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JP7019331B2 - タービンバケット冷却 - Google Patents
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Description

本発明の実施形態は一般に回転機械に関し、より具体的には、少なくともタービンバケットの部分の冷却に関する。
本技術分野で知られているように、ガスタービンは、ロータ組立体のホイール/ディスクのバケット列を使用し、バケット列は、ステータまたはノズル組立体の静止ベーン列と交互に配置される。これらの交互に配置された列は、ロータおよびステータに沿って軸方向に延在し、これらの列を通って燃焼ガスが流れると、燃焼ガスはロータを回転させることができる。
回転バケットと静止ノズルとの間の境界における軸方向/半径方向の開口によって、高温の燃焼ガスが高温ガス通路から出て、バケット列の間にあるホイールスペースに半径方向に入ってしまうことがある。高温ガスのこのような侵入を制限するために、バケット構造体は、典型的には、隣接するステータまたはノズルから軸方向に延在する阻止部材と協働する、軸方向に突出するエンゼルウイングを用いる。これらのエンゼルウイングおよび阻止部材は、オーバラップはするが接触はせず、ホイールスペースへの高温ガスの侵入を制限する役割を果たす。
さらに、冷却空気すなわち「パージ空気」は、バケット列の間のホイールスペースに導入されることが多い。このパージ空気は、ホイールスペースおよびバケットの半径方向内側の他の領域内の構成要素および空間を冷却するとともに、冷却空気の対向流を与えてホイールスペース内への高温ガスの侵入をさらに制限する役割を果たす。したがって、エンゼルウイングシールはさらに、高温ガス流路へのパージ空気の漏出を制限するように設計される。
それにもかかわらず、ほとんどのガスタービンでは、かなりの量のパージ空気が高温ガス流路内に漏出することが示されている。例えば、第1段および第2段のホイールスペースにおいて、このパージ空気の漏出が0.1%と0.3%との間になることがある。その結果生じる低温のパージ空気と高温ガス流との混合により、パージ空気と高温ガスの温度の違いだけでなく、流れ方向または旋回の違いによって大きな混合損失が生じる。
さらに、パージ空気と高温ガス流とが混合すると、タービンバケットのプラットフォームにわたるガスの流れがより無秩序になる。無秩序なガス流が増大すると、タービンの運転中、プラットフォームが等しく加熱されず、それは、プラットフォームの熱応力の増大を伴い、その結果、タービンバケットの使用寿命が短くなる。
米国特許出願公開第2014/0234076号明細書
一実施形態では、本発明はタービンバケットの少なくとも一部分を冷却する方法を提供する。本方法は、タービンの運転中、プラットフォームから軸方向に延在するプラットフォームリップの下方でパージ空気の旋回速度を変えることを含む。ここで、パージ空気の旋回速度を変えることは、タービンバケットのシャンク部の面から軸方向に延在するエンゼルウイングの長さに沿って配置された複数の空所をパージ空気の流れに割り込ませることを含む。
本発明のこれらのおよび他の特徴は、本発明の様々な実施形態を示す添付の図面と関連して本発明の様々な態様を以下で詳細に説明することによって、より容易に理解されるであろう。
公知のタービンの一部分の概略断面図である。 公知のタービンバケットの斜視図である。 本発明の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分を軸方向に見た図である。 本発明の様々な実施形態による使用に適するタービュレータの概略図である。 公知のタービンの運転時の加熱状態の斜視図である。 本発明の実施形態によるタービンバケットの運転時の加熱状態の斜視図である。 本発明の様々な実施形態による使用に適するタービュレータの概略図である。 本発明の様々な実施形態による使用に適するタービュレータの概略図である。 本発明の様々な実施形態による使用に適するタービュレータの概略図である。 本発明の様々な実施形態による使用に適するタービュレータの概略図である。 本発明の別の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分を軸方向に見た図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの部分の斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの部分の斜視図である。 典型的なタービンバケットに関係するパージ空気の流れの概略図である。 本発明の実施形態によるタービンバケットに関係するパージ空気の流れの概略図である。 本発明の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分の側面断面図である。 図16のタービンバケットの部分の斜視図である。 本発明の別の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分の斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分の斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態による使用に適するタービンバケットの斜視図である。 本発明の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分の斜視図である。 図27のタービンバケットの一部分を半径方向内向きに見た図である。 本発明の別の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分の斜視図である。 本発明のさらに別の実施形態による使用に適するタービンバケットの一部分の斜視図である。 図30のタービンバケットの側面断面図である。 本発明の実施形態によるタービンバケットの一部分の斜視図である。 図32のタービンバケットの一部分を軸方向内向きに見た図である。 図32のタービンバケットの一部分を半径方向下向きに見た図である。
本発明の図面は原寸に比例したものではないことに留意されたい。図面は、本発明の典型的な態様を示すことのみを意図されており、したがって、本発明の範囲を限定するものと見なすべきではない。図面においては、図面間で同様の番号は同様の要素を表す。
次に図面を参照すると、図1は、第1段ノズル20と第2段ノズル22との間に配置されたバケット40を含むガスタービン10の一部分の概略断面図である。当業者であれば理解するように、バケット40は、軸方向に延在するロータ(図示せず)から半径方向外向きに延在する。バケット40は、実質的に平面のプラットフォーム42と、プラットフォーム42から半径方向外向きに延在するエーロフォイルと、プラットフォーム42から半径方向内向きに延在するシャンク部60とを含む。
シャンク部60は、第1段ノズル20に向かって軸方向外向きに延在する一対のエンゼルウイングシール70、72と、第2段ノズル22に向かって軸方向外向きに延在するエンゼルウイングシール74とを含む。異なる数および配置のエンゼルウイングシールが可能であり、それらは本発明の範囲内であることを理解すべきである。本明細書で説明するエンゼルウイングシールの数および配置は、例示のためだけに提示されている。
図1で分かるように、ノズル面30および阻止部材32は第1段ノズル20から軸方向に延在し、それぞれエンゼルウイングシール70および72の半径方向外側に配置される。したがって、ノズル面30はエンゼルウイングシール70にオーバラップはするが接触はせず、阻止部材32はエンゼルウイングシール72にオーバラップはするが接触はしない。第2段ノズル22の阻止部材32とエンゼルウイングシール74についても類似の配置が示されている。図1に示す配置では、タービンの運転中、ある程度の量のパージ空気が、例えば、ノズル面30と、エンゼルウイングシール70と、プラットフォームリップ44との間で排出され、これにより、高温ガス流路28内へのパージ空気の漏出、および高温ガス流路28からホイールスペース26内への高温ガスの侵入の両方を制限することができる。
図1に示すように、ノズル面30および阻止部材32それぞれは、パージ空気の漏出および高温ガスの侵入を制限するように働く。本発明の他の実施形態では、阻止部材32に類似した別個の阻止部材をエンゼルウイングシール70とノズル面30との間に設けてこのような機能を与えることができる。
図1は、バケット40が第1段ノズル20と第2段ノズル22との間に配置されて、バケット40が第1段バケットを表しているように示しているが、これは単に例示および説明のためである。本明細書で説明する本発明の原理および実施形態は、タービンの任意の段のバケットに適用されて類似の結果を達成することを期待できる。
図2は、バケット40の一部分の斜視図である。図示のように、エーロフォイル50は前縁52および後縁54を含む。後縁54より前縁52に近くて、エンゼルウイング70とプラットフォームリップ44との間に配置された面62をシャンク部60は含む。
図3は、バケット40を面62に向かって軸方向に見た概略図である。図示のように、バケット40は複数のタービュレータ110を含み、タービュレータ110は、下記でより詳細に説明するように、面62から軸方向外向に、かつ/またはプラットフォームリップ44の半径方向内側面46から半径方向内向きに延在することができる。また、下記でより詳細に説明するように、タービュレータは任意の形状および向きのものとすることができる。
例えば、図4はタービュレータ110を備えるリップの詳細図であり、タービュレータ110は、回転させようとするバケット40(図3)の方向Rに向かって開いた第1の凹面114、第1の凹面114の反対側の第2の凸面116、ならびに第1の凹面114と第2の凸面116との間の半径方向内側面118を含む。これらの面114、116、118は、各タービュレータ110の本体112を形成する。図4の実施形態では、各タービュレータ110は、プラットフォームリップ44の半径方向内側面46から半径方向内向きに延在するリブ状部材を形成する。本発明の他の実施形態では、タービュレータは、プラットフォームリップ44の半径方向内側面46から分離され、面62(図3)から軸方向外向きに延在することができる。他の実施形態では、タービュレータを、プラットフォームリップ44の半径方向内側面46またはシャンク60の面62のどちらか、または両方に取り付けることができる。どちらの場合も、1つまたは複数のタービュレータ110は、例えば、第1の凹面114がタービンの長手方向軸に対して正方向または負方向の角度で面62から延在するように軸方向に角度を付けることができる。軸方向に角度が付けられたタービュレータを使用する本発明の実施形態は、典型的には、取り付けられたときに、タービンの長手方向軸に対して±70度の角度が付けられた1つまたは複数のタービュレータを含む。
タービュレータ110はパージ空気を引き込み、その旋回速度を増大させる。一般に、ホイールスペースキャビティから来るパージ空気の周方向速度は、隣接するロータ表面の局所周方向速度の0.2~0.4倍である。本発明の実施形態によるタービュレータは、これを通過するパージ流に力を与えることによって、周方向速度を0.9~1.1倍増大させる。このことにより、わずかなトルクの損失が生ずるが、この流れが主要なバケット40を通るときに、はるかに大きく好ましいトルク力を取り戻し、タービン段においてほぼ0.5%の効率の正味のゲインを得る。このゲインは、パージ空気の周方向の旋回速度が増大して、高温ガスがホイールスペースキャビティ内に取り込まれないようにするカーテン効果が生じることと、下記でさらに説明される、タービンの主流路に入るパージ空気の周方向角度が変化することの両方の結果である。周方向角度がこのように変化すると、パージ空気が高温ガス流の方向とよりよく一致し、その結果、パージ空気がホイールスペース26(図1)から高温ガス流路28(図1)に漏出するとき、混合損失がかなり低減する。
パージ空気と高温ガス流がこのようによりよく一致すると、流れのせん断層の流れ不安定性が低減し、かつホイールスペ-ス26の開口にわたって周方向に交互にある低圧と高圧の部分が減少する。この結果、高温ガスが取り込まれることが減少し、主流路28に入る低温のパージ空気の膜がプラットフォーム42(図1)にわたってより一様に分布する。この膜は、高温ガスとプラットフォーム42の金属面との間の遮蔽体を形成する。これによって、プラットフォーム42全体の「ホットスポット」が減少する。このようなホットスポットの減少には、ホットスポットの大きさ、数、温度、またはこれら3つのすべての減少を含むことができる。下記でより詳細に説明されるように、この減少によってプラットフォーム42全体の温度が下がり、プラットフォーム42、プラットフォームリップ44、シャンク面62、およびエーロフォイル50が冷却され、プラットフォーム42がより一様に加熱されることとなる。これによって、熱勾配によって生じる応力が下がり、それによって構成部品の寿命が延び、かつ運転中でのプラットフォーム42の冷却条件を下げる。
図5および6はそれぞれ、本発明の実施形態によるタービュレータが付いた、および付いていないバケット40の運転中の斜視図である。図5および6では、エーロフォイル50とプラットフォーム42は、単に簡略化して説明するために別々に示されているにすぎない。図5では、パージ空気と高温ガス流とが無秩序に混合、または削減されないまま混合した結果、複数のホットスポット43A、43B、43C、43Dがプラットフォーム42に沿って見られ、これは公知の装置および方法では典型的なものである。類似のホットスポット53A、53B、53Cがエーロフォイル50に沿って見られ、これらは一般に、プラットフォーム42から上方にエーロフォイル50の全長の約20%まで延在する。これらのホットスポット43A、43B、43C、43D、53A、53B、53Cは1700°Fを超える温度に達することがあり、プラットフォーム42の表面積の大部分、およびエーロフォイル50の近位20%の部分を覆うことがある。その上、これらのホットスポット43A、43B、43C、43D、53A、53B、53Cと、プラットフォーム42およびエーロフォイル50の他の部分との温度差は600°Fより大きいことがある。図6では、本発明の実施形態によってパージ空気と高温ガス流との混合を少なくすると、低温のパージ気体の膜がプラットフォーム42にわたってより一様に分布され、それによって、プラットフォーム42がより一様に冷却45され、エーロフォイル50がより一様に冷却55される。それでもなお、プラットフォーム42、およびエーロフォイル50の近位部分にわたって温度差が認められるが、プラットフォーム42の表面積のより大きい部分、およびエーロフォイル50はより低い温度であり、これらの表面にわたって温度差はかなり低減される。いくつかの場合では、記録された最低温度は、約1400°F(図5)から約1300°F(図6)に下がり、記録された最高温度は、約2000°F(図5)から約1800°F(図6)に下がった。プラットフォームリップ44およびシャンク面62にも、冷却のある程度の改善が認められた。
その上、これらの表面のより大きい部分はより低い温度になるため、表面全体の平均温度が下がった。プラットフォーム42およびエーロフォイル50がそれぞれこのようにより一様に加熱45、55されると、これらの構成部品が受ける熱応力が下がり、それによって使用寿命が延びる。
図4の凹面状のタービュレータは、パージ空気と高温ガス流との混合損失を低減することができる一実施形態にすぎない。例えば、図7~10は、異なる構成を有するタービュレータを示す。図7では、第1および第2の面214、216は実質的に真直ぐであり、半径方向内側面218は、第1および第2の面214、216の両方に対して実質的に垂直であり、その結果、本体212の断面は実質的に長方形である。他の実施形態では、長方形の突出部は、半径方向平面または軸方向平面に対して角度を付けることができる。図8では、第1および第2の面314、316のそれぞれは実質的に真直ぐであるが、半径方向に垂直でない角度が付いており、その結果、本体312は、半径方向内側がより広い寸法の実質的に台形の断面形状を有する。一方、図9では、第1および第2の面414、416は、半径方向に垂直でない角度が付いており、その結果、本体412は、半径方向内側がより狭い寸法の実質的に台形の断面形状を有する。図10では、各タービュレータ510は、半径方向内側面518と、半径方向内側面518の両側に配置された少なくとも1つの隣接する弓形面514、516とを交差させて形成される。端面515、517は、実質的に真直ぐであり、プラットフォームリップ44から半径方向に延在し、それによって、複数のタービュレータ510を挟んでいる。
上記のように、本発明の実施形態によるタービュレータは、面62から軸方向外向きに、かつ/またはプラットフォームリップ44の半径方向内側面46から半径方向内向きに延在することができる。タービュレータが面62から軸方向外向きに延在する場合、タービュレータがプラットフォームリップ44の半径方向内側面46に近いほど、タービン効率の改善は大きい。すなわち、タービュレータをプラットフォームリップ44の内側面46から半径方向内向きに移動して、それから離れるようにすると、効率のゲインは減少する。図14および15について下記でより詳細に説明するように、この効果は以下のことに起因する。すなわち、プラットフォームリップ44とタービュレータとが組み合わさることにより、パージ空気をシャンク面62から軸方向に離すように最大の速度で投げつけることができ、それは、高温ガスがホイールスペースキャビティ内に取り込まれないようにするカーテン効果を生み、高温ガスのホイールスペース26(図1)内への侵入を減らす。タービュレータとプラットフォームリップ44との間の空間が増大すると、引き起こされるこのカーテン効果は徐々に減る。
図11は、バケット40の一部分を面62に向かって軸方向に見た図である。図11で分かるように、複数のタービュレータ610のそれぞれは軸方向に角度を付けられ、その結果、各タービュレータ610の少なくとも第1の凹面614は面62に対して垂直ではない。上記のように、このような実施形態では、パージ空気の旋回角度を変えることができる。
図12および13は、本発明のさらに他の実施形態によるタービンバケットの部分の斜視図である。図12では、複数のタービュレータ710が、プラットフォームリップ44から半径方向内向きに延在する追加の材料から形成(例えば、機械加工、鋳造など)される。典型的には、このような追加の材料は、鋳造時にはプラットフォームリップ44に含まれ、その後、タービュレータ710を形成するように鋳造材料が機械加工される。本発明の他の実施形態では、タービュレータは、プラットフォームリップ44に溶接、締結、またはその他の方法で固定された別の材料に設けることができる。タービュレータは、面62に接触することができる、または面62から軸方向に間隔を置いて配置することができる。例えば、図13では、タービュレータ810は同様に、プラットフォームリップ44から半径方向内向きに延在しているが、図示の実施形態では湾曲している面62から軸方向に間隔を置いて配置されている。タービュレータのこれらの突出部は、半径方向平面および/または軸方向平面に対して角度を付けることができる。
図12および13に示したタービュレータ710、810はそれぞれ、断面形状が実質的に長方形であるように示されているが、このことは必要なことでもないし、重要なことでもない。このようなタービュレータは、例えば、図4および7~10について上記で説明した形状を含む任意の断面形状とすることができる。同様に、いかなるこのようなタービュレータも、図11について上記で説明したように、軸方向に角度を付けることができる。
図14および15はそれぞれ、公知のガスタービン、および本発明の実施形態によるタービュレータを含むガスタービンにおけるパージ気体の流れを概略的に表した図である。図14では、パージ空気80が示されており、その軸方向の運動量は小さく、その到達範囲は区域82に限定されており、そこでは、パージ空気80は渦を形成し、最終的には、高温ガス流路28内に漏出する。パージ空気80の集中部分は、区域82を向くブレードシャンク面のそのままの曲率によって、ブレードシャンク面から軸方向に投げつけられるが、それは、面62に接近した距離のみに限定され、そのため、高温ガス95がホイールスペース26内に侵入するのを許す。
対照的に、図15は、本発明の様々な実施形態によるタービュレータ110~810のパージ空気80への影響を示す。図15で分かるように、パージ空気がより高い軸方向の運動量/速度をもって投げつけられる区域83は、面62からより遠くの距離にある。さらに、パージ空気のこの区域83は、図14と比べると、面62から軸方向に離れるように移動した。同時に、漏出するいかなるパージ空気85も、プラットフォームリップ44(図12~13)から離れるようにノズル30の方へ移動した。これによって、事実上、カーテン効果が生み出され、高温ガス流路28から高温ガス95の侵入を制限し、最終的に、ホイールスペース26から高温ガス流路28内への漏出を制限する。したがって、本明細書で提示したこれらの実施形態は、カーテン/シール有効度が強化されるので、これらを実施すると、高温ガスがホイールスペースキャビティ内に取り込まれることに対するシール効果を同じに/より高く維持したまま、パージ流量の条件を下げることができる。
さらに取り込まれる高温ガスが少なくなる結果、ノズル面30を含むホイールスペース26近辺のさらなる構成部品が冷却される。典型的には、本発明の実施形態では、ノズル面30が100°F~400°F冷却されることが示された。
本発明の実施形態を使用して達成されたタービン効率の上昇は、いくつかの要素を原因とすることができる。まず、上記のように、高温ガス流路28内へのパージ空気の旋回速度が増大することによってパージ空気に起因する混合損失が低減する。さらに、本発明によるタービュレータによって引き起こされたカーテン効果は、ホイールスペース26内への高温ガス95の侵入を減らし、または防ぎ、高温ガスが少ししか取り込まれない、または全く取り込まれないことによってホイールスペースキャビティの加熱を防ぐ。これらの要素それぞれが、観察された効率の上昇に寄与する。
さらに、必要とするパージ空気全体の量が少なくとも2つの理由で削減される。第1に、漏出するパージ空気が削減されると、その代わりにならなければならないパージ空気が必然的に削減され、タービン効率には直接的な好ましい効果となる。第2に、高温ガス95のホイールスペース26内への侵入が低減されると、ホイールスペース26内の温度上昇が小さくなり、さらに、温度上昇に付随して追加のパージ空気を導入して温度を下げる必要性が下がる。必要とするパージ空気全体のこれらの削減のそれぞれによって、パージ空気の供給元の圧縮機などの他のシステム構成部品への要求が軽減される。
バケットプラットフォーム42、プラットフォームリップ44、およびバケットシャンク面がより低い温度になること、ならびにプラットフォーム42にわたって低温のパージ気体の膜がより一様に分布することは、他の実施形態によっても達成することができる。例えば、図16は、本発明の実施形態によるタービンバケット40の一部分の側面断面図である。図16で分かるように、プラットフォームリップ144の遠位端148はエーロフォイル50に向かって半径方向外向きに角度が付けられている。
図17は、図16のバケット40の斜視図である。複数の空所110がプラットフォームリップ144の遠位端148に沿って設けられている。図17に示すように、空所110の形状は実質的に台形であるが、このことは必要なことでもないし、重要なことでもない。例えば、長方形、偏菱形、または弓形を含む他の形状を有する空所もまた用いることができる。
例えば、図18は、本発明の別の実施形態によるバケット40の斜視図である。ここでは、プラットフォームリップ144はプラットフォーム42から軸方向に延在している(すなわち、遠位端は、図16および17のようにエーロフォイル50の方へ角度が付けられていない)。空所210は、弓形通路にプラットフォームリップ144を貫通して延在し、その結果、空所210に隣接するプラットフォームリップ144の残りの部分は弓形面145を含む。
図19に示す本発明の実施形態は、バケット40の斜視図を示す。ここでは、プラットフォームリップ144は、図16および17のように、角度が付けられた遠位端148を含む。しかしながら、空所310は、プラットフォームリップ144の遠位端148ではなく、その本体146に形成される。上記のように、空所310は、例えば、長方形、台形、偏菱形、弓形などを含む任意の形状を採ることができる。
図20~22は、本発明の他の実施形態の斜視図である。図20では、空所410の形状は楕円形で、バケット40の半径方向軸に対して角度が付けられている。
図21では、異なる寸法の楕円形の空所510が用いられ、空所の寸法は、エーロフォイル50の凹状の後面により近い端部から凸状の前面に向かってプラットフォームリップ144に沿って増大する。このような実施形態では、プラットフォームリップ144とエンゼルウイング70との間のパージ空気への空所510の影響は、概して、より大きな空所に隣接するほど大きくなる。これは、例えば、様々な理由のため、例えば、より低温のパージ流をプラットフォーム42上に予想されるホットスポットの位置に押し付けることによってより一様な冷却になるようにするために、プラットフォーム42を覆って周方向に通るパージ流の量を制御する必要がある場合には望ましいことがある。
図22では、異なる寸法の楕円形の空所510が用いられ、空所の寸法は、エーロフォイル50の凹状の後面により近い端部から凸状の前面に向かってプラットフォームリップ144に沿って縮小する。上記の検討から認識すべきように、このような実施形態は、例えば、より大きな空所の区域には、パージ空気の損失または高温ガスの侵入がより大きい場合に望ましい。
図23~26は、本発明の様々な実施形態によるタービンバケット40の斜視図である。図23~26の実施形態のそれぞれでは、空所はプラットフォームリップ144に沿って非一様に配置される。
図23では、実質的に長方形の複数の空所610が、エーロフォイル50の凹状の後面ではなく、凸状の前面により近いプラットフォームリップ144に沿って配置される。
図24では、空所が集中している区域は図23とは反対であり、実質的に長方形の複数の空所610は、エーロフォイル50の凸状の前面ではなく、凹状の後面により近いプラットフォームリップ144に沿って配置される。
図25および26は、それぞれ図23および24と類似の実施形態を示し、これらの実施形態では、空所710は、プラットフォームリップ144(図22)の縁から取り除かれた材料の切り目である。プラットフォームリップ144の縁の空所710の用途は、例えば、エーロフォイル50の凸状の前面または凹状の後面のどちらかの方へパージ空気を向けるように用いることができる。
プラットフォーム42にわたって低温のパージ気体の膜をより一様に分布させることは、さらに他の実施形態によっても達成することができる。例えば、図27は、本発明の実施形態によるタービンバケット40の一部分の斜視図である。図27で分かるように、複数の空所910が、エンゼルウイング170の遠位端178のエンゼルウイングリム174に沿って配置される。空所910はエンゼルウイングリム174に沿って間隔を置いて配置され、その結果、エンゼルウイングリム174の残りの部分は複数の柱状部材175を形成する。図27に示すように、空所910は半径方向に角度が付けられている、すなわち、タービンバケット40の半径方向軸(Ar)に対して角度が付けられているが、このことは必要なことでもないし、重要なことでもない。本発明の他の実施形態では、空所は、タービンバケットの半径方向軸に対して実質的に平行とすることができる。
タービンバケット40を半径方向内向きに見た図28に最も明瞭に示されるように、柱状部材175(および対応する空所910)は弓形面を含む。詳細には、柱状部材175は、凹面175A(空所910の凸面)と、凸面175B(空所910の凹面)とを含む。したがって、空所910は、エンゼルウイングリム174の軸方向内側面174Aに沿う第1の開口910Aを含み、第1の開口910Aは、エンゼルウイングリム174の軸方向外側面174Bに沿う第2の開口910Bの側方に配置される。もちろん、柱状部材および空所は他の形状とすることができることを理解すべきである。例えば、柱状部材および空所は、断面形状を、長方形、台形、または他の任意の形状とすることができる。
図29は、本発明の別の実施形態によるタービンバケット40の一部分の斜視図である。ここで、エンゼルウイングシールの半径方向外側面に隣接する複数のダム部材277は、シャンク部60から複数の柱状部材275のそれぞれまで軸方向に延在する。いくつかの実施形態によれば、ダム部材277は、タービンバケット40の半径方向軸に対して角度を付けることができる、すなわち、タービンバケット40の回転方向に対して正方向に、または負方向に角度を付けることができる。同様に、いくつかの実施形態によれば、ダム部材277は、柱状部材275のように、1つまたは複数の弓形面を含むことができる、または、上記で説明したように、その断面は長方形、台形、または他の任意の形状を含むことができる。
図30は、本発明の別の実施形態によるタービンバケット40の一部分の斜視図である。ここで、切れ目のないエンゼルウイングリム374が、エンゼルウイングシール370から上向きに延在し、複数のダム部材377が、面62に接触せずに面62に隣接した隙間64を空けて、リム374から面62に向かって軸方向に延在する。
図31は、本発明の実施形態によるノズル面130に関する図30のタービンバケット40の側面断面図である。図31では、エンゼルウイングリム374がノズル面130内に溝131を切る、または掘るように、ノズル面130は、少なくとも半径方向内向き面に沿って多孔性または摩耗可能な部分を備え、または含む。ノズル面130の多孔性または摩耗可能な部分がエンゼルウイングリム374によって摩滅または摩耗されるように、多孔性または摩耗可能な部分は、「ハニカム」または類似のパターンのノズル面130の材料を備えることができる。本発明の他の実施形態では、ノズル面130の多孔性または摩耗可能な部分が同様にエンゼルウイングリム374によって摩滅または摩耗されるように、多孔性または摩耗可能な部分は、ノズル面130の他の材料より軟らかい材料を備える、または含むことができる。
運転時、パージ空気は、ノズル面130の溝131内を通ってから、ダム部材377間を下方に流れ、面62に向かう。次いで、パージ空気80は、タービンバケット40が回転すると、面62に隣接する隙間64内を周方向に流れ、それによってパージ空気80の旋回を増大させる。
上記の説明から明白なように、パージ空気と高温ガス流との間の混合を減らし、プラットフォーム42にわたって高温ガス流をより一様に分布させるためにエンゼルウイングに対する他の修正を用いることができる。例えば、図32は、本発明の実施形態によるタービンバケット40の一部分の斜視図である。図32で分かるように、複数の空所1110が、エンゼルウイング470を通って半径方向に延在している。図32に示すように、複数の空所1110は、エンゼルウイングリム474よりも面62に接近するようにエンゼルウイング470に沿って軸方向内側に配置される。複数の空所1110のそれぞれは、断面形状が長方形(すなわち、半径方向内向きに見て長方形)であるように図32に示されているが、このことは必要なことでもないし、重要なことでもない。当業者であれば理解するように、任意の断面形状を用いることができ、それは本発明の範囲内である。
図32に示すように、複数の空所1110は、エンゼルウイング470の長さに沿って実質的に一様に配置される。しかしながら、このことは必要なことでもないし、重要なことでもないことに留意されたい。本発明の他の実施形態によれば、空所がエンゼルウイング470の一端において他端より多くなる、エンゼルウイング470の中央に向かって多くなる、または、他の任意の構成となるように、複数の空所1110をエンゼルウイング470の長さに沿って非一様に配置することができる。
図33は、エンゼルウイング470内を通るタービンバケット40の一部分を軸方向内向きに見た断面図である。図33で分かるように、本発明の実施形態によれば、空所1110は、凸面1112と凹面1114とを含み、それらは、エンゼルウイング470を通る湾曲した、または弓形の通路を形成する。すなわち、空所1110は、半径方向外向きの開口1110Aから、凸面1112および凹面1114に沿って半径方向内向きの開口1110Bまでの経路をたどる。それによって、半径方向内向きの開口1110Bは、半径方向外向きの開口1110Aよりもエンゼルウイング470の端部470Aに接近して配置される。
エンゼルウイング470を通る空所1110のこの湾曲した、または弓形の形状によって、エンゼルウイング端部470とプラットフォームリップ44との間のパージ空気の旋回速度が増大する。本発明の他の実施形態にしたがって上記で説明したように、これによってカーテン効果が生み出され、ホイールスペース26(図1)内への高温ガスの侵入が制限されながら同時に、ホイールスペース26から漏出するパージ空気の量が低減される。
図34は、タービンバケット40の一部分を半径方向下向きに見た図である。各空所1110の凹面1114が見られる。さらに、図32に示すように、凹面1114はまた軸方向に角度が付けられている。すなわち、凹面1114は、長手方向軸RLおよびタービンバケット40の回転方向Rの両方に対して角度が付けられている。したがって、エンゼルウイング470を通って半径方向外向きに通るような空所1110の形状によって、パージ気体は旋回を与えられ、パージ気体は、エンゼルウイングリム474に向かう軸方向、およびエンゼルウイング470の端部470Aに向かう横方向の両方向に向けられる。
本明細書では、最良の態様を含む例を用いて本発明を開示し、また、任意の装置またはシステムの作製および使用、ならびに任意の関連した、または組み入れられた方法の実施を含め、当業者が本発明を実施できるようにしている。本発明の特許性を有する範囲は、特許請求の範囲によって規定されており、当業者が想到する他の例を含むことができる。このような他の例は、特許請求の範囲の文言と相違ない構成要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言と実質的に相違ない等価の構成要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図されている。
10 ガスタービン
20 第1段ノズル
22 第2段ノズル
26 ホイールスペース
28 流路
30 ノズル面
32 阻止部材
40 タービンバケット
42 プラットフォーム
43A ホットスポット
43B ホットスポット
43C ホットスポット
43D ホットスポット
44 プラットフォームリップ
45 より一様な冷却、より一様な加熱
46 半径方向内側面
48 遠位端
50 エーロフォイル
52 前縁
53A ホットスポット
53B ホットスポット
53C ホットスポット
54 後縁
55 より一様な冷却、より一様な加熱
60 シャンク部
62 シャンク面
64 隙間
70 エンゼルウイング
72 エンゼルウイング
74 エンゼルウイングシール
80 パージ空気
82 区域
83 区域
85 漏出するパージ空気
95 高温ガス
110 タービュレータ、空所
112 本体
114 凹面
116 凸面
118 半径方向内側面
130 ノズル面
131 溝
144 プラットフォームリップ
145 弓形面
146 本体
148 遠位端
170 エンゼルウイング
174 エンゼルウイングリム
174A 内側面
174B 外側面
175 柱状部材
175A 凹面
175B 凸面
178 遠位端
210 タービュレータ、空所
212 本体
214 面
216 面
218 半径方向内側面
275 柱状部材
277 ダム部材
310 タービュレータ、空所
312 本体
314 面
316 面
370 エンゼルウイングシール
374 エンゼルウイングリム
377 ダム部材
410 タービュレータ、空所
412 本体
414 面
416 面
470 エンゼルウイング
470A 端部
474 エンゼルウイングリム
510 タービュレータ、空所
514 弓形面
515 端面
516 弓形面
517 端面
518 半径方向内側面
610 タービュレータ、空所
614 凹面
710 タービュレータ、空所
810 タービュレータ
910 空所
910A 第1の開口
910B 第2の開口
1110 空所
1110A 外向きの開口
1110B 内向きの開口
1114 凹面
1112 凸面

Claims (6)

  1. タービンバケット(40)の少なくとも一部分を冷却する方法であって、当該方法が、
    タービンの運転中、プラットフォームから軸方向に延在するプラットフォームリップ(44)の下方でパージ空気(80)の旋回速度を変えること
    を含んでおり、
    前記パージ空気の前記旋回速度を変えることが、前記タービンバケット(40)のシャンク部(60)の面(62)であってプラットフォームリップ(44)の下方の面(62)から軸方向に延在するエンゼルウイング(470)の周方向長さに沿って配置された複数の空所(1110)を前記パージ空気(80)の流れに割り込ませることを含んでおり、前記複数の空所(1110)の各々が凸面(1112)及び凹面(1114)によって画成され、前記複数の空所(1110)の各々が、前記エンゼルウイング(470)を貫通して半径方向外向きの開口(1110A)から前記凹面(1114)及び前記凸面(1112)に沿って半径方向内向きの開口(1110B)まで延在し、前記凹面(1114)が、前記タービンバケット(40)の長手方向軸(RL)及び前記タービンバケット(40)の回転方向(R)の両方に対して角度が付けられており、前記半径方向外向きの開口(1110A)が前記タービンバケット(40)の回転方向(R)において半径方向内向きの開口(1110B)の後方にあり、前記凹面(1114)が前記タービンバケット(40)の回転方向(R)において前記凸面(1112)の後方にある、方法。
  2. 前記複数の空所(1110)のうちの少なくとも1つが長方形の断面形状を含む、請求項1記載の方法。
  3. 前記複数の空所(1110)が、前記エンゼルウイング(470)の長さに沿って非一様に分布される、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 前記タービンバケット(40)の前記一部分が、バケットプラットフォーム(42)、プラットフォームリップ(44)、エーロフォイル(50)及びシャンク面(62)から成るグループから選択される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記タービンバケット(40)に隣接するノズル面(30)を冷却することをさらに含む請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記パージ空気の前記旋回速度を変えることが、前記エンゼルウイング(470)と前記プラットフォームリップ(44)との間でのパージ空気の旋回速度を増大させ、かつホイールスペース(26)への高温ガスの侵入に対するカーテン効果を生み出すことを含む、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の方法。
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