図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。撮像システムの例として、内視鏡システムを用いて各実施形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態の内視鏡システム1の構成を示す。図1に示す内視鏡システム1は、内視鏡挿入部2、伝送ケーブル3、操作部4、コネクタ部5、プロセッサ6、および表示装置7を有する。内視鏡挿入部2、伝送ケーブル3、操作部4、コネクタ部5によって内視鏡スコープが構成される。
内視鏡挿入部2は、挿入部2aを有する。挿入部2aは、伝送ケーブル3の一部である。挿入部2aは、被検体の内部に挿入される。内視鏡挿入部2は、被検体の内部を撮像することにより画像データを生成する。内視鏡挿入部2は、生成された画像データをプロセッサ6に出力する。図2に示す挿入部2aの先端2bにカメラユニット10が配置されている。挿入部2aにおいて、先端2bと反対側の端部に、操作部4が接続される。操作部4は、内視鏡挿入部2に対する各種操作をユーザーから受け付ける。
伝送ケーブル3は、カメラユニット10と、コネクタ部5とを接続する。カメラユニット10によって生成された画像データは、伝送ケーブル3を経由してコネクタ部5に出力される。
コネクタ部5は、内視鏡挿入部2とプロセッサ6とに接続されている。コネクタ部5は、内視鏡挿入部2から出力された画像データに所定の処理を施す。コネクタ部5は、画像データをプロセッサ6に出力する。
プロセッサ6は、コネクタ部5から出力された画像データに画像処理を施す。さらに、プロセッサ6は、内視鏡システム1の全体を統括的に制御する。
表示装置7は、プロセッサ6によって処理された画像データに基づいて画像を表示する。また、表示装置7は、内視鏡システム1に関する各種情報を表示する。
内視鏡システム1は、被検体に照射される照明光を生成する光源装置を有する。図1では、光源装置は省略されている。
図2は、内視鏡システム1の内部の構成を示す。図2に示す内視鏡システム1は、カメラユニット10およびプロセッサ6を有する。図2において、操作部4、コネクタ部5、および表示装置7は省略されている。
プロセッサ6は、画像受信ユニットである。カメラユニット10およびプロセッサ6は、信号線LS、電源線LV、およびグランド線LGで互いに接続されている。信号線LS、電源線LV、およびグランド線LGは、伝送ケーブル3を通る。
内視鏡システム1の概略構成について説明する。カメラユニット10は、イメージャ11、通信制御回路103、バッファ101(画像送信回路)、スイッチSW3(信号受信回路)、およびVCO(Voltage-controlled Oscillator)105(クロック調整回路)を有する。イメージャ11は、カメラユニット10内で生成されるクロックであるカメラクロックに基づいて画像データを生成する。通信制御回路103は、信号線LSの電位を検出する。通信制御回路103は、検出された電位に基づいて、通信モードを第1のモードと第2のモードとの間で切り替える。バッファ101は、第1のモードにおいて画像データを信号線LSに出力する。スイッチSW3は、信号線LSに電気的に接続されている。スイッチSW3は、第2のモードにおいてオン(短絡)し、カメラクロックの周波数を調整するためのクロック制御信号をプロセッサ6から受信して、VCO105に導く。VCO105は、クロック制御信号に基づいてカメラクロックの周波数を調整する。
プロセッサ6は、画像受信回路60および信号出力回路61を有する。画像受信回路60および信号出力回路61は、それぞれ信号線LSに電気的に接続されている。画像受信回路60は、画像データを受信する。信号出力回路61は、第1の電位およびクロック制御信号を信号線LSに出力する。第1の電位は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する。通信制御回路103が第1のモードにおいて第1の電位を検出したとき、通信制御回路103は、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。画像受信回路60および信号出力回路61の全部または一部は、操作部4またはコネクタ部5に配置されてもよい。
第1のモードは、画像データをカメラユニット10からプロセッサ6に送信するための通信モードである。第2のモードは、クロック制御信号および負電圧をプロセッサ6からカメラユニット10に送信するための通信モードである。第1の実施形態におけるクロック制御信号は、プロセッサ6のシステムクロックの周波数に対応する電圧を持つアナログ信号である。クロック制御信号は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位を持つ。負電圧は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれない。負電圧は、イメージャ11に供給される。通信制御回路103が第1のモードにおいて負電圧を検出したとき、通信制御回路103は、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。
内視鏡システム1の詳細な構成について説明する。カメラユニット10は、イメージャ11および制御部12を有する。イメージャ11は撮像素子(イメージセンサ)である。イメージャ11は、画素部100およびバッファ101を有する。
画素部100は、複数の画素を有する。画素部100は、画素部100に入射した光に基づく画素信号を生成する。イメージャ11は、図2に示されていない回路を使用することにより、ノイズ抑圧および信号増幅などを画素信号に施し、画像データを生成する。バッファ101は、入力された画像データの駆動能力を高めて外部(制御部12)に出力するために用いられる。通信モードが第1のモードであるとき、バッファ101は画像データを制御部12に出力する。バッファ101は、制御部12を経由して信号線LSに画像データを出力する。
イメージャ11は、画素部100およびバッファ101に加えて、パッドVDD1、パッドGND1、パッドCISOUT、パッドVLO1、パッドSYNC1、およびパッドCLK1を有する。パッドVDD1は、電源線LVに接続されている。電源線LVは、電源電圧をプロセッサ6からカメラユニット10に伝送する。電源電圧は、パッドVDD1に入力される。パッドGND1は、グランド線LGに接続されている。グランド線LGは、グランド電圧をプロセッサ6からカメラユニット10に伝送する。グランド電圧は、パッドGND1に入力される。
イメージャ11の画素部100で発生する暗電流を抑制するための負電圧がパッドVLO1に入力される。なお、この負電圧は、制御部12側では、通信制御回路103が通信モード状態を制御するために用いられる。イメージャ11における画素信号の読み出しを制御するための制御信号がパッドSYNC1に入力される。カメラクロックがパッドCLK1に入力される。イメージャ11の各パッドに入力された信号は、イメージャ11内の回路に供給される。イメージャ11は、カメラクロックに同期して動作する。
パッドCISOUTは、バッファ101に接続されている。バッファ101から出力された画像データは、パッドCISOUTを経由して制御部12に伝送される。
制御部12は、バッファ102、通信制御回路103、タイミングジェネレータ104、VCO105、スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3を有する。容量素子C1がイメージャ11および制御部12に接続されている。
バッファ102は、イメージャ11に接続されている。イメージャ11から出力された画像データは、バッファ102に入力される。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチSW1はオン(短絡)状態にあり、バッファ102は画像データを、スイッチSW1を経由して信号線LSに出力する。
スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3の各々は、第1の端子および第2の端子を有する。スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3の各々の状態は、オン(短絡)状態およびオフ(開放)状態のいずれか1つになる。各スイッチの状態がオン(短絡)状態であるとき、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続される。各スイッチの状態がオフ(開放)状態であるとき、第1の端子と第2の端子とが電気的に絶縁される。
スイッチSW1の第1の端子はバッファ102に接続され、かつスイッチSW1の第2の端子は信号線LSに接続されている。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチSW1の状態はオン状態になる。このとき、画像データがバッファ102から信号線LSに出力される。通信モードが第2のモードであるとき、スイッチSW1の状態はオフ状態になる。このとき、画像データはバッファ102から信号線LSに出力されない。
スイッチSW2の第1の端子は信号線LSに接続され、かつスイッチSW2の第2の端子は容量素子C1に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、スイッチSW2の状態はオン状態になる。このとき、負電圧が信号線LSから容量素子C1に出力される。スイッチSW2は、負電圧をプロセッサ6から受信する。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチSW2の状態はオフ状態になる。
スイッチSW3の第1の端子は信号線LSに接続され、かつスイッチSW3の第2の端子はタイミングジェネレータ104およびVCO105に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、スイッチSW3の状態はオン状態になる。このとき、クロック制御信号が信号線LSからタイミングジェネレータ104およびVCO105に出力される。スイッチSW3は、クロック制御信号をプロセッサ6から受信する。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチSW3の状態はオフ状態になる。
通信制御回路103は、コントローラCTL、比較器CMP1、比較器CMP2、抵抗器R1、抵抗器R2、および抵抗器R3を有する。抵抗器R1、抵抗器R2、および抵抗器R3の各々は、第1の端子および第2の端子を有する。抵抗器R1の第1の端子は、電源線LVに接続されている。電源電圧が抵抗器R1の第1の端子に入力される。抵抗器R2の第1の端子は、抵抗器R1の第2の端子に接続されている。抵抗器R3の第1の端子は、抵抗器R2の第2の端子に接続されている。グランド電圧が抵抗器R3の第2の端子に入力される。抵抗器R1、抵抗器R2、および抵抗器R3は、電源電圧、グランド電圧、および各抵抗器の抵抗値に基づく電圧を生成する。
比較器CMP1および比較器CMP2の各々は、第1の入力端子、第2の入力端子、および出力端子を有する。比較器CMP1の第1の入力端子は、信号線LSに接続されている。比較器CMP1の第2の入力端子は、抵抗器R1の第2の端子に接続されている。比較器CMP1の出力端子は、コントローラCTLに接続されている。比較器CMP2の第1の入力端子は、信号線LSに接続されている。比較器CMP2の第2の入力端子は、抵抗器R2の第2の端子に接続されている。比較器CMP2の出力端子は、コントローラCTLに接続されている。
比較器CMP1および比較器CMP2の各々は、第1の入力端子に入力された電圧と、第2の入力端子に入力された電圧とを比較する。つまり、比較器CMP1および比較器CMP2の各々は、信号線LSの電位と所定の電位とを比較する。比較器CMP1および比較器CMP2の各々は、比較結果を示す信号をコントローラCTLに出力する。
コントローラCTLは、比較器CMP1および比較器CMP2の各々から出力された信号に基づいて、信号線LSの電位を検出する。コントローラCTLは、検出された電位に基づいて、スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3の各々の状態を制御するための制御信号を生成する。コントローラCTLは、生成された制御信号をスイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW3の各々に出力する。コントローラCTLは、カメラユニット10の通信モードを第1のモードと第2のモードとの間で切り替える。
タイミングジェネレータ104は、スイッチSW2の第2の端子、スイッチSW3の第2の端子、およびVCO105に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、負電圧がスイッチSW2を経由してタイミングジェネレータ104に入力される。あるいは、通信モードが第2のモードであるとき、クロック制御信号がスイッチSW2を経由してタイミングジェネレータ104に入力される。VCO105からは常時カメラクロックがタイミングジェネレータ104に入力されている。
タイミングジェネレータ104は、カウンタを有する。負電圧またはクロック制御信号がタイミングジェネレータ104に入力されたタイミングを基点として、タイミングジェネレータ104はカメラクロックのクロック計数の実行を開始する。タイミングジェネレータ104は、計数された値に基づいて、イメージャ11における画素信号の読み出しを制御するための制御信号をイメージャ11に出力する。また、所定の数が計数されたとき、タイミングジェネレータ104は、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替えるための制御信号をコントローラCTLに出力する。
VCO105は、スイッチSW3の第2の端子に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、クロック制御信号がスイッチSW2を経由してVCO105に入力される。VCO105は、クロック制御信号が持つ電圧に対応する周波数を持つカメラクロックを生成する。VCO105は、生成されたカメラクロックをイメージャ11に出力する。通信モードが第2のモードであるとき、VCO105はカメラクロックの周波数を調整する。通信モードが第1のモードであるとき、VCO105は、第2のモードにおいて設定された周波数を持つカメラクロックを生成する。
制御部12は、バッファ102等に加えて、パッドVDD2、パッドGND2、パッドCISIN、パッドVOUT、パッドVLO2、パッドSYNC2、およびパッドCLK2を有する。パッドVDD2は、電源線LVに接続されている。電源電圧がパッドVDD2に入力される。パッドGND2は、グランド線LGに接続されている。グランド電圧がパッドGND2に入力される。
パッドCISINは、パッドCISOUTおよびバッファ102に接続されている。画像データがパッドCISOUTから出力され、かつパッドCISINに入力される。画像データは、パッドCISINを経由してバッファ102に出力される。
パッドVOUTは、スイッチSW1の第2の端子、スイッチSW2の第1の端子、スイッチSW3の第1の端子、比較器CMP1の第1の入力端子、および比較器CMP2の第1の入力端子に接続されている。また、パッドVOUTは、信号線LSに接続されている。通信モードが第1のモードであるとき、画像データがスイッチSW1から出力され、かつパッドVOUTに入力される。画像データは、パッドVOUTを経由して信号線LSに出力される。通信モードが第2のモードであるとき、クロック制御信号または負電圧が信号線LSからパッドVOUTに入力される。負電圧は、パッドVOUTおよびスイッチSW2を経由してタイミングジェネレータ104およびパッドVLO2に出力される。クロック制御信号は、パッドVOUTおよびスイッチSW3を経由してタイミングジェネレータ104およびVCO105に出力される。
パッドVLO2は、スイッチSW2の第2の端子と容量素子C1とに接続されている。通信モードが第2のモードであり、かつスイッチSW2がオン状態であるとき、負電圧がパッドVLO2に入力される。負電圧は、パッドVLO2を経由して容量素子C1に出力される。容量素子C1(電圧供給回路)は、パッドVLO1およびパッドVLO2に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、容量素子C1は、信号線LSに電気的に接続される。容量素子C1は、負電圧を保持し、かつ負電圧をイメージャ11に供給する。
パッドSYNC2は、タイミングジェネレータ104およびパッドSYNC1に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、タイミングジェネレータ104によって生成された制御信号がパッドSYNC1に入力される。制御信号は、パッドSYNC2を経由してイメージャ11に出力される。
パッドCLK2は、VCO105およびパッドCLK1に接続されている。VCO105によって生成されたカメラクロックは通信モードに関わらず、パッドCLK2およびタイミングジェネレータ104に入力される。カメラクロックは、パッドCLK2を経由してイメージャ11に出力される。
カメラユニット10およびプロセッサ6は、信号線LS、電源線LV(第1の電源線)、およびグランド線LG(第2の電源線)によって互いに接続されている。電源線LVは、イメージャ11に供給される電源電圧をプロセッサ6からカメラユニット10に伝送する。グランド線LGは、イメージャ11に供給されるグランド電圧をプロセッサ6からカメラユニット10に伝送する。グランド線LGによって伝送される電圧は、電源電圧よりも低く、かつ前述した負電圧よりも高い基板電圧でありさえすればよい。
カメラユニット10は、3種類のパッドを有する。カメラユニット10の第1のパッド(パッドVOUT)は、信号線LSに電気的に接続されている。カメラユニット10の第2のパッド(パッドVDD1およびパッドVDD2)は、電源線LVに電気的に接続されている。カメラユニット10の第3のパッド(パッドGND1およびパッドGND2)は、グランド線LGに電気的に接続されている。カメラユニット10は、第1のパッド、第2のパッド、および第3のパッドのみを経由してプロセッサ6に電気的に接続されている。上記の3種類のパッド以外に、カメラユニット10とプロセッサ6とを電気的に接続するパッドはカメラユニット10に配置されていない。
通信モードが第1のモードであるとき、画像受信回路60は、カメラユニット10によって送信された画像データを受信する。通信モードが第2のモードであるとき、信号出力回路61は、クロック制御信号または負電圧を信号線LSに出力する。画像受信回路60および信号出力回路61は、プロセッサ6のシステムクロックに基づいて動作する。
図3および図4は、内視鏡システム1における通信のタイミングを示す。図3および図4において右方向に時間が進む。図3および図4において、イメージャ11の動作モード、信号線LSの電位(VSIG)、スイッチSW1の状態、スイッチSW2の状態、およびスイッチSW3の状態が示されている。
画像出力期間(SIG-OUT)における動作を説明する。画像出力期間において、通信モードは第1のモードである。画像出力期間が開始されたとき、コントローラCTLは、スイッチSW1の状態をオン状態に設定し、スイッチSW2およびスイッチSW3の各々の状態をオフ状態に設定する。バッファ102は信号線LSに電気的に接続される。イメージャ11によって生成された画像データは、バッファ101、バッファ102、およびスイッチSW1を経由して信号線LSに出力される。画像受信回路60は、画像データを受信する。
信号線LSに出力された画像データの信号レベルの最大値はVOBである。信号線LSに出力された画像データの信号レベルの最小値はVSATである。信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲は、VSAT以上かつVOB以下である。
電位VREF1および電位VREF2が示されている。電位VREF1は、比較器CMP1の第2の入力端子に入力される電位である。電位VREF2は、比較器CMP2の第2の入力端子に入力される電位である。電位VREF1は、電位VSATよりも低い。電位VREF2は、電位VREF1よりも低い。信号線LSが画像データを伝送しているとき、信号線LSの電位は電位VREF1よりも高く、かつ電位VREF2よりも高い。そのため、コントローラCTLは、画像データを伝送するために、スイッチSW1の状態の状態をオン状態に維持し、スイッチSW2およびスイッチSW3の各々の状態をオフ状態に維持する。
ダミー出力期間(DMY-OUT)における動作を説明する。ダミー出力期間において、通信モードは第1のモードである。イメージャ11は、ダミー出力期間においてダミーデータを出力する。ダミーデータは、バッファ101、バッファ102、およびスイッチSW1を経由して信号線LSに出力される。画像受信回路60は、ダミーデータを受信する。ダミーデータは、プロセッサ6において、プロセッサ6のシステムクロックを調整するために使用される。
信号線LSに出力されたダミーデータの信号レベルの最大値はVOBである。信号線LSに出力されたダミーデータの信号レベルの最小値はVDMYである。電位VDMYは、電位VSAT以上である。信号線LSに出力されたダミーデータの信号レベルの範囲は、VDMY以上かつVOB以下である。
信号線LSがダミーデータを伝送しているとき、信号線LSの電位は電位VREF1よりも高く、かつ電位VREF2よりも高い。そのため、コントローラCTLは、ダミーデータを伝送するために、スイッチSW1の状態をオン状態に維持し、スイッチSW2およびスイッチSW3の各々の状態をオフ状態に維持する。
イメージャ11は、ブランキング期間において、画像データおよびダミーデータの出力を停止する。イメージャ11の複数のブランキング期間は、垂直ブランキング期間および水平ブランキング期間を含む。垂直ブランキング期間は、1フレームの画像データの読み出しが終了するタイミングと、次の1フレームの画像データの読み出しが開始されるタイミングとの間に配置される。水平ブランキング期間は、1フレーム内の1行の画像データの読み出しが終了するタイミングと、その1フレーム内の次の1行の画像データの読み出しが開始されるタイミングとの間に配置される。1フレームの画像データは、複数行の画像データを含む。図3に示す動作が実行された後、図4に示す動作が実行される。
垂直ブランキング期間(V-BLANK)における動作を説明する。信号出力回路61は、ダミー出力期間内の所定のタイミングで所定の電位(VVCO)を持つクロック制御信号を信号線LSに出力する。信号線LSがクロック制御信号を伝送しているとき、信号線LSの電位は電位VREF2よりも高く、かつ電位VREF1よりも低い。そのため、コントローラCTLは、信号線LSがクロック制御信号を伝送していると判断する。コントローラCTLは、スイッチSW1の状態をオフ状態に設定し、スイッチSW3の状態をオン状態に設定する。コントローラCTLは、スイッチSW2の状態をオフ状態に維持する。このとき、通信モードは第1のモードから第2のモードに切り替わり、かつ垂直ブランキング期間が開始される。
スイッチSW1の状態がオフ状態に変化するため、信号線LSへのダミーデータの出力は停止される。スイッチSW3の状態がオン状態に変化するため、信号線LSによって伝送されたクロック制御信号は、タイミングジェネレータ104およびVCO105に入力される。
タイミングジェネレータ104は、クロック制御信号に基づいて計数の実行を開始する。VCO105は、カメラクロックの周波数を、クロック制御信号が持つ電圧に対応する周波数に同調させる。したがって、第1の実施形態では、信号出力回路61は、画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルの電位(VVCO)を持つクロック制御信号を信号線LSに送信することによって、第1のモードから第2のモードへの切り替えを行うとともに、クロック制御信号に基づくカメラクロックの周波数の同調動作を行うことができる。
所定のクロック数が計数されたとき、タイミングジェネレータ104は、イメージャ11における画素信号の読み出し(フレーム読み出し)を開始するための制御信号をイメージャ11に出力する。そのとき、タイミングジェネレータ104は、通信モードを切り替えるための制御信号をコントローラCTLに出力する。コントローラCTLは、タイミングジェネレータ104から出力された制御信号に基づいて、スイッチSW1の状態をオン状態に設定し、スイッチSW3の状態をオフ状態に設定する。コントローラCTLは、スイッチSW2の状態をオフ状態に維持する。このとき、通信モードは第2のモードから第1のモードに切り替わり、かつ画像出力期間が開始される。画像出力期間において、前述した動作が実行される。
水平ブランキング期間(H-BLANK)における動作を説明する。信号出力回路61は、ダミー出力期間内の所定のタイミングで負電圧VLOを信号線LSに出力する。例えば、負電圧VLOは、-0.9Vである。信号線LSが負電圧VLOを伝送しているとき、信号線LSの電位は電位VREF2よりも低い。そのため、コントローラCTLは、信号線LSが負電圧VLOを伝送していると判断する。コントローラCTLは、スイッチSW1の状態をオフ状態に設定し、スイッチSW2の状態をオン状態に設定する。コントローラCTLは、スイッチSW3の状態をオフ状態に維持する。このとき、通信モードは第1のモードから第2のモードに切り替わり、かつ水平ブランキング期間が開始される。
スイッチSW1の状態がオフ状態に変化するため、信号線LSへのダミーデータの出力は停止される。スイッチSW2の状態がオン状態に変化するため、信号線LSによって伝送された負電圧VLOは、タイミングジェネレータ104および容量素子C1に入力される。
タイミングジェネレータ104は、負電圧VLOに基づいてクロック計数の実行を開始する。容量素子C1は、負電圧VLOをイメージャ11に出力する。
4トランジスタ型CMOSイメージャにおいて、トランスファーゲート(TG)を信号蓄積期間中に負電位にバイアスすることにより、暗電流を抑圧できる。負電圧VLOは、イメージャ11内のトランスファーゲートに供給される。
所定のクロック数が計数されたとき、タイミングジェネレータ104は、イメージャ11における画素信号の水平読み出しを開始するための制御信号をイメージャ11に出力する。そのとき、タイミングジェネレータ104は、通信モードを切り替えるための制御信号をコントローラCTLに出力する。コントローラCTLは、タイミングジェネレータ104から出力された制御信号に基づいて、スイッチSW1の状態をオン状態に設定し、スイッチSW2の状態をオフ状態に設定する。コントローラCTLは、スイッチSW3の状態をオフ状態に維持する。このとき、通信モードは第2のモードから第1のモードに切り替わり、かつ画像出力期間が開始される。画像出力期間において、前述した動作が実行される。
上記の説明では、タイミングジェネレータ104は、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替えるための制御信号をコントローラCTLに出力する。通信モードが第2のモードから第1のモードに切り替わるタイミングにおいて、タイミングジェネレータ104は、各スイッチの状態を制御するための制御信号を各スイッチに出力してもよい。
第1の実施形態において、信号出力回路61は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位(VVCO)を信号線LSに出力する。コントローラCTLが第1のモードにおいて第1の電位を検出したとき、コントローラCTLは、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。プロセッサ6から出力された信号に基づいて通信モードの切り替えが制御されるため、内視鏡システム1は、通信モードを切り替える動作の正確性を向上させることができる。
カメラユニット10は、第1のパッド、第2のパッド、および第3のパッドのみを経由してプロセッサ6に電気的に接続されている。そのため、伝送ケーブル3を細くすることができる。
信号出力回路61は、イメージャ11の水平ブランキング期間に負電圧VLOを信号線LSに出力し、かつイメージャ11の垂直ブランキング期間にクロック制御信号を信号線LSに出力する。そのため、画素部100における各行の画素の信号蓄積期間において暗電流を抑圧することができる。プロセッサ6から負電圧VLOが供給されるため、カメラユニット10は、負電圧VLOを生成する電圧生成回路を有する必要がない。そのため、カメラユニット10を小型にすることができる。
(第1の実施形態の変形例)
本発明の第1の実施形態の変形例を説明する。通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える方法が、第1の実施形態で説明した方法と異なる。
信号出力回路61が第1の電位を信号線LSに出力した後、信号出力回路61は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれるレベルに対応する第2の電位を信号線LSに出力する。コントローラCTLが第2のモードにおいて第2の電位を検出したとき、コントローラCTLは、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える。
第2の電位が画像データの信号レベルの最小値から画像データの信号レベルの最大値までの範囲に入る限り、第2の電位はどのような電位であってもよい。
(第2の実施形態)
図5は、本発明の第2の実施形態の内視鏡システム1aの内部の構成を示す。図2に示す部分と同じ部分の説明を省略する。
内視鏡システム1aは、カメラユニット10aおよびプロセッサ6を有する。カメラユニット10aは、イメージャ11および制御部12aを有する。制御部12aは、バッファ102、通信制御回路103a、タイミングジェネレータ104、PLL(Phase Locked Loop)110(クロック調整回路)、電圧生成回路111、スイッチSW1、およびスイッチSW4を有する。
通信制御回路103aは、比較器CMP1、抵抗器R1、および抵抗器R2を有する。抵抗器R1、抵抗器R2の各々は、第1の端子および第2の端子を有する。抵抗器R1の第1の端子は、電源線LVに接続されている。電源電圧が抵抗器R1の第1の端子に入力される。抵抗器R2の第1の端子は、抵抗器R1の第2の端子に接続されている。グランド電圧が抵抗器R2の第2の端子に入力される。抵抗器R1、抵抗器R2は、電源電圧、グランド電圧、および各抵抗器の抵抗値に基づく所定の電位を生成する。
比較器CMP1は、第1の入力端子、第2の入力端子、および出力端子を有する。比較器CMP1の第1の入力端子は、信号線LSに接続されている。比較器CMP1の第2の入力端子は、抵抗器R1の第2の端子に接続されている。比較器CMP1の出力端子は、コントローラCTLと、PLL110と、スイッチSW1と、スイッチSW4と、タイミングジェネレータ104とに接続されている。
比較器CMP1は、信号線LSの電位と所定の電位とを比較する。比較器CMP1は、比較結果を示す信号をスイッチSW1、スイッチSW4、PLL110、およびタイミングジェネレータ104に出力する。比較器CMP1からスイッチSW1およびスイッチSW4の各々に出力された信号に基づいて、スイッチSW1およびスイッチSW4の各々の状態が制御される。比較器CMP1は、カメラユニット10aの通信モードを第1のモードと第2のモードとの間で切り替える。
バッファ101が、NMOSトランジスタを含むソースフォロア回路である場合、比較器CMP1は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの最大値よりも高い電位を検出する。バッファ101が、PMOSトランジスタを含むソースフォロア回路である場合、比較器CMP1は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの最小値よりも低い電位を検出する。
スイッチSW4は、第1の端子および第2の端子を有する。スイッチSW4の状態は、オン状態およびオフ状態のいずれか1つになる。スイッチSW4の状態がオン状態であるとき、第1の端子と第2の端子とが電気的に接続される。スイッチSW4の状態がオフ状態であるとき、第1の端子と第2の端子とが電気的に絶縁される。
スイッチSW4の第1の端子は信号線LSに接続され、かつスイッチSW4の第2の端子はPLL110に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、スイッチSW4の状態はオン状態になる。このとき、クロック制御信号が信号線LSからPLL110に出力される。スイッチSW4は、クロック制御信号をプロセッサ6から受信する。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチSW4の状態はオフ状態になる。
PLL110は、VCO105およびクロック制御回路112を有する。クロック制御回路112は、位相比較器、チャージポンプ、およびループフィルタを有する。PLL110は、比較器CMP1から出力された信号に基づいて動作を切り替える。比較器CMP1から出力された信号は、通信モードを示す。通信モードが第2のモードであるとき、PLL110は、カメラクロックをプロセッサ6のシステムクロックに同期させるための動作を実行する。通信モードが第1のモードであるとき、PLL110は、カメラクロックをプロセッサ6のシステムクロックに同期させるための動作を停止し、通信モードが第2のモードから第1のモードに遷移した瞬間のクロック周波数を維持したまま、クロックを出力し続ける。
クロック制御回路112は、スイッチSW4の第2の端子に接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、クロック制御信号がクロック制御回路112に入力される。第2の実施形態におけるクロック制御信号は、プロセッサ6のシステムクロックの1周期の整数倍の周期を持つパルス信号である。クロック制御回路112は、その周波数に対応する電圧をVCO105に出力する。クロック制御信号は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位を持つ。
VCO105は、クロック制御回路112から出力された電圧に対応する周波数を持つカメラクロックを生成する。これにより、VCO105は、カメラクロックをパルス信号(クロック制御信号)に同期させる。VCO105は、生成されたカメラクロックをタイミングジェネレータ104およびイメージャ11に出力する。通信モードが第2のモードであるとき、VCO105はカメラクロックの周波数を調整する。通信モードが第1のモードであるとき、VCO105は、第2のモードにおいて設定された周波数を持つカメラクロックを生成する。
第2の通信モードを示す信号が比較器CMP1から出力され、かつタイミングジェネレータ104に入力されたとき、タイミングジェネレータ104はクロック計数の実行を開始する。タイミングジェネレータ104は、VCO105から出力されたカメラクロックに基づいて計数を実行する。タイミングジェネレータ104は、計数された値に基づいて、イメージャ11における画素信号の読み出しを制御するための制御信号をイメージャ11に出力する。また、所定の数が計数されたとき、タイミングジェネレータ104は、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替えるための制御信号をスイッチSW1およびスイッチSW4に出力する。また、通信モードが第2の通信モードであるとき、タイミングジェネレータ104は、負電圧を電圧生成回路111に生成させるための制御信号を電圧生成回路111に出力する。
電圧生成回路111は、パッドVLO2に接続されている。電圧生成回路111は、水平ブランキング期間に負電圧を生成し、かつその負電圧を容量素子C1に出力する。容量素子C1は、負電圧をイメージャ11に出力する。
図6は、内視鏡システム1aにおける通信のタイミングを示す。図6において右方向に時間が進む。図6において、イメージャ11の動作モード、信号線LSの電位(VSIG)、スイッチSW1の状態、およびスイッチSW4の状態が示されている。以下では、バッファ101が、NMOSトランジスタを含むソースフォロア回路である場合の動作を説明する。
画像出力期間(SIG-OUT)における動作を説明する。画像出力期間において、通信モードは第1のモードである。画像出力期間が開始されたとき、スイッチSW1の状態はオン状態になり、スイッチSW4の状態はオフ状態になる。バッファ102は信号線LSに電気的に接続される。イメージャ11によって生成された画像データは、バッファ101、バッファ102、およびスイッチSW1を経由して信号線LSに出力される。画像受信回路60は、画像データを受信する。
信号線LSに出力された画像データの信号レベルの最大値はVOBである。信号線LSに出力された画像データの信号レベルの最小値はVSATである。信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲は、VSAT以上かつVOB以下である。
抵抗器R1の第2の端子の電位すなわち比較器CMP1の第2の入力端子の電位は電位VOBよりも高い。信号線LSが画像データを伝送しているとき、信号線LSの電位は電位VOB以下である。比較器CMP1は、比較結果を示す信号をスイッチSW1およびスイッチSW4に出力する。スイッチSW1の状態はオン状態に維持され、かつスイッチSW4の状態はオフ状態に維持される。
ダミー出力期間(DMY-OUT)における動作を説明する。ダミー出力期間において、通信モードは第1のモードである。イメージャ11は、ダミー出力期間においてダミーデータを出力する。ダミーデータは、バッファ101、バッファ102、およびスイッチSW1を経由して信号線LSに出力される。画像受信回路60は、ダミーデータを受信する。
信号線LSに出力されたダミーデータの信号レベルの最大値はVOBである。信号線LSに出力されたダミーデータの信号レベルの最小値はVDMYである。電位VDMYは、電位VSATよりも高い。信号線LSに出力されたダミーデータの信号レベルの範囲は、VDMY以上かつVOB以下である。
信号線LSがダミーデータを伝送しているとき、信号線LSの電位は電位VOB以下かつ電位VSAT以上である。比較器CMP1は、比較結果を示す信号をスイッチSW1およびスイッチSW4に出力する。スイッチSW1の状態はオン状態に維持され、かつスイッチSW4の状態はオフ状態に維持される。
水平ブランキング期間(H-BLANK)における動作を説明する。信号出力回路61は、ダミー出力期間内の所定のタイミングでクロック制御信号を信号線LSに出力する。信号線LSに出力されたクロック制御信号のレベルの最大値は、電源電圧VDDである。電源電圧VDDは、電位VOBよりも高い。信号線LSに出力されたクロック制御信号のレベルの最小値は、グランド電圧GNDである。グランド電圧GNDは、電位VSATよりも低い。
クロック制御信号が信号線LSに出力されたとき、信号線LSの電位は電位VOBよりも高い。比較器CMP1は、比較結果を示す信号をスイッチSW1およびスイッチSW4に出力する。スイッチSW1の状態はオフ状態に設定され、かつスイッチSW4の状態はオン状態に設定される。このとき、通信モードは第1のモードから第2のモードに切り替わり、かつ水平ブランキング期間が開始される。
スイッチSW1の状態がオフ状態に変化するため、信号線LSへのダミーデータの出力は停止される。スイッチSW4の状態がオン状態に変化するため、信号線LSによって伝送されたクロック制御信号は、PLL110に入力される。PLL110のクロック制御回路112は、クロック制御信号の周波数に対応する電圧をVCO105に出力する。
VCO105は、クロック制御回路112から出力された電圧に対応する周波数を持つカメラクロックを生成する。VCO105は、生成されたカメラクロックをタイミングジェネレータ104およびイメージャ11に出力する。
水平ブランキング期間が開始されたとき、タイミングジェネレータ104は、負電圧を電圧生成回路111に生成させるための制御信号を電圧生成回路111に出力する。電圧生成回路111は、負電圧を生成し、かつその負電圧を容量素子C1に出力する。容量素子C1は、負電圧をイメージャ11に出力する。
水平ブランキング期間が開始されたとき、タイミングジェネレータ104は計数の実行を開始する。所定の数が計数されたとき、タイミングジェネレータ104は、イメージャ11における画素信号の読み出しを開始するための制御信号をイメージャ11に出力する。そのとき、タイミングジェネレータ104は、通信モードを切り替えるための制御信号をスイッチSW1およびスイッチSW4に出力する。スイッチSW1の状態はオン状態に設定され、かつスイッチSW4の状態はオフ状態に設定される。このとき、通信モードは第2のモードから第1のモードに切り替わり、かつ画像出力期間が開始される。画像出力期間において、前述した動作が実行される。
垂直ブランキング期間における動作は、水平ブランキング期間における動作と同様である。
上記の動作では、比較器CMP1は、ダミー出力期間において、電位VOBよりも高い信号線LSの電位を検出し、かつ通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。バッファ101が、PMOSトランジスタを含むソースフォロア回路である場合、比較器CMP1は、ダミー出力期間において、電位VSATよりも低い信号線LSの電位を検出し、かつ通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。
第2の実施形態において、信号出力回路61は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位(VDD)を信号線LSに出力する。比較器CMP1が第1のモードにおいて第1の電位を検出したとき、比較器CMP1は、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。プロセッサ6から出力された信号に基づいて通信モードの切り替えが制御されるため、内視鏡システム1aは、通信モードを切り替える動作の正確性を向上させることができる。
第1の実施形態において、VCO105を制御するためのアナログ電圧がクロック制御信号として伝送ケーブル3を経由してカメラユニット10に伝送される。第2の実施形態の内視鏡システム1aは、第1の実施形態の内視鏡システム1と比較して、電気メス等の駆動によって発生するノイズの影響を受けにくい。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態の内視鏡システム1bの内部の構成を示す。図5に示す部分と同じ部分の説明を省略する。
内視鏡システム1bは、カメラユニット10bおよびプロセッサ6を有する。カメラユニット10bは、イメージャ11および制御部12bを有する。制御部12bは、バッファ102、通信制御回路103a、タイミングジェネレータ104、VCO105、電圧生成回路111、CDR(Clock Data Recovery)回路120、レジスタ回路121、DAC(Digital to Analog Converter)回路122、およびスイッチSW1を有する。
第3の実施形態におけるクロック制御信号は、プロセッサ6のシステムクロックの周波数に対応する値を示すデジタル信号である。クロック制御信号は、周波数の値を示すデータ(制御データ)を含む。クロック制御信号は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位を持つ。CDR回路120は、制御データをクロック制御信号から抽出する。レジスタ回路121は、制御データを保持する。DAC回路122およびVCO105は、クロック調整回路である。DAC回路122は、制御データに対応する電圧を持つアナログ信号を生成する。VCO105は、アナログ信号の電圧に対応する周波数を持つカメラクロックを生成する。
図8は、CDR回路120の構成を示す。図8に示すCDR回路120は、位相周波数比較器123、チャージポンプ124、ループフィルタ125、VCO126、通信制御回路127、およびスイッチSW5を有する。
CDR回路120は、パッドVOUTに接続されている。信号出力回路61から出力されたクロック制御信号SYSと、VCO126によって生成されたCDRクロックCDRCLKとが位相周波数比較器123に入力される。クロック制御信号SYSは、所定の周期毎にクロックリカバリシンボルを有する。クロックリカバリシンボルは、データの遷移タイミングを検出するためのクロックエッジを有する。このクロックリカバリシンボルを含むデータとして、例えば8b(bit)/10b(bit)変換やマンチェスタ符号化等のデータ形式が使用されていてもよい。データ1ビットの周期(入力されるクロックの最短周期)をTと定義した場合、8b/10b変換では5Tに少なくとも1回のクロックリカバリシンボル(クロック遷移)が含まれ、マンチェスタ符号化では2Tに少なくとも1回のクロックリカバリシンボル(クロック遷移)が含まれる。
通信モードが第2のモードであるとき、CDR回路120はカメラクロックIMCLKの周波数を調整する。通信モードが第1のモードであるとき、CDR回路120は、第2のモードにおいて設定された周波数を持つカメラクロックIMCLKを生成する。CDR回路120は、クロック制御信号SYSの立ち下がりのタイミングと、CDRクロックCDRCLKの立ち下がりのタイミングとが同じになるようにCDRクロックCDRCLKの位相および周波数を調整する。
位相周波数比較器123は、CDRクロックCDRCLKの立ち上がりエッジのタイミングでクロック制御信号SYSの値をサンプリングする。位相周波数比較器123は、カメラクロックIMCLKと同期した制御データREDATAをレジスタ回路121に出力する。また、位相周波数比較器123は、クロック制御信号SYSとCDRクロックCDRCLKとの間の位相のずれおよび周波数のずれに応じた信号をチャージポンプ124に出力する。チャージポンプ124は、位相周波数比較器123から出力された信号に基づいて、CDRクロックCDRCLKの周波数を調整するためのアナログ信号を生成する。
チャージポンプ124とループフィルタ125との間にスイッチSW5が配置されている。通信モードが第1のモードから第2のモードに切り替わったとき、スイッチSW5の状態は、通信制御回路127から出力された信号に基づいてオン状態になる。ループフィルタ125は、チャージポンプ124から出力されたアナログ信号に基づく制御電圧VCTL1をVCO126に出力する。VCO126は、制御電圧VCTL1に対応する周波数を持つCDRクロックCDRCLKを生成する。VCO126は、CDRクロックCDRCLKをレジスタ回路121および位相周波数比較器123に出力する。通信モードが第2のモードから第1のモードに切り替わったとき、スイッチSW5の状態は、通信制御回路127から出力された信号に基づいてオフ状態になる。ループフィルタ125が出力する制御電圧VCTL1として、通信モードが第2のモードから第1のモードに切り替わった瞬間の電圧が維持される。VCO126の発振周波数は、通信モードが第1のモードである期間中、一定に保たれる。
位相周波数比較器123から出力された制御データREDATAは、CDRクロックCDRCLKに同期してレジスタ回路121に入力される。制御データREDATAのデジタル値はレジスタ回路121に記憶される。
制御データREDATAのデジタル値REGは、レジスタ回路121から読み出され、かつDAC回路122に出力される。DAC回路122は、デジタル値REGに対応する制御電圧VCTL2を生成し、かつ制御電圧VCTL2をVCO105に出力する。VCO105は、制御電圧VCTL2に対応する周波数を持つカメラクロックIMCLKを生成する。VCO105は、生成されたカメラクロックIMCLKをタイミングジェネレータ104およびイメージャ11に出力する。
通信制御回路127は、レジスタ回路121に記憶された制御データREDATAのデジタル値から所定の値を検出する。所定の値が検出されたとき、通信制御回路127は、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える。
内視鏡システム1bの動作を説明する。通信モードの切り替えに関する動作を除いて、内視鏡システム1bの動作は第2の実施形態の内視鏡システム1aの動作と同様である。以下の説明では、図6に示す電位を適宜参照する。
画像出力期間(SIG-OUT)およびダミー出力期間(DMY-OUT)における動作に関して、第2の実施形態における動作と異なる部分を説明する。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチSW5の状態はオフ状態である。ループフィルタ125は、一定の制御電圧VCTL1をVCO126に出力する。CDRクロックCDRCLKの周波数は一定の値に保たれる。プロセッサ6の図示していない回路は、ダミー出力期間において、画像データの遷移タイミングに基づいてカメラユニット10のカメラクロックIMCLKの周波数を検出する。
水平ブランキング期間(H-BLANK)における動作に関して、第2の実施形態における動作と異なる部分を説明する。信号出力回路61は、ダミー出力期間内の所定のタイミングでクロック制御信号を信号線LSに出力する。クロック制御信号は、ダミー出力期間において検出されたカメラクロックIMCLKの周波数を調整するための制御データを含む。クロック制御信号が信号線LSに出力されたとき、信号線LSの電位は電位VOBよりも高い。比較器CMP1は、比較結果を示す信号をスイッチSW1およびCDR回路120に出力する。スイッチSW1の状態はオフ状態に設定される。このとき、通信モードは第1のモードから第2のモードに切り替わり、かつ水平ブランキング期間が開始される。
スイッチSW1の状態がオフ状態に変化するため、信号線LSへのダミーデータの出力は停止される。スイッチSW5の状態は、比較器CMP1から出力された信号に基づいてオン状態になる。ループフィルタ125は、チャージポンプ124から出力されたアナログ信号に基づく制御電圧VCTL1をVCO126に出力する。VCO126は、制御電圧VCTL1に対応する周波数を持つCDRクロックCDRCLKを生成する。
制御データREDATAが位相周波数比較器123から出力され、かつレジスタ回路121に記憶される。DAC回路122は、制御データREDATAのデジタル値REGに対応する制御電圧VCTL2を生成し、かつ制御電圧VCTL2をVCO105に出力する。VCO105は、制御電圧VCTL2に対応する周波数を持つカメラクロックIMCLKを生成する。
信号出力回路61が第1の電位を信号線LSに出力した後、信号出力回路61は、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える指示を示す通信制御信号を信号線LSに出力する。具体的には、信号出力回路61は、水平ブランキング期間内の所定のタイミングで、所定のデジタル値を持つクロック制御信号を信号線LSに出力する。そのデジタル値は、通信モードの切り替えを示す。例えば、そのデジタル値は、1011である。そのデジタル値を持つクロック制御信号は、通信制御信号に対応する。
第3の実施形態におけるクロック制御信号は、プロセッサ6のシステムクロックを示すパルス信号である。パルス信号は、ハイレベルおよびローレベルのパターンを含む。パルス信号のパターンは、通信制御信号のデータに対応する。
図9は、通信モードの切り替えに関する信号の波形を示す。図9において右方向に時間が進む。図9において、クロック制御信号SYS、CDRクロックCDRCLK、および制御データREDATAが示されている。
位相周波数比較器123は、CDRクロックCDRCLKの立ち上がりエッジのタイミングでクロック制御信号SYSの値をサンプリングする。位相周波数比較器123は、サンプリングされた値を制御データREDATAとしてレジスタ回路121に順次出力する。制御データREDATAは、レジスタ回路121に記憶される。
通信制御回路127が第2のモードにおいて通信制御信号を検出したとき、通信制御回路127は、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える。具体的には、レジスタ回路121に記憶された制御データREDATAのデジタル値が1011であることが検出されたとき、通信制御回路127は、スイッチSW5、スイッチSW1、およびタイミングジェネレータ104に制御信号を出力する。このとき、通信モードは第2のモードから第1のモードに切り替わり、かつ画像出力期間が開始される。スイッチSW1の状態はオン状態に設定され、かつスイッチSW5の状態はオフ状態に設定される。タイミングジェネレータ104は、イメージャ11における画素信号の読み出しを開始するための制御信号をイメージャ11に出力する。
第3の実施形態において、信号出力回路61は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位(VDD)を信号線LSに出力する。比較器CMP1が第1のモードにおいて第1の電位を検出したとき、比較器CMP1は、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。プロセッサ6から出力された信号に基づいて通信モードの切り替えが制御されるため、内視鏡システム1bは、通信モードを切り替える動作の正確性を向上させることができる。
第1の実施形態において、VCO105を制御するためのアナログ電圧がクロック制御信号として伝送ケーブル3を経由してカメラユニット10に伝送される。第3の実施形態の内視鏡システム1bは、第1の実施形態の内視鏡システム1と比較して、電気メス等の駆動によって発生するノイズの影響を受けにくい。
(第4の実施形態)
図10は、本発明の第4の実施形態の内視鏡システム1cの内部の構成を示す。図2に示す部分と同じ部分の説明を省略する。
内視鏡システム1cは、カメラユニット10cおよびプロセッサ6cを有する。カメラユニット10cは、イメージャ11、バッファ101c、通信制御回路103c、タイミングジェネレータ104、CDR回路120c、マルチプレクサ130、およびインバータ131を有する。
マルチプレクサ130は、第1の入力端子、第2の入力端子、および出力端子を有する。マルチプレクサ130の第1の入力端子はイメージャ11に接続されている。画像データがマルチプレクサ130の第1の入力端子に入力される。グランド電圧がマルチプレクサ130の第2の入力端子に入力される。マルチプレクサ130は、画像データとグランド電圧とのいずれか一方をバッファ101cに出力する。
マルチプレクサ130の状態は、第1の状態および第2の状態のいずれか一方に設定される。通信モードが第1のモードであるとき、マルチプレクサ130の状態は、第1の状態に設定される。マルチプレクサ130は画像データをバッファ101cに出力する。通信モードが第2のモードであるとき、マルチプレクサ130の状態は、第2の状態に設定される。マルチプレクサ130はグランド電圧をバッファ101cに出力する。
バッファ101cは、トランジスタT1および抵抗器R4を有する。バッファ101cは、ソースフォロア回路である。
トランジスタT1は、ゲート端子G1(第1の端子)、ドレイン端子D1(第2の端子)、およびソース端子S1(第3の端子)を有する。ゲート端子G1は、マルチプレクサ130の出力端子に接続されている。画像データまたはグランド電圧(基板電圧)がゲート端子G1に入力される。電源電圧VDDがドレイン端子D1に入力される。
通信モードが第1のモードであるとき、画像データがゲート端子G1に入力される。ソース端子S1は、画像データの信号レベルに対応する第3の電位を、抵抗器R4を経由して信号線LSに出力する。第3の電位の最大値は、電源電圧VDDよりもトランジスタT1の閾値電圧だけ低い電圧以下である。第3の電位の最小値は、グランド電圧(基板電圧)以上である。
通信モードが第2のモードであるとき、グランド電圧がゲート端子G1に入力される。トランジスタT1の状態は、オフ状態になる。そのため、信号線LSへの画像データの出力は停止される。
抵抗器R4は、第1の端子および第2の端子を有する。抵抗器R4の第1の端子は、トランジスタT1のソース端子S1に接続されている。抵抗器R4の第2の端子は、パッドVOUTに接続されている。
インバータ131は、入力端子および出力端子を有する。インバータ131の入力端子は、パッドVOUTに接続されている。インバータ131の出力端子は、CDR回路120cに接続されている。
プロセッサ6cから出力されたクロック制御信号がCDR回路120cに入力される。第4の実施形態におけるクロック制御信号は、プロセッサ6cのシステムクロックの1周期の整数倍の周期を持つパルス信号である。クロック制御信号は、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位を持つ。CDR回路120cは、カメラクロックをパルス信号に同期させることにより、カメラクロックの周波数を調整する。パルス信号のパターンが所定のパターンであるとき、CDR回路120cは、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替えるためのデータを通信制御回路103cに出力する。
通信制御回路103cは、パッドVOUTに接続されている。通信制御回路103cは、信号線LSの電位を検出する。通信制御回路103cは、信号線LSの電位に基づいて、マルチプレクサ130を制御する。通信制御回路103cは、CDR回路120cに通信モードを設定するためのモード設定信号をCDR回路120cに出力する。
通信制御回路103cが第1のモードにおいて第3の電位の最大値よりも高い第1の電位を検出したとき、通信制御回路103cは、トランジスタT1のゲート端子G1への画像データの入力を停止させ、かつトランジスタT1のゲート端子G1へのグランド電圧(基板電圧)の入力を開始させる。具体的には、通信制御回路103cは、マルチプレクサ130の状態を第2の状態に設定する。これにより、通信制御回路103cは、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。
通信制御回路103cは、CDR回路120cからの所定のデータの出力に基づいて、トランジスタT1のゲート端子G1へのグランド電圧(基板電圧)の入力を停止させ、かつトランジスタT1のゲート端子G1への画像データの入力を開始させる。具体的には、所定のデータがCDR回路120cから出力されたとき、通信制御回路103cは、カメラクロックの計数を開始する。所定の数が計数されたとき、通信制御回路103cは、マルチプレクサ130の状態を第1の状態に設定する。これにより、通信制御回路103cは、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える。
カメラユニット10cは、イメージャ11等に加えて、パッドVDD3、パッドGND3、およびパッドVOUTを有する。パッドVDD3は、電源線LVに接続されている。電源電圧がパッドVDD3に入力される。パッドGND3は、グランド線LGに接続されている。グランド電圧がパッドGND3に入力される。
パッドVOUTは、抵抗器R4の第2の端子、インバータ131の入力端子、および通信制御回路103cに接続されている。また、パッドVOUTは、信号線LSに接続されている。通信モードが第1のモードであるとき、画像データが抵抗器R4から出力され、かつパッドVOUTに入力される。画像データは、パッドVOUTを経由して信号線LSに出力される。通信モードが第2のモードであるとき、クロック制御信号が信号線LSからパッドVOUTに入力される。クロック制御信号は、パッドVOUTおよびインバータ131を経由してCDR回路120cに出力される。また、クロック制御信号は、パッドVOUTを経由して通信制御回路103cに出力される。
カメラユニット10cは、パッドVOUT、パッドVDD3、およびパッドGND3のみを経由してプロセッサ6cに電気的に接続されている。これらの3つのパッド以外に、カメラユニット10cとプロセッサ6cとを電気的に接続するパッドはカメラユニット10cに配置されていない。
プロセッサ6cは、画像受信回路60cおよび電源回路62を有する。通信モードが第1のモードであるとき、画像受信回路60cは、カメラユニット10cによって送信された画像データを受信する。受信された画像データは、AFE(Analog Front End)等の後段回路に出力される。通信モードが第2のモードであるとき、信号出力回路61cは、クロック制御信号を信号線LSに出力する。画像受信回路60cおよび信号出力回路61cは、プロセッサ6cのシステムクロックに基づいて動作する。
画像受信回路60cは、信号出力回路61c、スイッチ600(第1のスイッチ)、および抵抗器RT1を有する。信号出力回路61cは、スイッチ610およびインバータ611を有する。
インバータ611は、入力端子および出力端子を有する。クロック制御信号CSがインバータ611の入力端子に入力される。インバータ611の出力端子は、スイッチ610に接続されている。クロック制御信号CSは、インバータ611を経由してスイッチ610に入力される。
スイッチ610は、第1の端子および第2の端子を有する。クロック制御信号がスイッチ610の第1の端子に入力される。スイッチ610の第2の端子は信号線LSに接続されている。通信モードが第2のモードであるとき、スイッチ610の状態はオン状態になる。このとき、クロック制御信号が信号線LSに出力される。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチ610の状態はオフ状態になる。このとき、クロック制御信号は信号線LSに出力されない。スイッチ610の状態は、スイッチ制御信号SWCTLの反転信号に基づいて制御される。
抵抗器RT1は、画像データが受信されるときに動作する直流終端抵抗である。画像受信回路60cが画像データを受信するとき、スイッチ600は、信号線LSと抵抗器RT1とを電気的に接続する。信号出力回路61cが第1の電位を信号線LSに出力するとき、スイッチ600は、信号線LSと抵抗器RT1とを電気的に切り離す。
スイッチ600は、第1の端子および第2の端子を有する。スイッチ600の第1の端子は信号線LSに接続され、かつスイッチ600の第2の端子は抵抗器RT1に接続されている。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチ600の状態はオン状態になる。このとき、抵抗器RT1が信号線LSに電気的に接続され、かつ直流終端抵抗として動作する。通信モードが第2のモードであるとき、スイッチ600の状態はオフ状態になる。このとき、抵抗器RT1は信号線LSから電気的に切り離される。スイッチ600の状態は、スイッチ制御信号SWCTLに基づいて制御される。
スイッチ600の状態がオン状態であるとき、スイッチ610の状態はオフ状態である。スイッチ600の状態がオフ状態であるとき、スイッチ610の状態はオン状態である。
抵抗器RT1は、第1の端子および第2の端子を有する。抵抗器RT1の第1の端子は、スイッチ600の第2の端子に接続されている。グランド電圧が抵抗器RT1の第2の端子に入力される。
信号出力回路61cが第1の電位を信号線LSに出力した後、信号出力回路61cは、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える指示を示す通信制御信号を信号線LSに出力する。具体的には、信号出力回路61cは、水平ブランキング期間内の所定のタイミングで、所定のデジタル値を持つクロック制御信号を信号線LSに出力する。そのデジタル値は、通信モードの切り替えを示す。そのデジタル値を持つクロック制御信号は、通信制御信号に対応する。クロック制御信号は、ハイレベルおよびローレベルのパターンを含む。クロック制御信号のパターンは、通信制御信号のデータに対応する。
図11は、CDR回路120cの構成を示す。図8に示す部分と同じ部分の説明を省略する。図11に示すCDR回路120cは、位相比較器123c、チャージポンプ124、ループフィルタ125、VCO126、遅延回路128、論理回路129a、および論理回路129bを有する。
論理回路129bは、OR回路である。クロック制御信号およびモード設定信号が論理回路129bに入力される。クロック制御信号は信号線LSからインバータ131を経由して出力される。モード設定信号は通信制御回路103cから出力される。通信モードが第2のモードであるとき、モード設定信号はローレベルに設定される。このとき、論理回路129bはクロック制御信号を出力する。通信モードが第1のモードであるとき、モード設定信号はハイレベルに設定される。このとき、論理回路129bは、ハイレベルを持つ信号を出力する。
論理回路129bから出力された信号と、VCO126から出力されたカメラクロックとが位相比較器123cに入力される。通信モードが第2のモードであるとき、クロック制御信号が論理回路129bから位相比較器123cに出力される。位相比較器123cは、クロック制御信号とカメラクロックとの間の位相のずれおよび周波数のずれに応じた信号をチャージポンプ124に出力する。VCO126は、ループフィルタ125から出力された制御電圧に対応する周波数を持つカメラクロックを生成する。
通信モードが第1のモードであるとき、ハイレベルを持つ信号が論理回路129bから位相比較器123cに出力される。位相比較器123cは、クロック制御信号とカメラクロックとの位相の比較を停止する。そのため、VCO126から出力されるカメラクロックの周波数は変化しない。
遅延回路128は、VCO126から出力されたカメラクロックを遅延させる。遅延回路128は、遅延したカメラクロックを論理回路129aに出力する。
論理回路129aは、Dフリップフロップである。論理回路129aは、遅延したカメラクロックの立ち上がりエッジでクロック制御信号を取り込み、かつデータを示すデジタル信号を出力する。クロック制御信号がハイレベルにある場合、論理回路129aはハイレベルを出力する。クロック制御信号がローレベルにある場合、論理回路129aはローレベルを出力する。
図12は、データの生成に関するCDR回路120cの動作を示す。図12において右方向に時間が進む。図12において、クロック制御信号、カメラクロック、遅延したカメラクロック、およびデータが示されている。
遅延したカメラクロックは、タイミングT11で立ち上がる。論理回路129aは、タイミングT11でクロック制御信号を取り込む。クロック制御信号のレベルは、タイミングT11においてハイレベルである。論理回路129aは、タイミングT11でハイレベルを出力する。
遅延したカメラクロックは、タイミングT12で立ち上がる。論理回路129aは、タイミングT12でクロック制御信号を取り込む。クロック制御信号のレベルは、タイミングT12においてローレベルである。論理回路129aは、タイミングT11でローレベルを出力する。
CDR回路120cは、上記の動作を実行することにより、クロック制御信号のパルスのパターンに基づいてデータを生成する。
クロック制御信号のパルスのパターンに基づいてデータを生成する方法は、上記の方法に限らない。例えば、カメラクロックの周波数の2倍の周波数を持つ信号を生成し、かつその信号の立ち下がりエッジでクロック制御信号を取り込んでもよい。
図13は、内視鏡システム1cにおける通信のタイミングを示す。図13において右方向に時間が進む。図13において、イメージャ11の動作モード、スイッチ制御信号SWCTL、クロック制御信号CS、信号線LSの電位(VSIG)、通信方向、およびカメラクロックが示されている。図13に示すクロック制御信号CSのレベルは、インバータ611の入力端子に入力される信号のレベルである。
イメージャ11は、信号出力期間(SO)における動作と、水平ブランキング期間(HB)における動作とを繰り返す。図13において、拡大された水平ブランキング期間(HB)における各信号が示されている。
信号出力期間(SO)において、スイッチ制御信号SWCTLはハイレベルにある。このとき、スイッチ600の状態はオン状態であり、かつスイッチ610の状態はオフ状態である。通信モードは第1のモードである。
水平ブランキング期間(HB)が開始されたとき、スイッチ制御信号SWCTLのレベルがハイレベルからローレベルに変化する。このとき、スイッチ600の状態はオフ状態になり、かつスイッチ610の状態はオン状態になる。水平ブランキング期間(HB)が開始されたとき、クロック制御信号CSのレベルはローレベルである。そのため、信号出力回路61cは、ハイレベルのクロック制御信号を信号線LSに出力する。
クロック制御信号が信号線LSに出力されたとき、信号線LSの電位は第1の電位にプルアップされる。例えば、第1の電位は電源電圧である。通信制御回路103cは、タイミングT21において、第1の電位を検出し、かつマルチプレクサ130の状態を第2の状態に設定する。これにより、通信制御回路103cは、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。グランド電圧がバッファ101cのトランジスタT1のゲート端子G1に入力される。
タイミングT22から、所定のパターンを持つパルス信号がクロック制御信号CSとしてインバータ611の入力端子に入力される。所定のパターンは、ハイレベルおよびローレベルの組み合わせで構成される。図13に示す例では、所定のパターンは、“HLHLHLHL”である。信号出力回路61cは、クロック制御信号CSを反転したクロック制御信号を信号線LSに出力する。CDR回路120cは、クロック制御信号CSのパターンに対応するデータを生成し、かつそのデータを通信制御回路103cに出力する。
所定のパターンを持つパルス信号が出力された後、プロセッサ6cのシステムクロックの1周期の整数倍の周期を持つパルス信号がクロック制御信号CSとしてインバータ611の入力端子に入力される。信号出力回路61cは、クロック制御信号CSを反転したクロック制御信号を信号線LSに出力する。CDR回路120cのVCO126は、クロック制御信号の周波数を持つカメラクロックを生成する。
通信制御回路103cは、タイミングT23において、クロック制御信号の所定のパターンに対応するデータを検出し、かつ計数を開始する。所定の数が計数されたとき、通信制御回路103cは、タイミングT24において、マルチプレクサ130の状態を第1の状態に設定する。これにより、通信制御回路103cは、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える。画像データがトランジスタT1のゲート端子G1に入力される。タイミングT24において、水平ブランキング期間(HB)が終了し、かつ信号出力期間(SO)が開始される。
バッファ101cが抵抗器R4を有さず、トランジスタT1のソース端子S1がパッドVOUTに接続されてもよい。この場合、画像データの信号レベルに対応する第3の電位の最大値は、電源電圧よりもトランジスタT1の閾値電圧だけ低い。図10に示す例では、抵抗器R4がトランジスタT1のソース端子S1に接続されているため、抵抗器R4における電圧降下が発生する。そのため、第3の電位の最大値と、第1の電位(電源電圧)との差が大きくなる。その結果、通信制御回路103cが第1の電位を検出しやすい。
第4の実施形態において、信号出力回路61cは、信号線LSに出力された画像データの信号レベルの範囲に含まれないレベルに対応する第1の電位(電源電圧)を信号線LSに出力する。通信制御回路103cが第1のモードにおいて第1の電位を検出したとき、通信制御回路103cは、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。プロセッサ6cから出力された信号に基づいて通信モードの切り替えが制御されるため、内視鏡システム1cは、通信モードを切り替える動作の正確性を向上させることができる。
信号出力回路61cが第1の電位を信号線LSに出力するとき、抵抗器RT1は信号線LSから電気的に切り離されている。そのため、通信制御回路103cは、不要な電流増加を引き起こすことなく通信モードを切り替えることができる。
(第4の実施形態の変形例)
図14は、本発明の第4の実施形態の変形例の内視鏡システム1dの内部の構成を示す。図10に示す部分と同じ部分の説明を省略する。
内視鏡システム1dは、カメラユニット10dおよびプロセッサ6cを有する。カメラユニット10dは、イメージャ11、バッファ101d、通信制御回路103c、タイミングジェネレータ104、CDR回路120c、マルチプレクサ130、およびインバータ131を有する。
バッファ101dは、トランジスタT2および抵抗器R4を有する。バッファ101dは、ソースフォロア回路である。
トランジスタT2は、ゲート端子G2(第1の端子)、ドレイン端子D2(第2の端子)、およびソース端子S2(第3の端子)を有する。ゲート端子G2は、マルチプレクサ130の出力端子に接続されている。画像データまたは電源電圧がゲート端子G2に入力される。グランド電圧GND(基板電圧)がドレイン端子D2に入力される。抵抗器R4の第1の端子は、トランジスタT2のソース端子S2に接続されている。
通信モードが第1のモードであるとき、画像データがゲート端子G2に入力される。ソース端子S2は、画像データの信号レベルに対応する第3の電位を、抵抗器R4を経由して信号線LSに出力する。第3の電位の最大値は、電源電圧以下である。第3の電位の最小値は、グランド電圧GND(基板電圧)よりもトランジスタT2の閾値電圧だけ高い電圧以上である。
通信モードが第2のモードであるとき、電源電圧がゲート端子G2に入力される。トランジスタT2の状態は、オフ状態になる。そのため、信号線LSへの画像データの出力は停止される。
通信制御回路103cが第1のモードにおいて第3の電位の最小値よりも低い第1の電位を検出したとき、通信制御回路103cは、トランジスタT2のゲート端子G2への画像データの入力を停止させ、かつトランジスタT2のゲート端子G2への電源電圧の入力を開始させる。具体的には、通信制御回路103cは、マルチプレクサ130の状態を第2の状態に設定する。これにより、通信制御回路103cは、通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。
通信制御回路103cは、CDR回路120cからの所定のデータの出力に基づいて、トランジスタT2のゲート端子G2への電源電圧の入力を停止させ、かつトランジスタT2のゲート端子G2への画像データの入力を開始させる。具体的には、所定のデータがCDR回路120cから出力されたとき、通信制御回路103cは、カメラクロックの計数を開始する。所定の数が計数されたとき、通信制御回路103cは、マルチプレクサ130の状態を第1の状態に設定する。これにより、通信制御回路103cは、通信モードを第2のモードから第1のモードに切り替える。
電源電圧VDDが抵抗器RT1の第2の端子に入力される。この点を除いて、図14に示すプロセッサ6cは、図10に示すプロセッサ6cと同じである。
水平ブランキング期間(HB)が開始され、かつクロック制御信号が信号線LSに出力されたとき、信号線LSの電位は第1の電位にプルダウンされる。例えば、第1の電位はグランド電圧GNDである。通信制御回路103cは、第1の電位を検出し、かつ通信モードを第1のモードから第2のモードに切り替える。
(第5の実施形態)
図15は、本発明の第5の実施形態の内視鏡システムが有する画像受信回路60eの構成を示す。図10に示す部分と同じ部分の説明を省略する。
図15に示す画像受信回路60eは、信号出力回路61c、スイッチ600(第1のスイッチ)、スイッチ620(第2のスイッチ)、抵抗器RT1、抵抗器RT2、および容量素子C2(直流カットコンデンサ)を有する。
抵抗器RT2は、画像データが受信されるときに動作する交流終端抵抗である。容量素子C2は、信号線LSおよび抵抗器RT2に接続されている。画像データが受信されるとき、容量素子C2は信号線LSの電位の直流成分をカットする。画像受信回路60eが画像データを受信するとき、スイッチ620は、信号線LSと抵抗器RT2とを電気的に接続し、かつ信号線LSと容量素子C2とを電気的に接続する。信号出力回路61cが第1の電位を信号線LSに出力するとき、スイッチ620は、信号線LSと抵抗器RT2とを電気的に切り離し、かつ信号線LSと容量素子C2とを電気的に切り離す。
スイッチ620は、第1の端子および第2の端子を有する。スイッチ620の第1の端子は信号線LSに接続され、かつスイッチ620の第2の端子は容量素子C2に接続されている。通信モードが第1のモードであるとき、スイッチ620の状態はオン状態になる。このとき、抵抗器RT2および容量素子C2が信号線LSに電気的に接続される。抵抗器RT2が交流終端抵抗として動作し、かつ容量素子C2が直流カットコンデンサとして動作する。通信モードが第2のモードであるとき、スイッチ620の状態はオフ状態になる。このとき、抵抗器RT2および容量素子C2は信号線LSから電気的に切り離される。スイッチ620の状態は、スイッチ制御信号SWCTLに基づいて制御される。
スイッチ600およびスイッチ620の各々の状態がオン状態であるとき、スイッチ610の状態はオフ状態である。スイッチ600およびスイッチ620の各々の状態がオフ状態であるとき、スイッチ610の状態はオン状態である。
容量素子C2は、第1の端子および第2の端子を有する。容量素子C2の第1の端子は、スイッチ620の第2の端子に接続されている。容量素子C2の第2の端子は、抵抗器RT2に接続されている。
抵抗器RT2は、第1の端子および第2の端子を有する。抵抗器RT2の第1の端子は、容量素子C2の第2の端子に接続されている。グランド電圧が抵抗器RT2の第2の端子に入力される。
通信モードが第1のモードであるとき、容量素子C2の2つの端子間の直流電圧に基づく電荷が容量素子C2に蓄積される。容量素子C2が信号線LSに常に接続されるように画像受信回路が構成されている場合、容量素子C2の2つの端子間の直流電圧は第1のモードと第2のモードとで異なる。容量素子C2が信号線LSに接続されている状態で通信モードが切り替わったとき、容量素子C2の2つの端子間の直流電圧が安定するまで時間を要する。
図15に示す画像受信回路60eにおいて、通信モードが第2のモードであるとき、容量素子C2は信号線LSから電気的に切り離される。第1のモードにおいて容量素子C2に蓄積された電荷は、第2のモードにおいて容量素子C2に保持される。通信モードが第2のモードから第1のモードに切り替わったとき、容量素子C2は信号線LSに電気的に接続される。このとき、容量素子C2の2つの端子間の直流電圧がすぐに安定しやすい。そのため、内視鏡システムは、画像データの安定した通信を早く開始することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態およびその変形例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付のクレームの範囲によってのみ限定される。