JP7014590B2 - 真空吸着部材 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、外側領域を含めて基板の全体的な平坦度の向上を図ることができる真空吸着部材を提供することを目的とする。
(構成)
図1および図2に示されている本発明の第1実施形態としての真空吸着部材は、基体1と、基体1の主面102から突出する複数の凸部10と、複数の凸部10を取り囲むように延在して基体1の主面10から突出する環状凸部14と、基体1の内部を通り、基体1の主面102に開口部202を有する通気経路20と、を備えている。
本発明の第1実施形態としての真空吸着部材によれば、基体1の主面102の側において基板Wが真空吸着部材に載置されることにより、少なくとも一部の凸部10により基板Wが支持される(図3Aおよび図3B参照)。各指定外側凸部122の端面1220の位置が、各内側凸部112の端面1120の位置よりも高い(図2参照)。このため、基板Wが外側領域X2の少なくとも一部において反り上がっている場合でも、当該基板Wの外側領域X2の少なくとも一部が対応する指定外側凸部122により支持されうる(図3A参照)。一方、基板Wが外側領域X2の少なくとも一部において垂れ下がっている場合でも、当該基板Wの外側領域X2の少なくとも一部が対応する指定外側凸部122により支持されうる(図3B参照)。この際、指定外側凸部122の一部を構成する第2要素1222(弾性素材)が、当該指定外側凸部122の端面1220の位置を下げるように弾性変形することにより、基板Wの外側領域X2の少なくとも一部が指定外側凸部122から受ける抗力が緩和されうる。
(構成)
図4に示されている本発明の第2実施形態としての真空吸着部材においては、各指定外側凸部122が、基体1とは別個に構成されている第1要素1221と、基体1に支持された状態で第1要素1221を端部で支持している弾性要素により構成されている第2要素122と、を備えている。第1要素1221の端面位置、すなわち指定外側凸部122の端面1220の位置は、各内側凸部112の端面1120の位置よりも高い。具体的には、真空吸着部材が、基体1の主面102から略柱状に窪んで設けられている凹部104を備えている。略柱状の第1要素1221が凹部104に部分的に変位可能に挿入されている。第2要素1222が凹部104の内部に収容されて凹部104の底部により支持された状態で第1要素1221を支持している。
本発明の第2実施形態としての真空吸着部材によれば、基体1の主面102の側において基板Wが真空吸着部材に載置されることにより、少なくとも一部の凸部10により基板Wが支持される(図5Aおよび図5B参照)。各指定外側凸部122の端面1220の位置が、各内側凸部112の端面1120の位置よりも高い(図4参照)。このため、基板Wが外側領域X2の少なくとも一部において反り上がっている場合でも、当該基板Wの外側領域X2の少なくとも一部が対応する指定外側凸部122により支持されうる(図5A参照)。一方、基板Wが外側領域X2の少なくとも一部において垂れ下がっている場合でも、当該基板Wの外側領域X2の少なくとも一部が対応する指定外側凸部122により支持されうる(図5B参照)。この際、指定外側凸部122の一部を構成する第2要素1222(弾性素材)が、当該指定外側凸部122の端面1220の位置を下げるように弾性変形することにより、基板Wの外側領域X2の少なくとも一部が指定外側凸部122から受ける抗力が緩和されうる。
(構成)
図6に示されている本発明の第3実施形態としての真空吸着部材においては、第2要素1222が基体1の主面102に固定され、第2要素1221の端面に第1要素1221が固定されている。指定外側凸部122の構成を除く他の構成は、第1実施形態の真空吸着部材と同様なので、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
本発明の第3実施形態としての真空吸着部材によれば、本発明の第2実施形態としての真空吸着部材と同様に、前記のように外側領域X2において反り上がっているまたは垂れ下がっている基板Wであっても、基板Wの表面W1の全体的な平坦度の向上が図られるように当該基板Wが真空吸着保持されうる(図5A~図5C参照)。そして、基板Wの表面W1において、内側領域X1のみならず外側領域X2においても、所望のパターンの回路形成のためのエッチング処理など、所定の処理が実施されうる。
(実施例1)
第1実施形態にしたがって実施例1の真空吸着部材が作製された(図1参照)。外径φ300[mm]、厚み1.2[mm]の略円盤状の炭化珪素(SiC)セラミックス焼結体により基体1が作製された。
第2要素1222の長さL(高さH22)が2.0×10-5[m]であるほかは、実施例1と同様に実施例2の真空吸着部材が作製された。
第2要素1222の長さL(高さH22)が3.0×10-5[m]であるほかは、実施例1と同様に実施例3の真空吸着部材が作製された。
第2要素1222の長さL(高さH22)が4.0×10-5[m]であるほかは、実施例1と同様に実施例4の真空吸着部材が作製された。
第2要素1222の長さL(高さH22)が5.0×10-5[m]であるほかは、実施例1と同様に実施例5の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.2[mm]であり、指定外側凸部122の密度が9.26%であるほかは、実施例2と同様に実施例6の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.4[mm]であり、指定外側凸部122の密度が12.6%であるほかは、実施例2と同様に実施例7の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.6[mm]であり、指定外側凸部122の密度が16.5%であるほかは、実施例2と同様に実施例8の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.8[mm]であり、指定外側凸部122の密度が20.8%であるほかは、実施例2と同様に実施例9の真空吸着部材が作製された。
第2要素1222が、弾性率Eが5.4[MPa]である硬度30のシリコン樹脂により形成されたほかは、実施例2と同様に実施例10の真空吸着部材が作製された。
第2要素1222が、弾性率Eが8.9[MPa]である硬度40のシリコン樹脂により形成されたほかは、実施例2と同様に実施例11の真空吸着部材が作製された。
第2要素1222が、弾性率Eが14.2[MPa]である硬度50のシリコン樹脂により形成されたほかは、実施例2と同様に実施例12の真空吸着部材が作製された。
第2要素1222が、弾性率Eが28.1[MPa]である硬度60のシリコン樹脂により形成されたほかは、実施例2と同様に実施例13の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが2.0[mm]であり、指定外側凸部122の密度が25.7%であり、かつ、第2要素1222が、弾性率Eが4[MPa]である硬度20のシリコン樹脂により形成されたほかは、実施例2と同様に実施例14の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが0.5[mm]であり、指定外側凸部122の密度が1.61%であり、かつ、第2要素1222が、弾性率Eが350[MPa]であるフッ素樹脂(FPA)により形成されたほかは、実施例5と同様に実施例15の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.0[mm]であるほかは、実施例15と同様に実施例16の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが0.5[mm]であり、第2要素1222が、弾性率Eが3000[MPa]であるポリイミド樹脂により形成された。第2要素1222の長さL(高さH22)が7.0×10-5[m]である。指定外側凸部122の密度が格子ピッチの調整により0.80%に設定された。これらのほかは、実施例1と同様に実施例17の真空吸着部材が作製された。
(比較例1)
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.0[mm]であるほかは、実施例14と同様に比較例1の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.0[mm]であり、第2要素1222の長さL(高さH22)が1.0×10-5[m]であるほかは、実施例15と同様に比較例2の真空吸着部材が作製された。
第1要素1221および第2要素1222のそれぞれの径φが1.0[mm]であり、指定外側凸部122の密度が3.22%に設定され、かつ、第2要素1222の長さL(高さH22)が2.0×10-5[m]であるほかは、実施例17と同様に比較例3の真空吸着部材が作製された。
実施例および比較例のそれぞれの真空吸着部材の基体1の主面102の側に径φ300mm、厚さt0.7mmの基板W(シリコンウエハ)が載置された。非接触式のレーザー干渉計(ZYGO社製 GPI Hs)を用いて測定された基板Wの表面W1の平坦度(ローカルフラットネス)20[mm]×20[mm]のPV値の最大値は0.5μmであった。その後、基板Wの裏面W2および基体1の主面102により挟まれた空間が通気経路20を通じて真空吸引装置により減圧された。これによって真空吸着部材に基板Wが保持された。この状態で、基板Wの表面W1において20[mm]×20[mm]のPV値が非接触式のレーザー干渉計を用いて測定された。
Claims (5)
- 基体と、
前記基体の主面から突出している複数の凸部と、
前記基体の内部を通り、前記基体の主面に開口を有する真空吸引経路と、
前記複数の凸部が、前記基体の主面において内側領域に配置されている内側凸部群と、
前記基体の主面において前記内側領域を取り囲む環状の外側領域に配置されている外側凸部群と、により構成され、
前記外側凸部群のうち少なくとも一部を構成する複数の指定外側凸部のそれぞれの前記基体の主面を基準とする端面位置が、前記内側凸部群を構成する複数の内側凸部のそれぞれの前記基体の主面を基準とする端面位置よりも高く、かつ、当該複数の指定外側凸部のそれぞれの一部が残りの部分よりも弾性率が低い弾性素材により構成されていることを特徴とし、
前記複数の凸部のそれぞれを囲むように、前記基体の主面から突出する環状凸部をさらに備え、
前記環状凸部の前記基体の主面を基準とする端面位置が、前記複数の指定外側凸部のそれぞれの前記基体の主面を基準とする端面位置よりも低いことを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項1記載の真空吸着部材において、
前記複数の指定外側凸部のそれぞれが、前記基体の主面から突出している第1要素と、
前記第1要素の端面に連続して設けられている前記弾性素材により構成されている第2要素と、を備え、
前記第2要素の前記基体の主面を基準とする端面位置が前記複数の内側凸部のそれぞれの前記基体の主面を基準とする端面位置よりも高いことを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項1または2記載の真空吸着部材において、
前記弾性素材の弾性率E[Pa]、前記弾性素材の前記基体の主面の垂線方向についての長さL[m]および前記弾性素材の前記基体の主面に平行な断面における断面積S[m2]が、4[MPa]≦Eおよび1.0×10-7≦L/(E×S)≦5.0×10-6により表わされる条件を満足することを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項1記載の真空吸着部材において、
前記複数の指定外側凸部のそれぞれが、前記基体とは別個に構成されている第1要素と、前記基体に支持された状態で前記第1要素を端部で支持している弾性要素により構成されている第2要素と、を備え、
前記第1要素の端面位置が前記複数の内側凸部のそれぞれの端面位置よりも高いことを特徴とする真空吸着部材。 - 請求項4記載の真空吸着部材において、
前記基体の主面から窪んで設けられている凹部をさらに備え、
前記第1要素が前記凹部に部分的に変位可能に挿入され、前記第2要素が前記凹部の内部に収容されて前記凹部の底部により支持された状態で前記第1要素を支持していることを特徴とする真空吸着部材。
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