(第1実施形態)
図1~図4を用いて、本発明の第1実施形態を説明する。本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10は、車両用空調装置に適用されており、空調対象空間である車室内に送風される送風空気を冷却する機能を果たす。従って、エジェクタ式冷凍サイクル10の冷却対象流体は、送風空気である。
エジェクタ式冷凍サイクル10では、冷媒としてHFO系冷媒(具体的には、R1234yf)を採用しており、サイクルの高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力を超えない亜臨界冷凍サイクルを構成している。さらに、冷媒には圧縮機11を潤滑するための冷凍機油が混入されている。また、冷凍機油の一部は、冷媒とともにサイクルを循環している。
図1の全体構成図に示すエジェクタ式冷凍サイクル10において、圧縮機11は、冷媒を吸入し、圧縮して吐出するものである。より具体的には、本実施形態の圧縮機11は、1つのハウジング内に固定容量型の圧縮機構、および圧縮機構を駆動する電動モータを収容して構成された電動圧縮機である。
圧縮機構としては、スクロール型圧縮機構、ベーン型圧縮機構等の各種圧縮機構を採用することができる。また、電動モータは、空調制御装置40から出力される制御信号によって、回転数(すなわち 、冷媒吐出能力)が制御されるもので、交流モータ、直流モータのいずれの形式のものを採用してもよい。
圧縮機11の吐出口には、放熱器12の冷媒入口側が接続されている。放熱器12は、圧縮機11から吐出された高圧冷媒と冷却ファン12aにより送風される車室外空気(外気)を熱交換させて、高圧冷媒を放熱させて凝縮させる凝縮用熱交換器である。冷却ファン12aは、空調制御装置40から出力される制御電圧によって回転数(送風空気量)が制御される電動式送風機である。
放熱器12の冷媒出口には、分岐部13の流入口側が接続されている。分岐部13は、放熱器12から流出した冷媒の流れを分岐するものである。分岐部13は、互いに連通する3つの冷媒流入出口を有する三方継手構造のもので、3つの冷媒流入出口のうち1つを冷媒流入口とし、残りの2つを冷媒流出口としたものである。
分岐部13の一方の冷媒流出口には、エジェクタ14のノズル部14aの入口側が接続されている。分岐部13の他方の冷媒流出口には、流量調整弁20のボデー部21に形成された冷媒入口21a側が接続されている。
エジェクタ14は、放熱器12から流出した冷媒を減圧させて噴射するノズル部14aを有し、冷媒減圧部としての機能を果たす。さらに、エジェクタ14は、ノズル部14aの冷媒噴射口から噴射された噴射冷媒の吸引作用によって、外部から冷媒を吸引して循環させる冷媒循環部としての機能を果たす。
これに加えて、エジェクタ14は、ノズル部14aから噴射された噴射冷媒と冷媒吸引口14cから吸引された吸引冷媒との混合冷媒の運動エネルギを圧力エネルギに変換し、混合冷媒を昇圧させるエネルギ変換部としての機能を果たす。
より具体的には、エジェクタ14は、ノズル部14a、およびボデー部14bを有している。ノズル部14aは、冷媒の流れ方向に向かって徐々に先細る略円筒状の金属(本実施形態では、ステンレス合金)等で形成されている。ノズル部14aは、内部に形成された冷媒通路にて冷媒を等エントロピ的に減圧させるものである。
ノズル部14aの内部に形成された冷媒通路には、通路断面積を最も縮小させる喉部、および喉部から冷媒を噴射する冷媒噴射口へ向かうに伴って通路断面積が徐々に拡大する末広部が形成されている。つまり、本実施形態のノズル部14aは、ラバールノズルとして構成されている。
さらに、本実施形態では、ノズル部14aとして、サイクルの通常運転時に冷媒噴射口から噴射される噴射冷媒の流速が音速以上となるように設定されたものが採用されている。もちろん、ノズル部14aを先細ノズルで構成してもよい。
ボデー部14bは、略円筒状の金属(本実施形態では、アルミニウム)で形成されている。ボデー部14bは、内部にノズル部14aを支持固定する固定部材として機能するとともに、エジェクタ14の外殻を形成するものである。より具体的には、ノズル部14aは、ボデー部14bの長手方向一端側の内部に収容されるように圧入にて固定されている。ボデー部14bは、樹脂にて形成されていてもよい。
ボデー部14bの外周面のうち、ノズル部14aの外周側に対応する部位には、その内外を貫通してノズル部14aの冷媒噴射口と連通するように設けられた冷媒吸引口14cが形成されている。冷媒吸引口14cは、ノズル部14aから噴射される噴射冷媒の吸引作用によって、後述する吸引側蒸発器19から流出した冷媒をエジェクタ14の内部へ吸引する貫通穴である。
ボデー部14bの内部には、吸引通路、およびディフューザ部14dが形成されている。吸引通路は、冷媒吸引口14cから吸引された吸引冷媒をノズル部14aの冷媒噴射口側へ導く冷媒通路である。ディフューザ部14dは、吸引冷媒と噴射冷媒とを混合させて昇圧させる昇圧部である。
吸引通路は、ノズル部14aの先細り形状の先端部周辺の外周側とボデー部14bの内周側との間の空間に形成されており、吸引通路の冷媒通路面積は、冷媒流れ方向に向かって徐々に縮小している。これにより、吸引通路を流通する吸引冷媒の流速を徐々に増加させて、ディフューザ部14dにて吸引冷媒と噴射冷媒が混合する際のエネルギ損失(いわゆる、混合損失)を減少させている。
ディフューザ部14dは、吸引通路の出口に連続するように配置された円錐台状に広がる冷媒通路が形成された部位である。ディフューザ部14dでは、通路断面積が冷媒流れ下流側に向かって徐々に拡大する。ディフューザ部14dは、このような通路形状によって、混合冷媒の運動エネルギを圧力エネルギに変換する。
より具体的には、本実施形態のディフューザ部14dを形成するボデー部14bの内周壁面の断面形状は、複数の曲線を組み合わせて形成されている。そして、ディフューザ部14dの冷媒通路断面積の広がり度合が冷媒流れ方向に向かって徐々に大きくなった後に再び小さくなっていることで、冷媒を等エントロピ的に昇圧させることができる。
ディフューザ部14dの出口には、流出側蒸発器18の冷媒入口側が接続されている。流出側蒸発器18は、ディフューザ部14dから流出した冷媒と室内送風機18aから車室内へ向けて送風された送風空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることによって送風空気を冷却する吸熱用熱交換器である。
室内送風機18aは、空調制御装置40から出力される制御電圧によって回転数(すなわち、送風空気量)が制御される電動式送風機である。さらに、流出側蒸発器18の冷媒出口側には、圧縮機11の吸入口側が接続されている。
次に、流量調整弁20について説明する。流量調整弁20は、図1の破線で囲まれたサイクル構成機器を一体化(換言すると、モジュール化)させたものである。より具体的には、流量調整弁20は、吸引側減圧装置15、バイパス通路16、可変絞り装置17等を一体化させたものである。
吸引側減圧装置15は、分岐部13にて分岐された他方の冷媒を低圧冷媒となるまで減圧させる吸引側減圧部である。吸引側減圧装置15は、冷媒を減圧させる絞り通路20aの通路断面積(すなわち、絞り開度)を変更可能に構成された可変絞りである。吸引側減圧装置15は、減圧させた冷媒を後述する吸引側蒸発器19の冷媒入口側へ流出させる。
バイパス通路16は、吸引側減圧装置15(より具体的には、絞り通路20a)の入口側の冷媒を、吸引側減圧装置15を迂回させて、吸引側減圧装置15(より具体的には、絞り通路20a)の出口側(換言すると、吸引側蒸発器19の冷媒入口側)へ導く冷媒通路である。
可変絞り装置17は、バイパス通路16を流通する冷媒の流量(具体的には、質量流量であって、他の流量も同様である。)を調整する可変絞り機構部である。さらに、可変絞り装置17は、バイパス通路16を開閉する機能を有している。より具体的には、可変絞り装置17は、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1が、予め定めた基準流量KGe1以下となっている際に、バイパス通路16を開く。
基準流量KGe1は、可変絞り装置17がバイパス通路16を閉じた状態で、サイクルを循環する循環冷媒流量を低下させた際に、吸引側蒸発器19にて冷却される送風空気の温度分布が基準温度差以上に拡大してしまう値に設定されている。
送風空気の温度分布は、吸引側蒸発器19にて冷却された直後の送風空気の最高温度から最低温度を減算した温度差で定義される。さらに、基準温度差は、温度分布によって乗員が違和感を覚え始める程度の値に設定されている。
流量調整弁20の詳細構成については、図2~図4を用いて説明する。図2~図4における上下の各矢印は、流量調整弁20を車両に搭載した状態における上下の各方向を示している。
流量調整弁20は、ボデー部21を有している。ボデー部21は、金属製(本実施形態では、アルミニウム製)の複数の構成部材を組み合わせることによって形成されている。ボデー部21は、流量調整弁20の外殻を形成するとともに、内部に吸引側減圧装置15、可変絞り装置17等の構成機器の一部を収容するハウジングとしての機能を果たす。ボデー部21は、樹脂にて形成されていてもよい。
ボデー部21の内部には、バイパス通路16、絞り通路20a、感温通路20bといった各種の冷媒通路が形成されている。ボデー部21の外表面には、冷媒入口21a、蒸発器側出口21b、蒸発器側入口21c、低圧出口21dといった複数の冷媒出入口が設けられている。
冷媒入口21aには、分岐部13の他方の冷媒流出口側が接続される。冷媒入口21aは、分岐部13にて分岐された他方の冷媒を流入させる冷媒入口である。冷媒入口21aは、ボデー部21の内部で、吸引側減圧装置15の絞り通路20aの入口側およびバイパス通路16の入口側に連通している。
蒸発器側出口21bには、吸引側蒸発器19の冷媒入口側が接続される。蒸発器側出口21bは、吸引側減圧装置15にて減圧された冷媒およびバイパス通路16を通過した冷媒を吸引側蒸発器19の冷媒入口側へ流出させる冷媒出口である。蒸発器側入口21cには、吸引側蒸発器19の冷媒出口側が接続される。蒸発器側入口21cは、吸引側蒸発器19から流出した冷媒を感温通路20bへ流入させる冷媒入口である。
低圧出口21dには、エジェクタ14の冷媒吸引口14c側が接続される。低圧出口21dは、感温通路20bを流通した冷媒を冷媒吸引口14c側へ流出させる冷媒出口である。
吸引側減圧装置15は、絞り通路20a、絞り弁51、駆動機構52等を有している。絞り通路20aは、通路断面積を縮小させることによって、分岐部13にて分岐された他方の冷媒を減圧させる冷媒通路である。絞り通路20aは、半球形状や円錐台形状等の回転体形状に形成されている。本実施形態の絞り通路20aは、ボデー部21に一体的に形成されている。もちろん、ボデー部21に対して別部材で形成されたオリフィスを、圧入等の手段でボデー部21に固定することによって絞り通路20aを形成してもよい。
絞り弁51は、球状に形成されており、絞り通路20aの中心軸方向に変位することによって、絞り通路20aの最小通路断面積(すなわち、絞り開度)を変化させる。さらに、絞り弁51を絞り通路20aの出口部に当接させることによって、絞り通路20aを閉塞させることもできる。絞り弁51は、弾性部材であるコイルバネ52eから、絞り通路20aの絞り開度を縮小させる側の荷重を受けている。
駆動機構52は、絞り弁51を絞り通路20aの中心軸方向に変位させる駆動部である。駆動機構52は、機械的機構で構成されている。駆動機構52は、吸引側蒸発器19から流出した冷媒の温度および圧力に応じて変形する変形部材であるダイヤフラム52bが配置された感温部52aを有している。駆動機構52では、ダイヤフラム52bの変形を作動棒53を介して絞り弁51に伝達することによって、絞り弁51を変位させる。
ダイヤフラム52bは、感温部52a内に形成された空間を、封入空間52cと導入空間52dに仕切っている。封入空間52cには、温度変化に伴って圧力変化する感温媒体が封入されている。本実施形態では、感温媒体として、エジェクタ式冷凍サイクル10を循環する冷媒を主成分とするものを採用している。
さらに、感温部52aは、導入空間52dが感温通路20bに連通するようにボデー部21に固定されている。このため、封入空間52c内の感温媒体の圧力は、感温通路20bを流通する冷媒(すなわち、吸引側蒸発器19から流出した冷媒)の温度に応じて変化する。そして、ダイヤフラム52bは、感温通路20bを流通する冷媒の圧力と封入空間52c内の感温媒体の圧力との圧力差に応じて変形する。
従って、ダイヤフラム52bは弾性に富み、かつ耐圧性および気密性に優れる材質で形成されていることが望ましい。そこで、本実施形態では、ダイヤフラム52bとして、ステンレス(具体的には、SUS304)製の円形状の金属薄板を採用している。もちろん、ダイヤフラム52bとして、基布(例えば、ポリエステル)入りのゴム(例えば、エチレンプロピレンジエンゴム、または水素添加ニトリルゴム)製のものを採用してもよい。
本実施形態の感温部52aでは、感温通路20bを流通する冷媒の温度(過熱度)が上昇すると、駆動機構52の封入空間52c内の感温媒体の飽和圧力が上昇して、封入空間52c内の感温媒体の圧力から感温通路20bを流通する冷媒の圧力の圧力差が大きくなる。これにより、ダイヤフラム52bが変形すると、絞り弁51が絞り通路20aの絞り開度を拡大させる側に変位する。
一方、感温通路20bを流通する低圧冷媒の温度(過熱度)が低下すると、封入空間52c内の感温媒体の飽和圧力が低下して、封入空間52c内の感温媒体の圧力から感温通路20bを流通する低圧冷媒の圧力の圧力差が小さくなる。これにより、ダイヤフラム52bが変形すると、絞り弁51が絞り通路20aの絞り開度を縮小させる側に変位する。
つまり、駆動機構52は、いわゆる温度式膨張弁と同様に、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の温度および圧力に応じて、絞り弁51を変位させることができる。換言すると、駆動機構52は、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の過熱度に応じて、絞り弁51を変位させることができる。
そこで、駆動機構52では、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の過熱度SH1が予め定めた基準過熱度KSH1(具体的には、0℃)に近づくように絞り弁51を変位させる。換言すると、吸引側減圧装置15は、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の過熱度SH1が基準過熱度KSH1に近づくように絞り開度を変化させる。また、基準過熱度KSH1は、コイルバネ52eの荷重を変更することによって調整することができる。
バイパス通路16は、ボデー部21に形成された第1通路16aの一部と第2通路16bによって形成されている。第1通路16aは、吸引側減圧装置15の入口側(具体的には、絞り通路20aの入口側)と感温通路20bとを接続するように形成されている。第1通路16aは、略円柱状に形成されている。第1通路16aの中心軸は、絞り弁51の変位方向と平行に延びている。
第2通路16bは、第1通路16aと吸引側減圧装置15の出口側(具体的には、絞り通路20aの出口側)とを接続するように形成されている。第2通路16bは、略円柱状に形成されている。第2通路16bは、ボデー部21のうち第1通路16aの側面を形成する部位から第1通路16aの中心軸に垂直な方向へ延びている。
第1通路16aの内部には、可変絞り装置17を構成する略円柱状の弁体部17aが配置されている。弁体部17aの内部には、第1通路16aと第2通路16bとを連通させる連通路が形成されている。
弁体部17aは、第1通路16aの中心軸方向に変位して、第2通路16bの入口部を開閉させることによって、バイパス通路16を開閉する。さらに、弁体部17aは、第1通路16aの中心軸方向に変位して、第2通路16bの入口部の通路断面積を変化させることによって、可変絞り装置17全体としての絞り開度を変化させる。
弁体部17aは、冷媒入口21aから流入した冷媒(すなわち、吸引側減圧装置15の入口側の冷媒)の圧力である入口側圧力Priを受ける入口側受圧面、および感温通路20bを流通する冷媒(すなわち、吸引側蒸発器19から流出した冷媒)の圧力である出口側圧力Peoを受ける出口側受圧面を有している。入口側受圧面の面積と低段側受圧面の面積は概ね同等に設定されている。
また、第1通路16aの内周面と弁体部17aの外周面との隙間には、Oリング等のシール部材が介在されており、これらの部材の隙間から冷媒が漏れることはない。さらに、弁体部17aは、弾性部材であるコイルバネ17bから、バイパス通路16を開ける側の荷重を受けている。
このため、本実施形態の弁体部17aは、入口側圧力Priから出口側圧力Peoを減算した圧力差ΔP(ΔP=Pri-Peo)によって生じる荷重、およびコイルバネ17bから受ける荷重に応じて変位する。
より具体的には、本実施形態の可変絞り装置17では、圧力差ΔPが予め定めた基準圧力差KΔPより大きくなっている際には、図2に示すように、コイルバネ17bを押し縮める側へ弁体部17aを変位させて、バイパス通路16を閉じる全閉状態とする。
そして、圧力差ΔPが基準圧力差KΔP以下になった際には、図3に示すように、コイルバネ17bの荷重によって、弁体部17aを第1通路16aと第2通路16bとを連通させる位置に変位させる。そして、第2通路16bの入口部を僅かに開くことによって、減圧作用を発揮する絞り状態となる。
さらに、圧力差ΔPの縮小に伴って、絞り開度を増加させる。そして、図4に示すように、第2通路16bの入口部の通路断面積が最大となるまで弁体部17aを変位させて、バイパス通路16を全開させる全開状態とする。
本実施形態では、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1が基準流量KGe1となる圧力差ΔPを基準圧力差KΔPに設定している。このため、可変絞り装置17は、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1が基準流量KGe1以下となっている際に、バイパス通路16を開くようになっている。また、基準圧力差KΔPは、コイルバネ17bの荷重を変更することによって調整することができる。
流量調整弁20の蒸発器側出口21bには、図1に示すように、吸引側蒸発器19の冷媒入口側が接続されている。吸引側蒸発器19は、流量調整弁20の蒸発器側出口21bから流出した冷媒と流出側蒸発器18を通過した送風空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることによって送風空気を冷却する吸熱用熱交換器である。
吸引側蒸発器19の冷媒出口には、流量調整弁20の蒸発器側入口21c側が接続されている。前述の如く、流量調整弁20の低圧出口21dには、エジェクタ14の冷媒吸引口14c側が接続されている。つまり、吸引側蒸発器19の冷媒出口には、流量調整弁20の感温通路20bを介して、エジェクタ14の冷媒吸引口14c側が接続されている。
また、本実施形態の流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19は、一体的に構成されている。具体的には、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19は、いずれも冷媒を流通させる複数本のチューブと、この複数のチューブの両端側に配置されてチューブを流通する冷媒の集合あるいは分配を行う一対の集合分配用タンクとを有する、いわゆるタンクアンドチューブ型の熱交換器で構成されている。
そして、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19の集合分配用タンクを同一部材にて形成することによって、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19を一体化させている。本実施形態では、流出側蒸発器18が吸引側蒸発器19に対して送風空気流れ上流側に配置されるように、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19を送風空気流れに対して直列に配置している。従って、送風空気は図1の二点鎖線で描いた矢印で示すように流れる。
次に、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10の電気制御部について説明する。図示しない空調制御装置40は、CPU、ROM、RAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成され、そのROM内に記憶された空調制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、出力側に接続された各種制御対象機器11、12a、18aの作動を制御する。
空調制御装置40の入力側には、車室内温度Trを検出する内気温センサ、外気温Tamを検出する外気温センサ、車室内の日射量Asを検出する日射センサ、吸引側蒸発器19から吹き出される吹出空気温度(蒸発器温度)Tefinを検出する蒸発器温度センサ等の空調制御用のセンサ群が接続され、これらの空調用センサ群の検出値が入力される。
さらに、空調制御装置40の入力側には、図示しない操作パネルが接続され、この操作パネルに設けられた各種操作スイッチからの操作信号が空調制御装置40へ入力される。操作パネルに設けられた各種操作スイッチとしては、空調を行うことを要求する空調作動スイッチ、車室内温度を設定する車室内温度設定スイッチ等が設けられている。
なお、本実施形態の空調制御装置40は、その出力側に接続された各種の制御対象機器の作動を制御する制御部が一体に構成されたものであるが、空調制御装置40のうち、各制御対象機器の作動を制御する構成(ハードウェアおよびソフトウェア)が各制御対象機器の制御部を構成している。例えば、圧縮機11の作動を制御する構成が、吐出能力制御部を構成している。
次に、上記構成における本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10の作動について説明する。操作パネルの空調作動スイッチが投入(ON)されると、空調制御装置40が、予め記憶している空調制御プログラムを実行して、各種制御対象機器11、12a、18aの作動を制御する。
この空調制御プログラムでは、空調制御用のセンサ群の検出信号および操作パネルからの操作信号に基づいて、車室内へ送風される送風空気の目標吹出温度TAOを算定する。そして、目標吹出温度TAO等に基づいて、各制御対象機器の作動状態を決定する。例えば、圧縮機11については、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、冷媒吐出能力(本実施形態では、回転数)を低下させるように決定する。
ここで、目標吹出温度TAOは、車室内を所望の温度に保つためにエジェクタ式冷凍サイクルが生じさせる必要のある熱量(換言すると、エジェクタ式冷凍サイクル10の熱負荷)に相関を有する値である。従って、車室内の冷房を行う際に、目標吹出温度TAOの上昇に伴って、圧縮機11の冷媒吐出能力を低下させることは、冷房熱負荷の減少に伴って圧縮機11の冷媒吐出能力を低下させることを意味している。
そして、空調制御装置40が、冷房熱負荷の減少に伴って圧縮機11の冷媒吐出能力を低下させると、サイクルを循環する循環冷媒流量が低下して、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1も低下する。さらに、冷房熱負荷の減少に伴って圧縮機11の冷媒吐出能力を低下させると、入口側圧力Priが低下して、圧力差ΔPも縮小する。
そこで、本実施形態では、冷房熱負荷が比較的高くなっており、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1が基準流量KGe1より多くなっている運転条件を通常運転と定義する。通常運転は、例えば、夏季のように外気温が比較的高くなっている際に実行される。
また、冷房熱負荷が比較的低くなっており、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1が基準流量KGe1以下となっている運転条件を低負荷運転と定義する。低負荷運転は、例えば、春季や秋季のように外気温が比較的低くなっている際や、低外気温時に車窓の防曇を行う際に実行される。
空調制御装置40が圧縮機11を作動させると、圧縮機11から吐出された高温高圧冷媒が、放熱器12へ流入する。放熱器12へ流入した冷媒は、冷却ファン12aから送風された外気と熱交換して、冷却されて凝縮する。放熱器12から流出した冷媒の流れは、分岐部13にて分岐される。分岐部13にて分岐された一方の冷媒は、エジェクタ14のノズル部14aへ流入する。
エジェクタ14のノズル部14aへ流入した冷媒は、ノズル部14aにて等エントロピ的に減圧されてノズル部14aの冷媒噴射口から噴射される。そして、噴射冷媒の吸引作用によって、吸引側蒸発器19から流出した冷媒が、流量調整弁20の感温通路20bを介して、冷媒吸引口14cから吸引される。
ノズル部14aの冷媒噴射口から噴射された噴射冷媒、および冷媒吸引口14cから吸引された吸引冷媒は、ディフューザ部14dへ流入する。ディフューザ部14dでは、冷媒通路面積の拡大により、冷媒の速度エネルギが圧力エネルギに変換される。これにより、噴射冷媒と吸引冷媒との混合冷媒の圧力が上昇する。ディフューザ部14dにて昇圧された冷媒は、流出側蒸発器18へ流入する。
流出側蒸発器18へ流入した冷媒は、室内送風機18aによって送風された送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内送風機18aによって送風された送風空気が冷却される。流出側蒸発器18から流出した冷媒は、圧縮機11へ吸入されて再び圧縮される。
一方、分岐部13にて分岐された他方の冷媒は、流量調整弁20の冷媒入口21aへ流入する。ここで、通常運転時には、可変絞り装置17がバイパス通路16を閉じているので、流量調整弁20の冷媒入口21aへ流入した冷媒の全流量が吸引側減圧装置15にて減圧されて、流量調整弁20の蒸発器側出口21bから流出する。
また、低負荷運転時には、可変絞り装置17がバイパス通路16を開いているので、流量調整弁20の冷媒入口21aへ流入した冷媒は、吸引側減圧装置15およびバイパス通路16の双方にて減圧されて、流量調整弁20の蒸発器側出口21bから流出する。
この際、吸引側減圧装置15では、負荷変動によらず、通常運転時においても、低負荷運転時においても、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の過熱度SH1が基準過熱度KSH1に近づくように、絞り開度を調整する。
流量調整弁20の蒸発器側出口21bから流出した冷媒は、吸引側蒸発器19へ流入する。吸引側蒸発器19へ流入した冷媒は、流出側蒸発器18通過後の送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、流出側蒸発器18通過後の送風空気がさらに冷却される。吸引側蒸発器19から流出した冷媒は、冷媒吸引口14cから吸引される。
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10によれば、負荷変動によらず、通常運転時においても、低負荷運転時においても、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19にて、車室内へ送風される送風空気を冷却することができる。
さらに、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、エジェクタ14のディフューザ部14dにて昇圧された冷媒を、流出側蒸発器18を介して圧縮機11へ吸入させている。これによれば、蒸発器における冷媒蒸発圧力と圧縮機へ吸入される吸入冷媒の圧力が略同等となる通常の冷凍サイクル装置よりも、圧縮機11の消費動力を低減させて、サイクルの成績係数(COP)の向上を図ることができる。
また、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、通常運転時に、流量調整弁20の可変絞り装置17がバイパス通路16を閉じる。従って、通常運転時には、吸引側減圧装置15が絞り開度を調整することによって、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒を、過熱度を有する気相冷媒とすることができる。
これによれば、エジェクタ14の冷媒吸引口14cから吸引される冷媒の流量が不必要に増加してしまうことを抑制して、ディフューザ部14dにおける昇圧量が減少してしまうことを抑制することができる。すなわち、サイクルのCOPが低下してしまうことを抑制することができる。
ところが、低負荷運転時にも、吸引側減圧装置15が通常運転時と同様に絞り開度を調整すると、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量が減少してしまうので、吸引側蒸発器19にて冷却された送風空気に生じる温度分布が拡大してしまう。つまり、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の過熱度SH1が基準過熱度KSH1に近づくように吸引側減圧装置15の絞り開度を調整しても、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができない。
これに対して、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、低負荷運転時に、流量調整弁20の可変絞り装置17がバイパス通路16を開くので、吸引側減圧装置15が絞り開度を縮小させたとしても、バイパス通路16を通過した冷媒を確実に吸引側蒸発器19の入口側へ流出させることができる。従って、低負荷運転時に、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量が不足してしまうことを抑制することができる。
すなわち、本実施形態の流量調整弁20によれば、エジェクタ式冷凍サイクル10に適用された際に、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。換言すると、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10によれば、流量調整弁20を備えているので、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。
また、本実施形態の流量調整弁20の可変絞り装置17は、圧力差ΔPの縮小に伴って、絞り開度を増加させる。従って、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1の低下に伴って、バイパス通路16を介して吸引側蒸発器19の入口側へ流出させる冷媒の流量を増加させることができる。これによれば、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を、サイクルの負荷変動に応じて、より一層適切に調整することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図5に示すように、流量調整弁20の構成を変更した例を説明する。図5は、第1実施形態で説明した図4と同様に、本実施形態の可変絞り装置17がバイパス通路16を全開状態としている図面である。また、図5では、第1実施形態と同一もしくは均等部分には同一の符号を付している。このことは、以下の図面でも同様である。
より具体的には、本実施形態の流量調整弁20では、バイパス通路16の第1通路16aの一端部は、吸引側減圧装置15の入口側(具体的には、絞り通路20aの入口側)に連通しているものの、第1通路16aの他端部は、感温通路20bには連通していない。
さらに、本実施形態では、コイルバネ17bが収容されるバネ室17c内の圧力Pspが、絞り通路20aの出口側の冷媒圧力と等しくなるように、第1通路16aの内周面と弁体部17aの外周面との隙間に介在されるシール部材の一部を省略している。このため、本実施形態の弁体部17aは、入口側圧力Priからバネ室17c内の圧力Pspを減算した圧力差と、コイルバネ17bから受ける荷重に応じて変位する。
ここで、第1通路16aの内壁面と弁体部17aとの隙間は比較的小さいので、バネ室17c内の圧力Pspは、絞り通路20a出口側の冷媒圧力の変化に応じて高い応答性で変化するものではなく略一定の値となる。このため、本実施形態の弁体部17aは、実質的に、入口側圧力Priによって生じる荷重、およびコイルバネ17bから受ける荷重に応じて変位する。
より具体的には、入口側圧力Priが予め定めた基準圧力KPriより大きくなっている際には、コイルバネ17bを押し縮める側へ弁体部17aを変位させて、バイパス通路16を全閉状態とする。
入口側圧力Priが基準圧力KPri以下になった際には、コイルバネ17bの荷重によって、弁体部17aを第1通路16aと第2通路16bとを連通させる位置に変位させて、バイパス通路16を絞り状態とする。
さらに、入口側圧力Priの低下に伴って、絞り開度を増加させる。そして、図5に示すように、第2通路16bの入口部の通路断面積が最大となるまで弁体部17aを変位させて、バイパス通路16を全開状態とする。
また、本実施形態では、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1が基準流量KGe1となる入口側圧力Priを基準圧力KPriに設定している。これにより、可変絞り装置17は、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1が基準流量KGe1以下となっている際に、バイパス通路16を開くようになっている。基準圧力KPriは、コイルバネ17bの荷重を変更することによって調整することができる。
その他の流量調整弁20およびエジェクタ式冷凍サイクル10の構成および作動は、第1実施形態と同様である。つまり、エジェクタ式冷凍サイクル10の通常運転時には、流量調整弁20の可変絞り装置17がバイパス通路16を閉じる。さらに、エジェクタ式冷凍サイクル10の低負荷運転時には、流量調整弁20の可変絞り装置17がバイパス通路16を開く。
従って、本実施形態の流量調整弁20によれば、第1実施形態と同様に、エジェクタ式冷凍サイクル10に適用された際に、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。換言すると、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10によれば、流量調整弁20を備えているので、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。
また、本実施形態の流量調整弁20の可変絞り装置17は、入口側圧力Priの低下に伴って、絞り開度を増加させる。従って、吸引側減圧装置15から流出する冷媒の流量Ge1の低下に伴って、バイパス通路16を介して吸引側蒸発器19の入口側へ流出させる冷媒の流量を増加させることができる。これによれば、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を、サイクルの負荷変動に応じて、より一層適切に調整することができる。
(第3実施形態)
本実施形態では、図6に示すように、流量調整弁20の構成を変更した例を説明する。図6は、第1実施形態で説明した図4と同様に、本実施形態の可変絞り装置17がバイパス通路16を全開状態としている図面である。本実施形態の流量調整弁20の可変絞り装置17では、入口側圧力Priの低下に伴って、第2実施形態よりも高い精度で、絞り開度を増加させることができるようになっている。
より具体的には、本実施形態の流量調整弁20では、バイパス通路16の第1通路16aの一部が、絞り通路20aと同様の半球形状や円錐台形状等の回転体形状に形成されている。さらに、弁体部17dとして、絞り弁51と同様の球状のものを採用している。弁体部17dは、コイルバネ17bから、第1通路16aの一部の通路断面積を縮小させる側の荷重を受けている。
本実施形態の流量調整弁20では、弁体部17dを変位させることによって、第1通路16aの最小通路断面積(すなわち、絞り開度)を変化させることができる。さらに、弁体部17dを第1通路16aに当接させることによって、第1通路16aを閉塞させることもできる。
また、本実施形態の流量調整弁20は、弁体部17dを駆動変位させる駆動部として、可変絞り装置17用の駆動機構71を有している。可変絞り装置17用の駆動機構71の基本的な構成は、駆動機構52と同様である。
従って、駆動機構71は、感温部72を有している。感温部72は、感温部72内の空間を封入空間72cと導入空間72dとに仕切る変形部材であるダイヤフラム72bを有している。駆動機構71の封入空間72c内には、不活性ガス(本実施形態では、窒素ガス)が封入されている。駆動機構71の導入空間72dは、吸引側減圧装置15(具体的には、絞り通路20a)の入口側に連通するようにボデー部21に固定されている。
このため、ダイヤフラム72bは、吸引側減圧装置15の入口側の冷媒の圧力と封入空間72c内の不活性ガスの圧力との圧力差に応じて変形する。さらに、駆動機構71では、ダイヤフラム72bの変形を作動棒73を介して弁体部17dに伝達することによって、弁体部17dを変位させる。
ここで、不活性ガスの温度による体積変化は比較的小さい。このため、導入空間72dへ導入される吸引側減圧装置15の入口側の冷媒の温度や外気温が変化しても、封入空間72c内の不活性ガスの圧力は略一定となる。従って、本実施形態の可変絞り装置17では、第2実施形態よりも高い精度で、入口側圧力Priの低下に伴って絞り開度を増加させることができる。
その他の流量調整弁20およびエジェクタ式冷凍サイクル10の構成および作動は、第2実施形態と同様である。従って、本実施形態の流量調整弁20およびエジェクタ式冷凍サイクル10においても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図7に示すように、流量調整弁20の構成を変更した例を説明する。具体的には、本実施形態の流量調整弁20では、可変絞り装置17が廃止されている。このため、本実施形態の流量調整弁20では、バイパス通路16の通路断面積等が、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することできるように設定されている。
具体的には、本実施形態では、流量調整弁20の感温通路20bを流通して低圧出口21dから流出する冷媒の圧力(すなわち、出口側圧力Peo)から予め定めた基準媒体温度(本実施形態では、0℃)における感温媒体の飽和圧力を減算した値を開弁設定圧Yと定義する。なお、開弁設定圧Yの詳細な測定方法については、後述する。
また、吸引側減圧装置15の通路断面積の最大値を最大絞り断面積Aexと定義し、バイパス通路16の通路断面積の最小値を最小通路断面積Aptと定義する。さらに、最大絞り断面積Aexに対する最大通路断面積Aptの比(Apt/Aex)を面積比Xと定義する。
ここで、最大絞り断面積Aexは、サイクルを循環する冷媒の最大循環流量に基づいて、決定することができる。従って、流量調整弁20では、主に最小通路断面積Aptを変化させることによって面積比Xを変化させることができる。
さらに、面積比Xが大きくなるに伴って、バイパス通路16を介して吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量の割合が増加しやすい。このため、面積比Xを大きく設定すると、通常運転時に、吸引側減圧装置15が絞り開度を変化させても、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の過熱度SH1を基準過熱度KSH1に近づけにくくなるおそれがある。
一方、面積比Xが小さくなるに伴って、バイパス通路16を介して吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量の割合が減少する。このため、面積比Xを小さく設定すると、低負荷運転時に、吸引側減圧装置15が絞り開度を縮小させた際に、吸引側蒸発器19へ流入させる冷媒の流量が不足してしまうおそれがある。
このことから、通常運転時にも低負荷運転時にも、適切な流量の冷媒を吸引側蒸発器19へ流入させるためには、面積比Xを所定の範囲に調整する必要がある。ところが、実際にエジェクタ式冷凍サイクル10に要求される冷却能力に応じて、適切な面積比Xを精度良く設定することは難しい。
そこで、本発明者らは、流量調整弁20の開弁設定圧Yが、流量調整弁20から吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量に関係していることに着眼し、開弁設定圧Yとの関係で、面積比Xを制度良く決定する検討を行った。
ここで、本実施形態における開弁設定圧Yとは、「日本冷凍空調工業会標準規格」の「自動車空調装置用膨張弁の静止過熱度試験方法」における「膨張弁出口圧」から、予め定めた基準媒体温度(本実施形態では、0℃)における封入空間52c内の感温媒体の飽和圧力を減算した圧力に相当する。
より具体的には、本実施形態では、図8に示すように、流量調整弁20の低圧出口21dから流出する冷媒の圧力Pyを測定し、この値を用いて開弁設定圧Yを決定している。まず、流量調整弁20の冷媒入口21aへ試験用基準圧力KTPa(本実施形態では、KTPa=1.03±0.05MPa)の空気を流入させる。
流量調整弁20の蒸発器側出口21bには、圧力容器BTの入口部が接続され、圧力容器BTの出口部には、流量調整弁20の蒸発器側入口21cが接続されている。圧力容器BTは、吸引側蒸発器19に対応するバッファ空間を形成するものである。本実施形態では、バッファ空間の内容積が0.001m3の圧力容器BTを採用している。
そして、封入空間52c内の感温媒体の温度を基準媒体温度として流量調整弁20の低圧出口21dから流出する空気の圧力Pyを測定する。低圧出口21dの下流側には、圧力Pyを測定するために所定の圧力損失を生じさせるオリフィスが配置されている。圧力Pyは、実質的に、エジェクタ式冷凍サイクル10の作動時に吸引側蒸発器から流出した冷媒の圧力である出口側圧力Peoに相当する圧力である。さらに、圧力Pyから基準媒体温度となっている感温媒体の飽和圧力を減算した値を開弁設定圧Yに決定する。
開弁設定圧Yは、基準過熱度KSH1と同様に、コイルバネ52eの荷重を変更することによって調整される。
このため、基準過熱度KSH1を決定する際に、開弁設定圧Yが高い値に設定されるに伴って、吸引側減圧装置15の絞り開度が増加する。従って、開弁設定圧Yが高い値に設定されるに伴って、面積比Xを低下させればよい。一方、開弁設定圧Yが低い値に設定されるに伴って、吸引側減圧装置15の絞り開度が減少する。従って、開弁設定圧Yが低い値に設定されるに伴って、面積比Xを上昇させればよい。
その結果、本発明者らは、図9に示すように、通常運転時には、以下数式F1、F2を満足するように、面積比Xおよび開弁設定圧Yを設定することで、適切な流量の冷媒を吸引側蒸発器19へ供給可能であることを確認した。
-170X+3≧Y …(F1)
Y≧-175X-60 …(F2)
一方、低負荷運転時には、以下数式F3を満足するように、面積比Xおよび開弁設定圧Yを設定することで、適切な流量の冷媒を吸引側蒸発器19へ供給可能であることを確認した。
Y≧-350X-9 …(F3)
そして、本発明者らは、実用上有効な範囲として、数式F1、F3を満足するように(図9の網掛けハッチング領域に入るように)、面積比Xおよび開弁設定圧Yを決定している。換言すると、数式F1、F3を満足するように、最大絞り断面積Aex、最小通路断面積Apt、およびコイルバネ52eの荷重を調整している。
つまり、数式F1を満足させることで、通常運転時に、バイパス通路16を介して吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量の割合が不必要に増加しないように、面積比Xおよび開弁設定圧Yを決定している。さらに、数式F3を満足させることで、低負荷運転時に、吸引側蒸発器19へ流入させる冷媒の流量が不足しないように、面積比Xおよび開弁設定圧Yを決定している。
その他の流量調整弁20およびエジェクタ式冷凍サイクル10の構成は、第1実施形態と同様である。
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10を作動させると、負荷変動によらず、通常運転時であっても、低負荷運転時であっても、吸引側減圧装置15にて減圧された冷媒とバイパス通路16を通過した冷媒との双方の冷媒を蒸発器側出口21bから流出させて、吸引側蒸発器19へ流入させることができる。
ここで、通常運転時にように、吸引側蒸発器19へ流入させる冷媒の流量が比較的多くなる運転条件時には、吸引側減圧装置15が絞り開度を増加させる。このため、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量のうち、吸引側減圧装置15を介して吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量の割合が増加する。換言すると、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量変化については、吸引側減圧装置15の絞り開度変化の影響度合が大きくなる。
さらに、本実施形態では、上記数式F1を満足するように、面積比Xおよび開弁設定圧Yが設定されている。従って、バイパス通路16が閉じられていなくても、吸引側減圧装置15が絞り開度を変化させることによって、吸引側蒸発器19の出口側の冷媒の過熱度が基準過熱度に近づくように、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を調整することができる。
一方、低負荷運転時のように吸引側蒸発器19へ流入させる冷媒の流量が比較的少なくなる運転条件時には、吸引側減圧装置15が絞り開度を減少させる。このため、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量のうち、バイパス通路16を通過した冷媒の流量の割合が増加する。換言すると、低負荷運転時における吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量変化については、吸引側減圧装置15の絞り開度変化の影響度合が小さくなる。
さらに、本実施形態では、上記数式F3を満足するように、面積比Xおよび開弁設定圧Yが設定されている。従って、低負荷運転時には、吸引側減圧装置15が絞り開度を縮小させたとしても、バイパス通路16を通過した冷媒を確実に吸引側蒸発器19へ流入させることができる。これにより、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量が不足してしまうことを抑制することができる。
すなわち、本実施形態の流量調整弁20によれば、エジェクタ式冷凍サイクル10に適用された際に、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。換言すると、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10によれば、流量調整弁20を備えているので、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。
また、本発明者等の検討によれば、上記数式F1、F2では、無次元数である面積比X、および出口側圧力Peoから冷媒の物性で決定される飽和圧力を減算した差圧である開弁設定圧Yを用いているので、R1234yfに限定されることなく、幅広い冷媒に適用可能であることも確認されている。
つまり、上記数式F1、F2を満足するように面積比Xおよび開弁設定圧Yを設定することで、幅広い冷媒を採用するエジェクタ式冷凍サイクル10において、通常運転時にも低負荷運転時にも、適切な流量の冷媒を吸引側蒸発器19へ流入させることができる。
なお、上述の実施形態では、第1実施形態と同様に、吸引側減圧装置15の入口側の冷媒を、吸引側減圧装置15を迂回させて、吸引側減圧装置15の出口側へ導くように、バイパス通路16を配置した例を説明したが、バイパス通路16の配置はこれに限定されない。
つまり、吸引側減圧装置15において、実際に冷媒が減圧される部位は、絞り通路20aの最小通路断面積部の近傍である。従って、図10の変形例に示すように、絞り通路20aの最小通路断面積部よりも上流側と絞り通路20aの最小通路断面積部よりも下流側とを接続することによって、バイパス通路16を短縮化させてもよい。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図11の全体構成図に示すように、エジェクタ式冷凍サイクル10にノズル側減圧装置25を追加した例を説明する。ノズル側減圧装置25は、分岐部13で分岐された冷媒をノズル部14aの上流側で減圧させる可変絞り機構である。さらに、ノズル側減圧装置25は、ノズル部14aへ流入する冷媒の流量を調整する流量調整装置としての機能を果たす。
ノズル側減圧装置25の基本的構成は、第1実施形態で説明した吸引側減圧装置15と同様の温度式膨張弁である。ノズル側減圧装置25では、流出側蒸発器18の出口側の冷媒(すなわち、圧縮機11へ吸入される吸入冷媒)の過熱度SHが予め定めたノズル側基準過熱度KSH(本実施形態では、1℃)に近づくように、絞り開度を変位させる。
その他のエジェクタ式冷凍サイクル10の構成および作動は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の流量調整弁20およびエジェクタ式冷凍サイクル10においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、ノズル側減圧装置25を備えているので、圧縮機11の液圧縮を確実に抑制することができる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第1実施形態に対して、図12の全体構成図に示すように、エジェクタ式冷凍サイクル10に中間圧減圧装置26を追加した例を説明する。中間圧減圧装置26は、放熱器12から流出した冷媒を分岐部13の上流側で中間圧冷媒となるまで減圧させる可変絞り機構である。さらに、中間圧減圧装置26は、分岐部13へ流入する冷媒の流量を調整する流量調整装置としての機能を果たす。
中間圧減圧装置26の基本的構成は、第1実施形態で説明した吸引側減圧装置15と同様の温度式膨張弁である。中間圧減圧装置26では、流出側蒸発器18の出口側の冷媒(すなわち、圧縮機11へ吸入される吸入冷媒)の過熱度SHが予め定めたノズル側基準過熱度KSH(本実施形態では、1℃)に近づくように、絞り開度を変位させる。
その他のエジェクタ式冷凍サイクル10の構成および作動は、第1実施形態と同様である。従って、本実施形態の流量調整弁20およびエジェクタ式冷凍サイクル10においても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10では、中間圧減圧装置26を備えているので、圧縮機11の液圧縮を確実に抑制することができる。
(第7実施形態)
本実施形態では、上述の実施形態で説明した流量調整弁20を、図13の全体構成図に示すエジェクタ式冷凍サイクル10aに適用した例を説明する。
エジェクタ式冷凍サイクル10aでは、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10に対して、分岐部13および流出側蒸発器18が廃止されて、気液分離器27を備えている。気液分離器27は、ディフューザ部14dから流出した冷媒の気液を分離して分離された余剰液相冷媒を蓄える気液分離部である。
さらに、エジェクタ式冷凍サイクル10aでは、放熱器12の出口に、エジェクタ14のノズル部14aの入口側が接続されている。また、気液分離器27の気相冷媒出口には、圧縮機11の吸入口側が接続され、気液分離器27の液相冷媒出口には、流量調整弁20の冷媒入口21a側が接続されている。
その他のエジェクタ式冷凍サイクル10aの構成は、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10と同様である。
次に、上記構成におけるエジェクタ式冷凍サイクル10aの作動について説明する。空調制御装置40が圧縮機11を作動させると、圧縮機11から吐出された高温高圧冷媒が、放熱器12へ流入する。放熱器12へ流入した冷媒は、冷却ファン12aから送風された外気と熱交換して、冷却されて凝縮する。放熱器12から流出した冷媒は、エジェクタ14のノズル部14aへ流入する。
エジェクタ14のノズル部14aへ流入した冷媒は、ノズル部14aにて等エントロピ的に減圧されてノズル部14aの冷媒噴射口から噴射される。そして、噴射冷媒の吸引作用によって、吸引側蒸発器19から流出した冷媒が、流量調整弁20の感温通路20bを介して、冷媒吸引口14cから吸引される。
ノズル部14aの冷媒噴射口から噴射された噴射冷媒、および冷媒吸引口14cから吸引された吸引冷媒は、ディフューザ部14dへ流入する。ディフューザ部14dにて昇圧された冷媒は、気液分離器27へ流入する。気液分離器27にて分離された気相冷媒は、
圧縮機11へ吸入されて再び圧縮される。一方、気液分離器27にて分離された液相冷媒は、流量調整弁20の冷媒入口21aへ流入する。
この際、第1実施形態と同様に、通常運転時には、吸引側減圧装置15にて減圧された冷媒が、流量調整弁20の蒸発器側出口21bから流出して、吸引側蒸発器19へ流入する。また、低負荷運転時には、吸引側減圧装置15にて減圧された冷媒およびバイパス通路16を通過した冷媒が、流量調整弁20の蒸発器側出口21bから流出して、吸引側蒸発器19へ流入する。
吸引側蒸発器19へ流入した冷媒は、室内送風機18aによって送風された送風空気から吸熱して蒸発する。これにより、室内送風機18aによって送風された送風空気が冷却される。吸引側蒸発器19から流出した冷媒は、冷媒吸引口14cから吸引される。
従って、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aによれば、負荷変動によらず、通常運転時においても、低負荷運転時においても、吸引側蒸発器19にて、車室内へ送風される送風空気を冷却することができる。そして、第1実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10と同様の効果を得ることができる。
すなわち、流量調整弁20は、エジェクタ式冷凍サイクル10aに適用しても、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。換言すると、本実施形態のエジェクタ式冷凍サイクル10aによれば、流量調整弁20を備えているので、サイクルの負荷変動に応じて、吸引側蒸発器19へ流入する冷媒の流量を適切に調整することができる。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
(1)上述の実施形態では、吸引側減圧装置15、バイパス通路16、および可変絞り装置17を、流量調整弁20として一体化させた例を説明したが、これに限定されない。例えば、エジェクタ式冷凍サイクル10、10aが、吸引側減圧装置15、バイパス通路16、および可変絞り装置17を、それぞれ別の構成機器として備えていても同様の効果を得ることができる。さらに、流量調整弁20に対して、分岐部13、エジェクタ14等を一体化させてもよい。
(2)上述の第2実施形態では、バネ室17cの圧力Pspを絞り通路20aの出口側の冷媒圧力とした例を説明したが、これに限定されない。例えば、バネ室17cを外気と連通させて、バネ室17cの圧力Pspを外気圧としてもよい。また、バネ室17cを真空としてもよい。この場合は、第1実施形態と同様に、第1通路16aの内壁面と弁体部17aとの隙間にシール部材を配置すればよい。
(3)上述の第4実施形態では、図7に示すように、バイパス通路16を配置した例を説明したが、これに限定されない。例えば、絞り通路20aの直前から絞り通路20aの下流側へ延びる比較的短い距離のバイパス通路16であってもよい。また、ボデー21のうち絞り通路20aを形成する部位の内周面の一部を切り欠くことによって、バイパス通路16を形成してもよい。
(4)エジェクタ式冷凍サイクル10を構成する各構成機器は、上述の実施形態に開示されたものに限定されない。
例えば、上述の実施形態では、圧縮機11として、電動圧縮機を採用した例を説明したが、圧縮機11として、プーリ、ベルト等を介して車両走行用エンジンから伝達される回転駆動力によって駆動されるエンジン駆動式の圧縮機を採用してもよい。さらに、エンジン駆動式の圧縮機としては、吐出容量の変化により冷媒吐出能力を調整可能な可変容量型圧縮機、あるいは電磁クラッチの断続により圧縮機の稼働率を変化させて冷媒吐出能力を調整可能な固定容量型圧縮機を採用することができる。
また、上述の実施形態では、放熱器12の詳細構成について言及していないが、放熱器12として、凝縮させた冷媒を蓄えるレシーバ部(換言すると、受液器)を有するレシーバ一体型の凝縮器を採用してもよい。さらに、レシーバ部から流出した液相冷媒を過冷却する過冷却部を有して構成される、いわゆるサブクール型の凝縮器を採用してもよい。
また、上述の実施形態では、分岐部13として三方継手構造のものを採用した例を説明したが、分岐部13はこれに限定されない。例えば、分岐部13として、分岐部13として、遠心分離方式の気液分離器構造のものを採用してもよい。この場合は、旋回中心側の比較的乾き度の高い冷媒をエジェクタ14のノズル部14a側へ流出させ、外周側の比較的乾き度の低い冷媒を流量調整弁20の冷媒入口21a側へ流出させてもよい。
また、上述の実施形態では、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19を一体的に構成した例を説明したが、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19を別体で構成されていてもよい。そして、流出側蒸発器18および吸引側蒸発器19にて、異なる冷媒対象流体を異なる温度帯で冷却するようにしてもよい。
また、上述の実施形態では、冷媒としてR1234yfを採用した例を説明したが、冷媒はこれに限定されない。例えば、R134a、R600a、R410A、R404A、R32、R407C、等を採用してもよい。または、これらの冷媒のうち複数種を混合させた混合冷媒等を採用してもよい。さらに、冷媒として二酸化炭素を採用して、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルを構成してもよい。
(5)上述の各実施形態では、本発明に係るエジェクタ式冷凍サイクル10を車両用空調装置に適用したが、エジェクタ式冷凍サイクル10の適用はこれに限定されない。例えば、据置型空調装置、冷温保存庫、その他の冷却加熱装置等に適用してもよい。
(6)また、上記各実施形態に開示された手段は、実施可能な範囲で適宜組み合わせてもよい。例えば、第2~第4実施形態で説明した流量調整弁20を、第5~第7実施形態で説明したエジェクタ式冷凍サイクル10、10aに適用してもよい。