図1は、本実施形態の飛行時間型質量分析装置100の構成を示す概念図である。飛行時間型質量分析装置100は、イオン導入部1と、イオン導入部1に接続されている真空チャンバと15と、真空チャンバ15の内部に設けられているフライトチューブ21とを備える。
不図示であるが、イオン導入部1および真空チャンバ15には、真空ポンプが接続されており、それらの内部は減圧状態に保たれている。
また、図示しない支持部材を介して、このフライトチューブ21に対し直交加速部16及びイオン検出器20がそれぞれ固定されている。フライトチューブ21の内部の下側には、多数の円環状又は矩形環状の反射電極から成るリフレクタ19が配置されている。これにより、フライトチューブ21の内部には、このリフレクタにより形成される反射電場でイオンが折り返されるリフレクトロン型の飛行空間FAが設けられている。
より具体的には、図1に示したとおり、真空チャンバ15の内部にはフライトチューブ21を支持する支持部材22a,22bが設けられており、支持部材22はフライトチューブ21の直交加速部16およびイオン検出器20に近い側を、部分的に保持している。
真空チャンバ15のうち、支持部材22が接続されている接続部の近傍には、電気ヒータ等の温調部H1a、H1bが設けられており、温度制御部30からの温度制御信号C1a、C1bに基づいて、支持部材22が接続されている接続部の温度を、例えば35℃以上、50℃以下の所定の温度に制御する。
XY面内において四角形状の断面形状を持つ真空チャンバ15の内面の四隅の4箇所に、それぞれ支持部材22a〜22dが設けられ、支持部材22a〜22dにより、XY面内において四角形状の断面形状を持つフライトチューブ21が支持されている。換言すれば、複数の支持部材22a,22bは、フライトチューブ21の長手方向(図1中のZ方向)に直交する平面(図1中のXY平面)の上、またはこの平面の近傍に配置されている。このように、複数の支持部材22a,22bをフライトチューブ21の長手方向について概ね同一の位置に配置することにより、フライトチューブ21を、変形を防止しつつ保持することができる。
以下、温度センサT1a〜T1dを合わせて、またはその中のいずれか1つを、温度センサT1と呼ぶことがある。また、温調部H1a〜H1dを合わせて、またはその中のいずれか1つを、温調部H1と呼ぶことがある。
あるいは、支持部材22は、フライトチューブ21を取り囲む連続した部材であってもよい。この場合であっても、温度センサT1および温調部H1は、連続した支持部材22と真空チャンバ15との接続部の近傍に、上記と同様に複数個配置することもできる。あるいは、温度センサT1および温調部H1をそれぞれ1つのみ配置することもできる。
あるいは、温調部H1a〜H1dの制御は、それぞれに最も近い温度センサT1a〜T1dの計測結果に最大の重みを掛けつつ、他の温度センサT1a〜T1dの計測結果についてもある程度の重みを掛けて制御するものであっても良い。
なお、複数の温度センサT1a〜T1dの計測結果の平均値や中央値等の代表値を用いて、複数の温調部H1a〜H1dの制御を行うこともできる。
ただし、比較的近接して配置される2つの接続部においては、それぞれの計測対象および温度制御対象である2つの支持部材22が相互に近いことから、配置されるべき温度センサT1および温調部H1の各2個のうちの少なくとも1個を省略することもできる。従って、温度センサT1および温調部H1の数は、それぞれ、支持部材22の数よりも少なくても良い。
温度センサT1の設置位置が上記の接続部から100mmよりも離れると、接続部および支持部材22の温度を正確に測ることが難しくなり、フライトチューブ21に温度変化が生じてしまう恐れがある。
なお、より高精度にフライトチューブ21の温度を制御するには、温度センサT1および温調部H1の設置位置は、真空チャンバ15の支持部材22との接続部から60mm以内であることが、さらに好ましい。
また、フライトチューブ21は剛性の高いステンレスで製造され、真空チャンバ15はステンレスまたは軽量なアルミニウム等の金属で製造されることが好ましい。
温度センサT1a、T1bとしては、一例として、サーミスタや、白金合金等の抵抗温度センサを使用する。また、温調部H1a、H1bとしては、上述の電気ヒータ以外に、ペルチェ素子等の加熱および冷却が可能な部材を使用することもできる。
一例として、図1に示したように、フライトチューブ21のZ方向の中程の位置に対応する真空チャンバ15の外側面に、第2の温度センサT2a、T2bおよび第2の温調部H2a、H2bを設けることができる。同様に、フライトチューブ21のZ方向の下端近傍位置に対応する真空チャンバ15の外側面に、第3の温度センサT3a、T3bおよび第3の温調部H3a、H3bを設けることができる。
以下、温度センサT2a、T2bを合わせて、またはその一方を温度センサT2と呼ぶことがある。また、温調部H2a、H2bを合わせて、またはその一方を温調部H2と呼ぶことがある。
なお、これらの例では、第2の温度センサT2a、T2b、第2の温調部H2a、H2b、第3の温度センサT3a、T3b、および第3の温調部H3a、H3bは、上述の温度センサT1から少なくともフライトチューブ21の長手方向に離れた位置に、設けられている。
また、第2の温調部H2、あるいは第3の温調部H3の少なくとも一方は、図3に示すように、真空チャンバ15の外周を取り巻く連続的な温調部H20とすることもできる。
あるいは、真空チャンバ15の内壁面に、その真空チャンバ15の材料に比べて輻射率が高い別の材料の薄板又は薄箔を貼り付けてもよい。具体的には、上述したようなアルミニウム製である真空チャンバ15の内壁面にステンレス製の薄板を貼り付ければよい。これによっても、真空チャンバ15の内壁面の輻射率が高くなるため、上記実施例と同様の効果を達成することができる。
(1)一実施形態の飛行時間型質量分析装置は、イオン導入部1と、イオン導入部1に接続されている真空チャンバ15と、真空チャンバ15の内部に設けられた支持部材22と、外面の一部が支持部材22に支持され、真空チャンバ15の内部に設けられているフライトチューブ21と、真空チャンバ15の支持部材22との接続部の近傍に設けられている温度センサT1と、接続部の近傍に設けられている温調部H1と、温度センサT1の計測結果に基づいて温調部H1を制御する温度制御部30と、を備えている。
この構成により、イオン導入部1の温度や真空チャンバ15の温度や装置周囲温度や電源部40の発熱量が変動しても、フライトチューブ21の温度の変動を防止することができ、これにより、フライトチューブ21の温度変化による膨張および収縮を防止し、測定精度の高い飛行時間型質量分析装置を実現できる。
(3)(2)において、さらに複数の支持部材22は、フライトチューブ21の長手方向に直交する平面上または前記平面の近傍に配置される構成とすることにより、フライトチューブ21の変動を一層防止し、一層測定精度の高い飛行時間型質量分析装置を実現できる。
(5)(4)において、さらに真空チャンバ15の外面であって、第2の温度センサT2から少なくともフライトチューブ21の長手方向に離れた位置に、第3の温度センサT3および第3の温調部H3を有し、温度制御部30は、第3の温度T3センサの計測結果に基づいて第3の温調部H3を制御する構成とすることで、フライトチューブ21の温度変動を一層防止し、一層測定精度の高い飛行時間型質量分析装置を実現できる。なお、第1の温度センサT1、第2の温度センサT2、第3の温度センサT3のうちの複数センサの計測結果に基づいて第1の温調部H1、第2の温調部H2または第3の温調部H3のいずれかを制御する構成をとっても良い。
(7)上述の一実施の形態において、さらに、イオン導入部1は装置筐体14との接触部13a,13bを有するとともに、イオン導入部1は接触部13a,13bの少なくとも一部において、高熱伝導部材13a,13bを介して装置筐体14と熱接触している構成とすることで、イオン導入部1からフライトチューブ21に伝導する熱を減らすことができ、フライトチューブ21の温度変動を一層防止できる。
(9)上述の(1)から(8)において、さらに、真空チャンバ15は装置筐体14との第2の接触部13cを有すると共に、真空チャンバ15は低熱伝導部材13cを介して装置筐体14と熱接触している構成とすることで、装置筐体14からフライトチューブ21に伝導する熱を減らすことができ、フライトチューブ21の温度変動を一層防止できる。
例えば、上記実施例は直交加速式のリフレクトロン型TOFMSであるが、直交加速式である必要はなく、例えばイオントラップから射出したイオンを飛行空間に投入する構成やMALDlイオン源などにより試料から生成したイオンを加速して飛行空間に投入する構成であってもよい。また、リフレクトロン型でなくリニア型のTOFMSでもよい。
Claims (13)
- イオン導入部と、
前記イオン導入部に接続されている真空チャンバと、
前記真空チャンバの内部に設けられた支持部材と、
外面の一部が前記支持部材に支持され、前記真空チャンバの内部に設けられているフライトチューブと、
前記真空チャンバの前記支持部材との接続部の近傍に設けられている温度センサと、
前記接続部の近傍に設けられている温調部と、
前記温度センサの計測結果に基づいて前記温調部を制御する温度制御部と、を備える飛行時間型質量分析装置。 - 請求項1に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記支持部材を複数有し、
前記温度センサおよび前記温調部は、前記真空チャンバの複数の前記支持部材との複数の前記接続部のうちの複数個所の近傍に設けられている飛行時間型質量分析装置。 - 請求項2に記載の飛行時間型質量分析装置において、
複数の前記支持部材は、前記フライトチューブの長手方向に直交する平面上または前記平面の近傍に配置されている飛行時間型質量分析装置。 - 請求項3に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバの外面であって、前記温度センサから少なくとも前記フライトチューブの長手方向に離れた位置に、第2の温度センサおよび第2の温調部を有し、
前記温度制御部は、前記第2の温度センサの計測結果に基づいて前記第2の温調部を制御する、飛行時間型質量分析装置。 - 請求項4に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバの外面であって、前記第2の温度センサから少なくとも前記フライトチューブの前記長手方向に離れた位置に、第3の温度センサおよび第3の温調部を有し、
前記温度制御部は、前記第3の温度センサの計測結果に基づいて前記第3の温調部を制御する、飛行時間型質量分析装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバの内壁面であって前記フライトチューブに対面する内壁面に、輻射率向上処理が施されている、飛行時間型質量分析装置。 - 請求項6に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記イオン導入部は装置筐体との接触部を有するとともに、前記イオン導入部は前記接触部の少なくとも一部において、高熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触している飛行時間型質量分析装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記イオン導入部は装置筐体との接触部を有するとともに、前記イオン導入部は前記接触部の少なくとも一部において、高熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触している飛行時間型質量分析装置。 - 請求項8に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記接触部は、前記フライトチューブからの距離が相互に異なる複数個所であり、
前記高熱伝導部材は、複数の前記接触部のうちの前記フライトチューブからの距離が遠い接触部に設けられている飛行時間型質量分析装置。 - 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触している飛行時間型質量分析装置。 - 請求項6に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触している飛行時間型質量分析装置。 - 請求項7に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触している飛行時間型質量分析装置。 - 請求項8に記載の飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバは、装置筐体と接触する第2の接触部を有するとともに,前記真空チャンバは前記第2の接触部の少なくとも一部において、低熱伝導部材を介して装置筐体と熱接触している飛行時間型質量分析装置。
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