JP7010233B2 - 高品質な3次元培養用培地組成物の製造方法、及び3次元培養用培地組成物の保存安定性の評価方法 - Google Patents
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Description
[1]液状の培地組成物の製造方法であって、下記(i)の特定化合物を含有する第1の液体と、下記(ii)の連結物質を含有する第2の液体とを、25℃以下且つ凝固点を上回る温度で混合し、前記特定化合物が前記連結物質を介して結びついてなる構造体を均一に分散した状態で含有する液状の培地組成物を形成する工程を含む、前記液状の培地組成物の製造方法:
(i)2価金属カチオンを介して結びつくことにより細胞又は組織を浮遊させることができる構造体を形成することができる、アニオン性の官能基を有する高分子化合物である特定化合物、
(ii)2価金属カチオンである連結物質。
[2]混合温度が、15℃以下且つ凝固点を上回る、[1]に記載の製造方法。
[3]混合温度が、4℃以下且つ凝固点を上回る、[2]に記載の製造方法。
[4]第2の液体に対して、第1の液体を添加することを含む、[1]~[3]の何れかに記載の製造方法。
[5]前記(i)の特定化合物が脱アシル化ジェランガムであり、第1の液体が該脱アシル化ジェランガムを含有する水溶液であり、
前記(ii)の連結物質が、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンのうちの一方または両方であり、第2の液体が、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンのうちの一方または両方を含有する液体培地であるか、または、該液体培地の濃縮液である、
[1]~[4]の何れかに記載の製造方法。
[6]前記液状の培地組成物中の、脱アシル化ジェランガムの濃度が、0.001%(w/v)~1.0%(w/v)である、[5]に記載の培地組成物の製造方法。
[7]下記(i)の特定化合物が下記(ii)の連結物質を介して結びついてなる構造体を均一に分散した状態で含有する液状の培地組成物の保存安定性の評価方法であって、該培地組成物を26℃~50℃の温度で、3時間以上保管すること、及び保管後の培地組成物中に固形ゲルが存在するか否か調べることを含む、方法:
(i)2価金属カチオンを介して結びつくことにより細胞又は組織を浮遊させることができる構造体を形成することができる、アニオン性の官能基を有する高分子化合物である特定化合物、
(ii)2価金属カチオンである連結物質。
[8]前記培地組成物を静止状態で保管する、[7]に記載の方法。
[9]前記(i)の特定化合物が脱アシル化ジェランガムであり、前記(ii)の連結物質が、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンのうちの一方または両方である、[7]又は[8]に記載の方法。
本発明の製造方法は、下記(i)の特定化合物を含有する第1の液体と、下記(ii)の連結物質を含有する第2の液体とを混合して、液状の培地組成物を製造する方法である。
(i)2価金属カチオンを介して結びつくことにより細胞又は組織を浮遊させることができる構造体を形成することができる、アニオン性の官能基を有する高分子化合物である特定化合物。
(ii)2価金属カチオンである連結物質。
当該製造方法は、第1の液体と、第2の液体とを、25℃以下且つ凝固点を上回る温度で混合することを特徴とする。これによって、保存時における固形のゲルの形成が抑制された、安定な培地組成物を製造することができる。
第1の液体は、特定化合物として、2価金属カチオンを介して結びつくことにより細胞又は組織を浮遊させることができる構造体を形成することができる、アニオン性の官能基を有する高分子化合物を含有する。
アニオン性の官能基としては、カルボキシ基、スルホ基、リン酸基及びそれらの塩が挙げられ、カルボキシ基またはその塩が好ましい。本発明に用いられる高分子化合物には、前記アニオン性の官能基の群より選択される1種又は2種以上が含まれていてもよい。
ここでいう塩とは、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属の塩、カルシウム、バリウム、マグネシウムといったアルカリ土類金属の塩又はアルミニウム、亜鉛、銅、鉄、アンモニウム、有機塩基及びアミノ酸等の塩が挙げられる。
脱アシル化ジェランガムの場合、市販のもの、例えば、三晶株式会社製「KELCOGEL(シーピー・ケルコ社の登録商標)CG-LA」、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製「ケルコゲル(シーピー・ケルコ社の登録商標)」等を使用することができる。また、ネイティブ型ジェランガムとして、三栄源エフ・エフ・アイ株式会社製「ケルコゲル(シーピー・ケルコ社の登録商標)HT」等を使用することができる。
第2の液体は、連結物質として2価金属カチオンを含有する。2価金属カチオンとしては、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、鉄イオン、銅イオン等が挙げられる。2価金属カチオンの種類は、第1の液体中に含まれる特定化合物が、当該2価金属カチオンを介して結びつくことにより細胞又は組織を浮遊させることができる構造体を形成することが可能であれば特に限定されないが、好ましくはカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンのうちの一方または両方であり、より好ましくはカルシウムイオンである。
第2の液体中の2価金属カチオン濃度は、最終的に得られる液状の培地組成物中の2価金属カチオン濃度と、第1の液体と第2の液体との混合比から算出することができる。
本発明によれば、たとえ第1の液体の特定化合物濃度が高くても(即ち、第1の液体に含まれる溶媒(水)の量が少なくても)、第1の液体と第2の液体とを好ましく混合することが可能である。よって、第1の液体の特定化合物濃度が高く、第1の液体が少量である場合には、第1の液体による第2の液体(液体培地)の希釈を無視することができるから、第2の液体は、濃縮液ではなく、薄めずそのまま使用できる液体培地であってよい。
一方、第1の液体の特定化合物濃度が比較的低い方が(即ち、第1の液体に含まれる溶媒(水)の量が比較的多い方が)、第1の液体と第2の液体とは容易に好ましく混ざり合う傾向にあり、構造体は好ましく分散し得る。よって、第1の液体の特定化合物濃度が低い場合(溶媒(水)の量が第2の液体にとって無視できない場合)には、第2の液体(液体培地)は、第1の液体によって希釈されることを考慮して、混合後に好ましい液体培地となるような濃縮液であることが好ましい。
第2の液体は、2価金属カチオン(好ましくは、カルシウムイオンおよび/またはマグネシウムイオン)及び水に加えて、意図した細胞を培養するのに適した培地構成成分を含有する。一般的に使用される細胞培養用液体培地中のカルシウムイオン濃度の範囲は0.1~2.0mM程度、マグネシウムイオン濃度は0.1~1.0mM程度であるので、DAG等の特定化合物による構造体形成に十分である。第2の液体における、2価金属カチオン(好ましくは、カルシウムイオンおよび/またはマグネシウムイオン)の濃度は、第1の液体との混合比を考慮し、最終的に得られる液状の培地組成物中の2価金属カチオン濃度が、構造体形成濃度となるように調整される。他の連結物質についても同様である。また、第2の液体における、意図した細胞を培養するのに適した培地構成成分の濃度は、第1の液体との混合比を考慮し、最終的に得られる液状の培地組成物中の培地構成成分の濃度が、意図した細胞を培養するのに適した濃度範囲内となるように調整される。例えば、体積V1の第1の液体と、体積V2の第2の液体とを混合して、体積V1+V2の液状の培地組成物を最終的に得る場合、当該液状の培地組成物中の2価金属カチオンの濃度をCiとするためには、第2の液体中の2価金属カチオンの濃度を、Ci×(V1+V2)/V2とすればよい。他の連結物質についても同様である。同様に、体積V1の第1の液体と、体積V2の第2の液体とを混合して、体積V1+V2の液状の培地組成物を最終的に得る場合、当該液状の培地組成物中の培地構成成分の濃度をCmとするためには、第2の液体中の培地構成成分の濃度を、Cm×(V1+V2)/V2とすればよい。
本態様においては、本発明の製造方法により、第1の液体と第2の液体を混合することにより、第1の液体に含まれていた特定化合物が第2の液体に含まれていた連結物質を介して結びついてなる構造体を均一に分散した状態で含む、目的とする液状の培地組成物を得ることができる。
本発明の製造方法により得ることができる液状の培地組成物は、第1の液体に含まれていた特定化合物が第2の液体に含まれていた連結物質(即ち、2価金属カチオン)を介して結びついてなる構造体を含有し、且つ該培地組成物中に該構造体が均一に分散されているので、当該培地組成物を用いると、浮遊状態を維持したまま、細胞や組織を培養することが可能である。
DAG又はその塩:0.005~0.02%(好ましくは0.01~0.02%)(w/v)
DAG以外の多糖類
キサンタンガム:0.1~0.4%(w/v)
アルギン酸ナトリウム:0.0001~0.4%(w/v)(好ましくは、0.1~0.4%(w/v))
ネイティブジェランガム:0.0001~0.4%(w/v)
ローカトビーンガム:0.1~0.4%(w/v)
メチルセルロース:0.1~0.4%(w/v)(好ましくは0.2~0.4%(w/v))
カラギーナン:0.05~0.1%(w/v)
ダイユータンガム:0.05~0.1%(w/v)
濃度[%(w/v)]=特定化合物の重量(g)/培地組成物の体積(mL)×100
第1の液体中のDAG濃度は、上述の混合の結果として得られる液状の培地組成物中のDAG濃度に、(V1+V2)/V1(即ち、110/100~10000/100、好ましくは、200/100~5000/100)を乗じて得られる濃度である。
第2の液体中のカルシウムイオン濃度は、上述の混合の結果として得られる液状の培地組成物中のカルシウムイオン濃度に、(V1+V2)/V2(即ち、110/10~10000/9900、好ましくは、200/100~5000/4900)を乗じて得られる濃度である。
第2の液体中の培地構成成分の濃度は、上述の混合の結果として得られる液状の培地組成物中の培地構成成分の濃度に、(V1+V2)/V2(即ち、110/10~10000/9900、好ましくは、200/100~5000/4900)を乗じて得られる濃度である。
該液状の培地組成物には、DAGがカルシウムイオンを介して結びついてなる構造体が均一に分散して含まれることにより、粘度が実質的に高められること無く、細胞及び/又は組織を均一に浮遊させる(好ましくは浮遊静置させる)ことができる。
本発明の製造方法により得られる液状の培地組成物を用いると、細胞や組織の障害や機能喪失を引き起こすリスクのある振とうや回転等の操作を伴わずに細胞及び/又は組織を浮遊状態にて培養することができる。更に、当該培地組成物を用いると、培養の際、容易に培地を交換することができる上に、培養した細胞及び/又は組織を容易に回収することもできる。当該培地組成物を用いると、従来プレート上で単層で、細胞容器に接着した状態での培養を要していた細胞を、浮遊状態にて培養することができるので、接着性の細胞をその機能を損なうことなく効率的に大量に調製することができる。
本発明の製造方法は、第1の液体と、第2の液体とを、25℃以下且つ凝固点を上回る温度で混合することを特徴とする。このように低温で両液を混合することにより、保存時における固形のゲルの形成が抑制された、安定な培地組成物を製造することができる。本発明の製造方法における混合温度(即ち、第1の液体と第2の液体とを混合した直後の混合液の温度)が低いほど、固形のゲルの形成がより強力に抑制されるので好ましい。混合温度は、通常25℃以下、好ましくは、24℃以下、23℃以下、22℃以下、21℃以下、20℃以下、19℃以下、18℃以下、17℃以下、16℃以下、15℃以下、14℃以下、13℃以下、12℃以下、11℃以下、10℃以下、9℃以下、8℃以下、7℃以下、6℃以下、5℃以下又は4℃以下である。凍結回避のため、混合温度は、第1の液体と第2の液体との混合液(即ち、液状の培地組成物)の凝固点を上回る温度であり、好ましくは0℃以上である。従って、一態様において、混合温度は0~25℃であり、好ましくは0~24℃、0~23℃、0~22℃、0~21℃、0~20℃、0~19℃、0~18℃、0~17℃、0~16℃、0~15℃、0~14℃、0~13℃、0~12℃、0~11℃、0~10℃、0~9℃、0~8℃、0~7℃、0~6℃、0~5℃又は0~4℃である。
本発明は、前記(i)の特定化合物が前記(ii)の連結物質を介して結びついてなる構造体を均一に分散した状態で含有する液状の培地組成物の保存安定性の評価方法であって、該培地組成物を26℃~50℃の温度で、3時間以上保管すること、及び保管後の培地組成物中に固形ゲルが存在するか否か調べることを含む、方法を提供する。
脱アシル化ジェランガム(KELCOGEL CG-LA、三晶株式会社製)を所定の濃度(w/v)となるように滅菌精製水(ニプロファーマ社製)に懸濁し、90℃にて加熱しながら撹拌して溶解し、得られた水溶液を121℃で20分オートクレーブ滅菌することにより、脱アシル化ジェランガム水溶液を調製した。該水溶液の脱アシル化ジェランガムの濃度は、目的とする培地組成物中の脱アシル化ジェランガム濃度に対し、1倍~10倍の濃度(通常は2倍)で調製した。
図1に示す脱アシル化ジェランガム含有培地中の固形ゲル生成の評価方法を構築した。
脱アシル化ジェランガム含有培地組成物50mLを500mLの角型培地ボトル(Thermo Fisher社製)に添加し、37℃にてインキュベーター内で3時間以上保管した。その後、ボトルをゆっくりと90度に転倒させ、その転倒時に液面やボトルとの境界面に浮かぶ固形ゲルの存在を判断した(ステップ1)。さらに別の角度で90度転倒することで、液面やボトルとの境界面に浮かぶ固形ゲルの存在や壁面に付着する固形ゲルの存在を判断した(ステップ2)。上記した2つのステップでの判断結果を以って固形ゲル生成に対する評価とした。判定は以下のとおりである。
認めない : ステップ1とステップ2の双方とも固形ゲルを認めない
認める : ステップ2で固形ゲルを認める
特に認める : ステップ1とステップ2の双方で固形ゲルを認める
脱アシル化ジェランガム(KELCOGEL CG-LA、三晶株式会社製)を0.075%(w/v)となるように滅菌精製水(ニプロファーマ社製)あるいはイオン交換水(Milli-Q水)250mLに懸濁し、90℃にて加熱しながら撹拌して溶解し、得られた水溶液を121℃で20分オートクレーブ滅菌することにより、脱アシル化ジェランガム水溶液(0.075%(w/v))を調製した。一方、液体のTeSR-E8 basal medium(ST-05940, Stem Cell Technologies社製)250mLに、粉末のDMEM/F12(12400-024、Life Technologies社製)3.90gと重炭酸水素ナトリウム(S5761-500G,Sigma社製)0.30gを添加し、撹拌することで、2倍濃縮培地組成物を調製した(2xTeSR/DF)。
脱アシル化ジェランガム(KELCOGEL CG-LA、三晶株式会社製)を0.075%(w/v)となるように滅菌精製水(ニプロファーマ社製)250mLに懸濁し、90℃にて加熱しながら撹拌して溶解し、得られた水溶液を121℃で20分オートクレーブ滅菌することにより、脱アシル化ジェランガム水溶液(0.075%(w/v))を調製した。一方、液体のTeSR-E8 basal medium(ST-05940, Stem Cell Technologies社製)250mLに、粉末のDMEM/F12(12400-024、Life Technologies社製)3.90gと重炭酸水素ナトリウム(S5761-500G,Sigma社製)0.30gを添加し、撹拌することで、2倍濃縮培地組成物を調製した(2xTeSR/DF)。
直前まで冷蔵又は37℃インキュベーター内で保温した2倍濃縮培地組成物(2xTeSR/DF)を、クリーンベンチ内において、1Lスケールのフィルター濾過システム(0.2μm PES、Thermo Fisher社製)を用いて、フィルター濾過を行い、システム下部のクリーンなボトルに移した。次に該フィルター濾過システムのボトル中の2倍濃縮培地組成物へ、直前まで冷蔵又は37℃インキュベーター内で保温した0.075%(w/v)脱アシル化ジェランガム水溶液を、試験例1で記載した方法で撹拌しながら、フィルター濾過することで添加した。2倍濃縮培地組成物と脱アシル化ジェランガム水溶液を混合直前まで保管する温度は、冷蔵か37℃に統一して設定した。フィルター濾過が完了したら、フィルターを取り外して、下部ボトルの蓋を閉めて手動で約1分間撹拌を行い、2液を混合することで、調製を完了した(0.0375%(w/v)脱アシル化ジェランガム含有TeSR-E8/DF)。
直前まで冷蔵又は37℃インキュベーター内で保温した0.075%(w/v)脱アシル化ジェランガム水溶液を、クリーンベンチ内において、1Lスケールのフィルター濾過システム(0.2μm PES、Thermo Fisher社製)を用いて、フィルター濾過を行い、システム下部のクリーンなボトルに移した。次に該フィルター濾過システムのボトル中の0.075%(w/v)脱アシル化ジェランガム水溶液へ、直前まで冷蔵又は37℃インキュベーター内で保温した2倍濃縮培地組成物(2xTeSR/DF)を、試験例1で記載した方法で撹拌しながら、フィルター濾過することで添加した。2倍濃縮培地組成物と脱アシル化ジェランガム水溶液を混合直前まで保管する温度は、冷蔵か37℃に統一して設定した。フィルター濾過が完了したら、フィルターを取り外して、下部ボトルの蓋を閉めて手動で約1分間撹拌を行い、2液を混合することで、調製を完了した(0.0375%(w/v)脱アシル化ジェランガム含有TeSR-E8/DF)。
脱アシル化ジェランガム(KELCOGEL CG-LA、三晶株式会社製)を0.075%(w/v)となるように滅菌精製水(ニプロファーマ社製)250mLに懸濁し、90℃にて加熱しながら撹拌して溶解し、得られた水溶液を121℃で20分オートクレーブ滅菌することにより、脱アシル化ジェランガム水溶液(0.075%(w/v))を調製した。一方、液体のTeSR-E8 basal medium(ST-05940, Stem Cell Technologies社製)250mLに、粉末のDMEM/F12(12400-024、Life Technologies社製)3.90gと重炭酸水素ナトリウム(S5761-500G,Sigma社製)0.30gを添加し、撹拌することで、2倍濃縮培地組成物を調製した(2xTeSR/DF)。
直前まで室温下あるいは15℃恒温槽内で保温した2倍濃縮培地組成物(2xTeSR/DF)を、クリーンベンチ内において、1Lスケールのフィルター濾過システム(0.2μm PES、Thermo Fisher社製)を用いて、フィルター濾過を行い、システム下部のクリーンなボトルに移した。次に該フィルター濾過システムのボトル中の2倍濃縮培地組成物へ、直前まで室温下あるいは15℃恒温槽内で保温した0.075%(w/v)脱アシル化ジェランガム水溶液を、試験例1で記載した方法で撹拌しながら、フィルター濾過することで添加した。2倍濃縮培地組成物と脱アシル化ジェランガム水溶液を混合直前まで保管する温度は、室温か15℃に統一して設定した。フィルター濾過が完了したら、フィルターを取り外して、下部ボトルの蓋を閉めて手動で約1分間撹拌を行い、2液を混合することで、調製を完了した(0.0375%(w/v)脱アシル化ジェランガム含有TeSR-E8/DF)。
直前まで室温下又は15℃恒温槽内で保温した0.075%(w/v)脱アシル化ジェランガム水溶液を、クリーンベンチ内において、1Lスケールのフィルター濾過システム(0.2μm PES、Thermo Fisher社製)を用いて、フィルター濾過を行い、システム下部のクリーンなボトルに移した。次に該フィルター濾過システムのボトル中の0.075%(w/v)脱アシル化ジェランガム水溶液へ、直前まで室温下又は15℃恒温槽内で保温した2倍濃縮培地組成物(2xTeSR/DF)を、試験例1で記載した方法で撹拌しながら、フィルター濾過することで添加した。2倍濃縮培地組成物と脱アシル化ジェランガム水溶液を混合直前まで保管する温度は、室温か15℃に統一して設定した。フィルター濾過が完了したら、フィルターを取り外して、下部ボトルの蓋を閉めて手動で約1分間撹拌を行い、2液を混合することで、調製を完了した(0.0375%(w/v)脱アシル化ジェランガム含有TeSR-E8/DF)。
Claims (7)
- 液状の培地組成物の製造方法であって、下記(i)の特定化合物を含有する第1の液体と、下記(ii)の連結物質を含有する第2の液体とを、15℃以下且つ凝固点を上回る温度で混合し、前記特定化合物が前記連結物質を介して結びついてなる構造体を均一に分散した状態で含有する液状の培地組成物を形成する工程を含み、ここで、第2の液体に対して、第1の液体を添加することを特徴とする、前記液状の培地組成物の製造方法:
(i)2価金属カチオンを介して結びつくことにより細胞又は組織を浮遊させることができる構造体を形成することができる、アニオン性の官能基を有する酸性多糖類である特定化合物、
(ii)2価金属カチオンである連結物質。 - 混合温度が、4℃以下且つ凝固点を上回る、請求項1に記載の製造方法。
- 前記(i)の特定化合物が脱アシル化ジェランガムであり、第1の液体が該脱アシル化ジェランガムを含有する水溶液であり、
前記(ii)の連結物質が、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンのうちの一方または両方であり、第2の液体が、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンのうちの一方または両方を含有する液体培地であるか、または、該液体培地の濃縮液である、
請求項1又は2に記載の製造方法。 - 前記液状の培地組成物中の、脱アシル化ジェランガムの濃度が、0.001%(w/v)~1.0%(w/v)である、請求項3に記載の培地組成物の製造方法。
- 下記(i)の特定化合物が下記(ii)の連結物質を介して結びついてなる構造体を均一に分散した状態で含有する液状の培地組成物の保存安定性の評価方法であって、該培地組成物を26℃~50℃の温度で、3時間以上保管すること、及び保管後の培地組成物中に固形ゲルが存在するか否か調べることを含む、方法:
(i)2価金属カチオンを介して結びつくことにより細胞又は組織を浮遊させることができる構造体を形成することができる、アニオン性の官能基を有する酸性多糖類である特定化合物、
(ii)2価金属カチオンである連結物質。 - 前記培地組成物を静止状態で保管する、請求項5に記載の方法。
- 前記(i)の特定化合物が脱アシル化ジェランガムであり、前記(ii)の連結物質が、カルシウムイオンおよびマグネシウムイオンのうちの一方または両方である、請求項5又は6に記載の方法。
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