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JP7034754B2 - コンバイン - Google Patents
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JP7034754B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

本発明は、コンバインに関し、詳しくは、運転部の下方側に位置する原動部に、エンジンと、エンジン冷却用のラジエータと、防塵網を通してラジエータを冷却するための外気を吸入する冷却ファンと、防塵網に付着した塵埃を除去する除塵機構と、除塵機構を駆動する駆動機構とが備えられたコンバインに関する。
従来では、除塵機構として、冷却ファンを駆動するための伝動ベルトに対して、正転用プーリに代えて逆転用プーリが作用して冷却ファンを逆転状態に切り換え、防塵網に付着した塵埃を風により吹き飛ばすようにしたものがあった。そして、駆動機構は、電動モータを備えた切り換え操作部と、その切り換え操作部により操作されるプーリ支持部とを備え、切り換え操作部が、原動部の上側を覆う原動部カバーの下面に、前後両側の夫々においてボルトで連結して固定される構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2017-57809号公報
上記従来構成では、例えばメンテナンス作業を行うために、駆動機構を原動部カバーから取り外したり、再度、取り付けたりするような場合、その取り外し作業や取り付け作業が行い難いものとなっていた。
説明を加えると、原動部における上部側及び機体前部側は、原動部カバーによって覆われており、原動部カバーの上面には運転座席やその他の部材(例えばエアークリーナ等)が支持され、原動部カバーの前面は、運転部の内部空間と仕切る壁部として機能している。その結果、原動部における上部側箇所及び機体前部側箇所から、駆動機構の取り外し作業や取り付け作業を行うことは難しい。又、原動部の機体左側は機体奥側に位置するので機体横外側方からの作業は難しく、原動部の機体右側は、ラジエータが備えられているので作業は行い難い。そこで、上記したような駆動機構の取り外し作業等は、原動部の機体後側から行う必要がある。
しかし、上記従来構成では、駆動機構における切り換え操作部が、原動部カバーの下面に前後両側の夫々においてボルトで連結して固定される構成となっているから、原動部の機体後側から手を差し込んで作業する場合、前部側に入り込んだ箇所にてボルトを外す必要があり、作業が行い難いものとなっていた。
そこで、除塵機構を駆動するための駆動機構の取り付け作業や取り外し作業を行い易くすることが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、
エンジン、エンジン冷却用のラジエータ、及び、前記ラジエータを冷却するための外気を吸入する冷却ファンを有し、かつ、原動部カバーによって覆われた原動部と、
前記原動部カバーの上部に載置支持された運転座席を有し、かつ、前記原動部の上方に位置する運転部と、
前記原動部の機体横外側方を覆うように設けられ、防塵網によって、塵埃の通過を阻止すると共に前記冷却ファンによって吸入された外気の通気を許容する防塵部と、
前記防塵網に付着した塵埃を除去する除塵機構と、が備えられ、
前記原動部に、前記原動部カバーの内面部に支持され、前記除塵機構を駆動する駆動装置が備えられ、
前記原動部カバーに、前記原動部を後側から覆う後部側壁部が備えられ、
前記後部側壁部は、前記原動部を覆う閉鎖状態と、前記原動部を開放する開放状態とに切り換え可能であり、
前記内面部に、前記駆動装置の前部を係止可能なカバー側係止部が備えられると共に、前記駆動装置の前部に、前記カバー側係止部に係止可能な被係止部が備えられ、
前記カバー側係止部及び前記被係止部よりも機体後方に配置され、前記後部側壁部が前記開放状態のときに、前記駆動装置の後部を前記原動部カバーに連結する連結状態と連結を解除する非連結状態とに切り換え可能な連結機構が備えられ、
前記連結機構は、前記被係止部が前記カバー側係止部に係止されている状態で前記連結状態に切り換え可能であり、
前記連結機構が前記非連結状態に切り換わると、前記カバー側係止部と前記被係止部とを非係止状態に切り換え可能である点にある。
本発明によれば、駆動装置を取り付けるときは、原動部カバーの下面側において、駆動装置を原動部の機体後部側から前方側へ入れ込み、先ず、被係止部をカバー側係止部に受止め係止させる。被係止部がカバー側係止部に係止している状態で連結機構を連結状態に切り換えることにより、駆動機構を原動部カバーの下面側に取り付けることができる。駆動装置を原動部カバーの下面側から取り外すときは、連結装置を非連結状態に切り換えたのち、カバー側係止部と被係止部とを非係止状態に切り換えると、駆動機構を取り外すことができる。
原動部の機体後部側から連結機構の連結作業や連結解除作業を行う場合、連結機構は駆動機構の後部に備えられるので、手を奥の方まで入れ込む必要がなく、容易に作業を行うことができる。
また、駆動装置の取り外し作業や取り付け作業等を行う場合には、原動部カバーのうちの後部側壁部を開放状態に切り換えることで作業が行い易いものになる。又、原動部以外の他の箇所でのメンテナンス作業等を行うときは、後部側壁部を装着している状態で作業を行うことで、作業者が原動部の装置に接近することを防止できる。
従って、除塵機構を駆動するための駆動機構の取り付け作業や取り外し作業を行い易くすることが可能となった。
本発明においては、
前記被係止部を前記カバー側係止部と前記内面部との間に差し込むことで前記駆動装置の前部が前記原動部カバーに係止されるように、前記カバー側係止部は、前記内面部との間に隙間を空けた状態で前記原動部カバーに支持されていると好適である。
本構成によれば、駆動装置を取り付けるために、原動部の機体側から駆動装置を原動部カバーの下面側にて前方側へ入れ込むときに、被係止部を隙間に差し込むことにより、被係止部がカバー側係止部に係止する。
従って、駆動装置を、原動部カバーの下面側に沿って機体後部側から前方側へ移動させながらカバー側係止部に係止させることができるので、係止操作を容易に行える。
本発明においては、
前記駆動装置に、前記除塵機構を駆動するアクチュエータと、前記被係止部が設けられると共に前記アクチュエータを支持する取付部材とが備えられ、
前記原動部カバーのうち、前記駆動装置が取付けられる箇所に、前記アクチュエータを挿通可能な開口が形成され、
前記取付部材は、前記被係止部が前記隙間に差し込まれている状態において、前記被係止部と前記カバー側係止部との係止部を中心として、前記アクチュエータが前記開口を通されて前記原動部カバーよりも上側に突出する状態と、前記開口から抜き出された状態との間で揺動可能であり、
前記連結機構は、前記アクチュエータが前記開口を通して上面側に突出している状態で、前記取付部材の後部を前記原動部カバーに連結可能であると好適である。
本構成によれば、駆動装置の取付部材が原動部カバーの下面側に取り付けられると、原動部カバーに形成された開口を通してアクチュエータが上方に突出する。アクチュエータが原動部内の高温の空気に晒されるおそれが少なく耐久性を向上させることが可能である。
そして、駆動装置を取り付けるときは、被係止部を隙間に差し込んでカバー側係止部に係止させて前部側を受止め支持している状態で、アクチュエータを開口を通して上面側に突出させることができ、取付け作業が行い易いものになる。
本発明においては、
前記運転部の後方に穀粒タンクが備えられ、
前記穀粒タンクは、後部側の縦軸芯周りで、機体内側に位置する貯留姿勢と、横外側方に張り出す張り出し姿勢とにわたって揺動可能であり、
前記穀粒タンクが前記張り出し姿勢のときに、前記原動部カバーの前記後部側壁部が前記閉鎖状態と前記開放状態とに切り換え可能に構成されていると好適である。
本構成によれば、穀粒タンクを張り出し姿勢に姿勢変更させることにより、原動部の後部側に作業用の空間を確保した状態で、駆動装置の取り外し作業や取り付け作業等を行うことができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 原動部の縦断正面図である。 回転状態切換機構の縦断側面図である。 回転状態切換機構の縦断正面図である。 正転状態における回転状態切換機構の側面図である。 逆転状態における回転状態切換機構の側面図である。 駆動装置の斜視図である。 駆動装置の装着状態を示す側面図である。 運転部構造体の姿勢切り換え状態を示す平面図である。 運転部構造体のフレーム体を示す斜視図である。 運転部構造体の姿勢切り換えに伴う案内部材の分離形態を示す平面図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態を自脱型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、本発明に係るコンバインは、左右一対のクローラ走行装置1,1を備えた走行機体の前部に植立穀稈を刈り取る刈取部2が備えられている。走行機体の前部右側にキャビン3にて周囲が覆われた運転部4が備えられ、走行機体の後部には、刈取部2にて刈り取られた穀稈を脱穀処理する脱穀装置5と、脱穀処理にて得られた穀粒を貯留する穀粒タンク6とが、横方向に並ぶ状態で備えられている。走行機体の運転部4における運転座席7の下方に位置する状態で原動部8が備えられている。走行機体には、穀粒タンク6に貯留された穀粒を機外に排出する穀粒排出装置9が備えられている。
この実施形態では、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1及び図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1及び図2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
図10に示すように、運転部4には、運転座席7、運転座席7の前方に位置するフロントパネル10、このフロントパネル10と運転座席7との間に位置する床部11、運転座席7の刈取部2側の横側方に位置するサイドパネル12等が備えられている。
図1,2,11に示すように、原動部8の上側を覆う原動部カバー14は、エンジン13の機体前方側に位置する前側壁部14aと、エンジン13の機体上方側に位置する上側壁部14bと、機体後方側に位置する後部側壁部14cとを備えており、機体横方向に開口したエンジンルームを形成している。前側壁部14aと上側壁部14bとは一連に連なるように一体的に形成され、機体フレーム15に固定状態で支持されている。
後部側壁部14cは、上側壁部14bの後端縁にボルトで連結する構成としてあり、ボルト連結を解除することで、取り外し可能に構成されている。すなわち、後部側壁部14cは、原動部8を覆う閉鎖状態と、原動部8を開放する開放状態とに切り換え可能である。
上側壁部14bの上方側であって運転座席7の後方側には給気室が形成され、給気室の内部には、外気を浄化してエンジン13に対する燃焼用空気として供給するエアークリーナ17が備えられている。給気室の上部箇所に外気を予備的に浄化してエアークリーナ17に供給するプレクリーナ18が備えられている。
図3に示すように、原動部8には、エンジン13と、そのエンジン13の冷却用のラジエータ19と、エンジン13の動力により駆動されてラジエータ19に冷却風を通風する冷却ファンとしてのファン20とが備えられている。ラジエータ19は、原動部カバー14の右横側下方側に備えられている。ラジエータ19の横側方には、防塵網21aによって塵埃の通過を阻止すると共にファン20によって吸入された外気の通気を許容する防塵部21が備えられている。防塵網21aは、外気を吸気する箇所の全面を覆う状態で支持枠22に対して後部縦軸芯周りで揺動開閉自在に支持されている。支持枠22は、機体フレーム15に支持されている。
図10に示すように、原動部カバー14、フロントパネル10、サイドパネル12、床部11、運転座席7、キャビン3等が一体的に連結されて運転部構造体24が形成されている。この運転部構造体24は、図2に示すように、運転座席7の左後部側の上下軸芯Y1まわりで回動自在に機体フレーム15に支持されている。そして、運転部構造体24は、機体内方側に位置する通常使用姿勢(図2で実線で示す状態)と、横外側方に張り出した張り出し姿勢(図2で仮想線で示す状態)とに姿勢切り換え可能に構成されている。
ラジエータ19の横外方側の外周部には、防塵網21aを通過した外気を導入する導入経路を構成する側面視矩形の筒状に形成された案内部材25が備えられている。図1,11に示すように、この案内部材25は、給気量を多くするために前後方向に幅広に設けられている。
図3,12に示すように、案内部材25は左右中間にて内側案内部材25Aと外側案内部材25Bとに分割される構成となっている。内側案内部材25Aは、機体フレーム15に位置固定状態で連結されている。外側案内部材25Bは、運転部構造体24に備えられる支持枠22に一体的に連結されている。
図12に示すように、内側案内部材25Aと外側案内部材25Bとは、平面視で上下軸芯Y1の周方向に略沿うように略円弧状の分割線に沿って分割されている。このように分割構成とすることで、案内部材25が前後方向に幅広に設けられるものであっても、他の部材との干渉を回避しながら、運転部構造体24の姿勢切り換えを良好に行うことができる。
詳細な構成については図示はしないが、穀粒タンク6も運転部構造体24と同様に、後部側の縦軸芯Y2周りで回動自在に機体フレーム15に支持されており、機体内方側に位置する通常使用姿勢(図2で実線で示す状態)と、横側外方に張り出したメンテナンス姿勢(図2で仮想線で示す状態)とに姿勢切り換え可能に構成されている。そして、穀粒タンク6をメンテナンス姿勢に切り換えた状態で、運転部構造体24を張り出し姿勢に切り換えることができるように構成されている。
〔回転状態切換機構〕(除塵機構)
原動部8内には、防塵網21aに付着した塵埃を除去する除塵機構として、ファン20を冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態と除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態とに切り換え可能な回転状態切換機構26が備えられている。
図4及び図5に示すように、回転状態切換機構26には、エンジン13の動力により回転する駆動側の無端回動体としての第一伝動ベルト27と、第一伝動ベルト27の内周面に接する正転用プーリ28と、第一伝動ベルト27の外周面に接する逆転用プーリ29と、正転用プーリ28,逆転用プーリ29及びファン駆動用プーリ30の夫々にわたり巻回される第二伝動ベルト31と、正転用プーリ28及び逆転用プーリ29を支持する切換部材32とが備えられている。
第一伝動ベルト27は、エンジン13の側面に支持された回転軸33に回転自在に支持された遊転プーリ34と、エンジン13の出力プーリ35と、オルタネータ36の入力プーリ37とに亘って巻回されている。オルタネータ36のケース上部の横軸芯P1周りに揺動自在に支持されたテンションアーム38aの先端に、テンションプーリ38bが支持されている。さらに、テンションアーム38aを第一伝動ベルト27側に付勢するバネ(図示せず)が設けられ、バネの付勢力によりテンションプーリ38bが常に第一伝動ベルト27の外面に押圧されて、第一伝動ベルト27に緊張力を付与する構成となっている。
第二伝動ベルト31が巻回されるファン駆動用プーリ30は、回転軸33に相対回転自在に外嵌支持されている。このファン駆動用プーリ30のボス部にファン20の基部が取り付けられている。従って、ファン20はファン駆動用プーリ30と一体的に回転する。
切換部材32は、側面視で略三角形の平板状に形成され、この切換部材32の1つの角部箇所がボス部を介して回転軸33に回動自在に支持されている。そして、切換部材32の他の2つの角部箇所夫々に位置する支持軸39,40に、正転用プーリ28と逆転用プーリ29とが回転自在に支持されている。図5に示すように、正転用プーリ28及び逆転用プーリ29は、夫々、第一伝動ベルト27に接触する第一接触部28a,29aと、第二伝動ベルト31に接触する第二接触部28b,29bとが一体的に形成されている。
図6に示すように、エンジン13の出力プーリ35がエンジン13の作動に伴って回転して、第一伝動ベルト27が図の矢印の方向に常時回動する状態で駆動されている。そして、切換部材32を図6に示す正転位置A1に揺動操作すると、ファン20を冷却用の正転方向に回転駆動する正転状態になる。すなわち、正転用プーリ28の第一接触部28aが第一伝動ベルト27の内周面に押圧され、第一伝動ベルト27の動力が正転用プーリ28の第二接触部28b及び第二伝動ベルト31を介して、ファン駆動用プーリ30に正転用動力として伝達され、ファン20が図6に示す時計周り方向に正転駆動される。
このようにファン20が正転駆動されると、ファン20の吸引作用により外気が冷却風として、防塵網21aからラジエータ19を通りエンジン13側に流れる通常の通風状態になる。
切換部材32を図7に示す逆転位置A2に揺動操作すると、ファン20を除塵用の逆転方向に回転駆動する逆転状態になる。すなわち、逆転用プーリ29の第一接触部29aが第一伝動ベルト27の外周面に押圧されて、第一伝動ベルト27の動力が逆転用プーリ29の第二接触部29b及び第二伝動ベルト31を介して、ファン駆動用プーリ30に逆転用動力として伝達され、ファン20が図7に示す反時計周り方向に逆転駆動される。
このようにファン20が逆転駆動されると、ファン20の吹き出し作用により空気が通常の通風状態とは逆に流れて、ラジエータ19の表面及び防塵網21aに付着したゴミ等が吹き飛ばされる。
〔駆動装置〕
切換部材32を移動操作して正転用プーリ28および逆転用プーリ29を一体的に位置変更操作可能な駆動装置41が備えられている。図5,6に示すように、駆動装置41は、切換部材32の上方側に離間した位置に設けられ、アクチュエータとしての電動モータ42と、この電動モータ42にて駆動される小径の出力ギア43が噛み合って駆動される大径の従動ギア44と、従動ギア44と一体的に回動する回動操作部材45と、それらを支持するとともに、原動部カバー14に取り付けるための取付部材46とを備えている。
駆動装置41は、原動部カバー14に対して着脱自在に取り付けられている。
図8,9に示すように、取付部材46は、上部側に位置する水平姿勢の上部取付部47と、上部取付部47の左右中間部の下側に固定されて下方に延設された縦板部48と、それらにわたって設けられた斜め姿勢の補強板49とを備えている。
電動モータ42のギアケース部42aが縦板部48にボルト連結されている。電動モータ42の回転軸42bが縦板部48を挿通して反対側に突出しており、その回転軸42bの突出部に出力ギア43が備えられている。出力ギア43が噛合う大径の従動ギア44が左右向きの固定軸50に横軸芯P2周りで回動自在に支持されている。固定軸50は取付部材46の縦板部48における電動モータ配設側とは反対側に固定されている。そして、従動ギア44の横側面には、その従動ギア44と一体的に回動する回動操作部材45が取り付けられている。
駆動装置41を取り外したり、取付けたりする作業は、穀粒タンク6をメンテナンス姿勢に切り換えたのちに、原動部8の後方側から手を挿入して行うことになる。そして、この場合、原動部カバー14の後部側壁部14cを取り外しておく必要がある。
原動部カバー14に対する駆動装置41の取り付け構造について説明する。
駆動装置41は、原動部カバー14の内面部の一例としての上側壁部14bの下側箇所に取り付けられている。原動部カバー14における上側壁部14bの下側に、駆動装置41の前部を係止可能なカバー側係止部51が備えられている。駆動装置41の前部には、カバー側係止部51に係止可能な被係止部52が備えられている。又、駆動装置41の後部を原動部カバー14に連結する連結状態と連結を解除する非連結状態とに切り換え可能な連結機構53が備えられている。
連結機構53は、被係止部52がカバー側係止部51に係止されている状態で連結状態に切り換え可能であり、連結機構53が非連結状態に切り換わると、カバー側係止部51と被係止部52とを非係止状態に切り換え可能である。
説明を加えると、図9に示すように、原動部カバー14の内面部(上側壁部14bの下側)において、取付部材46の前部側が位置する箇所に、カバー側係止部51が備えられている。カバー側係止部51は、棒材を正面視で略U字状に折り曲げた形状であり、取付部材46の横幅方向の全幅にわたって左右方向に延び、左右方向両側端部が原動部カバー14の下面側に一体的に連結固定されている。カバー側係止部51と原動部カバー14との間に上下方向に間隔をあけて隙間Sが形成されている。
図8に示すように、取付部材46における上部取付部47は、平面視で左右方向並びに前後方向夫々に幅広の矩形状であって左右両側端部が正面視で略U字形に折り曲げ形成された係止用支持体47Aと、係止用支持体47Aの上側の前部側箇所に連結された正面視で逆U字形の連結用支持体47Bとを備えている。
係止用支持体47Aの前部の左右両側部に前方側に突出する被係止部52が形成されている。図9に示すように、左右両側の被係止部52はカバー側係止部51に受止め係止される。連結用支持体47Bは、係止用支持体47Aの前端部よりも前方に突出する状態で、係止用支持体47Aに一体的に連結されている。
連結用支持体47Bの前方突出部に左右一対の挿通孔54が形成されている。原動部カバー14には、挿通孔54に対応する位置に左右一対の溶接ボルト55が備えられている。溶接ボルト55が挿通孔54を挿通するようにして、連結用支持体47Bを原動部カバー14に下面側から当て付けて、ナット56で締め付けることで、駆動装置41の後部を原動部カバー14に連結する構成となっている。従って、ボルト55・ナット56により連結機構53が構成され、この連結機構53は、ボルト55・ナット56を締結することで駆動装置41を原動部カバー14に連結する連結状態となり、ナット56を緩めることで連結を解除する非連結状態に切り換え可能である。
被係止部52をカバー側係止部51と原動部カバー14との間に差し込むことで駆動装置41の前部が原動部カバー14に係止されるように、カバー側係止部51は、内面部との間に差し込み用の隙間Sを空けた状態で原動部カバー14に支持されている。
駆動装置41は、原動部カバー14の上側壁部14bに下側から取付けられた状態で、電動モータ42のモータ本体部42cが原動部カバー14に形成された開口57を通して上方に突出する状態となっている。
駆動装置41を原動部カバー14に取り付けるときは、被係止部52をカバー側係止部51に係止して連結機構53を連結状態に切り換える(ボルト・ナットを締結する)ことにより固定する。このとき、被係止部52は、カバー側係止部51と内面部との間の隙間Sを通して後部側から差し込み挿入して係止状態に切り換える。この係止状態では、取付部材46は後部側が下側に位置する傾斜姿勢になる。
取付部材46は、被係止部52が隙間Sに差し込まれている状態において、被係止部52とカバー側係止部51との係止部を中心として、電動モータ42が開口57を通されて原動部カバー14よりも上側に突出する状態となるように揺動操作させることができる。
又、このとき、溶接ボルト55が挿通孔54を挿通する状態になり、ボルト55・ナット56を締結することができる。
駆動装置41を取り外すときは、連結機構53を非連結状態に切り換える。具体的には、ボルト55・ナット56の締結を解除する。非連結状態に切り換わると、カバー側係止部51と被係止部52とを非係止状態に切り換え可能であり、電動モータ42を原動部カバー14の開口57を通して下方に抜きながら、被係止部52をカバー側係止部51から抜き外して、駆動装置41全体を後方側から取り外すことができる。因みに、運転部構造体24を通常作業姿勢から張り出し姿勢に切り換える際には、駆動装置41を装着したままであれば、駆動装置41がラジエータ19に干渉するので、駆動装置41を予め取り外しておく必要がある。
図4,6に示すように、切換部材32と一体的に回動する略扇形状の巻き取り部材58と、この巻き取り部材58と回動操作部材45とを接続するワイヤ59とが設けられている。ワイヤ59は、一端側が回動操作部材45に設けたピン45aに接続され、他端側が巻き取り部材58に設けたピン58aに接続されている。
巻き取り部材58には、切換部材32の揺動操作に伴ってワイヤ59が回転軸33の外周部を円弧状に迂回すべく巻き取り状態で案内するワイヤ案内部58bが形成されている。回動操作部材45のワイヤ接続用のピン45aとは周方向に離間した位置にピン45bが設けられている。このピン45bと切換部材32の揺動端側に設けたピン32aとに亘ってストローク吸収用バネを有する連係ロッド60が接続されている。
電動モータ42を駆動して、回動操作部材45を正転位置側、つまり、図4において時計周り方向に回動操作すると、連係ロッド60を介して切換部材32が連動して時計周り方向に回動操作される。図6に示すように切換部材32が正転位置A1に対応する角度に位置して、第一伝動ベルト27に対する張り具合が適正な正転状態になると、ピン45bがデッドポイントを乗り越えて、第一伝動ベルト27の張力による連係ロッド60を介して加わる引っ張り力がそれまでとは逆方向、つまり、電動モータ42による回動操作方向に作用する状態に切り換わり、電動モータ42が作動停止して、その状態が保持される。
電動モータ42は、内部にウォームギア減速機構を内蔵しており、電動モータ42の駆動力が無くても、出力側からの駆動反力により回転することが阻止される。従って、電動モータ42の回転作動を停止させた後に、第一伝動ベルト27の張力により従動ギア44側から回転力が作用しても、その回転が阻止される。
次に、電動モータ42により回動操作部材45を反時計周り方向に約180°回転駆動すると、ワイヤ59が引き操作されて、切換部材32も反時計周り方向に揺動し、切換部材32が逆転位置A2に揺動操作される。そして、図7に示すように、切換部材32が逆転位置に対応する角度に位置して、第一伝動ベルト27に対する張り具合が適正な逆転状態になると、ピン45aがデッドポイントを乗り越えて、第一伝動ベルト27の張力によるワイヤ59を介して加わる引っ張り力がそれまでとは逆方向、つまり、電動モータ42による回動操作方向に作用する状態に切り換わり、電動モータ42が作動停止してその状態が保持されることになる。
この場合に、切換部材32を正転位置A1から逆転位置A2に揺動操作すると、切換部材32の揺動に伴って連係ロッド60が切換部材32側に引き操作されることになるが、これと同時に連係ロッド60が接続される回動操作部材45のピン45aも切換部材32側に移動するので、切換部材32の正転位置A1から逆転位置A2への揺動操作に対して連係ロッド60が大きな抵抗になることはない。このようにして、電動モータ42を正逆方向に回動操作することで、正転状態と逆転状態とを交互に切り換えることができる。
オルタネータ36の下方側に位置させて、切換部材32の揺動操作位置を検出するポテンショメータ型の操作位置センサ61が設けられている。この操作位置センサ61は、センサ本体61aに横軸芯P3周りで揺動操作自在に設けられる操作アーム61bの揺動端側箇所と切換部材32の揺動端側箇所との間をリンク62で連動連係させて切換部材32の揺動操作位置に応じた検出値が出力されるように構成されている。そして、図示はしないが、電動モータ42の作動を制御するマイクロコンピュータ利用の制御部が設けられ、制御部は、操作位置センサ61の検出情報に基づいて電動モータ42の作動を制御する。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、駆動装置41のアクチュエータとして電動モータ42を用いる構成としたが、電動モータ42に代えて、油圧モータ、電磁ソレノイド等、種々の構成のアクチュエータを用いることができる。
(2)上記実施形態では、除塵機構として、冷却ファン20を逆転状態に切り換え、防塵網21aに付着した塵埃を風により吹き飛ばすようにしたが、この構成に代えて、例えば、防塵網21aに作用するブラシを備えて、ブラシを回動操作あるいはスライド操作して、防塵網21aに付着した塵埃を掻き取るような構成、あるいは、他の構成でもよく、要するに、防塵網21aに付着した塵埃を除去する構成であればよい。
(3)上記実施形態では、原動部カバー14に、原動部を後側から覆う後部側壁部14cが備えられ、後部側壁部14cが取り外し可能とすることで、閉鎖状態と開放状態とに切り換え可能な構成としたが、揺動自在に支持することで、閉鎖状態と開放状態とに切り換え可能な構成としてもよく、このような後部側壁部を設けることなく、原動部の後方側を常に開放状態にするものでもよい。
(4)上記実施形態では、駆動装置41が原動部カバー14の内面部として、原動部カバー14の上側壁部14bの下側箇所に取り付けられる構成としたが、この構成に代えて、原動部カバー14の後部面や横側箇所等に取り付ける構成でもよく、取付け位置は限定されない。
本発明は、自脱型コンバインの他、普通型コンバインにも適用できる。
4 運転部
6 穀粒タンク
7 運転座席
8 原動部
14 原動部カバー
14c 後部側壁部
20 ファン
21 防塵部
21a 防塵網
26 除塵機構
42 アクチュエータ
46 取付部材
51 カバー側係止部
52 被係止部
53 連結機構
57 開口

Claims (4)

  1. エンジン、エンジン冷却用のラジエータ、及び、前記ラジエータを冷却するための外気を吸入する冷却ファンを有し、かつ、原動部カバーによって覆われた原動部と、
    前記原動部カバーの上部に載置支持された運転座席を有し、かつ、前記原動部の上方に位置する運転部と、
    前記原動部の機体横外側方を覆うように設けられ、防塵網によって、塵埃の通過を阻止すると共に前記冷却ファンによって吸入された外気の通気を許容する防塵部と、
    前記防塵網に付着した塵埃を除去する除塵機構と、が備えられ、
    前記原動部に、前記原動部カバーの内面部に支持され、前記除塵機構を駆動する駆動装置が備えられ、
    前記原動部カバーに、前記原動部を後側から覆う後部側壁部が備えられ、
    前記後部側壁部は、前記原動部を覆う閉鎖状態と、前記原動部を開放する開放状態とに切り換え可能であり、
    前記内面部に、前記駆動装置の前部を係止可能なカバー側係止部が備えられると共に、前記駆動装置の前部に、前記カバー側係止部に係止可能な被係止部が備えられ、
    前記カバー側係止部及び前記被係止部よりも機体後方に配置され、前記後部側壁部が前記開放状態のときに、前記駆動装置の後部を前記原動部カバーに連結する連結状態と連結を解除する非連結状態とに切り換え可能な連結機構が備えられ、
    前記連結機構は、前記被係止部が前記カバー側係止部に係止されている状態で前記連結状態に切り換え可能であり、
    前記連結機構が前記非連結状態に切り換わると、前記カバー側係止部と前記被係止部とを非係止状態に切り換え可能であるコンバイン。
  2. 前記被係止部を前記カバー側係止部と前記内面部との間に差し込むことで前記駆動装置の前部が前記原動部カバーに係止されるように、前記カバー側係止部は、前記内面部との間に隙間を空けた状態で前記原動部カバーに支持されている請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記駆動装置に、前記除塵機構を駆動するアクチュエータと、前記被係止部が設けられると共に前記アクチュエータを支持する取付部材とが備えられ、
    前記原動部カバーのうち、前記駆動装置が取付けられる箇所に、前記アクチュエータを挿通可能な開口が形成され、
    前記取付部材は、前記被係止部が前記隙間に差し込まれている状態において、前記被係止部と前記カバー側係止部との係止部を中心として、前記アクチュエータが前記開口を通されて前記原動部カバーよりも上側に突出する状態と、前記開口から抜き出された状態との間で揺動可能であり、
    前記連結機構は、前記アクチュエータが前記開口を通して上面側に突出している状態で、前記取付部材の後部を前記原動部カバーに連結可能である請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記運転部の後方に穀粒タンクが備えられ、
    前記穀粒タンクは、後部側の縦軸芯周りで、機体内側に位置する貯留姿勢と、横外側方に張り出す張り出し姿勢とにわたって揺動可能であり、
    前記穀粒タンクが前記張り出し姿勢のときに、前記原動部カバーの前記後部側壁部が前記閉鎖状態と前記開放状態とに切り換え可能に構成されている請求項1から3のいずれか1項に記載のコンバイン。
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