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JP7051656B2 - タービンステータ、蒸気タービン、及び仕切板 - Google Patents
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JP7051656B2 - タービンステータ、蒸気タービン、及び仕切板 - Google Patents

タービンステータ、蒸気タービン、及び仕切板 Download PDF

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Description

本発明は、タービンステータ、蒸気タービン、及び仕切板に関する。
蒸気タービンは、軸線を中心として回転するロータと、このロータを覆うケーシングとを備えている。ロータは、軸線を中心として軸方向に延びるロータ軸と、ロータ軸の周りに複数配置された動翼とを有する。ケーシングには、ロータ周りに複数配置されたノズル(静翼)を有する仕切板が各動翼の上流側に固定されている。
特許文献1には、ノズルの径方向の外側にノズルダイアフラム外輪(外輪)が設けられ、ノズルに対して径方向の内側にノズルダイアフラム内輪(内輪)が設けられたノズルダイアフラム(仕切板)が記載されている。このノズルダイアグラムは、半環状の部材が上下に組み合わされることで環状に形成されている。このようなノズルダイアフラムは、タービンロータを回転可能な状態で内部に収容している。複数のノズルダイアフラムは、ケーシング内に複数並んで設けられている。
特開2017-150386号公報
ところで、蒸気タービンでは、内部を流れる蒸気によって、軸方向における仕切板の上流側と下流側とでの圧力差が生じる。この圧力差により、仕切板には、径方向の内側が軸方向の下流側に向かって撓むような負荷が生じる。このような負荷による仕切板の変形を抑えるために、仕切板では、軸方向に一定の厚みを確保することで強度を維持している。一方、仕切板が厚くなると、段数の増加に伴って、蒸気タービンのサイズも大きく増加してしまう懸念がある。そのため、仕切板では、軸方向の厚みを低減させつつ、変形を抑えることが望まれている。
本発明は、上記要望に応えるためになされたものであって、軸方向の厚みを低減させつつ、変形を抑えることが可能なタービンステータ、蒸気タービン、及び仕切板を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
本発明の第一態様にタービンステータは、軸線を中心とする周方向に延びる内輪と、前記内輪に対して前記軸線を基準とする径方向の外側に設けられ、前記周方向に延びる外輪と、前記内輪と前記外輪との間において前記周方向に複数設けられ、前記軸線の延びる軸方向の上流側から下流側に向かって流体を案内可能とされたノズルと、前記外輪から前記軸方向の下流側に突出し、前記外輪に沿って前記周方向に延びる環状突出部とを有する仕切板と、前記仕切板を前記径方向の外側から囲うとともに、前記環状突出部に対して前記軸方向の下流側から接触する当接支持面を有するケーシングとを備え、前記仕切板は、半環状をなし、鉛直方向の下方を向く水平面である上半仕切板分割面を前記周方向の両端に有する上半仕切板と、半環状をなし、前記上半仕切板分割面に当接可能な下半仕切板分割面を前記周方向の両端に有する下半仕切板と、前記径方向において、前記外輪の外周面及び前記環状突出部の外周面の少なくとも一方よりも前記ノズルに近い位置で、前記上半仕切板の前記環状突出部と前記下半仕切板の前記環状突出部とを移動不能に固定する固定部とを有す
このような構成によれば、外輪から突出した環状突出部によって、仕切板は、径方向から見た際にアーチ型となるように、径方向の外側の領域が下流側に突出したような形状となる。さらに、環状突出部が当接支持面に接触した状態で、仕切板はケーシングに支持されている。その結果、径方向における仕切板の内側の領域には圧縮力が作用する。仕切板に対して上流側と下流側との間の差圧によって負荷が生じても、この圧縮力が負荷に抗することで、仕切板では、径方向の内側の領域が軸方向の下流側に向かうような変形が抑えられる。このように、径方向の内側の領域の厚みを増加させることなく、差圧に対する仕切板の剛性を確保することができる。
また、上下分割構造を有することで仕切板の組立性を向上させることができる。また、上半仕切板と下半仕切板とは、径方向において、外輪の外周面及び環状突出部の外周面の少なくとも一方よりもノズルに近い位置で固定されている。その結果、仕切板に負荷が生じた際に、上半仕切板分割面と下半仕切板分割面との間の中でも、特に開口しやすい径方向の内側の領域を開きづらくすることができる。これにより、仕切板の変形量を抑えることができる。
また、本発明の第二態様に係るタービンステータでは、前記環状突出部は、前記外輪において前記径方向の外側を向く外周面よりも前記径方向の外側に張り出していてもよい。
このような構成によれば、仕切板の中で環状突出部が外輪よりも先にケーシングと当たり、ケーシングに対するガイドとなる。その結果、ケーシングに対する環状突出部の位置を高い精度で定めることができる。これにより、環状突出部を当接支持面に確実に接触させ、仕切板の変形をより高い精度で抑えることができる。
また、本発明の第三態様に係るタービンステータでは、前記環状突出部は、前記径方向の外側を向く突出部外周面と、前記軸方向の上流側を向く突出部上流面とで形成される角部にテーパ面が形成されていてもよい。
このような構成によれば、仕切板に対して上半ケーシングが組み付けられる際に、角部にケーシングの内周面に載ってしまい、環状突出部が嵌りづらくなってしまうことを防ぐことができる。これにより、仕切板とケーシングとが嵌らないといったように組立性が悪化してしまうことを抑えられる。
また、本発明の第態様に係るタービンステータでは、前記環状突出部における前記径方向の内側を向く面には、フィンが設けられていてもよい。
このような構成によれば、環状突出部自体にフローガイドの役目を果たさせることができる。
また、本発明の第態様に係る蒸気タービンは、前記タービンステータと、前記タービンステータ内で前記軸線を中心に回転可能とされたロータとを備える。
このような構成によれば、仕切板の厚さが薄くなることで、コンパクト化を図ることができる。また、効率を向上させるために段数を増加させても、サイズの増加を抑えることができる。
また、本発明の第態様に係る仕切板は、半環状をなし、鉛直方向の下方を向く水平面である上半仕切板分割面を軸線を中心とする周方向の両端に有する上半仕切板と、半環状をなし、前記上半仕切板分割面に当接可能な下半仕切板分割面を前記周方向の両端に有する下半仕切板と、を有し、前記上半仕切板及び前記下半仕切板は、前記周方向に延びる内輪と、前記内輪に対して前記軸線を中心とする径方向の外側に設けられ、前記周方向に延びる外輪と、前記内輪と前記外輪との間において前記周方向に複数設けられ、前記軸線の延びる軸方向の上流側から下流側に向かって流体を案内可能とされたノズルと、前記外輪から前記軸方向の下流側に突出し、前記外輪に沿って前記周方向に延びる環状突出部と、をそれぞれ有し、前記環状突出部は、前記外輪において前記径方向の外側を向く外周面よりも前記径方向の外側に張り出し、前記径方向において、前記外輪の外周面及び前記環状突出部の外周面の少なくとも一方よりも前記ノズルに近い位置で、前記上半仕切板の前記環状突出部と前記下半仕切板の前記環状突出部とを移動不能に固定する固定部をさらに有する
本発明によれば、軸方向の厚みを低減させつつ、変形を抑えることができる。
本発明の実施形態の蒸気タービンの断面図である。 本実施形態に係る蒸気タービン内部の要部断面を示す断面図である。 本実施形態に係る仕切板の要部断面を示す断面図である。 本実施形態に係る仕切板を軸方向から見た模式図である。
以下、本発明の実施形態の蒸気タービン1について、図面を参照して詳細に説明する。
蒸気タービン1は、図1に示すように、ロータ2と、タービンステータ10とを備えている。
ロータ2は、軸線Arを中心として回転可能とされている。ロータ2は、軸線Arを中心として軸方向Daに延びているロータ軸21と、このロータ軸21に対する周方向Dcに並んでロータ軸21に固定されている複数の動翼22とを有している。
なお、以下では、軸線Arが延びている方向が軸方向Daとされる。軸線Arを基準にした径方向が単に径方向Drとされる。径方向Drのうち、図1の紙面上下方向が鉛直方向Dvとされる。また、図1の左右方向及び図4の左右方向が、鉛直方向Dvと直交する水平方向Dhとされる。また、軸線Arを中心とするロータ2周りの方向が周方向Dcとされる。
タービンステータ10は、軸線Arを中心に回転可能な状態でロータ2を内部に収容している。タービンステータ10は、仕切板3と、ケーシング4と、を有している。
仕切板3は、ロータ2の外周側に配置されている。仕切板3は、軸線Arを中心として環状をなしている。環状の仕切板3には、径方向Drにおける仕切板3の中間付近であって、ロータ2の動翼22よりも軸方向Daにおける上流側の位置に、周方向Dcに並ぶ複数のノズル(静翼)8が設けられている。蒸気タービン1では、ロータ軸21の外周側及び環状の仕切板3の中間付近の筒状の空間、言い換えると、動翼22及びノズル8が配置されている空間が作動流体である蒸気が流れる蒸気流路となる。仕切板3の形状詳細の説明は後述する。
ケーシング4は、仕切板3の外周側に配置されている。ケーシング4は、軸線Arを中心として筒状をなしている。ケーシング4は、仕切板3を径方向Drの外側から囲っている。筒状のケーシング4は、ロータ2の軸線Arを基準に上方の上半ケーシング41と、下方の下半ケーシング42とを有している。
上半ケーシング41は、周方向Dcに延びている。上半ケーシング41は、軸線Arと直交する断面が、軸線Arを中心とする半円環状をなしている。上半ケーシング41は、ロータ2及び仕切板3が収容可能なように、鉛直方向Dvの下方を向いて開口している。
下半ケーシング42は、周方向Dcに延びている。下半ケーシング42は、軸線Arと直交する断面が、軸線Arを中心とする半円環状をなしている。下半ケーシング42の内径は、上半ケーシング41の内径と同じ大きさで形成されている。下半ケーシング42は、ロータ2及び仕切板3が収容可能なように、鉛直方向Dvの上方を向いて開口している。下半ケーシング42に対して上半ケーシング41が鉛直方向Dvの上方に載置され、分割面が互いに接触した状態で不図示のボルト331等の締結部材で固定される。これにより、ケーシング4が形成されている。
図2から図4に示すように、仕切板3は、内輪6と、外輪7と、ノズル8と、環状突出部9とを有している。内輪6と、外輪7と、ノズル8と、環状突出部9とは、一体に成形されたり、溶接されて接合されていることで、一つの部材とされている。
内輪6は、軸線Arを中心として、周方向Dcに延びている。内輪6において径方向Drの外側を向く面(外周面)である内輪外周面61には、ノズル8が固定される。具体的には、内輪外周面61には、ノズル8の一部が嵌り込む内輪ノズル固定溝62が形成されている。内輪ノズル固定溝62は、内輪外周面61から径方向Drの内側に向かって凹むように形成された溝である。一方で、内輪6において径方向Drの内側を向く面(内周面)である内輪内周面63には、ラビリンスシール65を支持するためのシール支持溝64が形成されている。シール支持溝64は、内輪内周面63から径方向Drの外側に向かって凹むように形成された溝である。即ち、シール支持溝64は、径方向Drの内側に向かって開口している。ラビリンスシール65は、例えば銅を含む合金等で形成されたシール部材である。ラビリンスシール65は、ロータ軸21の外周面との間をシールしている。
外輪7は、ノズル8を挟み込むように、内輪6に対して径方向Drの外側に設けられている。外輪7は、軸線Arを中心として、周方向Dcに延びている。外輪7において径方向Drの内側を向く面(内周面)である外輪内周面71には、ノズル8が固定される。具体的には、外輪内周面71には、ノズル8の一部が嵌り込む外輪ノズル固定溝72が形成されている。外輪ノズル固定溝72は、外輪内周面71から径方向Drの外側に向かって凹むように形成された溝である。
ノズル8は、軸方向Daの上流側から下流側に向かって動翼22に向かって流体を案内可能とされている。ノズル8は、径方向Drにおいて、内輪6と外輪7との間に挟まれた状態で周方向Dcに複数設けられている。本実施形態のノズル8は、内側シュラウドリング81と、翼部82と、外側シュラウドリング83とを有している。
内側シュラウドリング81は、図2に示すように、翼部82を内輪6に固定している。径方向Drにおける内側シュラウドリング81の内側を向く面(内周面)には、内輪ノズル固定溝62に嵌り込む内側凸部811が形成されている。図3に示すように、内側凸部811が内輪ノズル固定溝62に嵌り込んだ状態で、内側シュラウドリング81と内輪6との間に、溶接が施されることで溶接部50が形成され、一体に接合されている。
外側シュラウドリング83は、図2に示すように、翼部82を外輪7に固定している。径方向Drにおける外側シュラウドリング83の内側を向く面(内周面)は、径方向Drにおける翼部82の外側の端部と一体とされている。径方向Drにおける外側シュラウドリング83の外側を向く面(外周面)には、外輪ノズル固定溝72に嵌り込む外側凸部831が形成されている。図3に示すように、外側凸部831が外輪ノズル固定溝72に嵌り込んだ状態で、外側シュラウドリング83と外輪7との間に、溶接が施されることで溶接部50が形成され、一体に接合されている。
翼部82は、図2に示すように、内側シュラウドリング81と外側シュラウドリング83との間を径方向Drに延びている。翼部82は、径方向Drから見た際の断面形状が翼形をなす部材である。翼部82と、上述の動翼22とは、軸方向Daから見て互いに重なる位置に配置されている。複数の翼部82は、図4に示すように、周方向Dcに間隔をあけて配置されている。
環状突出部9は、外輪7に沿って周方向Dcに延びている。環状突出部9は、図2に示すように、仕切板3がケーシング4に収容された状態で、軸方向Daの位置がノズル8の下流側に配置された動翼22と重なるように、外輪7から軸方向Daの下流側に突出している。環状突出部9は、外輪7と一体の部品として成形されている。本実施形態の環状突出部9は、軸方向Daの下流側だけでなく、外輪7における外輪外周面73よりも径方向Drの外側に張り出している。外輪外周面73は、外輪7において径方向Drの外側を向く面(外周面)である。さらに、環状突出部9は、外輪内周面71よりも径方向Drの内側にも張り出している。環状突出部9は、軸方向Daから見た際に、径方向Drの内側の位置が外側シュラウドリング83と重なりつつ、翼部82とは重ならない位置まで張り出している。したがって、環状突出部9は、軸方向Daの下流側から見た際に外輪7を覆い隠すような大きさで形成されている。環状突出部9は、突出部外周面91と、突出部上流面92と、突出部下流面93と、突出部内周面94と、を有している。
突出部外周面91は、環状突出部9において、径方向Drの外側を向く湾曲面である。突出部外周面91は、外輪外周面73よりも径方向Drの外側に形成されている。
突出部上流面92は、外輪外周面73よりも径方向Drの外側で、軸方向Daの上流側を向く平面である。突出部上流面92は、突出部外周面91に対して軸方向Daの上流側に形成されている。本実施形態では、突出部外周面91と突出部上流面92とによって形成される角部にテーパ面921が形成されている。テーパ面921は、軸方向Daの上流側及び径方向Drの外側を向くように傾斜している。
突出部下流面93は、環状突出部9において、軸方向Daの下流側を向く平面である。突出部下流面93は、軸方向Daにおける突出部外周面91の下流側の端部と繋がっている。突出部下流面93は、突出部上流面92に対して平行な面であって、突出部上流面92とは軸方向Daの反対側を向く面である。
突出部内周面94は、環状突出部9において、径方向Drの内側を向く湾曲面である。軸方向Daにおける突出部内周面94の下流側の端部は、径方向Drにおける突出部下流面93の内側と繋がっている。突出部内周面94は、動翼22の先端に形成された端面に対して、間隔が空く位置に形成されている。突出部内周面94には、複数のフィン941が設けられている。したがって、突出部内周面94は、径方向Drにおける動翼22の外側の端面に対して、フィン941を介して、わずかな隙間を開けた状態で対向している。これにより、環状突出部9は、蒸気の流れる方向を案内するフローガイドの役割も果たしている。
また、環状の仕切板3は、図4に示すように、ロータ2の軸線Arを基準に鉛直方向Dvの上方の上半仕切板31と、下方の下半仕切板32と、上半仕切板31と下半仕切板32とを固定する固定部33とを有している。上半仕切板31及び下半仕切板32は、それぞれ内輪6、外輪7、ノズル8、及び環状突出部9を有している。
上半仕切板31は、軸線Arと直交する断面が、軸線Arを中心とする半円環状をなしている。上半仕切板31は、ロータ2が嵌まり込むように、鉛直方向Dvの下方を向いて開口している。上半仕切板31は、周方向Dcの両端に上半仕切板分割面311を有する。上半仕切板分割面311は、鉛直方向Dvの下方を向く水平面である。
下半仕切板32は、周方向Dcに延びている。下半仕切板32は、下半ケーシング42の内側に収容された状態で、下半ケーシング42に固定されている。下半仕切板32は、軸線Arと直交する断面が、軸線Arを中心とする半円環状をなしている。下半仕切板32は、ロータ2が嵌まり込むように、鉛直方向Dvの上方を向いて開口している。下半仕切板32は、周方向Dcの両端に下半仕切板分割面321を有する。下半仕切板分割面321は、鉛直方向Dvの上方を向く水平面である。下半仕切板32に対して上半仕切板31が鉛直方向Dvの上方に載置された状態で固定部33によって固定される。これにより、仕切板3が形成されている。
固定部33は、水平方向Dhに離れた二カ所にそれぞれ設けられている。ここでは、図4における紙面右側である水平方向Dhの一方側に設けられた固定部33を例に挙げて説明する。なお、説明を省略する水平方向Dhの他方側の固定部33も同様の構成を有している。
固定部33は、上半仕切板分割面311及び下半仕切板分割面321が互いに接触した状態で、上半仕切板31及び下半仕切板32を固定している。具体的には、固定部33は、径方向Drにおいて、突出部外周面91よりもノズル8に近い位置で、上半仕切板31の環状突出部9と、下半仕切板32の環状突出部9とを移動不能に固定している。本実施形態の固定部33は、ボルト331と、上半仕切板31に形成されたボルト挿入凹部332と、下半仕切板32に形成されたボルト固定部333とを有する。
ボルト挿入凹部332は、上半仕切板31の外周面(外輪外周面73)から上半仕切板分割面311に向かうように、鉛直方向Dvに窪んでいる。ボルト挿入凹部332は、ボルト331の頭部と接触するボルト当接面332aを形成している。ボルト当接面332aは、上半仕切板分割面311から鉛直方向Dvに離れた位置に形成されている。ボルト当接面332aは、上半仕切板分割面311と平行な平面である。ボルト当接面332aには、ボルト331のネジ部が挿通可能なボルト挿通孔332bが形成されている。ボルト挿通孔332bは、ボルト当接面332aから上半仕切板分割面311まで上半仕切板31を貫通している。
ボルト固定部333は、下半仕切板分割面321から窪むネジ穴である。ボルト固定部333は、ボルト331のネジ部が挿入されることで、ボルト331を固定可能とされている。ボルト固定部333は、径方向Drにおいて、突出部外周面91よりも外側シュラウドリング83の外周面に近い位置に設けられている。ボルト固定部333は、径方向Dr及び軸方向Daの位置が、ボルト挿通孔332bと一致するように形成されている。
また、図2に示すように、ケーシング4の内周面には、全周にわたって窪むケーシング位置決め凹部45が複数形成されている。ケーシング位置決め凹部45は、環状突出部9が挿入可能とされている。これにより、ケーシング位置決め凹部45は、ケーシング4に対する仕切板3の軸方向Daの位置を定めている。ケーシング位置決め凹部45は、凹部離間面451と、凹部底面452と、当接支持面453とを有している。
凹部離間面451は、ケーシング4の内周面から垂直に延びている。凹部離間面451は、突出部上流面92と対向する平面である。凹部離間面451は、ケーシング4内に仕切板3が収容された状態で、突出部上流面92に対して間隔が空く位置に形成されている。
凹部底面452は、凹部の底部分を形成する面である。凹部底面452は、径方向Drの内側を向いている。凹部底面452は、ケーシング4の内周面と平行な面である。凹部底面452は、径方向Drにおける凹部離間面451の外側の端部から垂直に延びている。凹部底面452は、突出部外周面91と対向する面である。凹部底面452は、ケーシング4内に仕切板3が収容された状態で、突出部外周面91に対して間隔が空く位置に形成されている。
当接支持面453は、ケーシング4の内周面から垂直に延びている。当接支持面453は、ケーシング4の内周面と、軸方向Daにおける凹部底面452の下流側の端部とを繋いでいる。当接支持面453は、ケーシング位置決め凹部45において、凹部離間面451と対向している。当接支持面453は、凹部離間面451と平行な平面である。当接支持面453は、突出部下流面93と対向している。当接支持面453は、ケーシング4内に仕切板3が収容された状態で、突出部下流面93と接触する位置に形成されている。即ち、当接支持面453は、環状突出部9に対して軸方向Daの下流側から接触している。
上述したようなタービンステータ10によれば、環状突出部9が外輪7と一体に形成されつつ、外輪7から軸方向Daの下流側に向かって突出している。これにより、仕切板3は、径方向Drから見た際にアーチ型となるように、径方向Drの外側の領域が、ノズル8や内輪6が配置されている径方向Drの内側の領域よりも軸方向Daの下流側に向かって突出した形状となる。ここで、蒸気タービン1では、内部を流れる蒸気の影響により、仕切板3に対して軸方向Daの下流側の圧力が上流側の圧力よりも低くなる。仕切板3に対する上流側と下流側との間の差圧によって、径方向Drの内側の領域が軸方向Daの下流側に向かって湾曲するように仕切板3には負荷が生じる。ところが、本実施形態の仕切板3では、径方向Drの外側の領域が軸方向Daの下流側に突出している。さらに、突出部下流面93が当接支持面453に接触した状態で、仕切板3はケーシング4に支持されている。その結果、径方向Drにおける仕切板3の内側の領域には圧縮力が作用する。仕切板3に対して上流側と下流側との間の差圧によって負荷が生じても、この圧縮力が負荷に抗することで、仕切板3では、径方向Drの内側の領域が軸方向Daの下流側に向かうような変形が抑えられる。これにより、径方向Drの内側の領域の厚みを増加させることなく、差圧に対する仕切板3の剛性を確保することができる。したがって、仕切板3の軸方向Daにおける厚みを低減しつつ、仕切板3の変形を抑えることができる。
また、環状突出部9は、外輪7に対して軸方向Daだけでなく径方向Drの外側にも突出している。そのため、下半ケーシング42に収容された仕切板3に対して上半ケーシング41を組み付ける際に、仕切板3の中で環状突出部9が最も先に上半ケーシング41と当たり、上半ケーシング41に対するガイドとなる。その結果、ケーシング4に対する環状突出部9の位置を高い精度で定めることができる。これにより、環状突出部9を当接支持面453に確実に接触させ、仕切板3の変形をより高い精度で抑えることができる。
また、突出部上流面92と突出部外周面91との間に形成される角部にテーパ面921が形成されている。そのため、仕切板3に対して上半ケーシング41が組み付けられる際に、この角部にケーシング4の内周面に載ってしまい、ケーシング位置決め凹部45に環状突出部9が挿入されにくくなってしまうことを防ぐことができる。したがって、ケーシング位置決め凹部45に環状突出部9が滑らかに挿入させることができる。これにより、仕切板3とケーシング4とが嵌らないといったように組立性が悪化してしまうことを抑えられる。
さらに、環状突出部9は、外輪7に対して径方向Drの内側にも突出している。さらに、突出部内周面94には、動翼22の先端と摺接するフィン941が設けられている。そのため、環状突出部9自体にフローガイドの役目を果たさせることができる。
また、仕切板3が上下分割構造とされていることで、仕切板3の組立性を向上させることができる。一方で、上下分割構造とされていることで、仕切板3に負荷が生じた場合には、上半仕切板分割面311と下半仕切板分割面321との間で開口するように、上半仕切板31と下半仕切板32とが変形しやすくなっている。ところが、ボルト固定部333は、径方向Drにおいて、突出部外周面91よりも外側シュラウドリング83の外周面に近い位置に形成されている。そのため、上半仕切板31と下半仕切板32とは、ノズル8に近い位置で固定される。これにより、仕切板3に負荷が生じた際に、上半仕切板分割面311と下半仕切板分割面321との間の中でも、特に開口しやすい径方向Drの内側の領域を開きづらくすることができる。その結果、仕切板3の変形量を抑えることができる。
また、環状突出部9を有する仕切板3を用いることで、仕切板3の厚さが薄くなる。そのため、環状突出部9を有していない仕切板3を用いた場合に比べて、ケーシング4を小さくすることができる。特に、本実施形態では、軸方向Daにおける環状突出部9の位置が動翼22の位置と重なっている。したがって、動翼22に対して径方向Drの外側に位置するスペースを利用して環状突出部9が形成されている。これにより、仕切板3の中でも、ノズル8や内輪6が形成されているような径方向Drの内側の領域(動翼22に対して軸方向Daに隣り合う領域)の厚みが増加してしまうことが抑えられる。その結果、蒸気タービン1全体としてコンパクト化を図ることができる。また、仮に、蒸気タービン1の効率を向上させるために段数を増加させても、蒸気タービン1全体としてのサイズの増加を抑えることができる。
(実施形態の他の変形例)
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、環状突出部9は、外輪7と一体に成形されていることに限定されるものではない。環状突出部9は、外輪7よりも軸方向Daの下流側に突出しつつ、突出部下流面93がケーシング4に対して接触する構造であればよい。したがって、環状突出部9は、外輪7とは別部材で成形された後に溶接等によって、外輪7に接合されてもよい。
また、環状突出部9は、突出部内周面94にフィン941が設けられる構造に限定されるものではない。例えば、環状突出部9を外輪7よりも径方向Drの内側に突出しない構造とし、環状突出部9とは別にフィンが設けられたフローガイドを、径方向Drにおける環状突出部9と動翼22との間に配置してもよい。
また、固定部33は、径方向Drにおいて、突出部外周面91よりもノズル8に近い位置で上半仕切板31の環状突出部9と、下半仕切板32の環状突出部9とを固定する構造に限定されるものではない。例えば、環状突出部9が外輪7に対して径方向Drの外側に突出していない構造の場合、固定部33は、径方向Drにおいて、外輪7の外周面よりもノズル8に近い位置で上半仕切板31と下半仕切板32とを固定してもよい。また、固定部33は、上半仕切板31の環状突出部9と、下半仕切板32の環状突出部9とを固定する構造に限定されるものではない。固定部33は、上半仕切板31の外輪7と、下半仕切板32の外輪7とを固定してもよい。
1…蒸気タービン 2…ロータ 21…ロータ軸 22…動翼 Ar…軸線 Da…軸方向 Dr…径方向 Dv…鉛直方向 Dh…水平方向 Dc…周方向 10…タービンステータ 3…仕切板 6…内輪 61…内輪外周面 62…内輪ノズル固定溝 63…内輪内周面 64…シール支持溝 65…ラビリンスシール 7…外輪 71…外輪内周面 72…外輪ノズル固定溝 73…外輪外周面 8…ノズル 81…内側シュラウドリング 811…内側凸部 82…翼部 83…外側シュラウドリング 831…外側凸部 50…溶接部 9…環状突出部 91…突出部外周面 92…突出部上流面 921…テーパ面 93…突出部下流面 94…突出部内周面 941…フィン 31…上半仕切板 311…上半仕切板分割面 32…下半仕切板 321…下半仕切板分割面 33…固定部 331…ボルト 332…ボルト挿入凹部 332a…ボルト当接面 332b…ボルト挿通孔 333…ボルト固定部 4…ケーシング 41…上半ケーシング 42…下半ケーシング 45…ケーシング位置決め凹部 451…凹部離間面 452…凹部底面 453…当接支持面

Claims (6)

  1. 軸線を中心とする周方向に延びる内輪と、前記内輪に対して前記軸線を基準とする径方向の外側に設けられ、前記周方向に延びる外輪と、前記内輪と前記外輪との間において前記周方向に複数設けられ、前記軸線の延びる軸方向の上流側から下流側に向かって流体を案内可能とされたノズルと、前記外輪から前記軸方向の下流側に突出し、前記外輪に沿って前記周方向に延びる環状突出部とを有する仕切板と、
    前記仕切板を前記径方向の外側から囲うとともに、前記環状突出部に対して前記軸方向の下流側から接触する当接支持面を有するケーシングとを備え
    前記仕切板は、
    半環状をなし、鉛直方向の下方を向く水平面である上半仕切板分割面を前記周方向の両端に有する上半仕切板と、
    半環状をなし、前記上半仕切板分割面に当接可能な下半仕切板分割面を前記周方向の両端に有する下半仕切板と、
    前記径方向において、前記外輪の外周面及び前記環状突出部の外周面の少なくとも一方よりも前記ノズルに近い位置で、前記上半仕切板の前記環状突出部と前記下半仕切板の前記環状突出部とを移動不能に固定する固定部とを有するタービンステータ。
  2. 前記環状突出部は、前記外輪において前記径方向の外側を向く外周面よりも前記径方向の外側に張り出している請求項1に記載のタービンステータ。
  3. 前記環状突出部は、前記径方向の外側を向く突出部外周面と、前記軸方向の上流側を向く突出部上流面とで形成される角部にテーパ面が形成されている請求項2に記載のタービンステータ。
  4. 前記環状突出部における前記径方向の内側を向く面には、フィンが設けられている請求項1から請求項3の何れか一項に記載のタービンステータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のタービンステータと、
    前記タービンステータ内で前記軸線を中心に回転可能とされたロータとを備える蒸気タービン。
  6. 半環状をなし、鉛直方向の下方を向く水平面である上半仕切板分割面を軸線を中心とする周方向の両端に有する上半仕切板と、
    半環状をなし、前記上半仕切板分割面に当接可能な下半仕切板分割面を前記周方向の両端に有する下半仕切板と、を有し、
    前記上半仕切板及び前記下半仕切板は、
    前記周方向に延びる内輪と、
    前記内輪に対して前記軸線を中心とする径方向の外側に設けられ、前記周方向に延びる外輪と、
    前記内輪と前記外輪との間において前記周方向に複数設けられ、前記軸線の延びる軸方向の上流側から下流側に向かって流体を案内可能とされたノズルと、
    前記外輪から前記軸方向の下流側に突出し、前記外輪に沿って前記周方向に延びる環状突出部と、をそれぞれ有し、
    前記環状突出部は、前記外輪において前記径方向の外側を向く外周面よりも前記径方向の外側に張り出し
    前記径方向において、前記外輪の外周面及び前記環状突出部の外周面の少なくとも一方よりも前記ノズルに近い位置で、前記上半仕切板の前記環状突出部と前記下半仕切板の前記環状突出部とを移動不能に固定する固定部をさらに有する仕切板。
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