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JP6995342B2 - ボトルの液だれ防止器具および該液だれ防止器具を用いたボトルの液だれ防止方法 - Google Patents
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ボトルの液だれ防止器具および該液だれ防止器具を用いたボトルの液だれ防止方法 Download PDF

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本発明は、ボトルの注ぎ口の外周部に装着して用いるボトルの液だれ防止器具および該液だれ防止器具を用いたボトルの液だれ防止方法に関する。
図5に示すように、ワインをグラスに注ぐ際に、ワインボトル10の注ぎ口11からワインの垂れ12が生じるという現象が生じる。これは、ワインボトル10に使われるガラス素材が親水性材料であるため、ワインを注ぐ際にワインの分子が注ぎ口に引きつけられ、注ぎ口を上げた際にこの注ぎ口に引きつけられたワインの垂れ12が生じるとされている。
ボトルの注ぎ口からワインが垂れると、テーブルクロスや洋服を汚すおそれがあり、また、ワインのシミ抜きは時間が経過するとシミが取れにくいこともあって、ワインボトルの液だれを防止する方法が、現在までにいろいろと提案されている。
まず、ワインの注ぎ方の工夫としては、注ぎ終わりにボトルをくるりと回す、注ぎ終わった後に注ぎ口を上げる時にナプキンで受ける等の方法が行われている。しかしながら、が、これらの方法によりワインボトルの液だれを適切に防止するには、かなりの熟練を要するし面倒でもある。
また、図6に示すようなデキャンティングポアラー13等の器具を、図7に示すように、ワインボトルの注ぎ口11に差し込み、グラス15にワインを注ぐ方法も行われている。しかしながら、この方法では、デキャンティングポアラー13等の大がかりかつ高価な器具を用いる必要があり、また、ワインボトル10の外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることにもなる。すなわち、家庭でリーズナブルなワインを楽しむ際には、デキャンティングポアラー13等の器具を用いることもできるが、高級レストラン等の場で高価なワインを楽しむ際には、デキャンティングポアラー13等の器具を用いると、ワインボトル10の外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねてしまうこととなる。
また、図8に示すように、ワインボトルの注ぎ口11近辺の外周部に、幅2mm、深さの1mm程度の溝14を設けることにより、ワインボトルの液だれを防止できることが、Brandeis Universityの生物物理学者Daniel Perlman氏により提案されている。しかしながら、この方法は、世界各地でさまざま者が生産・販売しているワインのワインボトル10の形状・構造を変更する必要がある。
また、ワインボトル以外のボトル、瓶、茶器の垂れ防止について、特許文献1~3には、上記デキャンティングポアラーのような器具・アダプターを、注ぎ口に差し込む方法は開示されているが、これらの方法は、上記デキャンティングポアラーと同様に、適切なものとはいえない。
特表2010-520122号公報 特開2016-124608号公報 特開2001-061628号公報
本発明者等は、簡単な形状・構造を有する安価な器具を用い、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることなくボトルの液だれを防止する方法について鋭意研究・検討を重ね、本発明を成したものである。
すなわち、本発明の課題は、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることなくボトルの液だれを防止できる、簡単な形状・構造を有する安価なボトルの液だれ防止器具を提供すること、および該液だれ防止器具を用いたボトルの液だれ防止方法を提供することにある。
本発明者等は、従来のデキャンティングポアラー等の器具のように、ボトルの注ぎ口に差し込んで用いるのではなく、撥水性の合成樹脂を含有してなる素材で形成された、上端部および下端部が開口した中空円筒形の本体からなる簡単な形状・構造を有し安価な器具を、ボトルの注ぎ口の外周部に装着することにより、ボトルの液だれを防止できること、さらに、この器具の素材として透明合成樹脂を用いることにより、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることがないことを見出し、本発明を成したものである。
本発明の要旨を以下に示す
(1)撥水性の透明合成樹脂を含有してなる素材で形成され、上端部および下端部が開口した中空円筒形の本体、および前記本体の前記上端部または下端部に沿って一体に設けられ、前記本体から、前記本体中心軸の半径方向に突出する帯状突起部からなり、前記本体の厚さを、前記帯状突起部が設けられた側の端部における前記本体の厚さ(前記帯状突起部の前記本体に対する突出高さを含まない)から、前記帯状突起部が設けられていない側の端部における前記本体の厚さに、漸次薄くしたことを特徴とする、ボトルの注ぎ口の外周部に装着して用いるボトルの液だれ防止器具。
)前記帯状突起部が設けられた側の端部における前記本体の厚さ(前記帯状突起部の前記本体に対する突出高さを含まない)が0.2mm~2.0mm、前記帯状突起部が設けられていない側の端部における前記本体の厚さが0.1mm~1.0mm、前記本体の外径が21.0mm~27.0mm、前記本体の内径が20.0mm~25.0mm、前記本体の高さが10.0mm~15.0mmであり、前記帯状突起部の前記本体に対する突出高さが0.1mm~1.0mmであり、前記帯状突起部の前記上端部または下端部からの幅が1.5mm~2.5mmであることを特徴とする、()に記載のボトルの液だれ防止器具。
)前記透明合成樹脂がシリコーンゴムであることを特徴とする、(1)または(2)に記載のボトルの液だれ防止器具。
)前記ボトルの液だれ防止器具が、該防止器具が装着されるボトルの色と同一または
類似する色に着色されていることを特徴とする、(1)~()のいずれかに記載のボトルの液だれ防止器具。
)(1)~()のいずれかに記載のボトルの液だれ防止器具を、ボトルの注ぎ口の外周部に装着する、ボトルの液だれ防止方法。
本発明の、撥水性の透明合成樹脂を含有してなる素材で形成され、上端部および下端部が開口した中空円筒形の本体からなる、ボトルの注ぎ口の外周部に装着して用いるボトルの液だれ防止器具は、簡単な形状・構造を有し安価であり、さらに、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることがないという優れた効果を奏する。
また、本発明の、このボトルの液だれ防止器具をボトルの注ぎ口の外周部に装着する、ボトルの液だれ防止方法は、簡便かつ安価に、さらに、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることなく、ボトルの液だれを防止することができる。
本発明のボトルの液だれ防止器具の第1の実施形態を示す外観斜視図である。 本発明のボトルの液だれ防止器具の第2の実施形態を示す外観斜視図である。 本発明のボトルの液だれ防止器具の第3の実施形態を示す外観斜視図である。 本発明のボトルの液だれ防止器具の第3の実施形態を示す側面透視図である。 ワインボトルの注ぎ口からワインが垂れる現象を示す外観図である。 従来のデキャンティングポアラーを示す外観図である。 従来のデキャンティングポアラーをワインボトルの注ぎ口に差し込み、グラスにワインを注いでいる状況を示す外観図である。 注ぎ口周辺に溝を設けたワインボトルを示す外観図である。
以下、本発明のボトルの液だれ防止器具および該液だれ防止器具を用いたボトルの液だれ防止方法について、図面も用いながら詳細に説明する。
まず、図5に示すようなボトルの液だれは、ワインを注ぐ時にワインの分子が注ぎ口に引きつけられ、注ぎ口を上げた時にこの注ぎ口に引きつけられたワインの垂れ12が生じるとされているが、本発明では、撥水性の透明合成樹脂を含有してなる素材で形成され、上端部および下端部が開口した中空円筒形の本体からなるボトルの液だれ防止器具を、ボトルの注ぎ口の外周部に装着して用いることにより、ワインを注ぐ時にワインの分子が注ぎ口に引きつけられるのを抑制し、ボトルの液だれを防止する。
本発明のボトルの液だれ防止器具の第1の実施形態の外観斜視図を図1に示し、第2の実施形態の外観斜視図を図2に示し、第3の実施形態の外観斜視図を図3、側面透視図を図4に示す。
<第1の実施形態>
図1に示す第1の実施形態のボトルの液だれ防止器具は、撥水性の透明合成樹脂を含有してなる素材で形成されており、本体1の形状は中空円筒形であり、上端部に上端部開口2、下端部に下端部開口3が形成されている。
本体の厚さaは0.2mm~2.0mm、本体の外径bは21.0mm~27.0mm、本体の内径cは20.0mm~25.0mm、本体の高さdは10.0mm~15.0mmとするのが好ましい。
本体の厚さaが0.2mm以上であれば強度、耐久性が良好となるため好ましく、2.0mm以下であれば柔軟性が良好となり、ボトルの注ぎ口の外周部に装着しやすくなるため好ましい。
本体の内径cは、ボトルの液だれ防止器具が装着されるボトルの注ぎ口の外周部の直径よりもやや小さくし、弾性変形させて、ボトルの注ぎ口の外周部にしっかりと装着できるようにする。このように、本体の内径cは、ボトルの液だれ防止器具が装着されるボトルの注ぎ口の外周部の直径に応じて設定することができるが、一般的なボトルからみて、通常は、20.0mm~24.0mmとするのが好ましい。
<第2の実施形態>
図2に示す第2の実施形態のボトルの液だれ防止器具は、第1の実施形態のボトルの液だれ防止器具の本体1に、本体1の上端部または下端部に沿って一体に設けられ、本体1から、本体1中心軸の半径方向に突出する帯状突起部4を設けたものである。この第2の実施形態のボトルの液だれ防止器具を、ボトルの注ぎ口の外周部に装着する際には、この帯状突起部4が、ワインボトルの注ぎ口11(図5参照)側に来るように装着する。
本体1に帯状突起部4を設けることにより、図5に示されるような、ワインの垂れ12が万一若干生じたとしても、これを帯状突起部4でブロックして下方に流れ落ちるのを阻止することができる。さらに、本体1に帯状突起部4を設けることにより、装着時には、ボトルの液だれ防止器具をボトルの注ぎ口の外周部にしっかりと装着することができ、また、脱着時には、帯状突起部4に指をかける等して容易に脱着することができる。
帯状突起部4の本体1に対する突出高さeおよび帯状突起部4の上端部または下端部からの幅fは、上記の帯状突起部4の機能を考慮して設定することができるが、通常は、帯状突起部4の本体1に対する突出高さeを0.1mm~1.0mmとし、帯状突起部4の上端部または下端部からの幅fを1.5mm~2.5mmとするのが好ましい。
<第3の実施形態>
図3および図4に示す第3の実施形態のボトルの液だれ防止器具は、第2の実施形態のボトルの液だれ防止器具の本体1の厚さaを、帯状突起部4が設けられた側の端部における本体1の厚さa1(帯状突起部4の本体1に対する突出高さeを含まない)から、帯状突起部4が設けられていない側の端部における本体1の厚さa2に、漸次薄くしたものである。
上記のように本体1の厚さaを漸次薄くすることにより、強度、耐久性を適度に保持しつつ、柔軟性を良好にでき、ボトルの注ぎ口の外周部に装着しやすくなる。
上記本体1の厚さa1およびa2は、強度、耐久性、柔軟性を考慮して設定することができるが、通常は、帯状突起部4が設けられた側の端部における本体1の厚さa1を0.2mm~2.0mmとし、帯状突起部4が設けられていない側の端部における本体1の厚さa2を0.1mm~1.0mmとするのが好ましい。
<素材>
本発明のボトルの液だれ防止器具の素材は、撥水性の透明合成樹脂を含有してなる素材を用いる。
透明性の高い素材を用いることにより、ボトルの注ぎ口の外周部に装着しても目立たず、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることがない。
撥水性の透明合成樹脂としては、シリコーンゴムを用いるのが好ましい。
本発明のボトルの液だれ防止器具は、反応性基を有する液状ポリオルガノシロキサン、架橋剤および/または硬化触媒を主剤とし、適宜他の樹脂、添加剤を配合した液状シリコーンゴム組成物を、射出成形して成形するのが好ましい。
さらに、シリコーンゴムでも「高透明シリコーンゴム」を用いるのが好ましい。高透明シリコーンゴムは、成形金型の表面を鏡面処理することにより透明ガラスや透明アクリルと同等の透明感を実現したものである。
<着色>
本発明のボトルの液だれ防止器具の素材は、撥水性の透明合成樹脂を含有してなる素材を用いる。
透明性の高い素材を用いることにより、ボトルの注ぎ口の外周部に装着しても目立たないようにすることができるが、さらに、ボトルの色と同一または類似する色に着色することにより、より一層、ボトルの注ぎ口の外周部に装着しても目立たないようにすることができる。
ワインボトルの色はワインの種類や産地によって異なる。通常、赤ワインには緑色のボトル、ボジョレー・ヌーヴォー等の瓶詰め後すぐに飲まれるワインには、ガラスの再利用性を重視して無色のボトル、ロゼワイン等の飲用までの時間が短いワインには、その美しい色合いを示すために透明なボトルが使用される。伝統的にワインボトルに使用されている色は、次の通り。
〇ボルドー: 赤ワインには濃緑色、辛口白ワインには淡緑色、甘口白ワインには透明。
〇ブルゴーニュ、ローヌ: 濃緑色。
〇モーゼル、アルザス:濃から中間の緑。伝統的に琥珀色を使用する生産者もある。
〇ライン:琥珀色。伝統的に緑を使用する生産者もある。
<ボトルの液だれ防止方法>
本発明のボトルの液だれ防止方法は、上記のボトルの液だれ防止器具を、ボトルの注ぎ口の外周部に装着することにより行うことができ、簡便かつ安価に、さらに、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることなく、ボトルの液だれを防止することができる。
以上に説明したように、本発明のボトルの液だれ防止器具は、簡単な形状・構造を有し安価であり、さらに、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることがないという優れた効果を奏する。また、本発明の、このボトルの液だれ防止器具をボトルの注ぎ口の外周部に装着する、ボトルの液だれ防止方法は、簡便かつ安価に、さらに、ワインボトルの外観、ワインが供される場の雰囲気を損ねることなく、ボトルの液だれを防止することができる。
なお、上記の説明では、本発明のボトルの液だれ防止器具および該液だれ防止器具を用いたボトルの液だれ防止方法を、ワインボトルに対して適用したケースを中心に説明したが、本発明は、ワインボトルに限らず、ビール、日本酒、焼酎等のアルコール飲料、醤油、みりん等の調味料、ジュース、コーラ等のソフトドリンク、等の各種液体を収容したボトルに対して適用できるものである。
1 本体
2 上端部開口
3 下端部開口
4 帯状突起部
a 本体の厚さ
a1 帯状突起部が設けられた側の端部における本体の厚さ(帯状突起部の本体に対する突出高さを含まない)
a2 帯状突起部が設けられていない側における端部の本体の厚さ
b 本体の外径
c 本体の内径
d 本体の高さ
e 帯状突起部の本体に対する突出高さ
f 帯状突起部の上端部または下端部からの幅
10 ワインボトル
11 ワインボトルの注ぎ口
12 ワインの垂れ
13 デキャンティングポアラー
14 溝
15 グラス

Claims (5)

  1. 撥水性の透明合成樹脂を含有してなる素材で形成され、上端部および下端部が開口した中空円筒形の本体、および前記本体の前記上端部または下端部に沿って一体に設けられ、前記本体から、前記本体中心軸の半径方向に突出する帯状突起部からなり、前記本体の厚さを、前記帯状突起部が設けられた側の端部における前記本体の厚さ(前記帯状突起部の前記本体に対する突出高さを含まない)から、前記帯状突起部が設けられていない側の端部における前記本体の厚さに、漸次薄くしたことを特徴とする、ボトルの注ぎ口の外周部に装着して用いるボトルの液だれ防止器具。
  2. 前記帯状突起部が設けられた側の端部における前記本体の厚さ(前記帯状突起部の前記本体に対する突出高さを含まない)が0.2mm~2.0mm、前記帯状突起部が設けられていない側の端部における前記本体の厚さが0.1mm~1.0mm、前記本体の外径が21.0mm~27.0mm、前記本体の内径が20.0mm~25.0mm、前記本体の高さが10.0mm~15.0mmであり、前記帯状突起部の前記本体に対する突出高さが0.1mm~1.0mmであり、前記帯状突起部の前記上端部または下端部からの幅が1.5mm~2.5mmであることを特徴とする、請求項に記載のボトルの液だれ防止器具。
  3. 前記透明合成樹脂がシリコーンゴムであることを特徴とする、請求項1または2に記載のボトルの液だれ防止器具。
  4. 前記ボトルの液だれ防止器具が、該防止器具が装着されるボトルの色と同一または類似する色に着色されていることを特徴とする、請求項1~のいずれかに記載のボトルの液だれ防止器具。
  5. 請求項1~のいずれかに記載のボトルの液だれ防止器具を、ボトルの注ぎ口の外周部に装着する、ボトルの液だれ防止方法。
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