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JP7002282B2 - 容器の閉止装置及び閉止方法 - Google Patents
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JP7002282B2 - 容器の閉止装置及び閉止方法 - Google Patents

容器の閉止装置及び閉止方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器の閉止装置及び閉止方法に関する。
樹脂製の包装容器が広く産業用に利用されている。樹脂製の容器は、軽量で適度な耐久性があり、安価に製造できるため、製品を包装する用途に好適である。また、加工のしやすさから、製品の外形又は流通形態に適合したさまざまな形状の容器が、製品の包装に用いられている。
樹脂製の容器のなかには、本体と一体に成形された蓋を備え、蓋と本体との間に設けられた折り曲げ部で折り曲げて閉止する構造を有するものがある。こうした蓋付きの包装容器のなかには、閉止状態を保つために、容器の蓋側に設けられた爪を本体側に設けられた溝に嵌着することで蓋を本体に係止する機構を有するものがある。
今日では、このような蓋付き包装容器の閉止を、人手ではなく装置を用いて行う方法が知られている(特許文献1参照)。容器の閉止に装置を用いることで、短時間に大量の製品を安価かつ衛生的に包装できる。
特開2004-299735号公報
特許文献1に記載の包装容器は、蓋と本体との間を本体側壁上端部で接続する1つの折り曲げ部を有し、いわゆるワンアクションで閉じることができる。一方、包装容器には、開蓋状態において容器本体の上方がより広く開放されるようにすることなどを目的として、蓋と本体との間に複数の折り曲げ部を有するものがある。この構成を有する容器では、蓋を閉じるために容器の上方へ回動させる際に、蓋の水平方向の位置が容器幅方向に対してずれるという問題があり、特に蓋と容器本体との間に係合機構が設けられている場合に、その位置合わせが難しくなる。そのため、このような容器に引用文献1に記載されている閉止方法を適用することが難しいという問題がある。係合機構が適切に位置合わせされていない状態で閉止動作を継続すると、蓋と本体とを正しく係合できず、容器や包装された製品を損傷するおそれがある。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、容器の蓋を閉める際に、容器本体に対して蓋の位置ずれが生じやすい構造を有する容器についても、人手に頼らず蓋を適切に閉じることを可能とする、容器の閉止装置及び閉止方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様は、上方に開口する容器本体から蓋部が翼状に展開した形状で一体成形される容器を閉止する装置であって、
前記容器は、前記容器本体の開口上縁部に連続して下方に垂設された延伸部と、当該延伸部の下縁辺の一部に基端を有して前記容器本体の外方に向けて延在する平板状の接合部とを有し、
前記蓋部が当該接合部の先端に連続し、
前記接合部と前記延伸部との境界線には、当該接合部を前記延伸部に対して折り曲げ可能にする第1の接続部が形成され、
前記接合部と前記蓋部との境界線には、当該蓋部を前記接合部に対して折り曲げ可能にする第2の接続部が形成され、
前記容器本体は、内部に壁部が形成され、
前記壁部の上端面と、前記容器が閉止状態にあるときの前記蓋部の下面とに、互いに係合可能な係合部が成形され、
前記接合部の両端側に、先端同士が対向するように配置された2本一組の棒状部材と、
一組の2本の棒状部材を、前記先端同士が近接するように前記第1の接続部の形成方向に沿って移動させて、所定の位置に配置する第1動作部と、
展開状態にある前記蓋部の下面に当接して、当該蓋部を前記接合部とともに前記第1の接続部を支点として上方へ押し上げる第2動作部と、
前記接合部とともに上方へ押し上げられた前記蓋部を、前記第2の接続部を支点として前記容器本体側へ折り曲げ、当該容器本体の開口面と蓋部とを対面させる第3動作部と、
前記容器本体の開口面と対面状態にある前記蓋部を下方に押し下げて、前記壁部と当該蓋部とを係合させる第4動作部と、を備え、
前記第2動作部は、第1動作部により配置された前記棒状部材を、前記接合部と前記延伸部とによって狭持させ、
前記第3動作部は、前記棒状部材が所定の位置に配置されることで、前記壁部と前記蓋部の双方の前記係合部が所定の位置関係となるように前記開口面と前記蓋部とを対面させる、ことを特徴とする容器の閉止装置としている。
より好ましくは、前記棒状部材がテーパー形状を有し、前記棒状部材の縮径側端部が前記容器本体の内方に位置するように配置されている容器の閉止装置とすることである。
本発明のその他の態様は、上方に開口する容器本体から蓋部が翼状に展開した形状で一体成形される容器を閉止する方法であって、
前記容器は、前記容器本体の開口上縁部に連続して下方に垂設された延伸部と、当該延伸部の下縁辺の一部に基端を有して前記容器本体の外方に向けて延在する平板状の接合部とを有し、
前記蓋部が当該接合部の先端に連続し、
前記接合部と前記延伸部との境界線には、当該接合部を前記延伸部に対して折り曲げ可能にする第1の接続部が形成され、
前記接合部と前記蓋部との境界線には、当該蓋部を前記接合部に対して折り曲げ可能にする第2の接続部が形成され、
前記容器本体は、内部に壁部が形成され、
前記壁部の上端面と、前記容器が閉止状態にあるときの前記蓋部の下面とに、互いに係合可能な係合部が成形され、
前記接合部の両端側に、先端同士が対向するように配置された2本一組の棒状部材を、前記先端同士が近接するように前記第1の接続部の形成方向に沿って移動させて、所定の位置に配置する第1ステップと、
展開状態にある前記蓋部を前記接合部とともに前記第1の接続部を支点として上方へ押し上げる第2ステップと、
前記接合部とともに上方へ押し上げられた前記蓋部を、前記第2の接続部を支点として前記容器本体側へ折り曲げ、当該容器本体の開口面と蓋部とを対面させる第3ステップと、
前記容器本体の開口面と対面状態にある前記蓋部を下方に押し下げて、前記壁部と当該蓋部とを係合させる第4ステップと、を含み、
前記第2ステップでは、第1ステップにより配置された前記棒状部材が、前記接合部と前記延伸部とによって狭持され、
前記第3ステップでは、前記棒状部材が所定の位置に配置されることで、前記壁部と前記蓋部の双方の前記係合部が所定の位置関係となるように前記開口面と前記蓋部とが対面する、ことを特徴とする容器の閉止方法としている。
本発明によれば、容器の蓋を閉める際に、容器本体に対して蓋の位置ずれが生じやすい構造を有する容器についても、人手に頼らず蓋を適切に閉じることを可能とする、容器の閉止装置及び閉止方法を提供することができる。
本発明の実施例に係る閉止装置によって閉止される容器を示す斜視図である。 開蓋状態にある上記容器を示す図1のa―a矢視図である。 閉止状態にある上記容器を示す図1のa―a矢視図である。 容器の蓋の裏面に設けられた凸部の形状を示す図である。 容器の隔壁上部に設けられた溝の形状を示す図である。 閉止装置による閉止動作の過程で実行される第1動作の状態を示す図である。 上記閉止装置による閉止動作の過程で実行される第2動作の状態を示す図である。 上記閉止装置による閉止動作の過程で実行される第3動作の状態を示す図である。 上記閉止装置による閉止動作の過程で実行される第4動作の状態を示す図である。 上記第4動作が終了した時点での容器の状態を示す図である。 上記閉止装置を構成するロッドの形状の一例を示す図である。 閉止装置の構成を示す図である。
本発明の実施例について、以下に添付図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明に用いた図面において、同一又は類似の部分に同一の符号を付して重複する説明を省略することがある。図面によっては説明に際して不要な符号を省略することもある。
===容器について===
まず、本発明の実施例に係る閉止装置により閉止される容器について説明する。図1は、成形された状態にある容器100の概略構造を示す斜視図である。また、図2は、図1におけるa-a矢視断面図である。以下、図1と図2を参照しつつ、本実施例に係る閉止装置によって閉止される容器100について説明する。
容器100は、蓋112によって閉止される扁平な矩形箱状の容器本体100aを備え、フィルム状のポリエチレンテレフタート(PET)樹脂を周知のバキュームフォーム(真空成形技術)などにより一体成形されたものである。容器100を形成する樹脂素材は、本来、撓みや歪みが生じ易いものであるが、図示した容器100では、実用上、十分な剛性を得る目的で、開口部の縁が折り返されている。具体的には、容器本体100aの上方が開口していることとして上下方向を規定すると、容器本体100aにおける開口部の周縁部分を形成して容器100の底面と平行となる上端面部分(以下、リム102とも言う)の外周が下方に向かってに延在している。すなわち、リム102とリム102の外周から下方に向かって延在する部分(以下、延伸部104とも言う)が容器100の開口周縁部を枠状に周回している。
容器100は、製品梱包用であり、例えば、製品130を工場から出荷する際に、損傷を防止しつつ簡便に運搬するためのものである。容器本体100aの内部には隔壁114が設けられている。各隔壁114は、容器本体100aの内側壁から内方に向けて突設され、容器本体100aの内部空間を区画する仕切りとしての役割を果たすとともに、容器本体100aの剛性を高める補強部材の機能を有している。容器本体100aの内壁と隔壁114とに挟まれた空間、および隔壁同士(114、114)に挟まれた空間が製品収納用の区画となる。そして、この区画に製品130が一個ずつ収納される。なお、ここに示した容器100では、容器本体100a内に、互いに対向する五対の隔壁114が設けられており、製品130を六個まで収納することができる。もちろん、容器本体100a内に設ける隔壁114の数及び位置は、収納される製品130の形状寸法等に合うように適宜決定することができる。
容器100には、内部の各区画に収納された製品130が搬送中に容器本体100aから逸脱しないように、平面状の蓋112が設けられている。この例では、蓋112は、両開きのものであり、矩形の開口形状を有する容器本体100aにおいて、互いに対向する二つの縁辺側に、延伸部104に連続して設けられている。ここで、上下方向と直交しつつ、上記蓋112が設けられている上記の二つの縁辺の延長方向を前後方向とし、上下および前後の各方向と直交する方向を左右方向とすると、蓋112は、容器本体100aの左右両端に形成されている。
蓋112は、容器本体100aと一体的に成形されているものの、容器本体100aには直接接続されていない。蓋112は、延伸部104の左右の下縁辺に連続する平板状の接合部108を介して接続されている。また、延伸部104と接合部108との境界には上述した折り曲げ部に相当する第1の接続部106が形成されている。また、接合部108と蓋112との間にも、第2の接続部110が形成されている。
なお、成形直後の容器100では、延伸部104の左右下縁辺から接合部108を経て蓋112に至る領域は、左右に翼状に展開した状態となっている。また、図2に示したように、容器100を前後方向から見ると、第1の接続部106と第2の接続部110は、上方が開放するC字の円弧状に形成されている。左右の接合部108は、第1の接続部106を屈曲点として、延伸部104に対して上方に折り曲げ可能に形成され、蓋112は、第2の接続部110を屈曲点として、接合部108に対して上方に折り曲げ可能に形成されている。そして、本実施例に係る容器100では、蓋112と隔壁114とを互いに係合させるための構造を有し、閉止状態において、蓋112が外力により容易に開ないようになっている。概略的には、蓋112において、閉止時に容器本体100a側となる面(以下、内面とも言う)に、前後方向に直線状となる凸部118が形成され、隔壁114の上端面にはこの凸部118に係合する溝116が形成されている。
図3に蓋112が閉じて閉止状態にある容器100を示した。図3は、図1におけるa―a矢視断面に相当する図である。図3に示したように、閉止状態では、蓋112は、容器本体100aの底面と平行、すなわち水平の状態になり、蓋112の内面が、リム102や隔壁114上端面と接した状態となる。このとき、蓋112の内面に形成されている凸部118が隔壁114の上端面に設けられた溝116に圧入された状態となっている。そして、容器100では、図3に示した状態で蓋112が閉じられるようにするために、左右のリム102の縁辺から延伸部104の下縁辺までの幅と、接合部108の左右幅とが一致するように成形されている。
また、例示した容器100では、蓋112の凸部118と隔壁114の溝116とをより強固に係合させるための構造を有している。図4に蓋112の凸部118を拡大した図を示し、図5に、隔壁114の要部を拡大した図を示した。図4に示したように、蓋112の凸部118は、開蓋状態で上方となる側の面(以下、端面ともいう)が幅広であり、開蓋状態で前後方向から見た断面が上方を下底とした台形状である。隔壁114において凸部118と係合する溝116は、前後方向から見たときの断面形状が、上端側を上底とした台形状で、溝116の底部側が上端側に対して幅広に形成されている。蓋112と隔壁114は、このような係合構造により、互いに係合すると凸部118が楔のように嵌め込まれ、上方に逸脱し難くなる。すなわち、蓋112がより強固に閉じられる。このように、本実施例の閉止装置が対象とする容器は、左右の蓋112が閉じられると、容器本体100a内の各区画に収納された製品130は、容器本体100aと蓋112とに挟まれることによって確実に保持される。このため、搬送中に容器100から製品130が脱落することを防止できる。
ところで、上記の容器100の閉止作業を自動化するためには、以下の様々な課題がある。例えば、容器100は、二つの接続部(106、110)で折り曲げる必要があり、その折り曲げの際に蓋112と容器本体100aの開口部とを対面させた際に、蓋112が、隔壁114との係合位置に対して左右方向にずれ易い。また、容器100の素材が柔らかいものであれば、閉止作業に際して接合部108がねじれ、前後方向にずれが生じたり、蓋112と容器本体100aの開口部とが対面する距離が前後方向や左右方向でばらついたりする可能性もある。すなわち、隔壁114の溝116と蓋112の凸部118との位置を正確に合わせることが難しい。しかも、蓋112の凸部118の端面は幅広に形成されており、閉止状態にするためには、凸部118における幅広の端面よりも幅狭の溝116の上端開口に対して押し込む必要があるため、蓋112と溝116とを極めて精度よく位置合わせを行う必要がある。
また、容器100自体が軽量であることから、蓋112を折り曲げる際に単純に下から力を加えると、容器100が浮いてしまうという課題もある。そして、従来の容器の閉止装置では、上述した課題を解決することが難しかった。確かに、極めて複雑な機構や高度な制御システムを備えた装置を使えば、上述した容器100の閉止作業を自動化できるかもしれない。しかし、装置の設置コストが嵩み、また広い設置スペースも必要となる。そこで本発明の実施例に係る閉止装置では、複雑な機構や高度な制御システムを用いずに、上述した容器100の閉止作業を自動化することが可能となっている。
===閉止装置の概略構成と動作について===
次に、本発明の実施例に係る閉止装置の構成と動作の概略について説明する。閉止装置は、一つの蓋112に対して2本一組の棒状部材(以下、ロッドとも言う)と、ロッドを移動させるためアクチュエーターなどを含んで構成される第1動作部と、閉止作業において、蓋112の外面に接触して蓋112と接合部108を第1の接続部106あるいは第2接続部110を関節として折り曲げ、最終的に蓋112の凸部118と隔壁114の溝116とを係合させるための第2~第4動作部とを含んで構成されている。なお第1~第4動作部は、ロッドを把持する治具、あるいは蓋112の外面に接触する治具、および各治具を移動させるためのアクチュエーターなどを含んで構成されている。そして、本実施例に係る閉止装置では、閉止動作の動力源となる各アクチュエーターを、例えば、直動式のソレノイドなど、直線運動するだけの簡素な構造のもので構成することができるようになっている。
図6~図10に、閉止装置による容器100の閉止動作の概略を、手順を追って示した。なお、以下では、第1動作部~第4動作部による閉止のための動作を、第1動作~第4動作と言う場合がある。まず、図6に示したように、第1動作部は、開蓋状態にある容器100に対し、図示しないアクチュエーター(以下、第1アクチュエーターとも言う)により、延伸部104と接合部108との間に一対のロッド122(棒状部材)を、延伸部104に当接するように前後方向へ移動させて挿入する。なお、本実施例が対象とする容器100では左右両端に蓋112を備えることから、第1アクチュエーターは、全部で4基必要となる。
延伸部104と接合部108との間に一対のロッド122が挿入されたならば、図7に示したように、第2動作部22が作動し、2番目に動作するアクチュエーター(以下、第2アクチュエーターとも言う)220が、自身の先端に取り付けられた治具222を上方に移動させる。治具222は、蓋112の外面となる下面に当接し、蓋112を上方へ押し上げる。それによって、蓋112が、接合部108とともに、第1の接続部106を軸として上方へ揺動する。なお、第2アクチュエーター220の先端に取り付けられて蓋112に接触する治具は、蓋112を損傷させないように、先端が緩衝材で覆われている。
また、接合部108の前後両端では、治具222が上昇して蓋112を押し上げていく過程で、ロッド122が、延伸部104と接合部108とに接触する。そして、このとき、容器100と接する位置におけるロッド122の径は不変であることから、当該接触時点以降は、延伸部104と接合部108がロッド122を上方に押し上げようとする。しかし、ロッド122は閉止装置に対して固定されているため、ロッド122を上方に押し上げる力は、容器100を下方に押し下げる力として作用する。その結果、容器100が下方に押し付けられることとなり、容器100の浮き上がりが防止される。また、ロッド122が延伸部104と接合部108とに接触した後、さらに治具222を上昇させると蓋112のみが第2接続部110を関節として、水平面に対して垂直に立設するまで揺動する。
第2動作部22は、蓋112を、水平面に対して所定の角度となるまで治具222を上昇させる。なお、本実施例に係る閉止装置は、水平面に対する蓋112の角度を検出するセンサーが不要である。第2アクチュエーター220による治具222の上昇量と蓋112の角度との対応関係が既知であれば、蓋112が所定の角度で立設する状態になるまで治具を上昇させればよい。なもちろん、蓋112が垂直に立設するまで揺動させなくてもよい。いずれにしても、蓋112と水平面との角度は、第2アクチュエーター220の延伸量によって設定できる。
図8に示したように、第2動作部22に続いて作動する第3動作部23は、3番目に作動する第3アクチュエーター230により、自身の先端に取り付けられた治具232を左右方向に移動させる。治具232は、第2動作部22によって水平面に対して所定の角度(例えば、垂直)に立ち上げられた蓋112の外面に当接して、当該蓋112を容器本体100a側へ押圧する。それによって、蓋112が第2接続部110を関節として下方に折り曲げられるように押し倒される。図示した例では、蓋112の損傷を防止するため、第3アクチュエーター230の先端の治具232には、前後方向を軸として回動するとともに、弾性を有する樹脂等で作られた複数個のローラー234が同じ軸に取り付けられている。なお、第2動作部22の治具222についても、同様に、蓋112と接触して回転するローラーを設けてもよい。
そして、第3動作では、左右方向に延伸する第3アクチュエーター230が、治具232に設置されたローラー234を介して蓋112を押し倒していくと、蓋112は徐々に閉じられる。なお、蓋112が閉じられていく過程においても、延伸部104と接合部108との間には剛性を有するロッド122が狭持されている。そのため、接合部108の前後両端の位置が正確に維持され、蓋112は、全面が水平面に対して同じ角度となるように安定して押し倒されていく。第3アクチュエーター230は、蓋112側の凸部118の端面が、容器本体100aの隔壁114の上端面に形成された溝116の上部開口を覆うまで治具232を移動させる。なお、閉止装置は、溝116と端面との相対的な位置関係を検出するセンサーも不要である。あらかじめ、第3アクチュエーター230による治具232の移動量を適切に設定しておけばよい。すなわち、凸部118の端面と溝116とが所定の位置関係になるように、治具の移動量を設定しておけばよい。ここでは、図示したように、凸部118の端面において、接合部108側の縁辺が、溝116の上方開口の接合部108側の縁に接触する位置になるまで治具232を移動させる。
そして、第3動作部23によって蓋112と容器本体100aとの位置関係が維持された状態で、第4動作部24が作動する。それによって、図9に示したように、蓋112と隔壁114とが係合する。具体的には、4番目に作動する第4アクチュエーター240は、容器本体100aに対して上方に設置されており、動作を開始すると、下端に取り付けられている治具242を下方に移動させる。第4アクチュエーター240に取り付けられている治具242は、溝116が形成されている位置にそれぞれ配置されている。もちろん、治具242は、蓋112の外面と面で接触するように構成されていてもよい。なお、容器100の損傷を防ぐ目的で、適度の弾性を有する樹脂等で形成された緩衝材で覆われている。このように、第4動作部24は、以上の構成と動作により、連続的に前後方向に形成されている凸部118を、間欠的に形成されている複数の溝116に対して均等な力で嵌め込んでいく。アクチュエーター240は、凸部118の高さ分だけ下方に治具242を下降させて停止する。このようにして、容器100は、図10に示した閉止状態となる。そして、以上の手順によって容器100が閉止されたならば、最後に、第1動作部の第1アクチュエーターによりロッド122を接合部108と延伸部104との間から引き抜き、閉止作業を完了させ、必要に応じて次の容器100の閉止作業へ移行する。
===ロッドについて===
実施例に係る閉止装置が備えるロッド122は、蓋112を第1の接続部106で折り曲げた際に接合部108から受ける力に抗する強度を備えていれば、どのような材料で作製しても差し支えないが、耐久性の面では、ステンレス鋼棒のような金属材料が好ましい。さらに、図11に示したように、先端側が縮径されたテーパー形状のロッド122にすれば、ロッド122が接合部108と延伸部104との間に配置されて、蓋112が折り曲げられた際、ロッド122は、容器100の延伸部104及び接合部108の前後両端で点接触する。そして、ロッド122の径は、点接触した位置に対して前後外方向の方が大きいため、ロッド122を狭持する接合部108及び延伸部104が前後方向にずれにくくなる。すなわち、蓋112の折り曲げ動作に際し、接合部108の変形がさらに抑制され、蓋112の折り曲げ動作やその後の凸部118と隔壁114の溝116との係合動作の精度がさらに向上する。また、ロッド122をテーパー状とすることで、閉止作業完了時に容器100から抜き易くなるという効果も得られる。
また、容器100は、凸部118と溝116との位置関係は、リム102の幅、延伸部104の下縁辺の位置、第1接続部106と第2接続部110との幅などの容器100の各部位の設計寸法によって規定される。しかし、凸部118と溝116との位置が設計値からずれる可能性もある。しかし、ロッド122をテーパー状とすれば、第1動作において、接合部108と延伸部104に対して前後方向に挿入する深さを調整するだけで、前後方向から見たときの接合部108と延伸部104との挟角を変えることができる。それによって、第3動作により蓋112を容器本体100aの開口に対面させた際の凸部118と溝116との左右方向の位置関係を精度よく調整することができる。言い換えれば、寸法差が許容範囲であれば、異なる容器100であっても、ロッド122の配置位置を変更するだけで、その容器100閉止作業を行うこともできる。もちろん、ロッド122が円柱状であっても、径が異なるロッド122を用いれば、同様に接合部108と延伸部104との挟角を変えることができる。閉止装置にロッド122の上下位置を調整するための機構を設けてもよい。
===閉止装置の構成===
図12に実施例に係る閉止装置1の全体構成を示した。なお、図中では、前後方向(紙面奥行き方向)にロッド122を移動させるための第1動作部を省略している。第2アクチュエーター220とその先端に取り付けられている治具222とからなる第2動作部22は、上下方向に立設するように設置されている。第3動作部23は、第3アクチュエーター230により、第2動作部22に直交する左右方向に治具232を移動させるように構成されている。なお、第2動作部22の治具222は、蓋112を立たせた状態で維持させておく必要がある。そのため、治具222は、前後方向に間隔を設けて複数配置されている。そして、第3動作部23の治具232は、その間隔を介して左右方向に移動するように構成されている。
また、本実施例では、第4動作部24の治具242は、第3動作の終了時点における治具232の先端よりも容器本体100aの内方側で蓋112の外面に当接するように配置されている。それによって、第3動作部23が、蓋112を容器本体100aの開口に対面させた状態で維持しながら、第4動作を行うことができる。なお、第3動作部23が治具232を容器本体100aの左右中央まで移動させるように構成されている場合には、上述したように治具232も前後方向に間欠的に配置されていることから、前後で隣接する治具232の間隙の対応する位置に第4動作部24の治具242を配置しておけばよい。
===その他の実施例===
なお、本発明は上記実施例や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で構成要素を変形して具体化することができる。上記実施例や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより種々の発明を形成してもよい。また、上記実施例や変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
上記実施例の閉止装置が対象とする容器100は、上記のものに限らない。例えば、蓋112の凸部118の断面形状を前後方向に渡って一律に台形にせず、方形の断面形状としつつ、隔壁114の溝116と係合する位置に断面形状が台形となる爪を形成しておいてもよい。突起を孔に挿入する係合構造とすることもできる。隔壁114の上端面に突起を設け、蓋112の内面に突起に係合する孔が形成されているなど、隔壁114と蓋112との係合構造における凹凸の関係が逆であってもよい。また、容器100を再利用できるように、凸部118の断面形状を前後方向に渡って一律に方形にしてもよい。それによって、凸部118と溝116とが容易に係脱自在となる。もちろん、蓋112の凸部118と隔壁114の溝116との係合形状に限らず、容器本体100aの形状、容器本体100aの開口形状とそれを覆う蓋112の平面形状などは適宜に設定できる。いずれにしても、容器100は、成形時の形状が、容器本体100aの延伸部104の縁辺から翼状に蓋112が展開する形状であればよい。そして、蓋112と容器本体100aが、両端に接続部(106、110)を有する接合部108を介して接続され、容器本体100a内に形成された隔壁114の上端面と蓋112の内面とを係合させる構造を備えていればよい。
閉止装置のアクチュエーターは、直動式のソレノイドにより構成されていなくてもよい。アクチュエーターの駆動方式としては、例えば、リニアモータ式、油圧式、空圧式などがある。いずれにしても、アクチュエーターは、直線運動を実現する駆動機構の範囲において、設計者が、コスト、駆動精度、動作速度などを勘案して任意に設定可能である。
1 閉止装置、22 第2動作部 23 第3動作部、24 第4動作部、
100 容器、102 リム、104 延伸部、106 第1の接続部、
108 接合部、110 第2の接続部、112 蓋、114 隔壁、
116 溝、118 凸部、122 ロッド、130 製品、
220 第2アクチュエーター、230 第3アクチュエーター、
240 第4アクチュエーター、222、232、242 治具、
234 ローラー

Claims (3)

  1. 上方に開口する容器本体から蓋部が翼状に展開した形状で一体成形される容器を閉止する装置であって、
    前記容器は、前記容器本体の開口上縁部に連続して下方に垂設された延伸部と、当該延伸部の下縁辺の一部に基端を有して前記容器本体の外方に向けて延在する平板状の接合部とを有し、
    前記蓋部が当該接合部の先端に連続し、
    前記接合部と前記延伸部との境界線には、当該接合部を前記延伸部に対して折り曲げ可能にする第1の接続部が形成され、
    前記接合部と前記蓋部との境界線には、当該蓋部を前記接合部に対して折り曲げ可能にする第2の接続部が形成され、
    前記容器本体は、内部に壁部が形成され、
    前記壁部の上端面と、前記容器が閉止状態にあるときの前記蓋部の下面とに、互いに係合可能な係合部が成形され、
    前記接合部の両端側に、先端同士が対向するように配置された2本一組の棒状部材と、
    一組の2本の棒状部材を、前記先端同士が近接するように前記第1の接続部の形成方向に沿って移動させて、所定の位置に配置する第1動作部と、
    展開状態にある前記蓋部の下面に当接して、当該蓋部を前記接合部とともに前記第1の接続部を支点として上方へ押し上げる第2動作部と、
    前記接合部とともに上方へ押し上げられた前記蓋部を、前記第2の接続部を支点として前記容器本体側へ折り曲げ、当該容器本体の開口面と蓋部とを対面させる第3動作部と、
    前記容器本体の開口面と対面状態にある前記蓋部を下方に押し下げて、前記壁部と当該蓋部とを係合させる第4動作部と、
    を備え、
    前記第2動作部は、第1動作部により配置された前記棒状部材を、前記接合部と前記延伸部とによって狭持させ、
    前記第3動作部は、前記棒状部材が所定の位置に配置されることで、前記壁部と前記蓋部の双方の前記係合部が所定の位置関係となるように前記開口面と前記蓋部とを対面させる、
    ことを特徴とする容器の閉止装置。
  2. 請求項1に記載の容器の閉止装置であって、
    前記棒状部材はテーパー形状を有し、前記棒状部材の縮径側端部が前記容器本体の内方に位置するように配置されていることを特徴とする容器の閉止装置。
  3. 上方に開口する容器本体から蓋部が翼状に展開した形状で一体成形される容器を閉止する方法であって、
    前記容器は、前記容器本体の開口上縁部に連続して下方に垂設された延伸部と、当該延伸部の下縁辺の一部に基端を有して前記容器本体の外方に向けて延在する平板状の接合部とを有し、
    前記蓋部が当該接合部の先端に連続し、
    前記接合部と前記延伸部との境界線には、当該接合部を前記延伸部に対して折り曲げ可能にする第1の接続部が形成され、
    前記接合部と前記蓋部との境界線には、当該蓋部を前記接合部に対して折り曲げ可能にする第2の接続部が形成され、
    前記容器本体は、内部に壁部が形成され、
    前記壁部の上端面と、前記容器が閉止状態にあるときの前記蓋部の下面とに、互いに係合可能な係合部が成形され、
    前記接合部の両端側に、先端同士が対向するように配置された2本一組の棒状部材を、前記先端同士が近接するように前記第1の接続部の形成方向に沿って移動させて、所定の位置に配置する第1ステップと、
    展開状態にある前記蓋部を前記接合部とともに前記第1の接続部を支点として上方へ押し上げる第2ステップと、
    前記接合部とともに上方へ押し上げられた前記蓋部を、前記第2の接続部を支点として前記容器本体側へ折り曲げ、当該容器本体の開口面と蓋部とを対面させる第3ステップと、
    前記容器本体の開口面と対面状態にある前記蓋部を下方に押し下げて、前記壁部と当該蓋部とを係合させる第4ステップと、
    を含み、
    前記第2ステップでは、第1ステップにより配置された前記棒状部材が、前記接合部と前記延伸部とによって狭持され、
    前記第3ステップでは、前記棒状部材が所定の位置に配置されることで、前記壁部と前記蓋部の双方の前記係合部が所定の位置関係となるように前記開口面と前記蓋部とが対面する、
    ことを特徴とする容器の閉止方法。
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