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JP6993095B2 - トルクレンチ - Google Patents
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Description

本発明は、ラチェット機構を備えたトルクレンチに関する。
従来のトルクレンチのラチェット機構としては、図6に示す機構(例えば、特許文献1)や図7に示す機構(例えば、特許文献2)がある。
図6に示すラチェット機構では、係合部材4Aが、軸部5Aを中心に回動可能である。そして、バネ3Aが係合部材4Aをラチェット環1Aに向かって付勢することにより、ラチェット環1Aのラチェット歯2Aに係合部材4Aの先端部が噛み合っている。このとき、係合部材4Aは、ラチェット環1Aが矢印D1の方向に回転することを阻止する。ラチェット環1Aが矢印D2の方向に回転すると、係合部材4Aの先端部がラチェット歯2Aに沿って移動することにより、バネ3Aが伸縮し、係合部材4Aは、軸部5Aを中心に回動する。図6に示すトルクレンチを矢印D3の方向に回動させてボルト等の締結部材を締め付けるとき、締結部材からの反力によって、ラチェット環1Aを矢印D1の方向に回転させる力が発生する。係合部材4Aは、ラチェット歯2Aに噛み合ったままとなるため、軸部5Aを支点として、ラチェット環1Aが矢印D1の方向に回転しようとするときの荷重F1を受け止める。
一方、図7に示すラチェット機構では、係合部材4Aの一部とバネ3Aとが並べられて案内溝6Aに収容されている。バネ3Aが係合部材4Aをラチェット環1Aに向かって付勢することにより、ラチェット環1Aのラチェット歯2Aに係合部材4Aの先端部が噛み合っている。このとき、係合部材4Aは、ラチェット環1Aが矢印D1の方向に回転することを阻止する。ラチェット環1Aが矢印D2の方向に回転すると、係合部材4Aの先端部がラチェット歯2Aに沿って移動することにより、バネ3Aが伸縮し、係合部材4Aは、案内溝6Aに沿って摺動する。図7に示すトルクレンチを矢印D3の方向に回動させてボルト等の締結部材を締め付けるとき、締結部材からの反力によって、ラチェット環1Aを矢印D1の方向に回転させる力が発生する。係合部材4Aは、ラチェット歯2Aに噛み合ったままとなるため、案内溝6Aの壁面7Aに当接することにより、ラチェット環1Aが矢印D1の方向に回転しようとするときの荷重F2を受け止める。
特開2001-179650号公報 特開2004-255539号公報
しかしながら、図6に示すラチェット機構では、係合部材4Aが軸部5Aを中心に回動するため、図7に示すラチェット機構と比べて、係合部材4Aの作動スペースを大きくしなければならない。これにより、トルクレンチの小型化が難しいという問題があった。
さらに、上述したように、締結部材を締め付けたときに、軸部5Aが荷重F1を受けるため、軸部5Aが破損してしまうおそれがある。
一方、図7に示すラチェット機構では、係合部材4Aが案内溝6Aに沿って摺動するだけであるため、図6に示すラチェット機構に比べて、係合部材4Aの作動スペースを広くとる必要がなく、トルクレンチを小型化しやすいというメリットがある。
しかし、図7に示すラチェット機構では、係合部材4Aが案内溝6Aの壁面7Aに当接して荷重F2を受け続けることで、案内溝6Aの壁面7Aが摩耗しやすくなる。特に、図7に示す領域Rが摩耗しやすくなる。
図8は、図7の領域Rが摩耗した後のラチェット機構を示す。図8に示すように、図7の領域Rが摩耗することで摩耗面Wが生じる。この状態において、係合部材4Aに荷重F2がかかると、係合部材4Aの先端部が摩耗面Wに向かう方向に変位することにより、係合部材4Aは、案内溝6Aに対して傾こうとする。これにより、係合部材4A及び案内溝6Aの接触面積が減少し、係合部材4Aに荷重F2(曲げ応力)が繰り返しかかることにより、係合部材4Aが折れ曲がったり、破断したりしてしまうおそれがある。
そこで本発明は、ラチェット機構を小型化しやすくでき、ラチェット機構の部品の変形や破断を抑制できるトルクレンチを提供することを目的とする。
本発明は、使用者によって操作されるハンドルと、ハンドルに対して回動可能なヘッドとを有するトルクレンチであって、ラチェット環及び係合部材を有する。ラチェット環は、ヘッドに対して回転可能であり、ラチェット環の外周面には、ラチェット歯が形成されている。係合部材は、ラチェット歯と係合する第1位置と、ラチェット歯との係合を解除する第2位置との間で直線運動する。係合部材は、バネによって第1位置に向けて付勢されている。
ヘッドには、一対のガイド部及び収容部が形成されている。一対のガイド部は、係合部材の移動方向において、係合部材をガイドする。収容部は、係合部材の一部及びバネを収容しており、一対のガイド部の間隔よりも広い幅を有している。収容部は、一対のガイド部のうち、係合部材からの荷重を受ける一方のガイド部が摩耗することに伴う係合部材の傾きを許容する。
本発明によれば、係合部材との摩擦によってガイド部が摩耗したとき、収容部内の空間を利用して、係合部材の移動方向に対して係合部材が傾くことを許容することができる。これにより、係合部材に曲げ応力が発生することを抑制でき、係合部材が折れ曲がったり、破断したりすることを抑制できる。
係合部材は、ラチェット歯と係合する係合部と、係合部と一体的に形成された一対の腕部とによって構成することができる。ここで、一対の腕部は、ラチェット環の回転軸方向において所定の間隔を空けて配置されており、一対の腕部の間にバネが配置される。一対の腕部を設けることにより、バネを配置するための空間を形成しやすくなる。
バネの径は、一対のガイド部が対向する方向における各腕部の幅よりも大きくすることができる。これにより、バネを大型化することができ、バネの付勢力を調整しやすくなる。また、バネを大型化することにより、収容部に沿ってバネを配置することができ、収容部内におけるバネの位置を安定させることができる。
本発明のトルクレンチには、ラチェット環を覆う第1カバーと、収容部を覆う第2カバーと、リング部材とを設けることができる。リング部材の両端部は自由端であるため、径方向内側に変形することができる。ここで、リング部材を径方向内側に変形したときの復元力によって、リング部材をヘッド及び第2カバーと係合させることにより、第1カバーをヘッドに位置決めするとともに、第2カバーをヘッドに向けて付勢することができる。これにより、リング部材だけを用いて、第1カバー及び第2カバーをヘッドに取り付けることができる。
本実施形態のトルクレンチの分解斜視図である。 本実施形態のトルクレンチの上面図である。 図2におけるA-A断面図である。 図2におけるB-B断面図である。 本実施形態のトルクレンチの上面図であって、案内溝の一部が摩耗した後の状態を示す図である。 従来のラチェット機構の上面図である。 従来の他のラチェット機構の上面図である。 図7のラチェット機構において、案内溝の一部が摩耗した後の状態を示す図である。
図1は、本実施形態のトルクレンチの分解斜視図である。トルクレンチ1は、ボルト等の締結部材を締め付けたり緩めたりするために用いられる。トルクレンチ1は、使用者によって操作されるハンドル20と、ハンドル20に対して回動可能なヘッド30とを有する。ハンドル20及びヘッド30は、連結軸21によって連結されており、連結軸21を中心に相対的に回動する。締結部材の締め付けトルクが設定トルクに到達したとき、ハンドル20内に配置されたトグル機構が作動することにより、ヘッド30に対してハンドル20が回動する。これにより、トルクレンチ1の使用者は、締結部材の締め付けトルクが設定トルクに到達したことを認識できる。なお、トグル機構は、公知の機構であるため、詳細な説明は省略する。
ヘッド30には、穴31と、凹部40と、案内溝50とが形成されている。穴31には、ラチェット環60、第1ヘッドカバー81及び止め輪90が収容される。凹部40には、第2ヘッドカバー82が収容される。案内溝50には、係合部材70とバネ71が収容される。
穴31は、ラチェット環60が挿入される上端から下端にかけて、異なる径を有する3つの穴部32,34,36によって構成されている。具体的には、穴31の上端から下端にかけて順に、第1穴部32、第2穴部34及び第3穴部36が形成されている。
図3は、図2に示すトルクレンチ1のA-A断面図である。ここで、図2では、後述する第1ヘッドカバー81、第2ヘッドカバー82及び止め輪90を省略しているが、図3では、第1ヘッドカバー81、第2ヘッドカバー82及び止め輪90も示している。
図3に示すように、第1穴部32の径d1が最も大きく、第3穴部36の径d3が最も小さい。第2穴部34の径d2は、第1穴部32の径d1よりも小さく、第3穴部36の径d3よりも大きい。第1穴部32には、第1穴部32の周方向に延びる溝部32aが形成されている。第1穴部32及び第2穴部34の境界には、ラチェット環60の回転軸Cと直交する平面で構成された第1段差部33が形成されている。第2穴部34及び第3穴部36の境界には、ラチェット環60の回転軸Cと直交する平面で構成された第2段差部35が形成されている。
案内溝50は、第2穴部34と繋がっており、第2穴部34から、第2穴部34の外側に向かって延びている。案内溝50は、略平行に配置された一対のガイド部51,52と、一対のガイド部51,52の間隔よりも広い幅の空間S1を形成する収容部53とを有する(図2参照)。
一対のガイド部51,52の間隔は、係合部材70の厚さよりも僅かに大きい値に設定されており、係合部材70がガイド部51,52に対して摺動できるようになっている。これにより、一対のガイド部51,52は、係合部材70を所定方向に沿って移動させることができる。ガイド部51は、後述するように、係合部材70を当接させる部分であり、ガイド部51が形成されている領域の面積は、ガイド部52が形成されている領域の面積よりも大きい。収容部53(言い換えれば、空間S1)には、係合部材70の一部及びバネ71が収容されている。
凹部40は、ヘッド30の上面に形成されており、上述した第1穴部32と繋がっている。凹部40の底面41は、第1段差部33と同一平面内に形成されており、凹部40の底面41には、案内溝50が形成されている。凹部40の側面42は、第2ヘッドカバー82の外形に沿った形状に形成されている。凹部40の深さは、第2ヘッドカバー82の厚みと略等しくなっており、第2ヘッドカバー82を凹部40に収容したとき、第2ヘッドカバー82の上面及びヘッド30の上面は、同一平面内に位置する。
ラチェット環60は、角ドライブ61と、ラチェット歯62と、軸部63とを有しており、穴31内において、回転軸Cを中心に回転可能である。ラチェット歯62は、ラチェット環60の本体の外周面に形成されており、第2穴部34の内側に配置されて、案内溝50に収容された係合部材70と係合する。角ドライブ61は、ラチェット環60の本体のうち、回転軸Cの方向の一端面に設けられており、角ドライブ61には、ソケット(不図示)が装着される。軸部63は、ラチェット環60の本体のうち、回転軸Cの方向の他端面に設けられており、第3穴部36に挿入される。ラチェット環60の本体のうち、回転軸Cの他端面は、穴31の第2段差部35に当接する。
係合部材70は、直方体の一部を切り欠いたコの字型の部材である。具体的には、係合部材70は、ラチェット歯62と係合する係合部70aと、係合部70aの両端に一体的に設けられた一対の腕部70b,70cとを有する。一対の腕部70b,70cは、ラチェット環60の回転軸Cの方向において、所定の間隔を空けて配置されている。
バネ71は、弾性体であり、一対の腕部70b,70cの間に配置される。一対の腕部70b,70cを設けることにより、一対の腕部70b,70cの間に、バネ71を配置するための空間を形成することができる。これにより、収容部53内において、バネ71の配置空間を形成しやすくなる。
バネ71の径は、一対のガイド部51,52が対向する方向における各腕部70b,70cの幅よりも大きくなっており、図2に示すように、バネ71の一部は、腕部70b、70cの間に形成される空間から外側に突出している。なお、バネ71の径は、上述した各腕部70b、70cの幅以下であってもよい。
図4に示すように、係合部材70は、バネ71とともに案内溝50に収容されており、バネ71の一端が案内溝50に当接し、バネ71の他端が係合部70aに当接することで、バネ71は、係合部材70をラチェット歯62に向かって付勢する。
なお、係合部材70の形状は、上述した形状に限るものではない。すなわち、係合部材70は、バネ71の付勢力を受けてラチェット歯62と係合できればよく、この機能を有する限りにおいて、様々な形状(例えば、直方体)に形成することができる。
第1ヘッドカバー81は、リング状に形成されており、ラチェット環60の一部を覆う位置に配置されることにより、ラチェット環60が穴31から抜け出すことを防止する。具体的には、第1ヘッドカバー81は、穴31の第1穴部32に収容されており、図1に示す第1ヘッドカバー81の下面が穴31の第1段差部33に当接することにより、ラチェット環60の抜け止めを行う。ここで、第1ヘッドカバー81の内側に形成された開口部からは、角ドライブ61が突出する。
第2ヘッドカバー82は、案内溝50を覆っており、係合部材70及びバネ71が案内溝50から抜け出すことを防止するために用いられ、第1側面83と第2側面84とを有する。第1側面83は、凹部40の側面42に沿って形成されている。すなわち、第1側面83と側面42の曲率は略同一である。第2側面84は、穴31の第1穴部32と同一の曲率で形成される。
また、第2ヘッドカバー82の第2側面84には、凹状の溝部85が形成されている。溝部85は、第2ヘッドカバー82が凹部40に埋め込まれた状態において、第1穴部32の溝部32aの延長線上に位置する。第1穴部32の溝部32a及び第2ヘッドカバー82の溝部85には、止め輪90が係合する。
止め輪90は、第1ヘッドカバー81が穴31から外れることを防止したり、第2ヘッドカバー82が凹部40から外れることを防止したりするために用いられ、両端部が自由端となるリング状の弾性体である。止め輪90は、周方向内側に向かって押圧されると縮径され、周方向外側に向かって変形する復元力を生じる。そして、止め輪90は、この復元力により、第1穴部32の溝部32a及び第2ヘッドカバー82の溝部85に係合する。このとき、止め輪90は、第1段差部33に設置された第1ヘッドカバー81に当接するため、第1ヘッドカバー81を穴31の第1穴部32内で位置決めする。
また、止め輪90が、凹部40に収容された第2ヘッドカバー82の溝部85に係合しているとき、止め輪90の復元力が第2ヘッドカバー82に作用することにより、第2ヘッドカバー82の第1側面83を凹部40の側面42に押し付ける。これにより、第2ヘッドカバー82が凹部40から外れることを防止できる。
トルクレンチ1の使用時におけるラチェット機構の動作について説明する。
図2では、バネ71の付勢力によって係合部材70がラチェット歯62に係合している。図2に示す状態において、ハンドル20を矢印X方向に回転させると、締結部材からの反力がラチェット環60に作用するため、係合部材70は、ラチェット歯62からの荷重F2を受けてガイド部51に当接する。これにより、トルクレンチ1のラチェット機構はロック状態となり、ハンドル20の矢印X方向の回転力が締結部材に伝達され、締結部材が矢印Z方向(締め付け方向)に回転する。
一方、図2に示す状態において、ハンドル20を矢印Y方向に回転させると、係合部材70は、ラチェット歯62に沿って移動する。係合部材70がラチェット歯62の山部に当接するとき、ラチェット歯62は、係合部材70を空間S1の内側に向かって押し込むことにより、バネ71を収縮させる。このとき、係合部材70及びラチェット歯62の係合が解除される。ラチェット環60が同一方向に更に回転して、係合部材70がラチェット歯62の山部を乗り越えると、係合部材70は、バネ71の付勢力により、ラチェット歯62の谷部に移動して再びラチェット歯62と係合する。このように、ハンドル20を矢印Y方向に回転させると、ラチェット歯62に対する係合部材70の係合位置が変化し、ラチェット機構は非ロック状態となり、係合部材70は案内溝50に沿って往復運動(直線運動)する。このとき、ハンドル20の矢印Y方向の回転力は、締結部材に伝達されず、締結部材は締め付け方向に回転しない。
このように、ハンドル20を矢印X方向及び矢印Y方向に交互に回転させると、ラチェット環60が矢印Z方向に間欠的に回転して、締結部材を矢印Z方向(締め付け方向)に回転させることができる。
本実施形態においても、図8に示す従来のラチェット機構と同様に、ガイド部51が係合部材70からの荷重F2を繰り返し受けることで、ガイド部51の一部の領域(斜線で示した領域)Rが摩耗することがある。
図5は、図2に示す領域Rが摩耗した後の状態を示す図であって、図2に対応する図である。摩耗面Wは、領域Rの摩耗によって生じた壁面である。図5に示すように、係合部材70がラチェット歯62からの荷重F2を受けたときには、係合部材70が摩耗面Wに沿った姿勢になり、図2に示す係合部材70の姿勢に対して傾くことになる。
本実施形態では、案内溝50に空間S1を設けているため、上述したように、係合部材70の傾きを許容することができる。これにより、摩耗面Wだけにおいて、ラチェット歯62から係合部材70に作用する荷重F2を受けることができ、係合部材70に曲げ応力が作用することを抑制できる。したがって、領域Rの摩耗後にトルクレンチ1を使用したとしても、係合部材70の折れ曲がりや破断が発生することを抑制でき、係合部材70の機能を維持し続けることができる。また、係合部材70の折れ曲がりを考慮すると、係合部材70に靭性を持たせる必要があるが、本実施形態では、摩耗面W及びラチェット歯62による圧縮力が係合部材70に作用するだけであるため、係合部材70に靭性を持たせる必要が無くなり、係合部材70の硬度を向上させることができる。
また、本実施形態では、一対の腕部70b,70cの間にバネ71を配置しているとともに、一対のガイド部51,52の間隔よりも広い空間S1にバネ71を収容している。このため、バネ71の径を大型化することができ、バネ71の付勢力を調整しやすくなる。また、バネ71の径を大型化することにより、収容部53に沿ってバネ71を配置することができ、空間S1内におけるバネ71の位置を安定させることができる。
また、本実施形態では、止め輪90のみで、第1ヘッドカバー81をヘッド30の穴31に固定するとともに、第2ヘッドカバー82を凹部40に固定することができる。これにより、2つのヘッドカバー81,82を個別に固定する場合に比べて、部品点数を減らすことができるとともに、トルクレンチ1の組み立てが容易である。
1:トルクレンチ、20:ハンドル、30:ヘッド、40:凹部、50:案内溝、
60:ラチェット環、70:係合部材、71:バネ、81:第1ヘッドカバー、
82:第2ヘッドカバー、90:止め輪、R:領域、W:摩耗面、S1:空間

Claims (4)

  1. 使用者によって操作されるハンドルと、前記ハンドルに対して回動可能なヘッドとを有するトルクレンチであって、
    外周面にラチェット歯が形成され、前記ヘッドに対して回転可能なラチェット環と、
    前記ラチェット歯と係合する第1位置と、前記ラチェット歯との係合を解除する第2位置との間で直線運動する係合部材と、
    前記係合部材を前記第1位置に向けて付勢するバネと、
    前記ヘッドに形成され、前記係合部材の移動方向に前記係合部材をガイドする一対のガイド部と、
    前記ヘッドに形成され、前記ガイド部のうち、前記係合部材の移動方向において前記ラチェット環から離れた端部に接続され、前記一対のガイド部の間隔よりも広い幅を有し、前記バネを収容する収容部と、
    を有し、
    前記収容部は、前記係合部材が前記第1位置および前記第2位置との間を移動する間、前記係合部材のうち、前記移動方向において前記ラチェット歯から離れた端部を収容するとともに、前記係合部材が前記第1位置にあるときに、前記一対のガイド部のうち、前記係合部材からの荷重を受ける一方の前記ガイド部が摩耗することに伴う前記係合部材の傾きを許容することを特徴とするトルクレンチ。
  2. 前記係合部材は、
    前記ラチェット歯と係合する係合部と、
    前記係合部と一体的に形成され、前記ラチェット環の回転軸方向において前記バネを挟む位置に配置される一対の腕部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のトルクレンチ。
  3. 前記バネの径は、前記一対のガイド部が対向する方向における前記各腕部の幅よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のトルクレンチ。
  4. 前記ラチェット環を覆う第1カバーと、
    前記収容部を覆う第2カバーと、
    自由端である両端部を有しており、径方向内側に変形したときの復元力によって、前記ヘッド及び前記第2カバーと係合することにより、前記第1カバーを前記ヘッドに位置決めするとともに、前記第2カバーを前記ヘッドに向けて付勢するリング部材と、
    を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のトルクレンチ。
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