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JP7001482B2 - 集水井における水位計測センサ取付構造、及び水位計測センサ取付方法 - Google Patents
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JP7001482B2 - 集水井における水位計測センサ取付構造、及び水位計測センサ取付方法 - Google Patents

集水井における水位計測センサ取付構造、及び水位計測センサ取付方法 Download PDF

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Description

この発明は、集水井内の水位を計測する水位計測センサを取り付けるための集水井における水位計測センサ取付構造、及び水位計測センサ取付方法に関する。
地すべりの発生は、土質や地盤条件にもよるが、地下水位が大きく影響している。地下水位が高いと、斜面の地質的弱部(すべり線付近など)の強度が低下して、地すべりが発生しやすくなる。このため、地すべりが発生するおそれのある場所では、地すべりを抑制する対策工として、土中の水を集めて沢などに排水する集水井が設置されている。
集水井には集水のための集水管、排水のための排水管が接続されるが、集水管や排水管は、長期間の使用により砂や土が詰ったり、微生物が繁殖してゲル状の有機物が管内に付着する等により、通水能力が低下してしまう。
低下した通水能力を回復させるためには清掃などのメンテナンスが必要であるが、そのためには、集水井の集水状況、排水状況を把握してメンテ ナンス時期を把握する必要があるが、地すべり発生のおそれのために集水井の設置が必要とされるような場所は一般に山間地であることもあって、従来は、現地で集水井内部を目視で確認することしかされていなかった。
特許文献1には、集水井内の水位を特に問題としているものではないが、立坑の内壁を調査するための立坑内壁調査装置を設置する構成が示されている。
特許文献1における調査装置(立坑内壁調査装置1)は、特許文献1中の符号にて説明すると、立坑の坑口を跨ぐ態様で門形の支持架10を設置し、この支持架10に取り付けた電動ウインンチ12によりワイヤロープ14にて立坑内壁調査装置1を吊り下げている(特許文献1の図3)。
特許文献2には、同じく集水井内の水位を特に問題としているものではないが、立坑の内壁を調査するための立坑内壁調査装置を吊り下げる吊下治具の構成が示されている。
特許文献2中の符号にて説明すると、特許文献2において調査装置(立坑内壁調査装置1)を吊り下げる吊下治具10は、立坑の上端リング部(例えば天蓋520の枠リング521)に取付可能な取付部16と、取付部16に基端部を取り付けられた竿部18とを有する。竿部18は天蓋520の扉524を開けた開口(昇降口)から内側に延び、先端にガイド部材20を持つ。調査装置1は、前記取付部16に設けられたウィンチ12から竿部18に沿って延び先端のガイド部材20を経て吊り下げられたワイヤロープ14で支持される(特許文献2の図3、図6)。
特許文献3は、本願発明における集水井とは設置場所・条件が顕著に異なり、掘削工事に伴って掘削敷地(施工場所)内に流入する流入水(滲出する地下水)がある場合に、その流入水を場外に排出する排水工法に適用されるものであるが、巡回等の人手間をかけることなく、集水井戸内の異常増水を検知するようにした警報型排水工法が示されている。
特許文献3中の符号にて説明すると、特許文献3では、掘削敷地1の周囲に沿って集水溝5を掘削し、その集水溝5は掘削敷地1の片隅に設けた集水井戸(釜場7)に連通している。掘削敷地1内に滲出した地下水(流入水)は前記集水溝5を通じて釜場7内に集水し、常時稼働の排水ポンプ10で揚水して排水管11を通じて側溝12内に吐出する。釜場7内に配置された水位センサー14が釜場7内の水位を検出し、 異常水位WL2 まで上昇すると、警報装置18が作動して、警報を発する(特許文献3の図1参照)。
特開2012-202173 特開2013-014950 特開平8-333793
現地での目視手段で、特に集水状況を確認する場合、集水管で集水された水が落ちる中、集水井内部に取り付けられたタラップで坑内に下りなければならないが、この方法では、タラップが経年変化で腐食や変状していた場合、坑内に下りること自体ができない。
また、タラップが腐食や変状していない場合でも、30m~60m等の深い集水井の場合、そのように深い集水井を降りて点検する作業は容易な作業ではない。
特許文献1のように調査装置1を支持架10からワイヤロープ14で吊り下げる構造では、調査装置が本願発明のように長期間設置を想定する水位計測センサである場合、支持架10が倒壊することのないように支持架10を十分な強度で構築しなければならず、両側の支柱部の基礎も必要となるため、集水井が設置されるような山間地等では多大の労力を必要として、施工コストも高いものとなる。
特許文献2の吊下治具10のように、調査装置1を支持しているワイヤロープ14を、天蓋520の扉524を開けた開口(昇降口)から内側に延びる竿部18の先端から吊下げている構成では、調査装置が本願発明のように長期間設置を想定する水位計測センサである場合、天蓋520の扉524が開放された状態で放置されることになり、安全上から採用するのは妥当でない。
特許文献3は、集水井戸(釜場7)内に水位センサー14を配置し、この水位センサー14で集水井戸7内の水位を監視するものではあるが、この特許文献3は、その対象が地すべり等とは関係のない掘削工事による掘削敷地内の集水井戸における水位監視に過ぎない。特許文献3は、本願発明が対象とする集水井が概ね山間地に設置される大規模なものではなく、集水井戸は顕著に小規模であり、水位センサー14の配置やメンテナンスその他にも困難な事情が殆どない設置場所・条件におけるもので、単なる水槽の水位管理等と大差ない場合のものに過ぎない。
本発明は上記背景のもとになされたもので、地すべりを抑制する対策工として概ね山間地等に設置される大規模な集水井を対象として、作業員が集水井内に降りる必要がなく集水井内の水位を検出して集排水状態を確認することが可能であり、かつ、集水井の地上部に支持架などのコスト高となる構造物を構築する必要もなく、また、天蓋の扉を開放状態に放置することなく水位計測センサを長期間設置しておくことができる水位計測センサ取付構造を提供することを目的とし、さらに、安全性が高く、簡単な構成で安価に水位計測センサを設置することができる等の種々の効果が得られる水位計測センサ取付構造、及び水位計測センサ取り付け方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する請求項1の発明は、複数のライナープレートを連結して円筒状の立坑である集水井本体が構成されるとともに坑口に天蓋を備えた集水井に、当該集水井内の水位を計測する水位計測センサを取り付ける水位計測センサ取付構造であって、
前記天蓋の上で前記坑口を径方向に横切るように掛け渡された掛け渡し部材と、
前記掛け渡し部材の上に設置されたセンサ取り付け用のセンサ架台とを備え、
前記掛け渡し部材は、その両端に設けた下向き突出部により、前記天蓋に当該天蓋を坑口径方向両側から挟み込む態様で取り付けられていることを特徴とする。
請求項2は、請求項1の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記下向き突出部に開けたボルト挿通孔の位置にナットが溶接固定され、前記ナットに外側から内向きに螺合しているボルトの先端が、集水井本体を構成するライナープレートの凹溝部に入り込んでいることにより、前記掛け渡し部材が、その両端部の前記下向き突出部により、前記天蓋を坑口径方向両側から挟み込む態様で前記天蓋に取り付けられていることを特徴とする。
請求項3は、請求項1の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記天蓋が、集水井本体の天端に載るリング状枠材を外周に持つ天蓋骨組みと、前記天蓋骨組みの上に固定されて集水井の坑口を覆う天蓋面材とからなり、
前記掛け渡し部材が、その両端部の前記下向き突出部により、前記天蓋のリング状枠材部を坑口径方向両側から挟み込む態様で前記天蓋に取り付けられていることを特徴とする。
請求項4は、 請求項3の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記天蓋骨組みの前記リング状枠材が山形鋼であり、前記天蓋骨組みは、山形鋼からなる前記リング状枠材の一方のフランジが下向きをなして集水井本体内面に沿い他方のフランジが外向きをなして集水井本体外面から外側に張り出す態様で集水井本体上に配置された構成であり、
前記掛け渡し部材の前記下向き突出部は、その下向き部の下端から内側に折り返された折り返し部を有しており、前記折り返し部が前記山形鋼の前記他方のフランジの集水井本体外面からの張り出し部に係合可能な態様であることを特徴とする。
請求項5は、請求項4の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記掛け渡し部材の前記下向き突出部の折り返し部に開けられたボルト挿通孔の位置にナットが溶接固定され、前記ナットに上向きに螺合するボルトの先端が前記山形鋼の前記他方のフランジの集水井本体外面からの張り出し部の下面に突き当たることで、前記掛け渡し部材の端部が天蓋の前記リング状枠材に係合していることを特徴とする。
請求項6 は、請求項1~5のいずれか1項の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記掛け渡し部材は、前記センサ架台が設置される中央部分とその両側の端側部分とからなり、前記中央部分の両側に前記端側部分がそれぞれボルト結合にて連結されていることを特徴とする。
請求項7は、請求項1~6のいずれか1項の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記水位計測センサが静電容量式の水位計測センサであり、そのロープ状の検知電極が前記センサ架台上のセンサ本体から集水井内部に吊り下げられており、接地電極として機能させる鋼製の前記集水井本体が鋼製の前記掛け渡し部材を介して前記センサ本体に電気的に接続されていることことを特徴とする。
請求項8は、請求項1~7のいずれか1項に記載の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記センサ架台は、掛け渡し部材に固定された固定部と、この固定部に上下に高さ位置調整可能に取り付けられた上下可動部とを有し、前記上下可動部にセンサ本体が取り付けられていることを特徴とする。
請求項9は、請求項1~8のいずれか1項の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記天蓋が半円形状の二つの天蓋二分割体からなるとともに両天蓋二分割体の互いに接する形鋼からなる直径部の枠材同士がボルトにより接合されており、
前記掛け渡し部材は、前記直径部同士の接合部に隣接して片側の天蓋二分割体上に配置されていることを特徴とする。
請求項10は、請求項1~8のいずれか1項の集水井における水位計測センサ取付構造において、
前記天蓋が円形の直径位置を含む天蓋中央体とその両側にそれぞれ配される天蓋側部体との3つの分割体からなるとともに、隣接する分割体の互いに接する形鋼からなる枠材同士がボルトにより接合されており、
前記掛け渡し部材は、前記天蓋中央体に配置されていることを特徴とする。
請求項11の発明は集水井における水位計測センサ取付方法であって、集水井の坑口の全体を覆う天蓋を有する既存の集水井に、請求項1~10のいずれか1項の水位計測センサ取付構造を設けることを特徴とする。
本発明によれば、センサ取り付け用のセンサ架台が、集水井の坑口を径方向に横切るように掛け渡された掛け渡し部材上の設置されるので、集水井内壁に設けるタラップ等に干渉されない立坑空間の中央付近に水位計測センサを取り付けることが可能となる。
したがって、集水井内に作業員が入ることなく、安全かつ確実かつ能率的にセンサ設置作業を行うことが可能となる。
また、センサ架台を設置する掛け渡し部材は、その両端に設けた下向き突出部により、集水井の上端部を坑口径方向両側から挟み込む態様で集水井に取り付けることが可能なので、現場で天蓋や集水井本体(ライナープレート)に加工を施すことなくセンサ架台を設置することができ、山間地で行う作業であってもセンサ架台設置作業を能率的に行うことができる。
前記掛け渡し部材は、その両端の下向き突出部により、天蓋のリング状枠材部を坑口径方向両側から挟み込む挟み込む態様で取り付けるものであり、挟み込み部分(下向き突出部)の構造が簡単で安価に製作できるとともに、掛け渡し部材を天蓋上に設置する作業も容易である。
天蓋面材としてエキスパンドメタルを用いた場合、実施例の静電容量式水位計測センサ等のように水位検知部分を坑内に吊り下げる必要のある水位計測センサの場合は、エキスパンドメタルの網目から水位検知部分を坑内に吊り下げて計測することができる。
また、超音波方式や電波方式の水位計測センサの場合は、網目を通して超音波や電波を発射して計測することができるので、天蓋にセンサ用の孔を設ける必要がない。
水位計測センサとして静電容量式の水位計測センサを用いた場合は、水と直接接触して計測する検知電極としてロープ状の検知電極を採用することで、深い集水井に必要な長尺にも容易に対応可能であり、かつ軽量でコンパクトなことから、山間地等足元の悪い箇所での運搬性や施工性に優れ、集水井用の水位計測センサとして適切である。
請求項8のように、前記センサ架台が高さ調整可能な上下可動部を有し、この高さ調整可能な上下可動部にセンサ本体を取り付けた構成では、集水井の変形や施工誤差等のために、集水井の深さが設計寸法と現場での実測で異なる場合でも、また、管理すべき水位を変更する必要が生じた場合でも、設置現場で容易に対応可能である。
なお、図9で後述するように、検出部(センサとして機能させる部分)の長さLはセンサ本体4aにおいて設定可能であり、感知精度は検出部の長さLが短いほど良好なので、前記上下可動部は、検出部の長さLを無用に長くしないために有効である。
本発明の水位計測センサ取付構造は、天蓋の上に集水井の坑口を径方向に横切るように掛け渡した掛け渡し部材上に、水位計測センサを取り付けたセンサ架台を設置するものであるから、そして、その重量は2人の作業者が手で持って取付作業を行うことができる程度であるから、既存の集水井に対して容易にかつ安価に水位計測センサを設置することができ、既存の集水井を対象とする場合に特に有効である。
本発明の第1実施例の水位計測センサ取付構造を備えた集水井を示すもので、(イ)は集水井の概略の平面図、(ロ)は集水井の概略の縦断面図である。 (イ)は集水井の平面図(図1(イ)の詳細拡大図)、(ロ)は(イ)のセンサ架台を除いた概略のA-A断面図、(ハ)は(イ)のセンサ架台を除いた概略のB-B断面図である。 (イ)は図2における水位計測センサ取付構造の部分を拡大した図、(ロ)は(イ)のC-C断面図である。 図3(イ)のE部の詳細拡大図である。 図4のD-D断面図である(図3(ロ)のF部の拡大図でもある)。 (イ)は図3(イ)における水位計測センサ取付構造の水位計測センサのある中央部分のみを拡大して示した図、(ロ)は(イ)の部分的に断面で示した正面図である。 (イ)は図6(ロ)におけるセンサ架台の部分を切り取って示した図、(ロ)は(イ)の右側面図、(ハ)はセンサ架台の高さ調整機能を説明するための分解図である。 (イ)は図5における折り返し部の変形例を示す図、(ロ)は他の変形例を示す図である。 静電容量式水位計測センサである実施例の水位計測センサ4(4a)の集水井における作用を説明する模式図である。 天蓋が三分割式の天蓋である場合の実施例を示すもので、集水井の平面図(図2(イ)に対応する図)である。 図10における水位計測センサ取付構造の部分の近傍を拡大して示した図である。 図10、図11における掛け渡し部材の両端の折り返し部の構成を示す図であり、図5や図8に対応する図である。 (イ)は本発明の水位計測センサ取付構造を適用しようとする集水井の機能ないし働きを説明するもので、集水井の設置状況を模式的に示した図、(ロ)は集水井本体を構成するたライナープレートの斜視図である。
以下、本発明の集水井における水位計測センサ取付構造、及び水位計測センサ取付方法を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施例の水位計測センサ取付構造11を備えた集水井1を示すもので、(イ)は集水井1の概略の平面図、(ロ)は集水井1の概略の縦断面図である。
この集水井1は、複数のライナープレートを連結して円筒状の立坑である集水井本体2が構成されるとともに坑口(集水井本体2の上端開口)に天蓋3を備えた構造である。
集水井1内の水位を検出するための水位計測センサ4のセンサ本体4aが天蓋3上に設置されている。
図示例の水位計測センサ4は静電容量式の水位計測センサであり、ロープ状の検知電極4bが集水井内の底部近傍まで吊下げられている。4dは重錘である。
本発明における集水井は、地すべりが発生するおそれのある場所で、地下水を集めて沢や川等に流すために設置されるのものであり、図13(イ)のように、集水のための複数の集水管61が接続され、集めた水を排水するための排水管62が接続される。
地すべりは、斜面で地下水位が高くなると地質的弱部(すべり線S付近など)の強度が低下して発生し易くなるので、前記水位計測センサ4で集水井内の水位を監視して、異常時(豪雨時、排水性低下時など)を把握し、メンテナンス時期等の判断材料とする。
図13(ロ)に集水井本体2を構成するライナープレート70を示す。複数の円弧状のライナープレート70をその円周方向のフランジ70c同士をボルト接合してリング状に形成するとともに、上下に隣接するライナープレート70のフランジ70b同士をボルト接合して、円筒状の集水井本体2を構成する。波付け鋼板部を70aで示す。
図2、図3に示すように、前記天蓋3は、集水井本体2の天端に載るリング状枠材6を外周に持つ天蓋骨組み50と、前記天蓋骨組み50の上に固定されて集水井の坑口を覆う天蓋面材7とからなる。天蓋面材7はこの実施例ではエキスパンドメタルである。
図示例の天蓋3は、半円形状の二つの天蓋二分割体8からなる二分割型の天蓋である。
各天蓋二分割体8は、山形鋼からなる半円形枠材9aの内側に、同じく山形鋼からなる複数の縦方向梁材9b及び横方向梁材9cを溶接接続して二分割体骨組み50aとし、その上面に前記天蓋面材7を溶接固定した構成である。前記半円形枠材9aは半円弧枠材9a’と直径部枠材9a”部分とからなり、一方の天蓋二分割体8に昇降口の扉10を設けている。
天蓋3は2つの天蓋分割体8における前記直径部枠材9a”同士をボルト接合して構成されている。
天蓋3における2つの半円弧枠材9a’はリング状をなして前記リング状枠材6を構成する。
前記天蓋3の上に、集水井1の坑口を径方向に横切る態様で掛け渡し部材12が掛け渡されている。この掛け渡し部材12は、図3に示すように、坑口を径方向に掛け渡される山形鋼からなる2本の梁材12’を図示例では連結材12”で連結してなり、この掛け渡し部材12の上にセンサ架台13が設置され、このセンサ架台13に前記水位計測センサ4のセンサ本体4aが取り付けられている。
図3(イ)のE部を図4に拡大して示し、図3(ロ)のF部を図5に拡大して示す。
前記掛け渡し部材12は、図4、図5に示すように、その両端に固定した下向き突出部15により、天蓋3のリング状枠材6(半円弧枠材9a’)を坑口径方向両側から挟み込む態様で天蓋3に取り付けられている。図示例では下向き突出部15は掛け渡し部材12の各梁材12’に溶接固定している。なお、溶接固定でなく下向き突出部15の梁材12’への取付け部15cと梁材12’とにボルト挿通孔をあけてボルトとナットで締着固定してもよい。
リング状枠材6(その片側部分としては半円弧枠材9a’)を構成する山形鋼は、図5に示すように、その一方の垂直フランジf1が前記天蓋面材7の下面側で下向きをなして集水井本体(ライナープレート70)2の内面に沿い、他方の水平フランジf2が外向きをなして集水井本体2の外面から外側に張り出す態様で集水井本体2の上端に置かれる。
前記下向き突出部15は、下向き部15aの下端から内側に折り返された折り返し部15bを有しており、この折り返し部15bにあけたボルト挿通孔(表示を省略)の位置にナット17が固定されている。
そして、前記ナット17に上向きに螺合させたボルト19の先端を前記山形鋼の他方の水平フランジf2の集水井本体外面からの張り出し部gの下面に突き当てている。この構成により、前記掛け渡し部材12の両端部を天蓋3のリング状枠材6(半円弧枠材9a’)に結合させている。
前記掛け渡し部材12は、センサ架台13が設置される中央部分12Aとその両側の端側部分12Bとからなり、中央部分12Aとその両側の端側部分12Bとの連結部Qは、符号は省略したが継手プレートを添わせ継手ボルトで連結する構成である。
掛け渡し部材12の前記中央部分12Aに設置されるセンサ架台13の詳細を図6、図7に示す。
図7(イ)は図6(ロ)におけるセンサ架台13の部分を切り取って示した図、図7(ロ)は(イ)の右側面図、図7(ハ)はセンサ架台13の高さ調整機能を説明するための分解図である。
このセンサ架台13は、センサ本体4aの本体ベース4cを取り付ける取付プレート21と、この取付プレート21の両側に固定された山形鋼からなる架台梁22と、この架台梁22の下面に固定された4本の上側ポスト23とからな上下可動部24を有し、上下可動部24の上側ポスト23を高さ調整可能に嵌合させる下側ポスト25の下端面が梁材12’にボルトで固定されている。上側ポスト23、下側ポスト25はいずれも図示例では5つの調整用ボルト挿通孔26を有している。図7(イ)、(ロ)は上下可動部24を最も下げた位置であり、上下可動部24を所望の高さに上げ両者のボルト挿通孔26にボルト27を挿入して位置決めする。
図5で説明した掛け渡し部材12の両端に設ける下向き突出部15の変形例を図8(イ)、(ロ)に示す。
図8(イ)の下向き突出部15’は、図5の下向き突出部15におけるボルト19、ナット17を除いた構成であり、下向き部15aと折り返し部15bとを有するのみである。
下向き部15aと折り返し部15bとが存在することで、掛け渡し部材12を天蓋3のリング状枠材6(半円弧枠材9a’)から外れないようにリング状枠材6(9a’)に係合させることができる。
図8(ロ)の下向き突出部15”は、図8(イ)の下向き突出部15’における折り返し部15bも省いた構成であり、下向き部15aを有するのみである。
下向き部15aが存在することで、掛け渡し部材12を天蓋3のリング状枠材6(9a’)から外れないようにリング状枠材6(9a’)に係合させることができる。
図9は静電容量式水位計測センサである実施例の水位計測センサ4(4a)の集水井における作用を説明する模式図である。
集水井1内に絶縁被覆の電線であるロープ状の検知電極4bを吊り下げた実施例の静電容量式の水位計測センサ4において、掛け渡し部材12及びセンサ架台13を介してセンサ本体4aに接続される鋼製の集水井本体2(ライナープレート)が接地電極としてを機能し、長い検知電極4bにおける設定した検出部(センサとして機能させる部分(長さLの部分))の水中にある部分の長さLに対応して生じる静電容量がセンサ本体4で検出されて、水位が検出される。
センサとして機能させる検出部の長さLはセンサ本体4aにおいて設定可能である。感知精度は検出部の長さLが短いほど良好なので、また、短いほど省電力にもなるので、水位の変動が想定される範囲を無用に超えない程度で極力短くするのが適切である。
実施例ではセンサ本体4aの本体ベース4cとしてステンレス材が用いられているが、鋼板を用いた取付プレート21との間で異種金属腐食のおそれがあるので、本体ベース4cの外表面に絶縁被覆を施している。この場合、本体ベース4cを取付プレート21に取り付けるボルトによって、接地電極となる集水井本体(ライナープレート)2との間の電気的導通を確保するようにしている。
上述の水位計測センサ取付構造11は、センサ架台13を設置した掛け渡し部材12の両端に設けた下向き突出部15により、集水井の上端部を坑口径方向両側から挟み込む態様で集水井に取り付けることが可能なので、そして、その重量は2人の作業者が持って取付作業を行うことができる程度であるから、例えば、二人の作業者が手で持って天蓋3上で単に横にずらす要領で、天蓋3上に取り付けることができる。したがって、現場で天蓋や集水井本体(ライナープレート)に加工を施すことなくセンサ架台を設置することができ、山間地で行う作業であってもセンサ架台設置作業を能率的に行うことができる。
したがって、既存の集水井に対しても容易にかつ安価に水位計測センサを設置することができ、既存の集水井を対象とする場合に特に有効である。
図10は天蓋が3分割式の天蓋である場合の実施例を示すもので、集水井101の平面図(図2(イ)に対応する図)、図11は図10における水位計測センサ取付構造11の部分の近傍を拡大して示した図である。
この天蓋103は、集水井本体の天端に載るリング状枠材106を外周に持つ天蓋骨組み150と、前記天蓋骨組み150の上に固定されて集水井101の坑口を覆う天蓋面材107とからなる。天蓋面材107はこの実施例でもエキスパンドメタルである。
図示例の天蓋103は、円形の直径部分を含む天蓋中央体108Aとその両側にそれぞれ配される天蓋側部体108B、108Cとの3つの分割体からなる。3つの分割体(108A、108B、108C)のそれぞれを構成する構成骨組みを150a、150b、150cで示す。前記天蓋骨組み150は3つの構成骨組み150a、150b、150cからなる。
前記天蓋中央体108Aの骨組み150aは、直径方向両側の2つの短い円弧状枠材109aの両端同士を弦部枠材109bで連結するとともに、前記弦部枠材109b間を4本の縦方向梁材109cで連結した構成である。前記連結は溶接による連結である。
一方の前記天蓋側部体108Bの骨組み150bは、円弧状枠材109a’の両端を弦部枠材109b’で連結するとともに、円弧状枠材109a’と弦部枠材109b’との間を4本の縦方向梁材109c’で連結した構成である。前記連結は溶接による連結である。
他方の前記天蓋側部体108Cの骨組み150cは、円弧状枠材109a’の両端を弦部枠材109b’で連結するとともに、円弧状枠材109a’と弦部枠材109b’との間を3本の縦方向梁材109c’で連結した構成であり、昇降口の扉110を設けている。
前記天蓋中央体108A、天蓋側部体108B、108Cにおける各枠材及び梁材はいずれも山形鋼である。
天蓋中央体108Aにおける2つの短い円弧状枠材109aと、一方の天蓋側部体108Bにおける円弧状枠体109a’と、他方の天蓋側部体108Cにおける円弧状枠体109a’とは、天蓋骨組み150の前記リング状枠材106を構成する。
天蓋中央体108Aの片側の弦部枠材109bと前記一方のに天蓋側部体108Bの弦部枠材109b’との接合、及び天蓋中央体108Aの他側の弦部枠材109bと前記他方のに天蓋側部体108Bの弦部枠材109b’との接合は、いずれもボルト接合である。
前記三分割式の天蓋103における水位計測センサ取付構造111は、基本的には図1~図9で説明した実施例1の水位計測センサ取付構造11と同じであるが、天蓋が三分割であることと、天蓋103のリング状枠材(山形鋼)106の断面形状が異なることに対応させた点で、若干異なる。
図11は図10における水位計測センサ取付構造111の部分を拡大した図であり、二分割式の場合の図3(イ)に対応する。
この水位計測センサ取付構造111における掛け渡し部材112は、天蓋103の上に設置されている点では実施例1と同じであるが、坑口を直径方向に横切るように掛け渡されている。すなわち、掛け渡し部材112は三分割式の天蓋103における天蓋中央体108Aの中央位置(直径位置)に配置されており、図11で上下に対称である。したがって、掛け渡し部材112を構成する2本の梁材112’は同じ長さである。
また、掛け渡し部材112がセンサ架台13を設置する中央部分112Aとその両側の端側部分112Bとからなる点や、中央部分112Aとその両側の端側部分112Bとの連結部Qが継手プレートを添わせ継手ボルトで連結する構成である点も実施例1と同様である。
この実施例におけるリング状枠材106(円弧枠材109a、109a’)を構成する山形鋼は、図12に示すように、一方の垂直フランジf1は実施例1と同じであるが、外向きをなす他方の水平フランジf2は集水井本体2の外面から外側に張り出していない点で実施例1のリング状枠材6(半円弧枠材9a’)と異なる。
掛け渡し部材112の梁材112’の端部に溶接固定される下向き突出部115は、梁材112’への取付け部115cと下向き部115aとを有するのみであり、前記下向き部115aにあけたボルト挿通孔(表示を省略)の位置にナット117を溶接固定し、このナット117に外側から内向きに螺合させたボルト119の先端を集水井本体2のライナープレート70の凹溝部70dに入り込んでいる(図示例では突き当てている)。掛け渡し部材112は両端部の前記下向き突出部115により天蓋103に取り付けられている。
1、101 集水井
2 集水井本体
3、103 天蓋
4 水位計測センサ
4a センサ本体
4b 検知電極
4c 本体ベース
4d 重錘
6、106 リング状枠材
f1 山形鋼の一方のフランジ(垂直フランジ)
f2 山形鋼の他方のフランジ(水平フランジ)
7、107 天蓋面材
8 天蓋二分割体
9a 半円形枠材
9a’ 半円弧枠材
9a” 直径部枠材
9b 縦方向梁材
9c 横方向梁材
10、110 扉
11、111 水位計測センサ取付構造
12、112 掛け渡し部材
12’、112’ 梁材
12A (掛け渡し部材の)中央部分
12B (掛け渡し部材の両側の)端側部分
Q (掛け渡し部材における)中央部分12Aと端側部分12との連結部
13 センサ架台
15、15’、15”、115 下向き突出部
15a、115a 下向き部
15b 折り返し部
15c、115c 取付け部
17、117ナット
19、119 ボルト
21 取付プレート
22 架台梁
23 上側ポスト
24 上下可動部
25 下側ポスト
26 調整用ボルト挿通孔
27 ボルト
50 (二分割式天蓋における)天蓋骨組み
50a 構成骨組み
70 ライナープレート
70d 凹溝部
108A (三分割式天蓋の)天蓋中央体
108B、108C (三分割式天蓋の)天蓋側部体
109a、109a’ 円弧状枠材
109b、109b’ 弦部枠材
109c、109c’ 縦方向梁材
150 (三分割式天蓋の)天蓋骨組み
150a 構成骨組み

Claims (11)

  1. 複数のライナープレートを連結して円筒状の立坑である集水井本体が構成されるとともに坑口に天蓋を備えた集水井に、当該集水井内の水位を計測する水位計測センサを取り付ける水位計測センサ取付構造であって、
    前記天蓋の上で前記坑口を径方向に横切るように掛け渡された掛け渡し部材と、前記掛け渡し部材の上に設置されたセンサ取り付け用のセンサ架台とを備え、
    前記掛け渡し部材は、その両端に設けた下向き突出部により、前記天蓋に当該天蓋を坑口径方向両側から挟み込む態様で取り付けられていることを特徴とする集水井における水位計測センサ取付構造。
  2. 前記下向き突出部に開けたボルト挿通孔の位置にナットが溶接固定され、前記ナットに外側から内向きに螺合しているボルトの先端が、集水井本体を構成するライナープレートの凹溝部に入り込んでいることで、
    前記掛け渡し部材が、その両端部の前記下向き突出部により、前記天蓋を坑口径方向両側から挟み込む態様で前記天蓋に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  3. 前記天蓋が、集水井本体の天端に載るリング状枠材を外周に持つ天蓋骨組みと、前記天蓋骨組みの上に固定されて集水井の坑口を覆う天蓋面材とからなり、
    前記掛け渡し部材が、その両端部の前記下向き突出部により、前記天蓋のリング状枠材部を坑口径方向両側から挟み込む態様で前記天蓋に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  4. 前記天蓋骨組みの前記リング状枠材が山形鋼であり、前記天蓋骨組みは、山形鋼からなる前記リング状枠材の一方のフランジが下向きをなして集水井本体内面に沿い他方のフランジが外向きをなして集水井本体外面から外側に張り出す態様で集水井本体上に配置された構成であり、
    前記掛け渡し部材の前記下向き突出部は、その下向き部の下端から内側に折り返された折り返し部を有しており、前記折り返し部が前記山形鋼の前記他方のフランジの集水井本体外面からの張り出し部に係合可能な態様であることを特徴とする請求項3記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  5. 前記掛け渡し部材の前記下向き突出部の折り返し部に開けられたボルト挿通孔の位置にナットが溶接固定され、前記ナットに上向きに螺合するボルトの先端が前記山形鋼の前記他方のフランジの集水井本体外面からの張り出し部の下面に突き当たることで、前記掛け渡し部材の端部が天蓋の前記リング状枠材に係合していることを特徴とする請求項4記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  6. 前記掛け渡し部材は、前記センサ架台が設置される中央部分とその両側の端側部分とからなり、前記中央部分の両側に前記端側部分がそれぞれボルト結合にて連結されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  7. 前記水位計測センサが静電容量式の水位計測センサであり、そのロープ状の検知電極が前記センサ架台上のセンサ本体から集水井内部に吊り下げられており、接地電極として機能させる鋼製の前記集水井本体が鋼製の前記掛け渡し部材を介して前記センサ本体に電気的に接続されていることことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  8. 前記センサ架台は、掛け渡し部材に固定された固定部と、この固定部に上下に高さ位置調整可能に取り付けられた上下可動部とを有し、前記上下可動部にセンサ本体が取り付けられていることを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  9. 前記天蓋が半円形状の二つの天蓋二分割体からなるとともに両天蓋二分割体の互いに接する形鋼からなる直径部の枠材同士がボルトにより接合されており、
    前記掛け渡し部材は、前記直径部同士の接合部に隣接して片側の天蓋二分割体上に配置されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  10. 前記天蓋が円形の直径位置を含む天蓋中央体とその両側にそれぞれ配される天蓋側部体との3つの分割体からなるとともに、隣接する分割体の互いに接する形鋼からなる枠材同士がボルトにより接合されており、
    前記掛け渡し部材は、前記天蓋中央体に配置されていることを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載の集水井における水位計測センサ取付構造。
  11. 集水井の坑口の全体を覆う天蓋を有する既存の集水井に、請求項1~10のいずれか1項に記載の水位計測センサ取付構造を設けることを特徴とする集水井における水位計測センサ取付方法。
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