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JP7032466B2 - 車体 - Google Patents
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JP7032466B2 - 車体 - Google Patents

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Description

本発明は、パワーユニットの収容空間を挟んで左右に配置され車体前後方向に延び、正面を向きながら車幅方向外側に向かうにつれて後方に変位する結合面を有する左右1対の支持体と、収容空間の前方を横切って車体左右方向に延び、両端で結合面に結合されるフロントバンパービームとを備える車体に関する。
特許文献1には、パワーユニットの収容空間を挟んで左右に配置され車体前後方向に延びるフロントサイドフレームを備える車体が開示される。フロントサイドフレームの前端にはバンパービームエクステンションが取り付けられる。バンパービームエクステンションは、正面を向きながら車幅方向外側に向かうにつれて後方に変位する結合面を有する。結合面にフロントバンパービームの両端は結合される。
特開2019-18600号公報
いわゆるスモールオーバーラップ衝突では、一方のフロントサイドフレームが車体前後方向に大きく潰れる一方で、他方のフロントサイドフレームの前端ではテコの原理に基づきフロントバンパービームの左端または右端に結合面から引き剥がされる引っ張り力が作用する。抑え部材は引っ張り力に対抗する強度を備えなければならない。強度の増強は抑え部材の重量増を招く。フロントバンパービームの左端または右端が結合面から落下すると、フロントサイドフレーム間の収容空間からパワーユニットが前方に飛び出してしまうおそれがある。
本発明は、フロントバンパービームの脱落を防止しながら前部構造の軽量化に貢献することができる車体を提供することを目的とする
本発明の側面によれば、パワーユニットの収容空間を挟んで左右に配置され車体前後方向に延び、正面を向きながら車幅方向外側に向かうにつれて後方に変位する結合面を有する左右1対の支持体と、前記収容空間の前方を横切って車体左右方向に延び、両端で前記結合面に結合されるフロントバンパービームとを備える車体において、前記結合面の車幅方向内側から前方に延びて、少なくとも衝突時に前後方向に前記フロントバンパービームに係り合う係り合い部材を備え、前記係り合い部材は、前記支持体に固定されて、前記フロントバンパービームの軸方向に延びる重心線回りで前記フロントバンパービームを囲む環状体と、前記支持体から前方に延びて、前端で前記フロントバンパービームの後面に向き合わせられるブラケットと、前記ブラケットの前端に着脱自在に固定されて、前記ブラケットの前端と協働で前記フロントバンパービームを囲んで前記環状体を形成する屈曲部材とを含む。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記支持体は、前記収容空間を挟んで左右に配置され上方に膨らむように湾曲しながら車体前後方向に延びるアッパーメンバーと、前記アッパーメンバーに並んで車体前後方向に延びるフロントサイドフレームと、前記アッパーメンバーの前端および前記フロントサイドフレームの前端を連結する連結板と、前記フロントバンパービームに固定され、前記連結板に重ねられて前記アッパーメンバーおよび前記フロントサイドフレームに結合される取り付け部材とを備え、前記ブラケットは、前記連結板と、前記連結板に重ねられる前記取り付け部材とで挟まれる固定板を有する。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記ブラケットは、前記支持体の側方で垂直姿勢に保持されて車体前後方向に延びる垂直板と、前記垂直板の前端で前記垂直板の上縁および下縁から水平方向に延びて前記屈曲部材に結合される上下の横脚と、前記垂直板の後端から前端に向かって前記垂直板の上縁および下縁から折り曲げ成形され、個々に対応する横脚に連続する折り曲げフランジとを有し、前記横脚の縁は前記折り曲げフランジの縁から連続する曲線を描く。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記フロントバンパービームは、左右中央から左右に線形に延びる中央域と、前記中央域の両端から左右外向きにいくにつれて後方に変位し、前記結合面に受け止められる傾斜域とを有し、前記屈曲部材は、前記傾斜域に平行に広がって前記傾斜域に向き合わせられる板領域を有する。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記ブラケットおよび前記屈曲部材のうち少なくともいずれか一方は鋼板のプレス成形品である。
側面によれば、第側面の構成に加えて、車体は、個々のブラケットごとに、前記フロントバンパービームの重心線に並列に複数箇所に設定され、前記ブラケットに前記屈曲部材を締結する複数の締結具を備える。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記支持体は、前記収容空間を挟んで左右に配置され上方に膨らむように湾曲しながら車体前後方向に延びるアッパーメンバーと、前記アッパーメンバーに並んで車体前後方向に延びるフロントサイドフレームと、前記アッパーメンバーの前端および前記フロントサイドフレームの前端に固定されて、前記アッパーメンバーおよび前記フロントサイドフレームの前方に延び、前記結合面を形成するバンパービームエクステンションとを備え、前記ブラケットは、前記バンパービームエクステンションの側方で垂直姿勢に維持されて車体前後方向に延びる垂直板と、前記垂直板の後端から連続し、上下方向に前記垂直板よりも大きい高さを有してフロントサイドフレームの前端に固定される固定板とを有する。
側面によれば、第側面の構成に加えて、車体は、前記フロントサイドフレームに前記固定板を固定する第1締結具と、前記第1締結具の下方で左右方向に前記第1締結具からオフセットして配置され、前記フロントサイドフレームに前記固定板を固定する第2締結具とを備える。
側面によれば、第側面の構成に加えて、前記支持体は、前記収容空間を挟んで左右に配置され上方に膨らむように湾曲しながら車体前後方向に延びるアッパーメンバーと、前記アッパーメンバーに並んで車体前後方向に延びるフロントサイドフレームと、前記アッパーメンバーの前端および前記フロントサイドフレームの前端に固定されて、前記アッパーメンバーおよび前記フロントサイドフレームの前方に延び、前記結合面を形成するバンパービームエクステンションとを備え、前記ブラケットは、前記フロントサイドフレームの前端に結合される固定板と、前記固定板の車幅方向内端から折り曲げ成型されて間隔を空けて前記バンパービームエクステンションの側面に向き合わせられる垂直板と、前記垂直板から連続し前記固定板に接続され、前記バンパービームエクステンションに向かって突出して前記バンパービームエクステンションの側面に固定される結合域とを有する。
10側面によれば、第側面の構成に加えて、前記ブラケットは、前記屈曲部材よりも低い引張強度および前記屈曲部材よりも薄い板厚を有する鋼板から形成される。
11側面によれば、第側面の構成に加えて、前記屈曲部材は前記フロントバンパービームの前壁に固定される。
側面によれば、いわゆるスモールオーバーラップ衝突では結合面の内端を支点にテコの原理に基づき結合面からフロントバンパービームを引き剥がす引っ張り力がフロントバンパービームの左端または右端に作用する。フロントバンパービームの左端または右端が結合面から引き剥がされても、結合面の内端では前後方向にフロントバンパービームの変位は抑制されることから、フロントバンパービームから係り合い部材に引っ張り力の作用は回避されることができる。したがって、係り合い部材に強度の増加は要求されずに済む。係り合い部材の軽量化は実現されることができる。車体の前部構造は軽量化されることができる。しかも、フロントバンパービームおよび結合面の連結にあたってフロントバンパービームにはボルトといった締結具の適用は回避されることから、フロントバンパービームに強度の増加は要求されずに済む。フロントバンパービームの軽量化は実現されることができる。フロントバンパービームはこれまで通りに断面形状を備えればよい。
また、フロントバンパービームは環状体に通されるだけで結合面からのフロントバンパービームの脱落は防止されることができる。フロントバンパービームと支持体との連結は維持されることができる。フロントバンパービームはこれまで通りに断面形状を備えればよい。
また更に、環状体の形成に先立って支持体にはブラケットおよびフロントバンパービームは固定されることができる。こうしてフロントバンパービームの固定後に環状体はフロントバンパービームを囲むことから、フロントバンパービームの組み付け作業は効率化されることができる。
側面によれば、固定板は連結板と取り付け部材との間に挟まれることから、ブラケットは強固にフロントサイドフレームの前端に固定されることができる。衝突時にパワーユニットの前方変位に応じてフロントバンパービームが前方に押し出されてもフロントサイドフレームからのフロントバンパービームの脱落は良好に防止されることができる。
側面によれば、スモールオーバーラップ衝突時に結合面からフロントバンパービームを引き剥がす引っ張り力はブラケットの横脚に加わる。横脚から折り曲げフランジにわたって縁は曲線を描くことから、ブラケットでは応力集中は回避されることができる。横脚から垂直板にスムースに荷重は伝達されることができる。
側面によれば、屈曲部材はフロントバンパービームの傾斜域に板領域で向き合わせられるので、2つの屈曲部材で左右方向に線形にフロントバンパービームの変位は拘束されることができる。環状体からフロントバンパービームの抜け落ちは防止されることができる。
側面によれば、ブラケットや屈曲部材はプレス成型で軽量でかつ安価に製造されることができる。
側面によれば、係り合い部材は大きな引っ張り荷重を支持することができる。
側面によれば、係り合い部材は大きな引っ張り荷重を支持することができる。
側面によれば、固定板の締結域は車幅方向(左右方向)に拡大されることから、係り合い部材は大きな引っ張り荷重を支持することができる。
側面によれば、結合域の固定に基づきブラケットの振動固有値は高められることができるので、乗員に不快な振動の発生は抑制されることができる。
10側面によれば、ブラケットと屈曲部材との間で引張強度が均等化されることから、振動固有値は高められ不快な振動の発生は抑制されることができる。
11側面によれば、屈曲部材がフロントバンパービームに固定されることで振動による干渉は抑制されることができる。
本発明の一実施形態に係る車体の前部構造を示す平面図である。 車体前部構造の左側面図である。 斜め後方から観察される係り合い部材の斜視図である。 斜め前方から観察される係り合い部材の斜視図である。 バンパービームエクステンションが取り外された状態で、斜め前方から観察されるブラケットの斜視図である。 取り付け部材が取り外された状態で、斜め前方から観察されるブラケットの斜視図である。 係り合い部材の斜視図である。 スモールオーバーラップ衝突時にフロントバンパービームの動作を示す概念図である。 図4に対応し、係り合い部材の屈曲部材がフロントバンパービームの前壁に固定される際に、斜め前方から観察される係り合い部材の斜視図である。
以下、添付図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。ここで、車体の上下前後左右は自動四輪車に乗車した乗員の目線に基づき規定されるものとする。
図1は本発明の一実施形態に係る車両の車体を概略的に示す。図1および図2に示されるように、車体11は、車体11の前部でパワーユニットの収容空間を挟んで左右に配置され、車体前後方向に延びる左右のフロントサイドフレーム12と、フロントサイドフレーム12の外側に並んで配置され、後ろ上がりに上向きに膨らみながら延びる左右のアッパーメンバー13と、アッパーメンバー13の後端に結合されて、フロントガラス14を支持するフロントピラー15とを備える。アッパーメンバー13の前端13aはフロントサイドフレーム12の前端12aに並んで車幅方向にフロントサイドフレーム12の外側に配置される。フロントサイドフレーム12、アッパーメンバー13およびフロントピラー15は例えばアルミニウム合金やステンレス鋼といった金属材から成形されることができる。フロントサイドフレーム12およびアッパーメンバー13は方形断面を有する筒体で形成されることができる。フロントサイドフレーム12の前端12aおよびアッパーメンバー13の前端13aには、フロントサイドフレーム12およびアッパーメンバー13を連結する連結板16が結合される。
車体11は、個々のフロントサイドフレーム12の下方で車体前後方向に延びるフロントサブフレーム17を備える。フロントサブフレーム17は例えばアルミニウム合金やステンレス鋼といった金属材から成形されることができる。フロントサブフレーム17はフロントサイドフレーム12に剛に結合される。結合にあたって例えば溶接は用いられることができる。
フロントサイドフレーム12の前端12aおよびアッパーメンバー13の前端13aにはバンパービーム組立体18が連結される。バンパービーム組立体18は、パワーユニットの収容空間の前方を横切って車体左右方向(車幅方向)に延びるフロントバンパービーム19と、フロントバンパービーム19の左右端に結合されて、フロントバンパービーム19から入力される衝突荷重を受けるバンパービームエクステンション21と、フロントバンパービーム19の左右端に固定され、フロントサイドフレーム12およびアッパーメンバー13にフロントバンパービーム19を結合する取り付け部材22とを備える。フロントバンパービーム19、バンパービームエクステンション21および連結板16は例えばアルミニウム合金やステンレス鋼といった金属材から成形されることができる。フロントバンパービーム19は個々のバンパービームエクステンション21に剛に結合される。結合にあたって例えば溶接は用いられることができる。取り付け部材22はバンパービームエクステンション21に剛に結合される。結合にあたって例えば溶接は用いられることができる。取り付け部材22は連結板16に重ねられてアッパーメンバー13およびフロントサイドフレーム12に結合される。
バンパービームエクステンション21は方形断面を有する筒体に形成されることができる。バンパービームエクステンション21は車幅方向に横長形状に形成される。個々のバンパービームエクステンション21は、フロントサイドフレーム12の前端12aおよびアッパーメンバー13の前端13aの前方に配置される。
バンパービームエクステンション21には、正面を向きながら車幅方向外側に向かうにつれて後方に変位する結合面24が形成される。フロントバンパービーム19の両端は個別に結合面24に結合される。フロントバンパービーム19は、左右中央LRから左右に線形に延びる中央域19aと、中央域19aの両端から左右外向きにいくにつれて後方に変位し、結合面24に受け止められる傾斜域19bとを有する。フロントバンパービーム19はバンパービームエクステンション21の結合面24に剛に結合される。ここでは、アッパーメンバー13、フロントサイドフレーム12、連結板16、取り付け部材22およびバンパービームエクステンション21は、パワーユニットの収容空間を挟んで左右に配置され車体前後方向に延び結合面24を有する左右1対の支持体を形成する。車体11は例えば左右中央(左右対称面)LRに対して左右対称形状に形成されることができる。
車体11は、結合面24の車幅方向内側から前方に延びて、少なくとも衝突時に前後方向にフロントバンパービーム19に係り合う係り合い部材25を備える。図3を併せて参照し、係り合い部材25は、フロントサイドフレーム12の前端から前方に延びて、前端でフロントバンパービーム19の後面に向き合わせられるブラケット26と、ブラケット26の前端に着脱自在に固定されて、ブラケット26の前端と協働で環状体27を形成する屈曲部材28とを含む。環状体27は、フロントバンパービーム19の軸方向に延びる重心線GL回りでフロントバンパービーム19を囲む。
ブラケット26は、バンパービームエクステンション21の側方で垂直姿勢に保持されて車体前後方向に延びる垂直板29と、垂直板29の前端で垂直板29の上縁および下縁から水平方向に延びて屈曲部材28に結合される上下の横脚31と、垂直板29の後端から前端に向かって垂直板29の上縁および下縁から折り曲げ成形され、個々に対応する横脚31に連続する折り曲げフランジ32とを有する。横脚31の縁は折り曲げフランジ32の縁から連続する曲線を描く。
屈曲部材28は、フロントバンパービーム19の傾斜域19bに平行に上下方向に広がってフロントバンパービーム19の傾斜域19bに前方から向き合わせられる板領域28aと、板領域28aの両端から折り曲げ成形されて、個々に対応する横脚31に重ねられる上下1対の固定片28bとを有する。固定片28bは、対応する横脚31に複数の締結具33で締結される。ここでは、個々の固定片28bごとに、フロントバンパービーム19の重心線GLに並列に2箇所に締結具33は設定される。締結具33には、横脚31の内面に重ねられるナットにねじ込まれるボルトが用いられることができる。
図4に示されるように、取り付け部材22は、車体左右方向に延びる複数の立ち壁34に基づき高い曲げ剛性を有し、バンパービームエクステンション21に結合される支持体35と、支持体35の上下縁から上下方向に広がって連結板16の前面に重ねられる締結片36とを備える。図5に示されるように、個々の締結片36は左右方向に配列される複数の締結具37で連結板16に結合される。締結具37には例えば連結板16の裏面(後面)に固定されるナットにねじ込まれるボルトが用いられることができる。図4では締結具37はボルトの軸線のみで示される。
図6に示されるように、ブラケット26は、垂直板29の後端から連続し、フロントサイドフレーム12の前端に固定される固定板38を有する。固定板38は、連結板16と、連結板16に重ねられる取り付け部材22とで挟まれる。固定板38には、連結板16に固定板38を固定する第1締結具37aの進入を受け入れる第1貫通孔39と、第1貫通孔39の下方で左右方向に第1貫通孔39からオフセットして配置され、フロントサイドフレーム12に固定板38を固定する第2締結具37bの進入を受け入れる第2貫通孔41とが形成される。締結具37a、37bは第1貫通孔39および第2貫通孔41を貫通して連結板16、固定板38および取り付け部材22を共締めする。
垂直板29の後端には、垂直板29から連続し固定板38に接続され、バンパービームエクステンション21に向かって突出してバンパービームエクステンション21の側面に固定される結合域42が接続される。結合域42は、上下方向に延びる複数の稜線で折り曲げ成形される凸形状に形成される。折り曲げフランジ32は垂直板29の後端で途切れる。したがって、結合域42は衝突時に車体前後方向に潰れて環状体27の後退を許容することができる。
図7に示されるように、ブラケット26の固定板38は、上下方向に垂直板29よりも大きい高さを有する。ブラケット26および屈曲部材28は鋼板のプレス成形品で構成される。ブラケット26は、屈曲部材28よりも低い引張強度および屈曲部材28よりも薄い板厚を有する鋼板から形成される。
いわゆるスモールオーバーラップ衝突では、一方のフロントサイドフレーム12が車体前後方向に大きく潰れる一方で、図8に示されるように、他方のフロントサイドフレーム12の前端ではテコの原理に基づきフロントバンパービーム19の左端または右端に結合面24から引き剥がされる引っ張り力FPが作用する。このとき、フロントバンパービーム19の左端または右端が結合面24から引き剥がされても、フロントバンパービーム19は係り合い部材25の環状体27に通されることから、フロントサイドフレーム12の前端12aに固定される係り合い部材25とフロントバンパービーム19との連結は維持される。結合面24からフロントバンパービーム19の脱落は防止されることができる。フロントバンパービーム19は環状体27に通されるだけなので、フロントバンパービーム19はこれまで通りに断面形状を備えれば済む。
特に、テコの支点Fuは結合面24の内端に位置することから、結合面24の内端では車体前後方向にフロントバンパービーム19の変位は抑制される(あるいは回避される)ことができる。フロントバンパービーム19から係り合い部材25に引っ張り力FPの作用は抑制される(あるいは回避される)ことができる。したがって、係り合い部材25に強度の増加は要求されずに済む。係り合い部材25の軽量化は実現されることができる。車体の前部構造は軽量化されることができる。しかも、フロントバンパービーム19および結合面24の連結にあたってフロントバンパービーム19にはボルトといった締結具の適用は回避されることから、フロントバンパービーム19に強度の増加は要求されずに済む。フロントバンパービーム19の軽量化は実現されることができる。
ここでは、支点Fu回りでフロントバンパービーム19が後退すると、係り合い部材25には前方から衝突荷重が作用する。結合域42は車体前後方向に潰れて環状体27の後退を許容することができる。その結果、係り合い部材25の垂直板29から固定板38に作用する荷重は低減されることができる。こうしてフロントサイドフレーム12の前端12aに対して係り合い部材25の結合は維持されることができる。フロントサイドフレーム12の前端12aからフロントバンパービーム19の分離は防止されることができる。
本実施形態に係る係り合い部材25は、フロントサイドフレーム12から前方に延びて、前端でフロントバンパービーム19の後面に向き合わせられるブラケット26と、ブラケット26の前端に着脱自在に固定されて、ブラケット26の前端と協働でフロントバンパービーム19を囲んで環状体27を形成する屈曲部材28とを含む。環状体27の形成に先立ってフロントサイドフレーム12にはブラケット26およびフロントバンパービーム19は固定されることができる。こうしてフロントバンパービーム19の固定後に環状体27はフロントバンパービーム19を囲むことから、フロントバンパービーム19の組み付け作業は効率化されることができる。
本実施形態では、アッパーメンバー13の前端13aおよびフロントサイドフレーム12の前端12aを連結する連結板16と、フロントバンパービーム19に固定され、連結板16に重ねられてアッパーメンバー13およびフロントサイドフレーム12に結合される取り付け部材22とで、ブラケット26の固定板38は挟まれる。固定板38は連結板16と取り付け部材22との間に挟まれることから、ブラケット26は強固にフロントサイドフレーム12の前端12aに固定されることができる。衝突時にパワーユニットの前方変位に応じてフロントバンパービーム19が前方に押し出されてもフロントサイドフレーム12からのフロントバンパービーム19の脱落は良好に防止されることができる。
本実施形態に係るブラケット26は、バンパービームエクステンション21の側方で垂直姿勢に保持されて車体前後方向に延びる垂直板29と、垂直板29の前端で垂直板29の上縁および下縁から水平方向に延びて屈曲部材28に結合される上下の横脚31と、垂直板29の後端から前端に向かって垂直板29の上縁および下縁から折り曲げ成形され、個々に対応する横脚31に連続する折り曲げフランジ32とを有し、横脚31の縁は折り曲げフランジ32の縁から連続する曲線を描く。スモールオーバーラップ衝突時に結合面24からフロントバンパービーム19を引き剥がす引っ張り力はブラケット26の横脚31に加わる。横脚31から折り曲げフランジ32にわたって縁は曲線を描くことから、ブラケット26では応力集中は回避されることができる。横脚31から垂直板29にスムースに荷重は伝達されることができる。
本実施形態に係る屈曲部材28は、フロントバンパービーム19の傾斜域19bに平行に広がって傾斜域19bに向き合わせられる板領域28aを有する。屈曲部材28はフロントバンパービーム19の傾斜域19bに板領域28aで向き合わせられるので、左右2つの屈曲部材28で左右方向に線形のフロントバンパービーム19の変位は拘束されることができる。環状体27からフロントバンパービーム19の抜け落ちは防止されることができる。
本実施形態では、ブラケット26および屈曲部材28のうち少なくともいずれか一方は鋼板のプレス成形品である。ブラケット26や屈曲部材28はプレス成型で軽量でかつ安価に製造されることができる。
係り合い部材25は、個々のブラケット26ごとに、フロントバンパービーム19の重心線GLに並列に複数箇所に設定されブラケット26に屈曲部材28を締結する複数の締結具33を備える。係り合い部材25は大きな引っ張り荷重を支持することができる。
ブラケット26は、バンパービームエクステンション21の側方で垂直姿勢に維持されて車体前後方向に延びる垂直板29と、垂直板29の後端から連続し、上下方向に垂直板29よりも大きい高さを有してフロントサイドフレーム12の前端12aに固定される固定板38とを有する。係り合い部材25は大きな引っ張り荷重を支持することができる。
本実施形態では、固定板38の固定にあたって、フロントサイドフレーム12に固定板38を固定する第1締結具37aと、第1締結具37aの下方で左右方向に第1締結具37aからオフセットして配置され、フロントサイドフレーム12に固定板38を固定する第2締結具37bとが用いられる。固定板38の締結域は車幅方向(左右方向)に拡大されることから、係り合い部材25は大きな引っ張り荷重を支持することができる。
ブラケット26は、フロントサイドフレーム12の前端12aに結合される固定板38と、固定板38の車幅方向内端から折り曲げ成型されて間隔を空けてバンパービームエクステンション21の側面に向き合わせられる垂直板29と、垂直板29から連続し固定板38に接続され、バンパービームエクステンション21に向かって突出してバンパービームエクステンション21の側面に固定される結合域42とを有する。結合域42の固定に基づきブラケット26の振動固有値は高められることができるので、乗員に不快な振動の発生は抑制されることができる。
ブラケット26は、屈曲部材28よりも低い引張強度および屈曲部材28よりも薄い板厚を有する鋼板から形成される。ブラケット26と屈曲部材28との間で引張強度が均等化されることから、振動固有値は高められ不快な振動の発生は抑制されることができる。
図9に示されるように、屈曲部材28はフロントバンパービーム19の前壁に固定されてもよい。固定にあたって例えばボルト43といった締結具は用いられることができる。ボルト43は、フロントバンパービーム19の前壁に穿たれるねじ孔にねじ込まれればよい。屈曲部材28がフロントバンパービーム19に固定されることで振動による干渉は抑制されることができる。
11…車体、12…支持体の構成部材(フロントサイドフレーム)、13…支持体の構成部材(アッパーメンバー)、6…支持体の構成部材(連結板)、19…フロントバンパービーム、19a…中央域、19b…傾斜域、21…支持体の構成部材(バンパービームエクステンション)、22…支持体の構成部材(取り付け部材)、24…結合面、25…係り合い部材、26…ブラケット、27…環状体、28…屈曲部材、28a…板領域、29…垂直板、1…横脚、32…折り曲げフランジ、33…締結具、37a…第1締結具、37b…第2締結具、38…固定板、42…結合域、GL…(フロントバンパービームの)重心線。

Claims (11)

  1. パワーユニットの収容空間を挟んで左右に配置され車体前後方向に延び、正面を向きながら車幅方向外側に向かうにつれて後方に変位する結合面(24)を有する左右1対の支持体(12、13、16、21、22)と、
    前記収容空間の前方を横切って車体左右方向に延び、両端で前記結合面(24)に結合されるフロントバンパービーム(19)と
    を備える車体(11)において、
    前記結合面(24)の車幅方向内側から前方に延びて、少なくとも衝突時に前後方向に前記フロントバンパービーム(19)に係り合う係り合い部材(25)を備え、
    前記係り合い部材(25)は、前記支持体に固定されて、前記フロントバンパービーム(19)の軸方向に延びる重心線(GL)回りで前記フロントバンパービーム(19)を囲む環状体(27)と、
    前記支持体から前方に延びて、前端で前記フロントバンパービーム(19)の後面に向き合わせられるブラケット(26)と、
    前記ブラケット(26)の前端に着脱自在に固定されて、前記ブラケット(26)の前端と協働で前記フロントバンパービーム(19)を囲んで前記環状体(27)を形成する屈曲部材(28)とを含む
    ことを特徴とする車体。
  2. 請求項に記載の車体において、前記支持体は、前記収容空間を挟んで左右に配置され上方に膨らむように湾曲しながら車体前後方向に延びるアッパーメンバー(13)と、前記アッパーメンバー(13)に並んで車体前後方向に延びるフロントサイドフレーム(12)と、前記アッパーメンバー(13の前端(13a)および前記フロントサイドフレーム(12)の前端(12a)を連結する連結板(16)と、前記フロントバンパービーム(19)に固定され、前記連結板(16)に重ねられて前記アッパーメンバー(13)および前記フロントサイドフレーム(12)に結合される取り付け部材(22)とを備え、 前記ブラケット(26)は、前記連結板(16)と、前記連結板(16)に重ねられる前記取り付け部材(22)とで挟まれる固定板(38)を有することを特徴とする車体。
  3. 請求項に記載の車体において、前記ブラケット(26)は、前記支持体の側方で垂直姿勢に保持されて車体前後方向に延びる垂直板(29)と、前記垂直板(29)の前端で前記垂直板(29)の上縁および下縁から水平方向に延びて前記屈曲部材(28)に結合される上下の横脚(31)と、前記垂直板(29)の後端から前端に向かって前記垂直板(29)の上縁および下縁から折り曲げ成形され、個々に対応する横脚(31)に連続する折り曲げフランジ(32)とを有し、
    前記横脚(31)の縁は前記折り曲げフランジ(32)の縁から連続する曲線を描くことを特徴とする車体。
  4. 請求項に記載の車体において、前記フロントバンパービーム(19)は、左右中央から左右に線形に延びる中央域(19a)と、前記中央域(19a)の両端から左右外向きにいくにつれて後方に変位し、前記結合面(24)に受け止められる傾斜域(19b)とを有し、前記屈曲部材(28)は、前記傾斜域(19b)に平行に広がって前記傾斜域(19b)に向き合わせられる板領域(28a)を有することを特徴とする車体。
  5. 請求項に記載の車体において、前記ブラケット(26)および前記屈曲部材(28)のうち少なくともいずれか一方は鋼板のプレス成形品であることを特徴とする車体。
  6. 請求項に記載の車体において、個々のブラケット(26)ごとに、前記フロントバンパービーム(19)の重心線(GL)に並列に複数箇所に設定され、前記ブラケット(26)に前記屈曲部材(28)を締結する複数の締結具(33)を備えることを特徴とする車体。
  7. 請求項に記載の車体において、前記支持体は、前記収容空間を挟んで左右に配置され上方に膨らむように湾曲しながら車体前後方向に延びるアッパーメンバー(13)と、前記アッパーメンバー(13)に並んで車体前後方向に延びるフロントサイドフレーム(12)と、前記アッパーメンバー(13)の前端(13a)および前記フロントサイドフレーム(12)の前端(12a)に固定されて、前記アッパーメンバー(13)および前記フロントサイドフレーム(12)の前方に延び、前記結合面(24)を形成するバンパービームエクステンション(21)とを備え、
    前記ブラケット(26)は、前記バンパービームエクステンション(21)の側方で垂直姿勢に維持されて車体前後方向に延びる垂直板(29)と、
    前記垂直板(29)の後端から連続し、上下方向に前記垂直板(29)よりも大きい高さを有してフロントサイドフレーム(12)の前端に固定される固定板(38)とを有する
    ことを特徴とする車体。
  8. 請求項に記載の車体において、前記フロントサイドフレーム(19)に前記固定板(38)を固定する第1締結具(37a)と、前記第1締結具(37a)の下方で左右方向に前記第1締結具(37a)からオフセットして配置され、前記フロントサイドフレーム(12)に前記固定板(38)を固定する第2締結具(37b)とを備えることを特徴とする車体。
  9. 請求項に記載の車体において、前記支持体は、前記収容空間を挟んで左右に配置され上方に膨らむように湾曲しながら車体前後方向に延びるアッパーメンバー(13)と、前記アッパーメンバー(13)に並んで車体前後方向に延びるフロントサイドフレーム(12)と、前記アッパーメンバー(13)の前端および前記フロントサイドフレーム(12)の前端に固定されて、前記アッパーメンバー(13)および前記フロントサイドフレーム(12)の前方に延び、前記結合面(24)を形成するバンパービームエクステンション(21)とを備え、
    前記ブラケット(26)は、前記フロントサイドフレーム(12)の前端(12a)に結合される固定板(38)と、前記固定板(38)の車幅方向内端から折り曲げ成型されて間隔を空けて前記バンパービームエクステンション(21)の側面に向き合わせられる垂直板(29)と、前記垂直板(29)から連続し前記固定板(38)に接続され、前記バンパービームエクステンション(21)に向かって突出して前記バンパービームエクステンション(21)の側面に固定される結合域(42)とを有することを特徴とする車体。
  10. 請求項に記載の車体において、前記ブラケット(26)は、前記屈曲部材(28)よりも低い引張強度および前記屈曲部材よりも薄い板厚を有する鋼板から形成されることを特徴とする車体。
  11. 請求項に記載の車体において、前記屈曲部材(28)は前記フロントバンパービーム(19)の前壁に固定されることを特徴とする車体。
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