JP7004195B2 - 粘着シート - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、患者に関連する分析用に採取された試料、医薬品、診断ファイル、及び病歴等の患者の識別情報が付与された、病院で使用される病院用識別ブレスレットが開示されている。
特許文献1に記載の病院用識別ブレスレットは、コードを印刷された又はコードを印刷可能な複数の粘着ラベルと、可とう性ストリップとを備えるものであり、粘着ラベルの粘着面を可とう性ストリップの裏面に貼付することで、患者の手首等に装着することができる。
ここで、識別ラベルの粘着面を、高粘着剤から形成することも考えられるが、このような高粘着剤に含まれる成分の中には、人体へのアレルギーを引き起こす原因となるものもある。
また、人体の手首等に装着する識別ラベルだけでなく、例えば、空港でスーツケースの取っ手等に取り付けられる識別ラベルも、輸送時の環境や衝撃によっても、剥がれないことが要求される。
[1]基材と、粘着剤層とを有し、前記粘着剤層の粘着表面同士を貼合して用いられる粘着シートであって、
前記粘着剤層が、スチレン-イソプレンジブロック共重合体(SI)及びスチレン-イソプレン-スチレントリブロック共重合体(SIS)から選ばれる1種以上のスチレン系樹脂(A)、並びに、非水素化テルペン系樹脂及びロジン系樹脂から選ばれる1種以上の粘着付与樹脂(B)を含有する粘着剤組成物から形成された層である、粘着シート。
[2]前記基材の表面の一部に粘着剤層が積層した構成を有する、上記[1]に記載の粘着シート。
[3]前記基材の表面の一部に積層した粘着剤層が2箇所以上存在する、上記[2]に記載の粘着シート。
[4]前記粘着剤層の粘着表面の一部が、2箇所以上表出している、もしくは、2箇所以上表出可能である、上記[1]に記載の粘着シート。
[5]成分(A)及び(B)の合計含有量が、前記粘着剤組成物の有効成分の全量に対して、90~100質量%である、上記[1]~[4]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[6]成分(B)の含有量が、前記粘着剤組成物中の成分(A)の全量100質量部に対して、30~200質量部である、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[7]スチレン系樹脂(A)の構成単位の全量に対する、スチレンに由来する構成単位の含有量が、5~40質量%である、上記[1]~[6]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[8]スチレン系樹脂(A)の全量に対する、スチレン-イソプレンジブロック共重合体(SI)の含有量が、10~90質量%である、上記[1]~[7]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[9]粘着付与樹脂(B)の軟化点が、70~140℃である、上記[1]~[8]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[10]前記粘着剤層の厚さが、30~150μmである、上記[1]~[9]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[11]前記基材の剛軟度が、0.10~0.45mNである、上記[1]~[10]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[12]前記基材が、ポリエステル系樹脂及びポリオレフィン系樹脂から選ばれる1種以上の樹脂を含み、空洞含有層を有する樹脂フィルムである、上記[1]~[11]のいずれか一項に記載の粘着シート。
[13]取っ手部分に、もしくは、人間又は動物の手首又は足首に、巻きつけて、識別ラベルとして用いられる、上記[1]~[12]のいずれか一項に記載の粘着シート。
本発明の粘着シートは、基材と粘着剤層とを有するが、これら以外の層を有していてもよく、例えば、粘着剤層の粘着表面上に、さらに剥離材が積層した構成であってもよい。
また、本発明の一態様の粘着シートにおいて、基材と粘着剤層とが直接積層した構成であってもよく、基材と粘着剤層との間に他の層を有する構成であってもよい。
本発明の一態様の粘着シートとしては、基材の表面の一部に粘着剤層が積層した構成を有する粘着シートが好ましく、基材の表面の一部に積層した粘着剤層が2箇所以上存在する粘着シートがより好ましい。
このような態様の粘着シートとしては、図1の第1の態様の粘着シート、及び、図2の第2の態様の粘着シートが挙げられる。
このような態様の粘着シートとしては、図3の第3の態様の粘着シート、及び、図4の第4の態様の粘着シートが挙げられる。
以下、図1~4に記載の第1~4の態様の粘着シートについて説明する。
本発明の第1の態様である、図1(a)に示す粘着シート1Aは、基材10の一方の表面10bの両端に、第1粘着剤層21及び第2粘着剤層22が積層した構成を有する。
図1(a)に示す粘着シート1Aは、第1粘着剤層21の粘着表面21aと、第2粘着剤層22の粘着表面22aとを貼合して用いられる。ここで、2つの粘着剤層の粘着表面同士を貼合した際、基材10の表面10bが内側となり、表面10aが外側となる。
例えば、粘着シート1Aを荷物の取っ手部分や人体の手首等に取り付ける場合、粘着シート1Aが基材10の表面10bの一部に粘着剤層が積層した構成であるため、荷物の取っ手部分や人体の手首等とは、基材10の表面10bが触れ合う。
ここで、粘着シート1Aの2つの粘着剤層の粘着表面同士を貼合した際には、基材の表面10b側には粘着表面が無いため、粘着剤層が付着することによる、荷物の取っ手部分や人体の手首等への汚染を防ぐことができる。
なお、図1(b)に示す粘着シート1Bでは、2枚の剥離材31、32を有する構成であるが、1枚の剥離材が第1粘着剤層21及び第2粘着剤層22の粘着表面上に積層した構成であってもよい。
本発明の第2の態様である、図2(a)に示す粘着シート2Aは、基材10の一方の表面10aの一端に第1粘着剤層21が積層し、他方の表面10bの第1粘着剤層21側とは反対側の一端に第2粘着剤層22が積層した構成を有する。
この粘着シート2Aも、第1粘着剤層21の粘着表面21aと、第2粘着剤層22の粘着表面22aとを貼合して用いられる。
そのため、粘着シート2Aを識別ラベルとして使用する際、基材10の少なくとも一方の表面に、識別用の各種情報が記載されている又は記載可能であることが好ましい。
このような構成の粘着シート2Aである場合、粘着表面同士の貼合の仕方を選択することで、外側に位置する基材10の表面を変えることができるため、一つの粘着シートで2種の情報を外側に表示することが可能となる。
本発明の第3の態様である、図3(a)に示す粘着シート3は、基材10、粘着剤層20、及び剥離材30がこの順で積層し、剥離材30が切込部X1、X2を含む構成を備える。
剥離材30が有する切込部X1、X2は、剥離材30の両端の剥離材端部301、302をそれぞれ除去できるように設けられている。
図3(b)に示すように、粘着シート3は、切込部X1、X2に沿って剥離材端部301、302をそれぞれ除去することで、粘着剤層20の粘着表面の一部である2箇所の粘着表面201a、202aを表出させることができる。
この粘着シート3では、基材10の表面10aが外側に位置するように2つの粘着表面同士を貼合されるため、基材10の表面10aに、識別用の各種情報が記載されている又は記載可能であることが好ましい。
また、粘着シート3の表出した粘着表面同士を貼合した場合、剥離材30が内側に位置する。そのため、粘着シート3を荷物の取っ手部分や人体の手首等に取りつけた際、粘着剤層が付着することによる、荷物の取っ手部分や人体の手首等への汚染を防ぐことができる。
本発明の第4の態様である、図4に示す粘着シート4は、基材10、粘着剤層20、及び非粘着性層40を有し、粘着剤層20の粘着表面の一部に非粘着性層が積層し、粘着剤層20の粘着表面の一部である2箇所の粘着表面201a、202aが表出した構成を有する。
なお、図4に示す粘着シート4は、粘着表面201a、202aが表出しているが、これらの粘着表面上に剥離材が積層した構成の粘着シートとしてもよい。この態様の粘着シートにおいては、当該剥離材を除去することで、粘着表面201a、202aを表出させることができる。
この粘着シート4では、基材10の表面10aが外側に位置するように2つの粘着表面同士を貼合されるため、基材10の表面10aに、識別用の各種情報が記載されている又は記載可能であることが好ましい。
また、粘着シート4の表出した粘着表面同士を貼合した場合、非粘着性層40が内側に位置する。
非粘着性層40の表面は、粘着性を有さないため、粘着シート4を荷物の取っ手部分や人体の手首等に取りつけた際、粘着剤層が付着することによる、荷物の取っ手部分や人体の手首等への汚染を防ぐことができる。
本発明の一態様の粘着シートにおいて、荷物の取っ手部分や人体の手首等に装着後に、これらが粘着表面によって汚染されるのを防ぐ観点から、互いに貼合する粘着剤層の粘着表面の形状が、互いに略同一であることが好ましい。
例えば、図1(a)の粘着シート1A及び図2(b)の粘着シート2Aにおいては、第1粘着剤層21の粘着表面21aと、第2粘着剤層22の粘着表面22aとが、互いに略同一の形状であることが好ましい。
また、図3の粘着シート3及び図4の粘着シート4においては、表出している、もしくは、表出可能な粘着表面201aと粘着表面202aとが、互いに略同一の形状であることが好ましい。
なお、本明細書において、「対象となる2つの粘着表面を重ね合わせた際に、重なり合う共通部分の面積100%に対する、形状が異なる部分の面積割合が10%未満である場合、その2つの粘着表面の形状は略同一である」と判断することができる。
本発明の一態様の粘着シートにおいて、粘着剤層の粘着表面同士を貼合した際の粘着表面同士の接着力としては、好ましくは25N/25mm以上、より好ましくは30N/25mm以上、更に好ましくは35N/25mm以上、より更に好ましくは40N/25mm以上である。
なお、本明細書において、上記の粘着表面同士の接着力は、実施例に記載の方法に基づき測定された値を意味する。
また、粘着表面同士を貼付直後、及び、粘着表面同士を貼付してから23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で24時間静置後のいずれにおいても、当該接着力が上記範囲であることが好ましい。
なお、本明細書において、上記の粘着力は、実施例に記載の方法に基づき測定された値を意味する。
以下、本発明の一態様の粘着シートを構成する、基材、粘着剤層、剥離剤層、及び非粘着性層にについて説明する。
本発明の粘着シートが有する基材としては、用途に応じて適宜選択されるが、例えば、紙基材、金属基材、不織布等の多孔質基材、樹脂フィルム等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂フィルムは、ポリエステル系樹脂及びポリオレフィン系樹脂から選ばれる1種以上の樹脂を含むことが好ましい。
また、樹脂フィルムは、未延伸でもよいし、縦又は横等の一軸方向あるいは二軸方向に延伸されていてもよい。
さらに、樹脂フィルムは、内部に空洞を含む空洞含有層を有する樹脂フィルムであってもよい。なお、当該空洞含有層の少なくとも一方の表面側に、さらに空洞を含まない樹脂層が積層した樹脂フィルムとしてもよい。
加えて、樹脂フィルムは、これらの樹脂と共に、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、着色剤等の各種添加剤を含有していてもよい。
基材として用いる複層体としては、紙基材を樹脂でラミネートしたラミネート基材や、樹脂フィルムの表面に金属膜を有する金属膜付き樹脂フィルム等も含まれる。
樹脂フィルムの表面に金属膜を形成する方法としては、これらの金属を、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング等のPVD(physical vapor deposition)法により蒸着する方法や、上記金属からなる金属箔を一般的な粘着剤を用いて貼付する方法等が挙げられる。
酸化法としては、特に限定されず、例えば、コロナ放電処理法、プラズマ処理法、クロム酸酸化(湿式)、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線照射処理等が挙げられる。
凹凸化法としては、特には限定されず、例えば、サンドブラスト法、溶剤処理法等が挙げられる。
また、同様の観点から、本発明の一態様で用いる基材の引裂強度としては、好ましくは100~1000mN、より好ましくは200~500mN、更に好ましくは250~350mNである。
なお、本明細書において、基材の剛軟度及び引裂強度は、実施例に記載の方法に基づいて測定された値を意味する。
加えて、基材の剛軟度及び引裂強度は、基材の成形時の流れ方向(MD方向)及びMD方向に対して直角方向(TD方向)の少なくとも一方に沿って測定して得られる値が、上記範囲に属していればよい。
また、基材のMD方向及びTD方向の特定が難しい場合には、基材が長方形であれば、基材の縦方向及び横方向のいずれか一方に沿って剛軟度又は引裂強度が、上記範囲に属していればよい。
本発明の粘着シートが有する粘着剤層は、スチレン-イソプレンジブロック共重合体(SI)及びスチレン-イソプレン-スチレントリブロック共重合体(SIS)から選ばれる1種以上のスチレン系樹脂(A)、並びに、非水素化テルペン系樹脂及びロジン系樹脂から選ばれる1種以上の粘着付与樹脂(B)を含有する粘着剤組成物から形成された層である。
上述のスチレン系樹脂(A)及び粘着付与樹脂(B)は、人体への影響は比較的小さい。そのため、これらの成分を含む粘着剤層を有する粘着シートは、人体への安全性が高いものとなり得る。
粘着表面同士の接着力が向上する理由としては、粘着剤層中に粘着付与樹脂(B)として含まれる非水素化テルペン系樹脂及びロジン系樹脂は、各粘着表面上にブリードアウトし難いという性質がある。そのため、粘着表面同士を貼合した際、2つの粘着表面の界面では、スチレン系樹脂(A)同士の分子鎖の絡み合いが進行し易くなり、結果的に粘着表面同士の界面の接着力が向上すると考えられる。
ただし、本発明の一態様において、成分(A)及び(B)の合計含有量は、前記粘着剤組成物の有効成分の全量(100質量%)に対して、好ましくは90~100質量%、より好ましくは92~100質量%、更に好ましくは95~100質量%、より更に好ましくは98~100質量%である。
なお、本明細書において、「粘着剤組成物の有効成分」とは、当該粘着剤組成物に含まれる成分から、水や有機溶媒等の溶媒を除いた成分を指す。
本発明で用いる粘着剤組成物は、スチレン-イソプレンジブロック共重合体(SI)(以下、「SI樹脂」ともいう)及びスチレン-イソプレン-スチレントリブロック共重合体(SIS)(以下「SIS樹脂」ともいう)から選ばれる1種以上のスチレン系樹脂(A)を含有する。
本発明の一態様において、粘着表面同士の接着力がより高い粘着剤層を形成する観点から、スチレン系樹脂(A)としては、SI樹脂とSIS樹脂とを併用することが好ましい。
本発明の一態様で用いる粘着剤組成物において、本発明の効果を損なわない範囲で、成分(A)以外の質量平均分子量(Mw)が1万以上の粘着性樹脂を含有してもよいが、粘着表面同士の接着力がより高い粘着剤層を形成する観点から、当該粘着性樹脂の含有量は、少ないほど好ましい。
本発明で用いる粘着剤組成物は、非水素化テルペン系樹脂及びロジン系樹脂から選ばれる1種以上の粘着付与樹脂(B)を含有する。
本発明においては、上述のスチレン系樹脂(A)と、特定の粘着付与樹脂(B)とを組み合わせて含有することで、粘着表面同士の接着力が高い粘着剤層を形成可能な粘着剤組成物とすることができる。
粘着付与樹脂(B)の質量平均分子量(Mw)は、好ましくは400~4000、より好ましくは800~1500である。
なお、ロジン系樹脂については、上記の化合物が水素化された水素化ロジン系樹脂であってもよい。
なお、本明細書において、粘着付与樹脂の軟化点は、JIS K 2531に準拠して測定した値を意味する。
また、2種以上の粘着付与樹脂を併用している場合、各粘着付与樹脂の軟化点と配合量から算出した加重平均の値が上記範囲であることが好ましい。
本発明の一態様で用いる粘着剤組成物において、本発明の効果を損なわない範囲で、成分(B)以外の粘着付与樹脂を含有してもよいが、粘着表面同士の接着力がより高い粘着剤層を形成する観点から、成分(B)以外の粘着付与樹脂の含有量は、少ないほど好ましい。
本発明の一態様で用いる粘着剤組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、さらに一般的な粘着剤用添加剤を含有してもよい。
このような粘着剤用添加剤としては、例えば、架橋剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防錆剤、抗菌材、防虫剤、香料、顔料、染料、硬化剤、硬化助剤、触媒等が挙げられる。
可塑剤は、粘着剤層中に含まれていると、ブリード物となり、粘着表面同士の接着力を低下させる要因となる場合がある。
このような可塑剤としては、例えば、流動パラフィン等が挙げられる。
充填材としては、例えば、導電性フィラー、金属酸化物、シリカ等が挙げられる。
具体的な充填材の含有量としては、粘着剤組成物中に含まれる成分(A)及び(B)の合計100質量部に対して、好ましくは0~5質量部、より好ましくは0~1質量部、更に好ましくは0~0.1質量部、より更に好ましくは0質量部(含有しない)である。
本発明の一態様の粘着シートが有する剥離材としては、両面剥離処理をされた剥離材や、片面剥離処理された剥離材等が用いられ、剥離材用基材上に剥離剤を塗布したもの等が挙げられる。
剥離材用基材としては、例えば、グラシン紙、コート紙、上質紙等の紙基材、これらの紙基材にポリエチレン等の熱可塑性樹脂をラミネートしたラミネート紙、又はポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等のポリエステル樹脂フィルム、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂等のポリオレフィン樹脂フィルム等のプラスチックフィルム等が挙げられる。
剥離剤としては、例えば、シリコーン系樹脂、オレフィン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、アルキド系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。
図4に示す粘着シート4のように、本発明の一態様の粘着シートは、粘着剤層の粘着表面の一部に非粘着性層を有する構成としていもよい。
非粘着性層の構成材料としては、用途に応じて適宜選択されるが、例えば、上述の基材としても用いられる各種紙材;アルミニウム、銅、銀、金等を含む金属膜;アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ブチラール系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、アセチルセルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル系共重合体樹脂等から選ばれる1種以上の非粘着性樹脂を含む樹脂膜;等が挙げられる。
無機顔料としては、例えば、カーボンブラック、金属酸化物等が挙げられる。
有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、ジアゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アントラキノン顔料、キノフタロン顔料が挙げられる。
染料としては、例えば、酸性染料、反応染料、直接染料、油溶性染料、分散染料、カチオン染料等が挙げられる。
微粒子の平均粒子径としては、通常0.01~100μmである。
充填剤として用いられる、有機粒子としては、例えば、アクリルビーズ等が挙げられる。
例えば、非粘着性層が紙材から構成されている場合、粘着剤層の粘着表面に当該紙材を積層して形成することができる。
非粘着性層が金属膜から構成されている場合、粘着剤層の粘着表面に対して、蒸着によって形成することが好ましい。
この際、樹脂組成物は、希釈溶媒を加えて、溶液の形態としてもよい。
また、塗布方法としては、公知の方法が適用できるが、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等の印刷によって行われてもよい。
さらに、剥離材の剥離処理面上に、上記の方法で樹脂膜を形成した後、当該樹脂膜と粘着剤層の粘着表面とを貼り合せて形成することもできる。
本発明の粘着シートの製造方法としては、特に制限はなく、粘着シートの構成によって適宜選択される。
粘着剤層の形成方法としては、基材又は剥離材の剥離処理面上に、上述の粘着剤組成物を塗布して塗膜を形成し、当該塗膜を乾燥させて、粘着剤層を形成することが好ましい。
なお、基材や剥離材の剥離表面上への塗布の作業性を向上させるために、粘着剤組成物は、更に希釈溶媒で希釈して、溶液の形態とすることが好ましい。
粘着剤組成物の溶液の固形分濃度としては、好ましくは5~70質量%、より好ましくは10~65質量%、更に好ましくは15~60質量%である。
また、塗布方法として、グラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷、フレキソ印刷等の印刷によって行われてもよい。
なお、第1粘着剤層21及び第2粘着剤層22の形成は、同時に行うことが好ましいが、別々に行ってもよい。
なお、上記工程で使用する剥離材は、予め切込部を設けた剥離材を用いてもよい。
また、切込部を設けていない剥離材を使用する場合、上記工程で積層体を得た後、積層体の剥離材側から、所定の位置で厚さ方向に向かい切断することで切込部を設けることができる。
非粘着性層の形成方法としては、上述の方法が挙げられ、非粘着剤層の構成材料により適宜選択される。
なお、非粘着性層を形成した後、さらに粘着剤層の表出している粘着表面及び非粘着性層の表面上に、さらに剥離材を積層してもよい。
本発明の粘着シートは、人体への安全性が高く、使用時の環境や衝撃によっても剥がれ難い識別ラベルとして好適に使用し得る。
そのため、本発明の粘着シートは、取っ手部分に、もしくは、人間又は動物の手首又は足首に、巻きつけて、識別ラベルとして用いられることが好ましい。
より具体的には、空港でスーツケースの取っ手等に取り付けられる識別ラベルや、病院で人間又は動物の手首又は足首に巻き付けられる識別ラベル、遊園地で身長制限がある乗り物に搭乗できるか否かを識別するために子供の手首に巻き付けられる識別ラベル、植物の枝や茎に巻き付けられる識別ラベル等の用途が挙げられる。
<質量平均分子量(Mw)>
ゲル浸透クロマトグラフ装置(東ソー株式会社製、製品名「HLC-8020」)を用いて、下記の条件下で測定し、標準ポリスチレン換算にて測定した。
(測定条件)
・カラム:「TSK guard column HXL-H」、「TSK gel GMHXL」(2本)、及び「TSK gel G2000HXL」(いずれも東ソー株式会社製)を順次連結したもの
・カラム温度:40℃
・展開溶媒:テトラヒドロフラン
・流速:1.0mL/min
JIS K 2531に準拠して測定した。
実施例及び比較例で使用した基材を、長さ38mm×幅25mmの長方形に裁断したものを測定用サンプルとした。
当該測定用サンプルについて、剛軟度試験機(株式会社東洋精機製作所製、製品名「ガーレ式柔軟度試験機」)を使用し、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で、JIS L 1096(1999)8.20.1のガーレ法に準じて、基材の成形時の流れ方向(MD方向)と、MD方向に対して直角方向(TD方向)とで、基材の剛軟度をそれぞれ測定した。
実施例及び比較例で使用した基材を、長さ75mm×幅63mmの長方形に裁断したものを測定用サンプルとした。
当該測定サンプルを4枚重ね、エレメンドルフ引裂試験機(株式会社東洋精機製作所製)を用いて、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で、JIS K 7128に準じて、引き裂き試験を、基材のMD方向とTD方向とでそれぞれ4回行った。そして、MD方向及びTD方向で測定した各4つの値の平均値(基材4枚分の引裂強度)をそれぞれ算出し、その平均値の1/4の値を、その基材の引裂強度とした。
定圧厚さ測定器(株式会社テクロック製、製品名「PG-02J」)を使用し、JIS K6783、Z1702、Z1709に準拠して測定した。
表1に示す種類及び配合量(固形分比)の各成分を添加し、さらにトルエンで希釈して、撹拌して、固形分濃度50質量%の粘着剤組成物の溶液をそれぞれ調製した。
そして、幅300mmの剥離シート(リンテック株式会社製、製品名「SP-PET751130」、厚さ75μm)の剥離処理面に、当該剥離シートの両端から100mmまでの2領域に、調製した粘着剤組成物の溶液を塗布して塗膜をそれぞれ形成し、2つの当該塗膜を、100℃、1分間で乾燥して、厚さ55μmの粘着剤層をそれぞれ形成した。
次いで、基材である、空洞含有層を有する発泡ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム(1)(東洋紡株式会社製、製品名「クリスパーK2411」、厚さ50μm、剛軟度:MD方向=0.25mN、TD方向=0.28mN、引裂強度:MD方向=319mN、TD方向=294mN)の非マット面と、形成した2つの粘着剤層の粘着表面とを貼り合わせ、図1(a)に示す粘着シート1Aと同じ構成を有する、粘着シートを作製した。
基材として、空洞含有層を有する発泡PETフィルム(2)(厚さ50μm、剛軟度:MD方向=0.21mN、TD方向=0.22mN、引裂強度:MD方向=270mN、TD方向=294mN)を用いたこと以外は、実施例1と同様に粘着シートを作製した。
表1に示す種類及び配合量(固形分比)の各成分を添加し、酢酸エチルで希釈して、粘着剤組成物の溶液をそれぞれ調製した。
そして、剥離シート(リンテック株式会社製、製品名「SP-PET751130」、厚さ75μm)の剥離処理面上に、調製した粘着剤組成物の溶液を、乾燥後の厚さが55μmとなるように塗布して塗膜を形成し、当該塗膜を100℃で1分間乾燥して、厚さ55μmの粘着剤層を形成したこと以外は実施例1と同様に粘着シートを作製した。
<粘着性樹脂>
・スチレン系樹脂(1):SIS樹脂(トリブロック体)/SI樹脂(ジブロック体)=75/25(質量%)の混合樹脂、スチレン含有量=15質量%、Mw=19万。
・スチレン系樹脂(2):SIS樹脂(トリブロック体)/SI樹脂(ジブロック体)=25/75(質量%)の混合樹脂、スチレン含有量=15質量%、Mw=16万。
・スチレン系樹脂(3):SIS樹脂(トリブロック体)/SI樹脂(ジブロック体)=35/65(質量%)の混合樹脂、スチレン含有量=25質量%、Mw=18万。
・アクリル系樹脂(1):n-ブチルアクリレート(BA)、メチルメタクリレート(MMA)、酢酸ビニル(VAc)、及び2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)を共重合してなる、Mw100万のアクリル共重合体(構成単位比率:BA/MMA/VAc/HEA=80.0/10.0/9.0/1.0(質量%))。
・非水素化テルペン系樹脂(1):ヤスハラケミカル株式会社製、製品名「YSレジンPX1150N」、非水素化テルペン系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=115℃。
・非水素化テルペン系樹脂(2):ヤスハラケミカル株式会社製、製品名「YSレジンPX1000」、非水素化テルペン系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=100℃。
・ロジン系樹脂(1):荒川化学工業株式会社製、製品名「パインクリスタルKE-100」、ロジンエステル系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=100℃。
・ロジン系樹脂(2):AR BROWN社製、製品名「Sylvalite RE85L」、非水素化ロジン系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=85℃。
・ロジン系樹脂(3):荒川化学工業株式会社製、製品名「エステルガムHP」、水素化ロジンエステル系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=80℃以上。
・ロジン系樹脂(4):荒川化学工業株式会社製、製品名「パインクリスタルKE-359」、ロジンエステル系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=99℃。
・水素化テルペン系樹脂(1):ヤスハラケミカル株式会社製、製品名「クリアロンP105」、水素化テルペン系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=105℃。
・炭化水素系樹脂(1):荒川化学工業株式会社製、製品名「アルコンP-100」、脂環族飽和炭化水素系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=100℃。
・炭化水素系樹脂(2):荒川化学工業株式会社製、製品名「アルコンP-90」、脂環族飽和炭化水素系樹脂、Mw=1万未満、軟化点=90℃。
・スチレン系樹脂(1):スチレン系モノマー及び脂肪族系モノマーの共重合体、Mw=1万未満、軟化点=95℃。
・架橋剤(1):三井化学株式会社製、製品名「タケネートD-110N」、イソシアネート系架橋剤。
粘着シートの粘着剤塗布部分のみが切り取れるように25mm×250mmで切断し、基材/粘着剤層/剥離シートを積層してなる試験片を作製した。
当該試験片の剥離シートを除去して、表出した粘着剤層の表面を被着体であるステンレス板(SUS304 360番研磨)に2kgのローラーを用いて貼付し、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で30分間静置した。
静置後、JIS Z0237:2000に基づき、180°引き剥がし法により、引っ張り速度300mm/分にて、ステンレス板に対する粘着力を測定した。
粘着シートの粘着剤塗布部分/粘着剤未塗布部分/粘着剤塗布部分が100mmずつこの順で含まれる様に25mm×300mmの大きさに切断し、基材/粘着剤層/剥離シートを積層してなる試験片を作製した。剥離シートを除去して、表出した粘着剤層の表面同士を貼り合わせた。
貼り合わせた後、粘着剤未塗布部分の真ん中(未塗布部分100mmのうちの両側から50mmの部分)をハサミで裁断した。
貼付直後、及び、23℃、50%RH(相対湿度)の環境下で24時間静置後に、JIS Z0237:2000に基づき、粘着シートの両端を引っ張り速度300mm/分にて、2箇所の未塗布部分からT字型に引き剥がす際の抵抗力を、粘着表面同士の接着力として測定した。
10 基材
10a、10b 表面
20 粘着剤層
201a、202a 粘着表面
21 第1粘着剤層
22 第2粘着剤層
21a、22a 粘着表面
30、31、32 剥離材
301、302 剥離材端部
40 非粘着性層
X1、X2 切込部
Claims (13)
- 基材と、粘着剤層とを有し、前記粘着剤層の粘着表面同士を貼合して用いられる粘着シートであって、
前記基材の表面の一部に積層した前記粘着剤層が2箇所以上存在し、当該2箇所以上存在する粘着剤層のうちの少なくとも2つの粘着剤層の粘着表面同士を貼合して用いること、又は、前記粘着剤層の粘着表面の一部が、2箇所以上表出している、もしくは、2箇所以上表出可能であって、当該2箇所以上存在する粘着表面のうちの少なくとも2つの粘着表面同士を貼合して用いることを特徴とし、
前記粘着剤層が、スチレン-イソプレンジブロック共重合体(SI)及びスチレン-イソプレン-スチレントリブロック共重合体(SIS)から選ばれる1種以上のスチレン系樹脂(A)、並びに、非水素化テルペン系樹脂及びロジン系樹脂から選ばれる1種以上の粘着付与樹脂(B)を含有する粘着剤組成物から形成された層である、粘着シート。 - 互いに貼合する前記粘着剤層の前記粘着表面の形状が、互いに略同一である、請求項1に記載の粘着シート。
- 成分(A)及び(B)の合計含有量が、前記粘着剤組成物の有効成分の全量に対して、90~100質量%である、請求項1又は2に記載の粘着シート。
- 成分(B)の含有量が、前記粘着剤組成物中の成分(A)の全量100質量部に対して、30~200質量部である、請求項1~3のいずれか一項に記載の粘着シート。
- スチレン系樹脂(A)の構成単位の全量に対する、スチレンに由来する構成単位の含有量が、5~40質量%である、請求項1~4のいずれか一項に記載の粘着シート。
- スチレン系樹脂(A)の全量に対する、スチレン-イソプレンジブロック共重合体(SI)の含有量が、10~90質量%である、請求項1~5のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 粘着付与樹脂(B)の軟化点が、70~140℃である、請求項1~6のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤層の厚さが、30~150μmである、請求項1~7のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 前記基材の剛軟度が、0.10~0.45mNである、請求項1~8のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 前記基材が、ポリエステル系樹脂及びポリオレフィン系樹脂から選ばれる1種以上の樹脂を含み、空洞含有層を有する樹脂フィルムである、請求項1~9のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 取っ手部分に、もしくは、人間又は動物の手首又は足首に、巻きつけて、識別ラベルとして用いられる、請求項1~10のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤組成物中、充填剤の含有量が、前記粘着剤組成物中に含まれる成分(A)及び(B)の合計100質量部に対して、0~1質量部である、請求項1~11のいずれか一項に記載の粘着シート。
- 前記粘着剤組成物中、成分(B)以外の粘着付与樹脂の含有量が、前記粘着剤組成物中に含まれる成分(B)の全量100質量部に対して、0~10質量部である、請求項1~12のいずれか一項に記載の粘着シート。
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