JP7011979B2 - 真空二重構造体及びその製造方法、並びにヘッドホン - Google Patents
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Description
〔1〕 両端が開口した金属製の外筐体及び内筐体を有し、前記外筐体の内側に前記内筐体を収容した状態で互いの開口端が接合されると共に、前記外筐体と前記内筐体との間に真空層が設けられた真空二重構造体であって、
前記外筐体と前記内筐体との一方の開口端側が溶接により接合された一方の接合端部と、
前記外筐体と前記内筐体との他方の開口端側がろう付けにより接合された他方の接合端部とを有することを特徴とする真空二重構造体。
〔2〕 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁とが径方向に隙間を設けて配置され、
前記他方の接合端部において、前記隙間に浸透したろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の真空二重構造体。
〔3〕 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁との先端側に溝部が設けられ、
前記他方の接合端部において、前記溝部に溜まったろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の真空二重構造体。
〔4〕 前記他方の開口端にろう材を介してろう受部材が貼り付けられていることを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載の真空二重構造体。
〔5〕 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁は、前記内筐体の開口端と対向する部分を挟んで内周側へと折り返されたろう受部を有し、
前記他方の接合端部において、前記ろう受部に溜まったろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の真空二重構造体。
〔6〕 前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁は、前記外筐体の開口端と対向する部分を挟んで外周側へと折り返されたろう受部を有し、
前記他方の接合端部において、前記ろう受部に溜まったろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の真空二重構造体。
〔7〕 前記外筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁とが径方向に重なるように配置され、
前記一方の接合端部において、互いの開口端が溶接により接合されていることを特徴とする前記〔1〕~〔6〕の何れか一項に記載の真空二重構造体。
〔8〕 電気信号を振動に変換して音響を発するスピーカーユニットと、前記スピーカーユニットの背面側に配置されたハウジングとを含む左右一対又は左右何れか一方のヘッドホン本体を備え、
前記ハウジングは、前記〔1〕~〔7〕の何れか一項に記載の真空二重構造体であることを特徴とするヘッドホン。
〔9〕 両端が開口した金属製の外筐体及び内筐体を有し、前記外筐体の内側に前記内筐体を収容した状態で互いの開口端が接合されると共に、前記外筐体と前記内筐体との間に真空層が設けられた真空二重構造体の製造方法であって、
前記外筐体と前記内筐体との一方の開口端側を溶接により接合した後に、高真空に減圧されたチャンバー内で、前記外筐体と前記内筐体との他方の開口端側をろう付けにより接合することを特徴とする真空二重構造体の製造方法。
〔10〕 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁とを径方向に隙間を設けて配置し、
前記他方の開口端側を下方又は上方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記隙間に浸透させることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする前記〔9〕に記載の真空二重構造体の製造方法。
〔11〕 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁との先端側に溝部を設け、
前記他方の開口端側を上方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記溝部に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする前記〔9〕又は〔10〕に記載の真空二重構造体の製造方法。
〔12〕 前記他方の開口端に対向してろう受部材を配置し、
前記他方の開口端側を下方又は上方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記ろう受部材に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする前記〔9〕~〔11〕の何れか一項に記載の真空二重構造体の製造方法。
〔13〕 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁に、前記内筐体の開口端と対向する部分を挟んで内周側へと折り返されたろう受部を設け、
前記他方の開口端側を下方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記ろう受部に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする前記〔9〕又は〔10〕に記載の真空二重構造体の製造方法。
〔14〕 前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁に、前記外筐体の開口端と対向する部分を挟んで外周側へと折り返されたろう受部を設け、
前記他方の開口端側を下方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記ろう受部に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする前記〔9〕又は〔10〕に記載の真空二重構造体の製造方法。
〔15〕 前記外筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁とを径方向に重なるように配置し、
この状態で、互いの開口端を溶接により接合することを特徴とする前記〔9〕~〔14〕の何れか一項に記載の真空二重構造体の製造方法。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として、例えば図1(A)~(D)に示す真空二重構造体1Aについて説明する。なお、図1は、真空二重構造体1Aの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。
外筐体2は、大径円筒部、それよりも径の小さい小径円筒部と、大径円筒部と小径円筒部とをなだらかに接続するテーパー部とを有する。
同様に、内筐体3は、大径円筒部と、それよりも径の小さい小径円筒部と、大径円筒部と小径円筒部とをなだらかに接続するように設けられたテーパー部とを有する。
図1Aに示されるように、軸線方向(図1における上下方向、以下「軸線方向」とは図面における上下方向を意味する。)における、外筐体2の大径円筒部は、径方向(図1における左右方向、以下「径方向」とは図面における左右方向を意味する。)で相対する内筐体3の大径円筒部よりも長い。また、軸線方向における、外筐体2の小径円筒部は、径方向で相対する内筐体3の小径円筒部よりも短い。
つまり、外筐体2の大径円筒部と、内筐体3の大径円筒部とを径方向に重なるように配置するとともに、両者の開口端を面一にして、面一に配置された両者の先端を溶接により接合する(以下、このような溶接により接合された部分(図中のWで示す部分)を「溶接接合部」と言う。)と、真空二重構造体1Aの一方の接合端部5が形成される。
つまり、径方向における、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の小径円筒部との間には、隙間Sが全周にわたって設けられる。
上記隙間Sを含むラジアルギャップ部7の下部に浸透したろう材Bを介して外筐体2の周壁2cと、内筐体3の周壁3cとが接合され(以下、このようなろう付けにより接合された部分(図中のBで示す部分)を「ろう付け接合部」と言う。)、真空二重構造体1Aの他方の接合端部6が形成される。
なお、上記構造を有するため、真空二重構造体1Aでは、一方の接合端部5により円形状に形成された一方の開口部5aの径が、他方の接合端部6により円形状に形成された他方の開口部6aの径よりも大きくなっている。
そして、この状態で、互いの周壁2b、3bの先端を溶接により全周に亘って接合し、溶接接合部Wを形成する。溶接には、例えばレーザー溶接を好適に用いることができるが、それ以外の溶接方法を用いることも可能である。
具体的には、このチャンバー内で、真空二重構造体1Aを加熱する。これにより、予め配置されたろう材Bが溶融し、他方の開口端側へと流れ始め、毛細現象により隙間Sに浸透することになる。そして、加熱終了後硬化したろう材Bを介して、他方の開口端側の周壁2c、3cである、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の小径円筒部とが全周に亘って接合される。
なお、使用するろう材Bの量によっては、隙間Sのみならず、さらに内筐体3の小径円筒部と、外筐体2のテーパー部の一部も接合できる。
次に、本発明の第2の実施形態として、例えば図3(A)~(D)に示す真空二重構造体1Bについて説明する。なお、図3は、真空二重構造体1Bの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3は、大径円筒部と、それよりも径の小さい中径円筒部と、それよりも径の小さい小径円筒部と、大径円筒部と中径円筒部とを連結するテーパー部と、中径円筒部と小径円筒部とを連結するテーパー部とを具備する。
図3(A)に示されるように、外筐体2のテーパー部の先端は、対面する内筐体3の小径円筒部と一定の間隔である隙間Sを維持すべく、面取りされている。
つまり、外筐体2のテーパー部と、内筐体3の中径円筒部、テーパー部、および小径円筒部とが接合されている。
なお、必ずしも外筐体2のテーパー部と、内筐体3の中径円筒部、テーパー部、および小径円筒部とが接合される必要はなく、少なくとも、外筐体2のテーパー部と、内筐体3の小径円筒部とが接合されていればよい。
次に、本発明の第3の実施形態として、例えば図4(A)~(D)に示す真空二重構造体1Cについて説明する。なお、図4は、真空二重構造体1Cの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3は、大径円筒部と、それよりも径の小さい小径円筒部と、大径円筒部と小径円筒部とを連結するテーパー部とを具備する。上記小径円筒部の開口端は全周にわたって内側になだらかに曲面をもって折り返されている。
外筐体2および内筐体3が上記構造を有しているため、外筐体2および内筐体3の一方の接合端部5をなす周壁2b、3bを径方向に接するように配置し、他方の接合端部6をなす外筐体2および内筐体3の周壁2c、3cを、隙間Sをもって配置すると、外筐体2の内周面と内筐体3の外周面との間に空間であるラジアルギャップ部7が形成される。
つまり、外筐体2および内筐体3が上記構造を有しているため、外筐体2の大径円筒部の開口端と、内筐体3の大径円筒部の開口端とを面一にし、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の小径円筒部の開口端とを面一にして、外筐体2と、内筐体3とを組み合わせると、外筐体2の内周面と内筐体3の外周面との間に空間であるラジアルギャップ部7が形成される。
上記ラジアルギャップ部7には、径方向における、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の小径円筒部との隙間S(上記小径円筒部なだらかな局面をもって内側に折り返されたことにより形成された、内筐体3と外筐体2との他方の接合端部6に設けられた溝部6bを含む)も含まれる。
なお、溝部6bは、外筐体2の他方の接合端部6を形成する周壁2cと、内筐体3の他方の接合端部6を形成する周壁3cとの先端側に設けられた部位である。
上記隙間Sを含むラジアルギャップ部7の下部に浸透したろう材Bを介して外筐体2の周壁2cと、内筐体3の周壁3cとが接合され(以下、このようなろう付けにより接合された部分(図中のBで示す部分)を「ろう付け接合部」と言う。)、真空二重構造体1Aの他方の接合端部6が形成される。
つまり、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の小径円筒部とが接合されている。
なお、必ずしも外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の小径円筒部とが接合される必要はなく、使用するろう材の量によっては、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3のテーパー部とをさらに接合することもできる。
次に、本発明の第4の実施形態として、例えば図5(A)~(D)に示す真空二重構造体1Dについて説明する。なお、図5は、真空二重構造体1Dの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3は、大径円筒部と、それよりも径の小さい小径円筒部と、大径円筒部と小径円筒部とを連結するテーパー部とを具備する。上記小径円筒部の開口端が他方の接合端部6となっている。
上記外筐体2の小径円筒部の内周壁と、内筐体3の小径円筒部の外周壁との間には、全周にわたって隙間Sが設けられている。また、外筐体2においては、小径円筒部から拡径するテーパー部が設けられているため、他方の接合端部6には、溝部6bが形成されている(換言すると、溝部6bは、外筐体2の他方の接合端部6を形成する周壁2cと、内筐体3の他方の接合端部6を形成する周壁3cとの先端側に設けられている)。
すなわち、まずは、外筐体2と内筐体3との一方の接合端部5をなす周壁2b、3bを溶接により接合する。
つまり、外筐体2の大径円筒部と、内筐体3の大径円筒部とを径方向に重なるように配置するとともに、両者の開口端を面一にして、面一に配置された両者の先端を溶接により接合することにより、真空二重構造体1Dの一方の接合端部5が形成する。
次いで、高真空に減圧されたチャンバー内で、外筐体2と内筐体3との他方の接合端部6をなす周壁2c、3cを、ろう材Bによりろう付けにより接合すればよい。
次に、本発明の第5の実施形態として、例えば図6(A)~(D)に示す真空二重構造体1Eについて説明する。なお、図6は、真空二重構造体1Eの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3も、大径円筒部と、それよりも径の小さい小径円筒部と、大径円筒部と小径円筒部とを連結するテーパー部とを具備する。
本実施形態の真空二重構造体1Eでは、他方の接合端部6において、ラジアルギャップ部7を形成する外筐体2と内筐体3との間から隙間Sに浸透したろう材Bを介して、少なくとも互いの周壁部である、小径円筒部が接合されると共に、互いの小径円筒部の先端にろう材Bを介してろう受部材8が貼り付けられている。
なお、このろう材Bは、外筐体2のテーパー部にまで浸透してもよい。
ろう受部材8は、例えば銅箔などの金属シム状プレート(箔状)であり、加熱時に溶融したろう材Bが溜まるように、他方の開口端と対向する部分を挟んで外筐体2外周側及び内筐体3の内周側に折り返された形状を有している。
さらに、ろう受部材8の内側にろう材Bを溜めた状態で、外筐体2と内筐体3との他方の開口端側をろう付けにより接合した場合は、ろう材Bの落下を防ぐと共に、ろう付け後の状態を容易に確認することが可能である。
なお、ろう受部材8は、ろう付け後に完全に除去することも可能である。
次に、本発明の第6の実施形態として、例えば図8(A)~(D)に示す真空二重構造体1Fについて説明する。なお、図8は、真空二重構造体1Fの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
外筐体2は、円筒部と、円筒部の下端に設けられたろう受部2rとを具備する。このろう受部2rは、内筐体3の小径円筒部の内周側へと折り返された、上に凹のさら形状を有する。凹部の平坦な底面部に内筐体3の小径円筒部の先端が接する。
すなわち、外筐体2と内筐体3との一方の開口端側を溶接により接合した後に、高真空に減圧されたチャンバー内で、外筐体2と内筐体3との他方の開口端側をろう付けにより接合すればよい。
なお、ろう受部2rの内側にろう材Bを溜めた状態で、外筐体2と内筐体3との他方の接合端部6をろう付けにより接合した場合は、ろう材Bの落下を防ぐと共に、ろう付け後の状態を容易に確認することが可能である。
次に、本発明の第7の実施形態として、例えば図9(A)~(D)に示す真空二重構造体1Gについて説明する。なお、図9は、真空二重構造体1Gの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
外筐体2は、円筒部と、円筒部の下端に設けられたろう受部2rとを具備する。このろう受部2rは内筐体3の小径円筒部の内周側へと折り返された上に凹のさら形状を有する。ろう受部2rの内筐体の内側に位置する周端2dが他方の開口部6aを形成する。また、ろう受部2rの凹部の平坦な底面部に内筐体3の小径円筒部の先端が当接する。
そして、他方の接合端部6において、ラジアルギャップ部7を形成する外筐体2と内筐体3との間からろう受部2rに溜まったろう材Bを介して他方の接合端部をなす内筐体3の周壁3cと外筐体2の周壁2cとが接合されている。
より具体的には、外筐体2のろう受部2rと、内筐体3の小径円筒部とが接合されている。
このように、ろう受部2rの内側にろう材Bを溜めた状態で、外筐体2と内筐体3との他方の開口端側をろう付けにより接合した場合は、ろう材Bの落下を防ぐことができる。
次に、本発明の第8の実施形態として、例えば図10(A)~(D)に示す真空二重構造体1Hについて説明する。なお、図10は、真空二重構造体1Hの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3は、大径円筒部と、それよりも径の小さい小径円筒部と、大径円筒部と小径円筒部とを連結するテーパー部と、小径円筒部に設けられたろう受部3rとを具備する。ろう受部3rは、内筐体3の小径円筒部の下端に設けられた底面部と、底面部の外周から立ち上がるフランジ部とを具備する。上記底面部は、小径円筒部に対して略直角に位置し、そして小径円筒部の全周にわたって設けられている。
外筐体2よりも外周側に位置するろう受部3rに溜まったろう材Bを介して、外筐体2の円筒部と、内筐体3のろう受部3rとが接合され、他方の接合端部6が形成されている。
次いで内筐体3のろう受部3rの底面部に対して、外筐体2を軸線方向に突き合わせた状態で配置する。
なお、図10に示すように、外筐体2の外側に位置するろう受部3rにろう材Bを配置する場合、外筐体2と内筐体3とを突き合せた状態で配置したのち、ろう材を配置することもできる。
さらに、ろう受部にろう材Bを溜めた状態で、外筐体2と内筐体3との他方の開口端側をろう付けにより接合した場合は、ろう材Bの落下を防ぐと共に、ろう付け後の状態を容易に確認することが可能である。
次に、本発明の第9の実施形態として、例えば図11(A)~(D)に示す真空二重構造体1Iについて説明する。なお、図11は、真空二重構造体1Iの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3は、円筒部と、円筒部の下端に設けられたろう受部3rとを具備する。このろう受部3rは、外筐体2の大径円筒部の先端に接するように設けられた上に凹の受け皿形状であり、その外周端は外筐体2の大径円筒部よりも外側に位置する。
より具体的には、真空二重構造体1Iでは、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の円筒部とが径方向に重なるように、かつその先端が面一になるように配置されている。そして、外筐体2の小径円筒部の先端と、内筐体3の円筒部の先端とが(外筐体2及び内筐体3の開口端)が溶接により接合されて、一方の接合端部5を形成する。
ろう受部にろう材Bを溜めた状態で、外筐体2と内筐体3とをろう付けにより接合した場合は、ろう材Bの落下を防ぐと共に、ろう付け後の状態を容易に確認することが可能である。
次に、本発明の第10の実施形態として、例えば図12(A)~(D)に示す真空二重構造体1Jについて説明する。なお、図12は、真空二重構造体1Jの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3は、円筒部と、円筒部の下端に設けられたろう受部3rとを具備する。このろう受部3rは、内筐体3の円筒部の下端に設けられた底面部と、底面部の外周から立ち上がるフランジ部とを具備する。上記底面部は、円筒部に対して略直角に位置し、そして小径円筒部の全周にわたって設けられている。
より具体的には、真空二重構造体1Jでは、上記外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の円筒部とが径方向において重なるように、かつ両者の先端が面一になるように配置されている。そして面一の先端が溶接により接合され、一方の接合端部5が形成されている。
他方の接合端部6では、ろう受部3rに溜まったろう材Bを介して互いの周壁2c,3cが接合されている。
より具体的には、外筐体2の外周側のろう受部3rに溜まったろう材Bを介して、外筐体2の大径円筒部と、内筐体3のろう受部とが接合され、他方の接合端部6が形成されている。
この真空二重構造体1Jでは、内筐体3と外筐体2とが上記形状を有するため、一方の接合端部5により円形状に形成された一方の開口部5aの径と、他方の接合端部6により円形状に形成された他方の開口部6aの径とが等しくなっている。
ろう受部にろう材Bを溜めた状態で、外筐体2と内筐体3との他方の開口端側をろう付けにより接合した場合は、ろう材Bの落下を防ぐと共に、ろう付け後の状態を容易に確認することが可能である。
次に、本発明の第11の実施形態として、例えば図13(A)~(D)に示す真空二重構造体1Kについて説明する。なお、図13は、真空二重構造体1Kの構成を示し、(A)はその断面図、(B)はその側面図、(C)はその一端側から見た正面図、(D)はその他端側から見た正面図である。また、以下の説明では、上記真空二重構造体1Aと同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
内筐体3は、円筒部と、円筒部の下端に設けられたろう受部3rとを具備する。このろう受部3rは、内筐体3の円筒部の下端に設けられた底面部と、底面部の外周から立ち上がるフランジ部とを具備する。上記底面部は、円筒部に対して略直角に位置し、そして円筒部の全周にわたって設けられている。
より具体的には、真空二重構造体1Kでは、一方の接合端部5を形成する外筐体2の円筒状の周壁である小径円筒部と、一方の接合端部5を形成する内筐体3の円筒状の周壁である円筒部とが径方向に重なるように、かつその先端が面一になるように配置されている。そして、一方の接合端部5において、小径円筒部と、円筒部との先端(外筐体2及び内筐体3の開口端)が溶接により接合されている。
他方の接合端部6では、ろう受部3rに溜まったろう材Bを介して、外筐体2の小径円筒部と、内筐体3の円筒部とが接合されている。
より具体的には、まず内筐体3のろう受部の底面部に、外筐体2の他方側小径円筒部の先端を軸線方向に突き合わせた状態で配置する。
次に、外筐体2の外周側のろう受部3rにろう材Bを配置する。なお、ろう材Bは、内筐体3および外筐体2を配置する前に予め上記場所に配置することも可能であるし、さらにラジアルギャップ部7を形成する外筐体2と内筐体3との間に予め配置しておくことも可能である。
ろう受部にろう材Bを溜めた状態で、外筐体2と内筐体3との他方の開口端側をろう付けにより接合した場合は、ろう材Bの落下を防ぐと共に、ろう付け後の状態を容易に確認することが可能である。
次に、本発明の第12の実施形態として、例えば図14及び図15に示すヘッドホン10が備えるヘッドホン本体11について説明する。なお、図14は、ヘッドホン10が備えるヘッドホン本体11の外観を示す斜視図である。図15は、ヘッドホン本体11の構成を示す断面図である。
したがって、以下の説明で特に断りがない限りは、図14及び図15に示す一方のヘッドホン本体11を例に挙げて説明するものとする。
すなわち、真空二重構造体の外観形状については、特に限定されるものではなく、サイズやデザイン等に合わせて、適宜変更を加えることが可能である。
Claims (15)
- 両端が開口した金属製の外筐体及び内筐体を有し、前記外筐体の内側に前記内筐体を収容した状態で互いの開口端が接合されると共に、前記外筐体と前記内筐体との間に真空層が設けられた真空二重構造体であって、
前記外筐体と前記内筐体との一方の開口端側が溶接により接合された一方の接合端部と、
前記外筐体と前記内筐体との他方の開口端側がろう付けにより接合された他方の接合端部とを有することを特徴とする真空二重構造体。 - 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁とが径方向に隙間を設けて配置され、
前記他方の接合端部において、前記隙間に浸透したろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする請求項1に記載の真空二重構造体。 - 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁との先端側に溝部が設けられ、
前記他方の接合端部において、前記溝部に溜まったろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空二重構造体。 - 前記他方の開口端にろう材を介してろう受部材が貼り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の真空二重構造体。
- 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁は、前記内筐体の開口端と対向する部分を挟んで内周側へと折り返されたろう受部を有し、
前記他方の接合端部において、前記ろう受部に溜まったろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空二重構造体。 - 前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁は、前記外筐体の開口端と対向する部分を挟んで外周側へと折り返されたろう受部を有し、
前記他方の接合端部において、前記ろう受部に溜まったろう材を介して互いの周壁が接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空二重構造体。 - 前記外筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁とが径方向に重なるように配置され、
前記一方の接合端部において、互いの開口端が溶接により接合されていることを特徴とする請求項1または2に記載の真空二重構造体。 - 電気信号を振動に変換して音響を発するスピーカーユニットと、前記スピーカーユニットの背面側に配置されたハウジングとを含む左右一対又は左右何れか一方のヘッドホン本体を備え、
前記ハウジングは、請求項1~7の何れか一項に記載の真空二重構造体であることを特徴とするヘッドホン。 - 両端が開口した金属製の外筐体及び内筐体を有し、前記外筐体の内側に前記内筐体を収容した状態で互いの開口端が接合されると共に、前記外筐体と前記内筐体との間に真空層が設けられた真空二重構造体の製造方法であって、
前記外筐体と前記内筐体との一方の開口端側を溶接により接合した後に、高真空に減圧されたチャンバー内で、前記外筐体と前記内筐体との他方の開口端側をろう付けにより接合することを特徴とする真空二重構造体の製造方法。 - 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁とを径方向に隙間を設けて配置し、
前記他方の開口端側を下方又は上方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記隙間に浸透させることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする請求項9に記載の真空二重構造体の製造方法。 - 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁との先端側に溝部を設け、
前記他方の開口端側を上方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記溝部に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする請求項9又は10に記載の真空二重構造体の製造方法。 - 前記他方の開口端に対向してろう受部材を配置し、
前記他方の開口端側を下方又は上方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記ろう受部材に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする請求項9または10に記載の真空二重構造体の製造方法。 - 前記外筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁に、前記内筐体の開口端と対向する部分を挟んで内周側へと折り返されたろう受部を設け、
前記他方の開口端側を下方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記ろう受部に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする請求項9又は10に記載の真空二重構造体の製造方法。 - 前記内筐体の前記他方の接合端部を形成する周壁に、前記外筐体の開口端と対向する部分を挟んで外周側へと折り返されたろう受部を設け、
前記他方の開口端側を下方に向けた状態で、前記チャンバー内を高真空に減圧した後に、加熱することによって溶融したろう材を前記ろう受部に溜めることによって、互いの周壁を前記ろう材を介して接合することを特徴とする請求項9又は10に記載の真空二重構造体の製造方法。 - 前記外筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁と、前記内筐体の前記一方の接合端部を形成する周壁とを径方向に重なるように配置し、
この状態で、互いの開口端を溶接により接合することを特徴とする請求項9または10に記載の真空二重構造体の製造方法。
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