Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP7040924B2 - 耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP7040924B2 - 耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置 - Google Patents

耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7040924B2
JP7040924B2 JP2017223175A JP2017223175A JP7040924B2 JP 7040924 B2 JP7040924 B2 JP 7040924B2 JP 2017223175 A JP2017223175 A JP 2017223175A JP 2017223175 A JP2017223175 A JP 2017223175A JP 7040924 B2 JP7040924 B2 JP 7040924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
damping
value
boiler
inspection target
natural frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017223175A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019095244A (ja
Inventor
政禎 松田
一生 山村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2017223175A priority Critical patent/JP7040924B2/ja
Publication of JP2019095244A publication Critical patent/JP2019095244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7040924B2 publication Critical patent/JP7040924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本開示は、耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置に関する。
例えばバイオマスを燃料とする流動床ボイラ等の産業用ボイラには、火炉壁の内側が耐火物で覆われているものがある。
具体的には、火炉壁は、少なくとも1つの管を含む熱交換部と、熱交換部の表面に溶接によって取り付けられたアンカ部材と、熱交換部の表面を覆う耐火部とを含む熱交換ユニットを有する。
この種の熱交換ユニットでは、熱応力により耐火部に割れ目が発生し、割れ目に腐食性ガスが侵入することがある。腐食性ガスによりアンカ部材と熱交換部との間の溶接部が腐蝕すると、熱交換部からアンカ部材及び耐火部が剥離し、最終的に脱落することがある。このため、ハンマー等で耐火部を叩いて衝撃を加え、衝撃を加えた際に発生する振動を測定することで、熱交換部からの耐火部の剥離(浮き上がり)を検査する検査方法が知られている。
この検査方法では、耐火部に加えた衝撃により発生する振動の固有振動数と減衰率を、それらについての判定基準の値と比較することで耐火部が剥離しているか否かを判定する(特許文献1参照)。
特開2015-125113号公報
しかし、上述した特許文献に記載の検査方法では、耐火部に加えた衝撃により発生する振動の固有振動数や減衰率の値がそれらについての判定基準の値と近い値であった場合、耐火部が剥離しているか否かの判定が曖昧となる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、耐火部の検査方法に関して、耐火部の剥離を精度よく判定することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る耐火部の検査方法は、
検査対象ボイラの火炉壁における耐火部の検査方法であって、
前記耐火部に衝撃を加える振動励起工程と、
前記衝撃によって前記耐火部の検査対象領域で発生した振動を測定する振動測定工程と、
前記振動測定工程の測定結果に基づいて、前記検査対象領域の固有振動数を求める固有振動数解析工程と、
前記振動測定工程の測定結果に基づいて、前記検査対象領域で発生した振動の減衰に関するパラメータを求める減衰パラメータ解析工程と、
前記固有振動数解析工程で求められた前記固有振動数と過去の検査結果に基づいて、所定期間経過後の前記固有振動数の推定値である振動数推定値を算出する振動数推定工程と、
前記減衰パラメータ解析工程で求められた前記減衰に関するパラメータと過去の検査結果に基づいて、前記所定期間経過後の前記減衰に関するパラメータの推定値である減衰パラメータ推定値を算出する減衰推定工程と、
前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、及び、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、前記検査対象領域における前記耐火部の剥離を判定する剥離判定工程と、
を備える。
上記(1)の方法によれば、固有振動数や減衰に関するパラメータに基づくだけでなく、さらに振動数推定値及び減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、耐火部の剥離を判定するので、耐火部の剥離を精度よく判定できる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の方法において、前記振動数推定工程は、前記検査対象ボイラにおける前記検査対象領域での前記固有振動数についての過去の検査結果に基づいて、前記振動数推定値を算出する。
上記(2)の方法によれば、検査対象ボイラにおける検査対象領域での固有振動数についての過去の検査結果に基づいて、振動数推定値を算出する。これにより、振動数推定値の精度が向上するので、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の方法において、前記減衰推定工程は、前記検査対象ボイラにおける前記検査対象領域での前記減衰に関するパラメータについての過去の検査結果に基づいて、前記減衰パラメータ推定値を算出する。
上記(3)の方法によれば、検査対象ボイラにおける検査対象領域での減衰に関するパラメータについての過去の検査結果に基づいて、減衰パラメータ推定値を算出する。これにより、減衰パラメータ推定値の精度が向上するので、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの方法において、前記振動数推定工程は、前記検査対象ボイラと類似する類似ボイラにおける前記検査対象領域に対応する対応領域での前記固有振動数についての過去の検査結果に基づいて、前記振動数推定値を算出する。
上記(4)の方法によれば、検査対象ボイラと類似する類似ボイラにおける検査対象領域に対応する対応領域での固有振動数についての過去の検査結果に基づいて、振動数推定値を算出する。これにより、検査対象ボイラにおける検査対象領域での固有振動数についての過去の検査結果を取得できない場合や、取得できても不十分な場合であっても、振動数推定値の精度を向上できるので、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの方法において、前記減衰推定工程は、前記検査対象ボイラと類似する類似ボイラにおける前記検査対象領域に対応する対応領域での前記減衰に関するパラメータについての過去の検査結果に基づいて、前記減衰パラメータ推定値を算出する。
上記(5)の方法によれば、検査対象ボイラと類似する類似ボイラにおける検査対象領域に対応する対応領域での減衰に関するパラメータについての過去の検査結果に基づいて、減衰パラメータ推定値を算出する。これにより、検査対象ボイラにおける検査対象領域での減衰に関するパラメータについての過去の検査結果を取得できない場合や、取得できても不十分な場合であっても、減衰パラメータ推定値の精度を向上できるので、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの方法において、前記剥離判定工程は、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値以上であっても、前記振動数推定値が前記許容値を下回り、且つ、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する。
上記(6)の方法によれば、固有振動数が許容値以上であっても、振動数推定値が許容値を下回り、且つ、減衰に関するパラメータが許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。
これにより、固有振動数解析工程で求められた固有振動数が許容値の下限値近傍であっても検査対象領域に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかの方法において、前記剥離判定工程は、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲内であっても、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値を下回わっており、且つ、前記減衰パラメータ推定値が前記許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する。
上記(7)の方法によれば、減衰に関するパラメータが許容範囲内であっても、固有振動数が許容値を下回わっており、且つ、減衰パラメータ推定値が許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。
これにより、減衰パラメータ解析工程で求められた減衰に関するパラメータが許容範囲の境界値近傍であっても検査対象領域に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの方法において、前記剥離判定工程は、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値以上であり、又は、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲内であっても、前記振動数推定値が前記許容値を下回り、且つ、前記減衰パラメータ推定値が前記許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する。
上記(8)の方法によれば、固有振動数が許容値以上であり、又は、減衰に関するパラメータが許容範囲内であっても、振動数推定値が許容値を下回り、且つ、減衰パラメータ推定値が許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。
これにより、固有振動数解析工程で求められた固有振動数が許容値の下限値近傍であったり、減衰パラメータ解析工程で求められた減衰に関するパラメータが許容範囲の境界値近傍であったりしても、検査対象領域に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(5)の何れかの方法において、前記剥離判定工程は、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値以上であり、且つ、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲内であっても、前記振動数推定値が前記許容値を下回るか、又は、前記減衰パラメータ推定値が前記許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する。
上記(9)の方法によれば、固有振動数が許容値以上であり、且つ、減衰に関するパラメータが許容範囲内であっても、振動数推定値が許容値を下回るか、又は、減衰パラメータ推定値が許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。
これにより、固有振動数解析工程で求められた固有振動数が許容値の下限値近傍であり、且つ、減衰パラメータ解析工程で求められた減衰に関するパラメータが許容範囲の境界値近傍であっても、検査対象領域に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの方法において、
前記耐火部の検査方法は、前記剥離判定工程における判定結果に基づいて前記耐火部の補修の必要性を判定する補修判定工程をさらに備え、
前記補修判定工程は、前記剥離判定工程で前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて前記検査対象領域における前記耐火部に剥離がないと判定されている場合であっても、前記検査対象領域の周囲において、前記耐火部に剥離があると判定されている領域の割合が所定割合を超えている場合に、
前記検査対象領域における前記耐火部の補修の必要があると判定する。
上記(10)の方法によれば、振動数推定値及び減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて検査対象領域における耐火部に剥離がないと判定されている場合であっても、検査対象領域の周囲において、耐火部に剥離があると判定されている領域の割合が所定割合を超えていれば、検査対象領域における耐火部の補修の必要があると判定される。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの方法において、前記検査対象ボイラは、気泡流動層ボイラ又は循環流動層ボイラである。
上記(11)の方法によれば、気泡流動層ボイラ及び循環流動層ボイラの耐火部の検査に際して、耐火部の剥離を精度よく判定できる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(4)又は(5)の方法において、
前記検査対象ボイラのボイラ形式は、気泡流動層ボイラ又は循環流動層ボイラであり、
前記類似ボイラのボイラ形式は、前記検査対象ボイラと同じボイラ形式である。
上記(12)の方法によれば、検査対象ボイラのボイラ形式と類似ボイラのボイラ形式とが同じであるので、類似ボイラの過去の検査結果を参照して算出する振動数推定値や減衰パラメータ推定値の精度が向上し、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
(13)幾つかの実施形態では、上記(12)の方法において、
前記検査対象ボイラの火炉壁は、前壁、後壁、左壁、右壁を含み、
前記類似ボイラの火炉壁は、前壁、後壁、左壁、右壁を含み、
前記類似ボイラにおける前記対応領域は、前記検査対象領域が存在する壁に対応する壁に存在し、
前記検査対象ボイラの火炉壁を、高さ方向に等間隔に、N個の高さ領域に区分し、
前記類似ボイラの火炉壁を、高さ方向に等間隔に、前記N個の高さ領域に区分した場合に、
前記類似ボイラにおける前記対応領域は、前記検査対象領域が存在する高さ領域に対応する高さ領域に存在する。
上記(13)の方法によれば、検査対象ボイラにおける検査対象領域と類似ボイラにおける対応領域との類似性が高まるので、類似ボイラの過去の検査結果を参照して算出する振動数推定値や減衰パラメータ推定値の精度が向上し、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
(14)幾つかの実施形態では、上記(13)の方法において、
前記検査対象ボイラの火炉壁は、前記耐火部を支持する複数のアンカ部材を有し、
前記類似ボイラの火炉壁は、前記類似ボイラの耐火部を支持する複数のアンカ部材を有し、
前記類似ボイラにおける前記対応領域が存在する壁の耐火部を支持するアンカ部材の密度は、前記検査対象ボイラにおける前記検査対象領域が存在する壁の耐火部を支持するアンカ部材の密度に対して±10%の範囲にある。
上記(14)の方法によれば、検査対象ボイラにおける検査対象領域と類似ボイラにおける対応領域との類似性が高まるので、類似ボイラの過去の検査結果を参照して算出する振動数推定値や減衰パラメータ推定値の精度が向上し、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
(15)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れかの方法において、前記所定期間は、前記検査対象ボイラにおける次回点検までの期間に相当する。
上記(15)の方法によれば、検査対象ボイラの次回点検の時点における耐火部の剥離を精度よく判定できる。これにより、仮に補修をしなければ検査対象ボイラの次回点検の時点で耐火部が剥離する蓋然性の高い検査対象領域を見つけることができる。したがって、耐火部の不具合の発生を抑制できる。
(16)本発明の少なくとも一実施形態に係る耐火部の補修方法は、上記(1)乃至(15)の何れかの耐火部の検査方法における前記剥離判定工程での前記判定の結果に基づいて補修が必要な対象範囲を設定し、該対象範囲に対して補修を行う。
上記(16)の方法によれば、補修が必要な対象範囲を適切に設定できるので、耐火部を適切に補修できる。
(17)本発明の少なくとも一実施形態に係る耐火部の検査装置は、
検査対象ボイラの火炉壁における耐火部に加えられた衝撃によって前記耐火部の検査対象領域で発生した振動を測定する振動測定部と、
前記振動測定部の測定結果に基づいて、前記検査対象領域の固有振動数を求める固有振動数解析部と、
前記振動測定部の測定結果に基づいて、前記検査対象領域で発生した振動の減衰に関するパラメータを求める減衰パラメータ解析部と、
前記固有振動数解析部で求められた前記固有振動数と過去の検査結果に基づいて、所定期間経過後の前記固有振動数の推定値である振動数推定値を算出する振動数推定部と、
前記減衰パラメータ解析部で求められた前記減衰に関するパラメータと過去の検査結果に基づいて、前記所定期間経過後の前記減衰に関するパラメータの推定値である減衰パラメータ推定値を算出する減衰推定部と、
前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、前記検査対象領域における前記耐火部の剥離の程度を判定する剥離判定部と、
を有する。
上記(17)の構成によれば、固有振動数や減衰に関するパラメータに基づくだけでなく、さらに振動数推定値及び減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、耐火部の剥離を判定するので、耐火部の剥離の程度を精度よく判定できる。
(18)幾つかの実施形態では、上記(17)の構成において、
前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、及び、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、複数の前記検査対象領域における前記耐火部の剥離の程度を表す指標値を算出する算出部と、
前記算出部で算出した複数の前記指標値についてのコンタ図を生成するコンタ図生成部と、
をさらに有する。
上記(18)の構成によれば、耐火部の剥離の程度が可視化されるので、耐火部の補修の要否の判定に資する。
(19)幾つかの実施形態では、上記(18)の構成において、
前記算出部は、前記固有振動数に第1重み付け係数を乗じた値、前記減衰に関するパラメータに第2重み付け係数を乗じた値、及び、前記振動数推定値に第3重み付け係数を乗じた値及び前記減衰パラメータ推定値に第4重み付け係数を乗じた値の少なくとも何れか一方に基づいて前記指標値を算出し、
前記固有振動数に前記第1重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響は、前記振動数推定値に前記第3重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響よりも大きく、
前記減衰に関するパラメータに前記第2重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響は、前記減衰パラメータ推定値に前記第4重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響よりも大きい。
上記(19)の構成によれば、耐火部の剥離の程度を表す指標値の妥当性が向上する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、耐火部の検査方法に関して、耐火部の剥離を精度よく判定できる。
熱交換ユニットを概略的に示す断面図である。 図1の熱交換ユニットを概略的に示す平面である。 幾つかの実施形態に係る熱交換ユニットの検査方法の概略的な手順を示すフローチャートである。 幾つかの実施形態に係る熱交換ユニットの検査装置の概略的な構成を示す図である。 図3中の固有振動数解析工程におけるスペクトル解析の結果の一例を示す図である。 図3中の減衰パラメータ解析工程にて解析される、熱交換部から耐火部が剥離していない場合の振動スペクトルの一例を示す図である。 図3中の減衰パラメータ解析工程にて解析される、熱交換部から耐火部が剥離している場合の振動スペクトルの一例を示す図である。 熱交換部から耐火部が剥離している面積(剥離面積)の大きさと固有振動数との関係を示すグラフである。 幾つかの実施形態に係る熱交換ユニットの検査対象領域を説明するための図である。 図9に示した各検査対象領域についての過去から現在までの検査結果の表であり、(a)は固有振動数についての表であり、(b)は減衰率についての表である。 図3中の判定工程において行われる判定処理のフローチャートである。 (a),(b)は、それぞれ、所定期間の経過後の固有振動数の算出について説明するためのグラフである。 図11のフローチャートにおけるサブルーチンを示す図である。 他の実施形態に係る耐火部の検査方法について説明するための図である。 他の実施形態に係る判定工程において判定部で行われる判定処理のフローチャートである。 耐火部の剥離の程度を表すコンタ図を出力部に表示させる実施形態における検査機の構成を示す図である。 各検査対象領域において指標値がそれぞれ算出されることを説明する図である。 コンタ図の一例を示す図である。 剥離判定の他の方法に関する判定処理のフローチャートである。 類似ボイラの選定手順を示すフローチャートである。 ピークツーピーク比を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の少なくとも一つの実施形態に係る耐火部の検査方法が適用される熱交換ユニット10を概略的に示す断面図であり、図2は、図1の熱交換ユニット10を概略的に示す平面図である。
熱交換ユニット10は、循環型流動床ボイラ(循環流動層ボイラ)やバブリング型流動床ボイラ(気泡流動層ボイラ)等の産業用ボイラに適用される。具体的には、熱交換ユニット10は、少なくとも1つの管12を含む熱交換部14と、熱交換部14の表面に溶接によりそれぞれ固定された複数の突起部16と、複数の突起部16間に設けられ、熱交換部14の表面を覆う耐火部18とを有する。
管12は金属からなり、水や蒸気等の流体を流すことができるように構成されている。幾つかの実施形態では、熱交換部14は、相互に平行に配列された複数の管12と、複数の管12を相互に連結する複数の金属製の板20とを有する。板20と管12は相互に溶接されている。幾つかの実施形態では、熱交換ユニット10は火炉壁を構成しており、管12は蒸発管であり、板20はフィン板である。
複数の突起部16の各々は金属からなり、例えばY字形状を有するY型アンカからなる。各突起部16は、熱交換部14の表面に対し略垂直に溶接されている。幾つかの実施形態では、複数の突起部16は、熱交換部14の一方の表面に千鳥状或いは格子状に配置されている。
耐火部18は耐火物からなり、例えば、熱交換部14の周囲に型枠を設けたうえで不定形耐火物を流し込んだり、不定形耐火物を吹き付けることによって形成される。幾つかの実施形態では、耐火部18は、突起部16及び熱交換部14の一方の表面を覆っており、耐火部18の平坦な外面によって、熱交換ユニット10の一方の外面が形成されている。従って、突起部16は耐火部18の内部に埋設されている。
図3は、本発明の少なくとも一実施形態に係る耐火部の検査方法の概略的な手順を示すフローチャートであり、図4は、検査方法に用いられる熱交換ユニットの検査装置を概略的に示す図である。
図3に示したように、検査方法は、振動励起工程S10と、振動測定工程S12と、固有振動数解析工程S14と、減衰パラメータ解析工程S16と、判定工程S18と、出力工程S20とを有する。
振動励起工程S10では、耐火部18に衝撃が加えられる。例えば図4に示したように、ハンマーを用いて耐火部18の検査対象領域近傍に衝撃が加えられる。
振動測定工程S12では、衝撃によって耐火部18の検査対象領域で発生した振動が測定される。振動は、例えば、検査対象領域の表面に接触させられた振動センサを用いて測定される。検査対象領域の大きさは、例えば数10mm~数100mm四方の大きさに設定されるが、振動センサは、検査対象領域の表面の一部に接触していればよい。
固有振動数解析工程S14では、振動測定工程S12の測定結果に基づいて、耐火部18の検査対象領域の固有振動数が求められる。例えば、振動測定工程S12で求められた振動スペクトルに対し、MEM(最大エントロピー法)によりスペクトル解析を行うことにより、固有振動数が求められる。図5は、スペクトル解析の結果の一例を示しており、衝撃により、特定の振動数、即ち固有振動数の振動が励起されていることがわかる。
減衰パラメータ解析工程S16では、振動測定工程S12の測定結果に基づいて、耐火部18の検査対象領域で発生した振動の減衰に関するパラメータ(減衰パラメータ)が求められる。減衰パラメータは、例えば、衝撃を加えることで生じた振動の振幅が所定時間で減少する度合いを表す減衰率である。
ここで、図6は、検査対象領域において、熱交換部14から耐火部18が剥離していない場合の振動スペクトルの一例を示しており、図7は、熱交換部14から耐火部18が剥離している場合の振動スペクトルの一例を示している。図7に示すように熱交換部14から耐火部18が剥離している場合、衝撃を加えた後、所定時間taの経過で振動の振幅が減少する割合、すなわち減衰率は、図6に示した熱交換部14から耐火部18が剥離していない場合と比べて小さい。なお、図6及び図7では、減衰率の説明の便宜上、振幅の頂点を通るような包絡線を併記している。
判定工程S18では、固有振動数解析工程S14で求められた固有振動数及び減衰パラメータ解析工程S16で求められた減衰パラメータに基づいて、耐火部18の検査対象領域における熱交換部14からの耐火部18の剥離の状態を判定し、耐火部18の補修が必要であるか否かを判定する。幾つかの実施形態に係る判定工程S18における判定内容については、後で詳述する。
以上の振動励起工程S10、振動測定工程S12、固有振動数解析工程S14、減衰パラメータ解析工程S16及び判定工程S18を全ての検査対象領域について繰り返すことで、全ての検査対象領域について剥離の判定結果が得られる。
出力工程S20では、得られた判定結果が、検査担当者が認識できるような態様で出力される。
上述した検査方法に用いられる熱交換ユニットの検査装置は、図4に示したように、振動を検知可能な圧電素子等からなる振動センサ30と、例えばコンピュータ等によって構成される検査器32とを有する。
検査器32は、CPU33と、出力部45とを備えている。CPU33は、振動測定部34、固有振動数解析部35、減衰パラメータ解析部36、振動数推定部37、減衰推定部38、及び判定部40の各機能ブロックを仮想的に有している。
振動測定部34は、振動センサ30を介して、耐火部18に加えられた衝撃によって耐火部18の検査対象領域で発生した振動を測定するように構成されている。
固有振動数解析部35は、振動測定部34の測定結果に基づいて、耐火部18の検査対象領域の固有振動数を求めるように構成されている。
減衰パラメータ解析部36は、振動測定部34の測定結果に基づいて、耐火部18の検査対象領域で発生した振動の減衰に関するパラメータを求めるように構成されている。
判定部40は、固有振動数解析部35で求められた固有振動数及び減衰パラメータ解析部36で求められた減衰に関するパラメータに基づいて、耐火部18の検査対象領域における熱交換部14からの耐火部18の剥離の状態を判定する剥離判定部41と、剥離判定部41の判定結果に基づいて耐火部18の補修が必要であるか否かを判定する補修判定部42を有する。
出力部45は、例えばモニタによって構成されている。なお、出力部45は、検査器32の外部に設けられていてもよい。
上述した熱交換ユニットの検査方法あるいは検査装置の構成によれば、耐火部18の検査対象領域ごとに、固有振動数及び減衰に関するパラメータに基づいて剥離の状態を判定することで、各検査対象領域における剥離の状態の判定精度を向上できる。
以下、固有振動数及び減衰率に基づいて検査対象領域で剥離が発生しているか否かを判定できる理由について説明する。
図8は、熱交換部14から耐火部18が剥離している面積(剥離面積)の大きさと固有振動数との関係を示すグラフであり、プロットは試験体の実験値を示し、曲線は理論値を示している。
理論値は、剥離している部分が円板形状であって、且つ、剥離している部分の周囲が拘束されているとの仮定のもとで、次式(1)及び(2)により求められる。
Figure 0007040924000001
ただし、fは固有振動数、Parは所定のパラメータ(例えば10.21)、Rは円板(剥離している部分)の半径、Dは円板の曲げ剛性、ρaは円板の単位面積当たりの質量、tは円板の厚さ、Eは縦弾性係数を表している。
図8及び式(1)から、固有振動数は、剥離している部分の面積に反比例する傾向があることがわかる。例えば、固有振動数が2.5kHzの場合、剥離部分の面積は約0.11mであると推定される。従って、判定基準値を例えば2.5kHzに設定すれば、0.11m以上の大きさで剥離していると推定される検査対象領域を抽出することができる。
一方、減衰率については、図6及び図7からわかるように、剥離している部分での振動の減衰率は、剥離していない部分での減衰率よりも小さくなる傾向がある。そこで、判定基準値を適宜設定すれば、検査対象領域において剥離が発生しているか否かを判断することができる。
かくして、固有振動数が固有振動数に関する判定基準値以下であるという抽出条件にて、剥離が発生していると推定される検査対象領域を抽出し、そこから更に、抽出された検査対象領域から、減衰率が減衰率に関する判定基準値以下であるという別の抽出条件にて、剥離が発生していると推定される検査対象領域を抽出することで、剥離の状態の判定精度を向上できる。
しかしながら、検査対象領域における固有振動数が固有振動数に関する判定基準値の近傍であったり、減衰率が減衰率に関する判定基準値の近傍であったりした場合、当該検査対象領域において剥離しているか否かの判定が曖昧になる。
また、検査対象領域における固有振動数や減衰率は、経時的に低下していくことが分かっている。しかし、その低下度合いは、検査対象領域の検査対象ボイラにおける位置や検査対象ボイラの運転状況などによって異なる。また、上記の熱交換ユニット10を有するボイラ(検査対象ボイラ)では、所定の期間ごとに定期的に検査や補修が行われるが、その間隔(期間)はボイラごとに異なる。そのため、今回の検査の時点では検査対象領域における固有振動数や減衰率が判定基準値を下回っていなくても、今回の検査後の短期間のうちに固有振動数や減衰率が判定基準値を下回ることも考えられる。
したがって、検査対象領域における固有振動数や減衰率が判定基準値を下回らないからといって、剥離が発生していないと一律に判定することや、補修が不要であると一律に判定することが好ましくない場合も考えられ得る。
そこで、幾つかの実施形態では、検査対象領域における固有振動数が固有振動数に関する判定基準値の近傍であったり、減衰率が減衰率に関する判定基準値の近傍であったりした場合、当該検査対象領域についての過去の検査時のデータに基づいて、当該検査対象領域の過去の検査値の推移から今後の検査値の推移を予測する。そして、例えば次の定期検査の時点や、今回の検査結果を基に補修を行う時点など、所定の期間の経過後の当該検査対象領域の検査値を推定する。
そして、所定の期間の経過後の当該検査対象領域の固有振動数や減衰率が判定基準値よりもある程度以上(例えば10%)下回るなど、許容範囲を逸脱すると推定される場合には、剥離が発生していると判定して、補修が必要であると判断するようにした。以下、具体的に説明する。
図9は、幾つかの実施形態に係る熱交換ユニット10の検査対象領域を説明するための図である。図9において丸60は、振動センサ30を当接させる振動測定箇所を示しており、衝撃を加える箇所は、各振動測定箇所から例えば数10mm~数100mm離れた位置である。従って、複数の検査対象領域の各々は、直線状の1点鎖線で囲まれた領域である。説明の便宜上、図9には熱交換ユニット10の各検査対象領域50について、1行目から7行目まで及びA列目からE列目までの範囲を示す。
図10は、図9に示した各検査対象領域50についての過去から現在までの検査結果の表であり、図10(a)は、固有振動数についての表であり、図10(b)は、減衰率についての表である。図10(a),(b)の各表において空欄となっている欄は、説明の便宜上、情報の記載を省略しているだけであり、実際には情報が入力されている。
図10(a),(b)の各表において、「位置」についての「壁」の欄は、図9に示した各検査対象領域50が検査対象ボイラの前壁であるのか後壁であるのか等、どの壁であるの示す情報が入力された欄である。「位置」についての「X」の欄及び「Y」の欄は、図9に示した各検査対象領域50の前壁における水平方向の位置及び高さ方向の位置を示す情報が入力された欄である。
図10(a)の表における「検査結果」の各年の欄には、各検査対象領域50におけるそれぞれの年の固有振動数の値の情報が入力されている。同様に、図10(b)の表における「検査結果」の各年の欄には、各検査対象領域50におけるそれぞれの年の減衰率の値の情報が入力されている。図10(a),(b)に示した例では、検査対象ボイラの定期検査は1年ごとに行われている。
なお、幾つかの実施形態に係る以下の説明では、今回の検査が10年目の検査であることとして説明する。
幾つかの実施形態では、上述した振動測定工程S12において、今回の検査である10年目の検査における各検査対象領域50の振動が測定される。そして、固有振動数解析工程S14において、振動測定工程S12の測定結果に基づいて各検査対象領域50の固有振動数fが求められ、減衰パラメータ解析工程S16において、振動測定工程S12の測定結果に基づいて各検査対象領域50で発生した振動の減衰率dが求められる。
判定工程S18では、固有振動数解析工程S14で求められた固有振動数f及び減衰パラメータ解析工程S16で求められた減衰率dに基づいて、当該検査対象領域50の耐火部18に剥離が発生しているか否か、及び、当該検査対象領域50の耐火部18の補修が必要であるか否かを次のようにして判定する。すなわち、判定工程S18は、耐火部18に剥離が発生しているか否かを判定する剥離判定工程と、剥離判定工程における判定結果に基づいて耐火部18の補修が必要であるか否か判定する補修判定工程とを含む。
図11は、判定工程S18において、CPU33で行われる判定処理のフローチャートである。図3の減衰パラメータ解析工程S16が終了すると、本フローチャートのプログラムの処理が開始され、CPU33が有する各機能ブロックで実行される。
ステップS81において、判定部40は、耐火部18の剥離の有無及び補修が必要であるか否かを判定する検査対象領域50について、固有振動数解析工程S14で求められた固有振動数f及び減衰パラメータ解析工程S16で求められた減衰率dを読み込んでステップS82に進む。
ステップS82において、判定部40は、ステップS81で読み込んだ固有振動数fと、固有振動数についての判定基準値fsとの関係、及び、ステップS81で読み込んだ減衰率dと、減衰率についての判定基準値dsとの大小関係を判断する。
ステップS82において、ステップS81で読み込んだ固有振動数fが固有振動数についての判定基準値fsの110%を上回り(1.1fs<f)、且つ、ステップS81で読み込んだ減衰率dが減衰率についての判定基準値dsの110%を上回っている(1.1ds<d)場合(以下、第1ケースと呼ぶ)、ステップS91へ進み、判定部40の剥離判定部41は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていないと判定する。そして、判定部40の補修判定部42は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が不要であると判定する。
ステップS82において、ステップS81で読み込んだ固有振動数fが固有振動数についての判定基準値fsの90%を下回り(f<0.9fs)、且つ、ステップS81で読み込んだ減衰率dが減衰率についての判定基準値dsの90%を下回っている(d<0.9ds)場合(以下、第2ケースと呼ぶ)、ステップS92へ進み、判定部40の剥離判定部41は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていると判定する。そして、判定部40の補修判定部42は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が必要であると判定する。
幾つかの実施形態では、固有振動数についての判定基準値fsの90%を振動数に関する許容値としている。また、幾つかの実施形態では、減衰率についての判定基準値dsの90%を減衰に関する許容値、すなわち許容範囲の下限としている。
ステップS82において、上記第1ケース及び第2ケースのいずれでもなかった場合、ステップS83へ進む。
ステップS83において、振動数推定部37は、ステップS81で固有振動数f及び減衰率dを読み込んだ検査対象領域50についての過去の検査時のデータに基づいて、当該検査対象領域50の所定期間Tの経過後の固有振動数の推定値である振動数推定値faftを算出する。また、減衰推定部38は、ステップS81で固有振動数f及び減衰率dを読み込んだ検査対象領域50についての過去の検査時のデータに基づいて、当該検査対象領域50の所定期間Tの経過後の減衰率の推定値である減衰率推定値daftを算出する。
すなわち、振動数推定部37は、図10に示すような検査対象領域50についての過去から現在までの検査結果の表から、当該検査対象領域50の検査結果の情報を読み込む。そして、振動数推定部37は、例えば図12に示すように、当該検査対象領域50の過去及び今回の検査結果の推移から、振動数推定値faftを算出する。以下の説明では、振動数推定値faftを算出する工程を振動数推定工程S831と呼ぶ。
同様に、減衰推定部38は、図10に示すような検査対象領域50についての過去から現在までの検査結果の表から、当該検査対象領域50の検査結果の情報を読み込む。そして、減衰推定部38は、当該検査対象領域50の過去及び今回の検査結果の推移から、減衰率推定値daftを算出する。以下の説明では、減衰率推定値daftを算出する工程を減衰推定工程S832と呼ぶ。
図12(a),(b)は、それぞれ、振動数推定工程S831における振動数推定値faftの算出について説明するためのグラフである。なお、減衰推定工程S832における減衰率推定値daftの算出についても同様であるので、図を用いた説明は省略する。また、図13は、図11のステップS83のサブルーチンを示す図である。
ステップS83のサブルーチンへ進むと、振動数推定部37は、図12(a),(b)に示すように、例えば過去(1年目~9年目)及び今回(10年目)の固有振動数fをグラフ上にプロットし、固有振動数fの推移の予測線を算出する。そして、振動数推定部37は、所定期間Tの経過後の固有振動数の推定値である振動数推定値faftの値を予測線から得る。なお、ここで、所定期間Tとは、例えば次の定期検査までの期間や、今回の検査結果を基に実施される補修までの期間である。
減衰推定部38は、減衰率dについても上記と同様に、減衰率推定値daftの値を予測線から得る。
このように、幾つかの実施形態では、検査対象ボイラにおける検査対象領域50での固有振動数fについての過去の検査結果に基づいて、振動数推定値faftを算出する。これにより、振動数推定値faftの精度が向上するので、後述する耐火部18の剥離の判定の精度が向上する。
同様に、幾つかの実施形態では、検査対象ボイラにおける検査対象領域50での減衰率dについての過去の検査結果に基づいて、減衰率推定値daftを算出する。これにより、減衰率推定値daftの精度が向上するので、耐火部18の剥離の判定精度が向上する。
また、例えば、所定期間Tを検査対象ボイラにおける次回点検までの期間に相当する期間とすることで、検査対象ボイラの次回点検の時点における耐火部18の剥離を精度よく判定できる。これにより、仮に補修をしなければ検査対象ボイラの次回点検の時点で耐火部18が剥離する蓋然性の高い検査対象領域50を見つけることができる。したがって、耐火部18の不具合の発生を抑制できる。
ステップS83のサブルーチンの実施後、ステップS84へ進むと、判定部40の剥離判定部41は、減衰推定工程S832で算出した振動数推定値faftが振動数に関する許容値を下回るか否かを判定する。幾つかの実施形態において、振動数に関する許容値とは、上述したように固有振動数についての判定基準値fsの値の90%に該当する値(0.9fs)である。すなわち、ステップS84では、振動数推定値faftが、固有振動数についての判定基準値fsの値の90%を下回る(faft<0.9fs)か否かが判定される。
なお、図12(a),(b)は、例えば今回の検査が10年目の検査であり、所定期間Tを次回の検査時期である11年目までの1年間とし、今回の検査の1年後である11年目における振動数推定値faftを推定する場合について表したグラフである。図12(a)は、11年目の振動数推定値faftが固有振動数についての判定基準値fsの値の90%を下回らなかった場合の例を示すグラフである。また、図12(b)は、11年目の振動数推定値faftが固有振動数についての判定基準値fsの値の90%を下回った場合の例を示すグラフである。
また、ステップS84において、判定部40の剥離判定部41は、減衰推定工程S832で算出した減衰率推定値daftが減衰に関する許容範囲を逸脱するか否かを判定する。幾つかの実施形態において、減衰に関する許容値とは、上述したように減衰率についての判定基準値dsの値の90%に該当する値(0.9ds)である。すなわち、ステップS84、減衰率推定値daftが、減衰率についての判定基準値dsの値の90%を下回る(daft<0.9ds)か否か、すなわち、減衰に関する許容範囲を逸脱するか否かが判定される。
次いでステップS85からステップS87を実施する。なお、以下の説明では、ステップS85からステップS87までの処理を順に実行しているが、実行の順序は以下の説明とは異なっていてもよく、複数の処理を並行して実行してもよい。
ステップS85において、判定部40の剥離判定部41は、「ステップS84において振動数推定値faftが上記許容値を下回る(faft<0.9fs)と判定され」、且つ、「減衰パラメータ解析工程S16で求められた減衰率dが上記許容範囲を逸脱している(d<0.9ds)」、か否かを判定する。
ステップS85において肯定判定がなされると、ステップS92へ進む。上述したようにステップS92では、判定部40の剥離判定部41は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていると判定する。そして、判定部40の補修判定部42は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が必要であると判定する。
すなわち、幾つかの実施形態では、固有振動数fが許容値以上であっても、振動数推定値faftが許容値を下回り、且つ、減衰率dが許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。これにより、固有振動数解析工程S14で求められた固有振動数fが許容値の下限値近傍であっても検査対象領域50に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
ステップS85において否定判定がなされるとステップS86へ進み、判定部40の剥離判定部41は、「固有振動数解析工程S14で求められた固有振動数fが、上記許容値を下回っており(f<0.9fs)」、且つ、「ステップS84において減衰率推定値daftが上記許容範囲を逸脱する(daft<0.9ds)と判定されている」、か否かを判定する。
ステップS86において肯定判定がなされると、ステップS92へ進む。
すなわち、幾つかの実施形態では、減衰率dが許容範囲内であっても、固有振動数fが許容値を下回わっており、且つ、減衰率推定値daftが許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。これにより、減衰パラメータ解析工程S16で求められた減衰率dが許容範囲の境界値近傍であっても検査対象領域50に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
ステップS86において否定判定がなされるとステップS87へ進み、判定部40の剥離判定部41は、「ステップS84において振動数推定値faftが上記許容値を下回る(faft<0.9fs)と判定され」、且つ、「ステップS84において減衰率推定値daftが上記許容範囲を逸脱する(daft<0.9ds)と判定されている」、か否かを判定する。
ステップS87において肯定判定がなされると、ステップS92へ進み、ステップS87において否定判定がなされると、ステップS91へ進む。
すなわち、幾つかの実施形態では、固有振動数fが許容値以上であり、又は、減衰率dが許容範囲内であっても、振動数推定値faftが許容値を下回り、且つ、減衰率推定値daftが許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。これにより、固有振動数解析工程S14で求められた固有振動数fが許容値の下限値近傍であったり、減衰パラメータ解析工程S16で求められた減衰率dが許容範囲の境界値近傍であったりしても、検査対象領域50に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
ステップS87において否定判定がなされると、ステップS91へ進む。上述したようにステップS91では、判定部40の剥離判定部41は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていないと判定する。そして、判定部40の補修判定部42は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が不要であると判定する。
ステップS91又はステップS92が実行されるとステップS88へ進み、CPU33は、耐火部18の剥離の有無及び補修の要否を判定する必要がある全ての検査対象領域50についての判定が終了しているか否かを判定する。
ステップS88が否定判断されるとステップS81へ戻り、ステップS88が肯定判断されると、本プログラムを終了する。
このように、幾つかの実施形態では、検査対象領域50における固有振動数fが固有振動数に関する判定基準値fsの近傍であったり、減衰率dが減衰率に関する判定基準値dsの近傍であったりした場合、次の(a)~(d)の条件の何れかに該当すると当該検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていると判定され、補修が必要であると判定される。
(a)固有振動数fが判定基準値fsの90%を下回り(f<0.9fs)、且つ、減衰率dが判定基準値dsの90%を下回る(d<0.9ds)場合(第2ケース)。
(b)振動数推定値faftが判定基準値fsの値の90%を下回り(faft<0.9fs)、且つ、減衰率dが判定基準値dsの値の90%を下回る(d<0.9ds)場合(ステップS85肯定判断)。
(c)固有振動数fが判定基準値fsの値の90%を下回り(f<0.9fs)、且つ、減衰率推定値daftが判定基準値dsの値の90%を下回る(daft<0.9ds)場合(ステップS86肯定判断)。
(d)振動数推定値faftが判定基準値fsの値の90%を下回り(faft<0.9fs)、且つ、減衰率推定値daftが判定基準値dsの値の90%を下回る(daft<0.9ds)場合(ステップS87肯定判断)。
すなわち、幾つかの実施形態では、固有振動数fや減衰率dに基づくだけでなく、さらに振動数推定値faft及び減衰率推定値daftの少なくとも何れか一方に基づいて、耐火部18の剥離を判定するので、耐火部18の剥離を精度よく判定できる。
なお、幾つかの実施形態では、検査対象領域50における固有振動数fが固有振動数に関する判定基準値fsの近傍であったり、減衰率dが減衰率に関する判定基準値dsの近傍であったりした場合であっても上記(1)~(4)の条件に該当しない場合には、当該検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていないと判定され、補修が不要であると判定される。また、固有振動数fが判定基準値fsの110%を上回り(1.1fs<f)、且つ、減衰率dが判定基準値dsの110%を上回り(1.1ds<d)る場合(第1ケース)も、当該検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていないと判定され、補修が不要であると判定される。
このようにして補修が必要と判定された検査対象領域50の耐火部18は、その後、補修が行われる。
このように、幾つかの実施形態では、剥離判定の結果に基づいて補修が必要な対象範囲を設定し、該対象範囲に対して補修を行う。これにより、補修が必要な対象範囲を適切に設定できるので、耐火部18を適切に補修できる。
また、上述した幾つかの実施形態では検査対象ボイラは、気泡流動層ボイラ又は循環流動層ボイラである。
したがって、気泡流動層ボイラ及び循環流動層ボイラの耐火部の検査に際して、耐火部18の剥離を精度よく判定できる。
(他の実施形態について)
次に、他の実施形態に係る耐火部の検査方法について説明する。他の実施形態では、検査対象領域50の耐火部18の補修が必要であるか否かを判定するにあたり、当該検査対象領域50の周囲の検査対象領域50についての判定状況を加味する。
図14は、他の実施形態に係る耐火部の検査方法について説明するための図である。他の実施形態に係る耐火部の検査方法では、例えば、図14に示した第4行第C列の検査対象領域51の耐火部18の補修が必要であるか否かを判定するにあたり、第4行第C列の検査対象領域51の周囲の検査対象領域52についての耐火部18の剥離の判定状況を加味する。なお、図14では、第4行第C列の検査対象領域51の周囲の8カ所の検査対象領域52のうち、OKと記載された検査対象領域52aは、耐火部18に剥離が生じていないと判定された検査対象領域52を示し、NGと記載された検査対象領域52bは、耐火部18に剥離が生じていると判定された検査対象領域52を示す。
第4行第C列の検査対象領域51の周囲の検査対象領域52のうち、耐火部18に剥離が生じていないと判定された検査対象領域52aが多ければ、第4行第C列の検査対象領域51についても耐火部18に剥離が生じていない可能性が高く、耐火部18に剥離が生じていると判定された検査対象領域52bが多ければ、第4行第C列の検査対象領域51についても耐火部18に剥離が生じている可能性が高い。
そこで、他の実施形態に係る耐火部の検査方法では、振動数推定値faft及び減衰率推定値daftの少なくとも何れか一方に基づいて検査対象領域50における耐火部18に剥離がないと判定されている場合であっても、当該検査対象領域50の周囲において、耐火部18に剥離があると判定されている領域の割合が所定割合を超えている場合に、当該検査対象領域50における前記耐火部の補修の必要があると判定する。
なお、上記所定割合については、適宜決定すればよいが、例えば、周囲の検査対象領域52のうちの半数である。
すなわち、他の実施形態に係る耐火部の検査方法では、例えば第4行第C列の検査対象領域51について、周囲の検査対象領域52のうち、耐火部18に剥離が生じていると判定された検査対象領域52aの割合が半数以上であれば、第4行第C列の検査対象領域51について耐火部18の補修が必要であると判定し、耐火部18に剥離が生じていると判定された検査対象領域52aの割合が半数未満であれば、第4行第C列の検査対象領域51については耐火部18の補修が不要であると判定する。
なお、周囲の検査対象領域52についての耐火部18に剥離が生じているか否かの判定は、例えば、上述した幾つかの実施形態における検査方法によって判定されている。
周囲の検査対象領域52についての判定状況を加味した上記の判定は、例えば、上述した幾つかの実施形態に係る上記(a)~(d)の何れの条件にも該当しなかった場合、すなわち、図11におけるステップS87が否定判断された場合に実施される。
図15は、他の実施形態に係る判定工程S18において、CPU33で行われる判定処理のフローチャートである。図3の減衰パラメータ解析工程S16が終了すると、本フローチャートのプログラムの処理が開始され、CPU33が有する各機能ブロックで実行される。
ステップS81からステップS87までの処理、及び、ステップS88、ステップS91、ステップS92における処理は、図11に示すフローチャートと同じであるので、説明を省略する。
他の実施形態に係る判定工程は、上述したステップS85からステップS87までの処理に加えて、以下に述べるステップS89及びステップS93の処理を含む。
ステップS87が否定判断されるとステップS89へ進み、判定部40の補修判定部42は、判定に係る検査対象領域50の周囲の検査対象領域50(検査対象領域52)についての耐火部18の剥離の判定状況を判断する。
ステップS87において、判定に係る検査対象領域50の周囲の検査対象領域50(検査対象領域52)のうち、耐火部18に剥離が生じていると判定されている検査対象領域50(検査対象領域52b)が半数以上である場合、ステップS92へ進み、判定部40の補修判定部42は、判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が必要であると判定する。
ステップS87において、判定に係る検査対象領域50の周囲の検査対象領域50(検査対象領域52)のうち、耐火部18に剥離が生じていると判定されている検査対象領域50(検査対象領域52b)が半数未満である場合、ステップS91へ進み、判定部40の補修判定部42は、判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が不要であると判定する。
このように、他の実施形態では、振動数推定値faft及び減衰率推定値daftの少なくとも何れか一方に基づいて検査対象領域50における耐火部18に剥離がないと判定されている場合であっても、検査対象領域51の周囲の領域についての補修の必要性を考慮して、耐火部18の補修が必要であるか否かを判定できる。したがって、耐火部18の補修が必要であるか否かの判定精度を向上できる。
(判定結果の表示について)
上述した幾つかの実施形態において、出力工程S20では、得られた判定結果が、検査担当者が認識できるような態様で出力され、例えばモニタによって構成される検査器32の出力部45に表示される。その際、例えば、耐火部の剥離の程度を表すコンタ図を出力部45に表示させるようにしてもよい。以下、耐火部の剥離の程度を表すコンタ図を出力部45に表示させる実施形態について説明する。
図16は、耐火部の剥離の程度を表すコンタ図を出力部45に表示させる実施形態における検査器32Aの構成を示す図である。本実施形態に係る検査器32Aは、上述した幾つかの実施形態に係る検査器32が有する各構成に加えて、指標値算出部43と、コンタ図生成部44とをさらに有する。
指標値算出部43は、耐火部18の剥離の程度を表す指標値Pを算出する算出部である。本実施形態では、指標値算出部43は、固有振動数解析部35で求めた固有振動数fと、減衰パラメータ解析部36で求めた減衰率dと、振動数推定部37で算出した振動数推定値faftと、減衰推定部38で算出した減衰率推定値daftとに基づいて、耐火部18の剥離の程度を表す指標値Pを例えば次式(3)により算出する。
P=f(C1×f,C2×d,C3×faft ,C4×daft) ・・・(3)
ここで、C1は、固有振動数fについての第1重み付け係数であり、C2は、減衰率dについての第2重み付け係数であり、C3は、振動数推定値faftについての第3重み付け係数であり、C4は、減衰率推定値daftについての第4重み付け係数である。
例えば、第1重み付け係数C1及び第3重み付け係数C3のそれぞれは、固有振動数fに第1重み付け係数を乗じた値(C1×f)が指標値Pに及ぼす影響が、振動数推定値faftに第3重み付け係数C3を乗じた値(C3×faft)が指標値Pに及ぼす影響よりも大きくなるように、適宜設定される。また、例えば、第2重み付け係数C2及び第4重み付け係数C4のそれぞれは、減衰率dに第2重み付け係数を乗じた値(Cd×d)が指標値Pに及ぼす影響が、減衰率推定値daftに第4重み付け係数C4を乗じた値(C4×daft)が指標値Pに及ぼす影響よりも大きくなるように、適宜設定される。これにより、指標値Pの妥当性が向上する。
図17は、各検査対象領域50において指標値Pがそれぞれ算出されることを説明する図である。説明の便宜上、図17には熱交換ユニット10の各検査対象領域50について、1行目から5行目まで及びA列目からG列目までの範囲を示す。図17において、例えば第1行第A列の検査対象領域50内に表示されたP(1-A)の文字は、第1行第A列の検査対象領域50における指標値Pを表している。他の位置の検査対象領域50についても同様である。
図17に示すように、指標値算出部43は、各検査対象領域50についての指標値Pをそれぞれ算出する。
コンタ図生成部44は、指標値算出部43で算出された複数の検査対象領域50についての指標値Pに基づいて、剥離の程度を表すコンタ図を生成する。
コンタ図生成部44で生成されたコンタ図は、出力部45で表示される。図18は、出力部45で表示されるコンタ図70の一例を示す図である。
このように、耐火部18の剥離の程度を表すコンタ図70を生成することで、耐火部18の剥離の程度が可視化されるので、耐火部18の補修の要否の判定に資する。
(剥離判定の他の方法について)
上述した幾つかの実施形態では、検査対象領域50における固有振動数fが固有振動数に関する判定基準値fsの近傍であったり、減衰率dが減衰率に関する判定基準値dsの近傍であったりした場合、上述した(a)~(d)の条件の何れかに該当すると当該検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていると判定され、補修が必要であると判定された。
しかし、例えば、検査対象領域50における固有振動数fが固有振動数に関する判定基準値fsの近傍であったり、減衰率dが減衰率に関する判定基準値dsの近傍であったりした場合、次の条件に該当すると当該検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていると判定され、補修が必要であると判定するようにしてもよい。
(e)振動数推定値faftが判定基準値fsの値の90%を下回り(faft<0.9fs)、又は、減衰率推定値daftが判定基準値dsの値の90%を下回る(daft<0.9ds)場合。
図19は、本実施形態に係る判定工程S18において、CPU33で行われる判定処理のフローチャートである。図3の減衰パラメータ解析工程S16が終了すると、本フローチャートのプログラムの処理が開始され、CPU33が有する各機能ブロックで実行される。
ステップS81、ステップS83、ステップS84、ステップS88、ステップS91、ステップS92における処理は、図11に示すフローチャートと同じであるので、説明を省略する。
ステップS81が実行されるとステップS82Aへ進み、判定部40は、ステップS81で読み込んだ固有振動数fと、固有振動数についての判定基準値fsとの関係、及び、ステップS81で読み込んだ減衰率dと、減衰率についての判定基準値dsとの大小関係を判断する。
ステップS82Aにおいて、ステップS81で読み込んだ固有振動数fが固有振動数についての判定基準値fsの110%を上回っているか(1.1fs<f)、又は、ステップS81で読み込んだ減衰率dが減衰率についての判定基準値dsの110%を上回っている(1.1ds<d)場合、ステップS91へ進み、判定部40の剥離判定部41は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていないと判定する。そして、判定部40の補修判定部42は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が不要であると判定する。
ステップS82Aにおいて、ステップS81で読み込んだ固有振動数fが固有振動数についての判定基準値fsの90%(振動数に関する許容値)を下回っている(f<0.9fs)か、又は、ステップS81で読み込んだ減衰率dが減衰率についての判定基準値dsの90%(許容範囲の下限)を下回っている(d<0.9ds)場合、ステップS92へ進み、判定部40の剥離判定部41は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じていると判定する。そして、判定部40の補修判定部42は、当該判定に係る検査対象領域50の耐火部18の補修が必要であると判定する。
ステップS82Aにおいて、上記第1ケース及び第2ケースのいずれでもなかった場合、ステップS83へ進む。なお、ステップS82Aにおいて、上記第1ケース及び第2ケースのいずれでもなかった場合とは、固有振動数fが判定基準値fsの90%以上110%以下(0.9fs≦f≦1.1fs)であり、且つ、減衰率dが判定基準値dsの90%以上110%以下(0.9ds≦d≦1.1ds)の場合である。
ステップS84が実行されるとステップS87Aへ進み、判定部40の剥離判定部41は、「ステップS84において振動数推定値faftが上記許容値を下回る(faft<0.9fs)と判定されるか」、又は、「ステップS84において減衰率推定値daftが上記許容範囲を逸脱する(daft<0.9ds)と判定されている」、か否かを判定する。
ステップS87Aにおいて肯定判定がなされると、ステップS92へ進み、ステップS87において否定判定がなされると、ステップS91へ進む。
すなわち、幾つかの実施形態では、固有振動数fが許容値以上であり、且つ、減衰率dが許容範囲内であっても、振動数推定値faftが許容値を下回るか、又は、減衰率推定値daftが許容範囲を逸脱する場合には、剥離があると判定される。これにより、固有振動数解析工程S14で求められた固有振動数が許容値の下限値近傍であり、且つ、減衰パラメータ解析工程S16で求められた減衰に関するパラメータが許容範囲の境界値近傍であっても、検査対象領域に剥離があるか否かを精度よく判定できる。
(さらに他の実施形態について)
次に、さらに他の実施形態に係る耐火部の検査方法について説明する。さらに他の実施形態に係る耐火部の検査方法では、検査対象領域50の耐火部18に剥離が生じているか否かを判定するにあたり、検査対象ボイラとは異なる他のボイラについての過去の検査結果を参照する。
例えば、検査対象ボイラについて、過去の検査結果が入手できなかったり、入手できたとしても情報として不十分であったりした場合など、検査対象ボイラについての過去の検査結果を十分に利用できない場合も想定される。
そこで、このような場合には、検査対象ボイラと類似する類似ボイラにおける過去の検査結果を参照する。すなわち、振動数推定部37及び減衰推定部38は、検査対象ボイラの検査対象領域50に対応する、類似ボイラにおける対応領域での過去の検査結果と、検査対象ボイラの検査対象領域50についての今回の検査結果とに基づいて、上述した図12(a),(b)に示すような固有振動数fの推移の予測線や減衰率dの推移の予測線をそれぞれ算出する。そして、振動数推定部37及び減衰推定部38は、振動数推定値faftの値、及び、減衰率推定値daftの値を予測線からそれぞれ得る。
判定部40は、このようにして得られた振動数推定値faftの値、及び、減衰率推定値daftの値に基づいて、上述した幾つかの実施形態と同様にして検査対象領域50の耐火部18の剥離の有無を判定し、耐火部18の補修の要否を判定する。
このように、さらに他の実施形態では、検査対象ボイラにおける検査対象領域50での固有振動数fについての過去の検査結果を取得できない場合や、取得できても不十分な場合であっても、振動数推定値faftの精度を向上できるので、耐火部18の剥離の判定精度が向上する。
同様に、さらに他の実施形態では、検査対象ボイラにおける検査対象領域50での減衰率dについての過去の検査結果を取得できない場合や、取得できても不十分な場合であっても、減衰率推定値daftの精度を向上できるので、耐火部18の剥離の判定精度が向上する。
なお、検査対象ボイラについて固有振動数の過去の検査結果及び減衰率の過去の検査結果のいずれか一方が存在するが他方が存在しない場合、他方の検査結果だけを類似ボイラにおける過去の検査結果を用いるようにしてもよい。
類似ボイラの選定について、図20のフローチャートを参照して説明する。なお、図20は、類似ボイラの選定手順を示すフローチャートである。
例えば、過去の検査結果を参照する類似ボイラとは、例えば循環型流動床ボイラであるかバブリング型流動床ボイラであるか等のボイラの型式や処理量等が検査対象ボイラに類似しているボイラである。
類似ボイラの選定は、例えば、次のようにして行うことができる。
例えば、類似ボイラの候補となる複数のボイラについて、初めに、循環型流動床ボイラであるかバブリング型流動床ボイラであるか等のボイラの型式が検査対象ボイラと同じボイラを選定する(ステップS30)。
検査対象ボイラのボイラ形式と類似ボイラのボイラ形式とが同じであれば、類似ボイラの過去の検査結果を参照して算出する振動数推定値faftや減衰率推定値daftの精度が向上し、耐火部の剥離の判定精度が向上する。
そして、選定した幾つかの候補のボイラについて、検査対象ボイラの検査対象領域50との関係で、類似する部位の有無を判断する。例えば、流動床ボイラでは、バーナの位置や燃料投入位置などとの関係で、検査対象領域50の存在する火炉壁が前後壁や左右壁の何れであるのかによって、耐火部18の耐久性に与える影響が異なる。そこで、検査対象領域50の存在する火炉壁が前壁であるのか、後壁であるのか、左壁であるのか、右壁であるのかを考慮し、選定した幾つかの候補のボイラにおいて、検査対象領域が存在する壁に対応する壁を選択する(ステップS32)。
また、例えば流動床ボイラでは、火炉内の流動媒体の分布状態や温度などがボイラ本体における高さ位置によって異なる。そこで、例えば、検査対象ボイラにおける検査対象領域50が存在する火炉壁を、高さ方向に等間隔に、N個の高さ領域に区分する。なお、Nは2以上とする。同様に、類似ボイラについて、上述のようにして選択した火炉壁を、高さ方向に等間隔に、N個の高さ領域に区分する。そして、検査対象領域50が存在する高さ領域に対応する、類似ボイラにおける高さ領域を特定する(ステップS34)。なお、このようにして特定した類似ボイラにおける高さ領域について、その温度環境等や流動媒体との接触状態が検査対象ボイラにおける検査対象領域50の存在する高さ領域についての温度環境等や流動媒体との接触状態と類似しているか否かを考慮するようにしてもよい。
このようにして、幾つかの候補のボイラの中から類似ボイラになり得るボイラを絞り込む。
この段階で類似ボイラになり得るボイラが1つだけとなれば(ステップS36否定判断)、そのボイラを類似ボイラとして選定する(ステップS38)。
しかし、類似ボイラになり得るボイラが複数存在する場合(ステップS36肯定判断)には、例えば、検査対象領域50の耐火部18の厚さと、候補のボイラにおける検査対象領域50に対応する領域(以下、単に、候補のボイラにおける対応領域と呼ぶ)の耐火材の厚さを比較して、類似ボイラになり得るボイラを絞り込む(ステップS40)。
この段階で類似ボイラになり得るボイラが1つだけとなれば(ステップS42否定判断)、そのボイラを類似ボイラとして選定する(ステップS38)。
しかし、類似ボイラになり得るボイラが複数存在する場合(ステップS42肯定判断)には、例えば、検査対象領域50におけるアンカ部材の形状と、候補のボイラにおける対応領域におけるアンカ形状とを比較して、類似ボイラになり得るボイラを絞り込む(ステップS44)。
この段階で類似ボイラになり得るボイラが1つだけとなれば(ステップS46否定判断)、そのボイラを類似ボイラとして選定する(ステップS38)。
しかし、類似ボイラになり得るボイラが複数存在する場合(ステップS46肯定判断)には、例えば、検査対象領域50におけるアンカ部材の単位面積当たりの本数(以下、アンカ部材の密度と呼ぶ)と、候補のボイラにおける対応領域におけるアンカ部材の密度とを比較する(ステップS48)。そして、候補のボイラにおける対応領域におけるアンカ部材の密度が、検査対象領域50におけるアンカ部材の密度の例えば±10%の範囲内であれば、その候補のボイラを類似ボイラになり得るボイラとする。
この段階で類似ボイラになり得るボイラが1つだけとなれば(ステップS50否定判断)、そのボイラを類似ボイラとして選定する(ステップS38)。
しかし、類似ボイラになり得るボイラが複数存在する場合(ステップS50肯定判断)には、例えば、上述した耐火部の厚さ、アンカ部材の形状、アンカ部材の密度の各項目を参照して、検査対象ボイラとの類似点が最も多い部位を有するボイラを類似ボイラとして選定する(ステップS52)。
このように、さらに他の実施形態では、類似ボイラの選定にあたり、検査対象領域50の存在する火炉壁が前壁であるのか、後壁であるのか、左壁であるのか、右壁であるのかを考慮する。また、さらに他の実施形態では、類似ボイラの選定にあたり、検査対象領域50が存在する高さ領域と類似ボイラにおける高さ領域を考慮する。また、さらに他の実施形態では、類似ボイラの選定にあたり、例えば耐火材の厚さ、例えばアンカ部材の形状、例えばアンカ部材の密度を参照する。
これにより、検査対象ボイラにおける検査対象領域50と類似ボイラにおける対応領域との類似性が高まるので、類似ボイラの過去の検査結果を参照して算出する振動数推定値faftや減衰率推定値daftの精度が向上し、耐火部18の剥離の判定精度が向上する。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した幾つかの実施形態では、減衰パラメータとして減衰率を用いたが、減衰率以外のパラメータを用いてもよい。例えば、減衰パラメータとして、振動の振幅が一定の比率まで減衰するまでにかかる減衰時間を用いてもよい。図6及び図7に示すように、剥離している部分での振動の減衰時間は、剥離していない部分での振動の減衰時間よりも長くなる傾向がある。そこで、減衰時間についての判定基準値を適宜設定することで、減衰率に代えて減衰時間を減衰パラメータとして用いることができる。
また、例えば、減衰パラメータとして、振動の最初の振幅に対する一定時間経過後の振動の振幅のピークツーピーク値の比(以下、ピークツーピーク比ともいう)を用いてもよい。
図21は、ピークツーピーク比を説明するための図である。図21の場合、最初の下向きの振動の振幅(ピーク値)はaであり、一定時間経過後の振動のピークツーピーク値はbである。従って、ピークツーピーク比は、b/aである。なお、本変形例では、最初の下向きの振動が開始する時間を基準時として、基準時から1.2ms(ミリ秒)以上1.7ms以下の範囲でのピークツーピーク値bが測定されている。
なお、図21は、耐火部18が剥離している場合の振動状態の一例である。図21に示すように、剥離が発生している領域では、剥離が発生していない領域に比べ、一定時間経過後であっても、周期的な波(余韻)が残っている傾向にある。このため、剥離している部分でのピークツーピーク比は、剥離していない部分でのピークツーピーク比よりも大きくなる傾向がある。そこで、ピークツーピーク比についての判定基準値を適宜設定することで、減衰率に代えてピークツーピーク比を減衰パラメータとして用いることができる。
上述した幾つかの実施形態では、判定部40の補修判定部42が補修の要否を判定した。しかし、例えば、図18に示したコンタ図70等、出力部45に表示された検査結果を参照するなどして、補修の要否や補修範囲を人間が判断するようにしてもよい。
上述した幾つかの実施形態では、検査対象ボイラや類似ボイラは循環型流動床ボイラやバブリング型流動床ボイラであったが、ストーカ燃焼ボイラ等、他の形式のボイラであってもよい。
10 熱交換ユニット
12 管
14 熱交換部
18 耐火部
30 振動センサ
32 検査器
34 振動測定部
36 固有振動数解析部
38 減衰パラメータ解析部
40 判定部
42 出力部
50,51,52 検査対象領域

Claims (19)

  1. 検査対象ボイラの火炉壁における耐火部の検査方法であって、
    前記耐火部に衝撃を加える振動励起工程と、
    前記衝撃によって前記耐火部の検査対象領域で発生した振動を測定する振動測定工程と、
    前記振動測定工程の測定結果に基づいて、前記検査対象領域の固有振動数を求める固有振動数解析工程と、
    前記振動測定工程の測定結果に基づいて、前記検査対象領域で発生した振動の減衰に関するパラメータを求める減衰パラメータ解析工程と、
    前記固有振動数解析工程で求められた前記固有振動数と過去の検査結果に基づいて、所定期間経過後の前記固有振動数の推定値である振動数推定値を算出する振動数推定工程と、
    前記減衰パラメータ解析工程で求められた前記減衰に関するパラメータと過去の検査結果に基づいて、前記所定期間経過後の前記減衰に関するパラメータの推定値である減衰パラメータ推定値を算出する減衰推定工程と、
    前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、及び、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の両方に基づいて、前記検査対象領域における前記耐火部の剥離を判定する剥離判定工程と、
    を備える、耐火部の検査方法。
  2. 前記振動数推定工程は、前記検査対象ボイラにおける前記検査対象領域での前記固有振動数についての過去の検査結果に基づいて、前記振動数推定値を算出する請求項1に記載の耐火部の検査方法。
  3. 前記減衰推定工程は、前記検査対象ボイラにおける前記検査対象領域での前記減衰に関するパラメータについての過去の検査結果に基づいて、前記減衰パラメータ推定値を算出する請求項1又は2に記載の耐火部の検査方法。
  4. 前記振動数推定工程は、前記検査対象ボイラと類似する類似ボイラにおける前記検査対象領域に対応する対応領域での前記固有振動数についての過去の検査結果に基づいて、前記振動数推定値を算出する請求項1乃至3の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  5. 前記減衰推定工程は、前記検査対象ボイラと類似する類似ボイラにおける前記検査対象領域に対応する対応領域での前記減衰に関するパラメータについての過去の検査結果に基づいて、前記減衰パラメータ推定値を算出する請求項1乃至4の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  6. 前記剥離判定工程は、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値以上であっても、前記振動数推定値が前記許容値を下回り、且つ、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する請求項1乃至5の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  7. 前記剥離判定工程は、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲内であっても、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値を下回わっており、且つ、前記減衰パラメータ推定値が前記許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する請求項1乃至6の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  8. 前記剥離判定工程は、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値以上であり、又は、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲内であっても、前記振動数推定値が前記許容値を下回り、且つ、前記減衰パラメータ推定値が前記許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する請求項1乃至7の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  9. 前記剥離判定工程は、前記固有振動数が前記固有振動数に対し予め設定されている許容値以上であり、且つ、前記減衰に関するパラメータが前記減衰に関するパラメータに対し予め設定されている許容範囲内であっても、前記振動数推定値が前記許容値を下回るか、又は、前記減衰パラメータ推定値が前記許容範囲を逸脱する場合に、剥離があると判定する請求項1乃至5の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  10. 前記耐火部の検査方法は、前記剥離判定工程における判定結果に基づいて前記耐火部の補修の必要性を判定する補修判定工程をさらに備え、
    前記補修判定工程は、前記剥離判定工程で前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて前記検査対象領域における前記耐火部に剥離がないと判定されている場合であっても、前記検査対象領域の周囲において、前記耐火部に剥離があると判定されている領域の割合が所定割合を超えている場合に、
    前記検査対象領域における前記耐火部の補修の必要があると判定する、請求項1乃至9の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  11. 前記検査対象ボイラは、気泡流動層ボイラ又は循環流動層ボイラである、請求項1乃至10の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  12. 前記検査対象ボイラのボイラ形式は、気泡流動層ボイラ又は循環流動層ボイラであり、
    前記類似ボイラのボイラ形式は、前記検査対象ボイラと同じボイラ形式である、請求項4又は5に記載の耐火部の検査方法。
  13. 前記検査対象ボイラの火炉壁は、前壁、後壁、左壁、右壁を含み、
    前記類似ボイラの火炉壁は、前壁、後壁、左壁、右壁を含み、
    前記類似ボイラにおける前記対応領域は、前記検査対象領域が存在する壁に対応する壁に存在し、
    前記検査対象ボイラの火炉壁を、高さ方向に等間隔に、N個の高さ領域に区分し、
    前記類似ボイラの火炉壁を、高さ方向に等間隔に、前記N個の高さ領域に区分した場合に、
    前記類似ボイラにおける前記対応領域は、前記検査対象領域が存在する高さ領域に対応する高さ領域に存在する、請求項12に記載の耐火部の検査方法。
  14. 前記検査対象ボイラの火炉壁は、前記耐火部を支持する複数のアンカ部材を有し、
    前記類似ボイラの火炉壁は、前記類似ボイラの耐火部を支持する複数のアンカ部材を有し、
    前記類似ボイラにおける前記対応領域が存在する壁の耐火部を支持するアンカ部材の密度は、前記検査対象ボイラにおける前記検査対象領域が存在する壁の耐火部を支持するアンカ部材の密度に対して±10%の範囲にある、請求項13に記載の耐火部の検査方法。
  15. 前記所定期間は、前記検査対象ボイラにおける次回点検までの期間に相当する、請求項1乃至14の何れか1項に記載の耐火部の検査方法。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の耐火部の検査方法における前記剥離判定工程での前記判定の結果に基づいて補修が必要な対象範囲を設定し、該対象範囲に対して補修を行う、耐火部の補修方法。
  17. 検査対象ボイラの火炉壁における耐火部に加えられた衝撃によって前記耐火部の検査対象領域で発生した振動を測定する振動測定部と、
    前記振動測定部の測定結果に基づいて、前記検査対象領域の固有振動数を求める固有振動数解析部と、
    前記振動測定部の測定結果に基づいて、前記検査対象領域で発生した振動の減衰に関するパラメータを求める減衰パラメータ解析部と、
    前記固有振動数解析部で求められた前記固有振動数と過去の検査結果に基づいて、所定期間経過後の前記固有振動数の推定値である振動数推定値を算出する振動数推定部と、
    前記減衰パラメータ解析部で求められた前記減衰に関するパラメータと過去の検査結果に基づいて、前記所定期間経過後の前記減衰に関するパラメータの推定値である減衰パラメータ推定値を算出する減衰推定部と、
    前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の両方に基づいて、前記検査対象領域における前記耐火部の剥離の程度を判定する剥離判定部と、
    を有する、耐火部の検査装置。
  18. 前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、及び、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、複数の前記検査対象領域における前記耐火部の剥離の程度を表す指標値を算出する算出部と、
    前記算出部で算出した複数の前記指標値についてのコンタ図を生成するコンタ図生成部と、
    をさらに有する、
    請求項17に記載の耐火部の検査装置。
  19. 検査対象ボイラの火炉壁における耐火部に加えられた衝撃によって前記耐火部の検査対象領域で発生した振動を測定する振動測定部と、
    前記振動測定部の測定結果に基づいて、前記検査対象領域の固有振動数を求める固有振動数解析部と、
    前記振動測定部の測定結果に基づいて、前記検査対象領域で発生した振動の減衰に関するパラメータを求める減衰パラメータ解析部と、
    前記固有振動数解析部で求められた前記固有振動数と過去の検査結果に基づいて、所定期間経過後の前記固有振動数の推定値である振動数推定値を算出する振動数推定部と、
    前記減衰パラメータ解析部で求められた前記減衰に関するパラメータと過去の検査結果に基づいて、前記所定期間経過後の前記減衰に関するパラメータの推定値である減衰パラメータ推定値を算出する減衰推定部と、
    前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、前記検査対象領域における前記耐火部の剥離の程度を判定する剥離判定部と、
    を有し、
    前記固有振動数、前記減衰に関するパラメータ、及び、前記振動数推定値及び前記減衰パラメータ推定値の少なくとも何れか一方に基づいて、複数の前記検査対象領域における前記耐火部の剥離の程度を表す指標値を算出する算出部と、を有し、
    前記算出部は、前記固有振動数に第1重み付け係数を乗じた値、前記減衰に関するパラメータに第2重み付け係数を乗じた値、及び、前記振動数推定値に第3重み付け係数を乗じた値及び前記減衰パラメータ推定値に第4重み付け係数を乗じた値の少なくとも何れか一方に基づいて前記指標値を算出し、
    前記固有振動数に前記第1重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響は、前記振動数推定値に前記第3重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響よりも大きく、
    前記減衰に関するパラメータに前記第2重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響は、前記減衰パラメータ推定値に前記第4重み付け係数を乗じた値が前記指標値に及ぼす影響よりも大きい
    耐火部の検査装置。
JP2017223175A 2017-11-20 2017-11-20 耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置 Active JP7040924B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017223175A JP7040924B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017223175A JP7040924B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019095244A JP2019095244A (ja) 2019-06-20
JP7040924B2 true JP7040924B2 (ja) 2022-03-23

Family

ID=66972858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017223175A Active JP7040924B2 (ja) 2017-11-20 2017-11-20 耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7040924B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7320225B2 (ja) * 2019-08-09 2023-08-03 ユカインダストリーズ株式会社 シール材の劣化診断方法および劣化診断装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001294918A (ja) 2000-04-13 2001-10-26 Nippon Steel Corp 炉内耐火物厚測定方法
JP2006162391A (ja) 2004-12-06 2006-06-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 振動起動無線装置,構造物検査装置,構造物検査方法及びプログラム並びに記録媒体
JP2007333445A (ja) 2006-06-13 2007-12-27 Central Res Inst Of Electric Power Ind コンクリート構造部材の健全性判定方法
US20080255806A1 (en) 2005-11-04 2008-10-16 Luigi Sambuelli Pole Monitoring Kit, in Particular for Wooden Poles
JP2014178220A (ja) 2013-03-15 2014-09-25 Hitachi Ltd 固定力測定装置および固定力測定方法
JP2015045637A (ja) 2013-08-02 2015-03-12 原子燃料工業株式会社 アンカーボルトの非破壊検査方法および非破壊検査装置
JP2015125113A (ja) 2013-12-27 2015-07-06 三菱重工業株式会社 熱交換ユニットの検査方法及び検査装置
JP2017090315A (ja) 2015-11-12 2017-05-25 国立大学法人 鹿児島大学 診断システム、移動装置、診断装置、及び診断プログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0616030B2 (ja) * 1986-06-12 1994-03-02 日本電信電話株式会社 物品の劣化診断方法およびその装置
JP3379386B2 (ja) * 1996-12-05 2003-02-24 住友金属工業株式会社 耐火物の損耗評価方法及びその装置、並びに耐火物の管理方法及びその装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001294918A (ja) 2000-04-13 2001-10-26 Nippon Steel Corp 炉内耐火物厚測定方法
JP2006162391A (ja) 2004-12-06 2006-06-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 振動起動無線装置,構造物検査装置,構造物検査方法及びプログラム並びに記録媒体
US20080255806A1 (en) 2005-11-04 2008-10-16 Luigi Sambuelli Pole Monitoring Kit, in Particular for Wooden Poles
JP2007333445A (ja) 2006-06-13 2007-12-27 Central Res Inst Of Electric Power Ind コンクリート構造部材の健全性判定方法
JP2014178220A (ja) 2013-03-15 2014-09-25 Hitachi Ltd 固定力測定装置および固定力測定方法
JP2015045637A (ja) 2013-08-02 2015-03-12 原子燃料工業株式会社 アンカーボルトの非破壊検査方法および非破壊検査装置
JP2015125113A (ja) 2013-12-27 2015-07-06 三菱重工業株式会社 熱交換ユニットの検査方法及び検査装置
JP2017090315A (ja) 2015-11-12 2017-05-25 国立大学法人 鹿児島大学 診断システム、移動装置、診断装置、及び診断プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019095244A (ja) 2019-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2799828A2 (en) System and method for predicting distortion of a workpiece resulting from a peening machine process
Gillich et al. Natural frequency changes due to severe corrosion in metallic structures
JP5276723B2 (ja) 原子力発電プラントの健全性評価システム
Keprate et al. Minimizing hydrocarbon release from offshore piping by performing probabilistic fatigue life assessment
WO2019044554A1 (ja) 亀裂評価基準策定方法、内部探傷検査による亀裂評価方法及び保守管理方法
JP2023103073A (ja) 疲労評価方法及び疲労評価プログラム
JPH1114782A (ja) 配管劣化評価方法及び装置
JP7040924B2 (ja) 耐火部の検査方法、耐火部の補修方法及び耐火部の検査装置
JP2011033582A (ja) ピーニング施工部の残留応力評価方法及び衝撃荷重評価方法
Jiao et al. The effect of welding deformation on the equivalent structural stress of dissimilar girth welded joint
Hurrell et al. Development of weld modelling guidelines in the UK
Ouyoussef et al. Predicting fracture placement and analyzing fatigue life in exhaust manifold systems using finite element analysis
Kamaya Monitoring of inside surface crack growth by strain measurements of the outside surface: Application of multiple strain measurements technique to fatigue crack growth
JP5492057B2 (ja) 耐熱鋼溶接部の損傷予測方法
Saleem et al. Change in surface topography of structural steel under cyclic plastic deformation
Brown et al. Quantifying performance of ultrasonic immersion inspection using phased arrays for curvilinear disc forgings
Samadian et al. Elastic-plastic defect interaction in (a) symmetrical double edge notched tension specimens
JP7277286B2 (ja) プラントの検査方法
JP2015125113A (ja) 熱交換ユニットの検査方法及び検査装置
Firdaus et al. Detection of high stress concentration zone using magnetic flux leakage method
Goyal A stress analysis method for fatigue life prediction of welded structures
MajidiRad et al. Experimental and numerical investigation of residual stress stiffening influence on dynamic response of welded structures
Ahmad et al. The probabilistic analysis of fatigue crack effect based on magnetic flux leakage
Brown et al. Quantifying performance of ultrasonic immersion inspection using phased arrays for curvilinear disc forgings
Chmelko et al. Simulation of Stress Concentrations in Notches. Metals 2022, 12, 43

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20201111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211207

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20220114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7040924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150