次に、本発明に係る複合サッシ構造の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態はあくまで本発明の一例であり、本発明が下記に説明する実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態の複合サッシ構造1は、例えば、図1や図2等に示すように、建物2の開口部2aに腰高の引違い窓を構成するもので、図1~図9に示すように、樹脂製外枠11と、樹脂製外枠11で囲まれた外枠開口部に設けられる金属製内枠12と、その金属製内枠12で囲まれた内枠開口部に設けられるパネルである複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14と、金属製アタッチ材15等を備えている。
樹脂製外枠11は、合成樹脂で成形された外枠で、図2に示す簡略説明図に示すように、樹脂製上枠11aと、樹脂製下枠11bと、樹脂製左縦枠11cと、樹脂製右縦枠11dとで構成されており、後述する図13(a),(b)に示すような断面形状の外枠用形材11αを所定長で切断し、樹脂製上枠11a(図3および図4等参照。)、樹脂製下枠11b(図3および図6等参照。)、樹脂製左縦枠11c(図8および図9等参照。)、樹脂製右縦枠11d(図8および図11等参照。)として使用する。
金属製内枠12は、図2に示す簡略説明図に示すように、アルミやアルミ合金等の素材で製造された金属製上枠12a、金属製下枠12b、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dで構成されており、それぞれ、樹脂製外枠11を構築する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11c、樹脂製右縦枠11dの内側に設けられていると共に、温度変化、すなわち冬季や寒冷地等で気温の低下等によって金属製内枠12と樹脂製外枠11とが干渉しないように金属製内枠12の四角、すなわち金属製上枠12aおよび金属製下枠12bの左右両側と、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dの上下両側とを後述するように切り欠くことによって金属製内枠12と樹脂製外枠11との間にクリアランス(隙間)12a8,12b9,12c8,12d9を形成している。
尚、図2において、符号の3は、樹脂製外枠11を建物2の開口部2a内側に固定するためのアンカーである。アンカー3は、図2等に示すように、金属製内枠12および樹脂製外枠11の四隅の角部には設けず、各角部から所定長さ、例えば、100mm~120mm程度離れた位置から例えば400mm~500mm程度の所定間隔で設けられている。図2では、樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dと、建物2の開口部2aとの間にそれぞれ2つのアンカー3を設けているが、これは簡略して特徴を説明したからであり、実際には建物2の開口部2aの大きさに応じてそれぞれ3個以上のアンカー3を設けられていても良い。
また、図2における二点鎖線は、冬季や寒冷地等で気温が低下した際に樹脂製外枠11が変形した状態の一例を示す仮想線である。以下の説明では、先に複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14の構成から説明し、その次に樹脂製外枠11、金属製内枠12、金属製アタッチ材15の順で説明する。
<複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14>
複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14は、それぞれ、図3や図8等に示すように、上框13a,14a、下框13b,14b、戸先框13c,14cおよび戸尻框13d,14dを備え、これらの框に囲まれた開口部に2枚のガラス13e,13f、14e,14fをスペーサー13g,14g等を介して所定間隔離し設けて構成されている。
上框13a,14aには、図示してのこれ以上の説明は省略するが、それぞれ、凹形状の振れ止めや、ガラス13e,13f、14e,14fの上端部を受けるガスケット等が設けられている。
また、下框13b,14bには、それぞれ、戸車13b1,14b1が設けられている共に、図示してのこれ以上の説明は省略するが、ガラス13e,13f、14e,14fの下端部を受けるガスケット、セッティングブロック等が設けられている。
また、戸先框13c,14cおよび戸尻框13d,14dにも同様に、それぞれ、ガラス13e,13f、14e,14fの側端部を受けるガスケットやセッティングブロック等が設けられている。
<樹脂製外枠11>
樹脂製外枠11は、上述したように、樹脂製上枠11aと、樹脂製下枠11bと、樹脂製左縦枠11cと、樹脂製右縦枠11dとで構成されており、それぞれ、図13(a),(b)に示すような形状の樹脂製の外枠用形材11αをそれぞれ最適な所定長で切断して適宜連結して構成され、建物開口部2aの内壁とは、図2~図4、図6、図8、図9、図11等に示すように、アンカー3等を介して固定される。
実施形態の複合サッシ構造1では、樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11に使用される外枠用形材11αに後述するように水密ゴム嵌入用凹部11α32を設けて水密ゴム17aを嵌入し、樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dと、その樹脂製外枠11で囲まれた外枠開口部に設けられる金属製内枠12を構成する金属製上枠12a、金属製下枠12b、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dとの間の防水を図ることにより、樹脂製外枠11と金属製内枠12との間から雨水等が屋内側へ浸水することを防止することを主な特徴とする。
外枠用形材11αは、金属製内枠12を構成するアルミやアルミ合金等の素材よりも熱伝導性の低い合成樹脂素材で製造されており、図13(a),(b)に示すように第1ホロー部11α1,第2ホロー部11α2、第3ホロー部11α3および第4ホロー部11α4等を有し、第3ホロー部11α3を角部とし、ほぼL字を180度回転させた180度回転L字形状に構成されている。
ここで、第2ホロー部11α2の第2ホロー部構成内側面11α21は、後述するように屋外側から金属製内枠12を挿入し易くするため、図13(a),(b)に示すように、屋内側に向かう程、すなわち第3ホロー部11α3に近付く程、第2ホロー部11α2の第2ホロー部構成外側面11α22から離れるように傾斜する傾斜面にしている。尚、金属製アタッチ材15が嵌る第1ホロー部11α1の第1ホロー部構成内側面11α11も傾斜面で構成しても良い。
また、第1ホロー部11α1の第1ホロー部構成内側面11α11は、第2ホロー部11α2を構成する第2ホロー部構成内側面11α21と面一ではなく凹ませることにより、図14(a)~(c)に示す金属製アタッチ材15や金属製下枠12bの位置決め等を行う凹部11α13を形成すると共に、第1ホロー部11α1先端に突出する先端突出部11α14を設けている。
金属製内枠12の屋内側面に対向する第3ホロー部11α3の屋外側面11α31には、金属製内枠12の屋外側で金属製アタッチ材15が樹脂製外枠11にネジ固定された際、金属製内枠12の屋内側面に弾接または密着して、樹脂製外枠11と金属製内枠12との間の防水を図る水密ゴム17aが嵌入される水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する一対の屋外方向突出部11α33,11α34が設けられている。
一対の屋外方向突出部11α33,11α34における水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する内側面には、その水密ゴム嵌入用凹部11α32に嵌入された水密ゴム17aが抜けないよう突起が設けられている。
また、一対の屋外方向突出部11α33,11α34の内、屋外方向突出部11α33は、後述するように外枠用形材11αを図3や図6等に示すように樹脂製下枠11bとして使用し、金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられた際、屋外方向突出部11α33の下側面が金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面に当接、ないしは金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられた際は僅かな隙間が空いていて当接していなくても、屋外側が負圧になる等して金属製下枠12bが浮上ろうとした際に屋外方向突出部11α33の下側面が金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面に当接して金属製下枠12bにおける屋内側の浮上りを防止する機能も有する。
ただし、本実施形態では、金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられた際、屋外方向突出部11α33の下側面と金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面との間に隙間が無く当接していることが望ましいが、たとえ組付けられた際にその間に僅かな隙間が存在し屋外側の負圧等によって金属製下枠12bの屋内側が浮き上がる場合でも、金属製下枠12b側の屋内側の面(本実施形態の場合、後述する第3垂下片12b7)と樹脂製下枠11b側の水密ゴム17aとの弾接ないしは密着状態が確保される隙間であれば良い。
<金属製内枠12>
金属製内枠12は、図1や図2等に示すように、アルミやアルミ合金等の軽量金属素材で製造された金属製上枠12a、金属製下枠12b,金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dで構成されており、それぞれ、図1~図12等に示すように樹脂製外枠11を構築する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dの内側に設けられる。尚、金属製内枠12には、アルミやアルミ合金等の軽量金属素材以外に、合成樹脂等が部分的に使用されている場合も含む。
(金属製上枠12a)
金属製上枠12aは、図5(b)の断面図に示すように、2箇所のビス留用凹部12a9が設けられ屋外側から屋内側に向かってほぼ水平方向に延びる金属製上枠本体12a1と、金属製上枠本体12a1から所定間隔で垂れ下がる第1垂下片12a2、第2垂下片12a3および第3垂下片12a4が設けられていると共に、金属製上枠本体12a1から起立して先端が曲がった第1起立片12a5、第2起立片12a6および第3起立片12a7が設けられている。
金属製上枠12aは、図4等に示すように、金属製上枠本体12a1が皿ネジ16aおよびコ字形状の板ナット16b等で樹脂製上枠11aに固定される。尚、コ字形状の板ナット16bは、樹脂製上枠11aを建物2の開口部2aに埋設されたアンカー3に連結されたアンカー取付片31にネジ16cで固定するためにも使用される。そのため、金属製上枠本体12a1には、皿ネジ16aが通るネジ孔が設けられている
また、第1垂下片12a2には、図3等に示すように、複層ガラス外障子13の上框13aに設けられた振れ止めの凹部等が嵌って、第1垂下片12a2に沿って複層ガラス外障子13が走行できるように構成されている一方、第2垂下片12a3には、複層ガラス内障子14の上框14aに設けられた振れ止めの凹部が嵌って、第2垂下片12a3に沿って複層ガラス内障子14が走行できるように構成されている。
また、第3垂下片12a4は、図4等に示すように、金属製上枠12aが樹脂製上枠11aに組み付けられた際、第3垂下片12a4の屋内側面が樹脂製上枠11aを構成する外枠用形材11αの水密ゴム嵌入用凹部11α32(図13参照。)に嵌入された水密ゴム17aに弾接すると共に、水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端や上枠用樹脂カバー18aにも当接するように構成されている。ただし、第3垂下片12a4が水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても第3垂下片12a4と水密ゴム17aとの弾接で十分にガタツキが発生しない場合は、第3垂下片12a4は屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても良い。
そのため、水密ゴム17aによって樹脂製上枠11aと金属製上枠12aとの間の防水を図ることができるので、樹脂製上枠11aと金属製上枠12aとの間から屋内側へ雨水等が浸水することを防止できる。
そして、金属製上枠12aの長手方向両側の上部には、図2や図5(a),(b)に示すように、それぞれ両端部から所定の長さL1および高さH1だけ切欠くことにより、金属製上枠12aと樹脂製上枠11aとの間にそれぞれクリアランス12a8を設けている。図5(a),(b)は、それぞれ、金属製上枠12aの正面視、右上角部の部分拡大正面図、A-A線断面図であり、金属製上枠12aの正面視、左上角部にも同様なクリアランス12a8を設けている。
ここで、クリアランス12a8の長さL1は、金属製内枠12の角部からアンカー3の設置位置までの距離と同じになるように、例えば、100mm~120mmとし、図2に示すようにアンカー3の設置位置から金属製上枠12aの長手方向端部、すなわち金属製内枠12の角部の方に向かって設ける。また、クリアランス12a8の高さH1は、冬季や寒冷地等で気温が低下した際に、樹脂製上枠11aが金属製上枠12aに干渉しないよう例えば、2mm~3mm程度にする。尚、後述するように金属製内枠12を構成する他の金属製下枠12b、金属製左縦枠12c、金属製右縦枠12dそれぞれの長手方向両側に設けるクリアランス12b9,12c8,12d9も、同様の長さL1および高さH1とする。
そのため、冬季や寒冷地等で気温が低下して金属製上枠12aよりも樹脂製上枠11aが大きく収縮した場合でも、内側の金属製上枠12aと外側の樹脂製上枠11aとが干渉することを防止でき、樹脂製上枠11aが変形したり、樹脂製上枠11aに亀裂が入ること等を防止できる。
(金属製下枠12b)
金属製下枠12bは、図7(b)等に示すように、2箇所のビス留用凹部12b10が設けられ屋外側から屋内側に向かって水平方向または斜め方向に徐々に上がりながら延びる金属製下枠本体12b1と、金属製下枠本体12b1から所定間隔で起立する第1起立片12b2、第2起立片12b3および第3起立片12b4と、金属製下枠本体12b1から所定間隔で垂れ下がり、それぞれの下端部が樹脂製下枠12aに当接する第1垂下片12b5や、第2垂下片12b6、第3垂下片12b7が設けられている。
第1起立片12b2は、図3等に示すように、複層ガラス外障子13の下框13bに設けられた戸車13b1が嵌り、第1起立片12b2に沿って複層ガラス外障子13が走行できるように構成されている。
第2起立片12b3は、複層ガラス内障子14の下框14bに設けられた戸車14b1が嵌り、第2起立片12b2に沿って複層ガラス内障子14が走行できるように構成されている。
また、第2起立片12b3が起立する基部からは、屋外に向かって水平方向に延びる水平方向延出片12b31が設けられており、その先端部には複層ガラス外障子13の下框13bに摺接する気密ゴム17bが嵌入される気密ゴム嵌入用凹部12b32が設けられている。
第3起立片12b4は、図6等に示すように、その屋内側面が下枠用樹脂カバー18bに対し当接するように構成されていると共に、その上端部に複層ガラス内障子14の下框14bに摺接する気密ゴム17bが嵌入される気密ゴム嵌入用凹部12b41が設けられている。
第1垂下片12b5は、金属製下枠本体12b1の屋外側先端部から下方に垂れ下がる部位で、その下端部には、屋外に向かって水平方向に延び、下枠用金属製アタッチ材15bと共に樹脂製下枠11bの凹部である外枠用形材11αの凹部11α13(図13参照。)に、丸頭ネジ16dおよびコ字形状の板ナット16e等で固定される取付け片12b8が設けられている。そのため、取付け片12b8には丸頭ネジ16dが通るネジ孔が設けられている。
第3垂下片12b7は、図7(b)に示すように金属製下枠本体12b1の屋内側先端部から下方に垂れ下がる部位で、図6等に示すように、金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組み付けられた際、第3垂下片12b7の屋内側面が樹脂製下枠11bを構成する外枠用形材11αの水密ゴム嵌入用凹部11α32(図13参照。)に嵌入された水密ゴム17aに弾接すると共に、水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端や下枠用樹脂カバー18bにも当接するように構成されている。ただし、第3垂下片12b7が水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても第3垂下片12b7と水密ゴム17aとの弾接で十分にガタツキが発生しない場合、第3垂下片12b7は屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても良い。
そのため、水密ゴム17aによって樹脂製下枠11bと金属製下枠12bとの間の防水も図ることができるので、樹脂製下枠11bと金属製下枠12bとの間から屋内側へ雨水等が浸水することを防止できる。
また、第3垂下片12b7には、その屋内側面から屋内方向に突出して、金属製下枠12bの屋内側が浮き上ろうとした際、樹脂製下枠11bである外枠用形材11αの一対の屋外方向突出部11α33,11α34の内の屋外方向突出部11α33の下側面に当接して金属製下枠12bの屋内側の浮上り等を防止する浮上り防止部12b71が設けられている。
そして、金属製下枠12bの長手方向両側の端部には、図2や図7(a),(b)に示すように、それぞれ両端部から所定の長さL1および高さH1だけ切欠くことにより、金属製下枠12bと樹脂製下枠11bとの間にそれぞれクリアランス12b9を設けている。図7(a),(b)は、それぞれ、金属製下枠12bの正面視、右下角部の部分拡大正面図、B-B線断面図であり、金属製下枠12bの正面視、左下角部にも、同様にクリアランス12b9が設けられている。クリアランス12b9の長さL1と高さH1は、クリアランス12a8と同様に、それぞれ例えば100mm~120mmと、2mm~3mm程度である。
そのため、冬季や寒冷地等で気温が低下して金属製下枠12bよりも樹脂製下枠11bが大きく収縮した場合でも、内側の金属製下枠12bと外側の樹脂製下枠11bとが干渉することを防止でき、樹脂製下枠11bが変形したり、樹脂製下枠11bに亀裂が入ること等を防止できる。
(金属製左縦枠12c)
金属製左縦枠12cは、図2や図8および図9に示すように、屋外側から内観して左側の樹脂製左縦枠11cの内側に固定されるもので、図9および図10(b)に示すように複層ガラス外障子13の戸尻框13dおよび複層ガラス内障子14の戸先框14cが当接ないしは近接する戸当り板部12c1と、その戸当り板部12c1から内側に向かって突出する第1内側突出片12c2、第2内側突出片12c3、第3内側突出片12c4と、戸当り板部12c1から外側に向かって突出し、先端部がほぼ90度折れ曲がった第1外側突出片12c5、第2外側突出片12c6、第3外側突出片12c7とを有する。
第1内側突出片12c2と第3内側突出片12c4とは、複層ガラス内障子14を閉めた際にそれらの間にその戸先框14c先端が入り込み、かつ、戸先框14c先端の間に第2内側突出片12c3が入り込むように構成されている。
また、図9や図10等に示すように、第3内側突出片12c4先端部には、複層ガラス内障子14の縦框14cに摺接する気密ゴム17bが嵌入される気密ゴム嵌入用凹部12c41が設けられている一方、第2外側突出片12c6の折れ曲がった先端部には、樹脂製左縦枠11cに対し丸頭ネジ16fで固定するためのネジ孔が設けられている。
また、金属製左縦枠12cは、図9等に示すように樹脂製下枠11bに組み付けられた際、第1外側突出片12c5が縦枠用金属製アタッチ材15cに当接する一方、第3外側突出片12c7の屋内側面が樹脂製左縦枠11cを構成する外枠用形材11αの水密ゴム嵌入用凹部11α32(図13参照。)に嵌入された水密ゴム17aに弾接すると共に、水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端にも当接するように構成されている。ただし、第3外側突出片12c7が水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても第3外側突出片12c7と水密ゴム17aとの弾接で十分にガタツキが発生しない場合、第3外側突出片12c7は屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても良い。
そのため、水密ゴム17aによって樹脂製左縦枠11cと金属製左縦枠12cとの間の防水も図ることができるので、樹脂製左縦枠11cと金属製左縦枠12cとの間から屋内側へ雨水等が浸水することを防止できる。
そして、金属製左縦枠12cの長手方向両側の端部には、図2や図10(a),(b)に示すように、それぞれ両端部から所定の長さL1および幅W1だけ切欠くことにより、金属製左縦枠12cと樹脂製左縦枠11cとの間にそれぞれクリアランス12c8を設けている。図10(a),(b)は、それぞれ金属製左縦枠12cの正面視、左上角部の部分拡大正面図、C-C線断面図であり、金属製左縦枠12cの正面視、左下角部にも、同様にクリアランス12c8が設けられている。クリアランス12c8の長さL1と高さH1は、クリアランス12a8やクリアランス12b9と同様に、それぞれ例えば100mm~120mmと、2mm~3mm程度である。
そのため、冬季や寒冷地等で気温が低下して金属製左縦枠12cよりも樹脂製左縦枠11cが大きく収縮した場合でも、内側の金属製左縦枠12cと外側の樹脂製左縦枠11cとが干渉することを防止でき、樹脂製左縦枠11cが変形したり、樹脂製左縦枠11cに亀裂が入ること等を防止できる。
(金属製右縦枠12d)
金属製右縦枠12dは、図2や図8、図11等に示すように、屋外側から内観して右側の樹脂製右縦枠11dの内側に固定されるもので、図11および図12(b)に示すように、複層ガラス外障子13の戸先框13cおよび複層ガラス内障子14の戸尻框14dが当接ないしは近接する戸当り板部12d1と、その戸当り板部12d1から内側に向かって突出する第1内側突出片12d2、第2内側突出片12d3、第3内側突出片12d4、第4内側突出片12d5と、戸当り板部12d1から外側に向かって突出し、先端部が90度折れ曲がった第1外側突出片12d6、第2外側突出片12d7、第3外側突出片12d8が設けられている。
そして、図11や図12(b)等に示すように、第2内側突出片12d3先端部には、複層ガラス内障子14の縦框14dに摺接する気密ゴム17bが嵌入される気密ゴム嵌入用凹部12d31が設けられている一方、第2内側突出片12d3と第3内側突出片12d4とには、複層ガラス内障子14の戸尻框14dに設けられたクレセント(図示せず。)が金属製右縦枠12dに当接することを防止するストッパー19が取り付けられている。
また、金属製右縦枠12は、図11等に示すように樹脂製右縦枠11dに組み付けられた際、第1外側突出片12d6が縦枠用金属製アタッチ材15cに当接する一方、第2外側突出片12d7が樹脂製右縦枠11dに丸頭ネジ16fで固定され、第3外側突出片12d8の屋内側面が樹脂製右縦枠11dを構成する外枠用形材11αの水密ゴム嵌入用凹部11α32(図13参照。)に嵌入された水密ゴム17aに弾接すると共に、水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接するように構成されている。ただし、第3外側突出片12d8が水密ゴム嵌入用凹部11α32を形成する屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても第3外側突出片12d8と水密ゴム17aとの弾接で十分にガタツキが発生しない場合、第3外側突出片12d8は屋外方向突出部11α33,11α34先端に当接しなくても良い。
そのため、水密ゴム17aによって樹脂製右縦枠11dと金属製右縦枠12dとの間の防水も図ることができるので、樹脂製右縦枠11dと金属製右縦枠12dとの間から屋内側へ雨水等が浸水することを防止できる。
そして、金属製右縦枠12dの長手方向両側の端部には、図2や図12(a),(b)に示すように、それぞれ両端部から所定の長さL1および幅W1だけ切欠くことにより、金属製右縦枠12dと樹脂製右縦枠11dとの間にそれぞれクリアランス12d9を設けている。図12(a),(b)は、それぞれ金属製右縦枠12dの正面視、右上角部の部分拡大正面図、D-D線断面図であり、金属製右縦枠12dの正面視、右下角部にも、同様にクリアランス12d9を設けている。クリアランス12b9の長さL1と高さH1は、それぞれ例えば100mm~120mmと、2mm~3mm程度である。
そのため、冬季や寒冷地等で気温が低下して金属製右縦枠12dよりも樹脂製右縦枠11dが大きく収縮した場合でも、内側の金属製右縦枠12dと外側の樹脂製右縦枠11dとが干渉することを防止でき、樹脂製右縦枠11dが変形したり、樹脂製右縦枠11dに亀裂が入ること等を防止できる。
(金属製アタッチ材15)
金属製アタッチ材15は、金属製内枠12と同様にアルミやアルミ合金等の軽量金属素材で製造されており、図14(a)~(c)にそれぞれ示す上枠用金属製アタッチ材15a、下枠用金属製アタッチ材15b、縦枠用金属製アタッチ材15cで構成されており、金属製内枠12を樹脂製外枠11等との間で負圧方向(見込み方向)に挟むものである。
図14(a)に示す上枠用金属製アタッチ材15aは、図3や図4等に示すように金属製上枠12aを、樹脂製上枠11aを構成する外枠用形材11αの屋外方向突出部11α33,11α34先端や、その水密ゴム嵌入用凹部11α32に嵌めた水密ゴム17a、さらには上枠用樹脂カバー18aとの間で負圧方向(見込み方向)に挟む部材で、ホロー部15a1と屋外露出板部15a2等を有しており、ホロー部15a1を構成する上側面15a11がネジにより樹脂製上枠11aである第1ホロー部11α1の第1ホロー部構成内側面11α11に固定される一方、ホロー部15a1を構成する屋内側面15a12が金属製上枠12aの第1起立片12a5に当接するように構成されている。
図14(b)に示す下枠用金属製アタッチ材15bは、図3や図6等に示すように金属製下枠12bを、樹脂製下枠11bを構成する外枠用形材11αの屋外方向突出部11α33,11α34先端や、その水密ゴム嵌入用凹部11α32に嵌めた水密ゴム17a、さらには下枠用樹脂カバー18bとの間で負圧方向(見込み方向)に挟む部材で、取付け板部15b1と屋外露出板部15b2等を有している。
そして、図6等に示すように取付け板部15b1が丸頭ネジ16dおよびコ字形状の板ナット16eにより金属製下枠12bの取付け片12b8を介して樹脂製下枠11bである外枠用形材11αの第1ホロー部構成内側面11α11(図13参照。)に固定される一方、取付け板部15b1の屋内側端面が金属製下枠12bの第1垂下片12b5(図7(b)参照。)に当接し、かつ、取付け板部15b1の下面側から突出した突起部15b11が金属製下枠12bの取付け片12b8の屋外側端面(図7(b)参照。)と外枠用形材11αの先端突出部11α14との間に挟まれるように取付けられる。
図14(c)に示す縦枠用金属製アタッチ材15cは、図8や図9、図11等に示すように金属製左縦枠12cと金属製右縦枠12dを、それぞれ、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dを構成する外枠用形材11αの屋外方向突出部11α33,11α34先端や、その水密ゴム嵌入用凹部11α32に嵌めた水密ゴム17a、さらには縦枠用樹脂カバー18cとの間で負圧方向(見込み方向)に挟む部材で、ホロー部15c1と、屋外露出板部15c2等を有している。
そしてホロー部15c1の外側面15c11が丸頭ネジ16dおよびコ字形状の板ナット16e等で樹脂製左縦枠11cまたは樹脂製右縦枠11dの第1ホロー部11α1の第1ホロー部構成内側面11α11(図13参照。)に固定される一方、外側面15c11から突出した一対の嵌合突起15c12,15c12の間に樹脂製左縦枠11cまたは樹脂製右縦枠11dを構成する外枠用形材11αの先端突出部11α14(図13参照。)が嵌って金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dや、縦枠用金属製アタッチ材15cの位置決めを行うと共に、ホロー部15a1の屋内側面15c13が金属製左縦枠12cの第1外側突出片12c5(図9や図10(b)参照。)または金属製右縦枠12dの第1外側突出片12d6(図11や図12(b)参照。)に当接して、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dの面外方向の移動を規制するように構成されている。
<実施形態の複合サッシ構造1の効果>
従って、本発明に係る実施形態の複合サッシ構造1によれば、樹脂等からなる樹脂製外枠11を構成する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dと、その樹脂製外枠11で囲まれた外枠開口部に設けられる金属製内枠12を構成する金属製上枠12a、金属製下枠12b、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dとの間に、それぞれ、防水用の水密ゴム17aを設けたため、樹脂製外枠11と金属製内枠12との間を通って雨水等が屋内側へ浸水することを防止することができる。
特に、実施形態の複合サッシ構造1では、水密ゴム17aは樹脂製外枠11と金属製内枠12との間であって、樹脂製外枠11の見付け面である樹脂製外枠11を構成する外枠用形材11αの屋外側面11α31(図13(a)参照。)に設けたため、後述する図15に示すように樹脂製外枠11に対し金属製内枠12を入れ込む際、水密ゴム17aが金属製内枠12に干渉することがなくなり、樹脂製外枠11に対し金属製内枠12を入れ込み易くなり作業効率が向上すると共に、水密ゴム17aに金属製内枠1が当たって水密ゴム17aがズレることも無く、かつ、金属製内枠12の見付け面である屋内側面を水密ゴム17aに対し確実に当接ないしは弾接させることができるので、防水性も向上させることができる。
また、実施形態の複合サッシ構造1では、樹脂製外枠11を構成する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dは、断面形状が同一の外枠用形材11αを使用し、水密ゴム17aは金属製内枠12側ではなく樹脂製の外枠用形材11α側に図13に示すように屋外方向に突出する一対の屋外方向突出部11α33,11α34を設け、その一対の屋外方向突出部11α33,11α34によって形成された水密ゴム嵌入用凹部11α32に嵌入して樹脂製外枠11と金属製内枠12との間に設けるようにしたので、樹脂製外枠11と金属製内枠12との間の防水を容易かつ確実に図ることができる。
また、水密ゴム17aを嵌入する一対の屋外方向突出部11α33,11α34は、樹脂製外枠11を構成する外枠用形材11αの屋外側面11α31に設け、しかも、金属製内枠12は金属製アタッチ材15と樹脂製外枠11との間に負圧方向(見込み方向)に挟んで設けるように構成したため、金属製アタッチ材15と樹脂製外枠11とによる金属製内枠12を挟み込む力によって水密ゴム17aに対しても常時外力が作用することになり、樹脂製外枠11と金属製内枠12との間の水密性を向上させることができる。
また、金属製下枠12b以外の金属製上枠12a、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dは、図3や、図4、図8、図9および図11等に示すように、それぞれの見付け方向の中間で皿ネジ16aや丸頭ネジ16fにより樹脂製外枠11に固定される一方、金属製下枠12bは、防水性を考慮して図6に示すように金属製下枠12bの屋外側先端の取付け片12b8によって樹脂製外枠11に固定しているため、強風時に屋外側が負圧になった場合、金属製下枠12bの屋内側が浮上り易い。
しかし、実施形態の複合サッシ構造1では、金属製下枠12bの第3垂下片12b7には、その屋内側面から屋内方向に突出する浮上り防止部12b71を設けており、金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられた際、金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面が樹脂製下枠11bの一対の屋外方向突出部11α33,11α34の内の下側の屋外方向突出部11α33の下側面に当接、ないしは金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられた際は僅かな隙間が空いていて当接していなくても、屋外側が負圧になる等して金属製下枠12bが浮上ろうとした際に金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面が樹脂製下枠11bの一対の屋外方向突出部11α33,11α34の内の下側の屋外方向突出部11α33の下側面に当接するように構成している。そのため、強風時に屋外側が負圧になる等して金属製下枠12bの屋内側が浮き上ろうとした場合でも、金属製下枠12bの屋内側の浮上りを確実かつ簡単に防止することができる。
また、この実施形態では、屋外側が負圧になる等して金属製下枠12bが浮上ろうとした場合、図6等に示すように、丸頭ネジ16dで固定されている金属製下枠12bの取付け片12b8を回転軸としてその取付け片12b8から遠い屋内側の第3起立片12b4や第3垂下片12b7側ほど大きく浮き上がり、樹脂製下枠11b側の水密ゴム17aに弾接していた金属製下枠12b側の第3垂下片12b7が水密ゴム17aから離れようとする。
しかし、実施形態の複合サッシ構造1では、上述したように金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられた際、金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面が樹脂製下枠11bの一対の屋外方向突出部11α33,11α34の内の下側の屋外方向突出部11α33の下側面に当接、ないしは金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられた際は僅かな隙間が空いていて屋外側の負圧等により金属製下枠12bの屋内側が浮き上がった場合でも、金属製下枠12b側の第3垂下片12b7と樹脂製下枠11b側の水密ゴム17aとの弾接ないしは密着状態が確保される隙間に制限しているため、暴風時等であっても金属製下枠12b側の第3垂下片12b7が樹脂製下枠11b側の水密ゴム17aから離れることを確実に防止でき、暴風時等における樹脂製下枠11bと金属製下枠12bとの間の防水性も確実に確保することができる。
また、金属製アタッチ材15と樹脂製外枠11によって金属製内枠12を負圧方向(見込み方向)に挟むように構成したため、樹脂製外枠11に対する金属製内枠12の納まりを調整した後、金属製アタッチ材15でネジ固定(仮止め)することで金属製内枠12の面外方向位置を確定させ、その後、金属製内枠12をネジ固定(本締め)することで、取付精度の向上が図れ、取付が簡単になると共に、金属製内枠12の屋外側に金属製アタッチ材15をネジ固定するため、負圧方向(見込み方向)の耐風強度を確実に向上させることができる。
また、実施形態の複合サッシ構造1では、樹脂製外枠11の内側に金属製内枠12を設ける二重構造にしたので、強度や大開口、バリエーションの点で従来の金属枠のサッシ構造と同等にすることができると共に、金属製内枠12の内側には従来通りの構成である複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14として従来構造のアルミ障子を使用できることになり、少ない投資で複合サッシ構造1の商品を提供できることになる。
また、実施形態の複合サッシ構造1では、樹脂製外枠11を構成する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dは、一の外枠用形材11αを所定長で切断して使用しており、この外枠用形材11αには図13(a),(b)に示すように第1ホロー部11α1の第1ホロー部構成内側面11α11が凹んだ凹部11α13を設けているため、この凹部11α13を金属製内枠12や金属製アタッチ材15の位置決め等に使用することができる。
例えば、樹脂製上枠11aの場合、図4等に示すように上枠用金属製アタッチ材15a(図14(a)参照。)のホロー部15a1の上側面15a11が凹部11α13に嵌って金属製上枠12aや上枠用金属製アタッチ材15aの位置決めが可能になると共に、それらの面外方向の移動も規制することができる。また樹脂製上枠11aの場合、図6等に示すように下枠用金属製アタッチ材15b(図14(b)参照。)の突起部15b11が凹部11α13に金属製下枠12bの取付け片12b8(図7(b)参照。)と共に嵌って金属製下枠12bおよび下枠用金属製アタッチ材15bの位置決めが可能になると共に、それらの面外方向の移動も規制することができる。
また、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dの場合、図9や図11等に示すように、縦枠用金属製アタッチ材15c(図14(c)参照。)の一対の嵌合突起15c12,15c12の間に外枠用形材11αの先端突出部11α14が嵌って金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dや、縦枠用金属製アタッチ材15cの位置決めが可能になると共に、それらの面外方向の移動も規制することができる。そのため、金属製内枠12や金属製アタッチ材15の取付け精度が向上すると共に、金属製内枠12や金属製アタッチ材15の負圧方向(見込み方向)の耐風強度も確実に向上させることができる。
また、実施形態の複合サッシ構造1では、樹脂製外枠11を構成する外枠用形材11αは、第2ホロー部11α2を構成する第2ホロー部構成内側面11α21は、図13(a),(b)に示すように、屋内側に向かう程、すなわち第3ホロー部11α3に近付く程、第2ホロー部11α2の第2ホロー部構成外側面11α22から離れるように傾斜させた傾斜面にしたので、屋外側から金属製内枠12を挿入し易くすることができる。
そのため、実施形態の複合サッシ構造1では、例えば、図15に示すように予め樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11bおよび左右両側の樹脂製縦枠11c,11dを組み上げて樹脂製外枠11を構築した後であっても、その外枠開口部に複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14を内枠開口部に嵌めた金属製内枠12を矢印の方向である屋外側から屋内側へ嵌め易くすることができる。
その結果、予め建物2の開口部2aに樹脂製外枠11を嵌めておき、その後に、樹脂製外枠11の外枠開口部に複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14を内枠開口部に嵌めた金属製内枠12を屋外側から嵌めること容易になるので、新築工事の場合だけでなく、既設の建物2において複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14を修理や交換したり、さらには複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14を含めた金属製内枠12全体を取外して交換し易くなり、窓の修理やリフォーム工事が容易になる。
また、実施形態の複合サッシ構造1では、樹脂製外枠11である樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dの材料として、図13(a),(b)に示す形材である共通の外枠用形材11αを使用するようにしたため、樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dの材料として異なる形状の形材を用意する必要がなくなり、樹脂製外枠11の製造コストを低減することができる。
また、実施形態の複合サッシ構造1では、住宅の窓のデザインに応じて樹脂製外枠11の内側に装着する金属製内枠12のデザインや大きさ等に応じて、外枠用形材11αから外枠用形材11αを着脱することが可能となり、設計の自由度を向上させることが可能となる。
尚、実施形態の複合サッシ構造1では、図15に示すように、予め樹脂製外枠11を構築してその外枠開口部に複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14を嵌めた金属製内枠12を屋外側から嵌めることもできるが、図16(a).(b)に示すように、複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14を嵌めた金属製内枠12の外側から矢印方向に樹脂製外枠11を構成する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11bおよび樹脂製左縦枠11cと、樹脂製右縦枠11dを嵌めて組付けるように構成しても勿論良い。
また、上記実施形態の説明では、図2等に示すように樹脂製外枠11の四隅に設けるクリアランス12a8,12b9,12c8,12d9は、金属製内枠12である金属製上枠12a、金属製下枠12b,金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dそれぞれの両端部を切り欠くことによって設けるように説明したが、本発明ではこれに限らず、図17に示すように金属製内枠12と樹脂製外枠11との間にスペーサー4等を設けることによって、金属製内枠12および樹脂製外枠11の四隅にクリアランス12a8,12b9,12c8,12d9を設けるようにしても良いし、樹脂製外枠11と金属製内枠12とが干渉し易い隅にのみクリアランスを設けたり、さらにはクリアランス12a8,12b9,12c8,12d9を省略しても良い。
また、上記実施形態の説明では、樹脂製外枠11を構成する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dと、その樹脂製外枠11で囲まれた外枠開口部に設けられる金属製内枠12を構成する金属製上枠12a、金属製下枠12b、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dとの間の四方全てに防水用の水密ゴム17aを設けて説明したが、本発明ではこれに限らず、例えば、樹脂製上枠11aと金属製上枠12aとの間を除く樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11dと、金属製下枠12b、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12dとの間等のように水漏れが発生し易い樹脂製外枠11と金属製内枠12との間にだけ水密ゴム17aを設けるようにしても勿論良い。
また、上記実施形態の説明では、樹脂製外枠11を構成する樹脂製上枠11a、樹脂製下枠11b、樹脂製左縦枠11cおよび樹脂製右縦枠11側それぞれに水密ゴム嵌入用凹部を設けて水密ゴム17aを嵌入してその水密ゴム17aによって樹脂製外枠11と金属製内枠12との間の防水を図るように説明したが、本発明では、これに限らず、金属製内枠12を構成する金属製上枠12a、金属製下枠12b、金属製左縦枠12cおよび金属製右縦枠12d側に水密ゴム嵌入用凹部を設けて水密ゴム17aを嵌入し、その水密ゴム17aによって樹脂製外枠11と金属製内枠12との間の防水を図るように構成しても勿論良い。
また、上記実施形態の説明では、金属製下枠12bの第3垂下片12b7の屋内側面に屋内方向に突出する浮上り防止部12b71を設け、金属製下枠12bが樹脂製下枠11bに組付けられ、強風時に屋外側が負圧になる等して金属製下枠12bの屋内側が樹脂製下枠11bから浮き上ろうとした際、金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面が樹脂製下枠11bの一対の屋外方向突出部11α33,11α34の内の下側の屋外方向突出部11α33の下側面に当接して金属製下枠12bの浮上りを防止するように説明したが、本発明では、これに限らず、例えば、樹脂製下枠11bの一対の屋外方向突出部11α33,11α34下方に別の突出部を設け、金属製下枠12bが樹脂製下枠11bから浮き上ろうとした際、金属製下枠12bの浮上り防止部12b71の上側面が樹脂製下枠11bの一対の屋外方向突出部11α33,11α34下方の別の突出部下側面に当接して金属製下枠12bの浮上りを防止するよう構成したり、さらには金属製下枠12bの第3垂下片12b7の屋内側面に浮上り防止部として凹部を設ける一方、樹脂製下枠11bを構成する外枠用形材11αの屋外側面11α31(図13(a)参照。)に金属製下枠12b側の凹部に嵌合する凸部を設けてその凹部と凸部の嵌合によって金属製下枠12bの浮上りを防止しても良いし、要は、金属製下枠12bを樹脂製下枠11bに組付け後、金属製下枠12bが樹脂製下枠11bから浮き上ろうとした際、樹脂製下枠11bと金属製下枠12bの間で浮上りを防止する浮上り防止手段を設ける構成であれば良い。
また、上記実施形態の説明では、複合サッシ構造1のパネルとして複層ガラス外障子13および複層ガラス内障子14を一例に説明したが、本発明ではこれに限らず、パネルは単層ガラスの障子でも良いし、3層以上のガラスでも勿論良い。また、窓の種類も腰高および掃き出しの引違い窓により説明したが、本発明では、これに限らず、開き窓や回転窓、上げ下げ窓、滑り出し窓、さらには嵌め殺し窓等にも適用でき、要は、樹脂等からなる樹脂製外枠11と、その樹脂製外枠11で囲まれた外枠開口部に設けられるアルミや樹脂等からなる内枠12と、その内枠12で囲まれた内枠開口部に設けられるパネルとを備えた複合サッシ構造であれば適用可能である。
また、上記実施形態の説明では、樹脂製外枠11の開口部にアルミ等からなる金属製内枠12と金属製アタッチ材15を設けて説明したが、本発明では、これに限らず、金属製内枠12と金属製アタッチ材15とを一体成形して樹脂製外枠11の開口部に設けるようにしても勿論良い。